JPH08241393A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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Publication number
JPH08241393A
JPH08241393A JP7044043A JP4404395A JPH08241393A JP H08241393 A JPH08241393 A JP H08241393A JP 7044043 A JP7044043 A JP 7044043A JP 4404395 A JP4404395 A JP 4404395A JP H08241393 A JPH08241393 A JP H08241393A
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JP
Japan
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image
image data
memory
scanning
coordinate
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Application number
JP7044043A
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English (en)
Inventor
直樹 ▲たか▼橋
Naoki Takahashi
Kazuyuki Murata
和行 村田
Akio Kojima
章夫 小嶋
康浩 ▲くわ▼原
Yasuhiro Kuwahara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7044043A priority Critical patent/JPH08241393A/ja
Publication of JPH08241393A publication Critical patent/JPH08241393A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 読み取った画像データをメモリ内に写像する
際に、上書きを禁止することで、写像時間の短縮を図る
と共に画質の低下を防ぐことを目的とする。 【構成】 イメージセンサ1は、原稿8を走査し画像デ
ータを画像バッファ3に出力する。一方、走査位置検出
回路4は、ロータリーエンコーダ2aおよび2bの出力
信号から走査位置座標を算出する。写像回路5は、走査
位置座標から画像メモリ6内のアドレスを算出して、書
き込みフラグテーブル7のフラグの状態を参照する。フ
ラグが立っていなければ、画像バッファ3の画像データ
を画像メモリ6に写像する。フラグが立っていれば、上
書きは行わない。また、最初に移動した方向を検出し
て、その方向に移動したときだけ上書きを行うことで、
写像の方向をほぼ一致させて網点画像を読み取ったとき
に現れるモアレの状態を同じにして画質の低下を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の読み取り幅を持
つ手動スキャナによって読み取られた画像データを画像
メモリに格納する画像処理装置および画像処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、操作者が手動で自由に走査し
て画像を読み取るハンドスキャナとしては、主に以下の
2種類の構成のものがある。
【0003】第1の構成としては、読み取りセンサの両
端近傍に一対のエンコーダを配置し、エンコーダの発す
る信号から実際の走査位置を検出し、その走査位置に基
づいて読み取った画像をメモリに格納するというもので
ある。このような画像処理装置としては、例えば、特開
昭59−500938号公報に開示されたものがある。
【0004】第2の構成としては、読み取る原稿をタブ
レット上に置き、読み取りセンサと一体となった位置検
出センサがタブレットの発する座標値を検出し、その座
標値に基づいて読み取り画像をメモリに格納するという
ものである。このような画像処理装置としては、例えば
特開昭58−144982号公報に開示されたものがあ
る。以下に、従来の画像処理装置について説明する。
【0005】まず、ロータリーエンコーダを用いた従来
の画像処理装置について説明する。図11は、ロータリ
ーエンコーダを用いた従来の画像処理装置の概略構成図
である。図12は、ロータリーエンコーダを用いた従来
の画像処理装置のブロック図である。
【0006】図11において、イメージセンサを備えた
ハンドスキャナ900は、記憶装置901に接続され、
原稿902上を手動で走査する。ハンドスキャナ900
の両端位置には、原稿902に接して回転する車輪90
4および905と、ロータリーエンコーダ906および
907が取り付けられている。すなわち、ハンドスキャ
ナ900が原稿902上を走査すると、車輪904およ
び905が回転し、それに従ってロータリーエンコーダ
906および907が回転する。一般的に、ロータリー
エンコーダは、その回転軸の回転速度に応じた周波数の
正弦波信号を出力する。その後、その正弦波信号を波形
整形してそのエッジ部分を抽出することで、車輪の回転
速度に応じたパルス信号を生成することができる。
【0007】生成されたパルス信号は、制御信号として
記憶装置901内のアドレス発生器909に入力され
る。一方、イメージセンサが読み取った画像データは、
光電変換され、画像データとしてバッファ記憶器910
に入力される。タイミング発振器908は、一定の周期
でタイミングパルスを生成して出力する。このタイミン
グパルスは、アドレス発生器909およびバッファ記憶
器910に入力され、これらの同期信号として用いられ
る。アドレス発生器909に入力された制御信号は、タ
イミング発振器908から出力されるタイミングパルス
に従って、読み取り位置に対応した書き込みアドレスに
逐次変換される。この書き込みアドレスは、バッファ記
憶器910に一時格納されていた画像データと同じタイ
ミングで主記憶器911に出力される。主記憶器911
は、書き込みアドレスに対応する領域に画像データを格
納する。
【0008】次に、タブレットを用いた従来の画像処理
装置について図面を参照しながら説明する。図13は、
タブレットを用いた従来の画像処理装置の概略構成図で
ある。図14は、タブレットを用いた従来の画像処理装
置のブロック図である。
【0009】図13において、ハンドスキャナ920
は、例えば小型のCCDイメージセンサを受光面に備え
た構造を有し、このイメージセンサで読み取った画像情
報を光電変換して装置本体921に出力する。一方、タ
ブレット922は、そのタブレット面に読み取る原稿9
23を置き、この原稿923を読み取るハンドスキャナ
920の位置を検出する。タブレット922によって検
出されたハンドスキャナ920の位置情報は装置本体9
21に出力される。このタブレット922の位置検出方
式については、従来より知られた磁歪式、光電式のもの
を適宜採用することができる。
【0010】ハンドスキャナ920によって読み取られ
た原稿923の画像データは、A/D変換器924によ
ってディジタル信号に変換される。変換された画像デー
タは、装置本体921に取り込まれ、メモリ925に格
納される。また、ハンドスキャナ920の画像読み取り
時には、そのときのハンドスキャナ920の位置がタブ
レット922によって検出される。この位置情報は、ア
ドレス計算回路926に入力され、メモリ925に対す
る画像データの書き込みアドレスに逐次変換される。画
像データは、この書き込みアドレスに対応するメモリ9
25の領域に格納されることになる。
【0011】以上のように、小型の受光面しか持たない
安価なハンドスキャナを用いて、大面積の画像を容易に
