JPH08242688A - 茸菌の充填装置 - Google Patents

茸菌の充填装置

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JPH08242688A
JPH08242688A JP7078114A JP7811495A JPH08242688A JP H08242688 A JPH08242688 A JP H08242688A JP 7078114 A JP7078114 A JP 7078114A JP 7811495 A JP7811495 A JP 7811495A JP H08242688 A JPH08242688 A JP H08242688A
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filling
culture
fungi
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Takaaki Miki
孝昭 三木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省力化して能率よく、さらに雑菌の繁殖を有
効に防止して培養袋に植菌する。 【構成】 ベルトコンベア4と閉口移送手段3で、培養
袋1の開口部を閉塞して充填位置Jに移送する。充填位
置Jに移送された培養袋1は、茸菌を植菌するときにの
み開口手段5で口が開かれる。培養袋1は、折曲面1A
をく字状として開口部が開かれる。口を開いた培養袋1
には、茸菌を一時的に蓄えるホッパー6Aから茸菌が供
給される。ホッパー6Aには定量供給手段6Cから茸菌
が供給される。茸菌の充填された培養袋1は、シール手
段7で開口部がシールされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、培養基を充填している
培養袋に茸菌を植菌する装着に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製の培養袋に茸の培養基を
充填して茸を栽培する方法は、しいたけ等の栽培に多く
採用されている。この方法は、下記のようにして茸を栽
培する。 おが屑を主体とする一定量の培養基をプラスチック
製の培養袋に充填する。 培養基を状態した培養袋を蒸気で加熱し、培養袋と
培養基を滅菌する。 培養袋の開口部を開いて、培養基の上面に茸菌を供
給する。 供給された茸菌が繁殖して、培養基に満延する。 培養基全体に茸菌を繁殖させた後、培養袋を開口し
て茸を発生させる。
【0003】以上のようにして茸を栽培する方法は、培
養袋に一定量の培養基を充填する工程と、培養基を充填
した培養袋に植菌するのに非常に手間がかかる。このこ
とは、茸栽培を多労働として、茸の栽培コストを高くす
る原因となっている。茸栽培を省力化するために、培養
袋に定量の培養基を軽量して充填する装置が開発されて
いる。たとえば、この装置は、実公平3−31149号
公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の公報に記載され
る装置を使用して、培養基を能率よく培養袋に充填でき
る。ただ、培養基を充填した培養袋に、茸菌を能率よく
植菌できる装置はいまだに実用化されておらず、この工
程に著しく手間がかかっているのが実状である。培養基
を充填した培養袋に、茸菌を定量供給するための装置は
開発されている。この装置を使用すると、培養袋に一定
量の茸菌を植菌できる特長がある。茸菌を手作業で計量
しないで、培養袋に植菌できるので、植菌工程を多少は
省力化できる。
【0005】しかしながら、この装置を使用しても、培
養袋の植菌工程をそれほど省力化できない。それは、植
菌する茸菌を定量供給するために、台の上に培養袋を置
いて開口部を手作業で開き、開いた開口部を定量供給装
置の排出口にあてがい、その後、定量供給装置を操作し
て定量の茸菌を培養袋に充填し、さらに、培養袋の開口
部を手作業で閉塞するからである。
【0006】さらに、茸の栽培において極めて大切なこ
とは、培養基に雑菌が繁殖するのをいかにして効果的に
阻止できかにある。それは、培養基に雑菌が繁殖してし
まうと、茸が発生しなくなるからである。とくに、培養
