JPH08240540A - 薬液容器の検査装置 - Google Patents

薬液容器の検査装置

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JPH08240540A
JPH08240540A JP7096895A JP7096895A JPH08240540A JP H08240540 A JPH08240540 A JP H08240540A JP 7096895 A JP7096895 A JP 7096895A JP 7096895 A JP7096895 A JP 7096895A JP H08240540 A JPH08240540 A JP H08240540A
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pitch circle
inspection table
brake
inspection
brake wheel
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JP7096895A
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Michihiro Oyama
道洋 尾山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明容器内の薬液に混入した異物を検出する
装置に関し、検査を高精度でかつ高速度で行うことがで
きる上記装置を得ることである。 【構成】 ピッチ円11上に一定間隔で薬液容器のホル
ダ13を備えた検査テーブル3と、これに外接するよう
に配置されて仮想ピッチ円29上で前記ピッチ円11と
等しい周速で回転するブレーキホイール5とを備え、ホ
ルダ13は各独立に自由回転可能で、ブレーキホイール
5は放射方向に付勢されたブレーキパッド23をホルダ
間隔と等しい間隔で備えている。前記ピッチ円11と仮
想ピッチ円29とはその外接部において若干重なり合っ
ている。ブレーキホイール5の回転中心に追尾ミラー3
6を設けて、このミラーの反射光軸42上にCCDカメ
ラ43を配置する。追尾ミラー36は検査テーブル3の
回転駆動機構に機械的に連結したカム40により、検査
対象となる容器12を追尾するように揺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アンプルやバイアル
瓶などの透明容器内の薬液に混入した異物を検出する検
査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンプルやバイアル瓶などに封入した薬
液内の異物の有無を検出する装置として、容器内の薬液
を回転させて検出する装置が知られている。この種の装
置は、薬液を封入した容器を回転ホルダで保持して回転
させた後、容器を停止し、慣性で回転を続けている薬液
内の異物をCCDカメラ等で検出する。このような手法
によれば、容器の傷や異物は静止画像として捉えられ、
薬液内の異物は移動画像として捉えられるので、異物が
薬液内にあるものかどうかが容易に判別できる。
【0003】検査する容器をCCDカメラの前で停止し
て検査するのであれば問題は生じないが、通常は流れ作
業で容器内への薬液の封入が行われるので、CCDカメ
ラの前を次々と移動してゆく容器を停止させないで検査
できるようにすることが望ましい。容器を移動させなが
ら検査を行うときは、移動する容器を検査期間中CCD
カメラに対して一定の方向に向けておく工夫が必要であ
る。
【0004】図8はこの種の検査装置の従来構造の一例
を示したものである。薬液を封入した容器12は、円形
の検査テーブル3のピッチ円11上に一定間隔で配置し
たホルダで保持されて、検査テーブル3の回転により、
定位置に置かれたCCDカメラ43の前を通過してい
く。容器12を保持している各ホルダは、検査テーブル
3の中心軸8と平行な軸まわりにそれぞれが自由回転可
能に設けられ、各ホルダは円筒摩擦面15(図2参照)
を備えている。
【0005】検査テーブル3の円周の回転方向上流側に
は駆動ベルト4が設けられ、この駆動ベルトは図示しな
いモータで回転駆動されており、ホルダの円筒摩擦面1
5がこの駆動ベルト4に接触することにより、各ホルダ
