JPH08243808A - スローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ機構

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Publication number
JPH08243808A
JPH08243808A JP5480795A JP5480795A JPH08243808A JP H08243808 A JPH08243808 A JP H08243808A JP 5480795 A JP5480795 A JP 5480795A JP 5480795 A JP5480795 A JP 5480795A JP H08243808 A JPH08243808 A JP H08243808A
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JP
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seat
throw
tip
away tip
mounting
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Application number
JP5480795A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Arai
辰夫 新井
Takanobu Saitou
貴宣 斎藤
Hiroaki Hayashizaki
弘章 林崎
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スローアウェイチップの取付精度の向上、位
置ずれの防止及び取付の簡便化を図ることができるスロ
ーアウェイチップのクランプ機構を提供する。 【構成】 工具本体31のチップ取付座32に筒状の凸
部33を形成し、凸部にシート35の係止孔35cを嵌
合し、シート35の係止孔35cに環状凹部35eを形
成し、凸部33の外周面33aの環状凹部35eに対応
する位置に環状の溝33bを周設し、溝33bに割り3
9aを有する止め輪39を、シート35の係止孔35c
の環状凹部35eが係止されるように嵌着し、シート3
5にスローアウェイチップ37を着座し、チップ取付ね
じ38をスローアウェイチップ37の係止孔37eを通
じて、凸部33の内部からチップ取付座32に掛けて形
成された取付ねじ孔34に螺着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スローアウェイ式のバ
イト、ボーリングバー、カッター、エンドミル等の工具
本体のチップ取付座にシートを介してスローアウェイチ
ップを着脱自在に装着するためのスローアウェイチップ
のクランプ機構に係わり、特に、スローアウェイチップ
の取付精度の向上、位置ずれの防止及び取付の簡便化を
図ることができるスローアウェイチップのクランプ機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスローアウェイチップのクランプ
機構の一つには、図5に示すように、二重ねじを用いた
ものがある。即ち、工具本体1のチップ取付座2に取付
ねじ孔3を設け、チップ取付座2に、中央に係止孔5a
を有するシート5を、その係止孔5aがチップ取付座2
の取付ねじ孔3に一致するように着座させる。そこで、
内部に貫通したねじ孔6aを有するシート取付ねじ6
を、シート5の係止孔5aから取付ねじ孔3に挿通螺合
させて、まず、シート5をチップ取付座2にクランプし
て固定する。
【0003】次に、中央に係止孔7aを有するスローア
ウェイチップ7を、その係止孔7aがシート取付ねじ6
のねじ孔6aに一致するように、シート5上に着座させ
る。そこで、チップ取付ねじ8を、スローアウェイチッ
プ7の係止孔7aからシート取付ねじ6のねじ孔6aに
挿通螺合させ、スローアウェイチップ7をシート5上で
クランプして固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構では、工具本
体1の取付ねじ孔3にシート取付ねじ6を螺合させ、シ
ート取付ねじ6のねじ孔6aにチップ取付ねじ8を螺合
させる二重ねじとなっているため、シート取付ねじ6の
成形誤差及び取付誤差と、チップ取付ねじ8の成形誤差
及び取付誤差が累積されることとなる。よって、スロー
アウェイチップ7の取付精度を高めることが難しいとい
う不都合がある。また、スローアウェイチップ7の着脱