基に雑菌が繁殖してしまうと、最後まで手間をかけた状
態で茸が収穫できなくなるので、それまでにかけた全て
の手間と経費が0となって、経済的に極めて大きな損失
となってしまう。さらに、多量の培養袋に雑菌が繁殖し
てしまうと、廃棄に手間がかかって、さらに経済的な損
失が増大してしまう。このため、培養基に雑菌が繁殖す
るのを少なくすることとは、茸栽培にとって極めて大切
なことである。
【0007】ところが、実際の茸栽培においては、相当
量の培養基が雑菌に犯されているのが実状である。培養
基を加熱して完全滅菌して茸菌を植菌しても、周囲には
無数の雑菌がうようよしているので、雑菌の繁殖を皆無
にすることは極めて難しい。無菌室のような理想的な環
境で栽培すると、雑菌の繁殖を皆無にできるが、このよ
うな環境では、栽培コストが著しく高騰して、安価に茸
を栽培できなくなってしまう。
【0008】すでに開発されている定量供給装置を使用
し、あるいはこの装置を使用しないで、培養袋に充填し
た培養基に植菌する従来の方法は、手間がかかることに
加えて、この工程で培養基が雑菌に汚染されやすい欠点
がある。それは、作業者が接近して手作業で培養袋の開
口部を開き、しかも培養袋の開口部を大きく開いて植菌
し、さらに、植菌するために開口部を開く時間を短くで
きないからである。また、培養袋は開口するときに簡単
に開くことができないものが多くある。それは、培養基
を充填した状態で培養袋を蒸気で加熱して滅菌するとき
に、開口部の内面に水分が付着して密着することがある
からである。
【0009】本発明は、茸栽培に大切な前記の欠点を解
決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な
目的は、省力化して極めて能率よく、しかも雑菌の繁殖
を有効に防止して培養袋に植菌できる茸菌の充填装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の充填装置は、前
述の目的を達成するために下記の構成を備える。茸菌の
充填装置は、培養袋1の培養基2に茸菌を植菌する装置
である。培養袋1は、内部に培養基2が充填されてい
る。さらに、培養袋1は、方形状に折曲された開口部を
有する。方形状に折曲された開口部は、一対の対向面を
く字状に内側に折り返して折曲面1Aとし、他の対向面
は折曲面1Aを挟着する平行面1Bとしている。平行面
1Bが折曲面1Aを挟着する状態で、培養袋1の開口部
は閉塞されるようになっている。
【0011】この構造の培養袋1に植菌する充填装置
は、培養袋1の開口部を閉塞する状態で移送する閉口移
送手段3と、閉口移送手段3で移送される培養袋1を載
せて閉口移送手段3と同じ速度で培養袋1を充填位置J
に移送するベルトコンベア4と、充填位置Jに移送され
た培養袋1を開口する開口手段5と、開口手段5で開口
された培養袋1に茸菌を充填する充填手段6と、茸菌の
充填された培養袋1の開口部をシールするシール手段7
とを備える。閉口移送手段3と、ベルトコンベア4と、
開口手段5と、シール手段7とは下記の独特の構成を備
えている。
【0012】(a) 閉口移送手段3は、培養袋1の開
口部の平行面1Bを両面から挟着して充填位置Jに移送
する移送部材3Aを備える。移送部材3Aは培養袋1の
平行面1Bを挟着して移送し、培養袋1は閉口状態で充
填位置Jに移送される。 (b) 開口手段5は、培養袋1の平行面1Bを吸着し
て培養袋1の開口部を強制的に開き、茸菌を充填した後
に平行面1Bを接近させて閉口する吸着開口部材5Aを
備える。 (c) 吸着開口部材5Aが培養袋1の平行面1Bを吸
着して開口するストロークは、く字状から直線状に伸長
された折曲面1Aの全幅よりも小さく、吸着開口部材5
Aは培養袋1の折曲面1Aをく字状として培養袋1の開
口部を開口するように構成されている。 (d) 充填手段6は、充填位置Jに移送された培養袋
1の開口部の上方に位置して、茸菌を一時的に貯溜する
ホッパー6Aと、このホッパー6Aの排出口に設けられ
た開閉ゲート6Bと、ホッパー6Aに茸菌を供給する定
量供給手段6Cとを備える。 (e) シール手段7は、培養袋1の平行面1Bを加
熱、押圧して溶着する溶着部材7Aを備える。 (f) 培養基2が充填された培養袋1が、ベルトコン
