JPH08243485A - 帯電防止透明プラスチックプレートの製造方法 - Google Patents

帯電防止透明プラスチックプレートの製造方法

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JPH08243485A
JPH08243485A JP4827595A JP4827595A JPH08243485A JP H08243485 A JPH08243485 A JP H08243485A JP 4827595 A JP4827595 A JP 4827595A JP 4827595 A JP4827595 A JP 4827595A JP H08243485 A JPH08243485 A JP H08243485A
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JP
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transparent plastic
meth
coating film
film
weight
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JP4827595A
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English (en)
Inventor
Yoshio Nishimura
善雄 西村
Toshiharu Otsuka
敏治 大塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線又は可視光線の照射によって容易に硬化
してプラスチックプレート上で導電層を形成し、得られ
た導電層は、表面が平滑で透明性及び密着性に優れ、か
つ、優れた硬度、耐擦傷性及び耐久性を有する帯電防止
透明プラスチックプレートの製造方法を提供する。 【構成】透明なプラスチックフィルム上に上記光硬化型
導電性塗料を塗布して塗膜を形成する第1の工程、透明
なプラスチックプレート基材に光重合性樹脂組成物を塗
布して塗膜を形成する第2の工程、第1の工程で得られ
た塗膜と第2の工程で得られた塗膜とが接するように積
層する第3の工程、第3の工程で得られた積層状態の塗
膜に活性光線を照射して硬化させ導電層及び接着剤層を
形成する第4の工程ならびに該導電層から透明なプラス
チックフィルムを剥離する第5の工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止透明プラスチ
ックプレートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性高分子は、半導体としての性質を
活かした電子デバイスや酸化還元時の吸収波長の変化を
利用したエレクトロクロミック材料、電池の電極材料や
電気化学活性物質、帯電防止や電磁波シールド材料等の
導電フィラーとして実用化されつつある。特に、ポリチ
オフェン、ポリピロール、ポリアニリン等は空気中で安
定で、しかも導電性が100S/cm以上となるものも
あり、実用に適した導電性高分子である。
【0003】これら導電性高分子は、1S/cm以上の
高導電性を得るためにドーパントと導電性高分子の錯体
を形成させるドーピングという処理を施す。ポリピロー
ル、ポリチオフェン等のドーパントとして、ヨウ素、五
弗化砒素等の気体をドーピングする方法が比較的容易で
あるが、時間と共にドーパントが導電性高分子から離脱
して導電性が低下するという欠点があった。また、電気
化学的手法によりアニオンのドーピングを施す方法も行
われており、この場合導電性は比較的安定であるが、工
程が複雑で大量合成に適しないという欠点があった。
【0004】ポリアニリンの場合、ドーパントとして、
無機・有機のプロトン酸を用いるため安定的な導電性を
示すが、溶剤に不溶であるため塗膜を形成するには加工
性に問題があった。このため、溶剤の中に溶解させた熱
可塑性樹脂に分散させて塗膜にする方法が開示されてい
る(特開平6−263899号公報)。しかしながら、
このようなポリアニリンを塗膜にした場合、塗膜強度が
弱く、耐溶剤性、耐薬品性が悪いという問題点があっ
た。特に、ポリアニリンは、ドーパントとしての酸が溶
剤と接触すると流失し、アルカリと接触するとドーパン
トが離脱して絶縁体となるという問題点があった。
【0005】塗膜の硬度及び耐溶剤性を向上させるため
に、紫外線又は可視光線等で容易に硬化する導電性硬化
塗料が提案されている(特開昭60−60166号公
報)。しかしながら、この塗料は無機導電体を使用して
いるので、分散させるのが難しく、多量の分散剤と長時
間の分散時間を必要とし、分散させた後も再凝集のため
塗料の保存性が悪いという問題点があった。
【0006】合成樹脂板に直接導電層を形成する場合
は、導電性塗料を合成樹脂板に塗布して加熱圧着する方
法が挙げられるが、加熱圧着する際に合成樹脂板の両面
を鏡面板を介して加圧し、光の表面散乱を防止する程度
に塗膜表面を鏡面仕上げする必要がある。また、塗布す
べき対象である合成樹脂板に直接塗布する代わりに、予
め薄い熱可塑性樹脂フィルムに導電性塗料を塗布して硬
化させ、このフィルムを所定の合成樹脂板に圧着させる
方法がある。しかしながら、このような方法では、合成
樹脂板と導電層との密着性が悪く品質上にばらつきを生
じるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、紫外線又は
