JPH08242160A - 光信号受信装置 - Google Patents

光信号受信装置

Info

Publication number
JPH08242160A
JPH08242160A JP7067072A JP6707295A JPH08242160A JP H08242160 A JPH08242160 A JP H08242160A JP 7067072 A JP7067072 A JP 7067072A JP 6707295 A JP6707295 A JP 6707295A JP H08242160 A JPH08242160 A JP H08242160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical signal
signal
circuit
current
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7067072A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Tomita
真巳 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7067072A priority Critical patent/JPH08242160A/ja
Publication of JPH08242160A publication Critical patent/JPH08242160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要とする信号を容易に取り出すことができ
る。 【構成】 光信号が受光素子29を介して受信回路29
へ供給される。LPF41では、キャンセルしたい周波
数までの成分を抜き出し、電流検出器42により電流源
43を駆動し、電流源43の出力は、減算器46へ供給
される。減算器46では、電流検出器44、電流源45
を介して供給される電流からLPF41によって抜き出
された周波数までの成分が取り除かれ、出力端子47を
介して出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば外光により影
響されずに光信号の送受信を行うことによりデータの受
信を行うことができる光信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光信号受信装置の一例および他の
例を図23Aおよび図23Bに示す。図23Aの例は、
受光素子としてのフォトダイオード111と負荷抵抗1
12の直列回路を電源(+Vcc)および接地間に挿入
し、フォトダイオード11および負荷抵抗112の接続
点から出力端子113を導き出すものである。また、図
23Bに示す構成は、フォトダイオード115で発生す
る光電流を帰還抵抗116を有する演算増幅器117に
供給し、出力端子116に光電流と帰還抵抗116の積
の出力電圧を取り出すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、光信号受信装置
の受光素子が光信号以外の外光を受光すると、それに伴
う光電流が電流電圧変換時の負荷に流れることになり、
直流電圧を発生し、受光素子のバイアスが動作しなくな
るか、信号出力のダイナミックレンジが狭くなり、光信
号の受信が不可能となる。さらに、負荷としてコイルを
用いる手法があるが、この手法では、伝送帯域が狭帯域
となる。また、外光キャンセル用に受光素子を2つ使用
するなどの方法がとられた。受光素子の端子間容量と電
流電圧交換時の負荷インピーダンスによりローパスフィ
ルタ(以下、LPFと称する)を形成するため受光感度
やゲインの設定に制限があった。
【0004】従来の受信回路の一例(図23A)の場合
では、この光電流に外光(太陽光や光信号以外の光源)
等の直流成分および低域成分が含まれている場合、受光
素子111が受光することにより流れる光電流は、負荷
112に流れ、受光素子111の両端に直流電圧が生
じ、端子113からその直流電圧が取り出される。この
とき、外光等による成分が多大である場合、受光素子1
11のバイアスが動作しなくなり、この受信回路は、受
信不能となる。
【0005】さらに、図23Bに示す受信回路において
も上述と同様に、受光素子115が光信号を受光するこ
とにより、光電流が流れる。しかしながら、この光信号
に外光(太陽光や光信号以外の光源)等の直流成分が含
まれている場合、受光素子115が受光することにより
流れる光電流は、負荷116に流れ、受光素子115の
両端に直流電圧が生じ、アンプ117を介して端子11
8からその直流電圧が取り出される。このとき、外光等
による成分が多大である場合、受光素子115のバイア
スが動作しなくなり、この受信回路は、受信不能とな
る。
【0006】ここで、受光素子の一例として、フォトダ
