JPH08238522A - 薄板のコイル巻き取り方法および装置 - Google Patents

薄板のコイル巻き取り方法および装置

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JPH08238522A
JPH08238522A JP6360895A JP6360895A JPH08238522A JP H08238522 A JPH08238522 A JP H08238522A JP 6360895 A JP6360895 A JP 6360895A JP 6360895 A JP6360895 A JP 6360895A JP H08238522 A JPH08238522 A JP H08238522A
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JP
Japan
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coil
winding
thin plate
disorder
coiling
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JP6360895A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Mikami
俊宏 三上
Yukio Komura
幸夫 香村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コイル13の最外層付近における巻き乱れを、
外周面位置検出器15、側面位置検出器17等により検出す
る。検出した巻き乱れ信号によりステッピングモーター
49を動作させ、薄板12に押し付けられたロール41を巻き
乱れをなくす方向に移動させる。ロール41との摩擦で薄
板12が幅方向に移動し、巻き乱れが修正される。 【効果】 薄板巻き取りコイルの巻き乱れを自動的に修
正できるので、作業者による巻き乱れの監視が必要がな
くなり、労力とコストを低減できると共に、巻き乱れの
小さい品質の良好なコイルを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄板のコイル巻き取り
方法と、それに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】冷間圧延されたアルミニウム等の金属薄板
を高速で巻き取ると、巻き取ったコイルの側面に凹凸
(巻き乱れ)が発生しやすい。コイルに巻き乱れがある
ということは、薄板が蛇行しながら巻き取られているこ
とであるから、コイルの品質としては好ましくない。コ
イルの巻き乱れは極力小さくすることが望ましい。
【0003】コイルの巻き乱れは、薄板がコイルに巻き
取られる瞬間に、その直下のコイル外周面との間に空気
を巻き込み、その空気が側面から排出されるまでの間に
薄板が幅方向にずれるために発生すると考えられてい
る。したがってコイルの巻き乱れを小さくするために
は、空気の巻き込みを少なくすればよい。このため従来
は、コイル巻き取り中に巻き乱れが発生したときは、巻
き取り速度を低下させるか、巻き取り張力を高くするこ
とにより、巻き乱れの修正を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
作業者がたえず巻き乱れの有無を監視していて、巻き乱
れ発生時には巻き取り速度または張力の制御を行わなけ
ればないため、労力がかかるだけでなく、巻き乱れが小
さいうちに修正を行うことが難しいため、巻き乱れをあ
る程度以上小さくすることができない。また巻き取り速
度を低下させることは生産性の低下をまねくので、これ
が頻繁に行われることは好ましくなく、さらに巻き取り
張力を高めることは薄板の機械的強度の面から限界があ
る。
【0005】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、コイルの巻き乱れを自動的に修正できる巻き取り方
法と、それに用いる装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による薄板のコイ
