JPH08238747A - エンドレスベルト間欠送り制御方法及び制御装置 - Google Patents

エンドレスベルト間欠送り制御方法及び制御装置

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JPH08238747A
JPH08238747A JP4448595A JP4448595A JPH08238747A JP H08238747 A JPH08238747 A JP H08238747A JP 4448595 A JP4448595 A JP 4448595A JP 4448595 A JP4448595 A JP 4448595A JP H08238747 A JPH08238747 A JP H08238747A
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JP
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intermittent
feed
endless belt
motor
rotation
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JP4448595A
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English (en)
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Shiro Ichinose
四郎 一ノ瀬
Kunio Katsuuma
邦雄 勝馬
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Toshin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toshin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密スクリーン印刷等の分野で要求される高
密度でエンドレスベルト間欠送り長の不揃い抑制を保証
でき、且つこれを合目的の下に達成できるようにする。 【構成】 本発明の特徴は、所要精度を超える誤差があ
った間欠回動区分につき、エンドレスベルト駆動モータ
7の間欠回動量をディジタル方式で許容範囲内となるよ
う補正制御し、エンドレスベルト3間欠送り長を所定の
ばらつき内に制御すると共に、エンドレスベルト誤差送
りに対応する駆動ローラ1の周面位置で該誤差送りの因
子をとらえ、それに基づき前記モータ回動量の補正制御
を行う点にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精密スクリーン印刷、イ
ンキジェット印刷において、被印刷物を所定間隔で間欠
送りするためのエンドレスベルトの駆動制御に有益な間
欠送り制御方法及び制御装置に関する。
【0002】この種の印刷では、エンドレスベルトの各
間欠送りの送り長にばらつきのないことが肝要とされ、
一般にその精度は±5μm(最大10μm)以下である
ことを要求される。それは、例えばスクリーン印刷では
多色刷り、複数の電気又は電子的パターンを多色刷りと
同様な仕様で印捺する場合、インキジェット印刷では或
る図柄のベルト長さ方向への繰返しで連続模様を施す場
合などがそうである。
【0003】
【従来の技術】従来、前記のような精密スクリーン印
刷、インキジェット印刷においては、精度のよい間欠送
り長を得るべく、厚み、硬度及び伸び率が全体的に十分
均質なステンレス鋼等からなるエンドレスベルトを被印
刷物の間欠送りベルトに充てているが、10μmを超え
るばらつきの送り誤差の発生がしばしば見られる。
【0004】エンドレスベルトの間欠送り長の不正確さ
は、エンドレスベルトの駆動ローラの回動角を検出し、
得られた回動角の情報を目標値と比較し、その偏差に応
じて駆動ローラを所要の回動量となるよう制御すること
を図っても、なお解消されない。それは、主な送り誤差
要因に、a.駆動ローラを回転させるモータの回転誤差
即ちその間欠回動毎の起動から停止までの回転角度の不
同、b.駆動ローラの芯振れ及び加工誤差、c.駆動ロ