のためにシート取付ねじ6に対するチップ取付ねじ8の
着脱が行なわれる度に、シート取付ねじ6が取付ねじ孔
3に対してゆるんでくる場合があり、その場合には、特
にシート取付ねじ6の強度が低下する。従って、スロー
アウェイチップ7に過大な切削圧力が加わるとスローア
ウェイチップ7の位置ずれが生じてしまうという不都合
がある。
【0005】この問題解決のために、実開昭64−23
302公報に示されるようなスローアウェイチップのク
ランプ機構が提案されている。このスローアウェイチッ
プのクランプ機構は、図6に示すように、チップ取付座
12に有底の位置決め孔13が形成されその位置決め孔
13の底面13aに取付ねじ孔14が形成された工具本
体11と、チップ取付座12に載置され略中央に位置決
め孔13と略同径の係止孔15aが形成されたシート1
5と、このシート15の係止孔15a及び位置決め孔1
3に嵌合される筒状の係止部材16と、スローアウェイ
チップ17の係止孔17a及び係止部材16に挿通さ
れ、頭部がスローアウェイチップ17の係止孔17aに
係止されるとともに先端部が位置決め孔13の取付ねじ
孔14に螺合されてスローアウェイチップ17をシート
15を挟んでチップ取付座12に固定するチップ取付ね
じ18とからなる。
【0006】従って、このスローアウェイチップのクラ
ンプ機構では、シート15は係止部材16によりチップ
取付座12に装着し、スローアウェイチップ17はチッ
プ取付ねじ18によりチップ取付座12に固定するの
で、図5の二重ねじの場合のスローアウェイチップ7の
位置ずれ及び取付精度の問題を解決することができる。
【0007】ところが、このスローアウェイチップのク
ランプ機構では、図6に示すようにチップ取付座12に
有底の位置決め孔13を形成して係止部材16を嵌合さ
せるため、チップ取付座12より下がった位置決め孔1
3の底面13aに、チップ取付ねじ18の先端部が螺合
する取付ねじ孔14が形成されている。そして、チップ
取付ねじ18の頭部は、係止部材16及びシート15の
上方に位置するスローアウェイチップ17の係止孔17
aに係止させる。従って、スローアウェイチップ17の
係止孔17aと取付ねじ孔14との間隔が従来より長く
なる。そのため、このスローアウェイチップのクランプ
機構では、高いクランプ強度を発揮することが難しく、
スローアウェイチップ17に過大な切削圧力が加わると
やはりスローアウェイチップ17の位置ずれを生ずると
いう不都合を有している。
【0008】また、二重ねじに起因する問題を解決する
ものとしては実開昭64−23301公報に示されるよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構も提案されて
いる。このスローアウェイチップのクランプ機構は、図
7に示すように、チップ取付座22に取付ねじ孔23及
び複数のシート取付ねじ孔24が形成された工具本体2
1と、チップ取付座22に載置され取付ねじ孔23に対
応する位置に取付ねじ孔23より大径の貫通孔25aを
有し又シート取付ねじ孔24に対応する位置に係止孔2
5bを有するシート25と、シート25の係止孔25b
と共にチップ取付座22のシート取付ねじ孔24に嵌合
されるピン26と、スローアウェイチップ27の係止孔
27a及びシート25の貫通孔25aに挿通され頭部が
スローアウェイチップ27の係止孔27aに係止され先
端部がチップ取付座22の取付ねじ孔23に螺合されて
スローアウェイチップ27をシート25を挟んでチップ
取付座22に固定するチップ取付ねじ28とからなる。
【0009】従って、このスローアウェイチップのクラ
ンプ機構では、シート25は複数のピン26によりチッ
プ取付座22に係止し、スローアウェイチップ27はチ
ップ取付ねじ28によりチップ取付座22に固定するの
で、図5の二重ねじの場合のスローアウェイチップ7の
位置ずれ及び取付精度の問題を解決することができる。
また、図6に示されるようなスローアウェイチップのク
ランプ機構に比して、図7のスローアウェイチップ27
の係止孔27aとチップ取付座22の取付ねじ孔23と
の間隔が短いので、切削圧力が大なるときのスローアウ
ェイチップ27の位置ずれを防止することができる。
【0010】ところが、このスローアウェイチップのク
ランプ機構では、シート25を複数のピン26により係
止しているため、従来に比して部品点数が多く、また、
その部品は、細かなものとなる。このため、工具本体2
1へのスローアウェイチップ27の取付作業が煩雑であ