ベア4と閉口移送手段3とで開口部を閉塞する状態で充
填位置Jに移送され、充填位置Jにおいて培養袋1の開
口部が吸着開口部材5Aで折曲面1Aをく字状として開
口され、開口された培養袋1に、開閉ゲート6Bが開い
てホッパー6Aから茸菌が充填され、茸菌の充填された
培養袋1の開口部が吸着開口部材5Aで閉塞されてシー
ル手段7でシールされるように構成されている。
【0013】
【作用】本発明の茸菌の充填装置は、下記の工程で培養
袋1に植菌する。 培養基2を充填している培養袋1を、閉口移送手段
3とベルトコンベア4で充填位置Jに移送する。閉口移
送手段3は培養袋1の開口部を、ベルトコンベア4は培
養袋1を載せて同じ速度で移送する。閉口移送手段3
は、滅菌した培養袋1に雑菌が侵入しないように、培養
袋1の開口部を閉塞して移送する。 充填位置Jに移送された培養袋1の開口部が、開口
手段5で開かれる。開口手段5は、吸着開口部材5Aで
もって、培養袋1開口部の平行面1Bを吸着して開口す
る。吸着開口部材5Aは、培養袋1開口部の折曲面1A
を直線状に伸長させることなく、く字状とする状態で開
口部を開く。いいかえると、吸着開口部材5Aは、培養
袋1の開口部を完全な状態には開かない。 充填手段6が、開口された培養袋1に所定量の茸菌
を充填して植菌する。充填手段6は、ホッパー6Aに蓄
えた定量の茸菌を、開閉ゲート6Bを開いて充填する。 植菌された培養袋1の開口部は、吸着開口部材5A
で閉塞され、その後にシール手段7でシールされる。
【0014】本発明の茸菌の充填装置は、以上のように
培養袋1の口を閉じた状態に保持して充填位置Jに移送
し、茸菌を充填するときに一時的に開口部を開いて、定
量の茸菌を植菌し、その後に培養袋1の口を閉じてシー
ルする。したがって、本発明の装置は、培養袋1に雑菌
が侵入しないようにして植菌できる。とくに、本発明の
装置は、培養袋1の開口時間を極めて短くでき、また、
雑菌の侵入しやすい環境となる手作業を省力でき、さら
にまた、吸着開口部材5Aでもって培養袋1の折曲面1
Aをく字状に折曲して開口し、植菌後は吸着開口部材5
Aで培養袋1の平行面1Bを互いに接近させて閉口する
ので、雑菌の侵入を有効に防止して、しかも能率よく植
菌できる。さらに、吸着開口部材5Aが折曲面1Aをく
字状に折曲して培養袋1の口を開くので、植菌後に平行
面1Bを互い接近すると、折曲面1Aは正確に内側に折
曲される状態でシールされる。すなわち、折曲面1Aが
外側に折曲されてシールされない。このように、培養袋
1の開口部を確実にシールすることも、雑菌の侵入を阻
止することに有効である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための茸菌の充填装置を例示するものであ
って、本発明は茸菌の充填装置を下記のものに特定しな
い。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】図1の概略図と、図2の平面図と、図3の
側面図とに示す茸菌の充填装置は、培養基2を充填して
いる培養袋1に、しいたけ菌等の茸菌を植菌する。この
装置で植菌される培養袋1を図4に示す。この図の培養
袋1は、内部に培養基2を充填しているプラスチック製
の培養袋1である。培養袋1の開口部は、方形状に開口
できるように折曲されており、一対の対向面をく字状に
内側に折り返して折曲面1Aとし、他の対向面は折曲面
1Aを挟着する平行面1Bとしている。この培養袋1
は、図5に示すように、開口部をクロスハッチングで示
すように線状に溶着して閉塞する。溶着される開口部
は、平行面1Bが折曲面1Aを挟着する状態で、平行面
1Bを加熱、押圧して溶着される。開口部を閉塞する培
養袋1は、図示しないが、一部に換気孔を設け、この換
気孔に通気性のあるフィルター材を固定している。閉塞
状態において、充填している培養基2の茸菌を繁殖させ
るために必要な酸素を補給するためである。
【0018】図1〜図3に示す構造の培養袋1に植菌す
る充填装置は、培養袋1の開口部を閉塞する状態で移送
する閉口移送手段3と、閉口移送手段3で移送される培
養袋1を載せて閉口移送手段3と同じ速度で培養袋1を
充填位置Jに移送するベルトコンベア4と、充填位置J
に移送された培養袋1を開口する開口手段5と、開口手