可視光線の照射によって容易に硬化してプラスチックプ
レート上に導電層を形成し、得られた導電層は、表面が
平滑で透明性及び密着性に優れる共に、かつ優れた硬
度、耐擦傷性及び耐久性を有する帯電防止透明プラスチ
ックプレートの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の帯電防止透明プ
ラスチックプレートの製造方法は、透明なプラスチック
プレート基材上に、光硬化型導電性塗料からなる導電層
を形成することを特徴とする。
【0009】上記光硬化型導電性塗料は、(メタ)アク
リレート化合物(a)、アニリン系重合体(b)、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(c)及び光重
合開始剤(d)を構成成分とする。
【0010】上記(メタ)アクリレート化合物(a)
は、分子内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイ
ル基を有するものであって、紫外線又は可視光線等の活
性光線によって重合が開始されるものが好ましく、例え
ば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスルトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスルトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスルトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレ
ート、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−イソシアヌ
ル酸エステル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4
−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロ
パン、3−フェノキシ−2−プロパノイルアクリレー
ト、1,6−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)−ヘキシルエーテル、テトラメチロールメタ
ンテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0011】さらに、上記(メタ)アクリレート化合物
(a)に、分子内にウレタン結合を有するアクリル系ウ
レタンオリゴマーや、エステル結合を主鎖とし(メタ)
アクリロイル基を少なくとも分子内に2個以上有するポ
リエステルアクリレートを添加することにより、高度に
架橋した構造となり、得られる塗膜の硬度と耐擦傷性と
を一層向上させることができる。
【0012】上記アクリル系ウレタンオリゴマーとして
は、ペンタエリスルトールトリアクリレートヘキサメチ
レンジイソシアネート、ペンタエリスルトールトリアク
リレートイソホロンジイソシアネート、ペンタエリスル
トールトリアクリレートトリレンジイソシアネート等が
挙げられる。
【0013】上記アニリン系重合体(b)としては、導
電性を有する従来公知のアニリン系重合体が使用可能で
ある。
【0014】上記光硬化型導電性塗料中、アニリン系重
合体(b)の添加量は、少なくなると得られた塗膜の導
電性が不十分となり、多くなると耐擦傷性、耐薬品性及
び耐溶剤性が低下するので、(メタ)アクリレート化合
物(a)100重量部に対して、0.1〜30重量部に
限定される。
【0015】上記アニリン系重合体(b)の調製方法と
しては、アニリン誘導体モノマーと酸を、水又はジメチ
ルホルムアミド等に溶解させて攪拌しながら、酸化剤溶
液を滴下し酸化重合させる方法が挙げられる。
【0016】上記アニリン誘導体モノマーとしては、ア
ニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、ジ
フェニルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、
2−エチルアニリン、3−エチルアニリン、2,4−ジ
メチルアニリン、2,5−ジメチルアニリン、2,6−
ジメチルアニリン、2,6−ジエチルアニリン、2−メ
トキシアニリン、4−メトキシアニリン、2,4−ジメ
トキシアニリン、o−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、2−アミノビフェニル、N,N−ジフェ
ニル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
【0017】上記アニリン誘導体モノマー濃度は、水又
はジメチルホルムアミド等に対して0.1〜1モル/リ
ットルが好ましい。
【0018】上記酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等の無
機プロトン酸;p−トルエンスルホン酸等の有機酸が挙
げられ、酸濃度は0.1〜1Nが好ましい。
【0019】上記酸化剤としては、過硫酸塩、過酸化水
素、過マンガン酸塩、二酸化鉛、重クロム酸塩、二酸化
マンガン、塩化鉄等が挙げられる。これらの酸化剤の濃
度は、水又はジメチルホルムアミド等に対して0.1〜
1モル/リットルが好ましい。
【0020】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(c)は、アニリン系重合体(b)を(メタ)ア