イオードを使用した場合、フォトダイオードには、接合
容量があり、受光面積(ダイオードの接合面積)が広い
ほど接合容量が大きくなる。図23Aおよび図23Bに
示すような回路を用いる場合、負荷とフォトダイオード
がローパスフィルタを形成することにより、高域周波数
特性が得られなくなるため、受光感度を上げようとする
場合、制限を受けることになる。また、負荷を大きくし
て出力を得ようとする場合も同様に制限を受けることに
なる。これらの場合、ダイオードの接合容量を小さくす
る方法として、バイアス電圧を高くする手法がとられる
が別個にバイアス用電圧が必要となるという問題があっ
た。
【0007】さらに、外光のない場合でも、受光素子と
負荷とを直列にした場合、受光素子のバイアス電圧が必
要となるため、ダイナミックレンジが制限されるという
問題があった。
【0008】従って、この発明の目的は、受光素子と負
荷とを直列に接続しないことにより、周波数特性および
ノイズを改善することができる光信号受信装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、発光部から
の光信号を受光し、光信号に応じた信号を出力する光信
号受信装置において、受信された光信号を光電流に変換
する光受光素子と、受光素子からの光電流からローパス
フィルタで分離された低域周波数側の所望の周波数成分
を除去する除去手段とを具備することを特徴とする光信
号受信装置である。
【0010】
【作用】外光信号を含む光電流に対し演算を行い、外光
信号を除去した後、光電流を負荷に加えるため、受光素
子と負荷を分離することが可能なため、高いバイアス電
圧を必要としない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の光信号受信装置について図
面を参照して説明する。先ず、この発明の光信号受信装
置を用いた実施例を図1〜図5に示す。図1は、この発
明の光信号受信装置が用いられている赤外光による映像
信号の空間伝送装置の一例である。ビデオカメラ1で撮
影している映像をモニタ3で確認することができる装置
である。このビデオカメラ1で撮影している映像がビデ
オカメラ1の発光部2から赤外光により撮影情報が伝送
される。伝送された撮影情報は、モニタ3の受光部4で
受光され、モニタ3の画面5へ映し出される。
【0012】また、図2は、この発明の光信号受信装置
が用いられている赤外光による光信号の空間伝送装置の
一例である。この図2に示すビデオカメラ6には、赤外
光による測距センサ7、方位センサ8が搭載されてい
る。このビデオカメラ6は、電動パンナー付きの三脚に
取りつけられ、屋外においてリモコン10からの光信号
を方位センサ8で受光することにより、電動パンナーを
コントロールし、リモコン10の方向にビデオカメラ6
の向きを変えることが可能となる。
【0013】そして、図3は、この発明の光信号受信装
置が用いられているビデオカメラの一例である。11で
示すビデオカメラは、カセットの蓋12に配置される窓
13を従来、配置されている窓より大きくして中のテー
プの状態、ラベル等を確認することができるようにした
ものである。従来のビデオカメラでは、ビデオテープの
テープエンドの検出に光センサを利用しているため、外
光が光センサに入らない構造にする必要があり、カセッ
トの蓋には、大きな窓を配置することは不可能であっ
た。しかしながら、この発明の光信号受信装置を用いる
ことにより、大きな窓を配置することが可能となる。
【0014】また、図4は、この発明の光信号受信装置
を用いられているCDプレーヤの一例である。15で示
すCDプレーヤは、トレイ16の蓋17を透明にしたも
のである。これにより、トレイ16に設置されたCDの
状態やレーベルを確認することが可能となる。従来のC
Dプレーヤでは、CDプレーヤのピックアップ部に外光
が入射されるとレーザ光の読み取りが不能になるため、
屋内の使用に限定したり、中が見えない構造、または光
を殆ど通さない蓋とする構成とされていた。しかしなが
ら、この発明を用いることにより、外光が入射しても読
み取りが可能となる。
【0015】そして、図5は、この発明の光信号受信装
置を用いた遮断センサの一例である。18および19で
示す遮断センサは、屋外で利用可能な赤外光によるもの
である。このように、この発明を用いることにより、シ
ステム全体で外光やその他の光源による妨害を受けにく
い装置を実現することが可能となる。
【0016】次に、上述した実施例に用いられているこ
の発明の光信号受信装置について詳細な説明を行う。図
6は、赤外光映像空間伝送システムの一実施例となるブ
ロック図を示す。20で示す入力端子から映像信号がア
ンプ21へ供給され、アンプ21では、供給された映像
信号に対して波形の整形が行われ、クランプ回路22へ
供給される。このクランプ回路22は、映像信号波形と