ル巻き取り方法は、薄板を巻き取りつつあるコイルの最
外層またはその付近における巻き乱れを検出する巻き乱
れ検出手段を設け、その巻き乱れ検出手段がコイルの巻
き乱れを検出したときは、その検出信号に基づきコイル
に巻き取られる薄板に外力を加えて、その薄板を巻き乱
れをなくす方向に移動させることを特徴とするものであ
る。
【0007】また本発明による薄板のコイル巻き取り装
置は、薄板を巻き取りつつあるコイルの最外層またはそ
の付近における巻き乱れを検出する巻き乱れ検出手段
と、その巻き乱れ検出手段がコイルの巻き乱れを検出し
たときに、その検出信号に基づきコイルに巻き取られる
薄板に外力を加えて、その薄板を巻き乱れをなくす方向
に移動させる巻き乱れ修正手段とをを備えていることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明においては、コイルの最外層またはその
付近における巻き乱れ(コイル軸線方向におけるコイル
側面の位置が適正位置にないこと)の検出を行う。これ
により、その時点で巻き取りが適正に行われているか否
かを把握できる。コイルの巻き乱れが発生したときは、
コイルに巻き取られる薄板に外力を加えて、その薄板を
巻き乱れをなくす方向に移動させる。これにより最外層
部の巻き乱れが修正される。このようにして自動的に巻
き乱れの修正が行われるため、巻き乱れの少ない巻き取
りを行うことが可能となる。
【0009】高速で巻き取られる薄板を幅方向に移動さ
せることは、従来困難と考えられていたが、例えば次の
ような手段で実現可能である。 薄板にロールを押し付け、そのロールを薄板の幅方
向に移動させる。この場合のロールとしては表面の摩擦
係数が大きいゴムロールなどを使用するとよい。 コイルに巻き取られる薄板に、気体を吹き付けるこ
とにより幅方向の力を加える。 コイルに巻き取られる薄板に、その幅方向に移動す
る磁界を作用させて、薄板に幅方向の力を加える。 コイルに巻き取られる薄板の表面に、小ロールの押
し付け又は気体の吹き付けなどにより、幅方向に不均等
に押し付け力を加える。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕図1は本発明の第1の実施例を示す。図に
おいて、11は冷間圧延された金属薄板12を巻き取る
巻き取り機、13は巻き取りにより形成されたコイルで
ある。この装置は、コイル13の外周面の位置を検出す
る外周面位置検出器15と、コイル13の側面の位置を
検出する側面位置検出器17とを備えている。
【0011】外周面位置検出器15としては、渦電流式
変位計、レーザー式変位計などの非接触式変位計あるい
は接触式変位計を用いることができる。どちらかといえ
ば薄板を傷付けるおそれのない非接触式変位計を用いる
ことが好ましい。側面位置検出器17としては、レーザ
ー式変位計などの非接触式変位計を用いることができ
る。接触式変位計は薄板の側縁を変形させるおそれがあ
るので好ましくない。
【0012】外周面位置検出器15はアクチュエータ
(エアシリンダ等)19の可動体の先端に取り付けられ
ており、そのアクチュエータ19の固定体は移動ブロッ
ク21に固定されている。これによって外周面位置検出
器15はコイル13の軸線方向に移動可能であり、位置
検出を行う前進位置と、巻き上がったコイルの取り外し
等に邪魔にならない待避位置との間を往復できるように
なっている。一方、側面位置検出器17は移動ブロック
21の所定位置に固定されている。
【0013】移動ブロック21は、リニアガイド23に
案内されてコイル13の径方向に移動可能である。移動
ブロック21はリニアガイド23と平行に設置されたね
じ棒25とかみ合っており、ねじ棒25の回転により移
動する。ねじ棒25はその一端側に設置されたステッピ
ングモーター27により回転させられる。
【0014】外周面位置検出器15は、その位置からコ
イル13の外周面までの距離を検出する。外周面位置検
出器15の検出信号は、第一の比較演算器31に入力さ
れ、そこで設定値33と比較される。この場合の設定値
33は外周面位置検出器15からコイル13の外周面ま
での適正距離である。