クリレート化合物(a)に分散させるための分散剤とし
て用いられるものであり、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系樹脂(c)としては、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルの単独重合体又は共重合体が挙げられ
る。
【0021】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル等が挙げられる。
【0022】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
の単独重合体又は共重合体は、公知の重合法、例えば、
溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法など
によって製造することができる。
【0023】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(c)の分子量は、小さくなると増粘の効果が発
現せず塗料の塗工性が悪くなり、大きくなると塗料の粘
度が高くなり過ぎて塗工性が悪くなるので、10万〜1
00万が好ましく、より好ましくは30万〜80万であ
る。
【0024】上記光硬化型導電性塗料中、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系樹脂(c)の添加量は、少な
くなると分散効果が発現せず、得られた塗膜の透明性が
低下すると共に増粘効果が発現せず塗工性も悪くなり、
多くなると耐擦傷性が悪くなるので、(メタ)アクリレ
ート化合物(a)100重量部に対して、1〜100重
量部に限定され、好ましくは2〜50重量部である。
【0025】上記光重合開始剤(d)としては、紫外線
又は可視光線等の活性光線により、上記(メタ)アクリ
レート化合物(a)の重合を開始させる性質を有するも
のが好ましい。
【0026】上記光重合開始剤(d)のうち、紫外線で
活性化するものとしては、例えば、ソジウムメチルジチ
オカーバメイトサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド、ジフェニルモノサルファイド、ジベン
ゾチアゾイルモノサルファイド及びジサルファイドなど
のサルファイド類;チオキサントン、2−エチルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、ジイソプロピルチオキサントン等の
チオキサントン誘導体;ヒドラゾン、アゾビスイソブチ
ロニトリル、ベンゼンジアゾニウム等の(ジ)アゾ化合
物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾフェノン、ジメチルアミノベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンジルアントラキノン、t−ブチルアン
トラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−クロロ
アントラキノン、ベンジルジメチルケタール、メチルフ
ェニルグリオキシレート等の芳香族カルボニル化合物;
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロ
キシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシエトキシ
−α、α'-ジメチルアセトフェノン、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、2,2−ジメトキシアセトフェノン
等のアセトフェノン誘導体;2−ジメチルアミノ安息香
酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチル
アミノ安息香酸ブチル、4−ジエチルアミノ安息香酸イ
ソプロピル等のジアルキルアミノ安息香酸エステル類;
ベンゾイルパーオキサイド、ブチルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、キュメンハイドロパーオキサイド等の過酸化物;9
−フェニルアクリジン、9−p−メトキシフェニルアク
リジン、9−アセチルアミノアクリジン、ベンズアクリ
ジン等のアクリジン誘導体;9,10−ジメチルベンズ
フェナジン、9−メチルベンズフェナジン、10−メト
キシベンズフェナジン等のフェナジン誘導体;6,
4’,4”−トリメトキシ−2,3−ジフェニルキノキ
サリン等のキノキサリン誘導体;2,4,5−トリフェ
ニルイミダゾイル二量体;ハロゲン化ケトン;アシルホ
スフィンオキシド、アシルホスフォナート等のアシル化
リン化合物などが挙げられる。
【0027】また、可視光線で活性化するものとして
は、例えば、2−ニトロフルオレン、2,4,6−トリ
ス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
3,3’−カルボニルビスクマリン、チオミヒラーケト
ン等が挙げられる。
【0028】上記光重合開始剤(d)の酸素阻害による
感度低下を防止するために、アミン化合物を添加しても
よい。このようなアミン化合物としては、脂肪族アミン
や芳香族アミン等、不揮発性のものであれば特に限定さ
れず、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノ
ールアミン等が使用され、さらに、上記ジアルキルアミ
ノ安息香酸エステル、ミヒラーケトン等のアミノ基を含
有する光重合開始剤も上記アミン化合物として使用可能
である。
【0029】上記光硬化型導電性塗料中、上記光重合開
始剤(d)の添加量は、少なくなると光重合速度が低下
して得られる塗膜の硬化が不十分となり、多くなっても
光重合速度が飽和状態となってそれ以上速くならないの
で、(メタ)アクリレート化合物(a)100重量部に
対して0.01〜10重量部に限定される。
【0030】上記光硬化型導電性塗料には、必要に応じ
て、有機溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱重合禁止
剤等が添加されてもよい。
【0031】上記有機溶剤としては、沸点が低いものも
しくは揮発性の強いものは塗工中に蒸発により塗料粘度
が変化するという問題があり、高沸点のものは乾燥工程
に時間を要するので、沸点は70〜160℃程度が好ま
しく、例えば、シクロヘキサン、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリ
コールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、酢酸ブチル、イソ
プロピルアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キ
シレン、アニソール等が挙げられる。
【0032】上記紫外線吸収剤としては、サリチル酸
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、上記酸化
防止剤としては、フェノール系、リン酸系、イオウ系等
の酸化防止剤が挙げられ、上記熱重合禁止剤としては、
ヒドロキノン、p−メトキシフェノール等が挙げられ
る。
【0033】上記光硬化型導電性塗料を調製する方法と
しては、アニリン系重合体(b)及び(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系樹脂(c)に、必要に応じて、有
機溶剤を加えて混合した後、さらに(メタ)アクリレー
ト化合物(a)及び光重合開始剤(d)等を加えて混合
する方法が挙げられる。
【0034】光硬化型導電性塗料の混合工程で用いられ
る機器としては、微粉末を塗料中に十分分散させるため
に塗料の分散や配合に通常用いられている機器、例え
ば、サンドミル、ボールミル、アトライター、高速回転
攪拌装置、三本ロール等が好適に使用される。また、上
記混合後のアニリン系重合体の平均粒径は0.4μm以
下が好ましい。
【0035】本発明で用いられる光重合性樹脂組成物
は、有機高分子重合体、分子内に少なくとも2個以上の
(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート
化合物及び光重合開始剤を構成成分とする。
【0036】上記有機高分子重合体は、α、β−不飽和
エチレン系単量体を構成成分とするものが好ましく、
α、β−不飽和エチレン系単量体としては、例えば、ス
チレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルス
チレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ヘキシル
スチレン、p−n−オクチルスチレン、p−メトキシス
チレン、p−フェニルスチレン、3,4−ジメチルクロ
ルスチレンなどのスチレン類;α−ビニルナフタレンな
どのビニルナフタレン類;エチレン、プロピレン、ブチ
レンまたはC5 〜C30及びそれ以上のα−オレフィン
類;塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲ
ン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニルなどのビニルエステル類;(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸−n−オクチル、(メタ)アクリル酸ラ
ウリル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸−2−クロルエチル、α−クロル
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルなどの
(メタ)アクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトンなどのビニルケ
トン類;N−ビニルピロール、N−ビニルインドールな
どのN−ビニル化合物;(メタ)アクリロニトリル;
(メタ)アクリル酸アミド類があげられ、これらは単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0037】また、上記有機高分子重合体の分子量は、
小さくなるといわゆるコールドフローを起こしやすくな
り、ロール状に巻いて保存すると光重合性組成物にしわ
が入り使用できなくなり、大きくなると塗工時の溶液粘
度が高くなり塗工むらが発生するので、重量平均分子量
として2万〜100万が好ましく、より好ましくは5万
〜50万である。
【0038】上記有機高分子重合体の製法は、任意の方
法が採用されてよく、例えば、有機溶媒中でラジカル重
合等により容易に得ることができる。
【0039】上記(メタ)アクリレート化合物は、分子