キャリア周波数との関係を一定にするための回路であ
り、一例として、同期信号の先端を一定の電圧にクラン
プする手法が用いられている。そして、プリエンファシ
ス回路23において、クランプされた信号のSN比の改
善が行われる。このプリエンファシス回路23は、クラ
ンプされた信号に対して予め細工を施すための高域強調
回路の一つである。
【0017】次に、FM変調器24は、供給された信号
の入力レベルに応じて発振周波数が変わるオシレータで
あり、ここに供給された信号が伝送信号に変換される。
このFM変調器には種々の形式があり、ここでは一例と
して、マルチバイブレータを基本にしたものを使用して
る。そして、バンドパスフィルタ(以下、BPFと称す
る)25では、発光素子27から発光される信号の周波
数帯域の制限が行われ、アンプ26では、発光素子27
から発光される信号の整形を行う。発光素子27では、
供給された信号が光信号へ変換され、伝送する。
【0018】受光素子28は、発光素子27から伝送さ
れる光信号を受光し、その光信号を受信回路29へ供給
する。受信回路29では、受光素子28が受光した光信
号を再生信号へ変換し、アンプ30へ供給する。アンプ
30の入力回路は、アンプの入力容量および調整用コン
デンサで共振回路が構成され、その共振周波数をFM搬
送波周波数の上限近くに設定することにより、再生感度
を高く設定する。その再生信号は、BPF31へ供給さ
れ、BPF31では、再生信号に含まれる光信号以外の
外光等の直流成分が除去する。
【0019】そして、FM復調器32において、再生信
号は、リミッターでレベル変動を取り除き、FM信号か
ら映像信号に復調される。このFM復調器32は、周波
数弁別回路を基本としているが、FM信号帯域と映像信
号帯域が接近しているため、リミッターとともにバラン
スの良い回路が必要となる。次に、LPF33は、主に
FM復調器32から出力されるFM信号のキャリア成分
を取り除く処理を行い、さらに色信号系と伝送時間合わ
せのための調整回路を兼用させることも可能である。デ
ィエンファシス回路34は、上述のプリエンファシス回
路23の逆処理を行う回路であり、アンプ35では、出
力端子36から映像信号を取り出せるように、波形の整
形が行われる。
【0020】ここで、この発明の光信号受信装置が用い
られる受光素子28と受信回路29の第1の実施例を図
7のブロック図を用いて詳細に説明する。光信号が受光
素子28を介して受信回路29へ供給される。受信回路
29では、受光素子28から供給された光信号から外光
を取り除くために、その光信号を電流検出器42と44
へ供給する。このとき、電流検出器42の前段にLPF
41を配置し、このLPF41は、直流成分からキャン
セルしたい周波数までの成分を抜き出す。電流検出器4
2により電流源43を駆動し、その電流源43の出力が
減算器46へ供給される。同様に電流検出器44により
電流源45を駆動し、その電流源45の出力が減算器4
6へ供給される。すなわち、この減算器46では、LP
F41において抜き出された周波数までの成分が元の光
信号から取り除かれ、必要とされる光信号のみが出力端
子47を介してアンプ30へ供給される。
【0021】ここで、受光素子および受信回路の第1の
実施例の回路図を図8に示す。以下の実施例において、
受光素子の一例として、フォトダイオードを使用する。
+Vcc(正の電源端子)にPNPトランジスタ56の
エミッタが接続され、そのコレクタがNPNトランジス
タ57のコレクタと接続され、トランジスタ57のエミ
ッタが接地される。コレクタ・ベース間が共通接続され
たトランジスタ52のエミッタは、+Vccと接続さ
れ、その共通接続されたコレクタ・ベース間は、トラン
ジスタ56のベースと接続される。トランジスタ55の
共通接続されたコレクタ・ベース間は、トランジスタ5
7のベースと接続され、そのエミッタは接地される。ト
ランジスタ56のベースが抵抗53を介してフォトダイ
オード54のカソードに接続され、そのアノードがトラ
ンジスタ57のベースに接続される。
【0022】また、+Vccおよび抵抗53およびフォ
トダイオード54の接続間にコンデンサ51が挿入され
る。トランジスタ56および57のコレクタ共通接続点
が出力端子60として導き出される。また、このコレク
タ共通接続と接地間に負荷抵抗58およびバイアス電源
59の直列回路が挿入される。この実施例において、コ
ンデンサ51と抵抗53によって、LPF41が構成さ
れ、トランジスタ52および56によって、カレントミ
ラーが構成され、トランジスタ55および57において
も、カレントミラーが構成されている。
【0023】次に、この図8の構成例の動作を説明す
る。上述したようにカレントミラーを構成しているトラ
ンジスタ52および56は、等しい電流が流れる。ま
た、コンデンサ51と抵抗53は、LPF41を構成し