ーラのボール又はローラベアリングの芯振れ等といった
機械的なものがあり、それらの要因に起因する誤差につ
き、従来で解決されていないからである。
【0005】この点に関し、間欠送り系の構成、作動の
諸元に下記を例に挙げて、具体的に敷衍すると次の如く
である。
【0006】駆動ローラ外径;260.64mm エンドレスベルト円周長(厚さを含む);819.2m
m 駆動ローラ回動角検出方法;モータの回動角に対応して
パルス信号を発信し、それを計数する モータ回動に対するパルスゼネレータの分解能(パルス
間隔のミニマムについての能力);1024000パル
ス/1回転 1パルス当りのベルト送り量;0.8μm モータ回転角度(一秒当りのベルト送り長さに換算);
0.632μmの諸元の場合、モータの回動角度誤差
は、間欠送り長100mmで、15秒(対応するベルト
送り長約9.5μm)、間欠送り長300mmで、20
秒(対応するベルト送り長約12.6μm)、が実測さ
れ、一方駆動ローラの芯振れ、加工誤差は最大0.03
mmであり、これに対応する間欠送り誤差は、 送り長100mmのとき、10.4μm 送り長300mmのとき、26.1μm が実測されている。
【0007】即ち、送り長100μmのときで、誤差は
合計19.9μm、送り長300mmの場合で、誤差は
合計38.7μmというように10μmを超える。
【0008】また上記以外にも、何らかの原因で設定パ
ルス(設定間欠送り長に対応する制御パルス数)に、1
パルス即ち送り長にして0.8μmが加算又は減算され
る誤作動が起こることがある。このため最悪の場合、前
記cの要因を除去したとしても、送り長100mmで、
上記の9.5μm、10.4μm、0.8μmを和し
て、 20.7μmの誤差、送り長300mmで、上記
の12.6μm、26.1μm、0.8μmを和して、
39.5μmの誤差、が発生することになる。そして、
送り長誤差はマイナス側とプラス側について起る。
【0009】従来の制御方式では、前記要因による送り
長の不同に対応しきれず、間欠送りの送り長に10μm
を超えるばらつきを発生することがあるのは当業者の知
るところである。
【0010】エンドレスベルトの間欠送りの不同は、一
部当業者にリニアスケールと称呼されている一種の直線
運動検出装置で、エンドレスベルトの直線運動量をその
進行中に検出し、且つその検出量に基づきモータの回動
角を設定値となるよう制御することを図っても、前示所
望の精度は得られない。何故ならこの制御方式でも、実
際問題として制御が設定値よりマイナス側へずれたり、
プラス側へずれたりし、誤差を10μm以下のばらつき
に抑え得ないことが起こるからである。
【0011】本発明の課題は、前示の分野で要求される
高い精度で、エンドレスベルトの間欠送り長のばらつき
制御を保証し、且つこれを合目的の下に達成でき、精密
スクリーン印刷、インキジェット印刷等において被印刷
物を所要間隔で間欠送りするエンドレスベルトの送り駆
動制御に有用な方法及び装置を開発するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の間欠送り制御方
法の特徴は、エンドレスベルトの駆動ローラに直結して
これを間欠回動させるモータの回動量をディジタル量に
変換して検出し、このディジタル量の検出に基づき、エ
ンドレスベルトの設定間欠送り長に対応する回動量でモ
ータを停止するようにされるエンドレスベルト間欠送り
制御方法において、前記駆動ローラの複数回転の周回に
つき、エンドレスベルトの間欠送りを計測して、該計測
に設定送りと誤差があるならば、その誤差送りのうち少
ない又は多い送りに相当するモータの回動量を許容範囲
内となるよう補正すると共に、その補正のための制御
は、前記少ない又は多い送り誤差に対応する駆動ローラ
周面の位置を前記周回のそれぞれで求め、それに基づき
ディジタル制御方式により行う点にある。
【0013】当該構成のエンドレスベルト間欠送り制御
方法において、前示ディジタル方式によるモータ回動量
補正のための制御は、誤差送りのうち少ない又は多い送
りに相当するモータの回動量を許容範囲内となるよう補
正するのに対応したディジタル量に変換して検出するこ
とに基づく様式であって、これをモータの回動量を補正