【0015】コイル13の外径は徐々に大きくなる。外
周面位置検出器15が検出したコイル外周面までの距離
が、設定値33より小さくなると、第一の比較演算器3
1が修正信号を発生する。その信号に応じてモーター制
御回路35はステッピングモーター27を回転させる。
これによりねじ棒25が回転し、移動ブロック21が移
動して、外周面位置検出器15のコイル外周面までの距
離を適正になるように修正する。以上の制御は、移動ブ
ロック21をコイル13の外周面の変位と共に移動させ
るための制御である。
【0016】一方、側面位置検出器17は移動ブロック
21に固定され、その位置からコイル13の側面までの
距離を検出する。側面位置検出器17の移動ブロック2
1への固定位置は、側面位置検出器17が、コイル外周
面位置又はその付近におけるコイル側面の位置を検出す
るように選定される。側面位置検出器17の検出信号は
第二の比較演算器37に入力され、そこで設定値39と
比較される。この場合の設定値39は側面位置検出器1
7からコイル13の側面までの距離の許容範囲である。
【0017】側面位置検出器17が検出したコイル側面
の位置が設定値39を超えると(すなわちコイル最外層
付近で巻き乱れが発生すると)、第二の比較演算器37
が巻き乱れ信号を発生する。以上の外周面位置検出器1
5および側面位置検出器17から第二の比較演算器37
までは巻き乱れ検出手段を構成している。
【0018】またこの装置は、薄板12がコイル13に
巻き取られる位置またはその付近で、薄板12に押し付
けられる巻き乱れ修正用のロール41を備えている。こ
のロール41の表面は薄板12とのスリップをなくすた
めゴムなどで構成されている。ロール41は横移動ブロ
ック43によって水平に支持されており、横移動ブロッ
ク43はリニアガイド45に案内されてコイル13の軸
線方向(薄板の幅方向)に移動可能である。横移動ブロ
ック43はリニアガイド45と平行に設置されたねじ棒
47とかみ合っており、ねじ棒47の回転により移動す
る。ねじ棒47はその一端側に設置されたステッピング
モーター49により回転させられる。
【0019】前記第二の比較演算器37が発生した巻き
乱れ信号は、モーター制御回路51に送られる。モータ
ー制御回路51はその信号に応じてステッピングモータ
ー49を巻き乱れをなくす方向に回転させる。これによ
りねじ棒47が回転し、横移動ブロック43およびロー
ル41が移動する。ロール41は薄板に押し付けられて
いるため、その摩擦力で薄板12を巻き乱れをなくす方
向に移動させる。これによって巻き乱れが許容範囲に収
まれば、巻き乱れ信号が発生しなくなるので、ステッピ
ングモーター49の回転は停止する。
【0020】この装置は以上のようにして巻き乱れの少
ないコイル巻き取りを行うことができる。この装置で、
圧延速度1200m/分で圧延された厚さ0.5mm、
幅1000mmのアルミ薄板を、3000mの長さ巻き
取った場合、巻き乱れの量は約3mmとなり、従来の約
1/5程度に抑えることが可能である。
【0021】なお巻き乱れ修正用のロール41はそれ専
用に設けてもよいが、従来から薄板の巻き取りに用いら
れているアイアニングロール(しわ防止ロール)を上記
のような機構により横移動制御可能として、巻き乱れ修
正用ロールと兼用することも可能である。
【0022】〔実施例2〕図2は本発明の第2の実施例
を示す。図2では巻き乱れ検出手段だけを示すが、巻き
乱れ修正手段は実施例1と同様である。この実施例は、
コイル13の外周面位置と側面位置を検出するのに、テ
レビカメラ55で撮影した画像を用いるものである。テ
レビカメラ55はコイル13の外周面と側面が交わる角
の部分を撮影するように設置し、その反対側に投光器5
7と光散乱板(すりガラス等)59を設置する。
【0023】この状態でテレビカメラ55が撮影する画
像は、モニター61に示すように、コイル部分が暗い影
13aとなり、それ以外の部分が光散乱板59を通った
光で一様な明るさとなる。したがってコイルの外周面R
と側面Sが交わる角の部分Pを明瞭に示すものとなる。
【0024】テレビカメラ55で撮影した画像信号は画
像処理装置63に入力され、そこで外周面Rと側面Sが
交わる角の部分Pの位置を検出するための画像処理を行
