JPH0851522A - 画像入力装置 - Google Patents
画像入力装置Info
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- JPH0851522A JPH0851522A JP6187479A JP18747994A JPH0851522A JP H0851522 A JPH0851522 A JP H0851522A JP 6187479 A JP6187479 A JP 6187479A JP 18747994 A JP18747994 A JP 18747994A JP H0851522 A JPH0851522 A JP H0851522A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手動で走査を行う画像入力装置において、イ
メージセンサ両端部の画素座標値を、イメージセンサの
両端部の2つの車輪の座標値から容易に計算できるよう
にする。 【構成】 車輪90は、ラインイメージセンサ1の端部
近傍に配置される。ギア92は、車輪91と一体となり
回転する。回転軸91は、車輪90およびギア92の軸
である。ギア93は、ギア92と噛み合い、車輪90の
回転を回転軸95を介してスリット付き円板94に伝達
する。光センサ96は、スリット付きの円板13,16
により反射された光を検出し、車輪の回転角度に対応し
た2相のパルスを出力する。スリット付き円板94、回
転軸95および光センサ96は、エンコーダ2aを構成
する。同様の構成要素90’〜96’は、ラインイメー
ジセンサ1の他端にも配置される。
メージセンサ両端部の画素座標値を、イメージセンサの
両端部の2つの車輪の座標値から容易に計算できるよう
にする。 【構成】 車輪90は、ラインイメージセンサ1の端部
近傍に配置される。ギア92は、車輪91と一体となり
回転する。回転軸91は、車輪90およびギア92の軸
である。ギア93は、ギア92と噛み合い、車輪90の
回転を回転軸95を介してスリット付き円板94に伝達
する。光センサ96は、スリット付きの円板13,16
により反射された光を検出し、車輪の回転角度に対応し
た2相のパルスを出力する。スリット付き円板94、回
転軸95および光センサ96は、エンコーダ2aを構成
する。同様の構成要素90’〜96’は、ラインイメー
ジセンサ1の他端にも配置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿を手動により走査
して得られた画像データと走査位置情報を出力する画像
読み取り部を用いて、画像データを画像メモリに格納す
ることによって、画像メモリに原稿画像を再現する画像
入力装置に関するものである。
して得られた画像データと走査位置情報を出力する画像
読み取り部を用いて、画像データを画像メモリに格納す
ることによって、画像メモリに原稿画像を再現する画像
入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手動走査により原稿画像を読みとる画像
読み取り部(いわゆるハンドスキャナ)を用いる画像入
力装置には、画像の読み取り位置を検出するために2つ
のロータリーエンコーダが設けられているものがある。
従来、ハンドスキャナで読みとった画像データを画像メ
モリに格納する画像入力装置では、前記2つのロータリ
ーエンコーダで検出した画像読み取り位置に基づいて、
読み取り画像データを画像メモリに格納していた。
読み取り部(いわゆるハンドスキャナ)を用いる画像入
力装置には、画像の読み取り位置を検出するために2つ
のロータリーエンコーダが設けられているものがある。
従来、ハンドスキャナで読みとった画像データを画像メ
モリに格納する画像入力装置では、前記2つのロータリ
ーエンコーダで検出した画像読み取り位置に基づいて、
読み取り画像データを画像メモリに格納していた。
【0003】以下に従来の画像入力装置について説明す
る。図15は、従来の画像入力装置の概略構成図であ
る。スキャナ本体10は、手動で原稿上を矢印18方向
に動かされる。車輪12および15は、原稿面に接触し
回転する。これらのローラの回転軸には、それぞれスリ
ット付きの円板13,16が取り付けられている。光セ
ンサ14,17は、スリット付きの円板13,16によ
り反射された光を検出し、車輪の回転角度に対応するパ
ルスを出力する。スリット付き円板13と光センサ1
4、およびスリット付き円板16と光センサ17は、そ
れぞれロータリーエンコーダを構成している。CCDイ
メージセンサ11は、ライン単位で原稿画像を読みと
る。
る。図15は、従来の画像入力装置の概略構成図であ
る。スキャナ本体10は、手動で原稿上を矢印18方向
に動かされる。車輪12および15は、原稿面に接触し
回転する。これらのローラの回転軸には、それぞれスリ
ット付きの円板13,16が取り付けられている。光セ
ンサ14,17は、スリット付きの円板13,16によ
り反射された光を検出し、車輪の回転角度に対応するパ
ルスを出力する。スリット付き円板13と光センサ1
4、およびスリット付き円板16と光センサ17は、そ
れぞれロータリーエンコーダを構成している。CCDイ
メージセンサ11は、ライン単位で原稿画像を読みと
る。
【0004】図16は、イメージセンサ11の断面図で
ある。LEDアレイ24は、原稿25を照明する。ロッ
ドレンズアレイ23は、原稿からの反射光をイメージセ
ンサ受光部22に集束する。イメージセンサの受光部2
2は、イメージセンサ基板21に固定されている。原稿
25とイメージセンサ受光部22の距離はロッドレンズ
アレイ23の長さLrに、その焦点距離Lfの2倍を加
算した長さである。
ある。LEDアレイ24は、原稿25を照明する。ロッ
ドレンズアレイ23は、原稿からの反射光をイメージセ
ンサ受光部22に集束する。イメージセンサの受光部2
2は、イメージセンサ基板21に固定されている。原稿
25とイメージセンサ受光部22の距離はロッドレンズ
アレイ23の長さLrに、その焦点距離Lfの2倍を加
算した長さである。
【0005】上記従来の画像入力装置において、読みと
った画像データの画像メモリへの格納は、以下のステッ
プで行なわれていた。 1)2つのエンコーダからのパルス数により、車輪12
および15の移動距離を検出する。 2)前記移動距離に基づいて、各車輪の座標値を算出す
る。 3)各車輪とCCDイメージセンサ11の位置関係に基
づき、1ライン読み取り時の各車輪の座標値から、CC
Dイメージセンサ11の両端の読み取り画素の座標値を
算出する。 4)CCDイメージセンサ11の両端の読み取り画素の
座標値を用いて、1ラインの画像データ中の各画素の座
標値を算出する。 5)前記各画素の座標値を、画像メモリのアドレスに換
算し、各画素データを換算した画像メモリのアドレスに
格納する。
った画像データの画像メモリへの格納は、以下のステッ
プで行なわれていた。 1)2つのエンコーダからのパルス数により、車輪12
および15の移動距離を検出する。 2)前記移動距離に基づいて、各車輪の座標値を算出す
る。 3)各車輪とCCDイメージセンサ11の位置関係に基
づき、1ライン読み取り時の各車輪の座標値から、CC
Dイメージセンサ11の両端の読み取り画素の座標値を
算出する。 4)CCDイメージセンサ11の両端の読み取り画素の
座標値を用いて、1ラインの画像データ中の各画素の座
標値を算出する。 5)前記各画素の座標値を、画像メモリのアドレスに換
算し、各画素データを換算した画像メモリのアドレスに
格納する。
【0006】上記3)での算出方法を図17を用いて説
明する。図17は、イメージセンサ端部画素の座標値算
出の説明図である。図17は、図14に示した画像入力
装置を、原稿に垂直な方向からみた、車輪12,15及
びイメージセンサ11の配置を示している。図17にお
いて黒ドットは座標点を示す。イメージセンサ11の読
み取り領域19中において、Psはイメージセンサ11
の一方の端部の読み取り画素である。画素Psの座標値
を(Xs,Ys)、車輪12の座標点Ptの座標値を
(Xt,Yt)、車輪12と画素Psの座標点間の距離
をDtとする。また、座標点PtとPsを通る直線と車
輪12の進行方向がなす角度をψ、車輪12および15
の車輪軸とY軸のなす角度をθとする。距離Dtおよび
角度ψは、ハンドスキャナの機構的な配置から決定され
る既知の値である。画素Psの座標値(Xs,Ys)
は、車輪12の座標値(Xt,Yt)と角度θから(数
1)により算出される。
明する。図17は、イメージセンサ端部画素の座標値算
出の説明図である。図17は、図14に示した画像入力
装置を、原稿に垂直な方向からみた、車輪12,15及
びイメージセンサ11の配置を示している。図17にお
いて黒ドットは座標点を示す。イメージセンサ11の読
み取り領域19中において、Psはイメージセンサ11
の一方の端部の読み取り画素である。画素Psの座標値
を(Xs,Ys)、車輪12の座標点Ptの座標値を
(Xt,Yt)、車輪12と画素Psの座標点間の距離
をDtとする。また、座標点PtとPsを通る直線と車
