JPH08239223A - 酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルおよびそのゾルを配合した化粧料 - Google Patents

酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルおよびそのゾルを配合した化粧料

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JPH08239223A
JPH08239223A JP6435596A JP6435596A JPH08239223A JP H08239223 A JPH08239223 A JP H08239223A JP 6435596 A JP6435596 A JP 6435596A JP 6435596 A JP6435596 A JP 6435596A JP H08239223 A JPH08239223 A JP H08239223A
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sol
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UV−A領域の紫外線に対しても優れた遮蔽
能を有するような酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル、さら
にこの複合系ゾルが配合された優れた紫外線遮蔽効果を
有する化粧料を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複合系
ゾルは、Fe23/TiO2(重量比)が0.05〜50
からなることを特徴としている。また本発明に係る化粧
料は、上記のような酸化チタン・酸化鉄複合系微粒子が
配合されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、分散媒への分散性、長期
安定性、耐光性等に優れた酸化チタン・酸化鉄複合系ゾ
ルに関し、また本発明は上記複合系ゾルが配合された優
れた紫外線遮蔽効果を有する化粧料に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】酸化チタンは、その紫外線遮蔽力
あるいは高屈折率を利用してプラスチック等の配合剤ま
たは表面コート剤として用いられたり、化粧料基材に配
合されて紫外線遮蔽効果をもった化粧料の製造に用いら
れている。
【0003】これらの用途に用いられる酸化チタンは、
超微粒子状であることが好ましく、特に媒体への分散
性、安定性等の点からコロイド状酸化チタン(酸化チタ
ンゾル)であることが好ましい。このような酸化チタン
ゾルとして、本発明者等は、従来の酸化チタンゾルにな
い種々の特徴をもった酸化チタンゾルを「酸化チタンゾ
ルおよびその製造法」(特願昭62-252953号)において
提案した。
【0004】ところで、化粧料に紫外線遮蔽効果をもた
らすために配合される酸化チタン微粒子は粉末状である
ことが一般的である。ところが従来知られている酸化チ
タン粉末は、化粧料基材に均一に分散させることが難し
く、そのために紫外線遮蔽効果に劣っていた。また、上
記のような酸化チタン粉末を化粧水に配合した場合に
は、粒子が次第に沈降してくるなど、分散性、安定性に
問題点があった。このような問題点を解決するため、本
出願人は、酸化チタンと酸化ケイ素および/または酸化
ジルコニウムとの複合体微粒子が配合された化粧料を、
特願昭62-172293号で提案した。
【0005】しかし、上記のような酸化チタンゾルおよ
び酸化チタン系複合体微粒子は、紫外線のうち、280
〜320nmの波長領域(UV-B領域)の紫外線に対しては
優れた遮蔽効果を示すが、320〜400nm特に340
〜380nmの波長領域(UV-A領域)の紫外線に対しては
充分な遮蔽効果を示さないという問題点があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような酸化チタンゾル
の問題点を解決しようとするもので、UV−A領域の紫
外線に対しても優れた遮蔽能を有するような酸化チタン
・酸化鉄複合系ゾル、さらにこの複合系ゾルが配合され
た優れた紫外線遮蔽効果を有する化粧料を提供すること