段5で開口された培養袋1に茸菌を充填する充填手段6
と、茸菌の充填された培養袋1の開口部をシールするシ
ール手段7とを備える。
【0019】閉口移送手段3は、培養袋1の開口部の平
行面1Bを両面から挟着して充填位置Jに移送する移送
部材3Aを備える。移送部材3Aは培養袋1の平行面1
Bを挟着して移送し、培養袋1は閉口状態で充填位置J
に移送される。図に示す移送部材3Aは、プーリー9
と、このプーリー9にかけられて水平面内に張設された
2本のベルト8である。2本のベルト8は、培養袋1を
移送する部分で互いに接近して配設されており、培養袋
1の平行面1Bを両側から押圧して閉塞状態に保持して
移送する。2本のベルト8は、プーリー9で駆動され
る。プーリー9は駆動機構(図示せず)に連結して回転
される。駆動機構は、プーリー9でベルト8を駆動す
る。駆動機構は、ベルト8で培養袋1の平行面1Bを挟
着し、2本のベルト8の対向部分を同じ速度で同じ方向
に駆動する。
【0020】ベルトコンベア4は、培養袋1を上に載せ
て充填位置Jに移送する。ベルトコンベア4と閉口移送
手段3は、互いに平行に配設されて、同じ速度で培養袋
1を充填位置Jに移送する。プラスチック製の培養袋1
の開口部を変形しない姿勢に保持して移送するためであ
る。
【0021】開口手段5は、充填位置Jの両側に開閉で
きるように配設されている。開口手段5は、培養袋1の
平行面1Bを吸着する吸着開口部材5Aと、この吸着開
口部材5Aを互いに逆方向に往復運動させるシリンダー
10とを備える。吸着開口部材5Aは開閉弁11を介し
て真空源12に連結されている。吸着開口部材5Aは互
いに対向して配設されており、充填位置Jに移送されて
きた培養袋1の平行面1Bを吸着して植菌するときに開
口する。植菌後には平行面1Bを押圧して閉塞する。開
口手段5を図6に示す。この図の吸着開口部材5Aは、
対向する吸着面を平面状として吸着面に吸着孔13を開
口している。吸着孔13は横に並べてふたつ開口されて
いる。茸菌の平行面1Bを広い面積で吸着するためであ
る。吸着孔13は開閉弁11を介して真空源12に連結
している。開閉弁11は、培養袋1の平行面1Bを吸着
するときに開弁されて吸着孔から空気を吸引し、吸着し
ないときに閉弁して空気を吸引しなくなる。開閉弁11
の開閉は制御手段(図示せず)で制御される。
【0022】シリンダー10は、茸菌の平行面1Bを吸
着する吸着開口部材5Aを互いに反対方向に移動させて
茸菌の開口部を開閉する。したがって、シリンダー10
は互いに直線状に、水平に、かつ、茸菌の移送方向に対
して直交する方向に配設されている。シリンダー10
は、茸菌の開口部を開くときにロッドを収縮して、吸着
開口部材5Aを互いに離れる方向に移動させ、閉じると
きにはロッドを押し出して吸着開口部材5Aを互いに接
近する方向に移動させる。
【0023】シリンダー10が吸着開口部材5Aを往復
運動させて、培養袋1の開口部を開口するストローク
は、直線状に伸長された折曲面1Aの全幅よりも小さく
設計される。それは、図4に示すように、吸着開口部材
5Aでもって、培養袋1の折曲面1Aをく字状として開
口部を開口するためである。
【0024】充填手段6は、充填位置Jに移送された培
養袋1の開口部の上方に位置して、茸菌を一時的に貯溜
するホッパー6Aと、このホッパー6Aの排出口に設け
られた開閉ゲート6Bと、ホッパー6Aに茸菌を供給す
る定量供給手段6Cと、ホッパー6Aと定量供給手段6
Cとに雑菌が侵入するのを防止するカバーとを備える。
定量供給手段6Cは、容器に充填されている茸菌をホッ
パー6Aに供給する。容器に入れられた茸菌は、容器を
反対にしても出てこない。簡単な定量供給手段6Cを図
7に示す。この図に示す定量供給手段6Cは、減速モー
ター14の回転軸に螺旋状のコイルスプリング15を固
定している。コイルスプリング15が、茸菌を充填して
いる容器16に挿入されるように、容器16は下向きに
セットされる。モーター14がコイルスプリング15を
回転させると、コイルスプリング15が茸菌を取り出し
てホッパー6Aに排出する。コイルスプリング15は、
回転すると茸菌を強制的に取り出しできる方向の螺旋状
に巻かれている。この定量供給手段6Cは、コイルスプ