制御すべき間欠回動区分より一送り先行する、モータの
回転体或いは駆動ローラ又は駆動ローラと一体回転する
回転部材周面の間欠回動区分に施した所定数の位置マー
クをセンサで検出し、検出した位置マークの数に応じ
て、前記誤差送りのうち少ない又は多い送りにつきモー
タ回動量を許容範囲内で増大又は縮少するよう補正する
仕様で行う方式を充てることができる。
【0014】本発明の間欠送り制御装置の特徴は、エン
ドレスベルトの駆動ローラに直結してこれを間欠回動さ
せるモータの回動量をディジタル量に変換して検出し、
これに基づきエンドレスベルトの設定間欠送り長に対応
する回動量でモータを停止するようにされるエンドレス
ベルト間欠送り制御装置において、前記駆動ローラの複
数回転の周回につき、設定送りに対するエンドレスベル
トの送り長に誤差があった間欠回動区分について、その
誤差のうち少ない又は多いモータの回動量を許容範囲内
となるよう補正するディジタル制御装置を備え、該ディ
ジタル制御装置が、モータの回動量を補正制御すべき間
欠回動区分より一送り先行する、モータの回転体或いは
駆動ローラ又は駆動ローラと一体回転する回転部材周面
の間欠回動区分に施した所定数の位置マーク及び該マー
クを検出するセンサを制御要素として、ディジタル制御
を行うようになっている点にある。
【0015】
【実施例】本発明の実施態様を示す図面を参照して、次
に本発明を説明する。
【0016】本発明に係るエンドレスベルト間欠送り制
御を採用した精密スクリーン印刷機A1 の主要部の概要
を図1、図2に示す。
【0017】該印刷機は、軸受け10、10に支架され
て前後に駆動ローラ1及び被動ローラ2が配置され、こ
れらローラ1、2に厚み,硬度及び伸び率が全体的に均
質なニッケル或いはクロムからなる又はステンレスレス
鋼からなるエンドレスベルト3が所定テンションを付与
されて張架されている。ニッケル又はクロムからなるエ
ンドレスベルトは、電鋳法により得られたものを充てる
ことができる。
【0018】エンドレスベルト3の駆動ローラ1には、
これを間欠回動させるモータ7がカップリング8で直結
されている。モータ7は、駆動ローラ1の回動につき作
動誤差をなくするのに即応する減速機なしの低速,高ト
ルク型サーボモータを充てるのがよく、且つステータ型
のコアが内側に、その外側にロータ型コアが在るタイプ
のものが好ましい。図示のモータ7は、この型であり、
そのステータ型コア7aが印刷機機台11上のブラケッ
ト9に取り付けられ、ロータ型コアには外部部材が結合
され該部材が回転体7bをなしている。
【0019】駆動ローラ1を回転させるモータ7の間欠
回動量、即ちエンドレスベルト3の間欠送り長は、ディ
ジタル制御装置13のコンソール14によって設定され
る。その設定は実施例では6桁であり、1μmから99
9.999mmの間で任意値に設定できるようになって
いる。
【0020】コンソール14から所要の指示を与えられ
ると、ディジタル制御装置13は、予め与えられている
プログラムに従い、設定間欠送り長に相当するパスル数
(1パルス当り0.8μm)、例えば 間欠送り長100mmの場合、100mm/0.8μm
=125000パスル 間欠送り長300mmの場合、300mm/0.8μm
=375000パスル を演算し、記憶する。
【0021】制御装置13には、スクリーン印刷機A1
の後記印刷主要部からの印刷終了信号が入る。すると、
予め与えられたプログラムに従い制御装置13は、モー
タ制御器14に作動指令を出し、モータ7を起動させ、
次いで増速、定速回動、減速、停止させるよう、制御器
14を制御する。モータ7が起動すると、モータに設け
たパルスゼネレータ7−1からモータ7の回動量に相当
する数のパルスが制御装置13に入力され、前記設定送
り長に相当するパルス数から減算演算を制御装置13が
行い、残りパルス数が零でモータ7が停止する。
【0022】印刷機A1 では、紙、フィルム、布帛等の
長尺の印刷基材つまり被印刷物4がプレスローラ5を用
いエンドレスベルト3上面に常法に従い貼着され、該ベ
ルトと共に間欠送りされる。被印刷物4には、間欠送り
長Lに対応する帯域にスクリーン印刷が従来と同様にし
て施される。そのスクリーン印刷主要部は図1に概略化
して示し、符号6を付した。この印刷終了と共にモータ
