JPH08240782A - 光スキャナ、光センサ装置及び符号情報読み取り装置並びに符号情報読み取り方法 - Google Patents

光スキャナ、光センサ装置及び符号情報読み取り装置並びに符号情報読み取り方法

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JPH08240782A
JPH08240782A JP7080895A JP7080895A JPH08240782A JP H08240782 A JPH08240782 A JP H08240782A JP 7080895 A JP7080895 A JP 7080895A JP 7080895 A JP7080895 A JP 7080895A JP H08240782 A JPH08240782 A JP H08240782A
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JP
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optical scanner
scanning
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optical
light
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Application number
JP7080895A
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English (en)
Inventor
Kenji Takemura
賢治 武村
Masaaki Ikeda
正哲 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータなどの外乱振動に強い2次元走査可能
な小型の光スキャナを提供する。 【構成】 曲げ変形モードを有する曲げ弾性変形部3a
の一端を片持ち状に振動入力部4に支持させ、その他端
には連設部5を設ける。ねじれ変形モードを有する2本
のねじれ弾性変形部3bによってスキャン部6を連設部
5と振動入力部5に支持させた振動子1を、シリコンウ
エハなどから一体として形成する。振動入力部4には駆
動源2の振動面を接合し、スキャン部6には光ビームr
を反射するミラー部7を設ける。 【効果】 曲げ弾性変形部及びねじれ弾性変形部には、
それぞれ曲げ応力及び剪断応力しか加わらず、疲労破壊
や衝撃破壊に強くなる。また、弾性変形部の厚さTを薄
くし、長さLを短くして小型で高速走査が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光スキャナ、光センサ装
置及び符号情報読み取り装置並びに符号情報読み取り方
法に関する。具体的には、例えばレーザビームプリン
タ、バーコードリーダなどのビーム走査方式のエリアセ
ンサに用いられる光スキャナであって、特に2次元的に
光走査可能な光スキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光スキャナとして、光源から出射
された光ビームを回転しているポリゴンミラーに反射さ
せ、光ビームを走査させるようにしたものがある。しか
しながら、この光スキャナは小型化が容易でなく、加工
や組み立てコストが高く安価に提供することができなか
った。また、光ビームは一方向にしか走査できず、一台
の光スキャナでは2方向へ光ビームを走査することがで
きなかった。そこで、出願人らは、小型化が容易で2方
向に同時に走査可能な光スキャナを安価に提供すべく、
新たな光スキャナを開発している。図17に示すもの
は、その光スキャナPの概略斜視図である。
【0003】光スキャナPに使用される振動子51は、
曲げ方向(θB方向)及びねじれ方向(θT方向)に弾性
変形モードを有する弾性変形部52の一端に振動入力部
53を設け、他端に光ビーム反射用のスキャン部54を
設け、スキャン部54の片袖部にスキャン部54の慣性
モーメントを増大させるための慣性モーメント発生翼5
5を形成したものであり、金属材料やシリコンウエハ等
から一体として形成することができる。この振動子51
の振動入力部53には圧電素子56が取り付けられてお
り、弾性変形部52の曲げ変形モードの共振周波数fB
と等しい周波数の振動を圧電素子56から振動入力部5
3に印加すると、スキャン部54がθB方向に回動す
る。また、弾性変形部52のねじれ変形モードの共振周
波数fTと等しい周波数の振動を圧電素子56から振動
入力部53に印加すると、スキャン部54がθT方向に
回動する。しかして、スキャン部54に光ビームrが照
射されていると、反射光がθB方向もしくはθT方向に走
査される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この光
スキャナPにあっては一つの弾性変形部52が二つの弾
性変形モードで弾性変形するため、2方向に同時にスキ
ャンさせた場合には弾性変形部52に曲げ変形モードに
よる曲げ応力とねじれ変形モードによる剪断応力の合力
が作用するため、弾性変形部52に大きな内部応力が生
じることになる。このため、振動子51が、金属材料か
