JPH08243805A - スローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ機構

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Publication number
JPH08243805A
JPH08243805A JP4887995A JP4887995A JPH08243805A JP H08243805 A JPH08243805 A JP H08243805A JP 4887995 A JP4887995 A JP 4887995A JP 4887995 A JP4887995 A JP 4887995A JP H08243805 A JPH08243805 A JP H08243805A
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JP
Japan
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throw
tip
away tip
locking member
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Withdrawn
Application number
JP4887995A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Arai
辰夫 新井
Takanobu Saitou
貴宣 斉藤
Hiroaki Hayashizaki
弘章 林崎
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スローアウェイチップの取付精度の向上、位
置ずれの防止及び取付の簡便化を図ることができるスロ
ーアウェイチップのクランプ機構を提供する。 【構成】 工具本体31のチップ取付座32のチップ取
付ねじ38の周囲に筒状の溝34を形成し、シート35
の係止孔35cとチップ取付座32の溝34に割れ目3
6aを有する筒状の係止部材36を、そのスローアウェ
イチップ37側でシート35を押さえ、チップ取付座3
2側で溝34内の内側壁面34bに弾性的に係止される
ように嵌合させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スローアウェイ式のバ
イト、ボーリングバー、カッター、エンドミル等の工具
本体のチップ取付座にシートを介してスローアウェイチ
ップを着脱自在に装着するためのスローアウェイチップ
のクランプ機構に係わり、特に、スローアウェイチップ
の取付精度の向上、位置ずれの防止及び取付の簡便化を
図ることができ、又クランプ機構の加工を容易にするこ
とができるスローアウェイチップのクランプ機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスローアウェイチップのクランプ
機構の一つには、図6に示すように、二重ねじを用いた
ものがある。即ち、工具本体1のチップ取付座2に取付
ねじ孔3を設け、チップ取付座2に、中央に係止孔5a
を有するシート5を、その係止孔5aがチップ取付座2
の取付ねじ孔3に一致するように着座させる。そこで、
内部に貫通したねじ孔6aを有するシート取付ねじ6
を、シート5の係止孔5aから取付ねじ孔3に挿通螺合
させて、まず、シート5をチップ取付座2にクランプし
て固定する。
【0003】次に、中央に係止孔7aを有するスローア
ウェイチップ7を、その係止孔7aがシート取付ねじ6
のねじ孔6aに一致するように、シート5上に着座させ
る。そこで、チップ取付ねじ8を、スローアウェイチッ
プ7の係止孔7aからシート取付ねじ6のねじ孔6aに
挿通螺合させ、スローアウェイチップ7をシート5上で
クランプして固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構では、シート
取付ねじ6が、内部に貫通したねじ孔6aを有している
ため、そのシート取付ねじ6の強度が弱く、また、スロ
ーアウェイチップ7の着脱のためにシート取付ねじ6に
対するチップ取付ねじ8の着脱が行なわれる度に、シー
ト取付ねじ6が取付ねじ孔3に対してゆるんでくる場合
があり、その場合には、特にシート取付ねじ6の強度が
低下する。従って、スローアウェイチップ7に過大な切
削圧力が加わるとスローアウェイチップ7の位置ずれが
生じてしまうという不都合がある。
【0005】また、工具本体1の取付ねじ孔3に螺合さ
れたシート取付ねじ6のねじ孔6aにチップ取付ねじ8
を螺合させる二重ねじとなっているため、シート取付ね
じ6の成形誤差及び取付誤差と、チップ取付ねじ8の成
形誤差及び取付誤差が累積されることとなる。よって、
スローアウェイチップ7の取付精度を高めることが難し
いという不都合がある。
【0006】この問題解決のために、実開昭64−23
302公報に示されるようなスローアウェイチップのク
ランプ機構が提案されている。このスローアウェイチッ
プのクランプ機構は、図7に示すように、チップ取付座