7が起動し、次の間欠送りを行い、これを繰り返す。
【0023】本発明は所期の課題を達成するため、前記
間欠送り長に誤差を生じさせる駆動ローラ1周面上の個
所につき、これを事前に検索、確認し、それに基づいて
間欠送り長誤差のばらつきを許容範囲内に自動的に補正
しようというものである。具体的には、次の如くであ
る。
【0024】印刷機A1 の組立完成後、又は稼動工場に
据付、試運転終了後、印刷機の稼動に先立ち、エンドレ
スベルト3の実際の間欠送り長を測定し、且つその時の
駆動ローラ1の対応する回転位相を検べる。
【0025】この間欠送り量事前計測のために、エンド
レスベルト3の直線運動量をディジタル方式で検出する
装置18を印刷機A1 に設ける。この直線運動検出装置
18は、前記間欠送り長事前計測、及びその送り対応す
る駆動ローラ1の回動位相検べに関して、或いはその後
の印刷機A1の検査時にのみ使用すればこと足り、それ
以外のときは不用で非作動下におかれる。
【0026】図示の実施例で前記検出装置18には、い
わゆるリニアスケールが充てられている。従って以下、
該装置をニリアスケールという。リニアスケール18
は、定位置に配置されたスケール部18−1及びこれを
走査する検出ヘッド18−2を持ち、それ自体公知の方
法に従い、ベルト3の直線運動量を計測する。検出ヘッ
ド18−2は、クランプ18−3と協働してベルト3キ
ャリア部の耳部を挟持するクランプ18−3′に結合さ
れている。クランプ18−3はエアシリンダ18−4で
駆動され、エアシリンダ18−4は前記挟持の下、クラ
ンプ18−3、18−3′及びベルト3と共に間欠送り
され、停止後、エアシリンダ18−5により移動前の定
位置に復帰される。
【0027】前記送り長の事前計測に当っては、コンソ
ール12によりディジタル制御装置13の制御量が所定
値となるよう設定し、それに従い、エンドレスベルト3
の所要長さの間欠送りを或る期間例えば駆動ローラ1が
3、4回転を周回するのに相当する間、繰り返し行う。
【0028】当該間欠送りの繰り返しは、エンドレスベ
ルト3の間欠送り、クランプ18−3の閉,開、エアシ
リンダ18−5のプランジャの前進,復帰を1サイクル
につき、図4の作動チャートに示す通りの順序で行う。
こうして、リニアスケール18はエンドレスベルト3の
間欠送り長を計測する。
【0029】駆動ローラ1の外周面に軽く接触させて定
位置に直定規19を仮設しておき(図5)、前記送り長
事前計測の都度、各間欠送りのサイクル端即ち当該間欠
送りに対応する駆動ローラ1の周面位置を然るべき表
示、例えば該定規19に沿う罫線で駆動ローラ1周面に
記す(図5)。これは送り長計測後に消去可能な記入で
よい。罫線には各間欠送りの順番を記す。図5で駆動ロ
ーラ1の周面上の算用数字が、罫線即ち間欠送りの順に
対する駆動ローラ1の周面位置の順番を表している。罫
線、番号はベルト3の耳から外側の部位のロール1周面
に記す。
【0030】前記罫線及び番号記しを駆動ローラ1の
3、4周程度について行い、その都度リニアスケール1
8で計測したエンドレスベルト3の間欠送り長を記録す
る。この駆動ローラ1の位置番号とベルト3の間欠送り
長の計測値をグラフ化すると、図6に示すようになる。
この記録は駆動ローラ1の3〜4周について行えば十分
である。図示の例は、当該記録を3周に対して行ったも
ので、図5の左より1周目、2周目、3周目の順の記録
である。図5で矢符はローラ1の回動方向を示す。図6
のグラフ上で○印はローラ1の1周目、△印は2周目、
×印は3周目の罫線位置(間欠送り毎のローラ1の周面
位置)、グラフ下方の算用数字(1)から(26)が図
5の罫線の順番に相当する。鎖線がベルト3の間欠送り
に対応する駆動ローラ1の周面位置曲線である。
【0031】間欠送り長とその送りに対応する駆動ロー
ラ1の周面位置の関係を示すグラフ(図6)において、
ローラ周面位置(19),(2),(11),(20)
近辺、及び(8),(17)近辺での送り長が最小であ
り、(13),(22),(5)近辺では送り長が最も
大きく、その間の誤差は±10μm(最大20μm)で
あることが判る。(なお、リニアスケール18の計測単
位は5μm)。
【0032】この送り長の誤差の傾向は、駆動ローラ1