う。外周面位置演算器65は処理された画像信号から外
周面Rのコイル径方向(y軸方向)の位置を算出し、側
面位置演算器67は、その外周面Rの端部のコイル軸線
方向(x軸方向)の位置を算出する。このようにして得
られた値P(x、y)は、コイル外周面位置におけるコ
イル側面の位置を示すから、これを比較演算器37に入
力して実施例1と同様に処理すれば、巻き乱れ信号を得
ることができる。
【0025】このようにして得られた巻き乱れ信号によ
り実施例1と同様にして、巻き乱れ修正用のロール41
を移動させ、巻き乱れの修正を行う。
【0026】〔実施例3〕図3および図4は本発明の第
3の実施例を示す。図3および図4では巻き乱れ修正手
段だけを示すが、巻き乱れ検出手段は実施例1または2
と同様である。この装置は、図4に示すようにアイアニ
ングロール14の直前に、ノズル列69を設置し、この
ノズル列69により、コイル13に巻き取られる直前の
薄板12に、気体流により非接触で幅方向の力を加える
ようにしたものである。
【0027】ノズル列69は図3に示すように、薄板の
表面に斜め上から空気を右の方に向けて吹き付ける右向
きノズル69Aと、左の方へ向けて吹き付ける左向きノ
ズル69Bとを、薄板の幅方向に交互に配列したもので
ある。右向きノズル69Aは一括して右移動用電磁弁7
1Aに接続され、左向きノズル69Bは一括して左移動
用電磁弁71Bに接続されている。さらに右移動用電磁
弁71Aと左移動用電磁弁71Bは一括して圧縮空気源
73に接続されている。
【0028】電磁弁71A、71Bの開閉制御は電磁弁
制御回路75によって行われる。電磁弁制御回路75に
巻き乱れ信号が入力されていないときは、電磁弁71
A、71Bは閉じた状態にある。電磁弁制御回路75に
例えば薄板がコイルの左方へ偏ったという巻き乱れ信号
が入力されると、電磁弁制御回路75は右移動用電磁弁
71Aを開き、右向きノズル69Aから空気を噴射して
薄板を右方へ移動させ、巻き乱れを修正する。また反対
に、薄板がコイルの右方へ偏ったという巻き乱れ信号が
入力されると、電磁弁制御回路75は左移動用電磁弁7
1Bを開き、左向きノズル69Bから空気を噴射して薄
板を左方へ移動させ、巻き乱れを修正する。
【0029】この装置は以上のようにして巻き乱れの少
ないコイル巻き取りを行うものである。なお電磁弁制御
回路75は、巻き乱れが大きいときは空気の噴射時間を
長く、小さいときと空気の噴射時間を短くするというよ
うに、巻き乱れの程度に応じて空気の噴射時間を変化さ
せる制御も行うとよい。
【0030】〔実施例4〕図5は本発明の第4の実施例
を示す。図5では巻き乱れ修正手段だけを示すが、巻き
乱れ検出手段は実施例1または2と同様である。この装
置は、コイル13に巻き取られる薄板に、幅方向の力を
加える電磁石列77を備えている。電磁石列77は多数
の電磁石77A、77B、77C・・・を、薄板の幅方
向に一列に配列したものである。各電磁石77A、77
B、77C・・・はそれぞれスイッチ79A、79B、
79C・・・を介して電源81に接続されている。スイ
ッチ79A、79B、79C・・・のオンオフ制御は切
替制御回路83によって行われる。
【0031】切替制御装置83に巻き乱れ信号が入力さ
れていないときは、スイッチ79A、79B・・・はす
べてオフの状態にある。切替制御回路83に例えば薄板
がコイルの左方へ偏ったという巻き乱れ信号が入力され
ると、切替制御回路83は電磁石77A、77B・・・
の磁界が左から右へ移動するようにスイッチ79A、7
9B・・・の切替を行う。また反対に、薄板がコイルの
右方へ偏ったという巻き乱れ信号が入力されると、切替
制御回路83は電磁石77A、77B・・・の磁界が右
から左へ移動するようにスイッチ79A、79B・・・
の切替を行う。こうすると、薄板に発生する渦電流と磁
界の相互作用により、薄板を磁界の移動方向へ移動させ
る力が発生し、巻き乱れの修正を行うことができる。
【0032】この装置は以上のようにして巻き乱れの少
ないコイル巻き取りを行うものである。なお切替制御回
路83は、巻き乱れの程度に応じて磁界の移動速度また
は磁界の強さを変えられるようにしておくこともでき