輪12の進行方向がなす角度をψ、車輪12および15
の車輪軸とY軸のなす角度をθとする。距離Dtおよび
角度ψは、ハンドスキャナの機構的な配置から決定され
る既知の値である。画素Psの座標値(Xs,Ys)
は、車輪12の座標値(Xt,Yt)と角度θから(数
1)により算出される。
【0007】
【数1】
【0008】イメージセンサ11の一方の端部の読み取
り画素であるPeの座標値(Xe,Ye)についても、
同様にして算出できる。
り画素であるPeの座標値(Xe,Ye)についても、
同様にして算出できる。
【0009】上記の方法で、ハンドスキャナにより読み
とられた画像データを画像メモリに格納することによ
り、曲線状に手動走査を行っても歪みのない画像を再現
することができる(例えば、特開昭62−15964、
特開平2−51971)。
とられた画像データを画像メモリに格納することによ
り、曲線状に手動走査を行っても歪みのない画像を再現
することができる(例えば、特開昭62−15964、
特開平2−51971)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像入力装置では、イメージセンサ両端部の画素
座標値の算出が複雑になるので、計算時間または計算の
ためのコストが大きいという問題点があった。さらに、
機構的な設計定数であるDtおよびψは必ず機械的誤差
を含んでいるので、これらの誤差が算出された座標値に
伝搬する。特にθ+ψが45度135度,225度およ
び315度)近傍の値のとき、ψの設計誤差が算出され
た座標値に大きく影響する。
ような画像入力装置では、イメージセンサ両端部の画素
座標値の算出が複雑になるので、計算時間または計算の
ためのコストが大きいという問題点があった。さらに、
機構的な設計定数であるDtおよびψは必ず機械的誤差
を含んでいるので、これらの誤差が算出された座標値に
伝搬する。特にθ+ψが45度135度,225度およ
び315度)近傍の値のとき、ψの設計誤差が算出され
た座標値に大きく影響する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、原稿を手動により走査して画像を読みとる画像入力
装置において、原稿を照明する光源と、原稿からの反射
光を画像データに変換するラインイメージセンサと、前
記画像データを所定の画素密度で記憶する画像メモリ
と、それぞれが独立に原稿面に接して回転し、同一直線
上に回転軸を持つ2つの車輪と、それぞれの前記車輪の
回転に対応してパルスを出力する2つのエンコーダと、
前記エンコーダからのパルス数に基づき前記画像データ
の各画素の原稿上での座標値を、前記所定の画素密度を
単位として算出する座標計算手段と、前記座標値を前記
画像メモリのアドレスに変換して、前記画像データ中の
各画素データを前記アドレスに格納する手段を備え、前
記ラインイメージセンサの読みとる原稿上のラインと、
前記2つの車輪の原稿とのそれぞれの接点を結ぶ直線が
重なるようしたことを特徴とする。
に、原稿を手動により走査して画像を読みとる画像入力
装置において、原稿を照明する光源と、原稿からの反射
光を画像データに変換するラインイメージセンサと、前
記画像データを所定の画素密度で記憶する画像メモリ
と、それぞれが独立に原稿面に接して回転し、同一直線
上に回転軸を持つ2つの車輪と、それぞれの前記車輪の
回転に対応してパルスを出力する2つのエンコーダと、
前記エンコーダからのパルス数に基づき前記画像データ
の各画素の原稿上での座標値を、前記所定の画素密度を
単位として算出する座標計算手段と、前記座標値を前記
画像メモリのアドレスに変換して、前記画像データ中の
各画素データを前記アドレスに格納する手段を備え、前
記ラインイメージセンサの読みとる原稿上のラインと、
前記2つの車輪の原稿とのそれぞれの接点を結ぶ直線が
重なるようしたことを特徴とする。
【0012】さらに、前記エンコーダは位相の異なる2
系統のパルスを出力することを特徴とする。
系統のパルスを出力することを特徴とする。
【0013】加えて、前記ラインイメージセンサは光フ
ァイバアレイを備え、前記光ファイバアレイは原稿面に
接触することを特徴とする。
ァイバアレイを備え、前記光ファイバアレイは原稿面に
接触することを特徴とする。
【0014】
【作用】上記した構成によって、本発明はイメージセン
サ両端部の画素座標値を、各車輪の座標値から容易に計
算することができ、かつこの座標値の誤差を小さくする
ことができる。さらに、エンコーダは車輪の回転方向に
応じて位相が変化する2系統のパルスを出力することに
より、手動走査方向が変化しても読み取り画像を正常に
画像メモリ上に再現できる。加えて、原稿面に接触する
光ファイバアレイを備えるイメージセンサを用いること
により、エンコーダを含む画像読み取り部の大きさを、
大幅に小型化できる。
サ両端部の画素座標値を、各車輪の座標値から容易に計
算することができ、かつこの座標値の誤差を小さくする
ことができる。さらに、エンコーダは車輪の回転方向に
応じて位相が変化する2系統のパルスを出力することに
より、手動走査方向が変化しても読み取り画像を正常に
画像メモリ上に再現できる。加えて、原稿面に接触する
光ファイバアレイを備えるイメージセンサを用いること
により、エンコーダを含む画像読み取り部の大きさを、
大幅に小型化できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像入力装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図13は、ラインイ
メージセンサの断面図である。細い光ファイバの集合体
で構成される光ファイバアレイ42と透明ガラス48
は、不透明ガラス41に挟まれて固定されている。原稿
47が、光ファイバアレイ42、透明ガラス48および
不透明ガラス41と接触した状態で、原稿画像の読み取
りが行われる。不透明ガラス41は、光を透過しない。
LEDアレイ46からの光は、透明ガラス43を透過し
て光ファイバアレイ42の側面から中に入り、原稿47
を照明する。原稿47からの反射光は、光ファイバアレ
イ42および透明フレキシブル回路基板44を通り、イ
メージセンサチップ45に入射する。透明フレキシブル
回路基板44には、イメージセンサチップ45の信号線
を引き出すため配線パターンが設けられている。遮光シ
ール48は、LEDアレイ46からの光が透明ガラス4
3を介して原稿47を照明することを防止する。センサ
ホルダ49は、LEDアレイ46および不透明ガラス4
1を固定する。
いて図面を参照しながら説明する。図13は、ラインイ
メージセンサの断面図である。細い光ファイバの集合体
で構成される光ファイバアレイ42と透明ガラス48
は、不透明ガラス41に挟まれて固定されている。原稿
47が、光ファイバアレイ42、透明ガラス48および
不透明ガラス41と接触した状態で、原稿画像の読み取
りが行われる。不透明ガラス41は、光を透過しない。
LEDアレイ46からの光は、透明ガラス43を透過し
て光ファイバアレイ42の側面から中に入り、原稿47
を照明する。原稿47からの反射光は、光ファイバアレ
イ42および透明フレキシブル回路基板44を通り、イ
メージセンサチップ45に入射する。透明フレキシブル
回路基板44には、イメージセンサチップ45の信号線
を引き出すため配線パターンが設けられている。遮光シ
ール48は、LEDアレイ46からの光が透明ガラス4
3を介して原稿47を照明することを防止する。センサ
ホルダ49は、LEDアレイ46および不透明ガラス4
1を固定する。
【0016】図14は、本発明の画像入力装置の構成図
である。原稿面と接触して回転する車輪90は、ライン
イメージセンサ1の端部近傍に配置される。ギア92
は、車輪90と一体となり回転する。回転軸91は、車
輪90およびギア92の軸である。ギア93は、ギア9
2と噛み合い、車輪90の回転を回転軸95を介してス
リット付き円板94に伝達する。光センサ96は、スリ
ット付き円板94により反射された光を検出し、車輪の
回転角度に対応した2相のパルスを出力する。前記2相
のパルスは90度または270度位相がずれており、ス
リット板の回転方向の検出が可能である。スリット付き
円板94、回転軸95および光センサ96は、エンコー
ダ2aを構成する。90〜96の構成要素と同様の構成
要素90’〜96’は、ラインイメージセンサ1の他端
にも配置される。スリット付き円板94’、回転軸9
5’および光センサ96’は、エンコーダ2bを構成す
る。原稿にたいして垂直な方向からこの画像入力装置を
見た場合、イメージセンサ1の読み取りライン97と回
転軸91及び91’は同一直線上に配置される。
である。原稿面と接触して回転する車輪90は、ライン
イメージセンサ1の端部近傍に配置される。ギア92
は、車輪90と一体となり回転する。回転軸91は、車
輪90およびギア92の軸である。ギア93は、ギア9
2と噛み合い、車輪90の回転を回転軸95を介してス
リット付き円板94に伝達する。光センサ96は、スリ
ット付き円板94により反射された光を検出し、車輪の