の4周以上の周回についても殆ど差がなく、エンドレス
ベルト3の間欠送りに誤差を生じさせる駆動ローラ1周
面上の固有の位置が、ローラ1の3、4周に対する前示
記録から確認できる。これに基づき、その誤差送りのう
ち少ない又は多い送りを許容範囲内となるよう補正す
る。これが本発明の最も主たる要点である。
【0033】この補正を自動的に行うため、本発明では
次のような手段を講じている。
【0034】エンドレスベルト3の補正を必要とする間
欠送り区分に対応する駆動ローラ1の間欠回動区分、図
示の例では位置(19),(2),(11),(20)
近辺及び(8),(17)近辺を含む間欠回動区分、よ
り詳しくはローラ1の1周目では位置(2)を含む区分
及び(8)を含む区分、2周目では位置(11)を含む
区分及び(17)を含む区分、3周面では位置(19)
を含む区分及び(20)を含む区分について、モータ7
の間欠回動が許容範囲内となる、換言すればグラフ上の
送り量の多い部分に少ない送り量が近づく即ち送り長誤
差のばらつきが小さくなるよう補正し、それによって駆
動ローラ1の当該間欠回動区分の回転量を補正するよう
にする。
【0035】このため、モータ7の回動量を許容範囲内
に補正制御するべき間欠回動区分より一送り先行する、
モータ7の回転体7b周面の間欠回動区分に、所定数の
位置マーク17を付設し、位置マーク17を検出するセ
ンサ15例えば光センサを定位置に配置する。位置マー
ク17は、駆動ローラ1又は駆動ローラと一体回転する
回転部材の周面に付設してもよい。そのようにする場
合、センサ15は該駆動ローラ又は回転部材の周面に対
応する個所に配置する。
【0036】モータ7の間欠回動で、センサ15が位置
マーク17、17‥を検出すると、その都度、その出力
がアンプ16で増幅され、ディジタル制御装置13にパ
ルス信号として入力され、それを該装置13が計数し、
次の間欠送り長を図3の制御チャートに示すように装置
13で演算し、補正された次回送り長の操作量としてモ
ータ7の制御器14に出力する。
【0037】位置マーク17の数は、モータ7の回動量
補正に必要な度合に応じて定められる。位置マーク17
一枚当り、即ちセンサ15の位置マーク17一つ検出当
りの補正量(図3におけるN)を制御パルス数で4パル
ス、送り長にして3.2μmとすれば、例えば10μm
送り長を増大したい場合、位置マーク17の数は3枚で
ある。
【0038】こうして、必要とするモータ7の間欠回動
区分の間欠送りのばらつきが許容範囲内に補正され、エ
ンドレスベルト3の間欠送り長のばらつきも許容範囲内
に規整される。補正された間欠送りに対応する駆動ロー
ラ1の周面位置の曲線は、図6のグラフにおいて実線で
示した。この曲線は、位置(19),(2),(1
1),(20)を含むローラ間欠回動区分、位置
(8),(17)を含むローラ間欠回動区分について、
モータの間欠回動量を10μm相当分増大した結果とし
て、他の間欠回動区分も補正されていることを示す。
【0039】前示の間欠送り補正制御は、誤差送りのう
ち少ない送りを多い送り量に近づける仕様であるが、こ
れに代え多い送りを少ない送り量に近づけるよう間欠送
り補正の制御を行ってもよい。その場合にも間欠送りの
ばらつきを許容範囲内に規整し得ることは自明である。
この後者の補正制御の仕様は当業者には自明であろう。
従って、その態様例については、これ以上の説明及び図
解は省略する。
【0040】図7、8にインキジェット印刷機A2に対
する本発明の実施態様を例示した。図7、8で図1、2
と同符号は同部分を示す。
【0041】図7、8に示すものは、印刷機がインキジ
ェット印刷機である点を除き、主要構成即ちエンドレス
ベルト3の間欠送り制御及び必要とするベルト送り長補
正制御は、図1、2の印刷機について説明したと変わる
ところがない。従って、図示を簡潔にするため、エンド
レスベルト間欠送り制御系は図7、8では省略した。ま
た印刷機A2は、それ自体が従来公知のものと変わらな
いので、印刷主要部としてのインキジェットノズルユニ
ット61部に関してのみを示し、該ユニットも簡略化し
て示した。
【0042】ノズルユニット61は、エンドレスベルト
3による被印刷物4の間欠送り方向Xにその間欠送り長