る。
【0033】〔実施例5〕図6は本発明の第5の実施例
を示す。図6では巻き乱れ修正手段だけを示すが、巻き
乱れ検出手段は実施例1または2と同様である。この装
置は、コイル13に巻き取られる薄板12に、幅方向に
不均等に押し付け力を加えるための一対の小ロール85
A、85Bを備えている。一方の小ロール85Aは薄板
12の幅方向の左寄りに、他方の小ロール85Bは右寄
りに配置されている。小ロール85A、85Bはそれぞ
れ油圧シリンダ87A、87Bに支持され、薄板12の
表面とほぼ垂直な方向に移動可能となっている。油圧シ
リンダ87A、87Bは油圧切替装置89によって駆動
されるようになっている。
【0034】油圧切替装置89に巻き乱れ信号が入力さ
れていないときは、油圧シリンダ87A、87Bは小ロ
ール85A、85Bを待避位置(薄板と接触しない位
置)に保持している。油圧切替装置89に例えば薄板が
コイルの右方へ偏ったという巻き乱れ信号が入力される
と、油圧切替装置89は左側の油圧シリンダ87Aを動
作させ、左側の小ロール85Aを薄板12に押し付け
る。すると薄板12とコイル13の間の空気が右方に排
出され、その空気の流れの反力で薄板12が左方へ移動
するので、巻き乱れの修正が行われる。
【0035】また反対に、薄板がコイルの左方へ偏った
という巻き乱れ信号が入力されると、油圧切替装置89
は右側の油圧シリンダ87Bを動作させ、右側の小ロー
ル85Bを薄板12に押し付ける。すると薄板12とコ
イル13の間の空気が左方に排出され、その空気の流れ
の反力で薄板12が右方へ移動するので、巻き乱れの修
正が行われる。
【0036】小ロール85Aまたは85Bの押し付け
は、薄板12に傷をつけない範囲で行うことは勿論であ
る。この装置は以上のようにして巻き乱れの少ないコイ
ル巻き取りを行うものである。
【0037】〔実施例6〕図7は本発明の第6の実施例
を示す。図7では巻き乱れ修正手段だけを示すが、巻き
乱れ検出手段は実施例1または2と同様である。この装
置は、コイル13に巻き取られる薄板12に、幅方向に
不均等に押し付け力を加えるための一対のノズル69
A、69Bを備えている。一方のノズル69Aは薄板1
2の幅方向の左寄りに、他方のノズル69Bは右寄りに
配置されている。ノズル69A、69Bは薄板12の表
面に対しほぼ垂直に配置されている。ノズル69A、6
9Bはそれぞれ電磁弁71A、71Bを介して圧縮空気
源73に接続されている。
【0038】電磁弁71A、71Bの開閉制御は電磁弁
制御回路75によって行われる。電磁弁制御回路75に
巻き乱れ信号が入力されていないときは、電磁弁71
A、71Bは閉じている。電磁弁制御回路75に例えば
薄板がコイルの右方へ偏ったという巻き乱れ信号が入力
されると、電磁弁制御回路75は左側用の電磁弁71A
を開き、左側のノズル69Aから空気を噴射して薄板1
2を押し付け力を加える。すると薄板12とコイル13
の間の空気が右方に排出され、その空気の流れの反力で
薄板12が左方へ移動するので、巻き乱れの修正が行わ
れる。
【0039】また反対に、薄板がコイルの左方へ偏った
という巻き乱れ信号が入力されると、電磁弁制御回路7
5は右側用の電磁弁71Bを開き、右側のノズル69B
から空気を噴射して薄板12を押し付け力を加える。す
ると薄板12とコイル13の間の空気が左方に排出さ
れ、その空気の流れの反力で薄板12が右方へ移動する
ので、巻き乱れの修正が行われる。
【0040】この装置は以上のようにして巻き乱れの少
ないコイル巻き取りを行うものである。この方式は、薄
板12に傷をつけるおそれがないので、小ロールを用い
る方式より好ましい。
【0041】以上は本発明の実施例であり、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。例えば図1ま
たは図2に示した巻き乱れ検出手段以外の巻き乱れ検出
手段を使用することも可能である。ただし図1および図
2に示す巻き乱れ検出手段は、コイルに非接触で巻き乱
れを検出できるという点で好ましい実施形態である。ま
た巻き乱れ修正手段も他の形態のものを使用しることも
可能である。ただし図3、図5および図7に示す巻き乱