従ってこれに保持された容器12が回転する。
【0006】検査テーブル3のCCDカメラ43に対向
する部分の外周には、ブレーキベルト51が配置されて
いる。このブレーキベルト51は、検査テーブル3の周
速より若干遅い速度で、検査テーブル3と同方向に図示
しないモータで回転駆動されている。駆動ベルト4で回
転駆動されて慣性で回転を続けるホルダは、その円筒摩
擦面15がブレーキベルト51に接触することにより停
止するが、検査テーブル3とブレーキベルト51との速
度差により、各ホルダは図8で検査テーブル3の回転方
向と反対の方向に自転する。この自転により容器が図8
のA、B、Cと移動する間、容器の一定の方向が常にC
CDカメラ43の方向に向けられるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし検査テーブル3
の外側からCCDカメラ43で移動する容器12を追尾
する場合、容器がCCDカメラ43の真正面の位置にあ
るときとそれからずれた位置にあるときとでは、容器の
一定方向をCCDカメラ43に向けるために必要な容器
の自転角速度が異なってくるため、検査期間中に容器の
方向に誤差が生ずるのを避け得ない。また検査テーブル
3とブレーキベルト51の周速差が設定周速差からずれ
たときも容器の方向に誤差が生ずる。小さなゴミを高速
で検出できるようにするためには、このような誤差を最
小にする必要がある。従って図8の装置では、CCDカ
メラ43に対する容器12の方向誤差ができるだけ小さ
くなるようにブレーキベルト51の駆動速度を調整して
やる必要があり、かつブレーキベルト51の駆動モータ
として微小な速度制御が可能でかつ回転ムラのないモー
タを使用しなければならない。
【0008】すなわち図8の装置では、検査テーブル3
を回転駆動するモータの他にブレーキベルト51の駆動
モータが必要であり、かつその駆動系が高価とならざる
を得ない。また検査テーブル3とブレーキベルト51の
駆動が同期していないため、検査テーブル3の回転ムラ
もCCDカメラ43に対する容器12の角度誤差となっ
て表れるから、検査テーブル3の回転にも高い精度が要
求される。
【0009】また図8の装置では、ブレーキベルト51
が容器を保持するホルダに接触したときにブレーキベル
ト51とホルダの間に滑りが生じ、ブレーキベルト51
が摩耗する。そしてブレーキベルト51の摩耗により、
ブレーキベルトの駆動速度が変化しなくても容器12の
自転角速度が変化してくるので、ブレーキベルト51の
駆動速度を定期的に再調整する必要がある。
【0010】また図8の装置では、CCDカメラ43の
方向が固定されており、容器12の移動を追尾していな
いため、容器12の画像自体がCCDカメラ43の受光
面上で移動する。そのためたとえばA点、B点およびC
点における容器12の画像を重ね合わせるような信号変
換を行う必要があり、検出に時間がかかり、検出精度を
上げることが非常に困難であるという問題がある。
【0011】この発明は上述のような従来装置の問題点
を解決するためになされたもので、駆動系の速度変動に
よる誤差を回避し、検査精度を上げるための微調整を必
要とせず、またカメラに対する容器の方向の誤差も小さ
くでき、かつCCDカメラの信号処理も簡単で、従って
検査を高精度でかつ高速度で行うことができる薬液容器
の検査装置を得ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の薬液容器の検
査装置は、ピッチ円11上に一定間隔で薬液容器12を
保持するホルダ13を備えた検査テーブル3と、これに
外接するように配置されたブレーキホイール5と、検査
テーブル3とブレーキホイール5とを機械的に連係して
同期回転させる回転伝達装置27、28とを備えてい
る。検査テーブル3のホルダ13は、従来装置と同様、
検査テーブルの軸8と平行な軸まわりに各独立に自由回
転可能に支持され、ブレーキホイール5の上流側には、
ホルダ13を回転駆動する従来と同様なホルダ駆動装置
16(図8参照)を備えている。
【0013】ブレーキホイール5は、放射方向に各独立
して進退可能でかつ外方に向けて付勢されたブレーキパ
ッド23を備えており、各ブレーキパッド23はそれぞ
れの進退方向(ブレーキホイールの半径方向)と直交す