を目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複合系
ゾルは、Fe23/TiO2(重量比)が0.05〜50
からなることを特徴としている。
【0008】このような酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル
は、たとえば、水和酸化チタンおよび水和酸化鉄の分散
液に過酸化水素を加えて、該水和酸化チタンおよび水和
酸化鉄を溶解し、次いで得られた溶液を加熱することに
より得られる。
【0009】また本発明に係る化粧料は、上記のように
して得られた酸化チタン・酸化鉄複合系微粒子が配合さ
れていることを特徴としている。
【0010】
【発明の具体的説明】本発明に係る酸化チタン・酸化鉄
複合系ゾルの製造方法について、まず説明する。
【0011】まず本発明では、水和酸化チタンおよび水
和酸化鉄の混合ゲルまたはゾル、あるいは両者の共沈ゲ
ルまたはゾルを調製する。水和酸化チタンおよび水和酸
化鉄の混合ゲルは、たとえば、塩化チタン、硫酸チタニ
ル等のチタン塩水溶液を中和加水分解して得られる水和
酸化チタンゲルと、塩化鉄等の鉄塩を中和加水分解して
得られる水和酸化鉄ゲルとを混合することによって得ら
れる。また、水和酸化チタンゲルあるいは水和酸化鉄ゲ
ルをあらかじめ調製し、これに鉄塩水溶液あるいはチタ
ン塩水溶液を加えて中和加水分解し、混合ゲルとするこ
ともできる。
【0012】また混合ゾルは、上記のような方法により
調製した混合ゲルを、硝酸、塩酸等の酸で解膠すること
によって得ることができる。水和酸化チタンと水和酸化
鉄との共沈ゲルは、チタン塩と鉄塩との混合水溶液を中
和加水分解することによって得られる。また、この共沈
ゲルを酸で解膠すればゾルが得られる。これらの混合ゲ
ルまたはゾル、あるいは共沈ゲルまたはゾルは、上記の
方法に限らず、従来公知の方法で調製することができ
る。なお本明細書における「水和酸化チタン」および
「水和酸化鉄」とは、酸化チタン、酸化鉄の水和物ある
いはチタン酸、チタン水酸化物、鉄水酸化物を含む総称
である。
【0013】これらの方法で得られたゲルまたはゾル中
の酸化チタンと酸化鉄との割合は、最終生成物中のFe
23/TiO2(重量比)が0.05〜50、好ましくは
0.1〜20の範囲となるようにする。Fe23/Ti
2(重量比)が0.05未満では、酸化鉄の添加効果が
発現しない。また、酸化鉄の割合が50を越すと最終生
成物のゾルの安定性が悪くなる。また、ゾル製造時の水
和酸化鉄の過酸化水素による溶解が困難になる。
【0014】次に、上記の方法によって得られたゲルお
よび/またはゾルに過酸化水素を加え、水和酸化チタン
および水和酸化鉄を溶解して均一な水溶液を調製する。
このとき、50℃以上に加熱することが好ましい。加え
る過酸化水素の量は、H22/(TiO2+Fe23
(重量比)として1.5以上であれば水和酸化チタンお
よび水和酸化鉄を完全に溶解することができる。H22
/(TiO2+Fe23)が1.5未満では、水和酸化チ
タン、水和酸化鉄が完全に溶解せず残存するため好まし
くない。また、H22/(TiO2+Fe23)の重量
比は、大きいほど水和酸化チタンおよび水和酸化鉄の溶
解度が大きく、反応は短時間で終了する。しかしあまり
過剰に過酸化水素を用いると、未反応の過酸化水素が系
内に多量に残存し、経済的でなく、また次の工程に影響
を及ぼすので好ましくない。従って、H22/(TiO
2+Fe23)の重量比は1.5〜10、好ましくは4〜
7の範囲であることが望ましい。この範囲の過酸化水素
を用いれば、水和酸化チタンおよび水和酸化鉄は、その
濃度、加熱温度にもよるが約0.5〜8時間で完全に溶
解する。
【0015】水和酸化チタンおよび水和酸化鉄の濃度が
高すぎると、その溶解に長時間を要し、さらに未溶解物
が沈澱したり、得られた水溶液が粘稠になり過ぎる。従
って、溶解後の水溶液中の濃度が(TiO2+Fe
23)として約6重量%以下、好ましくは約4重量%以
下となるようにすることが望ましい。
【0016】次いで、この水溶液はそのまま、あるいは
(TiO2+Fe23)濃度を該水溶液に水を加えるな
どして調整したのち、60℃以上、好ましくは80℃以
上に加熱して加水分解する。このようにすると、酸化チ
