JP3210982B2 - 光走査装置、並びに当該光走査装置を用いた光センサ装置、符号情報読み取り装置及びposシステム - Google Patents

光走査装置、並びに当該光走査装置を用いた光センサ装置、符号情報読み取り装置及びposシステム

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JP3210982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光走査装置、並びに当該
光走査装置を用いた光センサ装置、符号情報読み取り装
置及びPOSシステムに関する。具体的にいうと、本発
明は、レーザビームプリンタ、バーコードスキャナ、ビ
ーム走査方式のエリアセンサなどに用いられる光走査装
置、特に光ビームの2次元走査が可能な光走査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】光ビームを走査してバーコ
ードを読み取るバーコードスキャナにおいては、読み取
り性能向上のため、従来より種々の走査方式の工夫がな
されている。例えば、バーコードの局部的な傷や汚れに
よる読み取りミスを回避し、正確にバーコードを読み取
ることができるようにするため、図16(a)に示すよ
うに光ビームを平行な多段の走査ライン91に沿って走
査させるようにしたラスタ走査方式のポリゴンスキャナ
(図示せず)がある。
【0003】このラスタ走査方式のポリゴンスキャナ
は、回転しながら光ビームを反射し光ビームを走査させ
るポリゴンミラーを用い、ポリゴンミラーの回転軸に対
し各ミラー面にそれぞれ異なる傾きを持たせることによ
り比較的容易な構造で実現することができる。しかしな
がら、このようなラスタ走査方式のポリゴンスキャナに
あっては、バーコードが一定方向すなわちバーコードの
配列方向が光ビームの走査方向と略平行となる方向に設
置されていなければ、バーコード全域にわたって光ビー
ムが走査されず、バーコードの読み取りができないとい
う問題があった。
【0004】また、バーコードの設置方向によらず光ビ
ームが確実にバーコード上を平行に走査されるよう、ホ
ログラムディスクや複数のミラーを用いて図16(b)
に示すような放射状やX字状の光走査パターン92に沿
って光ビームを走査させるようにしたものがある。
【0005】このように光ビームを多方向ないし放射状
に走査できるようにしたバーコードスキャナは、バーコ
ードの設置方向によらず比較的確実に読み取りができる
ので、主にスーパーマーケットのレジ等、バーコードの
方向が一定しない用途で用いられている。しかしなが
ら、このようなバーコード読み取り装置では、光ビーム
を多方向走査させるためホログラムディスクや複数のミ
ラーを用いる必要があるので、バーコードスキャナが大
型になり、また精度の高い光学部品を多数用いる必要が
あるので、部品コストや組立てコストが高くつき、バー
コードスキャナが高価なものとなっていた。
【0006】一方、本発明の出願人は、小型で低価格の
2次元光走査装置を実現するため、弾性変形部(トーシ
ョンバー)の2種の弾性共振振動を利用した光走査装置
を開発し、特許出願している(特開平4−95917号
公報)。この光走査装置では2方向に共振振動する振動
子の共振周波数比により走査ラインのパターンを変化さ
せることができる。この走査ラインはリサージュ図形を
描き、例えば共振周波数比を1:2とすれば図17
(a)に示すように8の字状パターンの走査ライン93
となり、共振周波数比を1:10程度にすれば上記ラス
タ走査方式のスキャナと同等なパターンの図17(b)
のような走査ライン94が得られる。この結果、バーコ
ードが傾いている場合や、傷、汚れなどがある場合にお
けるバーコードの読み取り性能を向上させられる。
【0007】しかしながら、図17(a)(b)のよう
な8の字状等のパターンの走査ラインに沿って光ビーム
を走査させるだけでは、光ビームの走査方向をせいぜい
2方向にしかとれず、図18(a)に示すようにバーコ
ード95の設置方向が走査ライン93の方向と一致して
いる場合にはバーコード95を読み取ることができる
が、バーコード95の設置方向によっては図18(b)
に示すようにバーコード95が配列方向に沿って端から
端まで走査されず、バーコード95の読み取り不能とな
る場合が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、バーコード等の
符号情報の読み取り速度を高速化し、また読み取り精度
を高精度化するため、いかなる方向にバーコードが設置
されていてもバーコード全域に光ビームを走査させ、確
実にバーコードを読み取ることができる光走査装置が要
求されている。併せて、その光走査装置は、構造が簡易
で小型かつ安価であることも要求されている。
【0009】本発明は叙上の技術的背景に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、いかなる方向