てるため、コンデンサ51には、高域成分を含む電流が
流れ、抵抗53には、低域成分を含む電流が流れる。フ
ォトダイオード54が光信号と外光を受光した場合、光
電流がトランジスタ55へ流れる。すなわち、トランジ
スタ55および57は、カレントミラーを構成している
ため、等しい電流が流れる。
【0024】このとき、この光電流とは別にコンデンサ
51、抵抗53によって形成されるLPF41で直流成
分を取り出した電流がトランジスタ52へ流れ、トラン
ジスタ56および57によって、光電流から直流成分が
減算された電流が負荷抵抗58に流れ、出力端子60か
ら出力電圧が取り出される。このようにして直流成分を
取り除き発光素子27から出力される光信号の電流のみ
を取り出すことにより、外光に強い(外光下で受信可能
な)受信回路29を実現することが可能となる。
【0025】そして、図9は受光素子および受信回路の
第2の実施例の回路図を示す。上述の図8に示した実施
例は、基本的な構成であるが、フォトダイオード54か
ら発生する暗電流は微小であるため、トランジスタ52
および55に供給される電流が少なくトランジスタ56
および57が動作しない、或いはトランジスタの特性が
得られないときがある。よって、数kΩ程度の抵抗61
を接続することにより、フォトダイオード54をバイパ
スするように電流が流れる。このとき、バイパス電流
は、トランジスタ52、抵抗53、61、トランジスタ
55の順に流れる。ただし、充分な光信号がフォトダイ
オード54に入射される場合、このバイパス電流は、不
要である。
【0026】次に、受光素子および受信回路の第3の実
施例の回路図を図10に示す。この図10の実施例は、
図8に示すフォトダイオード54の接続を変え、新たに
トランジスタ62を加えた例である。フォトダイオード
54のカソードが+Vccと接続され、そのアノードが
コレクタ・ベースが共通接続されたトランジスタ55を
介して接続される。トランジスタ55のベースとトラン
ジスタ62のベースとトランジスタ57のベースが共通
接続される。これらトランジスタ55、62、57のエ
ミッタは、接地されている。
【0027】図10の構成例の動作を説明する。フォト
ダイオード54の出力がトランジスタ55に入力され、
トランジスタ62および57を駆動する。また、トラン
ジスタ62から出力される電流のみコンデンサ51およ
び抵抗53からなるLPF41を通過し、トランジスタ
52、トランジスタ56により極性が反転され、トラン
ジスタ57から出力される電流との差分が出力端子60
から取り出される。このとき、トランジスタ55および
62、トランジスタ55および57はカレントミラーの
構成となる。この場合、受光素子29、すなわちフォト
ダイオード54にかかる逆バイアスが高くなる。また、
入射光量によるバイアス電圧の低下がほとんどなくな
る。
【0028】ここで、主な外光および信号の周波数スペ
クトラムを図11に示す。実際には太陽光の強度が大き
く、また電灯では、50〜100Hzの高周波等の成分が
多く存在する。このように、利用したい信号の周波数と
外光の周波数が異なる場合、上述したLPF41の通過
帯域減衰特性を適当に設定することにより効果的に外光
を取り除くことができる。
【0029】そして、図12には、LPFの特性の設定
例を示す。この図12は、LPFの特性の設定例である
が、図12Aの特性は太陽光のみをキャンセルする場合
を示し、図12Bの特性は、図12Aの特性と電灯など
の光源をキャンセルする場合を示す。図12Cの特性
は、図12Bの特性とリモコン等の比較的低い周波数の
伝送信号をキャンセルする場合を示し、図12Cの特性
は、図12Cの特性と映像伝送時に音声伝送帯域をキャ
ンセルする場合を示す。この他、BPF等に設定するこ
とで特定の帯域のキャンセルを行うことも可能である。
【0030】次に、フィルタコントロールの一実施例を
図13のブロック図に示す。上述した図6と同様に受光
素子28は、発光素子27から出力される光信号を受光
し、その光信号を受信回路29へ供給する。この受信回
路29は、上述した図7と同様な構成をなすものであ
り、光信号は受信回路29のLPF41および電流検出
器44へ供給され、減算器46から受信回路29の出力
として、再生信号がアンプ30へ供給される。アンプ3
0において、再生感度を高く設定された再生信号は、B
PF31aおよび31bへ供給される。このBPF31
aでは、図11に示す音声伝送される信号帯域が取り出
され、BPF31bは、映像伝送される信号帯域が取り
出される。BPF31aおよび31bからの出力信号
は、再生信号として、FM復調器32aおよび32bへ
供給される。
【0031】そして、再生信号は、FM復調器32aに
おいて、FM信号から音声信号が復調され、さらにFM
復調器32bにおいて、FM信号から映像信号が復調さ
れる。次に、LPF33aおよび33bは、主にFM復