ら形成された場合には金属疲労により、またシリコンな
どの単結晶材料(シリコンウエハ)から形成された場合
には衝撃破壊などによって、振動子51に破損を生じや
すく光スキャナPの信頼性の低下を引き起こしていた。
【0005】そこで、十分な信頼性を確保すべく弾性変
形部52に生じる内部応力を小さくしようとすれば、弾
性変形部52に生じる応力Sは走査角θ、弾性変形部5
2の厚さTに比例し、弾性変形部52の長さLに反比例
するので、走査角θを小さくするか、弾性変形部52の
厚さTを薄くするか長さLを長くしなければならない。
したがって、走査角θを小さくすれば光スキャナPの機
能低下につながり、弾性変形部52を長くすれば光スキ
ャナPが大型化してしまうという問題点があった。ま
た、弾性変形部52の厚さTを薄くすれば、弾性変形モ
ードの共振周波数を低下させるので光スキャナPの高速
化の妨げとなる。
【0006】また、光スキャナPは弾性変形モードの共
振周波数と等しい周波数の振動が加振されて振動する共
振型の光スキャナであるので、モータ等によって外部か
らその共振周波数と等しい周波数の外乱振動が加えられ
た場合には走査角θが変動するなど、安定した走査を維
持することができない。このため、共振型の光スキャナ
Pが搭載された光センサ装置やバーコードリーダ等の符
号情報読み取り装置を、例えば工場の組み立てラインな
どモータやロボットなどの振動源からの外乱振動がある
環境下でも使用するためには、光スキャナPの共振周波
数を外乱振動源の振動周波数よりも高くなるように設定
する必要がある。
【0007】このとき、光スキャナPの共振周波数を高
く設定するには弾性変形部52の厚さTを厚くするのが
効果的であるが、弾性変形部52の厚さTを厚くすれば
応力が大きくなり破損されやすく、信頼性が著しく低下
してしまう。したがって、共振周波数をそれ程高くする
ことができず、高い振動周波数の外乱振動による影響を
避けることが困難であった。このため光スキャナPにあ
っては小型で2次元走査ができるなど高機能でありなが
ら、その用途が限定されていた。
【0008】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、小型で長寿
命で高速走査が可能であり、しかも外乱振動のある環境
下でも使用可能な光スキャナを提供することにある。ま
た、当該光スキャナの応用分野を明らかにし、例えば外
乱振動のある工場内やロボットなどの可動体上でも符号
情報を読み取ることができる符号情報読み取り装置など
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光スキャナは、
光ビームを反射するスキャン部と、第1の軸の回りに前
記スキャン部を回動させる第1の弾性変形部と、前記第
1の軸方向と交差する方向を向いた第2の軸の回りに前
記スキャン部を回動させる第2の弾性変形部と、前記二
つの弾性変形部に振動を伝える加振部と、前記加振部に
振動を印加する加振源とを備えたことを特徴としてい
る。
【0010】前記二つの弾性変形部は、一方がねじれ変
形し、残る一方が曲げ変形するようにしてもよく、前記
曲げ変形する弾性変形部は2本の片持ち梁から構成して
もよい。また、前記曲げ変形する弾性変形部は、加振部
が設けられる一端から他端にかけて、細くなるようにす
ることもできる。
【0011】また、同じ弾性変形モードで変形する二つ
の弾性変形部で構成することもでき、これらの光スキャ
ナにあっては、前記スキャン部の重心がねじれ変形する
前記弾性変形部の回動軸から外れるように、前記スキャ
ン部の形状が前記回動軸に対して非対称となるように形
成することができる。
【0012】本発明の光センサ装置は、本発明の光スキ
ャナと、光ビームを出射する光源と、光強度を検出する
受光素子と、前記受光素子から出力される電気信号を処
理する信号処理手段とを備え、前記光源から出射された
光ビームを前記光スキャナで走査し、物体からの反射光
を検知して物体の有無や形状などの情報を検知すること
を特徴としている。
【0013】また本発明の別な光センサ装置は、本発明
の光スキャナと、光ビームを出射する光源と、光強度を
検出する受光素子と、前記受光素子から出力される電気
信号を処理する信号処理手段と、前記光スキャナにより
走査される光ビームの走査位置を検知するための光走査
位置検知手段とを備え、前記光源から出射された光ビー
ムを前記光スキャナにより走査し、物体からの反射光を
検知するとともに、前記光走査位置検知手段により検知
した走査位置情報に基づき、物体の位置、形状、寸法な
どの情報を検出することを特徴としている。
【0014】本発明の符号情報読み取り装置は、検知対
象がバーコード、多段バーコード、マトリックス化され
た2次元バーコードなどの符号情報を有する物体で、同
上の光センサ装置を用いて、前記符号情報を読み取るこ
とを特徴としている。
【0015】本発明の符号情報読み取り方法は、上記符
号情報読み取り装置をロボットなどの可動体に搭載して
前記符号情報を読み取ることを特徴としている。
【0016】また、本発明の別な符号情報読み取り装置
は、本発明による光スキャナと、光ビームを出射する光
源と、光強度を検出する受光素子と、前記受光素子から
出力される電気信号を処理する信号処理手段と、前記光