タンおよび酸化鉄の複合した粒子が分散した酸化チタン
・酸化鉄複合系ゾルが得られる。この酸化チタン・酸化
鉄複合系ゾル中の超微粒子状酸化チタン・酸化鉄複合酸
化物は、結晶性である。
【0017】ここでいう酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル
とは、酸化チタン粒子と酸化鉄粒子との混合ゾル、酸化
チタンと酸化鉄とが化学的に結合した複合酸化物粒子が
分散したゾルあるいは酸化チタンと酸化鉄とが物理的に
結合した単一の粒子が分散したゾル、あるいはこれらの
混成ゾルを意味する。
【0018】上記のような方法で得られたゾルは、約4
〜100mμの平均粒径を有する微粒子が分散した安定
な耐光性に優れたゾルであるが、さらに生成ゾルの長期
安定性、耐光性を向上させる目的で、過酸化水素に溶解
した水溶液を、特定の無機化合物の共存下で加熱して加
水分解することによりゾルを製造することもできる。す
なわち、Zn等の周期律表第II族、Al等の第III族、
Ti、Zr、Si、Sn等の第IV族、V、Sb等の第V
族およびW等の第VI族から選ばれた1種または2種以上
の元素の無機化合物と上記水溶液とを混合したのち、得
られた混合物を60℃以上に加熱して加水分解する。
【0019】上記のような無機化合物は、塩、酸化物、
水酸化物またはオキシ酸あるいはオキシ酸塩などの形態
で用いられる。これら無機化合物は固体状で用いても良
く、または水溶液として用いても良いが、ゲルまたはゾ
ルの形態で用いることが好ましい。無機化合物をゾルの
形態で用いる場合には、分散粒子の平均粒径は約30m
μ以下、好ましくは約15mμ以下であることが望まし
い。たとえば、ケイ素の場合には、アルカリケイ酸塩、
シリカゲル、シリカゾルあるいはケイ酸液が用いられ
る。ここでケイ酸液とは、アルカリケイ酸塩水溶液をイ
オン交換法などで脱アルカリして得られるケイ酸の低重
合物溶液を意味している。
【0020】無機化合物の混合量を増すと、得られるゾ
ルの長期安定性、耐光性が向上し、また高濃度のゾルが
得られる。しかし、これらの効果が所定のレベルに達し
たあとは、それ以上無機化合物の混合量を増しても、長
期安定性、耐光性等の向上効果の増大がみられなくなる
ため好ましくない。一方無機化合物の混合量が少なくな
ると、無機化合物の混合効果が発現されないため好まし
くない。
【0021】上記のことを考慮すると、混合すべき無機
化合物の量は、水和酸化チタンおよび水和酸化鉄の分散
液に過酸化水素を加えて、該水和酸化チタンおよび水和
酸化鉄を溶解して得られる水溶液(以下過酸化水素溶解
水溶液という)中のチタンおよび鉄重量を(TiO2
Fe23)に換算した値と、無機化合物の重量を酸化物
(MOx)に換算した値との比(TiO2+Fe23)/
MOx(重量比)が、0.25〜200の範囲であること
が好ましい。
【0022】過酸化水素溶解水溶液と無機化合物の混合
方法としては、特に制限はなく、所定量の過酸化水素溶
解水溶液と無機化合物とを一時に全量混合しても良く、
また過酸化水素溶解水溶液と無機化合物の一部ずつとを
最初に混合して加熱し、反応が進むにしたがって、両者
の残りを加えても良い。さらには、無機化合物の全量と
過酸化水素溶解水溶液の一部とを最初に混合して加熱
し、次いで残りの水溶液を加える方法もとり得る。
【0023】また、無機化合物の混合時期は、必ずしも
水和酸化チタンおよび水和酸化鉄が過酸化水素に溶解し
たのちである必要はなく、過酸化水素に溶解前のゲルま
たはゾルの段階で混合しても良く、さらには水和酸化チ
タンおよび水和酸化鉄のゲルまたはゾルの調製時に混合
しても良い。要するに過酸化水素に溶解後の水溶液を加
熱して加水分解する際に、前述の無機化合物が反応系に
存在していればよい。
【0024】このようにして得られた酸化チタン・酸化
鉄複合系ゾルは、平均粒径4〜100mμの粒子が水分
散媒に分散されており、分散性、長期安定性、耐光性に
優れ、しかも広いpH領域(3〜12)で安定なゾルで
ある。
【0025】本発明に係る製造方法によって得られた酸
化チタン・酸化鉄複合系ゾルは、そのまま種々の目的の
用途に供することができるが、減圧蒸留、限外濾過等の
公知の方法で適宜の濃度まで濃縮して用いることもでき
る。また、用途によってはアルコール、グリコール類等