回転角度に対応した2相のパルスを出力する。前記2相
のパルスは90度または270度位相がずれており、ス
リット板の回転方向の検出が可能である。スリット付き
円板94、回転軸95および光センサ96は、エンコー
ダ2aを構成する。90〜96の構成要素と同様の構成
要素90’〜96’は、ラインイメージセンサ1の他端
にも配置される。スリット付き円板94’、回転軸9
5’および光センサ96’は、エンコーダ2bを構成す
る。原稿にたいして垂直な方向からこの画像入力装置を
見た場合、イメージセンサ1の読み取りライン97と回
転軸91及び91’は同一直線上に配置される。
【0017】光ファイバアレイ42を用いた完全密着型
のイメージセンサを用いることにより、車輪及びエンコ
ーダの図14に示す配置が可能となり、ハンドスキャナ
の手動走査部の小型化が可能である。ロッドレンズアレ
イなどの集束光学系を用いるイメージセンサを用いる場
合、イメージセンサ部が大きいので、車輪90の回転を
エンコーダ2aの回転軸95に伝達するために、さらに
1つ以上のギアやベルトが必要となり、画像読み取り部
の小型化が困難である。また、エンコーダ2aおよび2
bが、2相のパルスを出力することによって、原稿読み
とり中に手動走査の方向が変わっても、正常な画像の読
み取りが可能である。
のイメージセンサを用いることにより、車輪及びエンコ
ーダの図14に示す配置が可能となり、ハンドスキャナ
の手動走査部の小型化が可能である。ロッドレンズアレ
イなどの集束光学系を用いるイメージセンサを用いる場
合、イメージセンサ部が大きいので、車輪90の回転を
エンコーダ2aの回転軸95に伝達するために、さらに
1つ以上のギアやベルトが必要となり、画像読み取り部
の小型化が困難である。また、エンコーダ2aおよび2
bが、2相のパルスを出力することによって、原稿読み
とり中に手動走査の方向が変わっても、正常な画像の読
み取りが可能である。
【0018】図1は本発明の一実施例における画像入力
装置のブロック図である。Aは画像信号処理部、Bは原
稿画像を読みとり走査する画像読み取り部である。ライ
ンイメージセンサ1は、原稿9上を手動により走査さ
れ、原稿画像を読みとり、画像データを生成する。読み
取り画像データは、画像バッファ4に出力される。
装置のブロック図である。Aは画像信号処理部、Bは原
稿画像を読みとり走査する画像読み取り部である。ライ
ンイメージセンサ1は、原稿9上を手動により走査さ
れ、原稿画像を読みとり、画像データを生成する。読み
取り画像データは、画像バッファ4に出力される。
【0019】それぞれのエンコーダ2a,2bは、車輪
の回転角度に応じて2相のパルスを発生する。走査位置
検出回路3は、この2相パルスを用いて、各車輪の回転
方向を考慮した各車輪の移動距離を検出する。次に、走
査位置検出回路3は、各車輪の移動距離に基づいて、各
車輪の原稿上での座標を算出する。さらに、走査位置検
出回路3は、各車輪の座標をラインイメージセンサ1の
両端の各読み取り画素の座標に変換し、走査位置座標3
00として出力する。走査位置検出回路3の動作につい
ての詳細は後述する。
の回転角度に応じて2相のパルスを発生する。走査位置
検出回路3は、この2相パルスを用いて、各車輪の回転
方向を考慮した各車輪の移動距離を検出する。次に、走
査位置検出回路3は、各車輪の移動距離に基づいて、各
車輪の原稿上での座標を算出する。さらに、走査位置検
出回路3は、各車輪の座標をラインイメージセンサ1の
両端の各読み取り画素の座標に変換し、走査位置座標3
00として出力する。走査位置検出回路3の動作につい
ての詳細は後述する。
【0020】位置ずれ検出回路7は、写像回路5からの
高密度化画像データ500と、画像メモリ6の格納され
た画像データの相関値を算出する。さらに、位置ずれ検
出回路7は、この相関値に基づいて算出される位置補正
量を用いて走査位置座標300を補正し、補正位置座標
710を写像回路5に出力する。写像回路5は、画像デ
ータ400を画素密度変換し、高密度化画像信号500
を出力する。さらに、写像回路5は補正位置座標710
を用いて、画像メモリ6のアドレスを生成する。写像回
路5は、高密度化画像データ500の各画素データを、
バス600を介して画像メモリ6に格納する。位置ずれ
検出回路7及び写像回路5の動作の詳細は後述する。
高密度化画像データ500と、画像メモリ6の格納され
た画像データの相関値を算出する。さらに、位置ずれ検
出回路7は、この相関値に基づいて算出される位置補正
量を用いて走査位置座標300を補正し、補正位置座標
710を写像回路5に出力する。写像回路5は、画像デ
ータ400を画素密度変換し、高密度化画像信号500
を出力する。さらに、写像回路5は補正位置座標710
を用いて、画像メモリ6のアドレスを生成する。写像回
路5は、高密度化画像データ500の各画素データを、
バス600を介して画像メモリ6に格納する。位置ずれ
検出回路7及び写像回路5の動作の詳細は後述する。
【0021】以下、走査位置検出回路3の動作につい
て、さらに詳しく説明する。図2は、位置検出回路3の
動作説明図である。図2において、太線は2個の車輪の
移動軌跡を示している。ラインイメージセンサ1がiラ
イン目の画素データを読みとったときの、2個の車輪の
位置を示す座標を、それぞれP0i(X0i,Y0i),
P1i(X1i,Y1i)とする。今、P0i-1,P1i-1
の座標が既知であるとき、P0iおよびP1iの座標は、
(数2)を用いて近似的に算出できる。
て、さらに詳しく説明する。図2は、位置検出回路3の
動作説明図である。図2において、太線は2個の車輪の
移動軌跡を示している。ラインイメージセンサ1がiラ
イン目の画素データを読みとったときの、2個の車輪の
位置を示す座標を、それぞれP0i(X0i,Y0i),
P1i(X1i,Y1i)とする。今、P0i-1,P1i-1
の座標が既知であるとき、P0iおよびP1iの座標は、
(数2)を用いて近似的に算出できる。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、L0i-1は、読みとり開始時から
i−1ライン目の読み取りを行った時までに、車輪が移
動した距離である。△L0iは、i−1ライン目の読み
取りからiライン目の読み取を行ったときまでに、車輪
が移動した距離である。移動距離は、車輪の回転方向を
考慮するので、マイナスの値にも成り得る。Dは、2つ
の車輪間の距離である。(数2)は、△θ=|θi−θ
i-1|=|△L0i−△L1i|/Dを0とした近似計算
である。△θは、ラインイメージセンサ1の1ライン走
査時間の間に、ラインイメージセンサ1の変化角度を意
味する。(数2)を用いることによって、読み取り開始
時の2つの車輪の座標を決めておけば、2つの車輪の移
動距離からそれらの座標を算出することができる。
i−1ライン目の読み取りを行った時までに、車輪が移
動した距離である。△L0iは、i−1ライン目の読み
取りからiライン目の読み取を行ったときまでに、車輪
が移動した距離である。移動距離は、車輪の回転方向を
考慮するので、マイナスの値にも成り得る。Dは、2つ
の車輪間の距離である。(数2)は、△θ=|θi−θ
i-1|=|△L0i−△L1i|/Dを0とした近似計算
である。△θは、ラインイメージセンサ1の1ライン走
査時間の間に、ラインイメージセンサ1の変化角度を意
味する。(数2)を用いることによって、読み取り開始
時の2つの車輪の座標を決めておけば、2つの車輪の移
動距離からそれらの座標を算出することができる。
【0024】図3は、ラインイメージセンサ1の両端部
読み取り画素の座標算出の説明図である。車輪90の座
標をP0(X0,Y0)、車輪90’の座標をP1(X
1,Y1)とする。車輪90及び90’の回転軸とライン
イメージセンサ1の読み取りラインは、同一直線上にあ
るので、ラインイメージセンサ1の両端部の画素の座標
Ps(Xs,Ys)およびPe(Xe,Ye)は、(数3)に
より算出できる。
読み取り画素の座標算出の説明図である。車輪90の座
標をP0(X0,Y0)、車輪90’の座標をP1(X
1,Y1)とする。車輪90及び90’の回転軸とライン
イメージセンサ1の読み取りラインは、同一直線上にあ
るので、ラインイメージセンサ1の両端部の画素の座標
Ps(Xs,Ys)およびPe(Xe,Ye)は、(数3)に
より算出できる。
【0025】
【数3】
【0026】ここで、Dは車輪90と90’の間の距
離、d1は車輪90から読み取り画素Psまでの距離、
d2は車輪90から読み取り画素Peまでの距離であ
る。(数3)は、従来の算出方法(数1)と比べて、車
輪90及び90’の座標値から前記両端画素の座標値へ
の変換は、容易な演算であることがわかる。さらに、機
構的な設計定数d1およびDに含まれる設計誤差の、前
記座標値に対する影響度も(数1)に比べて小さくな
る。
離、d1は車輪90から読み取り画素Psまでの距離、
d2は車輪90から読み取り画素Peまでの距離であ
る。(数3)は、従来の算出方法(数1)と比べて、車
輪90及び90’の座標値から前記両端画素の座標値へ