るという不都合を有している。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、スローアウェ
イチップの取付精度の向上、位置ずれの防止及び取付の
簡便化を図ることができるスローアウェイチップのクラ
ンプ機構を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスローア
ウェイチップのクランプ機構は、工具本体のチップ取付
座にシートを介してスローアウェイチップを着座させ、
チップ取付ねじをスローアウェイチップに形成された係
止孔からシートに形成された係止孔を介してチップ取付
座に形成された取付ねじ孔に螺着することによってスロ
ーアウェイチップを固定するようにしたスローアウェイ
チップのクランプ機構であって、チップ取付座には、シ
ートの係止孔に嵌合する筒状の凸部が形成され、シート
の係止孔には、環状凹部が形成され、凸部の外周面に
は、割りを有する止め輪が、シートの係止孔の環状凹部
を係止するように嵌着され、取付ねじ孔は凸部に形成さ
れていることを特徴とする。
【0013】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構において、凸部の外周面の環状凹部に対応
する位置には、環状の溝が周設され、止め輪は、溝に嵌
合されることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載のスローアウェイチップのクラン
プ機構では、チップ取付座にシートを装着する際には、
まず、シートを、その係止孔を凸部に嵌合させるように
してチップ取付座に着座させる。次に、止め輪を拡径方
向に撓ませ、凸部の外周面に嵌着させる。そこで、その
止め輪を、シートの係止孔の環状凹部を係止する位置ま
で移動させる。これにより、シートをチップ取付座に正
確且つ確実且つ簡便に装着することができる。
【0015】また、その後、スローアウェイチップをシ
ートに着座させて、チップ取付ねじをスローアウェイチ
ップに形成された係止孔からシートに形成された係止孔
を介して凸部に形成された取付ねじ孔に螺着することに
よって、スローアウェイチップを固定することができ
る。このとき、取付ねじ孔が凸部に形成されているの
で、スローアウェイチップの係止孔と取付ねじ孔との距
離を短くすることができる。よって、チップ取付ねじに
よるスローアウェイチップの固定を強固にすることがで
きる。
【0016】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構では、止め輪が、凸部の外周面に形成された
環状の溝に嵌合されるので、止め輪によるシートの係止
力の向上を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図3は、本発明のスローアウェイチップのクラン
プ機構が適用されたスローアウェイ式のエンドミル10
0を示す図であり、エンドミル100の工具本体31
は、鋼材等から形成されて柱状をなしている。工具本体
31の基端部は図示しない工作機械のスピンドル側に取
り付けられるシャンク31aを形成しており、工具本体
31の先端部31bの外縁側には、チップ取付座32が
形成されている。チップ取付座32は、エンドミル10
0の回転軸心CTに平行な平坦面をなす図1に示す取付
座底面32aと、この取付座底面32aから屹立して、
工具本体31の先端側及び外周側に向く取付座壁面32
b、32bとからなっている。
【0018】取付座底面32aの中央部には、円筒状の
凸部33が形成されており、凸部33の内部から取付座
底面32aの内部に掛けて、取付ねじ孔34が形成され
ている。また、取付座底面32aには、シート35が着
座されており、このシート35は、超硬合金やハイス等
の硬質材料から形成されて、正方形の平板状をなし、そ
の下面がチップ取付座32の取付座底面32aに着座さ
れる着座面35aとされ、その上面がスローアウェイチ
ップ37を着座させるチップ着座面35bとされてい
る。また、シート35の側面はチップ取付座32の取付
座壁面32b、32bに当接しており、シート35の中
央部には、チップ取付座32の凸部33に嵌合する係止
孔35cが貫通形成されている。係止孔35cは、凸部
33の外周面33aの径と略同形の円柱状に形成されて
おり、係止孔35cのスローアウェイチップ37側は、
拡径され、環状凹部35eを形成している。
【0019】凸部33の外周面33aの環状凹部35e
に対応する位置には、環状の溝33bが周設されてお
り、溝33bには、図2に示すように、例えば金属材料