の有機溶媒と混合または溶媒置換して、有機溶媒分散ゾ
ルとすることができる。
【0026】また、本発明のゾルは、酸化鉄の割合によ
って黄色から赤褐色の色を示す。従って、安定な液体状
有色顔料として用いることもできる。次に本発明に係る
化粧料およびその製造方法について述べる。本発明にお
いては、前述のようにして得られた複合系ゾル中の酸化
チタン・酸化鉄複合系微粒子の濃度を調整したのち、こ
の複合系ゾルを他の化粧料基材と周知の方法で混合する
ことにより、化粧料が得られる。本発明で得られる複合
系ゾルは、前述の製造方法からわかる通り、そのpHは
4以上、通常は5〜9であるので、このまま化粧料に配
合することができる。
【0027】また、本発明に係る水を分散媒とする酸化
チタン・酸化鉄複合系ゾルをアルコール、グリコール、
グリセリン等の有機溶媒と混合したり、あるいは溶媒置
換しても、複合系ゾルは界面活性剤等を加えなくても非
常に安定である。したがって化粧料の種類によっては、
本発明に係る複合系ゾルを、上記のような有機溶媒を分
散媒とした有機ゾルとして、化粧料に配合することもで
きる。
【0028】本発明に係る化粧料において、酸化チタン
・酸化鉄複合系ゾルは、化粧料の種類によっても異なる
が、化粧料の全重量に対して(Fe23+TiO2)と
して、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上の
量で配合される。複合系ゾルの配合量が0.1重量%未
満では、得られる化粧料の紫外線遮蔽効果が充分でない
ため好ましくない。
【0029】また、メークアップ化粧料、アイシャド
ウ、アイライナー等の調色用顔料として用いれば、製造
時の調色が容易であり、製品は日焼け防止効果に優れる
と共に、外観色と塗布色との不一致がなく、塗布後の色
の変化もない等の優れた効果を有する化粧品が得られ
る。
【0030】本発明による化粧料の形態は、粉末状、ケ
ーキ状、ペンシル状、スチック状、軟膏状、液状等であ
ることができ、具体的には化粧水、ファンデーション、
クリーム、乳液、アイシャドウ、化粧下地、ネイルエナ
メル、アイライナー、マスカラ、口紅、パック、あるい
はシャンプー、リンス、頭髪化粧料等が含まれる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複合系
ゾルは、pH3〜12の広い範囲で極めて安定で、4〜
100mμの粒径の微粒子が均一に分散したゾルであ
り、分散性、長期安定性、耐光性に優れている。また、
酸化鉄が含まれているため、320〜400nm、特に3
40〜380nmの領域の紫外線に対しても、同一濃度の
酸化チタンゾルに比べて、優れた遮蔽効果を有してい
る。
【0032】本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複合系ゾ
ルは、上記のような特性を利用して種々の用途が考えら
れる。水分散ゾルを有機溶媒と混合したり、あるいは溶
媒置換して有機溶媒分散ゾルとし、これをプラスチック
や塗料の配合剤として用いれば、プラスチックの紫外線
による変質防止や塗料中の顔料の変色防止などの効果が
期待できる。また、食品包装用プラスチックフィルムに
配合すれば、従来の包装材に比較して長期保存が可能と
なる。眼鏡レンズ用原料プラスチック(たとえば HEMA
)に分散させれば、紫外線による網膜保護効果のある
眼鏡レンズとなる。
【0033】また上記の有機溶媒分散ゾルを透明被膜成
形用塗布液に混合分散させた塗布液をガラスに塗布し、
透明薄膜をガラス表面に施せば、紫外線遮蔽ガラスが得
られる。その他、本発明に係る複合系ゾル中の酸化チタ
ン・酸化鉄が高屈折率であることを利用して、プラスチ
ックレンズへ適用し、高屈折率レンズを作ることもでき
る。
【0034】さらに、本発明に係る複合系ゾルは、黄色
から赤褐色系の安定な液状顔料としても有用である。次
に、本発明の化粧料は、紫外線遮蔽効果に優れ、特に、
皮膚に対するメラニン色素沈着を起し易い340〜38
0nm(UV-A 領域)付近の紫外線を非常に良く遮蔽し、皮
膚に対する紫外線からの保護に優れているとともに、化
粧料基材に多量に添加しても分散性に優れ、また、化粧
料の耐光性、使用感、仕上り感に優れている。また、平
均粒径が約80mμ以下の酸化チタン・酸化鉄複合系微