内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有
するものであって、上記光硬化型樹脂組成物に用いられ
るものと同様な(メタ)アクリレート化合物(a)が挙
げられる。
【0040】上記光重合性樹脂組成物中、(メタ)アク
リレート化合物の添加量は、少なくなると露光後の表面
硬度が不足し、多くなるとクラックが入ったり、粘着性
が不足するので、上記有機高分子重合体100重量部に
対して10〜250重量部が好ましく、より好ましくは
30〜200重量部である。
【0041】上記光重合開始剤としては、上記光硬化型
樹脂組成物に用いられるものと同様な光重合開始剤
(d)が挙げられる。上記光重合性樹脂組成物中、光重
合開始剤の添加量は、少なくなると光重合速度が低下し
て得られる塗膜の硬化が不十分となり、多くなると黄変
が発生するので、有機高分子重合体100重量部に対し
て0.01〜10重量部が好ましく、より好ましくは
0.05〜8重量部である。
【0042】上記光重合性樹脂組成物を調製する方法と
しては、有機高分子重合体、(メタ)アクリレート化
合物及び光重合開始剤を同時に加えて混合する方法、
有機溶剤を使用する場合は光重合開始剤を有機溶剤に溶
解させた後、有機高分子重合体、及び(メタ)アクリレ
ート化合物を混合溶解する方法が挙げられるが、の方
法が製造時間の短縮が計られるので、より好ましい。混
合溶解には、ディゾルバー、高速回転装置等の攪拌装置
が好適に用いられる。
【0043】第1発明の帯電防止透明プラスチックプレ
ートの製造方法は、下記第1から第5までの5つの工程
からなる。第1の工程では、図1に示すように、透明な
プラスチックフィルム1a上に光硬化型導電性塗料を塗
布・乾燥して塗膜2(導電層用)を形成する。第2の工
程では、図2に示すように、透明なプラスチックプレー
ト4上に光重合性樹脂組成物を塗布・乾燥して塗膜3
(接着剤層用)を形成する。
【0044】第3の工程では、図3に示すように、第1
の工程で得られた塗膜2(導電層用)と第2の工程で得
られた塗膜3(接着剤層用)とが接するように重ね合わ
せて積層する。第4の工程では、図4に示すように、第
3の工程で得られた積層状態の塗膜2,3に活性光線を
照射して硬化させ導電層2及び接着剤層3を形成する。
【0045】第5の工程では、図5に示すように、第4
の工程で得られた導電層2から透明なプラスチックフィ
ルム1aを剥離する。以上の工程によって、図6に示す
ように、プラスチックプレート4上に接着剤層3及び導
電層2が、この順序で形成された帯電防止透明プラスチ
ックプレートが得られる。
【0046】第2発明の帯電防止透明プラスチックプレ
ートの製造方法は、下記第1から第7までの7つの工程
からなる。第1の工程では、図7に示すように、透明な
プラスチックフィルム1a上に上記光硬化型導電性塗料
を塗布・乾燥して塗膜2(導電層用)を形成する。第2
の工程では、図8に示すように、透明なプラスチックフ
ィルム1b上に光重合性樹脂組成物を塗布・乾燥して塗
膜3(接着剤層用)を形成する。
【0047】第3の工程では、図9に示すように、第2
の工程で得られた塗膜3(接着剤層用)を透明なプラス
チックプレート基材4上に積層する。第4の工程では、
図10に示すように、第3の工程で得られた積層体から透
明なプラスチックフィルム1bを剥離する。
【0048】第5の工程では、図11に示すように、第4
工程でプラスチックフィルム1bを剥離された塗膜3
(接着剤層用)と第1の工程で得られた塗膜2(導電層
用)とが接するように積層する。第6の工程では、図12
に示すように、第5の工程で得られた積層状態の塗膜
2,3に活性光線を照射して硬化させ、導電層2及び接
着剤層3を形成する。
【0049】第7の工程では、上記導電層2から透明な
プラスチックフィルム1aを剥離する。以上の工程によ
って、図14に示すように、プラスチックプレート4上に
接着剤層3及び導電層2が、この順序で形成された帯電
防止透明プラスチックプレートが得られる。
【0050】上記製造工程において、塗膜同士の積層、
塗膜とプラスチックフィルム又はプラスチックプレート
の積層には、熱と圧力を加えて積層する方法が採用さ
れ、例えば、加熱されたロールによって圧力を加えて積
層する方法が挙げられる。
【0051】上記透明なプラスチックプレート基材とし
ては、例えば、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ABS
樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリサルフォン、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等のプラ
スチックプレート又はシートが挙げられる。
【0052】上記透明なプラスチックフィルムとして
は、例えば、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフ
ィルム、ポリエステル二軸延伸フィルム等が挙げられ
る。
【0053】上記光硬化型導電性塗料又は光重合性樹脂
組成物を、プラスチックプレート上又はプラスチックフ
ィルム上に塗布する方法としては、例えば、スプレー
法、バーコート法、ドクターブレード法、ロールコート
法、ディッピング法等一般的な塗工方法が用いられる。
【0054】上記導電層の厚さは、薄くなると導電性が
不十分となり、厚くなると透明性が低下するので、0.