かつ効果的に読み取ることができる。しかも、画像読み
取り時にハンドスキャナの入力画像に対する位置情報を
利用して、入力画像をアドレス制御してメモリに格納す
るので、メモリ上に形成される入力画像がハンドスキャ
ナの移動速度のむら等に起因して歪むことがない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の構成で
は、ロータリーエンコーダが出力する信号を累積して計
数するか、タブレットの生成した座標値を検出すること
で現在位置の座標値を取得している。ここで取得した座
標値に基づいて、メモリ内の格納位置に相当する書き込
みアドレスを算出して格納している。しかしながら、ロ
ータリーエンコーダを用いる場合には、走査開始位置か
ら逐次出力される信号を累積して計数しているため、機
構的な精度や車輪のすべりなどによる誤差も累積されて
大きくなる。また、タブレットを用いる場合には、タブ
レットの検出精度によって絶対位置誤差が生じる。
【0013】図15および図16に、実際に走査を行う
ときの折り返し走査の軌跡を示す。走査開始時にはイメ
ージセンサの両端はA点およびB点にある。まず、読み
取りたい原稿部分の端までほぼ水平に手動で走査され、
A点およびB点にあったイメージセンサはC点およびD
点に移動する。その後、反対方向に走査されるが、この
とき垂直方向における位置をずらすために、D点側の端
部を内側にして画像読み取り部を回転させながら斜めに
走査する。こうして、折り返しながらイメージセンサが
原稿面から離れないように、重複させながら順次新しい
領域を読み取る。イメージセンサの読み取り部に比べて
十分に大きな領域を読み取る場合には、図16のような
軌跡をとる。
【0014】このように、重複して走査を行うときに、
イメージセンサが実際に走査している位置と検出される
位置において位置誤差が大きい場合には、折り返して走
査した領域のエッジ部分すなわちC点からE点までの継
ぎ目部分において画像のずれが生じるという問題点を有
していた。また、新聞原稿などにおいて網点画像を読み
取るときには、網点のピッチとイメージセンサの分解能
によってモアレが生じる。このモアレの状態は、走査し
た方向によって異なるため、C点からD点までの継ぎ目
部分の上下でのずれがはっきりと出てしまい画像の品位
を低下させるという問題点を有していた。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するもので、
折り返して走査してもその重なった領域における継ぎ目
を最小限に抑え、読み取る画像の品位の低下を防止する
画像処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の画像処理装置は、原稿面に接して回転
する車輪と、車輪の回転を検出する回転検出器と、原稿
面を走査して原稿画像を順次読み取るイメージセンサ
と、イメージセンサの読み取った画像データを格納する
画像メモリと、回転検出器によって検出された移動距離
に基づいて、イメージセンサの読み取った画像データに
対応する位置座標を算出し、画像メモリ内の格納アドレ
スを決定して格納する写像手段と、画像メモリ内の任意
の格納アドレスに画像データが格納されたかどうかを示
す複数の画像データ書き込みフラグと、画像データ書き
込みフラグに基づき、画像メモリ内の画像データが格納
されている領域には写像しないように制御する書き込み
制御手段とを有している。
【0017】また、本発明の第2の画像処理装置は、原
稿面に接して回転する車輪と、車輪の回転を検出する回
転検出器と、回転検出器からの信号に基づき原稿画像を
走査する一連の動作において、順方向か、その反対方向
である逆方向であるかを判定する方向検出手段と、原稿
面を走査して原稿画像を順次読み取るイメージセンサ
と、イメージセンサの読み取った画像データを格納する
画像メモリと、回転検出器によって検出された移動距離
に基づいて、イメージセンサの読み取った画像データに
対応する位置座標を算出し、画像メモリ内の格納アドレ
スを決定して格納する写像手段と、画像メモリ内の任意
の格納アドレスに画像データが格納されたかどうかを示
す複数の画像データ書き込みフラグと、方向検出手段が
判定する順方向のときにはイメージセンサが読み取った
全ての画像データを画像メモリに写像し、逆方向のとき
には画像データ書き込みフラグに基づき、画像メモリ内
の画像データが格納されていない領域にのみ写像を行う
書き込み制御手段とを有している。
【0018】本発明の第3の画像処理装置は、原稿上の
読み取り位置に対応する座標値を生成する座標生成手段
と、座標生成手段の発する座標値を検出する座標検出手
段と、原稿面を走査して原稿画像を順次読み取るイメー
ジセンサと、イメージセンサの読み取った画像データを
格納する画像メモリと、座標検出手段によって検出され
た座標値に基づいて、イメージセンサの読み取った画像
データの画像メモリ内の格納アドレスを決定して格納す
る写像手段と、画像メモリ内の任意の格納アドレスに画
像データが格納されたかどうかを示す複数の画像データ
書き込みフラグと、画像データ書き込みフラグに基づ
き、画像メモリ内の画像データが格納されている領域に
は写像しないように制御する書き込み制御手段とを有し
ている。
【0019】また本発明の第4の画像処理装置は、原稿
上の読み取り位置に対応する座標値を生成する座標生成
手段と、座標生成手段の発する座標値を検出する少なく
とも2つの座標検出手段と、座標検出手段によって検出
した座標値に基づき原稿画像を走査する一連の動作にお
いて、順方向であるか、その反対方向である逆方向であ
るかを判定する方向検出手段と、原稿面を走査して原稿
画像を順次読み取るイメージセンサと、イメージセンサ
の読み取った画像データを格納する画像メモリと、座標
検出手段によって検出された座標値に基づいて、イメー
ジセンサの読み取った画像データの画像メモリ内の格納
アドレスを決定して格納する写像手段と、画像メモリ内
の任意の格納アドレスに画像データが格納されたかどう
かを示す複数の画像データ書き込みフラグと、方向検出
手段が判定する順方向のときにはイメージセンサが読み
取った全ての画像データを画像メモリに写像を行い、逆
方向のときには画像データ書き込みフラグに基づき、画
像メモリ内の画像データが格納されていない領域にのみ
写像を行う書き込み制御手段とを有している。
【0020】本発明の第5の画像処理装置は、原稿上の
読み取り位置に対応する座標値を生成する座標生成手段
と、座標生成手段の発する座標値を検出する少なくとも
2つの座標検出手段と、座標検出手段によって検出した
座標値に基づき原稿画像を走査する一連の動作におい
て、順方向であるか、その反対方向である逆方向である
かを判定する方向検出手段と、原稿面を走査して原稿画
像を順次読み取るイメージセンサと、イメージセンサの
読み取った画像データを格納する画像メモリと、座標検
出手段によって検出された座標値に基づいて、イメージ
センサの読み取った画像データの画像メモリ内の格納ア
ドレスを決定して格納する写像手段と、方向検出手段が
判定する順方向のときにはイメージセンサが読み取った
全ての画像データを画像メモリに写像を行い、逆方向の
ときには写像を行わない書き込み制御手段とを有してい
る。
【0021】さらに、本発明の第1の画像処理方法は、
原稿画像を走査して読み取られた画像データと、前記画
像データに対応する走査位置データとを入力として、下
記の(a)ないし(f)の処理ステップを設ける。
【0022】(a)前記画像メモリと同じメモリ領域を
持った書き込みフラグテーブルを初期化する; (b)前記走査位置データに基づいて、前記画像データ
の各画素の原稿上での座標値を算出する; (c)前記座標値を前記画像メモリのアドレスに変換す
る; (d)前記アドレスを前記書き込みフラグテーブルに入
力して、フラグの状態を参照する; (e)フラグが立っていなければ、前記アドレスの画像