リング15を回転させる時間を長くすると、取り出され
る茸菌の量が多くなる。したがって、モーター14の回
転時間を制御して、茸菌の取り出し量を制御できる。
【0025】図7に示す構造の定量供給手段6Cは、ホ
ッパー6Aに重量センサー(図示せず)を設け、このセ
ンサーでモーターの回転時間を制御することもできる。
重量センサーは、ホッパー全体の重量を測定して、ホッ
パーに供給された茸菌の重量を測定し、ホッパーに設定
量の茸菌が供給されるまでモーターを回転する。ホッパ
ーに設定量の茸菌が供給されると、モーターの回転を停
止させる。この構造の定量供給手段は、より正確な重量
で茸菌をホッパーに供給できる。したがって、培養袋に
正確に計量された茸菌を植菌できる特長がある。
【0026】ただ、本発明の茸菌の充填装置は、定量供
給手段6Cの構造を図7に示すものに特定しない。定量
供給手段には、ホッパーに所定量の茸菌を供給できる全
ての構造のものが使用できる。さらに、培養袋に茸菌を
植菌する装置は、それほど正確に計量して茸菌を植菌す
る必要はない。植菌した茸菌が多くても少なくても、茸
菌は培養基全体に満延するからである。ただ、茸菌の植
菌量が少な過ぎると、培養基全体に茸菌が満延するのは
遅くなる。しかしながら、時間が経過すると、培養基の
全体に茸菌は満延する。このため、定量供給手段は、茸
菌をそれほど正確に計量して植菌する必要はなく、前記
のように、コイルスプリング15の回転時間を制御し
て、茸菌の取り出し量を特定する機構が使用できる。定
量供給手段6Cも制御手段に制御されて、容器16から
ホッパー6Aに茸菌を供給する。
【0027】シール手段7は、茸菌を植菌した茸菌の平
行面1Bを加熱、押圧、溶着する溶着部材7Aを備え
る。溶着部材7Aは、茸菌の平行面1Bを挟着して加
熱、溶着するヒータを内蔵する一対るローラーである。
ローラーは、培養袋1の平行面1Bを挟着して排出方向
に移送しながら培養袋1の平行面1Bの上端縁に沿って
溶着する。ローラーの下方には、閉塞された培養袋1の
平行面1Bを挟着して移送する2本のベルト18を配設
している。このベルト18は、閉口移送手段3と同じよ
うに、プーリー19にかけられており、培養袋1の平行
面1Bを両側から押圧して閉塞状態に保持して移送す
る。さらに、ベルト18は、下面に配設されているベル
トコンベア4と同じ速度で培養袋1を移送する。ベルト
18とベルトコンベア4とで移送される培養袋1は、平
行面1Bを溶着部材7Aで挟着し加熱してシールされ
る。
【0028】以上の構造の培養袋1の充填装置は、制御
手段でもって、ベルトコンベア4と、開口手段5と充填
手段6と、シール手段7とを制御して下記のようにし
て、培養袋1に茸菌を植菌する。 ベルトコンベア4に載せられた培養袋1を、ベルト
コンベア4と閉口移送手段3で充填位置Jに移送する。
培養袋1が充填位置Jに移送されるとき、開口手段5の
吸着開口部材5Aは互いに離されて、間に培養袋1を送
り込みできる状態となっている。
【0029】 培養袋1が、開口手段5の吸着開口部
材5Aの間に供給されると、ベルトコンベア4の運転が
停止される。その後、開閉弁11が開弁されて、吸着開
口部材5Aが培養袋1の平行面1Bを吸着し、この状態
でシリンダー10のロッドが引き込まれて、吸着開口部
材5Aでもって培養袋1の開口部を開く。開口部が開か
れた培養袋1は、図4に示すように、折曲面1Aを内側
に折曲してく字状に折曲された状態となる。これよりも
大きく開口部は開かれない。
【0030】 培養袋1を充填位置Jに移送して開口
部を開くまでの間に、充填手段6は、容器16からホッ
パー6Aに定量の茸菌を取り出す。充填手段6は、モー
ター14の回転時間が制御手段に制御されて、コイルス
プリング15でもって定量の茸菌を容器16からホッパ
ー6Aに取り出す。茸菌が容器16からホッパー6Aに
取り出されるとき、開閉ゲート6Bは閉じられている。
ホッパー6Aに所定量の茸菌が取り出された後、定量供
給手段6Cのモーター14の回転は停止される。
【0031】 開口手段5で開口部を開している培養
袋1に、充填手段6から茸菌が供給される。充填手段6
は、開閉ゲート6Bを開いて、ホッパー6Aから培養袋
1に茸菌を供給する。開閉ゲート6Bは、茸菌を排出し
た後、速やかに閉塞される。開閉ゲート6Bの開閉は、