にも光ビームを走査させることができる小型かつ簡易な
光走査装置を提供することにある。併せて、当該光走査
装置の応用分野を明らかにし、例えば符号情報の設置方
向にかかわりなく確実に符号情報を読み取ることができ
る符号情報読み取り装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光走査装置は、
光を反射させるミラー部と、振動入力部と、少なくとも
1つの共振振動モードを有し前記ミラー部と振動入力部
を結合する弾性変形部とを持つ振動子を備え、振動入力
部に印加された振動によって弾性変形部を共振振動さ
せ、弾性変形部の共振振動によってミラー部を動かすよ
うにした光走査装置において、前記ミラー部の回転軸と
平行でない回転軸の回りに前記振動子を回転させる手段
を設け、前記ミラー部の静止状態における光ビーム反射
点をほぼ中心として、静止状態のミラー部とほぼ垂直な
回転軸の回りに前記振動子を回転させるようにしたこと
を特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】さらに、前記振動子を回転させる手段を、
前記振動子を周期的に回転させる回転機構で構成し、回
転機構による回転周期が振動子の共振振動の周期の最も
長いものよりも長く設定してもよい。
【0014】
【0015】
【0016】さらに、前記振動子及び前記振動子を回転
させるための手段の少なくとも一部を1枚の単結晶シリ
コン基板で構成してもよい。
【0017】また、本発明の光センサ装置は、前記光走
査装置と、光ビームを出射する光源と、光強度を検出す
る受光素子と、受光素子から出力される電気信号を処理
する信号処理手段とを備え、前記光源から出射された光
ビームを前記光走査装置により走査し、物体からの反射
光を検知して物体の有無や形状などの情報を検知するこ
とを特徴としている。
【0018】
【0019】上記光センサ装置においては、前記光源か
ら出射される光ビームが半導体レーザからの出射光であ
り、前記光走査装置により反射された光ビームが、ビー
ム径の縦横比が1:1の円形ビーム断面を有するもので
あってもよい。
【0020】また、本発明の符号情報読み取り装置は、
検知対象となる物体がバーコード、多段バーコード、マ
トリックス化された2次元コード等の符号情報を有する
物体であって、前記光センサ装置を用いて前記符号情報
を読み取るようにしたことを特徴としている。
【0021】
【0022】
【0023】あるいは、符号情報を読み取った時の前記
光走査装置における前記振動子の回転角を記憶する手段
を備え、次回の符号情報読み取り時には前記記憶手段に
保存している前回の回転角位置から前記振動子の回転を
開始させ、符号情報を読み取るようにしてもよい。
【0024】また、本発明のPOSシステムは、前記符
号情報読み取り装置を少なくとも1台以上備え、物品に
添付された符号情報を読み取り、その符号情報を予め外
部の第1のメモリ部に保存されている物品名称や販売価
格等の商品情報と照合し、その照合結果内容を外部に表
示すると共に第2のメモリ部に格納させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0025】
【作用】本発明の光走査装置にあっては、振動子全体を
回転させるようにしているので、振動子による光ビーム
の走査パターンに関係なく、任意の方向に光ビームを走
査させることができる。また、振動子はミラー部の回転
軸と平行でない回転軸の回りに回転するようになってい
るので、振動子全体の回転に伴って走査パターンも回転
し、1枚のミラー部と振動子を回転させる手段のみで、
走査領域の全体にくまなく光ビームを走査させることも
可能になる。
【0026】しかも、ミラー部の静止状態における光ビ
ーム反射点をほぼ中心として、静止状態のミラー部とほ
ぼ垂直な回転軸の回りに前記振動子を回転させるように
しているので、走査パターンが回転しても走査領域の移
動がほとんどなく、ほぼ一定の走査領域内で光ビームの
走査パターンを回転させることができる。
【0027】さらに、小型かつ簡易な構造の光走査装置
を基礎として振動子を回転させるための機構を付加する
だけでよいので、光走査装置を簡易な構造とすることが
できる。
【0028】また、上記光走査装置を光センサ装置に用
いることにより、物体の形状(例えば、偏平な形状)や
その向き等にかかわらず、確実に物体の有無や位置、形
状などの情報を検知することができる。
【0029】また、上記光センサ装置をバーコード、多
段バーコード、マトリックス化された2次元コード等の
符号情報を読み取る符号情報読み取り装置に用いること
により、符号情報の向きがいずれの方向を向いていても
光ビームを符号情報に沿って走査させることができ、確
実に符号情報を読み取ることができる。また、振動子が
少なくとも2つの共振振動モードを有する場合には、そ
の共振周波数比を適当に設定することにより光ビームを
ラスタ走査することができるので、この走査パターンを