スキャナにより走査される光ビームの走査位置を検知す
るための光走査位置検知手段と、予め検知したい物体の
情報を記憶する記憶部と、検知した情報が前記記憶部に
記憶してある情報と同じか否かを判断する判定部とを備
え、前記光源から出射された光ビームを前記光スキャナ
により走査し、物体からの反射光を検知するとともに、
前記光走査位置検知手段により検知した走査位置情報に
基づき物体の位置、形状、寸法などの情報を検知し、予
め前記記憶部に記憶させておいた情報とを比較して、前
記検知された情報がバーコード、多段バーコード、マト
リックス化された2次元バーコードなどの符号情報であ
れば、当該符号情報を読み取ることを特徴としている。
【0017】
【作用】本発明の光スキャナにあっては、二つの弾性変
形部によりスキャン部をそれぞれ交差する方向に回動さ
せるようにしているので、スキャン部を2方向に回動し
たときに発生する内部応力は、従来例のように一つの弾
性変形部に加わるのではなく、それぞれの弾性変形部に
別々に発生する。このため弾性変形部の破損が少なくな
り、高寿命化、耐衝撃性が図れ、2軸走査型光スキャナ
の信頼性を向上することができる。また、弾性変形部の
厚さを薄くして共振周波数を高くできるので高速走査が
可能になり、しかも、高い周波数の外乱振動に対しても
強くなる。また、弾性変形部の長さを短くして小型の光
スキャナとすることもできる。このとき、弾性変形部の
一つがねじれ変形で、残る一方が曲げ変形するようにす
れば、より小型な2次元走査型の光スキャナとすること
ができる。
【0018】また、曲げ変形する弾性変形部を2本の片
持ち梁から形成すれば2倍の剛性を得ることができるの
で、共振周波数の高い光スキャナを得ることができ、よ
り高速走査、外乱振動に強い光スキャナとすることがで
きる。また、スキャン部を2本の片持ち梁で挟む構成に
できるので、スキャン部への不用意な接触を防ぎ、光ス
キャナの取り扱いが容易になり、光センサ装置などへの
組み込みが楽にできる。さらに、曲げ変形する弾性変形
部の先端に向って弾性変形部を細く形成しておくと、曲
げ変形時の慣性モーメントが小さくなり、共振周波数を
より高くできる。
【0019】また、同じ弾性変形モードで変形する二つ
の弾性変形部からスキャン部を2方向に回動できるよう
に光スキャナを構成しているので、同じ共振周波数を有
する2つの弾性変形部でスキャン部を支持し共通の共振
周波数で振動させるようにすれば、加振部の電源変動や
振動周波数の変動を生じても、光走査方向が長方形状に
ひずむことなく正方形状に光走査方向を保つことができ
る。
【0020】これらの光スキャナにあっては、スキャン
部の形状をねじれ変形する弾性変形部の回動軸に非対称
に形成し、スキャン部の重心が回動軸から外れるように
すれば、回動軸の回りに慣性モーメントが発生し、スキ
ャン部が回動軸の回りに回動するようになる。
【0021】これらの光スキャナは、物体の有無や形状
などを検知する光センサ装置やバーコードなどの符号情
報を読み取る符号情報読み取り装置などに用いることが
でき、外乱振動などにも強い信頼性の高い装置を提供す
ることができる。特に、光センサ装置を作業用ロボット
などの振動のある可動体に搭載して符号情報を読み取る
ようにすれば、1台の装置で複数の生産ラインに対応す
ることが可能となり、ファクトリオートメーションの低
コスト化が図れる。
【0022】
【実施例】図1に示すものは、本発明の一実施例である
光スキャナAの概略斜視図である。光スキャナAは、振
動子1と圧電素子や磁歪振動子等の微小振動を発生する
小形の駆動源2とから構成されている。振動子1は、軸
心Pの回りに回動するθB方向の曲げ変形モードを有す
る曲げ弾性変形部3aと軸心Qの回りに回動するθT
向のねじれ変形モードを有するねじれ弾性変形部3bと
を備え、曲げ弾性変形部3aはその一端を片持ち状に振
動入力部4に支持されている。曲げ弾性変形部3aの他
端には連設部5を設けてあり、スキャン部6がトーショ
ンバー状の2本のねじれ弾性変形部3bによって連設部
5と振動入力部4に支持されている。スキャン部6はそ
の重心が軸心Qから外れるように軸心Qに関して非対称
な形状に形成されており、ねじれ方向(θT方向)に慣
性モーメントを発生させるようになっている。またスキ
ャン部6には光源8からの光ビームrを反射できるよう
に、ミラー部7が貼り合わせられている。2つの弾性変
形部3a、3b及び振動入力部4及びスキャン部6は、
単結晶シリコンウエハを原材料としてマイクロマシニン
グ技術により微細加工することができる。それ以外にも
ニッケル、りん青銅、ベリリウム銅、ステンレス等の金
属材料の基板に微細加工を施したものでもよい。また、
ミラー部7は単結晶シリコンウエハに鏡面加工を施して
作製することもできる。この振動子1の弾性変形部3a
は幅広に形成されねじれ変形しにくい構造となってお
り、また、2つの弾性変形部3bはスキャン部6を両持
ち状に支持しており曲げ変形しにくい構造となってい
る。
【0023】振動入力部4には駆動源2の振動面が接合
されており、この駆動源2としては超小型のアクチュエ
ータが望ましいが、一定の振幅及び周波数で振動させる
ことができるものであればよい。例えば交流電圧を印加