粒子を配合した化粧料は、比較的多量に添加しても透明
感がそこなわれることもないので、透明感を要求される
化粧料配合剤として適している。
【0035】本発明の複合系ゾルは、前述の酸化チタン
ゾルまたは本発明者等が先に出願した酸化チタン・酸化
セリウム複合系ゾル(特願昭63-134161号)をはじめと
する各種のゾルと混合して使用し得ることは勿論であ
る。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0037】
【実施例1】Fe23として5gの第二塩化鉄と、Ti
2として5gの四塩化チタンとを純水に溶解し、10
00gの混合水溶液を調製した。この混合水溶液に15
%アンモニア水をpHが9.0になるまで徐々に添加
し、水和酸化チタンと水和酸化鉄の共沈ゲルを得た。
【0038】このようにして得られた共沈ゲルを脱水
し、洗浄した後、この共沈ゲル110gに35%過酸化
水素水115gと純水25gとを加え、次いで80℃に
加熱したところ、赤褐色の過酸化水素溶解水溶液250
gが得られた。この過酸化水素溶解水溶液のpHは7.
8であった。この水溶液を酸化物(TiO2+Fe
23)として1.0重量%になるように純水で希釈した
のち、95℃で96時間加熱した。96時間後、冷却し
たところ、表1に示すような酸化チタン・酸化鉄複合系
ゾルが得られた。またこのゾルは、真空蒸発法で(Ti
2+Fe23)濃度20重量%まで濃縮しても安定で
あった。
【0039】また、上記で得られたゾルの一部を酸化物
(TiO2+Fe23)として0.05重量%の濃度まで
希釈し、厚さ10mmの石英セルに入れ、分光光度計(日
立製作所製 330型)で260〜600nmの光透過率を測
定した。
【0040】その結果を第1図(曲線A)に示す。また
このようにして得られたゾルから水分を蒸発乾固して除
去した後、110℃で乾燥して試料−Aを得た。
【0041】この試料−Aについて、X線回折測定を行
った。結果を第3図に示す。(測定機器:理学電機
(株)製X線回折装置 RINT-1000)
【0042】
【実施例2】Fe23として9gの第二塩化鉄と、Ti
2として1gの四塩化チタンとを純水に溶解し、10
00gの混合水溶液を調製した。以後、実施例1と同様
にしたところ、表1に示すような透明な酸化チタン・酸
化鉄複合系ゾルが得られた。
【0043】また実施例1と同様の方法で光透過率を測
定した。結果を第1図(曲線B)に示す。
【0044】
【実施例3】Fe23として1gの硫酸鉄と、TiO2
として9gの硫酸チタンとを純水に溶解し、1000g
の混合水溶液を調製した。以後、実施例1と同様にした
ところ、表1に示すような透明な酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルが得られた。
【0045】また実施例1と同様の方法で光透過率を測
定した。結果を第1図(曲線C)に示す。
【0046】
【実施例4】実施例1と同様にして得られた過酸化水素
溶解水溶液250gに、平均粒径7mμ、SiO2濃度
10重量%のシリカゾル15gおよび純水9.7kgを混
合したのち、150℃で10時間加熱した。10時間
後、冷却したところ、表1に示すような透明な酸化チタ
ン・酸化鉄複合系ゾルが得られた。
【0047】
【実施例5】実施例2と同様にして得られた過酸化水素
溶解水溶液250gに、水ガラス水溶液を陽イオン交換
樹脂で脱アルカリして得られたケイ酸液(SiO2
重量%)250gを混合した後、170℃で10時間加
熱したところ、表1に示すような酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルが得られた。
【0048】
【実施例6】Fe23として10gの第二塩化鉄を純水
に溶解し、500gの第二塩化鉄水溶液を調製し、これ
を15%のアンモニア水にて中和したところ、水和酸化
鉄のケーキ80gが得られた。
【0049】別にTiO2として10gの四塩化チタン
を純水に溶解し、1000gの四塩化チタン水溶液を調
製し、これを15%のアンモニア水にて中和したとこ
ろ、水和酸化チタンのケーキ120gが得られた。
【0050】上記水和酸化鉄40gに純水を加えて10
0gとしたものと、水和酸化チタン60gに純水を加え
て100gとしたものを混合し、35%過酸化水素水1