データを前記画像メモリに格納して、前記書き込みフラ
グテーブルにフラグを立てる; (f)フラグが立っていれば、前記アドレスの画像デー
タは前記画像メモリには格納しない。
【0023】また、本発明の第2の画像処理方法は、原
稿画像を走査して読み取られた画像データと、前記画像
データに対応する走査位置データとを入力として、下記
の(a)ないし(h)の処理ステップを設ける。
【0024】(a)前記画像メモリと同じメモリ領域を
持った書き込みフラグテーブルを初期化する; (b)走査が開始されたときから最初に移動した方向を
検出し、その方向を順方向と定義する; (c)前記走査位置データに基づいて、前記画像データ
の各画素の原稿上での座標値を算出する; (d)前記座標値を前記画像メモリのアドレスに変換す
る; (e)走査方向が順方向であれば、前記画像データを前
記画像メモリに格納して、前記書き込みフラグテーブル
にフラグを立てる; (f)走査方向が順方向とは反対の逆方向であれば、前
記アドレスを前記書き込みフラグテーブルに入力してフ
ラグの状態を参照する; (g)走査方向が逆方向であり、かつフラグが立ってい
なければ、前記アドレスの画像データを前記画像メモリ
に格納して、前記書き込みフラグテーブルにフラグを立
てる; (h)走査方向が逆方向であり、かつフラグが立ってい
れば、前記アドレスの画像データは前記画像メモリには
格納しない。
【0025】
【作用】本発明の第1の画像処理装置は、上記の構成に
よって、既に画像データが格納されている領域には上書
きを行わない。よって、読み取った画像データを全て写
像するよりもメモリにアクセスする回数を減らすことが
できる。また、一度写像した領域の画像データを基にし
て、重複して読み取った画像データを写像する際に位置
補正することもできる。
【0026】本発明の第2の画像処理装置は上記の構成
によって、読み取った画像データの全てを写像するより
もメモリにアクセスする回数を減らすことができる。ま
た、このようなハンドスキャナを用いて走査する場合、
図15および図16に示す軌跡のように、最初に移動し
た方向にはほぼ水平に移動し、逆方向に走査するときに
筐体を回転させて斜め下の方向に走査し、再度最初の方
向に走査するときには、最初の位置より下側をほぼ最初
と同じ方向に走査されるといった傾向がある。したがっ
て、方向検出手段で最初に移動した方向を順方向とし、
その反対の方向を逆方向と定義して、順方向に走査され
ているときには読み取った全ての画像データを上書きす
るようにすれば、ほぼ水平に走査されているときにメモ
リへの格納が行われることになる。よって、網点画像を
読み取るときに現れやすいモアレの状態がほぼ同じにな
り、モアレが現れたとしても画像の継ぎ目が目立たなく
なる。さらに、走査するときにおいて最も位置ずれ誤差
が出やすい、画像読み取り部の回転時に読み取った画像
データを写像しないので、写像した画像の歪みも抑えら
れる。
【0027】本発明の第3の画像処理装置は、上記の構
成によって、タブレットのような位置検出器で走査位置
を検出しながら画像を読み取る場合において、既に画像
データが格納されている領域には上書きを行わない。よ
って、読み取った画像データを全て写像するよりもメモ
リにアクセスする回数を減らすことができる。また、一
度写像した領域の画像データを基にして、重複して読み
取った画像データをメモリに写像する際に位置補正する
ことも可能である。
【0028】本発明の第4の画像処理装置は、上記の構
成によって、読み取った画像データの全てを写像するよ
りもメモリにアクセスする回数を減らすことができる。
また、方向検出手段で最初に移動した方向を順方向と
し、その反対の方向を逆方向と定義して、順方向に走査
されているときのみメモリへ格納するようにすれば、ほ
ぼ水平に走査されているときには、読み取った全ての画
像データが上書きされることになる。よって、網点画像
を読み取るときに現れやすいモアレの状態がほぼ同じに
なり、モアレが現れたとしても画像の継ぎ目が目立たな
くなる。さらに、走査するときにおいて最も位置ずれ誤
差が出やすい回転時に読み取った画像データを写像しな
いので、写像した画像の歪みも抑えられる。
【0029】本発明の第5の画像処理装置は、上記の構
成によって、読み取った画像データの全てを写像するよ
りもメモリにアクセスする回数を減らすことができる。
また、方向検出手段で最初に移動した方向を順方向と
し、その反対の方向を逆方向と定義して、順方向に走査
されているときのみメモリへ格納するようにすれば、ほ
ぼ水平に走査されているときには、読み取った全ての画
像データが上書きされることになる。よって、網点画像
を読み取るときに現れやすいモアレの状態がほぼ同じに
なり、モアレが現れたとしても画像の継ぎ目が目立たな
くなる。さらに、走査するときにおいて最も位置ずれ誤
差が出やすい回転時に読み取った画像データを写像しな
いので、写像した画像の歪みも抑えられる。さらに、書
き込みフラグを用いないので、第4の画像処理装置に比
べて構成が簡単になる。
【0030】本発明の第1の画像処理方法は、上記の手
順によって、既に画像データが格納されている領域には
上書きを行わない。よって、メモリにアクセスする回数
を減らすことができる。また、一度写像した領域の画像
データを基にして、重複して読み取った画像データを写
像する際に位置補正することもできる。
【0031】本発明の第2の画像処理方法は、上記の手
順によって、メモリにアクセスする回数を減らすことが
できる。また、方向検出手順で最初に移動した方向を順
方向とし、その反対の方向を逆方向と定義して、順方向
に走査されているときには読み取った全ての画像データ
を上書きするようにすれば、ほぼ水平に走査されている
ときにメモリへの格納が行われることになる。よって、
網点画像を読み取るときに現れやすいモアレの状態がほ
ぼ同じになり、モアレが現れたとしても画像の継ぎ目が
目立たなくなる。さらに、走査するときにおいて最も位
置ずれ誤差が出やすい画像読み取り部の回転時に読み取
った画像データを写像しないので、写像した画像のずれ
も抑えられる。
【0032】
【実施例】以下本発明の第1の実施例の画像処理装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明の第1の実施例における画
像処理装置のブロック図を示す。図1において、イメー
ジセンサ1は原稿8上を走査することで画像データを生
成し、画像データを画像バッファ3に出力する。図示し
ないが、イメージセンサ1が取り付けられているハンド
スキャナ本体にはセンサの両端位置に2個の車輪が付け
てあり、各車輪には車輪の回転を検出するロータリーエ
ンコーダ2aおよび2bがそれぞれ取り付けてある。そ
れぞれのロータリーエンコーダ2aおよび2bは、車輪
が回転するごとに位相の異なる2相信号を発生させる。
走査位置検出回路4は、この2相信号を入力として、そ
れぞれの移動方向と移動距離を検出し、現在の位置座標
を算出する。
【0034】まず走査位置検出回路4は、一対のロータ
リーエンコーダ2aおよび2bからの2相信号のエッジ
を検出して累積してカウントする。このカウント値と機
構的に定まる車輪間の長さ情報によって、逐次車輪の位
置座標の計算を行う。その後、イメージセンサ1の長さ
情報によってイメージセンサ1の両端座標を算出する。
以後、走査開始位置を基準点にして原稿8上におけるイ
メージセンサ1の両端座標をカウント値に応じて算出す
る。
【0035】写像回路5は、走査位置検出回路4が出力
した走査位置座標と画像バッファ3に一時的に格納され
ていた画像データを入力として受け取る。写像回路5
は、走査位置座標から写像する画像メモリ6のアドレス
を生成して、画像バッファ3から入力された画像データ
を画像メモリ6に格納する。同時に、書き込みフラグテ
ーブル7の同じアドレスに対応する領域にフラグを立て
る。これは、画像メモリ6内の同じアドレス領域に画像