調器32aおよび32bから出力されるFM信号のキャ
リア成分を取り除く処理を行い、さらに色信号系と伝送
時間合わせのための調整回路を兼用させることも可能で
ある。ディエンファシス回路34aおよび34bは、上
述と同様にプリエンファシス回路23の逆処理を行う回
路であり、アンプ35aおよび35bでは、出力端子3
6aから音声信号が取り出せるように、波形整形を行
い、出力端子36bから映像信号が取り出せるように、
波形整形を行う。
【0032】次に、図13の構成例の動作の説明を行
う。受光素子28、受信回路29、アンプ30は、上述
した図6と同じ動作を行う。すなわち、この実施例で
は、図11に示す映像伝送される信号を取り出すために
図12Dに示すようにLPF41が設定されている。こ
れにより、BPF31aでは、音声伝送される信号帯域
を取り出すことができないため、出力端子36aから音
声信号が出力されることはない。そして、BPF31b
では、映像伝送される信号帯域を取り出し、出力端子3
6bから映像信号が取り出される。このとき、FM復調
器32b、LPF33b、ディエンファシス回路34b
を介した信号がアンプ35bとID検出器71へ供給さ
れる。
【0033】ID検出器71では、供給された信号から
音声信号の有無を示すIDが検出され、検出されたID
は、フィルタコントロール回路72へ供給される。この
フィルタコントロール回路72は、供給されたIDに基
づいて受信回路29のLPF41を制御する。音声信号
が含まれているとIDから指示されると、図11に示す
音声伝送される信号を取り出すために図12Cに示すよ
うにLPF41の設定を変換する。このように、LPF
41を制御することにより、BPF31aに供給される
信号に音声伝送される信号帯域を含むことができ、出力
端子36aから音声信号が取り出すことができる。
【0034】このように、この実施例では、音声、映像
の双方の信号の受信回路を備え、映像信号に音声信号の
有無を示すIDを付加しておくことで、このIDによっ
てフィルタの特性を切り換えることが可能となる。ま
た、音声にそのような信号を付加することで、逆に映像
信号に対して同様のことが可能である。また、フィルタ
特性にBPFの特性を持たせたい場合、電流検出器44
の前段にもLPFを挿入することで実現できる。
【0035】ここで、この発明の光信号受信装置が用い
られる受光素子28と受信回路29の第2の実施例を図
14のブロック図を用いて詳細に説明する。上述の図7
と同様に光信号が受光素子28を介して受信回路29へ
供給される。受信回路29では、受光素子28から供給
された光信号から外光を取り除くために、その光信号を
電流検出器42と44へ供給する。このとき、電流検出
器42および44の前段にLPF41および75を配置
し、このLPF41は、直流成分からキャンセルしたい
周波数までの成分を抜き出し、またLPF75は、取り
出したい周波数までの成分を抜き出す。但し、LPF4
1および75の抜き出す周波数が異なっており、図15
Aに示すように、LPF41のカットオフ周波数fcよ
りLPF75のカットオフ周波数fcがより高いものと
されている。
【0036】電流検出器42により電流源43を駆動
し、その電流源43の出力が減算器46へ供給される。
同様に電流検出器44により電流源45を駆動し、その
電流源45の出力が減算器46へ供給される。すなわ
ち、この減算器46では、図15Aに示すように電流源
43からLPF41を通過した信号が供給され、電流源
45からLPF75を通過した信号が供給され、図15
Bに示すように帯域制限された周波数までの成分が出力
端子47を介してアンプ30へ供給される。
【0037】ここで、この発明の光信号受信装置が用い
られる受光素子28と受信回路29の第3の実施例を図
16のブロック図を用いて詳細に説明する。上述の図1
4と同様に光信号が受光素子28を介して受信回路29
へ供給される。受信回路29では、受光素子28から供
給された光信号から外光を取り除くために、その光信号
を電流検出器42と44へ供給する。このとき、電流検
出器42の前段にLPF41を配置し、このLPF41
は、直流成分からキャンセルしたい周波数までの成分を
抜き出す。電流検出器42により電流源43を駆動し、
その電流源43の出力が減算器46へ供給される。同様
に電流検出器44により電流源45を駆動し、その電流
源45の出力が減算器46へ供給される。すなわち、こ
の減算器46では、LPF41において抜き出された周
波数までの成分が元の光信号から取り除かれ、必要とさ
れる光信号のみが出力端子47を介してアンプ30へ供
給される。
【0038】また、この例ではバイパス電流のスイッチ
ングは、外乱光の多い状況下では、バイパス電流が不必
要となることから、電流検出器44の出力により、スイ
ッチすることで不必要な電流を削除する。ここでは、バ
イパス電流回路78を制御するために、電流検出器44