の変換は、容易な演算であることがわかる。さらに、機
構的な設計定数d1およびDに含まれる設計誤差の、前
記座標値に対する影響度も(数1)に比べて小さくな
る。
【0027】走査位置検出回路3は、エンコーダ2aお
よび2bからの2相パルスより車輪の移動距離を得て、
(数2)および(数3)の演算を行いラインイメージセ
ンサ1の両端の読み取り画素の座標を、走査位置座標3
00として出力する。
よび2bからの2相パルスより車輪の移動距離を得て、
(数2)および(数3)の演算を行いラインイメージセ
ンサ1の両端の読み取り画素の座標を、走査位置座標3
00として出力する。
【0028】図4は、ラインイメージセンサ1の走査領
域の説明図である。図4を用いて、原稿9の読み取り領
域幅がラインイメージセンサ1の長さより大きい場合
の、ラインイメージセンサの手動走査による動きを説明
する。原稿を読み取るために、操作者は手によってハン
ドスキャナ本体を原稿に接触させつつ、原稿9上を往復
動作させながら手動走査する。このとき、本体に取り付
けられた2個の車輪が回転し、エンコーダ2a,2bか
ら2相パルスが出力される。図4は、ラインイメージセ
ンサ1により読みとられる原稿上の読み取り領域を示し
ている。
域の説明図である。図4を用いて、原稿9の読み取り領
域幅がラインイメージセンサ1の長さより大きい場合
の、ラインイメージセンサの手動走査による動きを説明
する。原稿を読み取るために、操作者は手によってハン
ドスキャナ本体を原稿に接触させつつ、原稿9上を往復
動作させながら手動走査する。このとき、本体に取り付
けられた2個の車輪が回転し、エンコーダ2a,2bか
ら2相パルスが出力される。図4は、ラインイメージセ
ンサ1により読みとられる原稿上の読み取り領域を示し
ている。
【0029】ラインイメージセンサ1は原稿9の全幅を
走査することができないので、読み取り部B(図1)
は、ラインイメージセンサ1の往復動作によって原稿全
体を読み取る。図4は、イメージセンサ両端の画素のみ
の位置を記載しているが、イメージセンサ1は両端画素
を結ぶライン上の画像を読み取る。例えば、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素がそれぞれA点とB点である場
合、ラインイメージセンサ1はA点とB点を結ぶライン
上を読み取っている(以後、これを読み取り位置A−B
と記す。)。
走査することができないので、読み取り部B(図1)
は、ラインイメージセンサ1の往復動作によって原稿全
体を読み取る。図4は、イメージセンサ両端の画素のみ
の位置を記載しているが、イメージセンサ1は両端画素
を結ぶライン上の画像を読み取る。例えば、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素がそれぞれA点とB点である場
合、ラインイメージセンサ1はA点とB点を結ぶライン
上を読み取っている(以後、これを読み取り位置A−B
と記す。)。
【0030】図4では、ラインイメージセンサ1は、読
み取り位置A−Bを走査開始位置とし、読み取り位置C
−Dまで走査する。A点、B点、D点、C点に囲まれる
読み取り領域ABDCを読みとった画像データは、画像
メモリ6に新規に格納される。このような領域を、以後
新規走査領域と称する。
み取り位置A−Bを走査開始位置とし、読み取り位置C
−Dまで走査する。A点、B点、D点、C点に囲まれる
読み取り領域ABDCを読みとった画像データは、画像
メモリ6に新規に格納される。このような領域を、以後
新規走査領域と称する。
【0031】次に、ラインイメージセンサ1は、戻り方
向に、読み取り位置C−DからE−Fまで走査する。C
点、D点、G点、E点に囲まれる領域CDGEは、重複
して画像が読み取られる領域である。以後、この重複し
て読み取られる領域を重なり走査領域と称する。D点、
G点、F点に囲まれる領域DGFは、新規走査領域であ
る。領域ABCDの読み取り画像データ中の各画素は、
位置検出回路3からの走査位置座標に基づいて、写像回
路5により画像メモリ6に格納される。次に、ラインイ
メージセンサ1が戻り方向に移動し、読み取り位置C−
DからE−Fまで走査する。このとき、重なり走査領域
CDGE、新規走査領域ABGEC、および新規走査領
域DFGの3つの走査領域が存在する。
向に、読み取り位置C−DからE−Fまで走査する。C
点、D点、G点、E点に囲まれる領域CDGEは、重複
して画像が読み取られる領域である。以後、この重複し
て読み取られる領域を重なり走査領域と称する。D点、
G点、F点に囲まれる領域DGFは、新規走査領域であ
る。領域ABCDの読み取り画像データ中の各画素は、
位置検出回路3からの走査位置座標に基づいて、写像回
路5により画像メモリ6に格納される。次に、ラインイ
メージセンサ1が戻り方向に移動し、読み取り位置C−
DからE−Fまで走査する。このとき、重なり走査領域
CDGE、新規走査領域ABGEC、および新規走査領
域DFGの3つの走査領域が存在する。
【0032】走査位置座標300に位置誤差がなけれ
ば、走査位置座標300に基づいて、読み取り画像デー
タの各画素を、画像メモリ6に写像して格納することが
できる。すなわち、重なり走査領域の読みとり画像デー
タが、画像メモリにオーバーライトされても、新規走査
領域ABGECと重なり走査領域CDGEの継ぎ目部分
に、画像メモリ中の読み取り画像にずれは生じない。し
かし、ハンドスキャナの機構設計精度、車輪と原稿間の
スリップ、車輪の原稿への沈み込み、曲線手動走査時の
車輪幅の影響などにより、走査位置座標300は誤差を
含んでいる。また、走査位置検出回路3は、エンコーダ
2a,2bから出力される2相パルスをカウントして、
エンコーダの移動距離を得るので、前記誤差は累積され
る。よって、走査位置座標300を用いて画像データ4
00を画像メモリ6に写像すると、前記継ぎ目部分に画
像のずれ生じる。
ば、走査位置座標300に基づいて、読み取り画像デー
タの各画素を、画像メモリ6に写像して格納することが
できる。すなわち、重なり走査領域の読みとり画像デー
タが、画像メモリにオーバーライトされても、新規走査
領域ABGECと重なり走査領域CDGEの継ぎ目部分
に、画像メモリ中の読み取り画像にずれは生じない。し
かし、ハンドスキャナの機構設計精度、車輪と原稿間の
スリップ、車輪の原稿への沈み込み、曲線手動走査時の
車輪幅の影響などにより、走査位置座標300は誤差を
含んでいる。また、走査位置検出回路3は、エンコーダ
2a,2bから出力される2相パルスをカウントして、
エンコーダの移動距離を得るので、前記誤差は累積され
る。よって、走査位置座標300を用いて画像データ4
00を画像メモリ6に写像すると、前記継ぎ目部分に画
像のずれ生じる。
【0033】この画像ずれを無くすため、位置ずれ検出
回路7は、重なり走査領域CDGEの画像メモリ6に格
納された画像データと高密度化画像データ500を用い
て、それらの相関度合いを示す相関値を算出する。さら
に、位置ずれ検出回路7は、この相関値に基づいて、走
査位置座標を補正するための位置補正量を算出する。ま
た、位置ずれ検出回路7は、この位置補正量に従って走
査位置座標300を補正し、補正位置座標710を写像
回路5に出力する。写像回路5は補正位置座標710に
従って、高密度化画像データ500中の各画素を画像メ
モリ6に写像するためのアドレスを生成し、画像メモリ
6に格納する。重なり走査領域の抽出について説明は後
述する。
回路7は、重なり走査領域CDGEの画像メモリ6に格
納された画像データと高密度化画像データ500を用い
て、それらの相関度合いを示す相関値を算出する。さら
に、位置ずれ検出回路7は、この相関値に基づいて、走
査位置座標を補正するための位置補正量を算出する。ま
た、位置ずれ検出回路7は、この位置補正量に従って走
査位置座標300を補正し、補正位置座標710を写像
回路5に出力する。写像回路5は補正位置座標710に
従って、高密度化画像データ500中の各画素を画像メ
モリ6に写像するためのアドレスを生成し、画像メモリ
6に格納する。重なり走査領域の抽出について説明は後
述する。
【0034】図7は画像メモリ6の説明図である。画像
メモリ6の各画素のビット構成は、書き込みフラグの記
憶ビット(ビット7)と、画像データの記憶ビット(ビ
ット0〜6)より成る。ここで、画像データの記憶ビッ
ト数は特定されるものではなく、必要な階調数によって
設計すればよい。本実施例では128階調の画像を扱う
ものとし、0から127の値を持つ濃淡データを格納す
るために、1画素あたり7ビットが画像メモリに確保さ
れる。bit7の書き込みフラグは、画像データが画像
メモリに6書き込まれていないとき(未格納状態)
「0」であり、画像データがすでに書き込まれていると
き(格納状態)「1」になる。
メモリ6の各画素のビット構成は、書き込みフラグの記
憶ビット(ビット7)と、画像データの記憶ビット(ビ
ット0〜6)より成る。ここで、画像データの記憶ビッ
ト数は特定されるものではなく、必要な階調数によって
設計すればよい。本実施例では128階調の画像を扱う