等の弾性を有する材料により割り39aを有する円環状
に形成された止め輪39が、図1に示すように縮径方向
への復元力により嵌着している。また、止め輪39は、
シート35の係止孔35cの環状凹部35eに係合して
おり、これにより、シート35は取付座底面32aから
浮かないように係止されている。
【0020】シート35には、スローアウェイチップ3
7が着座されている。スローアウェイチップ37は、本
実施例では超硬合金等の硬質材料から形成されて、シー
ト35よりも一回り大きな略正方形の平板状をなすもの
であり、この正方形をなす上面がすくい面37aとされ
るとともに、このすくい面37aの反対側の下面が着座
面37bとされ、さらに四つの側面がそれぞれ逃げ面3
7cとされていて、これらの逃げ面37cに逃げ角が付
されたポジティブチップとされている。そして、上記す
くい面37aと各逃げ面37cとの交差稜線部に切削に
供される切刃37dが形成されている。また、スローア
ウェイチップ37の四つの逃げ面37cの内二つは、チ
ップ取付座32の取付座壁面32b、32bに当接して
いる。
【0021】スローアウェイチップ37の中央部には、
取付ねじ孔34に連通するように係止孔37eが貫通形
成されており、係止孔37eの孔壁は、シート35側に
向けて漸次縮径するテーパー面状に形成されている。
【0022】スローアウェイチップ37の係止孔37e
には、チップ取付ねじ38が挿通され、その頭部38a
を係止孔37eの孔壁に係合させており、チップ取付ね
じ38の先端部38bは、凸部33の内部から取付座底
面32aの内部に掛けて形成された取付ねじ孔34に螺
合されている。
【0023】本実施例のスローアウェイチップのクラン
プ機構は、以上のような構成を有するので、以下のよう
にして工具本体31へのスローアウェイチップ37の装
着を行なうことができる。
【0024】即ち、まず、工具本体31のチップ取付座
32の凸部33に、シート35の係止孔35cを嵌合さ
せ、取付座底面32aに着座させる。次に、止め輪39
を凸部33のテーパー状の先端部に嵌合させ、取付座底
面32a側に移動させる。すると、止め輪33bは、拡
径方向に撓んだ状態となる。そこで、その止め輪39を
更に取付座底面32a側に移動させ、シート35の係止
孔35cの環状凹部35eの底部に当接させる。する
と、この止め輪39によりシート35は図中上方への移
動を拘束され、取付座底面32a側に係止されることと
なる。ここで、凸部33の外周面33aの、環状凹部3
5eの底部に対応する位置には、環状の溝33bが周設
されているので、止め輪39は、その復元力により縮径
して溝33b内に嵌着する。よって、止め輪39は、凸
部33に対して強く固定されることとなるので、この止
め輪39によるシート35の係止力の向上を図ることが
でき、引いては、シート35の係止作業の確実性を高め
ることができる。
【0025】また、シート35は、その係止孔35cを
凸部33に嵌合しているので、シート35は、図中左右
方向及び紙面に直交する方向への移動を拘束される。こ
れにより、シート35をチップ取付座32aに正確且つ
確実に装着することができる。
【0026】また、上記のようにシート35の装着は、
シート35を、その係止孔35cを凸部33に嵌合させ
るようにしてチップ取付座32に着座させた後に、凸部
33の外周面33aに止め輪39を嵌着させるだけで行
なうことができるので、図7に示す従来例のように、シ
ート25をチップ取付座22に着座させた後、複数のピ
ン26、26によりシート25をチップ取付座22に装
着する場合に比して、図1に示すシート35の装着を簡
便にすることができる。従って、シート35を介したス
ローアウェイチップ37の取付の簡便化を図ることがで
きる。また、シート25を複数のピン26、26により
係止する従来例に比しては、部品点数を減少することが
でき、そのピン26、26のように細かな部品が無いの
で尚更スローアウェイチップ37の取付が簡便である。
【0027】また、シート35の装着は次のようにも行
なうことができる。その際には、凸部33の外周面33
aの溝33bの深さを、止め輪39全体が外周面33a
より内部側に引っ込むことができる深さに形成し、且つ
止め輪29を、通常は、凸部33の外周面33aの溝3
3bから外周縁側の略半分だけ突出させた状態となる大
きさに形成しておく。そこで、まず、工具本体31のチ
ップ取付座32の凸部33の溝33bに止め輪39を嵌
合させ、次に、凸部33に、シート35の係止孔35c
を嵌合させ、取付座底面32aに向けて降ろしていく。