データが格納されたことを示す。
【0036】以上のように構成された画像処理装置につ
いて、図を用いてその動作を説明する。図2は、イメー
ジセンサ1の走査領域の説明図である。
【0037】図2は、原稿8の読み取り領域幅がイメー
ジセンサ1のセンサ長より大きい場合を示している。実
際に原稿を読み込むには、手でハンドスキャナ本体を原
稿に接触させ、図16に示すように原稿8の画像領域を
往復動作させながら走査する。このとき、本体に取り付
けられた2個の車輪が走査方向によって回転し、ロータ
リーエンコーダ2aおよび2bから2相信号が出力され
る。この2相信号は、走査位置検出回路4に入力され
る。
【0038】一般的にロータリーエンコーダは、位置に
対応する位相の異なる2つの矩形波を出力する。この2
つの矩形波の位相は90度ずれており、回転方向の検出
が可能である。この2つの矩形波を逐次に検出し、走査
を開始した時点からカウントすることで移動方向と移動
距離の情報を得る。走査位置検出回路4は一対のロータ
リーエンコーダ2aおよび2bから得られるカウンタ値
とイメージセンサ1の長さ情報によって、前回のカウン
タ値読み出し時からの相対的な移動量を算出する。これ
より、走査開始時からのイメージセンサ1の両端の位置
座標が相対的に算出できる。以後、走査開始位置を基準
点として原稿8上におけるイメージセンサ1の両端座標
を前記のカウント値から算出し、位置座標を逐次出力す
る。本実施例では、ハンドスキャナ本体の原稿読み取り
面に付けられたイメージセンサ1のみ記載し、イメージ
センサ1の両端の画素を走査座標位置と呼ぶことにす
る。
【0039】イメージセンサ1は原稿8の部分領域を走
査することになるので、全体画像を読み取るにはイメー
ジセンサ1を往復動作によって重複走査させながら読み
取ることになる。各走査位置における画像読み取りは図
面ではセンサ両端の画素A、B、C、D、EおよびFの
み記載しているが、実際は両端画素の位置を結ぶライン
上の画像を読み取っている。例えば、イメージセンサ1
がA点とB点を両端位置とする場合、A点とB点を結ぶ
ライン上を読み取っている。以後、これを読み取り位置
ABと記す。
【0040】図2では、イメージセンサ1は読み取り位
置ABを走査開始位置とし、読み取り位置CDまで走査
する。ここまで走査されるA点、B点、D点およびC点
に囲まれる読み取り領域ABDCは新規に画像が読み取
られる領域である。以後、新規な読み取り領域を新規走
査領域と記す。
【0041】次に、イメージセンサ1は原稿8の未走査
領域を読む為、戻り方向に読み取り位置EFまで走査す
る。このとき、C点、D点、G点およびE点に囲まれる
領域CDGEはイメージセンサ1によって重複して画像
が読み取られる領域である。以後、この重複して読み取
られる領域を重なり走査領域と記す。D点、G点および
F点に囲まれる領域DGFは新規に画像が読み取られる
ので新規走査領域である。
【0042】イメージセンサ1によって読み取られる画
像データは、新規走査領域ABDCではそのまま写像回
路5により画像メモリ6に格納される。次に、イメージ
センサ1が戻り方向に移動し、読み取り位置EFの位置
まで走査する。このとき、重なり走査領域CDGEと新
規走査領域ABGEC、新規走査領域DFGの3つの異
なる走査領域状態ができる。検出される走査位置座標に
位置誤差がなければ、写像回路5は逐次読み取り画像デ
ータを画像メモリ6に写像して格納すればよい。写像回
路5が、画像データを上書きして格納すれば新規走査領
域ABGECと重なり走査領域CDGEの継ぎ目部分の
位置のずれはない。また、新規走査領域のみ格納すれば
新規走査領域ABDCと新規走査領域DFGの継ぎ目部
分の位置のずれがないので、画像劣化のない合成画像が
生成できる。
【0043】しかし、機構部分の精度、車輪のスリッ
プ、車輪の原稿への沈み込み、回転時の車輪幅の影響な
ど誤差要因が多く、実際には、センサの走査位置とは異
なる位置が検出される。また、本実施例のように走査開
始位置を起点として、ロータリーエンコーダ2aおよび
2bの出力から算出されるカウント値を累積して位置検
出を行う構成では累積誤差が発生する。よって、検出位
置をそのまま写像位置にして画像メモリ6に格納する
と、継ぎ目部分の位置ずれが大きく合成画像に画質劣化
を生じさせる場合がある。
【0044】そこで本実施例では、画像メモリ6内に既
に画像データが格納されている領域には画像データを上
書きしないようにする。すなわち、図2のように手動走
査されたとき、イメージセンサ1が読み取り位置ABか
ら読み取り位置CDへ移動したときには、走査領域AB
DCを全て新規走査領域として画像メモリ6へ格納し、
イメージセンサ1が読み取り位置CDから読み取り位置
EFに移動したときには、重なり走査領域CDGEには
既に画像データが格納されているので、新規走査領域D
FGだけを画像メモリ6に格納する。
【0045】さらに写像する際に、既に格納されている
画像データを基にして、写像する際の画像データの位置
ずれを補正することも可能である。図3に、重複領域で
の位置ずれ補正の説明図を示す。図3に示すように、最
初の走査において領域ABDCの画像データは既に画像
メモリ6に格納されているものとする。その後、折り返
して領域CDFEの画像データを読み取ったとき、領域
CDGEだけは重複して読み取っており、画像メモリ6
にはその領域の画像データが格納されている。よって、
重複している領域について、格納されている画像データ
と新しく読み取った画像データとの相関をとることで、
読み取りラインの位置ずれが補正でき、領域DFGの位
置ずれ誤差が大幅に削減できる。
【0046】図4に、写像回路5のブロック図を示す。
アドレス生成回路20は、走査位置検出回路4で算出さ
れた位置座標を入力として受け取り、イメージセンサ1
のそれぞれの画素に対応した画像メモリ6のアドレス
を、クロックに同期して出力する。書き込み制御回路2
1は、画像バッファ3から送られる画像データと、書き
込みフラグテーブル7から送られる書き込みフラグを入
力として受け取る。その後、書き込みフラグによって画
像データを写像するかどうかを判断して、写像するとき
には、書き込みイネーブル信号(WE)をアクティブレ
ベルにしてクロックに同期して画像データを出力する。
写像しない場合には、信号WEをノンアクティブレベル
にしておけば、画像データが出力されていても画像メモ
リ6には書き込まれない。
【0047】アドレス生成回路20は、走査位置検出回
路4から位置座標が送られてくるたびに、画像メモリ6
内の写像位置に当たるアドレスを生成して、アドレスバ
スに出力する。そして、そのアドレスに対応する画像デ
ータの書き込み状態を示した書き込みフラグを、書き込
みフラグテーブル7から読み取る。書き込みフラグが
「0」であれば、その位置にはまだ画像データが格納さ
れていないということなので、そのまま画像メモリ6に
画像データを出力して格納する。書き込みフラグが
「1」であれば、走査開始時からその時までの手動走査
の間でその位置には既に画像データが格納されていると
いうことになる。
【0048】画像メモリ6と書き込みフラグテーブル7
は、同じアドレス領域を持った2枚のフレームメモリで
ある。つまり、1つのアドレスで画像メモリ6と、書き
込みフラグテーブル7の両方に同時にアクセスできる。
ただし画像メモリ6は、各画素4ビットであり、書き込
みフラグテーブル7は、各画素1ビットのテーブルであ
る。画像メモリ6および書き込みフラグテーブル7のア
ドレスは、アドレスバスを通して写像回路5から入力さ
れる。画像データは、写像回路5から画像メモリ6へ出
力されて格納される。書き込みフラグテーブル7は、ア
ドレスバスから入力されたアドレスに対応する画素領域
に画像データが書き込まれているかどうかを示すフラグ
を、随時、写像回路5に出力する。
【0049】なお、本実施例において、書き込みフラグ