ものとし、0から127の値を持つ濃淡データを格納す
るために、1画素あたり7ビットが画像メモリに確保さ
れる。bit7の書き込みフラグは、画像データが画像
メモリに6書き込まれていないとき(未格納状態)
「0」であり、画像データがすでに書き込まれていると
き(格納状態)「1」になる。
【0035】次に、位置ずれ検出回路7についてその動
作を説明する。図5は位置ずれ検出回路7のブロック図
である。ラインイメージセンサ1の読み取り走査が開始
される前に、画像メモリ6の全てのデータ、補正量算出
回路73の位置補正量703、および画像相関回路72
内の相関テーブルは、「0」に初期化される。この初期
化後、ラインイメージセンサ1のラインの読み取り走査
ごとに、走査位置座標300が位置補正回路74により
補正されて、補正位置座標710として写像回路5に出
力される。ラインイメージセンサ1の読み取りが開始さ
れた時点では、位置補正量703は「0」なので、走査
位置座標300と補正位置座標710は同じ座標値とな
る。
作を説明する。図5は位置ずれ検出回路7のブロック図
である。ラインイメージセンサ1の読み取り走査が開始
される前に、画像メモリ6の全てのデータ、補正量算出
回路73の位置補正量703、および画像相関回路72
内の相関テーブルは、「0」に初期化される。この初期
化後、ラインイメージセンサ1のラインの読み取り走査
ごとに、走査位置座標300が位置補正回路74により
補正されて、補正位置座標710として写像回路5に出
力される。ラインイメージセンサ1の読み取りが開始さ
れた時点では、位置補正量703は「0」なので、走査
位置座標300と補正位置座標710は同じ座標値とな
る。
【0036】写像回路5は、画像データ400を画素密
度変換処理により高密度化し、高密度化画像信号500
を生成する。さらに、写像回路5は、入力される補正位
置座標710を用いて、高密度化画像信号の各画素デー
タPnの画像メモリ6への格納アドレスADRnを算出
する。写像回路5の動作の詳細については後述する。写
像回路5は、アドレスADRnに従って、バス600を
経由して画像メモリ6のアドレスADRnに格納されて
いる画素データPnを読み出し、バス600を介して、
重なり領域検出回路71に画素データPnを出力する。
度変換処理により高密度化し、高密度化画像信号500
を生成する。さらに、写像回路5は、入力される補正位
置座標710を用いて、高密度化画像信号の各画素デー
タPnの画像メモリ6への格納アドレスADRnを算出
する。写像回路5の動作の詳細については後述する。写
像回路5は、アドレスADRnに従って、バス600を
経由して画像メモリ6のアドレスADRnに格納されて
いる画素データPnを読み出し、バス600を介して、
重なり領域検出回路71に画素データPnを出力する。
【0037】重なり領域検出回路71は、画素Pnの書
き込みフラグ(bit7)をチェックして、この画素デ
ータPnのアドレスADRnに画像データが格納済みか
どうかを判定する。画素データPnのbit7が1のと
きは、センサの読み取り走査によって画像データがすで
にアドレスADRnに格納されていることを示している
ので、画素データPnは重なり走査領域に含まれること
が判定できる。また、bit7が0のときは、画素デー
タPnは新規走査領域に含まれることが判定できる。重
なり領域検出回路71は、信号701を画像相関回路7
2、写像回路5に出力する。ここで、信号701は、画
素データPnが新規走査領域に含まれるとき「0」、重
なり走査領域に含まれるとき「1」となる信号である。
き込みフラグ(bit7)をチェックして、この画素デ
ータPnのアドレスADRnに画像データが格納済みか
どうかを判定する。画素データPnのbit7が1のと
きは、センサの読み取り走査によって画像データがすで
にアドレスADRnに格納されていることを示している
ので、画素データPnは重なり走査領域に含まれること
が判定できる。また、bit7が0のときは、画素デー
タPnは新規走査領域に含まれることが判定できる。重
なり領域検出回路71は、信号701を画像相関回路7
2、写像回路5に出力する。ここで、信号701は、画
素データPnが新規走査領域に含まれるとき「0」、重
なり走査領域に含まれるとき「1」となる信号である。
【0038】画像相関回路72は、信号701が「1」
のとき画素データPnについての相関値算出処理を行
い、信号701が「0」のとき相関値算出処理を行わな
い。写像回路5は、信号701が「0」のとき、高密度
化画素データPnを、画像メモリ6に格納する。また、
写像回路5は、信号701が「1」のきはPnを画像メ
モリ6に格納をしない。この1画素単位の一連の処理動
作を、高密度化画像データ500の1ラインの全部画素
データについて行う。
のとき画素データPnについての相関値算出処理を行
い、信号701が「0」のとき相関値算出処理を行わな
い。写像回路5は、信号701が「0」のとき、高密度
化画素データPnを、画像メモリ6に格納する。また、
写像回路5は、信号701が「1」のきはPnを画像メ
モリ6に格納をしない。この1画素単位の一連の処理動
作を、高密度化画像データ500の1ラインの全部画素
データについて行う。
【0039】1ライン分の高密度化画像データ500の
上記処理が終了した時点で、画像相関回路72は、重な
り走査領域に含まれる画素についてのみ相関値計算処理
を行うことによって作成した相関テーブルを用いて、走
査位置座標300の位置ずれ方向を検出する。さらに、
画像相関回路72は、補正量算出回路73に位置ずれを
キャンセルするためのオフセット値702を出力する。
1ライン全ての高密度化画素が新規走査領域に含まれる
ときは、画像相関回路72の相関テーブルは初期値
「0」のままである。このときは、前記オフセット値7
02は、0(位置ずれ無し)となる。
上記処理が終了した時点で、画像相関回路72は、重な
り走査領域に含まれる画素についてのみ相関値計算処理
を行うことによって作成した相関テーブルを用いて、走
査位置座標300の位置ずれ方向を検出する。さらに、
画像相関回路72は、補正量算出回路73に位置ずれを
キャンセルするためのオフセット値702を出力する。
1ライン全ての高密度化画素が新規走査領域に含まれる
ときは、画像相関回路72の相関テーブルは初期値
「0」のままである。このときは、前記オフセット値7
02は、0(位置ずれ無し)となる。
【0040】補正量算出回路73は、オフセット値70
2を、内部に保持している補正量の累積値に加算して位
置補正量703を出力する。位置補正回路74は、次に
処理する1ラインの画像データの走査位置座標300
と、位置補正量703を加算して、補正位置座標710
として写像回路5に出力する。以後、前述した一連の処
理を順次ラインごとに繰り返し行う。
2を、内部に保持している補正量の累積値に加算して位
置補正量703を出力する。位置補正回路74は、次に
処理する1ラインの画像データの走査位置座標300
と、位置補正量703を加算して、補正位置座標710
として写像回路5に出力する。以後、前述した一連の処
理を順次ラインごとに繰り返し行う。
【0041】図6は写像回路のブロック図である。図6
および図7を用いて、写像回路5の動作を説明する。画
素密度変換回路51は、画像データ400中の1画素デ
ータにつき3つの補間画素を生成し、2倍に高密度化さ
れた高密度化画像データ500を出力する。
および図7を用いて、写像回路5の動作を説明する。画
素密度変換回路51は、画像データ400中の1画素デ
ータにつき3つの補間画素を生成し、2倍に高密度化さ
れた高密度化画像データ500を出力する。
【0042】補間画素の生成方法について、図10を用
いて説明する。図10は、画素密度変換の説明図であ
る。Pi,jは、画像データ400中、iライン目の画像
データのj番目の画素データを示す。黒ドットは各画素
データの座標点である。図10(a)は画像データ40
0中の隣接する4つの画素を示している。画像データ4
00中の画素データPi,jに対して、3つの補間画素を
生成する場合について説明する。図10(b)において
Qi,j,Ri,jおよびSi,jは補間画素である。各補間画
素データは、(数4)により算出する。
いて説明する。図10は、画素密度変換の説明図であ
る。Pi,jは、画像データ400中、iライン目の画像
データのj番目の画素データを示す。黒ドットは各画素
データの座標点である。図10(a)は画像データ40
0中の隣接する4つの画素を示している。画像データ4
00中の画素データPi,jに対して、3つの補間画素を
生成する場合について説明する。図10(b)において
Qi,j,Ri,jおよびSi,jは補間画素である。各補間画
素データは、(数4)により算出する。
【0043】
【数4】
【0044】次に、座標値算出回路52について説明す
る。座標値算出回路52には、ラインイメージセンサ1
の両端画素の補正後の座標値である補正位置座標710
が入力される。座標値算出回路52は、補正位置座標7
10を用いて、高密度化画像データ500の各画素の座