るブレーキ面44を備えている。ブレーキパッド23
は、検査テーブル3のホルダ13の間隔と対応する間隔
で、すなわち、検査テーブル3のピッチ円11上におけ
る周速と等しい周速となる仮想ピッチ円29をブレーキ
ホイール上に想定したとき、この仮想ピッチ円29上に
おけるブレーキパッド23の配置間隔が検査テーブルの
ピッチ円11上におけるホルダ13の配置間隔と等しい
間隔となるように、設けられている。
【0014】前記回転伝達装置27、28によりブレー
キホイール5を検査テーブル3のC倍の速度で同期回転
するように連係したとすれば、仮想ピッチ円29の半径
は、検査テーブルのピッチ円11の半径Rの1/Cとな
る。検査テーブル3とブレーキホイール5とは、互いに
その回転中心軸を平行にしてかつそのピッチ円11と仮
想ピッチ円29とがその外接部において若干重なり合っ
て接するように配置される。
【0015】CCDカメラ43はブレーキホイール5の
回転中心に配置される。より好ましくは、ブレーキホイ
ール5の回転中心に追尾ミラー36を設けて、このミラ
ーの反射光軸42上にCCDカメラ43を配置する。追
尾ミラー36はブレーキホイール5の回転中心軸まわり
に揺動可能に設け、検査テーブル3の回転駆動機構に機
械的に連結したカム40により、検査対象となる容器1
2を追尾するように揺動させる。
【0016】
【作用】検査テーブル3とブレーキホイール5とは回転
伝達装置27、28により連係されて同期回転してい
る。ブレーキホイール5の回転方向上流側に設けたホル
ダ駆動装置16で回転駆動されたホルダ13は、検査テ
ーブル3の回転によりブレーキホイール5の外接部へと
進入し、その進入途中にブレーキパッド23がホルダ1
3に押し付けられて、ホルダ13従ってこれに保持され
た容器12の回転を止める。ブレーキパッド23は常に
ブレーキホイール5の半径方向に向いているため、この
ブレーキパッド23によって方向を規制された容器12
は、ブレーキホイール5の中心に同一方向を向けるよう
に自転する。
【0017】しかしブレーキパッド23によって規制さ
れる容器12の方向には、ブレーキパッド23の半径方
向の進退に伴う誤差が生ずる。ブレーキパッドのブレー
キ面44の接線方向の移動速度は半径×角速度で与えら
れるから、ブレーキパッドが進出したとき(半径が大き
くなる)には容器は速く自転させられ、縮退したときに
は遅く自転させられるからである。もし検査テーブルの
ピッチ円11とブレーキホイールの仮想ピッチ円29と
を丁度外接するように両者を配置したとすると、その接
点でのみ容器が適正速度で自転させられ、その両側でず
れが拡大し、容器の角度誤差が大きくなる。
【0018】本発明のようにピッチ円11と仮想ピッチ
円29との外接部に重なり部45を設けたときは、ピッ
チ円11と仮想ピッチ円29とが外接中心46の前後の
2点47、47で交叉することとなり、この交叉点4
7、47において適正自転速度が与えられ、それより内
側では遅くなり、それより外側では速くなる。すなわち
外接中心(検査テーブルの中心8とブレーキホイールの
中心18とを結ぶ線上の位置)46で向いた方向が一旦
内側に振られ、次に外側へ振られるから、ブレーキホイ
ールの回転角(横軸)と、容器12の自転速度のずれa
およびブレーキホイール中心方向から見たときの角度誤
差bは、図7のグラフで示すような曲線になる。交叉点
47では自転速度のずれがゼロになり、その前後で自転
速度のずれの方向が反転するから、外接中心46と交叉
点47、47より外側の点48、48において、容器1
2は同一方向を正確にブレーキホイール5の中心に向く
ことになり、誤差が両側に振り分けられる関係で、方向
誤差の絶対値も小さくすることができる。
【0019】ブレーキホイール5の中心を向く容器の方
向が、外接中心46と同一の方向となる点48、48
は、次のようにして求めることができる。
【0020】図6において、ホルダ13(従って容器1
2)の方向に角度αの誤差が生じているときは、ホルダ
の円筒摩擦面15の半径をrとして、円筒摩擦面15は
rαだけブレーキ面44を転動している。このときの検
査テーブル3の外接中心46からの回転角をθ、ピッチ
円の半径をR、ホルダ中心Pからブレーキホイールの中
心Qまでの距離をa、線分PQの振れ角をφ、ピッチ円