その際、凸部33の溝33bに嵌着した止め輪39は、
凸部33の外周面33aより突出した状態である。そし
て、シート35の係止孔35cの下部壁面35dが、止
め輪39に差掛かると、その止め輪39は図2に示す割
り39aを有するので、図1に示す壁面35dに押圧さ
れて、縮径し、溝33b内に引っ込む。更に、シート3
5を降ろしていき、シート35の係止孔35cの環状凹
部35eが止め輪39の位置に至ると、止め輪39は、
その復元力により、環状凹部35e内に突出してその環
状凹部35eを係止する。また、シート35はこれと同
時にチップ取付座32上に着座される。すると、シート
35は、図中上下方向への移動を阻止される。従って、
以上のようにしてもシート35をチップ取付座32に正
確且つ確実に装着することができる。
【0028】次に、スローアウェイチップ37をシート
35に着座させて、スローアウェイチップ37の係止孔
37eを凸部33の取付ねじ孔34に一致させ且つ四つ
の逃げ面37cの内二つをチップ取付座32の取付座壁
面32b、32bに当接させる。そこで、スローアウェ
イチップ37の係止孔37eにチップ取付ねじ38を挿
通して、その頭部38aを係止孔37eの孔壁に係合さ
せ、チップ取付ねじ38の先端部38bを凸部33から
チップ取付座32に掛けて形成された取付ねじ孔34に
螺合させる。これにより、工具本体31のチップ取付座
32にシート35を介してスローアウェイチップ37を
着脱自在に固定することができる。この際、スローアウ
ェイチップ37の係止孔37eは、チップ取付座32の
取付座底面32aの取付ねじ孔34に対して取付座壁面
32b、32bから離間する方向に僅かに偏心してお
り、そのため、スローアウェイチップ37の係止孔37
eを通じて取付ねじ孔34に螺着されたチップ取付ねじ
38を締め付けていくと、チップ取付ねじ38の頭部3
8aの取付座壁面32b、32b側が、スローアウェイ
チップ37の係止孔37eの取付座壁面32b、32b
側を押圧することとなる。これにより、スローアウェイ
チップ37の四つの逃げ面37cの内二つを、チップ取
付座32の取付座壁面32b、32bに押し付けること
ができるので、チップ取付座32へのスローアウェイチ
ップ37の固定を強固にすることができる。
【0029】従って、まず、図6に示すようにチップ取
付座2の取付ねじ孔3に螺着されたシート取付ねじ6
に、スローアウェイチップ7を固定するチップ取付ねじ
8を螺着する従来例に比しては、ガタ又はゆるみが生じ
得る取付ねじ孔3とシート取付ねじ6との螺着がないた
め、図1に示すスローアウェイチップ37の取付精度の
向上及び位置ずれの防止を図ることができる。
【0030】次に、図7のようにチップ取付座22に取
付ねじ孔23が設けられた従来例及び図6のようにチッ
プ取付座12に形成された位置決め孔13に取付ねじ孔
14が設けられた従来例に比しては、図1に示すよう
に、取付ねじ孔34がチップ取付座32の取付座底面3
2aからスローアウェイチップ37に向けて突出した凸
部33から内部に形成されているので、スローアウェイ
チップ37の係止孔37eと取付ねじ孔34との距離を
短くすることができる。すると、チップ取付ねじ38の
偏心を防止できるので、やはりスローアウェイチップ3
7の取付精度の向上を図ることができる。更に、チップ
取付ねじ38のクランプ強度を高めることができるの
で、スローアウェイチップ37の固定を強固にすること
ができる。よって、スローアウェイチップ37の位置ず
れの防止効果の向上を図ることができる。
【0031】上記実施例では、チップ取付座32は平坦
面をなしているため、加工精度が高い。よって、スロー
アウェイチップ37の取付精度を一層向上することがで
きる。
【0032】上記実施例においては、本発明のスローア
ウェイチップのクランプ機構をエンドミルに適用した場
合を示したが、本発明のスローアウェイチップのクラン
プ機構は、スローアウェイ式のバイト、ボーリングバ
ー、カッター等にも適用することができることは勿論で
ある。
【0033】また、上記実施例では、凸部33の外周面
33aに溝33bを形成したが、この溝33bは、図4
に示す実施例のように、必ずしも必要ではない。この場
合には、止め輪39は、その復元力により凸部33の外
周面33aに嵌着し、外周面33aとの摩擦力により、
シート35を係止することとなる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構によれば、まず、チップ取付ねじをスロー
アウェイチップの係止孔に挿通して凸部の内部からチッ