12に有底の位置決め孔13が形成されその位置決め孔
13の底面13aに取付ねじ孔14が形成された工具本
体11と、チップ取付座12に載置され略中央に位置決
め孔13と略同径の係止孔15aが形成されたシート1
5と、このシート15の係止孔15a及び位置決め孔1
3に嵌合される筒状の係止部材16と、スローアウェイ
チップ17の係止孔17a及び係止部材16に挿通さ
れ、頭部がスローアウェイチップ17の係止孔17aに
係止されるとともに先端部が位置決め孔13の取付ねじ
孔14に螺合されてスローアウェイチップ17をシート
15を挟んでチップ取付座12に固定するチップ取付ね
じ18とからなる。
【0007】従って、このスローアウェイチップのクラ
ンプ機構では、シート15は係止部材16によりチップ
取付座12に固定し、スローアウェイチップ17はチッ
プ取付ねじ18によりチップ取付座12に固定するの
で、図6の二重ねじの場合のスローアウェイチップ7の
位置ずれ及び取付精度の問題を解決することができる。
【0008】ところが、このスローアウェイチップのク
ランプ機構では、チップ取付座12に有底の位置決め孔
13を形成して係止部材16を嵌合させるため、チップ
取付座12より下がった位置決め孔13の底面13a
に、チップ取付ねじ18の先端部が螺合する取付ねじ孔
14が形成されている。そして、チップ取付ねじ18の
頭部は、係止部材16及びシート15の上方に位置する
スローアウェイチップ17の係止孔17aに係止させ
る。従って、スローアウェイチップ17の係止孔17a
と取付ねじ孔14との間隔が従来より長くなる。そのた
め、このスローアウェイチップのクランプ機構では、高
いクランプ強度を発揮することが難しく、スローアウェ
イチップ17に過大な切削圧力が加わるとやはりスロー
アウェイチップ17の位置ずれを生ずるという不都合を
有している。
【0009】また、二重ねじに起因する問題を解決する
ものとしては実開昭64−23301公報に示されるよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構も提案されて
いる。このスローアウェイチップのクランプ機構は、図
8に示すように、チップ取付座22に取付ねじ孔23及
び複数のシート取付ねじ孔24が形成された工具本体2
1と、チップ取付座22に載置され取付ねじ孔23に対
応する位置に取付ねじ孔23より大径の貫通孔25aを
有し又シート取付ねじ孔24に対応する位置に係止孔2
5bを有するシート25と、シート25の係止孔25b
と共にチップ取付座22のシート取付ねじ孔24に嵌合
されるピン26と、スローアウェイチップ27の係止孔
27a及びシート25の貫通孔25aに挿通され頭部が
スローアウェイチップ27の係止孔27aに係止され先
端部がチップ取付座22の取付ねじ孔23に螺合されて
スローアウェイチップ27をシート25を挟んでチップ
取付座22に固定するチップ取付ねじ28とからなる。
【0010】従って、このスローアウェイチップのクラ
ンプ機構では、シート25は複数のピン26によりチッ
プ取付座22に固定し、スローアウェイチップ27はチ
ップ取付ねじ28によりチップ取付座22に固定するの
で、図6の二重ねじの場合のスローアウェイチップ7の
位置ずれ及び取付精度の問題を解決することができる。
また、図7に示されるようなスローアウェイチップのク
ランプ機構に比して、スローアウェイチップ27の係止
孔27aと取付ねじ孔23との間隔が短いので、切削圧
力が大なるときのスローアウェイチップ27の位置ずれ
を防止することができる。
【0011】ところが、このスローアウェイチップのク
ランプ機構では、シート25を複数のピン26により係
止しているため、従来に比して部品点数が多く、また、
その部品は、細かなものとなる。このため、工具本体2
1へのスローアウェイチップ27の取付作業が煩雑であ
るという不都合を有している。また、シート25には、
貫通孔25aの他にも複数の係止孔25b、25bが形
成されているので、その加工が難しいという問題があ
る。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、スローアウェ
イチップの取付精度の向上、位置ずれの防止及び取付の
簡便化を図ることができ、また、クランプ機構の加工を
容易にすることができるスローアウェイチップのクラン
プ機構を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスローア
ウェイチップのクランプ機構は、工具本体のチップ取付
座にシートを介してスローアウェイチップを着座させ、
チップ取付ねじをスローアウェイチップに形成された係
止孔からシートに形成された係止孔を介してチップ取付
座に形成された取付ねじ孔に螺着することによってスロ
ーアウェイチップを固定するようにしたスローアウェイ
チップのクランプ機構であって、チップ取付座の取付ね
じ孔の周囲には、筒状の溝が形成され、シートの係止孔
とチップ取付座の溝には、割れ目を有する筒状の係止部
材が、そのスローアウェイチップ側でシートを押さえる