制御手段に制御される。
【0032】 培養袋1にホッパー6Aから茸菌が供
給された後、吸着開口部材5Aは培養袋1の平行面1B
を押圧して開口部を閉じる。吸着開口部材5Aは、制御
手段でシリンダー10を制御して、培養袋1の開口部を
閉塞する。その後、吸着開口部材5Aが培養袋1の平行
面1Bを吸着する状態を解除する。
【0033】 ベルトコンベア4を駆動して、植菌の
完了した培養袋1を移送する。ベルトコンベア4は培養
袋1を上に載せて移送し、ベルト8は培養袋1の平行面
1Bを吸着して閉塞状態に保持して移送する。
【0034】 移送される培養袋1の平行面1Bが、
シール手段7に加熱、押圧されて、溶着される。
【0035】
【発明の効果】本発明の茸菌の充填装置は、培養袋の開
口部を閉塞する状態に保持して充填位置に移送し、さら
に、植菌するときには、折曲面をく字状とする状態で、
必要最小限に小さく開口して茸菌を充填する。このた
め、本発明の茸菌の充填装置は、植菌工程において雑菌
の侵入を極めて効果的に防止できる特長がある。培養袋
の口の開口時間が短く、また、開口面積も小さく、さら
に、植菌後には培養袋の折曲面を内側に折り返して確実
にシールできるからである。現在使用されている装置を
使用して植菌すると、雑菌によって3%の不良品が発生
する。これに対して本発明の茸菌の充填装置は、植菌工
程における雑菌の侵入を極限できる特長がある。
【0036】さらに本発明の茸菌の充填装置は、植菌時
間を最小限度に短縮して、培養袋の開口時間を短くして
雑菌の侵入を防止する。それは、植菌される茸菌を、ホ
ッパーに一時的に貯溜して、植菌するときに、ホッパー
の開閉ゲートを開いて一時に茸菌を充填できるからであ
る。ところで、茸菌は瓶等の容器で販売されている。瓶
を反対にしても、茸菌は瓶から簡単には落下しない。瓶
にスクリュウを押し込んで回転させて強制的に取り出す
等の方法が必要である。強制的に瓶から取り出される茸
菌は、瞬時に取り出しできず、所定量の茸菌の取り出し
に時間がかかる。本発明の装置は、茸菌をホッパーに取
り出して蓄え、培養袋の口を開いたときに瞬時に充填す
る。このため、培養袋の口を開く時間を短くして、ほと
んど瞬時に植菌できる。スクリュウ等で強制的にホッパ
ーに取り出された茸菌は、すでにほぐれているので、開
閉ゲートを開いて直ちに培養袋に充填できる。ホッパー
は閉塞できるので、この工程で雑菌が侵入しない構造に
できる。
【0037】培養袋の開口時間を短くできることと、大
きく開口しないことと、確実にシールできることとが相
乗して、本発明の茸菌の充填装置は、雑菌の侵入を極め
て有効に防止できる特長がある。雑菌の侵入をいかに少
なくできるかはこの種の装置にとって極めて大切なこと
である。3%の培養基に雑菌が繁殖してこれを捨てるの
と、茸を有効に繁殖させて、茸を栽培して販売できるの
とでは、経済的に極めて大きな違いである。
【0038】さらに、本発明の茸菌の充填装置は、植菌
工程において作業者が水分に吸着されて開き難い培養袋
を開閉する手間を省略して能率よく植菌でき、しかもこ
の工程における雑菌の侵入を有効に阻止できる特長があ
る。
【0039】さらにまた、本発明の茸菌の充填装置は、
植菌した培養袋を棚に一定の間隔で並べて茸栽培できる
特長もある。それは、培養袋の開口部を小さく開いて植
菌した後、折曲面を内側に折り返す状態として開口部を
シールできるからである。培養袋の開口部を大きくひら
いて植菌し、その後に平行面を互いに接近してシールす
ると、図1の断面図に示すように、折曲面が外側に折曲
してシールされることがある。この図に示すように、一
方の折曲面は内側に、他方の折曲面は外側に折曲してシ
ールされると、外側に折曲される部分は2層に、内側に
折曲される部分は4層に積層されて左右の部分で厚さが
代わってしまう。このため、開口部の全体を確実にシー
ルするのが難しくなることがある。また、外側に折曲さ
れた折曲面は、培養袋の片方に突出するので、培養袋を
棚に並べるときに邪魔になる欠点がある。さらに、一部
が突出した培養袋は、突出部が破損しやすい。培養袋の
位置が破損するとこの部分から雑菌が侵入する弊害があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる茸菌の充填装置を示す