回転させることにより、符号情報の汚れや傷等により読
み取り不良を発生させることなく、しかも、符号情報の
方向に関係なく、確実に符号情報を読み取ることができ
る。よって、符号情報読み取り装置やそれを用いたPO
Sシステム等の信頼性を向上させることができる。
【0030】
【実施例】図1は本発明の一実施例による光走査装置A
を示す斜視図である。この光走査装置Aは、スキャナ本
体1と、スキャナ本体1を回転させるための回転機構2
とから構成されている。また、回転機構2は、スキャナ
本体保持台3と、スキャナ本体保持台3をP軸の回りに
回転させるためのステッピングモータやDCサーボモー
タ等の回転アクチュエータ4より構成されており、スキ
ャナ本体保持台3は、その孔5を回転アクチュエータ4
の出力軸6に取り付けられている。
【0031】スキャナ本体1は、図1に示すように、シ
リコン基板等を加工して形成されたプレート状の振動子
7と、積層型の圧電素子8より構成されている。振動子
7は、光を反射するミラー部9、固定部位となる振動入
力部10、ミラー部9と振動入力部10を結合する弾性
変形部11、及びミラー部9の片袖部に設けられたウエ
イト部12からなっており、弾性変形部11はねじり共
振振動モード(その共振周波数をfTとする)及び曲げ
共振振動モード(その共振周波数をfBとする)の2つ
の共振振動モードを有している。また、振動子7の振動
入力部10には振動源となる圧電素子8が接合されてい
る。
【0032】しかして、圧電素子8をねじり共振振動モ
ードの共振周波数fTと等しい周波数で振動させると、
この振動が振動入力部10を通って弾性変形部11へ伝
達され、弾性変形部11がねじり共振振動モードで共振
振動し、ミラー部9が図2(a)に示すように弾性変形
部11の軸心Yの回りに回動する。このとき、ミラー部
9に光ビームLが照射されていると、反射された光ビー
ムLはθy方向(図3)に走査される。同様に、圧電素
子8を曲げ共振振動モードの共振周波数fBと等しい周
波数で振動させると、この振動が振動入力部10を通っ
て弾性変形部11へ伝達され、弾性変形部11が曲げ共
振振動モードで共振振動し、ミラー部9が図2(b)に
示すようにY軸と直交するX軸の回りに回動する。この
とき、ミラー部9に光ビームLが照射されていると、反
射された光ビームLはθx方向(図3)に走査される。
【0033】また、ねじり共振振動モードの共振周波数
Tと等しい周波数の交流電圧と曲げ共振振動モードの
共振周波数fBと等しい周波数の交流電圧が重畳した交
流電圧を圧電素子8に印加して振動させると、弾性変形
部11が同時にねじり共振振動モード及び曲げ共振振動
モードで共振振動し、ミラー部9がX軸及びY軸の回り
に回動する。従って、ミラー部9で反射した光ビームL
はθx方向及びθy方向に走査され、図3に示すように
2次元状に走査される。しかも、スキャナ本体1による
走査パターンは、弾性変形部11における曲げ共振振動
モードとねじり共振振動モードの共振周波数比fB:fT
によって決まるものであって、例えば共振周波数比
B:fTが1:2のときには図5(a)に示すような8
の字状の走査パターン13となり、共振周波数比fB
Tを1:10にすればラスタ走査のパターン(図17
(b))となる。また、共振周波数比fB:fTを1:1
にすれば直線状の走査パターンを得ることができ、ある
いは、1:1に近い共振周波数比fB:fTにすれば、直
線に近い偏平な楕円状の走査パターンを得ることができ
る。但し、共振周波数比fB:fTが1:1に近いと、両
共振振動の位相によっては円形の走査パターンとなり、
走査パターンを回転させる意味がなくなるので、振動子
7の共振周波数比fB:fT(又は、fT:fB)は1:2
以上、すなわち1:N(N≧2)が望ましい。
【0034】このスキャナ本体1は、圧電素子8の他端
を前記スキャナ本体保持台3に固定されており、振動子
7がスキャナ本体保持台3の表面と略平行に配設されて
いる。しかも、静止状態においてミラー部9が回転軸P
と垂直に交差するようにスキャナ本体1が配設されてい
る。また、光ビームLは、ミラー部9の回転軸Pとの交
点近傍に照射されるようになっている。
【0035】図4は光走査装置Aの駆動回路の構成を示
す図であって、圧電素子8を振動させて振動子7を駆動
するための振動子駆動回路14と、回転機構2を駆動し
てスキャナ本体1を回転させるための回転機構駆動回路
15とから構成されている。回転機構駆動回路15は、
外部からの回転指令によって回転機構2に信号を与え、
スキャナ本体1を回転軸Pの回りに回転させる。
【0036】つぎに、上記光走査装置Aの動作原理を説
明する。ミラー部9の回転軸Pと交差する点の近傍sを
光ビームLの反射点とし、この反射点sに向けて光源か
ら光ビームLを出射させる。スキャナ本体1は振動子駆
動回路14によって駆動されているので、ミラー部9で
反射された光ビームLは、共振周波数比fB:fTに応じ
た走査パターンで2次元状もしくは1次元状に走査され
る。同時に、スキャナ本体1は、回転機構駆動回路15