5〜5μmが好ましい。また、上記接着剤層の厚さは、
薄くなると接着性が不十分となり、厚くなると透明性が
低下するので、0.1〜10μmが好ましい。
【0055】上記光硬化型導電性塗料を硬化させるため
の活性光源としては、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲ
ンランプ、キセノンランプ、窒素レーザー、He−Cd
レーザー、Arレーザー等が用いられる。
【0056】上記活性光線の照射量は、少なくなると塗
膜の硬化が不十分となって、耐擦傷性、硬度等の塗膜強
度が低下し、多くなると塗膜の着色が強くなって透明性
が低下するので、365nmでの積算露光量として50
〜5000mJ/cm2 が好ましい。
【0057】
【実施例】
[アニリン系重合体の合成]p−トルエンスルホン酸1
60g(0.8モル)を脱イオン化水1000mlに溶
解させ、同スルホン酸水溶液を調製した。これを500
mlずつに分け、一方にはアニリン36.5ml(0.
4モル)を加え、もう一方にはペルオキソ二硫酸アンモ
ニウム91gを溶解させた。冷却管、撹拌機および滴下
ロートを備えたセパラブルフラスコ反応容器に、前記ア
ニリン含有スルホン酸水溶液を仕込み、水浴で昇温を抑
えながら、ペルオキソ二硫酸アンモニウム含有スルホン
酸水溶液500mlを30分かけて滴下し、3時間撹拌
を続けた。得られた沈澱物を濾取し十分メタノールで洗
浄して緑色のアニリン重合体粉末を得た(平均粒径:
0.3μm)。
【0058】 〔アニリン系重合体分散液の調製〕 ・上記合成アニリン系重合体 20重量部 ・ポリメタクリレート 40重量部 根上工業社製「ハイパールHPA」(Mw:50万) ・キシレン 140重量部 上記各成分をアトライターで8時間分散し、アニリン系
重合体分散液(A)を得た。この分散液のポリアニリン
粒子の粒径を電子顕微鏡で観察したところ0.01μm
以下であった。
【0059】(実施例1) 〔光硬化型導電性塗料の調製〕 ・アニリン系重合体分散液 100重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100重量部 日本化薬社製「DPHA」 ・光重合開始剤 (2,4−ジエチルチオキサントン、 0.1重量部 日本化薬社製「カヤキュアーDETX」) (4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、 0.1重量部 日本化薬社製「カヤキュアーEPA」) ・キシレン 150重量部 上記各成分をアトライターで20分間撹拌して光硬化型
導電性塗料を得た。
【0060】 〔光重合性樹脂組成物の調製〕 ・有機高分子重合体 100重量部 (ポリメチルメタクリレート、 住友化学社製「スミペックスL06」、Mw:6万) ・オリゴエステルアクリレート 50重量部 (東亜合成社製「M−6100」) ・オリゴエステルアクリレート 50重量部 (東亜合成社製「M−8030」) ・光重合開始剤 4重量部 (アシルホスフィンオキシド系、BASF社製「リシリンTPO」) ・メチルエチルケトン 330重量部
【0061】〔塗膜の作製〕上記光硬化型導電性塗料を
ポリエチレンテレフタレート(以下PETという)フィ
ルム(帝人社製「テトロンフィルムHP7」、厚さ25
μm)上に、バーコーターを用いて乾燥後の厚さが2μ
mとなるように塗布・乾燥して塗膜(導電層用)を形成
した。別途、光重合性樹脂組成物をアクリルプレート基
材上に、バーコーターを用いて乾燥後の厚さが5μmと
なるように塗布・乾燥して塗膜(接着剤層用)を形成し
た。上記塗膜同士(導電層用及び接着剤層用)が接する
ように重ね合わせて、温度90℃の加熱・加圧ロールに
より40kg/cm2 の圧力で熱圧着し積層した。次い
で、PETフィルム側から高圧水銀ランプにより光量1
000mJ/cm 2 の紫外線を照射して塗膜を硬化さ
せ、導電層及び接着剤層を形成した。最後に、PETフ
ィルムを剥離して、アクリルプレート上に厚さ2μmの
導電層を有する帯電防止透明プラスチックプレートを作
製した。
【0062】(実施例2)下記の光重合性樹脂組成物か
ら接着剤層を形成したこと以外は、実施例1と同様にし