は画素単位に設けたが、複数の画素を含む領域単位とし
ても良い。ただしそのときには、その領域全体に写像が
行われてからフラグを立てるようにしないと、写像され
ない画素ができるので、注意する必要がある。また、書
き込みフラグは、画像データの一部を利用しても良い。
例えば、画像メモリが各画素4ビットである場合、デー
タ「0000」を書き込み情報、データ「0001」か
らデータ「1111」を画像情報とする。この場合、画
像メモリ6は初期化動作によって画像データは「000
0」に初期化され、データ格納が行われれば画像データ
が「0001」以上の値を示すことから、画像データ=
0が検出されれば新規走査領域、それ以外の画像データ
=1から画像データ=15が検出されれば重なり走査領
域であることが判別できる。
【0050】次に、本発明の第2の実施例の画像処理装
置について図面を参照しながら説明する。
【0051】図5は、本発明の第2の実施例における写
像回路のブロック図を示す。図5において、アドレス生
成回路30は、走査位置検出回路4からの位置座標を入
力として、その位置に対応する画像メモリ6のアドレス
を出力する。また、後述する方向検出回路31から出力
される順方向定義信号D_DIRと、2つのカウンタの
変化分から判断して現在の走査方向が順方向であるかど
うかを示す方向検出信号DIRを出力する。方向検出回
路31は、カウンタ1の値およびカウンタ2の値を入力
として受け取り、現在までの走査における順方向の向き
を示す順方向定義信号D_DIRと、順方向定義信号D
_DIRが有効であるかどうかを示すイネーブル信号E
NBLを出力する。書き込み制御回路32は、画像バッ
ファ3から送られる画像データと、書き込みフラグテー
ブル7から送られる書き込みフラグと、アドレス生成回
路30から出力された方向検出信号DIRを入力として
受け取り、書き込みフラグと方向検出信号によって画像
データを写像するかどうかを判断する。現在の走査方向
が順方向であるか、逆方向でかつ当該画素に画像データ
が格納されていないときには写像するので、書き込みイ
ネーブル信号(WE)をアクティブレベルにしてクロッ
クに同期して画像データを出力する。その他の場合、す
なわち逆方向に走査されているときでかつ書き込みフラ
グが立っているときには、信号WEをノンアクティブレ
ベルにする。よって、画像データが出力されていても画
像メモリ6には書き込まれない。
【0052】以上の構成の写像回路について、その動作
を説明する。手動走査されると、左右の車輪の回転によ
って、その回転に応じた2つのカウンタの値がアドレス
生成回路30および方向検出回路31に入力される。方
向検出回路31は、走査が開始されるとカウンタはリセ
ットされ、0からカウントを始める。そして、どちらか
のカウンタの絶対値が一定の値以上になった時点で、そ
の方向を順方向の向きと定義して順方向定義信号D_D
IRと、順方向定義信号D_DIRが有効であることを
示すイネーブル信号ENBLをアドレス生成回路30に
出力する。すなわち、イネーブル信号ENBLがハイレ
ベルになったときに、順方向定義信号D_DIRがハイ
レベルになっていれば、カウンタが増える方向が順方向
であると定義する。逆に、順方向定義信号D_DIRが
ローレベルになっていれば、カウンタが減る方向が順方
向と定義される。ここで、一方の車輪がカウンタ値が増
える方向に移動し、他方の車輪がカウンタ値が減る方向
に移動した場合には、正負どちらかの閾値を先に越えた
方向を順方向と定義する。アドレス生成回路30は、走
査位置検出回路4から位置座標が送られてくるたびに、
画像メモリ6内の写像位置に当たるアドレスを生成し
て、アドレスバスに出力する。このイネーブル信号EN
BLは、最初はローレベルであるが、どちらかの車輪が
一定距離以上移動して、順方向と逆方向の定義ができた
時点でハイレベルとなり、順方向定義信号D_DIRが
有効であることを表す。
【0053】順方向定義信号D_DIRとイネーブル信
号ENBLを入力されたアドレス生成回路30は、イネ
ーブル信号ENBLがハイレベルであるときのみ、カウ
ンタ値の変化分と、順方向定義信号D_DIRとから、
現在の走査方向が順方向であるかどうかを判断して、方
向検出信号DIRを出力する。順方向定義信号D_DI
Rがハイレベルの時には、カウンタの増える方向が順方
向と定義されているので、カウンタの変化分が正数であ
れば順方向の走査されていることが分かるので、方向検
出信号DIRをハイレベルにする。カウンタの変化分が
負数であれば、逆方向に走査されているということなの
で方向検出信号DIRをローレベルにする。順方向定義
信号D_DIRがローレベルの場合には、方向検出信号
DIRは、カウンタの値が減る方向が順方向になるの
で、カウンタ値の変化分が負数のときにハイレベルとな
る。また、走査開始直後において、まだ順方向が定義で
きていないとき、すなわちイネーブル信号ENBLがロ
ーレベルのときには、写像を行うように方向検出信号D
IRはハイレベルとなる。この方向検出信号DIRは、
書き込み制御回路32に出力される。
【0054】書き込み制御回路32は、方向検出信号D
IR、書き込みフラグおよび画像データを入力として受
け取り、画像データを写像するかどうかを判断する。順
方向に走査されているときには、書き込み制御回路32
は、読み取られた画像データを無条件で写像するため
に、書き込みイネーブル信号WEをハイレベルにして、
クロックに同期して画像データを画像メモリ6へ出力し
書き込みを行う。逆方向に走査されているときには、書
き込みフラグの状態をみて、新規走査領域のみ写像を行
う。すなわち、画像メモリ6の重複領域では、信号WE
をローレベルにして画像メモリ6への書き込みが行われ
ないようにする。これは、通常の手動走査の場合、順方
向にはほぼ水平に移動して、逆方向に移動するときに斜
めに走査されることが多いということから決めている。
また、逆方向の場合の写像と順方向の写像では、走査方
向が異なるので写像画像が歪む場合がある。図2に示す
ように、順方向の時には右方向に走査され、逆方向の時
には左下方向に走査される。このとき、逆方向に走査さ
れるときには、回転によって車輪のスリップ等によって
座標の位置ずれが生じやすい。したがって、直線的な一
定の方向に統一した方が比較的高画質になる。網点画像
を読み取る場合のモアレの状態も均一になり、画質の劣
化が避けられる。第1の実施例と同様に、画像メモリ6
と書き込みフラグテーブル7は同じアドレス領域を持っ
た2枚のフレームメモリであり、その構成も同じであ
る。
【0055】図6に、方向検出回路の回路図を示す。図
7および図8に方向検出回路の動作時におけるタイムチ
ャートを示す。図6において、方向検出回路31は、2
組の個別方向検出回路40および41と、出力エンコー
ダ47およびORゲート48から構成される。個別方向
検出回路はロータリーエンコーダの数だけある。本実施
例では2個のロータリーエンコーダを用いているので、
出力信号DIRとORも2組出力される。ここでは、そ
れぞれ1および2の接尾語を用いて区別することにす
る。
【0056】第1のコンパレータ43は、第1のレジス
タ42と入力されたカウンタの値とを比較して、カウン
タの値が第1のレジスタ42の値よりも大きくなったと
きにのみ出力がハイレベルとなる。同様に、第2のコン
パレータ45の出力は、カウンタの値が第2のレジスタ
44の値よりも小さくなったときにのみハイレベルとな
る。プライオリティエンコーダ46は、第1のコンパレ
ータ43の出力と第2のコンパレータ45の出力を入力
として受け取る。走査が開始された時点では、2つの入
力信号は共にローレベルである。そして、第1のコンパ
レータ43の出力が最初にハイレベルになったときに
は、入力I1がハイレベルとなるので、個別方向検出回
路40の個別方向検出信号DIR1はハイレベルとな
る。同時に、入力信号I0とI1のORをとった信号O