によりスキャナ本体保持台3を回転させることにより回
転軸Pの回りに回転させることができる。このスキャナ
本体1全体の回転に伴って振動子7の各共振振動モード
の回転中心となるX軸及びY軸が回転軸Pの回りに回転
するため、ミラー部9で反射された光ビームLの走査パ
ターンも同じように回転軸Pの回りに回転する。例え
ば、共振周波数比fB:fT=1:2の2次元走査を考え
る。始めに図5(a)に示すような向きで8の字状の走
査パターン15に沿って光ビームLが走査されていたと
すると、スキャナ本体1が回転軸Pの回りに45度回転
した後には、走査パターン15も図5(b)に示すよう
に45度傾くことになる。さらにスキャナ本体1を45
度回転させて始めの状態から90度回転させると、走査
パターン15は図5(a)の向きと直交する。このよう
に、スキャナ本体1を回転させることにより、走査パタ
ーンを自由な方向に向けることが可能になる。なお、こ
こでは2次元状に走査する場合について説明したが、光
ビームLを1次元走査させる場合でも、スキャナ本体1
を回転させることによって光ビームLの走査方向を回す
ことができることは同様である。
【0037】また、静止状態においてミラー部9は回転
軸Pと垂直な方向を向いており、光ビームLは回転軸P
との交点近傍の反射点sで反射されるので、回転機構2
によって振動子7が回転させられると光ビームLの走査
パターンは回転するが、走査パターンの中心はほとんど
変化しない。すなわち、走査パターンが回転しても、走
査領域がほとんど変化せず、一定の領域に光ビームLを
走査させることができる。
【0038】上記回転機構2の駆動方法としては種々の
モードが可能である。まず、回転機構2を1方向にのみ
回転させると、回転機構2の上に搭載されているスキャ
ナ本体1の圧電素子8に接続されている信号コードなど
の処理が困難になるので、回転機構2は右回転と左回転
を交互に行なうようにするのが好ましい。同じ理由によ
り、回転機構2を1方向に1回転以上回転させると、圧
電素子8への電源供給が困難になるので、回転機構2の
1方向への回転角度は1回転以下(好ましくは、起点か
ら180度以下)となるように設定するのが望ましい。
また、回転機構2によりスキャナ本体1を一定角度づつ
ステップ状に回転させ、回転と静止を交互に繰り返すよ
うにし、走査パターンを各静止位置で傾かせてもよく、
あるいは、スキャナ本体1を連続的に回転させるように
し、走査パターンを全方位で連続的に生成させるように
してもよい。スキャナ本体1をステップ状に回転させる
前者の場合には、回転アクチュエータ4としてステッピ
ングモータを用いたり、回転角を検知して角度制御する
サーボモータ等を用いるとよい。また、スキャナ本体1
を連続的に回転させる後者の場合には、回転アクチュエ
ータ4として、共振振動を利用した共振型アクチュエー
タや速度制御できるアクチュエータ機構等を用いること
ができる。なお、この共振型の回転アクチュエータ4を
用いる場合には、その回転周波数は振動子7の共振周波
数のうち最も低いものよりも低く設定されていなけれ
ば、走査パターンを回転させることができなくなる。例
えば、共振周波数fB=fTで振動して光ビームLを1次
元走査するスキャナ本体1の場合には、振動子7の振動
周期1/fBが回転機構2の回転周期に比べて小さい場
合には、図6(a)に示すように走査パターンがそのま
まのパターンで順次回転し、全体として放射状の走査パ
ターン16が得られるが、振動子7の振動周期1/fB
の1/2倍の回転周期1/(2fB)で90度づつ回転
させた場合には、走査ラインが曲がって図6(b)のよ
うな走査パターン17となり、もとの走査パターンが保
存されなくなる。
【0039】なお、上記のように回転機構2によりスキ
ャナ本体1を右回転と左回転を交互に行なわせることに
より光走査装置Aの構造(特に、圧電素子8への電源供
給のための構造)を簡単にすることができるが、例えば
ブラシ等を用いて圧電素子8へ電源供給できるようにす
れば、回転機構2によってスキャナ本体1を1方向にの
み回転させるようにしても差し支えない。
【0040】このようにある走査パターンで光ビームL
を走査させながらスキャナ本体1を回転機構2によって
ステップ状ないし連続的に回転させているので、スキャ
ナ本体1の回転に伴って走査パターンも回転し、例えば
図6(a)に示すように放射状の走査パターン16が得
られ、様々な方向に光ビームLが走査されることにな
る。しかも、走査パターンが回転することにより、走査
領域にくまなく光ビームLが走査されることになる。ま
た、この光走査装置Aは板状の振動子7と圧電素子8か
らなる小型で安価なスキャナ本体1と簡単な回転機構2
とから構成されているので、構造が簡単で、小型かつ安
価な光走査装置Aを製作することができる。
【0041】また、回転機構2によりスキャナ本体1を
持続的に回転させるようにしてもよいが、必要に応じて
回転機構2によりスキャナ本体1を回転させるようにし
てもよい。例えば、光走査装置Aのスイッチがオンされ