標値520を計算する。図7に示すように、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素PsiおよびPeiの座標(補正
位置座標710)が、それぞれ(Xsi、Ysi),(X
ei,Yei)である場合の、座標値算出回路52の動作
を説明する。サフィックスiは、画像データ400のi
ライン目の補正位置座標であることを示す。ここで、ラ
インイメージセンサ1の読み取り画素密度を8画素/m
m,画像メモリ6に格納する画像の画素密度を8画素/
mm、Xsi,Ysi,XeiおよびYeiは1/8mmを
単位とする実数値である。
る。座標値算出回路52には、ラインイメージセンサ1
の両端画素の補正後の座標値である補正位置座標710
が入力される。座標値算出回路52は、補正位置座標7
10を用いて、高密度化画像データ500の各画素の座
標値520を計算する。図7に示すように、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素PsiおよびPeiの座標(補正
位置座標710)が、それぞれ(Xsi、Ysi),(X
ei,Yei)である場合の、座標値算出回路52の動作
を説明する。サフィックスiは、画像データ400のi
ライン目の補正位置座標であることを示す。ここで、ラ
インイメージセンサ1の読み取り画素密度を8画素/m
m,画像メモリ6に格納する画像の画素密度を8画素/
mm、Xsi,Ysi,XeiおよびYeiは1/8mmを
単位とする実数値である。
【0045】ラインイメージセンサ1の1ラインの読み
取り画素数をNd、1ライン中の画素番号をjとした場
合、画素データPi,jの座標(XPi,j,YPi,j)は
(数5)を用いて算出される。
取り画素数をNd、1ライン中の画素番号をjとした場
合、画素データPi,jの座標(XPi,j,YPi,j)は
(数5)を用いて算出される。
【0046】
【数5】
【0047】画素データPi,jに対応する3つの補間画
素データQi,j,Ri,j,Si,jの座標(XQi,j,YQ
i,j),(XRi,j,YRi,j),(XSi,j,YSi,j)
は(数6)を用いて算出される。
素データQi,j,Ri,j,Si,jの座標(XQi,j,YQ
i,j),(XRi,j,YRi,j),(XSi,j,YSi,j)
は(数6)を用いて算出される。
【0048】
【数6】
【0049】座標値算出回路52は、(数5)および
(数6)の演算処理を行うことにより、高密度化画像信
号500中の各画素の座標値520を算出する。
(数6)の演算処理を行うことにより、高密度化画像信
号500中の各画素の座標値520を算出する。
【0050】整数化回路53は、実数値である座標値5
20を整数化し、整数座標値530を出力する。実数の
座標値520を(Xreal,Yreal),整数座標値530
を(Xint,Yint)とすると、整数座標値は、(数7)
を用いて算出される。(数7)において[ ]は、小数
点を切り捨てる演算を示す。
20を整数化し、整数座標値530を出力する。実数の
座標値520を(Xreal,Yreal),整数座標値530
を(Xint,Yint)とすると、整数座標値は、(数7)
を用いて算出される。(数7)において[ ]は、小数
点を切り捨てる演算を示す。
【0051】
【数7】
【0052】(数7)において、0.5を加算した後に
小数部切り捨て処理をすることは、四捨五入することと
等価である。
小数部切り捨て処理をすることは、四捨五入することと
等価である。
【0053】アドレス生成回路54は、整数化座標値5
30を画像メモリ6のアドレス540に変換する。図1
1に画像メモリ6のアドレス配置を示す。画像メモリ6
はX方向にM画素、Y方向にN画素のページメモリであ
る。画像メモリの左上の画素のアドレスは0,右上のア
ドレスはM−1、右下のアドレスはMN−1である。整
数化座標値530を(Xint,Yint)とすると、画像メ
モリのアドレスADRは(数8)により算出される。
30を画像メモリ6のアドレス540に変換する。図1
1に画像メモリ6のアドレス配置を示す。画像メモリ6
はX方向にM画素、Y方向にN画素のページメモリであ
る。画像メモリの左上の画素のアドレスは0,右上のア
ドレスはM−1、右下のアドレスはMN−1である。整
数化座標値530を(Xint,Yint)とすると、画像メ
モリのアドレスADRは(数8)により算出される。
【0054】
【数8】
【0055】誤差算出回路55には、実数の座標値52
0と整数座標値530が入力され、座標値520が整数
化されたために生じる座標誤差550を出力する。X方
向の座標誤差をEx、Y方向の座標誤差をEyとする
と、座標誤差(Ex,Ey)は、(数9)により算出さ
れる。
0と整数座標値530が入力され、座標値520が整数
化されたために生じる座標誤差550を出力する。X方
向の座標誤差をEx、Y方向の座標誤差をEyとする
と、座標誤差(Ex,Ey)は、(数9)により算出さ
れる。
【0056】
【数9】
【0057】ExおよびEyは、0から0.5の値をと
る。比較回路56は、座標誤差550のExおよびEy
と、あらかじめ決められた値を比較する。比較回路56
は、ExおよびEyが共に前記値より小さいとき、
「1」になる信号560を出力する。
る。比較回路56は、座標誤差550のExおよびEy
と、あらかじめ決められた値を比較する。比較回路56
は、ExおよびEyが共に前記値より小さいとき、
「1」になる信号560を出力する。
【0058】アクセス回路57は、バス600を介して
画像メモリ6をアクセスする。画像メモリ6のアドレス
は、アドレス540により指定される。アクセス回路5
7による高密度化画像信号500の画像メモリ6への格
納は、信号701が「0」かつ信号560が「1」であ
るときのみ行われる。すなわち高密度化画像信号500
内のある画素の画像メモリ6への写像は、その画素が新
規走査領域に含まれる画素でかつ座標誤差が所定値より
小さいという条件を満たしたときのみ行われる。前記条
件を満たさない画素は画像メモリ6への写像は行われな
い。
画像メモリ6をアクセスする。画像メモリ6のアドレス
は、アドレス540により指定される。アクセス回路5
7による高密度化画像信号500の画像メモリ6への格
納は、信号701が「0」かつ信号560が「1」であ
るときのみ行われる。すなわち高密度化画像信号500
内のある画素の画像メモリ6への写像は、その画素が新
規走査領域に含まれる画素でかつ座標誤差が所定値より
小さいという条件を満たしたときのみ行われる。前記条
件を満たさない画素は画像メモリ6への写像は行われな
い。
【0059】図12は、高密度化画像データ500の画
像メモリ6への写像動作の説明図である。図12(a)
は、高密度化画像データ500を示す。図12(a)に
おいて、黒ドットは、各画素の座標値を示している。高
密度画像データ500の画素密度は、最小16画素/m
mである。図12(b)は、画像メモリ6の画素を示
す。図12(b)において、黒ドットは画素Wの座標値
を示す。距離Uは、比較回路4の比較回路56で用いら
れる所定値を示している。画像メモリ6は、画素密度が
8画素/mmの画像データを格納する。図12(c)
は、高密度化画像データ(図12(a))と、画像メモ
リの画素(図12(b))を同一の座標系で重ねた例で
ある。図12(c)の場合、高密度画像データの画素
P,Q,RおよびSの各座標値は、領域Tの外側にある
ので、画素P,Q,R,Sいずれも画像メモリの画素W
には写像されないことになる。すなわち、画像メモリ6
中に、原稿読み取り領域であるにも関わらず、写像され
ない画素(写像抜け画素)が存在することになる。写像
抜け画素は、領域Tを広げることにより無くすことがで
きる。しかし、領域Tを広げると写像時の座標誤差が大
きくなるので、画像メモリに写像された画像の歪みが大
きくなる。画像の歪みの点からいうと、領域Tは狭い程
良い。
像メモリ6への写像動作の説明図である。図12(a)
は、高密度化画像データ500を示す。図12(a)に
おいて、黒ドットは、各画素の座標値を示している。高
密度画像データ500の画素密度は、最小16画素/m
mである。図12(b)は、画像メモリ6の画素を示
す。図12(b)において、黒ドットは画素Wの座標値
を示す。距離Uは、比較回路4の比較回路56で用いら
れる所定値を示している。画像メモリ6は、画素密度が
8画素/mmの画像データを格納する。図12(c)
は、高密度化画像データ(図12(a))と、画像メモ
リの画素(図12(b))を同一の座標系で重ねた例で
ある。図12(c)の場合、高密度画像データの画素
P,Q,RおよびSの各座標値は、領域Tの外側にある
ので、画素P,Q,R,Sいずれも画像メモリの画素W
には写像されないことになる。すなわち、画像メモリ6
中に、原稿読み取り領域であるにも関わらず、写像され
ない画素(写像抜け画素)が存在することになる。写像
抜け画素は、領域Tを広げることにより無くすことがで
きる。しかし、領域Tを広げると写像時の座標誤差が大
きくなるので、画像メモリに写像された画像の歪みが大