Lに対応する帯域に亘って多数配列されたインキジェッ
トノズル(図示せず)のアセンブリ62及びこれを内部
に備えたハウジング63を包含している。インキジェッ
トノズルは通常、黄、マゼンタ、シアンの三色分又はこ
れに黒を加えた四色分が設けられる。該アセンブリ62
は、被印刷物4との間の間隙Sの調節が可能である。
【0043】ハウジング63は方向Xと直行する方向Y
へ延びたガイドロッド64、64上を摺動可能であり、
モータ65の正、逆回転により回転軸66及びボールス
プライン67を通じ、Y方向へ前後に駆動される。符号
68はベルト3の支持テーブルを示す。
【0044】ハウジング63につれるノズルユニット6
1のY方向への片道移動で、アセンブリ62におけるイ
ンキジェットノズルによりインキジェット印刷がなされ
る。その印刷が終了すると、その時それ自体公知の適当
な方法で、指令信号を図1、2の実施例におけると同様
なディジタル制御装置(図示せず)に発して、前述した
と同様にして次のエンドレスベルト3の間欠送りが行わ
れた後、ノズルユニット61が反転移動して、次の印刷
が先の印刷に隣接して行れる。以下、同様にして間欠送
り長Lに対応する帯域にインキジェット印刷が繰り返さ
れる。
【0045】インキジェット印刷機A2の場合も、エン
ドレスベルト3の間欠送り長の誤差に許容範囲を超える
ばらつきのあるときは、これを既に説明したと同様にし
て補正する。
【0046】以上のようにして本発明は、冒頭に述べた
分野で要求される±5μm(10μm)以下の高い精度
の下に、エンドレスベルト間欠送りのばらつきの抑制を
保証することの課題解決の達成を得る。
【0047】本発明では、エンドレスベルトの駆動ロー
ラを間欠回動させるモータの回動量を補正するのに、誤
差送りのうち少ない或いは多い送りについて、モータ回
動量を許容範囲内に増大又は縮少するよう補正する仕様
をとっている。この仕様は、図6に例示するグラフにつ
いていうと、誤差送りに対応する駆動ローラの周面位置
曲線のマイナス又はプラスの何れか片側領域を補正する
仕方である。即ち、モータ回動量補正は増大又は縮小の
何れかを行えばよく、マイナス、プラス双方につき補正
する場合より制御が容易である。
【0048】本発明では、駆動ローラ周面上という、エ
ンドレスベルトの送りに直接的に関与する部位で、誤差
送り発生の因子をとらえ、それに基づきモータ回動量の
補正制御を行っている。このため、駆動ローラにモータ
を直結していることと共に、送りについての機械的な誤
差要因は、これを小さく抑え得る。
【0049】即ち、本発明ではこれら成果の結果、許容
範囲内にエンドレスベルトの間欠送りのばらつきを規整
することの課題を合目的の下に達成できる。
【0050】本発明において、モータの回動量を補正す
るのにディジタル制御方式で行うのは、この種方式の制
御が他の分野の自動制御に用いて優れた機能を示すのと
同様に、エンドレスベルト間欠送りの規整に優れた機能
を発揮するから、そうするのである。
【0051】
【発明の効果】上記のように本発明は、冒頭に述べた分
野で要求される高い精度で、エンドレスベルト間欠送り
長のばらつき制御を保証でき、且つこれを合目的の下に
達成できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御方式を持つスクリーン印刷機
の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示した印刷機の右側面図である。
【図3】本発明に係るディジタル制御装置の制御チャー
トを示す。
【図4】本発明に係るエンドレスベルトの間欠送り、直
線運動量検出装置におけるクランプの閉,開、同クラン
プを前後進させるエアシリンダのプランジャ前進,後退
の作動チャートを示す。
【図5】図1に示す印刷機における駆動ローラ周面に、
エンドレスベルト間欠送り区分に対応する同ローラ間欠
回動区分につき、表示を記す要領の説明斜視図を示す。
【図6】エンドレスベルトに生じた間欠送り誤差と、そ
れに対応する駆動ローラの周面位置との関係を示すグラ
フである。
【図7】本発明に係る制御方式でエンドレスベルトの間
欠送りを制御されるインキジェット印刷機の一例を示す
印刷主要部の平面図である。