ると、回転機構2によってスキャナ本体1をある方向に
回転させ、そこでスキャナ本体1を静止させたままで光
ビームLを走査させ、また、状況の変化等に応じて回転
機構2によってスキャナ本体1を回転させ、そこで静止
させて光ビームLを走査させるようにもできる。
【0042】上記実施例の光走査装置Aでは、回転機構
2に市販品のステッピングモータやDCサーボモータな
どを用いることができるが、回転機構2の小型化及び薄
型化を図るためには図7に示す光走査装置Bのように振
動子7と回転機構2の一部を一体化した構造とすること
も可能である。図7に示すものは、この光走査装置Bに
用いられる走査装置基板18であって、枠状をしたスキ
ャナ本体保持フレーム19内に振動子7を配置し、スキ
ャナ本体保持フレーム19内に設けたばね部20により
振動子7を弾性的に保持している。また、振動子7の振
動入力部10はミラー部9を囲むように枠状に形成され
ており、振動入力部10の内周部とミラー部9とは弾性
変形部11によって連結されている。なお、このスキャ
ナ本体保持フレーム19、ばね部20及び振動子7から
なる走査装置基板18は、例えば単結晶シリコン基板に
微細加工を施して作製されている。
【0043】枠状をした振動入力部10の弾性変形部1
1が設けられている箇所には振動源として圧電素子8が
接合されており、圧電素子8から振動子7へ弾性変形部
11の共振周波数に一致した振動が付与される。これに
よって弾性変形部11が共振振動し、ミラー部9が回動
する。スキャナ本体保持フレーム19は固定されてお
り、ばね部20によってスキャナ本体保持フレーム19
内で弾性的に支持されている振動子7には、静電力や電
磁力等を利用して外部から回転力を付与できるようにな
っている。
【0044】例えば、図8に示すように振動子7の振動
入力部10下面に回転対称な配置で設けられた複数の電
極板21と、振動子7に対向して配置された固定板22
の上面に設けられた回転対称な配置の複数の電極板23
とによって静電アクチュエータ24を構成している。両
電極板21,23は少しだけ互いに位置をずらせて配置
されているので、両電極板21,23間に電圧を印加し
て静電力を発生させると、振動子7の電極板21が固定
板22の電極板22側へ引きよせられ、それによって振
動子7がM方向へ回転させられる。従って、この実施例
では、スキャナ本体保持フレーム19、ばね部20、固
定板22及び静電アクチュエータ24(電極板21,2
3)によって回転機構2が構成されており、回転機構2
によって振動子7を静止時のミラー部9と垂直な回転軸
Pの回りに回転させることができ、ミラー部9で反射さ
れる光ビームLを走査させながら走査パターンを回転さ
せることができる。しかも、この実施例では、振動子7
を非接触で回転させることができ、回転機構2も薄型化
することができる。
【0045】なお、上記各実施例では、振動子7を振動
させるための振動源として積層型の圧電素子8を用いた
が、この振動源は圧電素子8に限るものでなく、静電力
を利用した小型の静電アクチュエータ(図示せず)等を
用いてもよい。
【0046】図9は本発明の光センサ装置Cの一実施例
を示すブロック図である。この光センサ装置Cは、上記
のような本発明の光走査装置25、半導体レーザ素子等
の発光素子26とレンズのような光学素子27からなる
光源、フォトダイオード等の受光素子28、発光素子2
6を駆動して光ビームLを出射させる駆動回路29、光
走査装置25のスキャナ本体1と回転機構2を駆動する
駆動回路30、受光素子28からの受光信号を電気的に
処理する信号処理回路31、および駆動回路29,30
と信号処理回路31を制御する制御部32から構成され
ている。この光センサ装置Cにあっては、発光素子26
から出射された光ビームLは光走査装置25により検知
領域に向けて反射されると共に検知領域内で2次元状の
走査パターンに沿って走査される。このとき検知領域内
に物体33が存在すると、物体33で反射した光ビーム
Lが受光素子28で検知される。そして、光ビームLを
受光した受光素子28から出力される受光信号を信号処
理回路31で信号処理及び信号解析することにより検知
領域内に物体33が存在するか否か、さらに物体33の
形状等が検出される。しかも、光ビームLの走査パター
ンが回転するので、光ビームLが検知領域内をくまなく
走査され、多様な走査方向に走査され、小さな物体33
や偏平な形状の物体33なども精度良く検知できるよう
になる。
【0047】図10に示すものは本発明の光センサ装置
Dの他例であって、光ビームLの走査位置をモニターす
る光走査位置検知回路34を備えている。例えば、光走
査位置検知回路34は、光走査装置25の回転機構2の
駆動信号と振動子7の駆動信号をモニターすることによ
って光ビームLの走査位置(走査方向)を検出する。あ
るいは、振動子7の弾性変形部11近傍にピエゾ抵抗素
子等の歪み検出用センサを設けてミラー部9の回転角を
検知し、回転機構2の駆動信号と歪検出用センサの出力