の出力を用いているが、電流検出器42の出力を用いる
ことも可能のである。また、LPF77を使用すること
なくバイパス電流回路78を制御することも可能であ
る。すなわち、バイパス電流をスイッチングするために
電流検出器44からLPF77を介してバイパス電流回
路78の制御が行われる。
【0039】上述の図16に示すブロック図に基づく受
光素子および受信回路の第4の回路構成例を図17を用
いて説明する。この図17は、上述した図9の回路に対
して、コンデンサ81、抵抗82からなるLPF77
と、トランジスタ83、85、抵抗84からなるバイパ
ス電流回路78とが追加された回路構成を示す。トラン
ジスタ83のベースおよび+Vcc間にLPF、すなわ
ちコンデンサ81と抵抗82が挿入され、そのコレクタ
は、フォトダイオード54のカソードと接続される。そ
して、トランジスタ83のベースは、抵抗84を介して
フォトダイオード54のアノード、トランジスタ57お
よび85のベースさらにトランジスタ55の共通接続さ
れたコレクタ・ベースと共通接続される。トランジスタ
85のコレクタは、トランジスタ83のベースと接続さ
れ、そのエミッタは接地される。トランジスタ85およ
び55、さらにトランジスタ85および57とは、カレ
ントミラーとなり、流れる電流が等しくなる。
【0040】次に、図17の構成例の動作を簡単に説明
する。バイパス電流回路78のトランジスタ85は、バ
イパス電流回路78のバイパス電流のコントロール用電
流源となる。そのバイパス電流は、抵抗84へ供給さ
れ、トランジスタ83がオンすることにより、バイパス
電流が流れ、トランジスタ83がオフすることにより、
バイパス電流の流れを止める、すなわち、トランジスタ
83によってスイッチングされる。
【0041】ここで、上述したバイパス電流のスイッチ
ングを安定させるためにヒステリシスを持たせた受光素
子および受信回路の第5の実施例の回路図を図18に示
す。この図18は、上述した図17の回路構成に対し抵
抗91、97、98、99、トランジスタ92、93、
94、95、96を加えることにより、トランジスタ8
3のオン、オフが正帰還のヒステリシスを持つように構
成される。
【0042】トランジスタ94のベースおよび+Vcc
間に抵抗91が挿入され、そのベースは、コレクタ・ベ
ース間が共通接続されたトランジスタ92のベースと接
続され、さらにそれぞれのエミッタは接地される。この
とき、トランジスタ93および94のコレクタは、共通
接続される。トランジスタ93のベースは、コレクタ・
ベース間が共通接続されたトランジスタ95のベースと
接続され、さらにそれぞれのエミッタは+Vccと接続
される。さらに、トランジスタ96のコレクタは、トラ
ンジスタ93のベースと接続され、そのエミッタは、抵
抗99を介して接地され、そのベースは、コンデンサ8
1、抵抗82、トランジスタ85のコレクタと共通接続
された抵抗97と、トランジスタ93および94のコレ
クタ、トランジスタ83のベースと共通接続された抵抗
98との共通接続点と接続される。
【0043】次に、この図18の構成例の動作を説明す
る。抵抗91、トランジスタ92、トランジスタ94か
ら定電流源が供給され、そのトランジスタ92とトラン
ジスタ94と、ダイオード95とトランジスタ93と
は、共にカレントミラーを構成している。そして、トラ
ンジスタ96によって、ダイオード95とトランジスタ
93の電流が制御され、すなわちトランジスタ83のバ
イパス電流がスイッチングされる。
【0044】また、この正帰還回路は、接点Xから電圧
を供給し、光電流が増大すると電圧は低下する。すなわ
ち、この電圧に基づいてトランジスタ83(バイパス電
流)のスイッチングが行われる。このためスイッチング
が行われるしきい値付近では、発振が起こる。そこで、
ヒステリシスを持たせたトランジスタ83のON時電圧
thonとOFF時電圧Vthoff とが設定されることによ
り、しきい値電圧の差ΔVth(=Vthon−Vthoff )が
設定される。このしきい値電圧の差ΔVthは、抵抗9
7、98の比と電源電圧により自由に設定することが可
能となる。
【0045】上述の実施例において、コレクタ・ベース
間が接続されたトランジスタを使用しているが、このト
ランジスタの代わりに、ダイオードを用いることも可能
である。
【0046】
【発明の効果】この発明に依れば、供給される電源電圧
から2個分のトランジスタを動作させる電圧を差し引い
た分までダイナミックレンジを確保することが可能とな
る。もちろん、外光入射時にも影響は受けない。
【0047】さらに、この発明に依れば、光電流に対し
て、取り出した直流成分の電流との演算を行った後、光
電流を負荷に加えるため、受光素子の接合容量と負荷を
切り離すことができ、高いバイアス電圧を必要としな
い。
【0048】また、この発明に依れば、回路に帰還をか