きくなる。画像の歪みの点からいうと、領域Tは狭い程
良い。
【0060】写像抜け画素を無くすための、距離Uの限
界値Umaxは、画像メモリの画素ピッチを単位として
(数10)で表せる。本実施例の場合、画像メモリの画
素密度は8画素/mmであるので、単位は1/8mmと
なる。
界値Umaxは、画像メモリの画素ピッチを単位として
(数10)で表せる。本実施例の場合、画像メモリの画
素密度は8画素/mmであるので、単位は1/8mmと
なる。
【0061】
【数10】
【0062】距離Uを0.35とすることにより、写像
抜け画素を無くすことができる。ある程度の写像抜け画
素の発生を許容して、画像ひずみを低減することを重点
とする場合は、距離Uは0.3から0.35の範囲に設
定すればよい。距離Uを0.3以下にすると、写像抜け
画素が多発し、再現画像の画質が著しく低下する。
抜け画素を無くすことができる。ある程度の写像抜け画
素の発生を許容して、画像ひずみを低減することを重点
とする場合は、距離Uは0.3から0.35の範囲に設
定すればよい。距離Uを0.3以下にすると、写像抜け
画素が多発し、再現画像の画質が著しく低下する。
【0063】位置ずれ検出回路7の動作説明に戻る。図
8は相関テーブルの説明図である。画像相関回路72に
ついて図8を主に用いて説明する。図8(a)は相関処
理の対象となる相関位置の説明図、図8(b)は相関テ
ーブルの説明図である。位置補正回路74に入力される
iライン目の走査位置座標300をP10(X1,Y
1)、P20(X2,Y2)とし、位置補正量703を
△Xoffseti、△Yoffsetiとする。位置補正回路74
は、走査位置座標300から(数11)に基づいて補正
位置座標P11(X3,Y3)、P21(X4,Y4)
を算出する。
8は相関テーブルの説明図である。画像相関回路72に
ついて図8を主に用いて説明する。図8(a)は相関処
理の対象となる相関位置の説明図、図8(b)は相関テ
ーブルの説明図である。位置補正回路74に入力される
iライン目の走査位置座標300をP10(X1,Y
1)、P20(X2,Y2)とし、位置補正量703を
△Xoffseti、△Yoffsetiとする。位置補正回路74
は、走査位置座標300から(数11)に基づいて補正
位置座標P11(X3,Y3)、P21(X4,Y4)
を算出する。
【0064】
【数11】
【0065】重なり領域検出回路71からの信号701
が「1」、すなわち被処理画素が重なり走査領域に含ま
れているときのみ、画像相関回路72は被処理画素につ
いて相関値を算出し、相関テーブルの更新を行う。被処
理画素の座標に対応する画像メモリ6中の画素Pnを着
目画素とする。相関値の算出は、被処理画素の座標を微
少値増減した座標に対応する画像メモリ中の画素データ
と、被処理画素との画素データの差分値を算出すること
により行う。
が「1」、すなわち被処理画素が重なり走査領域に含ま
れているときのみ、画像相関回路72は被処理画素につ
いて相関値を算出し、相関テーブルの更新を行う。被処
理画素の座標に対応する画像メモリ6中の画素Pnを着
目画素とする。相関値の算出は、被処理画素の座標を微
少値増減した座標に対応する画像メモリ中の画素データ
と、被処理画素との画素データの差分値を算出すること
により行う。
【0066】着目画素Pnの座標を(Xn,Yn)、微
少座標値を△hx、△hyとした場合、被処理画素の相
関値算出の対象となる画素データPhの座標(Xhmn,
Yh mn)は、(数12)で算出される。
少座標値を△hx、△hyとした場合、被処理画素の相
関値算出の対象となる画素データPhの座標(Xhmn,
Yh mn)は、(数12)で算出される。
【0067】
【数12】
【0068】ここで、mは−1、0、1、nは−1、
0、1の値をとる。また、[ ]は少数部を切り捨てる
整数化処理である。
0、1の値をとる。また、[ ]は少数部を切り捨てる
整数化処理である。
【0069】図8(a)では、P12からP22は、m
=1、n=1の場合の、相関値を算出する1ラインの位
置を示している。この相関値算出の対象座標に対応する
相関テーブルをh(m,n)とすると、図8(b)に図
示する相関テーブルが作成できる。
=1、n=1の場合の、相関値を算出する1ラインの位
置を示している。この相関値算出の対象座標に対応する
相関テーブルをh(m,n)とすると、図8(b)に図
示する相関テーブルが作成できる。
【0070】高密度化画像信号500の1ライン中の画
素番号をj、データ値をDnj、画像メモリ6中の相関
値算出の対象となる画素データをDhjmnとすると、各
相関テーブルの値h(m,n)は、(数13)によって
算出される。ここで、ho(m,n)は画素番号j−1
までの相関値計算で生成された相関値テーブルの値であ
る。1ラインの相関値計算を開始する前に、相関テーブ
ルの値は全て0に初期化される。
素番号をj、データ値をDnj、画像メモリ6中の相関
値算出の対象となる画素データをDhjmnとすると、各
相関テーブルの値h(m,n)は、(数13)によって
算出される。ここで、ho(m,n)は画素番号j−1
までの相関値計算で生成された相関値テーブルの値であ
る。1ラインの相関値計算を開始する前に、相関テーブ
ルの値は全て0に初期化される。
【0071】
【数13】
【0072】画像相関回路72は、上記の相関値計算
を、高密度化画像信号中の1ラインの全ての画素につい
て行うことにより相関テーブルを完成する。
を、高密度化画像信号中の1ラインの全ての画素につい
て行うことにより相関テーブルを完成する。
【0073】さらに、画像相関回路72は、1ラインの
相関値の計算が終了した時点で、h(m,n)の最小値
を保持する(mmin,nmin)を検索し、オフセット値7
02として出力する。相関テーブル中に複数の最小値が
存在し、その最小値に(mmi n,nmin)=(0、0)が
含まれる場合、(0,0)の最小値が優先して用いられ
る。相関テーブル中の相関値h(mmin,nmin)が最も
小さいと言うことは、(△hx×mmin,△hy×
nmin)の微少値を各画素の座標に加算して写像する
と、画像メモリ中の画像とこれから写像しようとするラ
インの画像とが、最もよく一致することを示している。
相関値の計算が終了した時点で、h(m,n)の最小値
を保持する(mmin,nmin)を検索し、オフセット値7
02として出力する。相関テーブル中に複数の最小値が
存在し、その最小値に(mmi n,nmin)=(0、0)が
含まれる場合、(0,0)の最小値が優先して用いられ
る。相関テーブル中の相関値h(mmin,nmin)が最も
小さいと言うことは、(△hx×mmin,△hy×
nmin)の微少値を各画素の座標に加算して写像する
と、画像メモリ中の画像とこれから写像しようとするラ
インの画像とが、最もよく一致することを示している。
【0074】補正量算出回路73は、オフセット値70
2(mmin,nmin)を用いて(数14)に示す演算を行
う。
2(mmin,nmin)を用いて(数14)に示す演算を行
う。
【0075】
【数14】
【0076】(数14)において、サフィックスiは、
高密度化画像データ500のiライン目の相関テーブル
完成時の位置補正量703を表す。位置補正回路74
は、走査位置座標300に(△Xoffseti,△Yoffse
ti)を加算することにより、走査位置座標300の補正
を行い、補正位置座標710を出力する。
高密度化画像データ500のiライン目の相関テーブル
完成時の位置補正量703を表す。位置補正回路74
は、走査位置座標300に(△Xoffseti,△Yoffse
ti)を加算することにより、走査位置座標300の補正
を行い、補正位置座標710を出力する。
【0077】本実施例では相関対象画素位置を9箇所と
したが、位置ずれ量が大きい場合には、より多くの相関
対象画素位置を多くしても良い。位置ずれ量が小さく、
1ライン毎に位置ずれ検出及び位置補正を行う必要がな
ければ、1ライン毎に相関テーブルを作成せず、16走
査ライン間隔で位置ずれの補正を行っても良い。
したが、位置ずれ量が大きい場合には、より多くの相関
対象画素位置を多くしても良い。位置ずれ量が小さく、
1ライン毎に位置ずれ検出及び位置補正を行う必要がな
ければ、1ライン毎に相関テーブルを作成せず、16走
査ライン間隔で位置ずれの補正を行っても良い。
【0078】また、画像相関回路72は、図9に図示す
るように、走査位置座標Ps−Peに対し、微少角△φ
を振った傾き方向の相関座標Ps(±△φ)−Pe(±
△φ)に対しても相関処理を加えて行うことで、より精
度のよい位置ずれ補正を実現することができる。この場
合、本実施例の相関テーブル値h(m,n)と組み合わ
せると、相関テーブル値はh(l,m,n)となる。l
は−1,0,1の値をとる。角度方向に3通り、位置方
向に9通りの計27通りの相関テーブルが作成できる。
相関テーブルの最小値がh(l,m,n)の場合、角度
の補正量△φoffsetiはl・△φの計算により生成され
る。ここで△φは0.2度とする。
るように、走査位置座標Ps−Peに対し、微少角△φ