R1もハイレベルとなる。逆に、第2のコンパレータ4
6の出力が先にハイレベルになったときには、入力I0
がハイレベルとなるので、個別方向検出信号DIR1は
ローレベルとなる。同時に、信号OR1はハイレベルと
なる。すなわち、個別方向検出信号DIR1は特定のロ
ータリーエンコーダに対して、現在どちらの方向に進ん
でいるかを示しており、信号OR1は、信号DIR1が
有効であるかどうかを示すイネーブル信号である。よっ
て、信号DIR1がローレベルであっても、信号OR1
がハイレベルであれば信号DIR1は有効であるという
ことである。
【0057】方向検出回路31の出力エンコーダ47
は、それらの2組の信号を用いて順方向定義信号D_D
IRとイネーブル信号ENBLを生成する。イネーブル
信号ENBLは、信号OR1とOR2のオアをとったも
のであり、いずれかの信号が有効になったときにハイレ
ベルとなる。そして、信号OR1が先にハイレベルにな
ったときには、その時の個別方向検出信号DIR1をそ
のまま順方向定義信号D_DIRとして出力する。逆に
信号OR2がハイレベルになったときには、その時の個
別方向検出信号DIR2が順方向定義信号D_DIRと
して出力されることになる。
【0058】図7および図8は、第1のレジスタ42に
100を設定し、第2のレジスタ44に−100を設定
したときの動作時におけるタイムチャートである。図7
では、カウンタ1の値が増える方向に走査され、カウン
タ1の値が100になった時点で個別方向検出信号DI
R1および個別イネーブル信号OR1が共にハイレベル
となる。カウンタ2の値もその後で100を越えている
が、カウンタ1の値の方が先に100を越えているの
で、カウンタ2の値は無効となる。よって、カウンタ1
が100となった時点で、順方向定義信号D_DIRお
よびイネーブル信号ENBLは共にハイレベルとなり、
カウンタの値の増える方向が順方向と定義される。
【0059】図8では、カウンタ1の値が減る方向に走
査されているときのタイムチャートである。カウンタ1
の値が−100となったときに第2のコンパレータ45
の出力がハイレベルとなるので、個別方向検出信号DI
R1はローレベルのままであるが、個別イネーブル信号
OR1はハイレベルとなるので、1つのエンコーダによ
る局所的な順方向が定義されたことが分かる。その後、
カウンタ2の値が100以上になって個別方向検出信号
DIR2がハイレベルになっても、順方向定義信号D_
DIRおよびイネーブル信号ENBLは走査が終了する
まで変化しない。すなわち、順方向定義信号D_DIR
は、左右どちらかの車輪がどちらの方向に先に一定距離
移動したかを表しており、その方向が現在の走査におけ
る順方向と定義される。従って、一度方向が定義されて
しまえば、その方向は一連の走査が終了するまで変わら
ない。ここで定義された順方向定義信号D_DIRは、
書き込み制御回路32に出力されて読み取られた画像デ
ータを画像メモリ6内に写像するかどうかの判断材料と
される。
【0060】なお、本実施例では、書き込みフラグは画
素単位に設けたが、第1の実施例と同様に複数の画素を
含む領域単位としても良い。また、書き込みフラグは、
画像データの一部を利用しても良い。また、画像メモリ
6において、各画素当たりのビット数を4としたが、こ
れ以外のビット数にしても良い。書き込みフラグテーブ
ル7では、画像データを書き込んだアドレスに「1」を
書き込んでいるが、最初に全ての領域を「1」にしてお
き、画像データを書き込んだアドレスに「0」を書き込
んでも良い。
【0061】さらに、第3の実施例として、書き込みフ
ラグテーブルを用いずに走査方向が順方向のときのみ写
像を行なっても、ほぼ同様な効果が得られる。このとき
の構成は、書き込みフラグテーブルおよびフラグによる
判定回路が不必要になるので構成が簡単になる。
【0062】なお、本実施例においては、2つのロータ
リーエンコーダによって位置を検出したが、タブレット
を用いて絶対座標が直接得られるようにしても良い。こ
の場合も、位置検出回路の構成が変わるだけで、その後
の構成は全く同じである。
【0063】また、本実施例ではライン走査で画像を読
み取るイメージセンサ1を用いたがエリアセンサを用い
ても良い。また、ハードウェアによる処理だけでなく、
ソフトウェアによっても本実施例同様の処理が実現でき
る。図9および図10に、ソフトウェアで実現したとき
のフローチャートを示す。
【0064】本発明の第1の画像処理方法について、図
9を用いて説明する。最初に、メモリ内にある書き込み
フラグテーブルを「0」にクリアする。画像データを格
納する画像メモリ領域も、「0」にクリアしても良い
が、これは書き込みフラグテーブルを参照することで画
像データが格納されているかどうかは判断できる。その
後、入力されるイメージセンサの両端近傍の座標値か
ら、機構的に決められている値を用いてイメージセンサ
の各画素における座標値を計算する。さらに、各画素の
座標値を画像メモリ内のアドレスに変換する。それか
ら、変換されたアドレスを用いて、書き込みフラグテー
ブル内のフラグの状態を参照する。すでに、当該座標値
の画像が読み取られているときには、フラグは「1」に
なっているので、当該画素は画像メモリには格納しな
い。フラグが「0」であれば、まだ画像データが読み取
られていないということなので、画像メモリに画像デー
タを格納する。そして、そのアドレスで書き込みフラグ
テーブルに「1」を立てて当該画素の処理は終了する。
これを、イメージセンサが読み取った全画素について行
い、全画素の処理が終了した時点で処理は終了し、次に
画像データとイメージセンサ両端近傍の座標値が入力さ
れるのを待つ。
【0065】次に、本発明の第2の画像処理方法につい
て、図10を用いて説明する。最初に、メモリ内にある
書き込みフラグテーブルおよび画像メモリ領域を「0」
にクリアするのは第1の画像処理方法と同じである。そ
の後、入力されるイメージセンサの両端近傍の座標値か
ら、現在走査されている方向を検出する。これは、走査
開始時において、一定距離先に進んだ方向を順方向と定
義して、現在の走査方向が順方向であるかその逆方向で
あるかを検出する。そして、第1の画像処理方法と同様
に、画像メモリ内のアドレス値を算出する。
【0066】変換されたアドレスを用いて、書き込みフ
ラグテーブル内のフラグの状態を参照する。しかし、走
査方向が順方向である場合には、フラグの状態によらず
画像データを画像メモリに格納する。逆方向に走査され
ているときは、フラグが「0」のときには画像データを
格納するが、「1」のときには上書きしないで当該画素
の画像データは廃棄する。そして、そのアドレスで書き
込みフラグテーブルに「1」を立てて当該画素の処理は
終了する。これを、イメージセンサが読み取った全画素
について行い、全画素の処理が終了した時点で処理は終
了し、次に画像データとイメージセンサ両端近傍の座標
値が入力されるのを待つ。
【0067】なお、本実施例では、書き込みフラグは画
素単位に設けたが、複数の画素を含む領域単位としても
良い。また、書き込みフラグは、画像データの一部を利
用しても良い。また、画像メモリにおいて、各画素当た
りのビット数は適宜決められる。また、書き込みフラグ
テーブルでは、画像データを書き込んだアドレスに
「1」を書き込んだが、最初に全ての領域を「1」にし
ておき、画像データを書き込んだアドレスに「0」を書
き込んでも良い。
【0068】以上のように本発明の実施例によれば、機
構部分の精度や車輪のスリップ等による位置検出誤差が
生じたため、写像した画像に継ぎ目ができても、その継
ぎ目を最小限に抑えることができる。また、新聞原稿等
の網点画像を読み取ったときに現れるモアレも、順方向
のみ再書き込みを行えば、写像する領域におけるイメー
ジセンサの読み取り方向がほぼ同じになるためモアレが
生じても目立たなくなる。よって、手動走査を行うハン
ドスキャナにおいて、読み取り画像の品位の低下を最小