概略斜視図
【図2】本発明の実施例にかかる茸菌の充填装置の平面
【図3】本発明の実施例にかかる茸菌の充填装置の側面
【図4】本発明の茸菌の充填装置で植菌される培養袋の
口を開いた状態を示す斜視図
【図5】本発明の茸菌の充填装置で植菌して開口部を閉
塞した培養袋を示す斜視図
【図6】本発明の茸菌の充填装置の開口手段を示す平面
【図7】充填手段の定量供給手段を示す概略側面図
【符号の説明】
1…培養袋 1A…折曲面 1B
…平行面 2…培養基 3…閉口移送手段 3A…移送部材 4…ベルトコンベア 5…開口手段 5A…吸着開口部材 6…充填手段 6A…ホッパー 6B
…開閉ゲート 6C…定量供給手段 7…シール手段 7A…溶着部材 8…ベルト 9…プーリー 10…シリンダー 11…開閉弁 12…真空源 13…吸着孔 14…モーター 15…コイルスプリング 16…容器 18…ベルト 19…プーリー J…充填位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に培養基(2)が充填されると共に、
    開口部が方形状に折曲され、方形状に折曲された一対の
    対向面はく字状に内側に折り返しされた折曲面(1A)で、
    他の対向面は折曲面(1A)を挟着する平行面(1B)で、平行
    面(1B)が折曲面(1A)を挟着して開口部が閉塞される培養
    袋(1)を充填位置に移送する閉口移送手段(3)と、 この閉口移送手段(3)で移送される培養袋(1)を載せて閉
    口移送手段(3)と同じ速度で培養袋(1)を充填位置(J)に
    移送するベルトコンベア(4)と、 充填位置(J)に移送された培養袋(1)を開口する開口手段
    (5)と、 開口手段(5)で開口された培養袋(1)に茸菌を充填する充
    填手段(6)と、 茸菌が充填された培養袋(1)の開口部をシールするシー
    ル手段(7)とを備え、 閉口移送手段(3)と、ベルトコンベア(4)と、開口手段
    (5)と、シール手段(7)とが下記の構成を備えてなること
    を特徴とする茸菌の充填装置。 (a) 閉口移送手段(3)は、培養袋(1)の開口部の平行
    面(1B)を両面から挟着して充填位置(J)に移送する移送
    部材(3A)を備え、移送部材(3A)が培養袋(1)の平行面(1
    B)を挟着して移送することにより、培養袋(1)は閉口状
    態で充填位置(J)に移送される。 (b) 開口手段(5)は、培養袋(1)の平行面(1B)を吸着
    して培養袋(1)の開口部を強制的に開き、茸菌を充填し
    た後に平行面(1B)を接近させて閉口する吸着開口部材(5
    A)を備える。 (c) 吸着開口部材(5A)が培養袋(1)の平行面(1B)を
    吸着して開口するストロークは、直線状に伸長された折
    曲面(1A)の全幅よりも小さく、吸着開口部材(5A)は培養
    袋(1)の折曲面(1A)をく字状として培養袋(1)の開口部を
    開口するように構成されている。 (d) 充填手段(6)は、充填位置(J)に移送された培養
    袋(1)の開口部の上方に位置して、茸菌を一時的に貯溜
    するホッパー(6A)と、このホッパー(6A)の排出口に設け
    られた開閉ゲート(6B)と、ホッパー(6A)に茸菌を供給す
    る定量供給手段(6C)とを備える。 (e) シール手段(7)は、培養袋(1)の平行面(1B)を加
    熱、押圧して溶着する溶着部材(7A)を備える。 (f) 培養基(2)が充填された培養袋(1)が、ベルトコ
    ンベア(4)と閉口移送手段(3)とで開口部を閉塞する状態
    で充填位置(J)に移送され、充填位置(J)において培養袋
    (1)の開口部が吸着開口部材(5A)で折曲面をく字状とし
    て開口され、開口された培養袋(1)に、開閉ゲート(6B)
    が開いてホッパー(6A)から茸菌が充填され、茸菌の充填
    された培養袋(1)の開口部が吸着開口部材(5A)で閉塞さ
    れてシール手段(7)でシールされるように構成されてい
    る。
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