50gと純水50gを加え、次いで80℃に加熱したと
ころ、赤褐色の過酸化水素溶解水溶液400gが得られ
た。この過酸化水素溶解水溶液を酸化物濃度1重量%に
なるように純水で希釈したのち、95℃で96時間加熱
した。
【0051】96時間後、冷却したところ、表1に示す
ような酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルが得られた。
【0052】
【比較例1】硫酸チタンを純水に溶解し、TiO2とし
て、0.4重量%を含む水溶液を得た。この水溶液を攪
拌しながら、15%アンモニア水を徐々に添加し、pH
8.5の白色スラリー液を得た。このスラリーを濾過し
た後洗浄し、固形分濃度が9重量%である水和酸化チタ
ンゲルのケーキを得た。
【0053】このケーキ550gに、33%過酸化水素
水610gと純水1300gとを加えた後、80℃で5
時間加熱し、TiO2として2.0重量%の溶液2.5kg
を得た。この水溶液は、黄褐色透明で、pHは8.1で
あった。
【0054】次に、粒子径が7mμであり濃度が15重
量%であるシリカゾル13gと、上記の水溶液900g
と、純水1000gとを混合した後、95℃で624時
間加熱した。溶液は最初黄褐色液であったが、624時
間後には表1に示すような透明な酸化チタンゾルが得ら
れた。
【0055】得られた酸化チタンゾルの一部を純水で希
釈してTiO2濃度を0.05重量%とし、実施例1と同
様の方法で光透過率を測定した。結果を第1図(曲線
D)に示す。
【0056】曲線A〜Dの比較から明らかなように、本
発明の酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルは、酸化鉄を含ま
ない酸化チタンゾルと比べて、特にUV−A領域の紫外
線の遮蔽効果に優れていることがわかる。
【0057】
【表1】
【0058】
【実施例7】実施例1で得られた酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルを、下記成分と下記のようにして配合して化粧
水を製造した。
【0059】 ・酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル(TiO2+Fe2O3=20重量%) 10.0 重量% ・プロピレングリコール 4.0 重量% ・オレイルアルコール 0.1 重量% ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.5 重量% ・エタノール 11.5 重量% ・香料 0.1 重量% ・純水 73.8 重量% ・染料 適 量 純水に実施例1で得られた酸化チタン・酸化鉄複合系ゾ
ルおよびプロピレングリコールを混合した。別にエタノ
ール、オレイルアルコール、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、香料の混合液を調製し、これに前記の純水
混合液を加えた。染料を加え、調色したのち、濾過し、
製品とした。
【0060】この化粧水の一部をとり、厚さ1mmの石英
セルに入れ、分光光度計を用いて可視部から紫外部まで
の光透過率を測定した。(第2図曲線A)。また耐光性
を評価するためにこの化粧水を石英セルに封入し、太陽
光にて40日間放置後の化粧水の変色度合を観察した。
同様にカーボンアーク光で300時間照射後、およびキ
セノンランプで300時間照射後の変色度合を調べた。
【0061】結果を表2に示す。
【0062】
【実施例8】実施例4で得られた酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルを、下記成分と下記のようにして配合した乳液
状ファンデーションを製造した。
【0063】 ・酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル(TiO2+Fe2O3=20重量%) 30.0 重量% ・純水 38.1 重量% ・トリエタノールアミン 1.1 重量% ・パラオキシ安息香酸メチル 適 量 ・カルボキシメチルセルロース 0.2 重量% ・ベントナイト 0.5 重量% ・ステアリン酸 2.4 重量% ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 重量% ・セトステアリルアルコール 0.2 重量% ・流動パラフィン 3.0 重量% ・液状ラノリン 2.0 重量% ・ミリスチン酸イソプロピル 8.5 重量% ・酸化チタン顔料 1.0 重量% ・タルク 11.0 重量% ・香料 適 量 酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルを純水に分散させたの