【図8】図7の印刷主要部の正面図を示す。
【符号の説明】
A1 スクリーン印刷機 A2 インキジェット印刷機 1 駆動ローラ 3 エンドレスベルト 4 被印刷物 6 印刷機A1の印刷主要部 7 駆動ローラのモータ 7−1 パルスゼネレータ 7b モータの回転体 12 コンソール 13 ディジタル制御装置 14 モータの制御器 15 センサ 17 位置マーク 18 エンドレスベルトの直線運動量検出装置(リ
ニヤスケール) 18−1 同装置のスケール部 18−2 同装置の検出ヘッド 18−3 、18−3′ 同装置のクランプ 18−4 同クランプ開閉エアシリンダ 18−5 同クランプ前、後動エアシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスベルトの駆動ローラに直結し
    てこれを間欠回動させるモータの回動量をディジタル量
    に変換して検出し、これに基づきエンドレスベルトの設
    定間欠送り長に対応する回動量でモータを停止するよう
    にされるエンドレスベルト間欠送り制御方法において、
    前記駆動ローラの複数回転の周回につき、エンドレスベ
    ルトの間欠送りを計測して、それに設定送りと誤差があ
    れば、その誤差送りのうち少ない又は多い送りに相当す
    るモータの回動量を許容範囲内となるよう補正すると共
    に、その補正のための制御は、前記少ない又は多い送り
    誤差に対応する駆動ローラ周面の位置を前記周回のそれ
    ぞれで求め、それに基づきディジタル方式により行うこ
    とを特徴とするエンドレスベルト間欠送り制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンドレスベルト間欠送
    り制御方法において、ディジタル方式によるモータ回動
    量補正のための制御は、誤差送りのうち少ない又は多い
    送りに相当するモータの回動量を許容範囲内となるよう
    補正するのに対応したディジタル量に変換して検出する
    ことに基づく様式であって、これをモータの回動量を補
    正制御すべき間欠回動区分の一送り先行する、モータの
    回転体或いは駆動ローラ又は駆動ローラと一体回転する
    回転部材周面の間欠回転区分に施した所定数の位置マー
    クをセンサで検出し、検出した位置マークの数に応じ
    て、前記誤差送りのうち少ない又は多い送りにつきモー
    タ回動量を許容範囲内で増大又は縮少するよう補正する
    仕様で行うことを特徴とするエンドレスベルト間欠送り
    制御方法。
  3. 【請求項3】 エンドレスベルトの駆動ローラに直結し
    てこれを間欠回動させるモータの回動量をディジタル量
    に変換して検出し、これに基づきエンドレスベルトの設
    定間欠送り長に対応する回動量でモータを停止するよう
    にされるエンドレスベルト間欠送り制御装置において、
    前記駆動ローラの複数回転の周回につき、設定送りに対
    するエンドレスベルトの送り長に誤差があった間欠回動
    区分について、その誤差のうち少ない又は多いモータの
    回動量を許容範囲内となるよう補正するディジタル制御
    装置を備え、該ディジタル制御装置は、モータの回動量
    を補正制御すべき間欠回動区分より一送り先行する、モ
    ータの回転体或いは駆動ローラ又は駆動ローラと一体回
    転する回転部材周面の間欠回動区分に施した所定数の位
    置マーク及び該マークを検出するセンサを制御要素とし
    て、ディジタル制御を行うようになっていることを特徴
    とするエンドレスベルト間欠送り制御装置。
JP4448595A 1995-03-03 1995-03-03 エンドレスベルト間欠送り制御方法及び制御装置 Pending JPH08238747A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027334A (zh) * 2019-04-22 2019-07-19 杭州电子科技大学 一种基于平网数码联合印花机构的印花方法

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