と共に係止部材のチップ取付座側で溝内の壁面に弾性的
に係止されるように嵌合されていることを特徴とする。
【0014】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構であって、係止部材がその内周面で溝内の
壁面に弾性的に係止されるように嵌合されていることを
特徴とする。
【0015】請求項3記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構であって、係止部材がその外周面で溝内の
壁面に弾性的に係止されるように嵌合されていることを
特徴とする。
【0016】請求項4記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構であって、係止部材が、その内周面で溝内
の壁面に弾性的に係止され且つその外周面でシートを押
さえるように嵌合されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載のスローアウェイチップのクラン
プ機構では、シートを、その係止孔がチップ取付座の溝
に連通するようにチップ取付座に着座させ、シートの係
止孔からチップ取付座の溝に、割れ目を有する筒状の係
止部材を挿通嵌合させると、その係止部材は、スローア
ウェイチップ側でシートを押さえると共にチップ取付座
側で溝内の壁面に弾性的に係止される。よって、シート
はチップ取付座に正確且つ確実に固定される。
【0018】そこで、シートに、スローアウェイチップ
を、その係止孔が係止部材を介してチップ取付座の取付
ねじ孔に連通するように着座させた後、チップ取付ねじ
によってスローアウェイチップをチップ取付座に螺着す
ることにより、工具本体のチップ取付座にシートを介し
てスローアウェイチップを着脱自在に装着することがで
きる。
【0019】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、係止部材の内周面で溝内の壁面に係止さ
れているので、その溝の加工に際しては係止部材の外周
面側に広く溝幅を取ることができる。
【0020】請求項3記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構と同様に作用する。
【0021】請求項4記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、係止部材の外周面でシートを押さえるの
で、段の無い貫通孔とすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図4は、本発明のスローアウェイチップのクラン
プ機構が適用されたスローアウェイ式のエンドミル10
0を示す図であり、エンドミル100の工具本体31
は、鋼材等から形成されて柱状をなしている。工具本体
31の基端部は図示しない工作機械のスピンドル側に取
り付けられるシャンク31aを形成しており、工具本体
31の先端部31bの外縁側には、チップ取付座32が
形成されている。チップ取付座32は、エンドミル10
0の回転軸心CTに平行な平坦面をなす図2に示す取付
座底面32aと、この取付座底面32aから屹立して、
工具本体31の先端側及び外周側に向く取付座壁面32
b、32bとからなっている。
【0023】取付座底面32aの中央部には、取付座底
面32aに直交する取付ねじ孔33が形成されており、
取付座底面32aの取付ねじ孔33の周囲には、溝34
が形成されている。この溝34は、図2においては、取
付ねじ孔33に対して同心の円筒状に形成されている。
但し、溝34と取付ねじ33が必ずしも同心でなくとも
よい。
【0024】チップ取付座32の取付座底面32aには
図1に示すようにシート35が着座されており、このシ
ート35は、超硬合金やハイス等の硬質材料から形成さ
れて、正方形の平板状をなし、その下面がチップ取付座
32の取付座底面32aに着座される着座面35aとさ
れ、その上面がスローアウェイチップ37を着座させる
チップ着座面35bとされている。また、シート35の
側面はチップ取付座32の取付座壁面32b、32bに
当接しており、シート35の中央部には、チップ取付座
32の溝34に連通する係止孔35cが貫通形成されて
いる。係止孔35cは、溝34の外側壁面34aの径と
略同形の円柱状に形成され、係止孔35cの径は、溝3
4の外側壁面34aの径より若干大きくなっている。ま
た、シート35の係止孔35cのスローアウェイチップ
37側は、拡径され、環状凹部35eを形成している。
【0025】シート35の係止孔35cからチップ取付
座32の溝34に渡る部分には、例えば金属材料等の弾
性を有する材料により円筒状に形成された係止部材36
が挿通嵌合されており、係止部材36には、図3に示す
ように、その中心軸CT1に平行な割れ目36aが形成
されている。そして、係止部材36は、図1に示すよう
に、その内周面36c又は外周面36dにより溝34の
内側壁面34b側又は外側壁面34a側を弾性的に押圧
するように形成されている。尚、図1においては係止部
材36は、その内周面36c側で溝34の内側壁面34