限に抑えることができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の画像処理
装置においては、画像メモリ内で上書きを行わないの
で、メモリにアクセスする回数を減らすことができ、写
像に要する時間を短縮できる。よって、CPUを用いて
リアルタイムで処理しようとするときには処理時間を短
くすることができ、最大走査速度を上げることができ
る。また、写像した領域の画像データと、重複して読み
取った画像データを比較して位置補正を行い、画像の継
ぎ目のずれを最小限に抑え、画質の劣化を防止すること
もできる。
【0070】また、本発明の第2の画像処理装置は、本
発明の第1の画像処理装置における効果に加えて、順方
向の場合のみ全て上書きすることで、ほぼ水平に走査さ
れているときのみメモリへ格納することになり、網点画
像等で現れるモアレの状態が同じになり画像の歪みが目
立たなくなる。さらに、位置検出誤差の出やすい回転時
の画像データを写像しないので、位置検出誤差による画
質の低下も最小限に抑えられる。
【0071】本発明の第3の画像処理装置は、写像に要
する時間を短縮することができ、最大走査速度を上げる
ことができる。また、既に写像した領域の画像データを
基にして、重複して読み取った画像データをメモリに写
像する際に位置補正することもでき、位置検出誤差によ
る画像の継ぎ目におけるずれを最小限に抑えることがで
きる。
【0072】本発明の第4の画像処理装置は、本発明の
第3の画像処理装置における効果に加えて、順方向の場
合のみ全て上書きすることで、ほぼ水平に走査されてい
るときのみメモリへ格納することになり、網点画像等で
現れるモアレの状態が同じになり画像の歪みが目立たな
くなる。さらに、位置検出誤差の出やすい回転時の画像
データを写像しないので、位置検出誤差による画質の低
下も最小限に抑えられる。
【0073】本発明の第5の画像処理装置は、本発明の
第3の画像処理装置における効果に加えて、順方向の場
合のみ全て上書きすることで、ほぼ水平に走査されてい
るときのみメモリへ格納することになり、網点画像等で
現れるモアレの状態が同じになり画像の歪みが目立たな
くなる。さらに、位置検出誤差の出やすい回転時の画像
データを写像しないので、位置検出誤差による画質の低
下も最小限に抑えられる。さらに、第4の画像処理装置
に比べて、書き込みフラグテーブルおよび書き込みフラ
グによる判定回路がいらなくなるので構成が簡単にな
る。
【0074】本発明の第1の画像処理方法においても、
メモリにアクセスする回数を減らすことができ、写像に
要する時間を短縮できる。よって、リアルタイムで処理
しようとするときには処理時間を短くすることができ、
最大走査速度を上げることができる。また、写像した領
域の画像データと、重複して読み取った画像データを比
較して位置補正を行い、画像の継ぎ目におけるずれを最
小限に抑え、画質の劣化を防止することもできる。
【0075】また、本発明の第2の画像処理方法では、
第1の画像処理方法における効果に加えて、順方向の場
合のみ全て上書きすることで、ほぼ水平に走査されてい
るときのみメモリへ格納することになり、網点画像等で
現れるモアレの状態が同じになり画像の歪みが目立たな
くなる。さらに、位置検出誤差の出やすい回転時の画像
データを写像しないので、位置検出誤差による画質の低
下も最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における画像処理装置の
ブロック図
【図2】イメージセンサ1の走査領域の説明図
【図3】重複領域での位置ずれ補正の説明図
【図4】本発明の第1の実施例における写像回路のブロ
ック図
【図5】本発明の第2の実施例における写像回路のブロ
ック図
【図6】方向検出回路の回路図
【図7】方向検出回路の動作時におけるタイムチャート
【図8】方向検出回路の動作時におけるタイムチャート
【図9】本発明の第1の実施例におけるフローチャート
【図10】本発明の第2の実施例におけるフローチャー
【図11】タブレットを用いた従来の画像処理装置の概
略構成図
【図12】タブレットを用いた従来の画像処理装置のブ
ロック図
【図13】ロータリーエンコーダを用いた従来の画像処
理装置の概略構成図
【図14】ロータリーエンコーダを用いた従来の画像処
理装置のブロック図
【図15】折り返し走査の軌跡の図
【図16】原稿の読み取りにおける走査の軌跡の図
【符号の説明】
1 イメージセンサ 2a、2b ロータリーエンコーダ 3 画像バッファ 4 走査位置検出回路 5 写像回路 6 画像メモリ 7 書き込みフラグテーブル 20 アドレス生成回路 21 書き込み制御回路 30 アドレス生成回路 31 方向検出回路 32 書き込み制御回路 40、41 個別方向検出回路 42、44 レジスタ 43、45 コンパレータ 46 プライオリティエンコーダ 47 出力エンコーダ 48 ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲くわ▼原 康浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿面に接して回転する車輪と、 前記車輪の回転を検出する回転検出器と、 前記原稿面を走査して前記原稿画像を順次読み取るイメ
    ージセンサと、 前記イメージセンサの読み取った画像データを格納する
    画像メモリと、 前記回転検出器によって検出された移動距離に基づい
    て、前記イメージセンサの読み取った画像データに対応
    する位置座標を算出し、前記画像メモリ内の格納アドレ
    スを決定して格納する写像手段と、 前記画像メモリ内の任意の格納アドレスに画像データが
    格納されたかどうかを示す複数の画像データ書き込みフ
    ラグと、 前記画像データ書き込みフラグに基づき、前記画像メモ
    リ内の画像データが格納されている領域には写像しない
    ように制御する書き込み制御手段と、を備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】原稿面に接して回転する車輪と、 前記車輪の回転を検出する回転検出器と、 前記回転検出器からの信号に基づき原稿画像を走査する
    一連の動作において、順方向か、その反対方向である逆
    方向であるかを判定する方向検出手段と、 前記原稿面を走査して前記原稿画像を順次読み取るイメ
    ージセンサと、 前記イメージセンサの読み取った画像データを格納する
    画像メモリと、 前記回転検出器によって検出された移動距離に基づい
    て、前記イメージセンサの読み取った画像データに対応
    する位置座標を算出し、前記画像メモリ内の格納アドレ
    スを決定して格納する写像手段と、 前記画像メモリ内の任意の格納アドレスに画像データが
    格納されたかどうかを示す複数の画像データ書き込みフ
    ラグと、 前記方向検出手段が判定する順方向のときには前記イメ
    ージセンサが読み取った全ての画像データを前記画像メ
    モリに写像し、逆方向のときには前記画像データ書き込
    みフラグに基づき、前記画像メモリ内の画像データが格
    納されていない領域にのみ写像を行う書き込み制御手段
    と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記回転検出器は、 前記車輪の回転に応じて位相の異なる2相の信号を発す
    るロータリーエンコーダであることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】原稿上の読み取り位置に対応する座標値を
    生成する座標生成手段と、 前記座標生成手段の発する座標値を検出する座標検出手
    段と、 前記原稿面を走査して前記原稿画像を順次読み取るイメ
    ージセンサと、 前記イメージセンサの読み取った画像データを格納する