11と仮想ピッチ円29が外接中心46において重なり
合う量をWとする。回転伝達装置27、28の速度比に
より、ブレーキホイール5が検査テーブル3のC倍の角
速度で回転するとすれば、仮想ピッチ円29の半径はR
/Cであり、ブレーキ面44の中心の振れ角はCθであ
る。
【0021】図6から次の式が導かれる。 (1) 式 Rsinθ=asinφ (2) 式 Rcosθ+acosφ=R+R/C−W (3) 式 (a−r)sin(Cθ−φ)=rα
【0022】容器12が外接中心46と同一の方向を向
く点48、48では、α=0であるから、(3) 式よりφ
=Cθ、これを(1) 式に代入すれば、a=Rsinθ/
sincθ、これらの関係を使って(2) 式よりφおよび
aを消去することにより、Wとθとの関係は次式のよう
になる。 R(cosθ+sinθcosCθ/sinCθ)=R
(1+1/C)−W
【0023】例えばC=2に設定したとすれば、上式
は、 2Rcosθ−R/2cosθ=3R/2−W となる。
【0024】容器12の移動速度および検査に必要なサ
ンプリング時間によって上記θは概ね決定されるから、
上式によって検査テーブルのピッチ円とブレーキホイー
ルの仮想ピッチ円の重なり量Wを求めてやればよい。
【0025】以上のようにして容器12の同一方向が検
査ホイールの中心を向く点46、48、48が求められ
るが、CCDカメラ43のサンプリング位置をこの位置
に限定しなければならない訳ではない。サンプリング点
は5点以上設けられる場合もあり、その場合にはサンプ
リング点を点46、48、48の前後に設定してやるこ
ともできる。またサンプリング点が必ずしも点48、4
8の間になければならない訳でもない。要求される検出
精度が達成できる誤差範囲内にある点でサンプリングを
行ってやればよい。
【0026】以上のようにこの発明の装置では、検査中
の容器の方向を高い精度で維持することができ、かつ検
査テーブル3とブレーキホイール5とが機械的に連結さ
れて同期駆動されるので、従来装置のようなブレーキベ
ルトの速度調整という問題がなくなり、検査テーブル3
に回転ムラが生じても、それが容器12の方向誤差に影
響を与えず、高い検査精度を維持することができる。ま
たブレーキパッド23が摩耗しても、ブレーキパッドが
ホルダの円筒摩擦面に接触する位置は変わらないから、
ブレーキパッドの摩耗による誤差の発生もない。
【0027】さらにブレーキホイール5の中心に追尾ミ
ラー36を設け、この追尾ミラーを検査テーブル3の駆
動系に機械的に連結したカム40で追尾揺動させる構造
によれば、CCDカメラ43に検査中の容器を静止画像
として与えることができ、かつ検査テーブル3と追尾ミ
ラー36とが同期駆動されるから、検査テーブル3に速
度変化や速度ムラが生じても、静止画像の位置にズレを
生ずることがなく、信号処理も簡単になり、高速かつ高
精度の検査を行うことが可能になる。
【0028】さらにこの発明では、検査ライン上におけ
る容器12の移動速度が容器の種類や或いは何らかの事
故等によって変化した場合でも何ら調整を必要とせず、
検査精度にも影響を生じない。
【0029】
【実施例】図1ないし図5はこの発明の実施例を示す図
である。図5はバイアル容器の検査ラインの模式的な平
面図で、コンベア1によって送られてくるバイアル瓶が
第1スターホイール2によって回転する検査テーブル3
の円周上に配置したホルダ13に引き渡され、駆動ベル
ト4によって各ホルダ13に回転が与えられ、その後ブ
レーキホイール5の後述するブレーキパッド23によっ
て回転が止められた状態で異物の検査が行われ、第2ス
ターホイール6により検査テーブル3から搬送ライン7
へと戻される。図には示してないが、この第2スターホ
イールから搬送ラインに戻す部分に不合格容器の取出装
置が配置される。
【0030】図2において、装置に立設したパイプ軸8
に軸受9、9により検査テーブル3が回転自在に軸支さ
れている。検査テーブル3の下部にはテーブル歯車26
が固定されている。検査テーブル3の所定のピッチ円1
1上には、一定間隔で容器12を保持するホルダ13が
配置されている。各ホルダ13は検査テーブルのピッチ
円11上に配置したベアリング14、14によりパイプ
軸8と平行な軸まわりに自由回転可能に保持されてい
る。各ホルダ13はその基端側の部分に円筒摩擦面15