b側に密着して押圧している。
【0026】また、係止部材36のシート35側の端縁
は拡径され、拡径部36bを形成しており、その拡径部
36bは、シート35の係止孔35cの環状凹部35e
に係合している。この係止部材36の拡径部36bによ
り、シート35はチップ取付座32側に押圧されて係止
されている。
【0027】シート35には、スローアウェイチップ3
7が着座されている。スローアウェイチップ37は、本
実施例では超硬合金等の硬質材料から形成されて、シー
ト35よりも一回り大きな略正方形の平板状をなすもの
であり、この正方形をなす上面がすくい面37aとされ
るとともに、このすくい面37aの反対側の下面が着座
面37bとされ、さらに四つの側面がそれぞれ逃げ面3
7cとされていて、これらの逃げ面37cに逃げ角が付
されたポジティブチップとされている。そして、上記す
くい面37aと各逃げ面37cとの交差稜線部に切削に
供される切刃37dが形成されている。また、スローア
ウェイチップ37の四つの逃げ面37cの内二つは、チ
ップ取付座32の取付座壁面32b、32bに当接して
いる。
【0028】スローアウェイチップ37の中央部には、
係止部材36を介してチップ取付座32の取付ねじ孔3
3に連通するように係止孔37eが貫通形成されてお
り、係止孔37eの孔壁は、シート35側に向けて漸次
縮径するテーパー面状に形成されている。
【0029】スローアウェイチップ37の係止孔37e
には、チップ取付ねじ38が挿通され、その頭部38a
を係止孔37eの孔壁に係合させており、チップ取付ね
じ38の先端は、チップ取付座32の取付ねじ孔33に
螺合されている。
【0030】本実施例のスローアウェイチップのクラン
プ機構は、以上のような構成を有するので、以下のよう
にして工具本体31へのスローアウェイチップ37の装
着を行なうことができる。
【0031】即ち、まず、工具本体31のチップ取付座
32に、シート35を、その係止孔35cをチップ取付
座32の溝34に同心状に一致させて着座させる。次
に、シート35の係止孔35cからチップ取付座32の
溝34に渡って、係止部材36を挿通嵌合させる。する
と、係止部材36は、自身の弾性によりチップ取付座3
2の溝34の内側壁面34b側又は外側壁面34a側
(図1においては内側壁面34b側)を押圧するので、
係止部材36はチップ取付座32の溝34に取付けられ
る。また、このとき、係止部材36の拡径された拡径部
36bは、シート35の係止孔35cの環状凹部35e
に係合しているので、シート35は係止部材36の拡径
部36bによりチップ取付座底面32a側に押圧され係
止される。また、このとき、シート35の側面は、チッ
プ取付座32の壁面32b、32bに当接される。これ
により、シート35とチップ取付座32との接合を正確
且つ確実に行なうことができる。
【0032】そこで、シート35に、スローアウェイチ
ップ37を、その係止孔37eが係止部材38を介して
チップ取付座底面32aの取付ねじ孔33に連通するよ
うに且つ四つの逃げ面37cの内二つをチップ取付座3
2の取付座壁面32b、32bに当接させるように着座
させた後、係止孔37eにチップ取付ねじ38を挿通し
て、その頭部38aを係止孔37eの孔壁に係合させ、
チップ取付ねじ38の先端部38bをチップ取付座32
の取付ねじ孔33に螺合させる。これにより、工具本体
31のチップ取付座32にシート35を介してスローア
ウェイチップ37を着脱自在に装着固定することができ
る。この際、スローアウェイチップ37の係止孔37e
は、チップ取付座32の取付座底面32aの取付ねじ孔
33に対して取付座壁面32b、32bから離間する方
向に僅かに偏心しており、そのため、スローアウェイチ
ップ37の係止孔37eを通じて取付ねじ孔33に螺着
されたチップ取付ねじ38を締め付けていくと、チップ
取付ねじ38の頭部38aの取付座壁面32b、32b
側が、スローアウェイチップ37の係止孔37eの取付
座壁面32b、32b側を押圧することとなる。これに
より、スローアウェイチップ37の四つの逃げ面37c
の内二つを、チップ取付座32の取付座壁面32b、3
2bに押し付けることができるので、チップ取付座32
へのスローアウェイチップ37の固定を強固にすること
ができる。よって、スローアウェイチップ37の位置ず
れは防止される。
【0033】従って、上記実施例では、シート35はチ
ップ取付座32の取付座底面32aの溝34に弾性的に
嵌合する係止部材36によりチップ取付座32に係止さ
れ、スローアウェイチップ38を固定するチップ取付ね
じ38のみが螺着しているので、図6のようにシート5
を係止するシート取付ねじ6がチップ取付座2の取付ね
じ孔3に螺着され、そのシート取付ねじ6にスローアウ
ェイチップ7を固定するチップ取付ねじ8が螺着した二
重ねじ構造を特徴とする従来例に比して、螺合箇所が少
ない分だけガタつきを防止することができ、図1のスロ
ーアウェイチップ37の取付精度を向上することができ
ると共にスローアウェイチップ37の位置ずれを防止す
ることができる。また、従来は、シート取付ねじ6の内