することによって振動させることができる積層型圧電素
子を用いることができる。あるいは、極板間の静電力に
よって極板間距離が変化するようになった静電アクチュ
エータを交流電圧で駆動するようにしたものを用いても
よい。
【0024】しかして、駆動源2から振動入力部4に、
曲げ弾性変形部3aの共振周波数fBと等しい周波数の
振動を印加すると、曲げ弾性変形部3aが曲げ変形モー
ドで共振し、それによって連設部5及びスキャン部6が
軸心Pの回りに回動する。したがって、光源8から出射
された光ビームrがスキャン部6のミラー部7に投射さ
れていると、ミラー部7で反射された光ビームrは図1
に示すようにθB方向に走査されることになる。また、
ねじれ弾性変形部3bの共振周波数fTと等しい周波数
の振動を印加すると、ねじれ弾性変形部3bがねじれ変
形モードで共振し、それによってスキャン部6が軸心Q
の回りに回動する。したがって、光源8から出射された
光ビームrがスキャン部6のミラー部7に投射されてい
ると、ミラー部7で反射された光ビームrは図1に示す
ようにθT方向に走査されることになる。また、振動入
力部4に曲げ弾性変形部3aの共振周波数fBと等しい
周波数の振動及びねじれ弾性変形部3bの共振周波数f
Tと等しい周波数の振動を同時に印加すれば、スキャン
部6が軸心P及び軸心Qの回りに同時に回動し、光源8
から出射された光ビームrがミラー部7に照射されてい
ると、光ビームrはスキャン部6の回動角の2倍の角度
でθB方向及びθT方向へ2次元的に走査されることにな
る。
【0025】このような構造の光スキャナAにあって
は、2つの弾性変形部3、つまり曲げ弾性変形部3aと
ねじれ弾性変形部3bとによってスキャン部6を回動さ
せるようになっているので、曲げ弾性変形部3aには曲
げ応力のみが、ねじれ弾性変形部3bには剪断応力のみ
が加わり、一つの弾性変形部3を2つの弾性変形モード
で回動させるのに比べて、弾性変形部3に加わる内部応
力を少なくすることができる。その結果、金属疲労など
による疲労破壊や落下などの衝撃破壊に強くなり、光ス
キャナAの信頼性を向上させることができる。また、弾
性変形部3の厚さTを薄くして高速走査も可能になり、
弾性変形部3の長さLを短くして小型の光スキャナAと
することができる。
【0026】図2に示すものは、本発明の別な実施例で
ある光スキャナBを示す正面図である。光スキャナBの
振動子1は2本の曲げ弾性変形部3aを備え、それぞれ
の曲げ弾性変形部3aの一端は振動入力部4に片持ち状
に支持され、その他端は連設部5に支持されており、先
端の連設部5に近づくにしたがって幅が細くなるように
形成されている。2本の曲げ弾性変形部3aや2本のね
じれ弾性変形部3b、連設部5やスキャン部6及び振動
入力部4はシリコンウエハや金属材料などの基板から一
体として形成されている。この光スキャナBにあって
は、2本の曲げ弾性変形部3aによって連設部5及びス
キャン部6を支持することになるので、曲げ弾性変形部
3aの剛性を大きくすることができ、曲げ弾性変形部3
aの共振周波数fBを大きくすることができる。その結
果、より速い高速走査が可能になるとともに、より高い
周波数の外乱振動による影響を防ぐことができる。ま
た、曲げ弾性変形部3aは先端に近づくと細くなるよう
に形成されているので、曲げ変形モードの慣性モーメン
トを小さくでき、共振周波数fBをより高くすることも
できる。さらに図2のように、2本の曲げ弾性変形部3
aを連設部5でつなぐ構造にすることによってスキャン
部6はその周囲を囲まれるので、スキャン部6は側面か
らの衝撃から保護される。このため、不用意な接触等に
よる破損を防ぐこともでき、取り扱いが容易になり、光
センサ装置などへの組み込みが楽にできる。
【0027】図3に示すものは、本発明のさらに別な実
施例である光スキャナCを示す正面図である。スキャン
部6は曲げ変形モードを有する曲げ弾性変形部3aによ
って枠状に形成された連設部5の枠内に片持ち状に支持
されており、連設部5はその上下端をねじれ変形モード
を有するねじれ弾性変形部3bによって枠状に形成され
た振動入力部4に支持されている。すなわちスキャン部
6は、連設部5を介して2本のねじれ弾性変形部3b及
び1本の曲げ弾性変形部3aによって振動入力部4に支
持されている。また、連設部5は軸心Qに対して非対称
となっており、軸心Qの回りに慣性モーメントを発生さ
せるように支持されている。この光スキャナCにあって
は、図4に示すように振動入力部4は剛性の高いスペー
サ8を介して駆動源2の接合面に接合されており、スペ
ーサ8には図4に示すようにその中央部に開口9もしく
は凹部が形成され、スキャン部6がスペーサ8及び駆動
源2に接触することなく回動できるようになっている。
振動入力部4はほぼその裏面全体がスペーサ8の表面に
接合され、スペーサ8の裏面が駆動源2の接合面に接合
されている。しかして、ねじれ弾性変形部3bの共振周
波数fTと等しい周波数の振動を振動入力部4に印加す
ると、連設部5及びスキャン部6は軸心Qの回りにθT
方向に回動する。また、曲げ弾性変形部3aの共振周波
数fBと等しい周波数の振動を振動入力部4に印加する
と、スキャン部6は軸心Pの回りにθB方向に回動す
る。したがって、共振周波数fT及びfBと等しい周波数