から光ビームLの走査位置を検知するようにしてもよ
い。しかして、光走査位置検知回路34により受光素子
28が受光した瞬間の光ビームLの走査位置を知れば、
走査領域内の物体33の存在している位置が分かるの
で、物体33の位置、形状、寸法などを定量的に求める
ことができ、寸法計測用スキャニングマイクロメータ等
として用いることができる。
【0048】また、図9と同様な構成の光センサ装置C
をバーコード、多段バーコード、マトリックス化された
2次元コード等の符号情報を読み取る用途に用いること
により、本発明の光走査装置25を用いた符号情報読み
取り装置(図示は省略する)として用いることができ
る。もっとも、受光素子28では、バーコードのバーと
スペース等に応じた反射光を受光するので、信号処理回
路31は、この受光信号からバーコード等を解読するた
めの機能を有している。このような符号情報読み取り装
置を用いると、光ビームLの走査方向が回転するので、
バーコード等の符号情報がどのような方向に向けて設置
されていても、走査パターンが回転しているうちに、光
ビームLの走査方向が符号情報の配列方向と平行となる
瞬間があり、その時に符号情報が読み取られる。すなわ
ち、図11に示すように走査パターンが回転して光ビー
ムLの走査方向φが変化するので、符号情報35がどの
ような向きを向いていても、いずれの符号情報35に対
しても平行に光ビームLを走査することができ、符号情
報35の設置方向にかかわりなく確実に読み取ることが
できる。なお、符号情報読み取り装置(光センサ装置D
も同様)においては、光ビームLは縦、横、斜めのあら
ゆる方向に走査されるので各方向において物体33を横
切る際のビーム形状は等しいことが検出精度向上の観点
からは望ましい。したがって、光ビームLは、ビーム径
の縦横比が1:1に近い図11のような円形断面の光ビ
ームLが適しており、発光素子26として半導体レーザ
を用いるのが好ましい。また、スキャナ本体1の静止時
の走査パターンをラスタ走査のパターン(図17
(b))とすれば、バーコード等の符号情報の読み取り
が傷や汚れ等によって誤読されにくく、しかもラスタ走
査パターンが縦方向や横方向、斜め方向に回転するの
で、符号情報の設置方向に関係なく確実に読み取ること
ができる。
【0049】また、符号情報読み取り装置において、図
10の光センサ装置Dと同様、光ビームLの走査位置を
モニターするための光走査位置検知回路34を設けれ
ば、2次元状に符号化された2次元マトリックスコード
等も確実に読み取ることができる。
【0050】図12は本発明の符号情報読み取り装置E
の他例を示す概略ブロック図である。この符号情報読み
取り装置Eにあっては、制御部32が符号情報入力部3
7を備えており、作業者などがバーコードラベル等の符
号情報入力部37の方向を入力できるようになってい
る。しかして、符号情報入力部37から符号情報35の
方向が入力されると、制御部32は回転機構2を回転さ
せることにより光ビームLの走査方向を符号情報35の
向きに一致させる。従って、この符号情報読み取り装置
Eにあっては、符号情報35の向きが変化するが、例え
ばロット毎に符号情報35が一定であるような場合に有
効である。
【0051】図13は本発明の符号情報読み取り装置F
のさらに他例を示す概略ブロック図である。この符号情
報読み取り装置Fは、符号情報35の方向検知装置38
を備えている。この方向検知装置38は、例えば、光電
センサ等によってバーコードラベルやバーコードラベル
を貼り付けた物品の向きや形状等を検出し、それよりバ
ーコード等の符号情報35の方向を検知するものであ
る。この方向検知装置38によって符号情報35の方向
を検出すると、制御部32は回転機構2を駆動し、光ビ
ームLの走査方向を検出した符号情報35の方向に一致
させ、符号情報35を読み取る。従って、この符号情報
読み取り装置Fにあっては、符号情報35の向きが符号
情報35を貼り付けた物品毎に変化するような用途に好
適である。例えば、スーパーマーケットのレジ等に好ま
しい。
【0052】図14は本発明の符号情報読み取り装置G
のさらに他例を示す概略ブロック図である。この符号情
報読み取り装置Gは符号情報35の読み取りに成功した
時の回転機構2ないし振動子7の回転角を記憶させる記
憶部39を備えている。しかして、符号情報35を読み
取る際には、この記憶部39に記憶されている前回の回
転角を読み出し、回転機構2をその回転角まで回転さ
せ、符号情報35の読み取り動作を開始する。従って、
符号情報35の読み取り速度が向上すると共に読み取り
ヒット率も高くなる。
【0053】図15は本発明のPOS(Point of Sale
s;販売時点管理)システムHを示す概略ブロック図で
ある。このPOSシステムHは、1台もしくは2台以上
のバーコードスキャナ等の符号情報読み取り装置40を
備えており、この符号情報読み取り装置40に添付され
ている符号情報35を読み取る。また、コンピュータ4
1に付属している第1のメモリ部42には、各物品の物