周面と外周面に同心状にねじを切らなければならなかっ
たため、その加工が難しかったが、本実施例では、シー
ト35は、ねじの無い円筒状の係止部材36で係止する
ので、加工が容易である。
【0034】また、係止部材36をチップ取付座32に
形成された円筒状の溝34に装着する構成としたので、
図7の従来例のように、係止部材16をチップ取付座1
2に形成された位置決め孔13に嵌合させて装着するた
めに、位置決め孔13の底面13aにチップ取付ねじ1
8の先端部が螺合する取付ねじ孔14が形成されている
場合に比して、図1のスローアウェイチップ37の係止
孔37aと取付ねじ孔33との間隔を短くすることがで
きる。よって、チップ取付ねじ38のクランプ強度を高
めることができるので、スローアウェイチップ37の位
置ずれの防止効果の向上を図ることができる。
【0035】また、図8に示すようにシート25を複数
のピン26により係止することを特徴とする従来例に比
して、図1のチップ取付座32へのシート35の固定
を、一個の係止部材36で行なうことができるので、部
品点数を減少することができる。また、その係止部材3
6は従来のピン26に比して大きな部品とすることがで
きる。よって、スローアウェイチップ37の取付の簡便
化を図ることができる。また、従来のシート25には、
貫通孔25aに加えて複数の係止孔25b、25bが形
成されているので、その加工が難しかったが、本実施例
では、シート35には、係止孔35cしかないので加工
が容易である。
【0036】また、チップ取付座32は平坦面をなして
いるため、加工精度が高い。よって、スローアウェイチ
ップ37の取付精度を一層向上することができる。
【0037】また、係止部材36が、その内周面36c
で溝34内の内側壁面34bに弾性的に係止されるよう
に嵌合されている図1の場合には、溝34の溝幅Dを外
側壁面34a側に広くして、溝幅Dを大きく取ることが
できる。よって、溝34の切削等による加工を簡便にす
ることができる。
【0038】チップ取付座32に形成される円筒状の溝
34は、離間した二個の刃先を有する工具をチップ取付
座32に当接して回転切削することにより簡便に形成す
ることができる。
【0039】尚、上記実施例においては、係止部材36
のスローアウェイチップ37側の端縁を拡径して拡径部
36bを形成し、シート35の係止孔35cには、係止
部材36の拡径部36bに係合する環状凹部35eを形
成したが、図5に示すように、シート35の係止孔35
cの径を溝34の外側壁面34aの径より狭くして、係
止部材36の内周面36cの下部で溝34の内側壁面3
4bに弾性的に嵌合させ、係止部材36の外周面36d
の上部でシート35の係止孔35cの壁面35dに弾性
的に嵌合させる構成とすることにより、係止部材36の
弾性による押圧力によってシート35を係止することが
できるので、その場合には、必ずしも、係止部材36の
スローアウェイチップ37側の端縁に拡径部36bを形
成する必要はなく、従って、シート35の係止孔35c
に、係止部材36の拡径部36bに係合する環状凹部3
5eを形成する必要はない。よって、シート35の係止
孔35cを段の無い貫通孔とすることができるので、シ
ート35の加工を容易にすることができ、且つ、シート
35の強度を向上することができる。
【0040】また、上記実施例においては、本発明のス
ローアウェイチップのクランプ機構をエンドミルに適用
した場合を示したが、本発明のスローアウェイチップの
クランプ機構は、スローアウェイ式のバイト、ボーリン
グバー、カッター等にも適用することができることは勿
論である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構によれば、シートは係止部材によりチップ
取付座に係止され、スローアウェイチップをチップ取付
座に固定するチップ取付ねじのみが螺着しているので、
図6の二重ねじ構造を特徴とする従来例に比して、螺合
箇所が少ない分だけガタつきを防止することができる。
よって、スローアウェイチップの取付精度を向上するこ
とができると共にスローアウェイチップの位置ずれを防
止することができる。また、シートを係止するシート取
付ねじには、その内周面と外周面に同心状にねじを切ら
なければならない従来に比して、シートを止める係止部
材の加工が容易である。
【0042】また、係止部材をチップ取付座に形成され
た円筒状の溝に装着するので、図7の従来例のように、
係止部材をチップ取付座に形成された位置決め孔に嵌合
させて装着するために、位置決め孔の底面にチップ取付
ねじの先端部が螺合する取付ねじ孔が形成されている場
合に比して、スローアウェイチップの係止孔と取付ねじ
孔との間隔を短くすることができる。よって、チップ取
付ねじのクランプ強度を高めることができるので、スロ
ーアウェイチップの位置ずれの防止効果の向上を図るこ
とができる。
【0043】更に、本発明は、図8に示すようにシート
を複数のピンにより係止することを特徴とする従来例に
比して、チップ取付座へのシートの固定を、一個の係止