の振動を振動入力部4に同時に印加すると、スキャン部
6はθT方向及びθB方向へ回動し、光源8から出射され
た光ビームrがミラー部7に照射されていると、光ビー
ムrはスキャン部6の回動角の2倍の角度で走査される
ことになる。このようにスペーサ8を介することによっ
て、振動入力部4全体に振動を加えることができ、効率
よくスキャン部6を回動させることができる。また、駆
動源2との接合面が広くなるので安定に駆動源2と振動
入力部4とを接合することができる。もちろん、振動入
力部4の一部(例えば、下辺部分)に駆動源2の接合面
を接合することにしてもよい。
【0028】図5に示すものは、本発明のさらに別な光
スキャナDを示す正面図である。この光スキャナDにあ
っては、連設部5を介して互いに垂直となるよう、異な
る方向を向いた軸心Q1、Q2の回りにねじれ変形する2
組4本のねじれ弾性変形部3b1、3b2によってスキャ
ン部6が振動入力部4に支持されている。つまり、スキ
ャン部6は、軸心Q2の回りに回動するねじれ変形モー
ドの2本のねじれ弾性変形部3b2によって、枠状をし
た連設部5にスキャン部6の上下端を支持されており、
また連設部5は、軸心Q1の回りに回動するねじれ変形
モードの2本のねじれ弾性変形部3b1によって、角枠
状をした振動入力部4に連設部5の左右を支持されてい
る。スキャン部6は軸心Q2に対して非対称となるよう
に形成されおり、また連設部5は軸心Q1に対して非対
称となるように形成され、軸心Q1の回りの慣性モーメ
ント及び軸心Q2の回りの慣性モーメントをそれぞれ発
生するようになっている。しかして、軸心Q1回りのね
じれ弾性変形部3b1の共振周波数fT1と等しい周波数
の振動を振動入力部4に印加すると、ねじれ弾性変形部
3b1が弾性変形し連設部5及びスキャン部6を軸心Q1
の回りに回動させる。また、軸心Q2回りのねじれ弾性
変形部3b2の共振周波数fT2と等しい周波数の振動を
振動入力部4に印加すると、ねじれ弾性変形部3b2
弾性変形し、スキャン部6を軸心Q2の回りに回動させ
る。したがって、ねじれ弾性変形部3b1の共振周波数
T1及びねじれ弾性変形部3b2の共振周波数fT2とそ
れぞれ等しい周波数の振動を同時に振動入力部4へ印加
すると、スキャン部6は軸心Q1及び軸心Q2の回りに回
動し、光源8から出射された光ビームrがスキャン部6
のミラー部7に投射されていると、ミラー部7で反射さ
れた光ビームrがθT1方向及びθT2方向に走査されるこ
とになる。
【0029】このような構成とすることによっても、光
ビームrを2次元的に走査することが可能で、小型で高
速走査が可能な光スキャナとすることができる。また、
このような構成であれば、上記各実施例の光スキャナと
異なり、ねじれ弾性変形部3b1の共振周波数fT1とね
じれ弾性変形部3b2の共振周波数が等しくなるように
作製し、駆動源2から等しい周波数の振動を弾性入力部
4に入力しておくと、駆動源2の電圧変動を生じたり振
動入力部4に印加される振動周波数が変動しても、光ビ
ームrの走査方向がθT1方向とθT2方向とで同じように
ひずみを生じ、光ビームrの走査方向を正方形状に保つ
ことができる。
【0030】図6に示すものはさらに別な光スキャナE
の正面図である。光スキャナEは互いに異なる方向を向
いた2本の曲げ弾性変形部3a1、3a2によってスキャ
ン部6を弾性入力部4に支持させたものであり、スキャ
ン部6は軸心P1の回りに回動する曲げ弾性変形部3a1
によって連設部5に支持されており、連設部5は軸心P
2の回りに回動する曲げ弾性変形部3a2によって振動入
力部4に支持されている。また、スキャン部6は曲げ弾
性変形部3a1、3a2の中心軸Lに対して対称に構成さ
れている。この光スキャナEにあっても光スキャナDと
同様、曲げ弾性変形部3a1の共振周波数fT1と曲げ弾
性変形部3a2の共振周波数fT2が等しくなるように2
つの曲げ弾性変形部3a1、及び3a2を作製しておく
と、光ビームの走査方向を正方形状に保つことができ
る。
【0031】また、図7に示す光スキャナFのように、
平面矩形状をした連設部5の側端部に軸心Q1の回りに
回動するねじれ弾性変形部3b1によってスキャン部6
を支持し、連設部5の下端部を軸心Q2の回りに回動す
るねじれ弾性変形部3b2によって弾性入力部4に支持
してもよい。さらに、図8に示す光スキャナGのよう
に、平面矩形状をした連設部5の側端部に軸心P2の回
りに回動する曲げ弾性変形部3a2によってスキャン部
6を支持し、連設部5の下端部を軸心P1の回りに回動
する曲げ弾性変形部3a1によって弾性入力部4に支持
してもよい。このように、同じ弾性変形モードで変形す
る2本の弾性変形部3によってスキャン部6を支持し
て、光ビームγを2次元的に走査することができる。
【0032】このように本発明の光スキャナにあって
は、各弾性変形部3に加わる応力が少なくなるので、弾
性変形部3の厚さTを薄くすることにより共振周波数を
高くして高速走査を可能にならしめ、周波数の高い外乱
振動の影響を少なくすることができる。また、弾性変形
部3の長さLを短くして光スキャナを小型化できる。
【0033】図9は本発明の光センサ装置Hの一実施例
を示すブロック図である。この光センサ装置Hは上記の
ような本発明の光スキャナ11、半導体レーザ素子等の