て、アクリルプレート基材上に、厚さ2μmの導電層を
有する帯電防止透明プラスチックプレートを作製した。 〔光重合性樹脂組成物の調製〕 ・有機高分子重合体 100重量部 (ポリメチルメタクリレート、 住友化学社製「スミペックスL06」、Mw:6万) ・オリゴエステルアクリレート 70重量部 (東亜合成社製「M−6100」) ・オリゴエステルアクリレート 30重量部 (東亜合成社製「M−8030」) ・光重合開始剤 4重量部 (アシルホスフィンオキシド系、BASF社製「リシリンTPO」) ・メチルエチルケトン 330重量部
【0063】(実施例3)実施例1で調製した光硬化型
導電性塗料をPETフィルム(帝人社製「テトロンフィ
ルムHP7」、厚さ25μm)上に、バーコーターを用
いて乾燥後の厚さが2μmとなるように塗布・乾燥して
塗膜(導電層用)を形成した。別途、実施例1で調製し
た光重合性樹脂組成物を上記と同様なPETフィルム上
に、バーコーターを用いて乾燥後の厚さが5μmとなる
ように塗布・乾燥して塗膜(接着剤層用)を形成した。
次いで、上記塗膜(接着剤層用)をアクリルプレート上
に重ね合わせて、温度90℃の加熱・加圧ロールにより
40kg/cm2 の圧力で熱圧着し、PETフィルムを
剥離した。さらに、上記塗膜(接着剤層用)と塗膜(導
電層用)とが接するように重ね合わせて、温度90℃の
加熱・加圧ロールにより40kg/cm 2 の圧力で熱圧
着した後、PETフィルム側から高圧水銀ランプにより
光量1000mJ/cm2 の紫外線を照射して塗膜を硬
化させ、導電層及び接着剤層を形成した。最後に、PE
Tフィルムを剥離して、アクリルプレート上に厚さ2μ
mの導電層を有する帯電防止透明プラスチックプレート
を作製した。
【0064】(実施例4)接着剤層を実施例2の光重合
性樹脂組成物を使用して形成したこと以外は、実施例3
と同様にして、アクリルプレート上に厚さ2μmの導電
層を有する帯電防止透明プラスチックプレートを作製し
た。
【0065】(比較例1)実施例1の光硬化型導電性塗
料をPETフィルム(帝人社製「テトロンフィルムHP
7」、厚さ25μm)上に、バーコーターを用いて乾燥
後の厚さが2μmとなるように塗布・乾燥して塗膜(導
電層用)を形成した後、この塗膜をアクリルプレート上
に、温度90℃の加熱・加圧ロールにより40kg/c
2 の圧力で熱圧着した。次いで、PETフィルム側か
ら高圧水銀ランプにより光量1000mJ/cm 2 の紫
外線を照射して塗膜を硬化させ、導電層及び接着剤層を
形成した。最後に、PETフィルムを剥離して、アクリ
ルプレート上に厚さ2μmの導電層を有する帯電防止透
明プラスチックプレートを作製した。
【0066】〔帯電防止透明プラスチックプレートの性
能評価〕上記実施例及び比較例で得られた帯電防止透明
プラスチックプレートにつき、下記の性能評価を行い、
その結果を表1に示した。 (1)表面固有抵抗 ASTM D257に準拠して表面固有抵抗を測定し
た。 (2)全光線透過率 ASTM D1003に準拠して全光線透過率を測定し
た。 (3)表面硬度 JIS K5400に準拠して鉛筆硬度計で測定した。 (4)密着性試験 導電層に、JIS K5400に準拠して、1mm角の
切り目を縦横方向に入れて、100個の碁盤目を作成
し、積水化学社製「セロハン粘着テープNo.252」
にて碁盤目剥離試験を行い、密着性を評価した。表中、
100個の碁盤目中剥がれなかった個数を分子側に表示
した。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明の帯電防止透明プラスチックプレ
ートの製造方法は、上述の構成であり、紫外線又は可視
光線の照射によって容易に硬化してプラスチックプレー
ト上に導電層を形成し、得られた導電層は、表面平滑で
透明性及び密着性に優れると共に、プラスチックプレー
トに優れた帯電防止性、硬度、耐擦傷性及び耐久性を付
与する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 4/06 PDR C09D 4/06 PDR 179/00 PLT 179/00 PLT // C08F 290/04 MRN C08F 290/04 MRN