部材で行なうことができるので、部品点数を減少するこ
とができる。また、その係止部材は従来のピンに比して
大きな部品とすることができる。よって、スローアウェ
イチップの取付の簡便化を図ることができる。また、シ
ートには係止孔しかないので、シートに貫通孔に加えて
複数の係止孔が形成された従来例に比して、シートの加
工を容易にすることができる。
【0044】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、上記効果と同様の効果を有すると共に、
溝の加工に際して、係止部材の外周面側に広く溝幅を取
ることができるので、溝の加工を容易にすることができ
る。
【0045】請求項3記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構は、上記同様の効果を有する。
【0046】請求項4記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、上記効果に加えて、シートの係止
孔を段の無い貫通孔とすることができるので、シートの
加工を容易にすることができ且つシートの強度を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスローアウェイチップのクランプ機
構を示す断面図である。
【図2】 図1の取付ねじ孔及び係止部材嵌合用の溝を
示すV矢視図である。
【図3】 図1のスローアウェイチップのクランプ機構
の係止部材を示す斜視図である。
【図4】 図1のスローアウェイチップのクランプ機構
を適用したエンドミルを示す図である。
【図5】 図1のスローアウェイチップのクランプ機構
において、シートの係止孔の径を溝の外側壁面の径より
小さくした場合を示す図である。
【図6】 従来の二重ねじ機構を用いたスローアウェイ
チップのクランプ機構を示す図である。
【図7】 二重ねじ機構を用いない従来のスローアウェ
イチップのクランプ機構の一例を示す図である。
【図8】 二重ねじ機構を用いない従来のスローアウェ
イチップのクランプ機構の別の例を示す図である。
【符号の説明】
31…工具本体、32…チップ取付座、34…溝、34
a…外側壁面(壁面)、34b…内側壁面(壁面)、3
5…シート、35c…係止孔、35e…環状凹部、36
…係止部材、36a…割れ目、36c…内周面、36d
…外周面、37…スローアウェイチップ、38…チップ
取付ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体のチップ取付座にシートを介し
    てスローアウェイチップを着座させ、チップ取付ねじを
    該スローアウェイチップに形成された係止孔から前記シ
    ートに形成された係止孔を介して前記チップ取付座に形
    成された取付ねじ孔に螺着することによって前記スロー
    アウェイチップを固定するようにしたスローアウェイチ
    ップのクランプ機構であって、 前記チップ取付座の前記取付ねじ孔の周囲には、筒状の
    溝が形成され、 前記シートの係止孔と前記チップ取付座の溝には、割れ
    目を有する筒状の係止部材が、該係止部材のスローアウ
    ェイチップ側で前記シートを押さえると共に該係止部材
    のチップ取付座側で前記溝内の壁面に弾性的に係止され
    るように嵌合されていることを特徴とするスローアウェ
    イチップのクランプ機構。
  2. 【請求項2】 前記係止部材が、該係止部材の内周面で
    前記溝内の壁面に弾性的に係止されるように嵌合されて
    いることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチ
    ップのクランプ機構。
  3. 【請求項3】 前記係止部材が、該係止部材の外周面で
    前記溝内の壁面に弾性的に係止されるように嵌合されて
    いることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチ
    ップのクランプ機構。
  4. 【請求項4】 前記係止部材が、該係止部材の内周面で
    前記溝内の壁面に弾性的に係止され且つ該係止部材の外
    周面で前記シートを押さえるように嵌合されていること
    を特徴とする請求項1記載のスローアウェイチップのク
    ランプ機構。
JP4887995A 1995-03-08 1995-03-08 スローアウェイチップのクランプ機構 Withdrawn JPH08243805A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008123424A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 京セラ株式会社 シート部材およびそれを用いた回転工具並びにそれを用いた切削方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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