発光素子12とレンズのような光学素子13からなる光
源、フォトダイオード等の受光素子14、発光素子12
を駆動して光ビームrを出射させる駆動回路15、光ス
キャナ11を駆動する駆動回路16、受光素子14から
の受光信号を電気的に処理する信号処理回路17および
駆動回路15,16と信号処理回路17を制御する制御
部18から構成されている。この光センサ装置Hにあっ
ては、発光素子12から出射された光ビームrは光スキ
ャナ11により検知領域に向けて反射されると共に検知
領域内で2次元状の走査パターンに沿って走査される。
このとき検知領域内に物体19が存在すると、物体19
で反射した光ビームrが受光素子14で検知される。そ
して、光ビームrを受光した受光素子14から出力され
る受光信号を信号処理回路17で信号処理及び信号解析
することにより検知領域内に物体19が存在するか否
か、さらに物体19の形状等が検出される。
【0034】図10に示すものは本発明の光センサ装置
Iの他例であって、光ビームrの走査位置をモニターす
る光走査位置検知回路21を備えている。例えば、光走
査位置検知回路21は、光スキャナ11の駆動信号及び
光スキャナ11の走査位置を検出するエンコーダなどの
出力信号をモニターすることによって光ビームrの走査
位置(走査方向)を検出する。あるいは、例えば光スキ
ャナ11の弾性変形部3近傍に歪ゲージ等の歪み検出用
センサを設けてミラー部7の回転角を検知し、エンコー
ダの出力信号と歪検出用センサの出力から光ビームrの
走査位置を検知するようにしてもよい。しかして、光走
査位置検知回路21により受光素子14が受光した瞬間
の光ビームrの走査位置を知れば、走査領域内の物体1
9の存在している位置が分かるので、物体19の位置、
形状、寸法などを定量的に求めることができ、寸法計測
用スキャニングマイクロメータ等として用いることがで
きる。
【0035】さらに図11に示すものは本発明の光セン
サ装置Jの他例であって、検知したい物体19の形状等
の情報を記憶しておく記憶部22と信号処理回路17に
よって得られた物体19の検知情報と記憶部22に記憶
された物体19の情報とを比較判定する判定部23とを
備えている。しかして、信号処理回路17で信号処理及
び信号解析された結果、検知領域内に物体19が存在し
ていることを検知すれば、判定部23は記憶部22に予
め記憶されていた物体19の形状等の情報と検知された
物体19の検知情報とを比較判断し、検知された物体1
9が検知したい物体19か否か判断できる。
【0036】また、本発明の光センサ装置をバーコー
ド、多段バーコード、マトリックス化された2次元コー
ド等の符号情報を読み取る用途に用いることができる。
図12に示すものは本発明の符号情報読み取り装置Kの
一実施例を示すブロック図である。もっとも、受光素子
14では、バーコードのバーとスペース等に応じた反射
光を受光するので、信号処理回路17はこの受光信号か
らバーコード等を解読するための機能を有している。ま
た、制御部18は符号情報入力部24を備えており、作
業者などがバーコードラベル等の符号情報20の種類を
入力できるようになっている。しかして、符号情報入力
部24から符号情報20の種類などが入力されると、符
号情報20に応じて光スキャナ11の走査速度が制御部
18により制御される。このような符号情報読み取り装
置Kにあっては、2次元的に光ビームrが走査されるの
で、符号情報20がどのような向きを向いていても、符
号情報20に対して平行に光ビームrを走査することが
でき、符号情報20の設置方向にかかわりなく確実に読
み取ることができる。
【0037】さらに、図13に示すものは本発明の別な
符号情報読み取り装置Lの他例であって、図10に示す
光センサ装置Iと同じように光ビームrの走査位置をモ
ニターする光走査位置検知回路21を備えている。しか
して、光走査位置検知回路21により受光素子14が受
光した瞬間の光ビームrの走査位置を知れば、2次元的
に符号化されたマトリックスコードを読み取ることがで
き、好都合である。
【0038】また、図14に示すものは本発明の別な符
号情報読み取り装置Mの他例であって、符号情報読み取
り装置Mは、検知したい物体19の位置、形状、寸法な
ど物体19に関する情報と検知したいバーコードなどの
符号情報20を記憶しておく記憶部22と信号処理回路
17によって得られた物体19の検知情報とを比較判判
定する判定部23とを備えている。しかして、信号処理
回路17で信号処理及び信号解析された結果、検知領域
内に存在する物体19の位置や形状、寸法などから検知
したい物体19か否かを判定するとともに検知された符
号情報20が検知したい符号情報20か否かを判定し、
予め記憶部22に記憶された符号情報20と一致する符
号情報20だけを読み取ることができる。
【0039】これら本発明の光センサ装置や符号情報読
み取り装置は、非常に小型にすることができ、しかも、
共振周波数を高く設定可能なためモータの振動や移動に
伴う振動などの外乱振動からの影響を受けにくい。した
がって、工場の生産ラインやロボットなどに備え付けて
用いることができ、FA(ファクトリーオートメーショ
ン)化などの自動化、省力化に寄与しコストの削減を図
れる。例えば、図15に示すものは、複数の生産ライン