プ取付座に掛けて形成されている取付ねじ孔に螺着する
ことによって、スローアウェイチップを固定するので、
チップ取付座の取付ねじ孔に螺着されたシート取付ねじ
に、スローアウェイチップを固定するチップ取付ねじを
螺着する従来例に比して、チップ取付座の取付ねじ孔と
シート取付ねじとの間でガタが生じない分だけスローア
ウェイチップの取付精度の向上を図ることができ、ま
た、着脱の繰返しによりゆるんでくる場合があるシート
取付ねじがないので、位置ずれの防止を図ることができ
る。
【0035】また、チップ取付座又はそのチップ取付座
に形成された位置決め孔に取付ねじ孔が設けられた従来
例に比しては、スローアウェイチップの係止孔と取付ね
じ孔との距離を短くすることができるので、やはりスロ
ーアウェイチップの取付精度の向上を図ることができ、
また、スローアウェイチップの係止孔と取付ねじ孔との
距離が短いことにより、チップ取付ねじによるスローア
ウェイチップの固定を強固にすることができるので、ス
ローアウェイチップの位置ずれの防止効果の向上を図る
ことができる。
【0036】更に、チップ取付座へのシートの装着は、
シートを、その係止孔を凸部に嵌合させるようにしてチ
ップ取付座に着座させた後に、凸部の外周面に止め輪を
嵌着させるだけで行なうことができるので、従来のよう
にシートをチップ取付座に着座させた後、複数のピンに
よりシートをチップ取付座に固定する場合に比して、シ
ートを介したスローアウェイチップの取付の簡便化を図
ることができる。また、シートを複数のピンにより係止
する従来例に比しては、部品点数を減少することがで
き、そのピンのように細かな部品が無いので、シートを
介したスローアウェイチップの取付が尚更簡便である。
【0037】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、止め輪によるシートの係止力の向
上を図ることができるので、シートの係止作業の確実性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスローアウェイチップのクランプ機
構の一実施例を示す断面図である。
【図2】 図1のスローアウェイチップのクランプ機構
の止め輪を示す図である。
【図3】 図1のスローアウェイチップのクランプ機構
を適用したエンドミルを示す図である。
【図4】 本発明のスローアウェイチップのクランプ機
構の別の実施例を示す断面図である。
【図5】 従来の二重ねじ機構を用いたスローアウェイ
チップのクランプ機構を示す図である。
【図6】 二重ねじ機構を用いない従来のスローアウェ
イチップのクランプ機構の一例を示す図である。
【図7】 二重ねじ機構を用いない従来のスローアウェ
イチップのクランプ機構の別の例を示す図である。
【符号の説明】
31…工具本体 32…チップ取付座 33…凸部 33a…外周面 33b…溝 34…取付ねじ孔 35…シート 35c…係止孔 35e…環状凹部 37…スローアウェイチップ 37e…係止孔 38…チップ取付ねじ 39…止め輪 39a…割り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体のチップ取付座にシートを介し
    てスローアウェイチップを着座させ、チップ取付ねじを
    該スローアウェイチップに形成された係止孔から前記シ
    ートに形成された係止孔を介して前記チップ取付座に形
    成された取付ねじ孔に螺着することによって前記スロー
    アウェイチップを固定するようにしたスローアウェイチ
    ップのクランプ機構であって、 前記チップ取付座には、前記シートの係止孔に嵌合する
    筒状の凸部が形成され、 前記シートの係止孔には、環状凹部が形成され、 前記凸部の外周面には、割りを有する止め輪が、前記シ
    ートの係止孔の環状凹部を係止するように嵌着され、 前記取付ねじ孔は、前記凸部に形成されていることを特
    徴とするスローアウェイチップのクランプ機構。
  2. 【請求項2】 前記凸部の外周面の前記環状凹部に対応
    する位置には、環状の溝が周設され、 前記止め輪は、前記溝に嵌合されることを特徴とする請
    求項1記載のスローアウェイチップのクランプ機構。
JP5480795A 1995-03-14 1995-03-14 スローアウェイチップのクランプ機構 Pending JPH08243808A (ja)

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