を有しており、ホルダ駆動装置16の駆動ベルト面およ
びブレーキパッド23のブレーキ面44がこの円筒摩擦
面15に接触することにより、ホルダ13の回転駆動お
よび停止を行う。
【0031】フレーム17には検査テーブル3の外側に
隣接して第2のパイプ軸18が立設されており、このパ
イプ軸18にベアリング19、19を介してブレーキ歯
車20が軸支されており、このブレーキ歯車にブレーキ
ホイール5が固定されている。ブレーキホイール5の外
周部には、パッド支持杆22が放射方向に摺動自在に装
着されており、このパッド支持杆の先端にブレーキパッ
ド23が設けられている。ブレーキパッド23のブレー
キ面44はパッド支持杆22すなわちブレーキホイール
5の半径方向と直交する面となっている。ブレーキパッ
ド23は、ブレーキホイール5の外周とブレーキパッド
の台座24部分に挿入された圧縮コイルバネにより、外
方に付勢されており、その進出端はパッド支持杆の内側
端のストッパ(ナット)25により規制されている。
【0032】ブレーキホイールのブレーキ歯車20と検
査テーブルのテーブル歯車26とは図4に示す二つの中
間歯車27、28を介して連結されている。図示実施例
のものでは、ブレーキ歯車20と2番目の中間歯車28
とのPCD(ピッチサークルダイヤメータ)は150m
mであり、テーブル歯車26と第1の中間歯車27との
PCDは300mmで、従ってブレーキホイール5は検
査テーブル3の2倍の速さで逆方向に回転する。テーブ
ル歯車26にはモータ30の歯車が噛合している。
【0033】検査テーブル3には48個のホルダが設け
られており、これに対応するブレーキパッド23の数は
24個である。バイアル瓶のサンプリング点は検査テー
ブルのホルダの1ピッチ分である7.5゜の2/3に当
たる5゜とした。また検査テーブルのピッチ円(ホルダ
13の中心を通る円)11の半径(図6のR)は300
mmであり、従ってブレーキホイールの仮想ピッチ円2
9の半径(図6参照)は150mmである。検査テーブ
ル3とブレーキホイール5との軸間距離は449mmに
設定しており、従ってピッチ円と仮想ピッチ円の重なり
寸法W(図6参照)は1mmとなる。以上は具体的な適
用を示す数値の一例を示したもので、これらの数値は検
査する容器の大きさや容器搬送速度等により適宜変更さ
れることはもちろんである。
【0034】ブレーキホイールを軸支するパイプ軸18
には、ベアリング33、33で回転自在に支持されたミ
ラー軸34が貫通している。ミラー軸34の上端には反
射面35が軸中心と一致するようにして追尾ミラー36
が固定されている。ミラー軸34の下端には、先端にカ
ムフォロワ37を設けたレバー38が固定されている。
【0035】ブレーキ歯車20にはカム駆動用の回転伝
達歯車32が噛合しており、歯車32は、低速の入力軸
と高速の出力軸39を持つ変速機31の低速入力軸側に
設けられている。高速側の出力軸39にはカム40が固
定されており、このカム40に前記カムフォロワ37が
スプリング41によって弾圧されている。
【0036】歯車32のPCDは62.5mmであり、
変速機31は10倍の加速機である。従って、変速機3
1の出力軸39は、検査テーブル3が1回転する間に4
8回転することになる。従って、カム40は検査テーブ
ルがホルダ1ピッチ分動く間に、1回転する。
【0037】カム40は、その円周のおよそ3分の2の
範囲で追尾ミラー36が検査テーブル上の容器12を1
/2の角速度で追尾し、残り3分の1の範囲で復帰する
カム曲線を備えている。そして追尾ミラー36の反射光
軸42上にCCDカメラ43が配置される。検査テーブ
ル3の回転によって移動する容器12の映像は、追尾ミ
ラー36の回動により、静止画像としてCCDカメラ4
3に与えられる。
【0038】上記構造を有する実施例装置の動作につい
ては、上述した実施例の構造および前記作用の説明より
明らかであるから省略する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、検査テ
ーブルとブレーキホイール、さらに追尾ミラーが1個の
モータによって同期駆動されるので、これらの部材相互
の速度調整を必要とせず、また速度変動があっても、そ
れによって検査精度が低下することがない。