れ修正手段は薄板に非接触で巻き乱れを修正できるとい
う点で好ましい実施形態である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、薄
板巻き取りコイルの巻き乱れを自動的に修正できるの
で、作業者による巻き乱れの監視が必要がなくなり、労
力とコストを低減できると共に、巻き乱れの小さい品質
の良好なコイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す説明図。
【図2】 本発明の第2の実施例の巻き乱れ検出手段を
示す説明図。
【図3】 本発明の第3の実施例の巻き乱れ修正手段を
示す説明図。
【図4】 図3の実施例におけるコイルとノズル列の位
置関係を示す側面図。
【図5】 本発明の第4の実施例の巻き乱れ修正手段を
示す説明図。
【図6】 本発明の第5の実施例の巻き乱れ修正手段を
示す説明図。
【図7】 本発明の第6の実施例の巻き乱れ修正手段を
示す説明図。
【符号の説明】
12:薄板 13:コイル 15:外周面位置検出器 17:側面位置検出器 19:アクチュエータ 21:移動ブロック 23:リニアガイド 25:ねじ棒 27:ステッピングモーター 41:ロール 43:横移動ブロック 45:リニアガイド 47:ねじ棒 49:ステッピングモーター 55:テレビカメラ 61:モニター 69:ノズル列 69A、69B・・・:ノズル 71A、71B:電磁弁 77:電磁弁列 77A、77B・・・:電磁弁 79A、79B・・・:スイッチ 85A、85B:小ロール 87A、87B:油圧シリンダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板を巻き取りつつあるコイルの最外層ま
    たはその付近における巻き乱れを検出する巻き乱れ検出
    手段を設け、その巻き乱れ検出手段がコイルの巻き乱れ
    を検出したときは、その検出信号に基づきコイルに巻き
    取られる薄板に外力を加えて、その薄板を巻き乱れをな
    くす方向に移動させることを特徴とする薄板のコイル巻
    き取り方法。
  2. 【請求項2】薄板を巻き取りつつあるコイルの最外層ま
    たはその付近における巻き乱れを検出する巻き乱れ検出
    手段と、 その巻き乱れ検出手段がコイルの巻き乱れを検出したと
    きに、その検出信号に基づきコイルに巻き取られる薄板
    に外力を加えて、その薄板を巻き乱れをなくす方向に移
    動させる巻き乱れ修正手段、 を備えていることを特徴とする薄板のコイル巻き取り装
    置。
  3. 【請求項3】巻き乱れ検出手段が、薄板を巻き取りつつ
    あるコイルの外周面の位置を検出する外周面位置検出手
    段と、検出したコイル外周面位置又はその付近における
    コイル側面の位置を検出する側面位置検出手段と、検出
    したコイル側面位置と設定値との比較によりコイル巻き
    乱れ信号を作成する比較手段とを備えたものからなる請
    求項2に記載のコイル巻き取り装置。
  4. 【請求項4】巻き乱れ修正手段が、薄板に押し付けられ
    るロールと、そのロールを薄板の幅方向に移動させる機
    構からなる請求項2または3に記載のコイル巻き取り装
    置。
  5. 【請求項5】巻き乱れ修正手段が、コイルに巻き取られ
    る薄板に、気体流により幅方向の力を加える手段からな
    る請求項2または3に記載のコイル巻き取り装置。
  6. 【請求項6】巻き乱れ修正手段が、コイルに巻き取られ
    る薄板に、その幅方向の移動磁界により幅方向の力を加
    える手段からなる請求項2または3に記載のコイル巻き
    取り装置。
  7. 【請求項7】巻き乱れ修正手段が、コイルに巻き取られ
    る薄板に、幅方向に不均等に押し付け力を加える手段か
    らなる請求項2または3に記載のコイル巻き取り装置。
JP6360895A 1995-02-28 1995-02-28 薄板のコイル巻き取り方法および装置 Pending JPH08238522A (ja)

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