品名称、販売価格、在庫数等の商品情報が格納されてい
る。そして、符号情報読み取り装置40が物品の符号情
報35を読み取ると、その符号情報35が第1のメモリ
部42に保存されている商品情報と照合され、その商品
情報のうち所定の情報が各符号情報読み取り装置40と
対になったディスプレイ装置43に表示されると共に第
2のメモリ部44に格納される。第2のメモリ部44に
格納された商品情報は必要に応じてプリンタ45により
プリントアウトされる。
【0054】このような商品管理用や在庫管理用に用い
られるPOSシステムHに本発明の光走査装置25を用
いた符号情報読み取り装置40を使用することにより、
符号情報35の読み取りを確実に行なえ、POSシステ
ムHの信頼性を向上させることができる。
【0055】以上、あらゆる方向に光走査を行なうため
の小型・軽量・安価な光走査装置、およびその光走査装
置を応用した光センサ装置や符号情報読み取り装置等に
ついて説明したが、ここで示した振動子の構成等は一例
であって、図示した形状に限定されるものではない。ま
た、振動子等の材質、寸法、製造方法なども所望の効果
を発揮するものであれば限定されるものではない。一
方、回転機構に関しても、回転アクチュエータの種類、
形状、型式などは特に限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】本発明の光走査装置によれば、ミラー部
の回転軸と平行でない回転軸の回りに振動子を回転させ
ることによって光ビームの走査パターンを回転させるこ
とができるので、任意の方向に光ビームを走査させるこ
とができ、また、1枚のミラー部と振動子を回転させる
手段によって走査領域の全体にくまなく光ビームを走査
させることも可能になる。しかも、走査パターンが回転
しても走査領域の移動がほとんどなく、ほぼ一定の走査
領域内で光ビームの走査パターンを回転させることがで
きる。
【0057】さらに、小型かつ簡易な構造の光走査装置
(スキャナ本体)に振動子を回転させるための機構を付
加するだけでよいので、光走査装置を小型かつ簡易な構
造とすることができ、製造コストを安価にすることがで
きる。
【0058】
【0059】
【0060】さらに、振動子と振動子の回転手段の少な
くとも一部を1枚の単結晶シリコン基板により形成すれ
ば、光走査装置の構造をより簡略化することができる。
【0061】また、上記光走査装置を光センサ装置に用
いることにより、物体の形状(例えば、偏平な形状)や
その向き等にかかわらず、確実に物体の有無や位置、形
状などの情報を検知することができる。
【0062】さらに、振動子で反射された光ビームのビ
ーム断面を円形とすると共にビーム径の縦横比を1:1
となるようにすれば、光ビームがいずれの方向に走査さ
れる場合にもビーム断面が同じになり、光センサ装置の
検出感度を向上させることができる。
【0063】また、上記光センサ装置をバーコード、多
段バーコード、マトリックス化された2次元コード等の
符号情報を読み取る符号情報読み取り装置に用いること
により、符号情報の向きがいずれの方向を向いていても
光ビームを符号情報に沿って走査させることができ、確
実に符号情報を読み取ることができる。また、振動子が
少なくとも2つの共振振動モードを有する場合には、そ
の共振周波数比を適当に設定することにより光ビームを
ラスタ走査することができるので、この走査パターンを
回転させることにより、符号情報の汚れや傷等により読
み取り不良を発生させることなく、しかも、符号情報の
方向に関係なく、確実に符号情報を読み取ることができ
る。よって、符号情報読み取り装置やそれを用いたPO
Sシステム等の信頼性を向上させることができる。
【0064】また、符号情報を読み取った時の前記光走
査装置における前記振動子の回転角を記憶し、次回の符
号情報読み取り時には前記記憶手段に保存している前回
の回転角位置から前記振動子の回転を開始させるように
すれば、速やかに光ビームの走査方向を符号情報の方向
に一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光走査装置を示す斜視
図である。
【図2】(a)(b)はそれぞれ同上のスキャナ本体の
ねじり共振振動モード及び曲げ共振振動モードを示す斜
視図である。
【図3】同上のスキャナ本体の2次元走査状態を示す斜
視図である。
【図4】同上の駆動回路を示すブロック図である。
【図5】(a)(b)はいずれも同上の光走査装置によ
る光ビームの走査パターンを示す図である。
【図6】(a)は好ましい光ビームの走査パターンを示
す図、(b)は好ましくない走査パターンを示す図であ
る。
【図7】本発明の別な実施例における走査装置を示す斜
視図である。
【図8】同上の実施例の一部破断した正面図である。
【図9】本発明による光センサ装置を示す概略ブロック
図である。
【図10】本発明による光センサ装置の他例を示す概略
ブロック図である。
【図11】種々の方向を向いた符号情報と光ビームの走