を有する工場において一台の符号情報読み取り装置Nに
よって、複数の生産ライン32上を流れる商品35等に
付着されたバーコード等の符号情報36を読み取る場合
について示している。例えば、複数の生産ライン32を
跨いで設けられた走行レール33下を、自由に行ったり
来たりできる可動体34に本発明の光センサ装置31が
取り付けられており、光センサ装置31は生産ライン3
2を流れてくる商品35に付着された符号情報36を一
つ読み取ると、可動体34が次の生産ライン32上に移
動し、光センサ装置31は再びその生産ライン32を流
れてくる商品35に付着された別な符号情報36を読み
取る。また、可動体34は別な生産ライン32上に移動
して、光センサ装置31は別な符号情報36を読み取
る。こうして、一台の符号情報読み取り装置Nによって
複数の生産ライン32を流れる商品35の符号情報36
を読み取らせることができる。
【0040】また、図16に示すものは、ロボット装置
のように駆動可能なアーム37に本発明の光センサ装置
31を備え付け、商品35等に付着された符号情報36
を読み取らせるようにしたものである。符号情報読み取
り装置Oにあっては、モータ38の駆動軸に略クランク
状をしたアーム37が取り付けられており、モータ38
を駆動することによりアーム37が回転可能になってい
る。アーム37の先端には光センサ装置31が備え付け
られており、モータ38を駆動してアーム37を商品3
5の回りに回転させて、商品35の上面あるいは前面、
後面に付着された符号情報36に対向させ、商品35に
付着された符号情報36を読み取ることができる。この
場合には、符号情報36は商品35の上面、前面、後面
のいずれかにあれば読み取りが可能で、符号情報36が
付着された商品面と光センサ装置31の光走査面とを一
致させて商品35を配置する必要がなく、読み取り作業
を容易にすることができる。また、図14に示すような
符号情報読み取り装置Mと同様な構成にすることによ
り、予め記憶部22に検知したい商品35の形状等の情
報や検知したい符号情報36を記憶させておき、アーム
37を商品35の前面、上面、後面と順次移動させなが
ら光ビームrを走査させ、検知したい商品35に付着さ
れた符号情報36だけを自動的に選んで読み取らせるこ
ともできる。
【0041】このように可動体34やモータ38の駆動
により回転するアーム37に光センサ装置31を備えた
場合でも、光スキャナ11の共振周波数を高くすること
によって可動体34の振動やアーム37の回転に伴う外
乱振動の影響を少なくでき、特にマトリックス化された
バーコードなどの2次元的な符号情報36を正確に読み
取ることが可能になる。
【0042】もちろん、符号情報36だけでなく商品3
5の形状等も適格に判断させることができ、外乱振動を
発生させる環境下においても高い信頼性を得ることがで
きる。
【0043】
【発明の効果】本発明の光スキャナにあっては、一つの
弾性変形部に加わる内部応力が小さくなるので、従来例
の光スキャナに比べて耐久性能が向上し、小型で長寿命
かつ高速走査の可能な光スキャナを提供できる。また、
本発明の光スキャナは共振型であるため、高い周波数の
外乱振動に対しても強くなり、信頼性が向上する。
【0044】このとき、一方の弾性変形部がねじれ変形
し、残る他方の弾性変形部が曲げ変形するようにすれ
ば、より光スキャナを小型化できる。また、曲げ変形す
る弾性変形部を2本の片持ち梁から構成すれば、弾性変
形部の剛性が大きくなり、共振周波数を高くして振動に
対する使用条件をより緩和できる。さらに曲げ変形する
弾性変形部を先端にかけて細くなるように構成すれば、
より共振周波数を高められる。
【0045】また、2つの同じ変形モードで弾性変形す
る弾性変形部で光スキャナを構成すれば、同じ共振周波
数を有する2つの弾性変形部でスキャン部を支持し共通
の共振周波数で振動させるようにすれば、加振部の電源
変動や振動周波数の変動を生じても、光走査方向が長方
形状にひずむことなく、光走査方向を正方形状に保もて
る。
【0046】したがって、これらの光スキャナを用いた
光センサ装置や情報読み取り装置にあっては、小型で、
しかも、モータなどの外乱振動のある環境下にあっても
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である光スキャナを示す斜視
図である。
【図2】同上の別な実施例である光スキャナを示す正面
図である。
【図3】同上のさらに別な実施例である光スキャナを示
す正面図である。
【図4】同上の光スキャナを示す分解斜視図である。
【図5】同上のさらに別な実施例である光スキャナを示
す正面図である。
【図6】同上のさらに別な実施例である光スキャナを示
す正面図である。
【図7】同上のさらに別な実施例である光スキャナを示
す正面図である。
【図8】同上のさらに別な実施例である光スキャナを示
す正面図である。
【図9】本発明の光センサ装置を示す概略構成図であ
る。
【図10】本発明の光センサ装置の他例を示す概略構成
図である。
【図11】本発明の光センサ装置のさらに他例を示す概
略構成図である。
【図12】本発明の符号情報読み取り装置を示す概略構
成図である。
【図13】本発明の符号情報読み取り装置の他例を示す
概略構成図である。