けることなるオープンループとすることができる。
【0049】さらにまた、この発明に依れば、ローパス
フィルタの減衰特性(遮断周波数など)を適当に設定す
ることにより、必要とする信号成分以外となる周波数の
成分を取り出し、同様にキャンセルすることが可能とな
る。これにより、直流成分の外光以外の蛍光灯などのノ
イズや使用周波数の異なる光信号などによる妨害に対す
る影響を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る映像信号の空間伝送装置の一例
を示す略線図である。
【図2】この発明に係る光信号の空間伝送装置の一例を
示す略線図である。
【図3】この発明に係るビデオカメラの一例を示す略線
図である。
【図4】この発明に係るCDプレーヤの一例を示す略線
図である。
【図5】この発明に係る遮断センサの一例を示す略線図
である。
【図6】この発明に係る赤外光映像空間伝送システムの
一実施例を示すブロック図である。
【図7】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子お
よび受信回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図8】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子お
よび受信回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図9】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子お
よび受信回路の第2の実施例を示す回路図である。
【図10】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子
および受信回路の第3の実施例を示す回路図である。
【図11】主な外光および信号の周波数スペクトラムを
示す特性図である。
【図12】ローパスフィルタの説明に用いる特性例であ
る。
【図13】この発明に係るフィルタコントロールの一実
施例を示すブロック図である。
【図14】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子
および受信回路の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図15】ローパスフィルタの説明に用いる特性例であ
る。
【図16】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子
および受信回路の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子
および受信回路の第4の実施例を示す回路図である。
【図18】この発明の光信号受信装置を用いる受光素子
および受信回路の第5の実施例を示す回路図である。
【図19】従来の光信号受信装置の回路構成例を示す。
【符号の説明】
28 受光素子 29 受信回路 41 ローパスフィルタ 42、44 電流検出器 43、45 電流源 46 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部からの光信号を受光し、上記光信
    号に応じた信号を出力する光信号受信装置において、 受信された上記光信号を光電流に変換する光受光素子
    と、 上記受光素子からの光電流からローパスフィルタで分離
    された低域周波数側の所望の周波数成分を除去する除去
    手段とを具備することを特徴とする光信号受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光信号受信装置におい
    て、 上記除去手段では、フィルタを設定することにより、発
    光部からの上記光信号の帯域とは異なる帯域の信号を除
    去することを特徴とする光信号受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光信号受信装置におい
    て、 上記受光素子の端子間容量を負荷インピーダンスと分離
    することを特徴とする光信号受信装置。
JP7067072A 1995-03-01 1995-03-01 光信号受信装置 Pending JPH08242160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067072A JPH08242160A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 光信号受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067072A JPH08242160A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 光信号受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08242160A true JPH08242160A (ja) 1996-09-17