査方向との関係を示す図である。
【図12】本発明による符号情報読み取り装置を示す概
略ブロック図である。
【図13】本発明による符号情報読み取り装置の他例を
示す概略ブロック図である。
【図14】本発明による符号情報読み取り装置のさらに
他例を示す概略ブロック図である。
【図15】本発明によるPOSシステムを示す概略ブロ
ック図である。
【図16】(a)はラスタ走査のパターンを示す図、
(b)は放射状の走査パターンを示す図である。
【図17】(a)は8の字状の走査パターン を示す
図、(b)はラスタ走査状の走査パターンを示す図であ
る。
【図18】(a)は走査ラインとバーコードとが一致し
ている状態を示す図、(b)は走査ラインとバーコード
とが一致していない状態を示す図である。
【符号の説明】
L 光ビーム A 光走査装置 1 スキャナ本体 2 回転機構 3 スキャナ本体保持台 4 回転アクチュエータ 7 振動子 8 圧電素子 9 ミラー部 10 振動入力部 11 弾性変形部 B 光走査装置 18 走査装置基板 24 静電アクチュエータ C,D 光センサ装置 25 光走査装置 26 発光素子 28 受光素子 31 信号処理回路 E,F,G 符号情報読み取り装置 34 光走査位置検知回路 35 符号情報 37 符号情報入力部 38 方向検知装置 39 記憶部 H POSシステム 40 符号情報読み取り装置 42 第1のメモリ部 44 第2のメモリ部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を反射させるミラー部と、振動入力部
    と、少なくとも1つの共振振動モードを有し前記ミラー
    部と振動入力部を結合する弾性変形部とを持つ振動子を
    備え、振動入力部に印加された振動によって弾性変形部
    を共振振動させ、弾性変形部の共振振動によってミラー
    部を動かすようにした光走査装置において、前記ミラー部の回転軸と平行でない回転軸の回りに前記
    振動子を回転させる手段を設け、 前記ミラー部の静止状
    態における光ビーム反射点をほぼ中心として、静止状態
    のミラー部とほぼ垂直な回転軸の回りに前記振動子を回
    転させるようにした光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記振動子を回転させる手段は、前記振
    動子を周期的に回転させる回転機構であって、その回転
    の周期が振動子の共振振動の周期の最も長いものよりも
    長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記振動子及び前記振動子を回転させる
    ための手段の少なくとも一部が1枚の単結晶シリコン基
    板から構成されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の光走査装置
    と、光ビームを出射する光源と、光強度を検出する受光
    素子と、受光素子から出力される電気信号を処理する信
    号処理手段とを備え、 前記光源から出射された光ビームを前記光走査装置によ
    り走査し、物体からの反射光を検知して物体の有無や形
    状などの情報を検知することを特徴とする光センサ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光源から出射される光ビームが半導
    体レーザからの出射光であり、前記光走査装置により反
    射された光ビームはビーム径の縦横比が1:1の円形ビ
    ーム断面を有することを特徴とする請求項4に記載の光
    センサ装置。
  6. 【請求項6】 検知対象となる物体がバーコード、多段
    バーコード、マトリックス化された2次元コード等の符
    号情報を有する物体であって、請求項4又は5に記載の
    光センサ装置を用いて前記符号情報を読み取るようにし
    たことを特徴とする符号情報読み取り装置。
  7. 【請求項7】 符号情報を読取ったときの前記光走査装
    置における前記振動子の回転角を記憶する手段を備え、
    次回の符号情報読み取り時には前記記憶手段に保存して
    いる前回の回転角位置から前記振動子の回転を開始さ
    せ、符号情報を読み取るようにしたことを特徴とする請
    求項6に記載の符号情報読み取り装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の符号情報読み取
    り装置を少なくとも1代以上備え、物品に添付された符
    号情報を読み取り、その符号情報を予め外部の第1のメ
    モリ部に保存されている物品名称や販売価格等の商品情
    報と照合し、その照合結果内容を外部に表示すると共に
    第2のメモリ部に格納させるようにしたことを特徴とす
    るPOSシステム。
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