【図14】本発明の符号情報読み取り装置のさらに他例
を示す概略構成図である。
【図15】本発明の符号情報読み取り装置のさらに他例
を示す概略斜視図である。
【図16】本発明の符号情報読み取り装置のさらに他例
を示す概略斜視図である。
【図17】従来例の光スキャナを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 振動子 2 駆動源 3a 曲げ変形モードを有する弾性変形部 3b ねじれ変形モードを有する弾性変形部 6 スキャン部 7 ミラー面 11 光スキャナ 12 発光素子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを反射するスキャン部と、 第1の軸の回りに前記スキャン部を回動させる第1の弾
    性変形部と、 前記第1の軸方向と交差する方向を向いた第2の軸の回
    りに前記スキャン部を回動させる第2の弾性変形部と、 前記二つの弾性変形部に振動を伝える加振部と、 前記加振部に振動を印加する加振源と、を備えたことを
    特徴とする光スキャナ。
  2. 【請求項2】 前記二つの弾性変形部は、一方がねじれ
    変形し、残る一方が曲げ変形することを特徴とする請求
    項1に記載の光スキャナ。
  3. 【請求項3】 前記曲げ変形する弾性変形部は2本の片
    持ち梁からなることを特徴とする請求項2に記載の光ス
    キャナ。
  4. 【請求項4】 前記曲げ変形する弾性変形部は、加振部
    が設けられる一端から他端にかけて、細くなっているこ
    とを特徴とする請求項2、3に記載の光スキャナ。
  5. 【請求項5】 前記二つの弾性変形部は、同じ弾性変形
    モードで変形することを特徴とする請求項1に記載の光
    スキャナ。
  6. 【請求項6】 前記スキャン部の重心が、ねじれ変形す
    る前記弾性変形部の回動軸から外れるように、前記スキ
    ャン部の形状が前記回動軸に対して非対称であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の光スキ
    ャナ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は5に記載の光スキャナ
    と、光ビームを出射する光源と、光強度を検出する受光
    素子と、前記受光素子から出力される電気信号を処理す
    る信号処理手段とを備え、 前記光源から出射された光ビームを前記光スキャナで走
    査し、物体からの反射光を検知して物体の有無や形状な
    どの情報を検知することを特徴とする光センサ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2又は5に記載の光スキャナ
    と、光ビームを出射する光源と、光強度を検出する受光
    素子と、前記受光素子から出力される電気信号を処理す
    る信号処理手段と、前記光スキャナにより走査される光
    ビームの走査位置を検知するための光走査位置検知手段
    とを備え、 前記光源から出射された光ビームを前記光スキャナによ
    り走査し、物体からの反射光を検知するとともに、前記
    光走査位置検知手段により検知した走査位置情報に基づ
    き、物体の位置、形状、寸法などの情報を検出すること
    を特徴とする光センサ装置。
  9. 【請求項9】 検知対象がバーコード、多段バーコー
    ド、マトリックス化された2次元バーコードなどの符号
    情報を有する物体で、請求項7又は8に記載の光センサ
    装置を用いて、前記符号情報を読み取ることを特徴とす
    る符号情報読み取り装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の符号情報読み取り装
    置をロボットなどの可動体に搭載して前記符号情報を読
    み取ることを特徴とする符号情報読み取り方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2又は5に記載の光スキャ
    ナと、光ビームを出射する光源と、光強度を検出する受
    光素子と、前記受光素子から出力される電気信号を処理
    する信号処理手段と、前記光スキャナにより走査される
    光ビームの走査位置を検知するための光走査位置検知手
    段と、予め検知したい物体の情報を記憶する記憶部と、
    検知した情報が前記記憶部に記憶してある情報と同じか
    否かを判断する判定部とを備え、 前記光源から出射された光ビームを前記光スキャナによ
    り走査し、物体からの反射光を検知するとともに、前記
    光走査位置検知手段により検知した走査位置情報に基づ
    き物体の位置、形状、寸法などの情報を検知し、予め前
    記記憶部に記憶させておいた情報とを比較して、前記検
    知された情報がバーコード、多段バーコード、マトリッ
    クス化された2次元バーコードなどの符号情報であれ
    ば、当該符号情報を読み取ることを特徴とする符号情報
    読み取り装置。
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