    画像メモリと、 前記座標検出手段によって検出された座標値に基づい
    て、前記イメージセンサの読み取った画像データの前記
    画像メモリ内の格納アドレスを決定して格納する写像手
    段と、 前記画像メモリ内の任意の格納アドレスに画像データが
    格納されたかどうかを示す複数の画像データ書き込みフ
    ラグと、 前記画像データ書き込みフラグに基づき、前記画像メモ
    リ内の画像データが格納されている領域には写像しない
    ように制御する書き込み制御手段と、を備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】原稿上の読み取り位置に対応する座標値を
    生成する座標生成手段と、 前記座標生成手段の発する座標値を検出する少なくとも
    2つの座標検出手段と、 前記座標検出手段によって検出した座標値に基づき原稿
    画像を走査する一連の動作において、順方向であるか、
    その反対方向である逆方向であるかを判定する方向検出
    手段と、 前記原稿面を走査して前記原稿画像を順次読み取るイメ
    ージセンサと、 前記イメージセンサの読み取った画像データを格納する
    画像メモリと、 前記座標検出手段によって検出された座標値に基づい
    て、前記イメージセンサの読み取った画像データの前記
    画像メモリ内の格納アドレスを決定して格納する写像手
    段と、 前記画像メモリ内の任意の格納アドレスに画像データが
    格納されたかどうかを示す複数の画像データ書き込みフ
    ラグと、 前記方向検出手段が判定する順方向のときには前記イメ
    ージセンサが読み取った全ての画像データを前記画像メ
    モリに写像を行い、逆方向のときには前記画像データ書
    き込みフラグに基づき、前記画像メモリ内の画像データ
    が格納されていない領域にのみ写像を行う書き込み制御
    手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】原稿上の読み取り位置に対応する座標値を
    生成する座標生成手段と、 前記座標生成手段の発する座標値を検出する少なくとも
    2つの座標検出手段と、 前記座標検出手段によって検出した座標値に基づき原稿
    画像を走査する一連の動作において、順方向であるか、
    その反対方向である逆方向であるかを判定する方向検出
    手段と、 前記原稿面を走査して前記原稿画像を順次読み取るイメ
    ージセンサと、 前記イメージセンサの読み取った画像データを格納する
    画像メモリと、 前記座標検出手段によって検出された座標値に基づい
    て、前記イメージセンサの読み取った画像データの前記
    画像メモリ内の格納アドレスを決定して格納する写像手
    段と、 前記方向検出手段が判定する順方向のときには前記イメ
    ージセンサが読み取った全ての画像データを前記画像メ
    モリに写像を行い、逆方向のときには写像を行わない書
    き込み制御手段と、を備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】前記方向検出手段は、 走査開始から一定距離を先に移動した方向を順方向とす
    ることを特徴とする請求項2または請求項5または請求
    項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記画像データ書き込みフラグは、 前記画像メモリにおいて、画像データが格納されたかど
    うかを1画素単位で示すことを特徴とする請求項1ない
    し請求項2または請求項4ないし請求項5記載の画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】前記画像データ書き込みフラグは、 前記画像メモリにおいて、画像データが格納されたかど
    うかを複数の画素を含む領域単位で示すことを特徴とす
    る請求項1または請求項2または請求項4または請求項
    5記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】原稿画像を走査して読み取られた画像デ
    ータと、前記画像データに対応する走査位置データとを
    入力として、下記の(a)ないし(f)の処理ステップ
    を設けて、前記画像データを画像メモリに格納する画像
    処理方法: (a)前記画像メモリと同じメモリ領域を持った画像デ
    ータ書き込みフラグのテーブルを生成して初期化する; (b)前記走査位置データに基づいて、前記画像データ
    の各画素の原稿上での座標値を算出する; (c)前記座標値を前記画像メモリのアドレスに変換す
    る; (d)前記アドレスを前記画像データ書き込みフラグテ
    ーブルに入力して、フラグの状態を参照する; (e)フラグが立っていなければ、前記アドレスの画像
    データを前記画像メモリに格納して、前記画像データ書
    き込みフラグテーブルにフラグを立てる; (f)フラグが立っていれば、前記アドレスの画像デー
    タは前記画像メモリには格納しない。
  11. 【請求項11】原稿画像を走査して読み取られた画像デ
    ータと、前記画像データに対応する走査位置データとを
    入力として、下記の(a)ないし(h)の処理ステップ
    を設けて、前記画像データを画像メモリに格納する画像
    処理方法: (a)前記画像メモリと同じメモリ領域を持った画像デ
    ータ書き込みフラグのテーブルを生成して初期化する; (b)方向検出手順によって、走査している方向が順方
    向か、その反対方向である逆方向であるかを判定する; (c)前記走査位置データに基づいて、前記画像データ
    の各画素の原稿上での座標値を算出する; (d)前記座標値を前記画像メモリのアドレスに変換す
    る; (e)走査方向が順方向であれば、前記画像データを前
    記画像メモリに格納して、前記画像データ書き込みフラ
    グテーブルにフラグを立てる; (f)走査方向が順方向とは反対の逆方向であれば、前
    記アドレスを前記画像データ書き込みフラグテーブルに
    入力してフラグの状態を参照する; (g)走査方向が逆方向であり、かつフラグが立ってい
    なければ、前記アドレスの画像データを前記画像メモリ
    に格納して、前記画像データ書き込みフラグテーブルに
    フラグを立てる; (h)走査方向が逆方向であり、かつフラグが立ってい
    れば、前記アドレスの画像データは前記画像メモリには
    格納しない。
  12. 【請求項12】前記方向検出手順は、 走査開始から一定距離を先に移動した方向を順方向とす
    ることを特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】前記画像データ書き込みフラグは、 前記画像メモリにおいて、画像データが格納されたかど
    うかを1画素単位で示すことを特徴とする請求項10ま
    たは請求項11記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】前記画像データ書き込みフラグは、 前記画像メモリにおいて、画像データが格納されたかど
    うかを複数の画素を含む領域単位で示すことを特徴とす
    る請求項10または請求項11記載の画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014210637A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社リコー シート搬送装置及び画像形成装置

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