を振った傾き方向の相関座標Ps(±△φ)−Pe(±
△φ)に対しても相関処理を加えて行うことで、より精
度のよい位置ずれ補正を実現することができる。この場
合、本実施例の相関テーブル値h(m,n)と組み合わ
せると、相関テーブル値はh(l,m,n)となる。l
は−1,0,1の値をとる。角度方向に3通り、位置方
向に9通りの計27通りの相関テーブルが作成できる。
相関テーブルの最小値がh(l,m,n)の場合、角度
の補正量△φoffsetiはl・△φの計算により生成され
る。ここで△φは0.2度とする。
【0079】なお、本実施例では、車輪の回転軸のみで
なくエンコーダの軸も、イメージセンサの読み取りライ
ンと同一直線上に配置しているが、エンコーダ軸は、前
記直線上になくとも良い。また、本実施例では、車輪軸
とエンコーダ軸との連結は、ギアで行っているが、ベル
トを用いても良いし、車輪軸とエンコーダ軸とを直結し
ても良い。さらに、車輪又はイメージセンサを、バネを
用いて原稿に押圧する機構を画像読み取り部に付加して
もよい。
なくエンコーダの軸も、イメージセンサの読み取りライ
ンと同一直線上に配置しているが、エンコーダ軸は、前
記直線上になくとも良い。また、本実施例では、車輪軸
とエンコーダ軸との連結は、ギアで行っているが、ベル
トを用いても良いし、車輪軸とエンコーダ軸とを直結し
ても良い。さらに、車輪又はイメージセンサを、バネを
用いて原稿に押圧する機構を画像読み取り部に付加して
もよい。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明は、イメージセンサ
両端部の画素の座標値を、各車輪の座標値から容易にか
つ精度よく計算することができる。さらに、エンコーダ
が車輪の回転方向に応じて位相が変化する2系統のパル
スを出力するので、手動走査方向が変化しても読み取り
画像を正常に画像メモリ上に再現できる。加えて、原稿
面に接触する光ファイバアレイを備えるイメージセンサ
を用いることにより、エンコーダを含む画像読み取り部
の大きさを、大幅に小型化できる。
両端部の画素の座標値を、各車輪の座標値から容易にか
つ精度よく計算することができる。さらに、エンコーダ
が車輪の回転方向に応じて位相が変化する2系統のパル
スを出力するので、手動走査方向が変化しても読み取り
画像を正常に画像メモリ上に再現できる。加えて、原稿
面に接触する光ファイバアレイを備えるイメージセンサ
を用いることにより、エンコーダを含む画像読み取り部
の大きさを、大幅に小型化できる。
【図1】本発明の実施例における画像入力装置のブロッ
ク図
ク図
【図2】位置検出回路3の動作説明図
【図3】ラインイメージセンサ1の両端部読み取り画素
の座標算出の説明図
の座標算出の説明図
【図4】ラインイメージセンサ1の走査領域の説明図
【図5】位置ずれ検出回路7のブロック図
【図6】写像回路5のブロック図
【図7】画像メモリ6の説明図
【図8】相関テーブルの説明図
【図9】角度補正の説明図
【図10】画素密度変換の説明図
【図11】画像メモリ6のアドレス配置図
【図12】高密度化画像データ500の画像メモリ6へ
の写像動作の説明図
の写像動作の説明図
【図13】ラインイメージセンサの断面図
【図14】本発明の画像入力装置の構成図
【図15】従来の画像入力装置の概略構成図
【図16】イメージセンサ11の断面図
【図17】イメージセンサ端部画素の座標値算出の説明
図
図
1 ラインイメージセンサ 2a エンコーダ 2b エンコーダ 3 走査位置検出回路 5 写像回路 6 画像メモリ 90,90’ 車輪 92,92’93,93’ ギア 91,91’ 車輪の回転軸 94,94’ スリット付き円板 96 光センサ 97 イメージセンサ1の読み取りライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲たか▼橋 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 横山 嘉広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】原稿を手動により走査して画像を読みとる
画像入力装置において、 原稿を照明する光源と、原稿からの反射光を画像データ
に変換するラインイメージセンサと、 前記画像データを所定の画素密度で記憶する画像メモリ
と、 それぞれが独立に原稿面に接して回転し、同一直線上に
回転軸を持つ2つの車輪と、 それぞれの前記車輪の回転に対応してパルスを出力する
2つのエンコーダと、 前記エンコーダからのパルス数に基づき前記画像データ
の各画素の原稿上での座標値を、前記所定の画素密度を
単位として算出する座標計算手段と、 前記座標値を前記画像メモリのアドレスに変換して、前
記画像データ中の各画素データを前記アドレスに格納す
る手段を備え、 前記ラインイメージセンサが読みとる原稿上のライン
と、前記2つの車輪の原稿とのそれぞれの接点を結ぶ直
線が重なるようしたことを特徴とする画像入力装置。 - 【請求項2】前記エンコーダは位相の異なる2系統のパ
ルスを出力することを特徴とする請求項1記載の画像入
力装置。 - 【請求項3】前記所定の画素密度は前記ラインイメージ
センサの読み取り画素密度と等しいことを特徴とする請
求項1記載の画像入力装置。 - 【請求項4】前記ラインイメージセンサは光ファイバア
レイを備え、前記光ファイバアレイは原稿面に接触する
ことを特徴とする請求項1記載の画像入力装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6187479A JPH0851522A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 画像入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6187479A JPH0851522A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 画像入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851522A true JPH0851522A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16206802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6187479A Pending JPH0851522A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 画像入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0851522A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005040720A1 (ja) * | 2003-10-27 | 2005-05-06 | Nhk Spring Co., Ltd. | 角度検出装置およびこれを用いたスキャン型アクチュエータ |
JP2018523335A (ja) * | 2015-05-22 | 2018-08-16 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | 媒体走査動作制御 |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP6187479A patent/JPH0851522A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005040720A1 (ja) * | 2003-10-27 | 2005-05-06 | Nhk Spring Co., Ltd. | 角度検出装置およびこれを用いたスキャン型アクチュエータ |
KR100773594B1 (ko) * | 2003-10-27 | 2007-11-05 | 니혼 하츠쵸 가부시키가이샤 | 각도 검출장치 및 이것을 이용한 스캔형 엑츄에이터 |
US7359827B2 (en) | 2003-10-27 | 2008-04-15 | Nhk Spring, Ltd. | Angle detecting apparatus and scanning-type actuator using the angle detecting apparatus |
CN100406850C (zh) * | 2003-10-27 | 2008-07-30 | 日本发条株式会社 | 角度检测装置以及使用其的扫描型执行器 |
JP2018523335A (ja) * | 2015-05-22 | 2018-08-16 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | 媒体走査動作制御 |
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