【0040】また検査テーブルのピッチ円とブレーキホ
イールの仮想ピッチ円とをその外接部においてわずかに
重ね合わせることにより、検査部における容器の方向誤
差を非常に小さくすることができ、前記速度変動による
誤差を皆無とできることとも相まって、非常に高精度な
異物検出が可能となる。
【0041】さらに検査テーブルおよびブレーキホイー
ルと同期して揺動するカム駆動の追尾ミラーを設けるこ
とにより、円弧移動する容器の映像を正確な静止画像と
してCCDカメラに与えることができ、これによって検
査精度のさらなる向上が図れるとともに、信号処理を速
やかに行うことができ、従って検査速度を速くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部の平面図
【図2】実施例の断面側面図
【図3】図2のA矢視図
【図4】駆動系を示す模式的な平面図
【図5】検査ラインの要部の平面図
【図6】容器の角度誤差の説明図
【図7】ホルダの回転角に対する角度誤差を示す図
【図8】従来構造の一例を示す模式的な平面図
【符号の説明】
3 検査テーブル 5 ブレーキホイール 8 軸 11 ピッチ円 12 容器 13 ホルダ 16 ホルダ駆動装置 23 ブレーキパッド 27,28 回転伝達装置 29 仮想ピッチ円 36 追尾ミラー 40 カム 42 反射光軸 43 CCDカメラ 44 ブレーキ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチ円(11)上に一定間隔で容器(12)を
    保持するホルダ(13)を備えた検査テーブル(3) と、これ
    に外接するように配置されたブレーキホイール(5) と、
    検査テーブル(3) とブレーキホイール(5) とを機械的に
    連係して同期回転させる回転伝達装置(27,28) とを備
    え、上記ホルダ(13)は検査テーブルの軸(8) と平行な軸
    まわりに各独立に自由回転可能に支持されており、ブレ
    ーキホイール(5) は、放射方向に各独立して進退可能で
    かつ外方に向けて付勢されたブレーキパッド(23)を備
    え、各ブレーキパッド(23)はそれぞれの進退方向と直交
    するブレーキ面(44)を備え、ブレーキパッド(23)は、検
    査テーブル(3) のピッチ円(11)の周速と等しい周速とな
    るブレーキホイール上の仮想ピッチ円(29)上に検査テー
    ブルのピッチ円(11)上におけるホルダ(13)の間隔と同一
    の間隔で配置されており、検査テーブル(3) とブレーキ
    ホイール(5) とは、互いにその回転中心軸を平行にして
    かつそのピッチ円(11)と仮想ピッチ円(29)とがその外接
    部において若干重なり合うように配置されている、薬液
    容器の検査装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキホイール(5) の回転中心軸回り
    に回動自在に装着された追尾ミラー(36)と、この追尾ミ
    ラーの反射光軸(42)上に配置されたCCDカメラ(43)
    と、検査テーブル(3) の回転駆動機構に機械的に連結し
    たカム(40)と、このカムで駆動されて追尾ミラー(36)を
    揺動駆動するカムフォロワ(37)とを備えた、請求項1記
    載の薬液容器の検査装置。
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Cited By (3)

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JP2002362734A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Seiko Corp 容器の姿勢制御装置およびその方法
CN102279193A (zh) * 2011-07-11 2011-12-14 楚天科技股份有限公司 用于自动灯检机的随动刹车装置
CN102323431A (zh) * 2011-08-05 2012-01-18 楚天科技股份有限公司 用于自动灯检机的旋瓶装置

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