Family

ID=13334305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7067072A Pending JPH08242160A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 光信号受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08242160A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141526A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Sanyo Electric Co Ltd 受光回路
JP2012015724A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 雑音信号推定装置、雑音信号推定の方法、及び光受信機
JP2012044424A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 雑音信号除去装置、雑音信号除去の方法、及び光受信機
CN111492261A (zh) * 2018-11-28 2020-08-04 深圳市大疆创新科技有限公司 一种激光接收电路及测距装置、移动平台

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141526A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Sanyo Electric Co Ltd 受光回路
JP2012015724A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 雑音信号推定装置、雑音信号推定の方法、及び光受信機
JP2012044424A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 雑音信号除去装置、雑音信号除去の方法、及び光受信機
CN111492261A (zh) * 2018-11-28 2020-08-04 深圳市大疆创新科技有限公司 一种激光接收电路及测距装置、移动平台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2830421B2 (ja) ワイヤレス受信機
JP2879104B2 (ja) 赤外線受信機
JPH08242160A (ja) 光信号受信装置
US5142401A (en) Apparatus and method for a linear, wideband sensitive optical receiver
US4568979A (en) Television receiver muting apparatus
US5119224A (en) Apparatus and method for fiber optics communication with dark current correction
GB2150000A (en) Noise elimination in an fm demodulator
JPH10213521A (ja) 不良箇所検出装置
JPH11266126A (ja) 受光装置
JP2000341055A (ja) 直流光電流補償回路及びそれを備えた赤外線通信装置
JPH05191161A (ja) 赤外線受信プリアンプリファイア
KR940003669B1 (ko) 브이씨알의 테이프 녹화 시스템
KR100374886B1 (ko) 무선광 연결 장치에서의 광잡음 소거형 차동 검출 시스템
KR930008228Y1 (ko) Tv 시청시 비디오신호 뮤트회로
JPS6338335A (ja) 光伝送装置
KR100194667B1 (ko) 대역 소거 필터 출력 저하 보상 회로가 포함된 원격 제어용 프리앰프
JPS6340923Y2 (ja)
JP2594809Y2 (ja) 光受信器
JPS6024606B2 (ja) 自動利得制御方式
JPS628980B2 (ja)
KR920008251Y1 (ko) 캠코더의 오디오 녹음 모니터회로
JPH0638514Y2 (ja) 光受信器
JPS58500346A (ja) 位相偏移信号を用いたパイロット・ト−ン検出回路
KR910000553Y1 (ko) 음성다중 검출신호의 잡음 방지회로를 내장한 음성모드 인식회로
JPS6122386Y2 (ja)