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なプラスチックプレート基材上に、
    (a)分子内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロ
    イル基を有する(メタ)アクリレート化合物100重量
    部、(b)アニリン系重合体0.1〜30重量部、
    (c)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂1〜
    100重量部及び(d)光重合開始剤0.01〜10重
    量部を構成成分とする光硬化型導電性塗料からなる導電
    層が形成された帯電防止透明プラスチックプレートの製
    造方法であって、透明なプラスチックフィルム上に上記
    光硬化型導電性塗料を塗布乾燥して塗膜を形成する第1
    の工程、透明なプラスチックプレート基材に光重合性樹
    脂組成物を塗布乾燥して塗膜を形成する第2の工程、第
    1の工程で得られた塗膜と第2の工程で得られた塗膜と
    が接するように積層する第3の工程、第3の工程で得ら
    れた積層状態の塗膜に活性光線を照射して硬化させ導電
    層及び接着剤層を形成する第4の工程ならびに該導電層
    から透明なプラスチックフィルムを剥離する第5の工程
    よりなることを特徴とする帯電防止透明プラスチックプ
    レートの製造方法。
  2. 【請求項2】透明なプラスチックプレート基材上に、
    (a)分子内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロ
    イル基を有する(メタ)アクリレート化合物100重量
    部、(b)アニリン系重合体0.1〜30重量部、
    (c)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂1〜
    100重量部及び(d)光重合開始剤0.01〜10重
    量部を構成成分とする光硬化型導電性塗料からなる導電
    層が形成された帯電防止透明プラスチックプレートの製
    造方法であって、透明なプラスチックフィルム上に上記
    光硬化型導電性塗料を塗布乾燥して塗膜を形成する第1
    の工程、透明なプラスチックフィルム上に光重合性樹脂
    組成物を塗布乾燥して塗膜を形成する第2の工程、第2
    の工程で得られた塗膜を透明なプラスチックプレート基
    材上に積層する第3の工程、第3の工程で得られた積層
    体から透明なプラスチックフィルムを剥離する第4の工
    程、第4工程でプラスチックフィルムを剥離された塗膜
    と第1の工程で得られた塗膜とが接するように積層する
    第5の工程、第5の工程で得られた積層状態の塗膜に活
    性光線を照射して硬化させ、導電層及び接着剤層を形成
    する第6の工程ならびに該導電層から透明なプラスチッ
    クフィルムを剥離する第7の工程よりなることを特徴と
    する帯電防止透明プラスチックプレートの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004359742A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Fujitsu Ltd 導電性樹脂組成物、導電性膜および電子装置
JP2013091751A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Nippon Kasei Chem Co Ltd 帯電防止ハードコート樹脂組成物、及び帯電防止ハードコート層を有するフィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004359742A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Fujitsu Ltd 導電性樹脂組成物、導電性膜および電子装置
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