ち、これにカルボキシメチルセルロースを分散させた。
これにベントナイトを加え、よく攪拌しつつ70℃に加
熱し、ベントナイトをよく膨潤させた。次いでこの液に
トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチルを加
えた。これに顔料、タルクの混合粉砕物を加え、コロイ
ドミルでよく分散し、75℃に加熱した。
【0064】別にステアリン酸、モノステアリン酸プロ
ピレングリコール、セトステアリルアルコール、流動パ
ラフィン、ミリスチン酸イソプロピルの混合物を調製
し、80℃に加熱し、前記の分散混合物と混合し、充分
攪拌した。そののち冷却し、45℃で香料を加えて室温
まで攪拌冷却した。
【0065】こうして得られたファンデーションは、U
V−A領域を含む紫外線遮蔽効果に優れ、使用感にも優
れたファンデーションであった。
【0066】
【実施例9】実施例2で得られた酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルを、下記成分と下記のようにして配合した液状
アイライナーを製造した。
【0067】 ・酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル(TiO2+Fe2O3=30重量%) 40.0 重量% ・ポリアクリル酸エマルション樹脂(50%液) 30.0 重量% ・3%ベントナイト分散液 20.0 重量% ・ブチレングリコール 5.0 重量% ・沈降炭酸カルシウム 5.0 重量% ・防腐剤 適 量 ・純水 適 量 ・香料 適 量 ベントナイト3%分散液に、酸化チタン・酸化鉄複合系
ゾル、沈降炭酸カルシウム、防腐剤、香料を順次加え、
ホモジナイザーを通す。これにポリアクリル酸エマルシ
ョン樹脂を加え、攪拌して均一にする。こうして得られ
た液状アイライナーは、肌へ塗布後の色は外観色と変わ
らず、塗布後も色変化もなく安定していた。
【0068】
【比較例2】実施例7の酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル
の代りに、比較例1の酸化チタンゾル(TiO2:20
重量%)を用いた以外は、すべて実施例7と同様の方法
で化粧水を製造した。この化粧水の光透過率を第2図
(曲線B)に示す。また実施例7と同様の方法で耐光性
の評価を行なった結果を表2に示す。
【0069】第2図、表2からわかる通り、本発明の化
粧水は、酸化チタンゾル配合化粧水に比べてUV−A領
域を含む紫外線遮蔽効果および耐光性に優れている。
【0070】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1において、曲線A、曲線Bおよび曲線C
は本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルの光透過
率を示す曲線であり、曲線Dは酸化チタンゾルの光透過
率を示す曲線である。
【図2】 図2において、曲線Aは本発明に係るFe2
3/TiO2=1(重量/重量)の酸化チタン・酸化鉄
複合系ゾルを含む化粧水の光透過率を示す曲線であり、
曲線Bは酸化チタンゾルを含む化粧水の光透過率を示す
曲線である。
【図3】 図3は、本発明に係る酸化チタン・酸化鉄複
合系ゾルのX線回折図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe23/TiO2(重量比)が0.05
    〜50からなる酸化チタン・酸化鉄複合系ゾル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の酸化チタン・酸化鉄複
    合系微粒子が配合されていることを特徴とする化粧料。
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