JPH08238286A - 入浴装置 - Google Patents

入浴装置

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JPH08238286A
JPH08238286A JP4785595A JP4785595A JPH08238286A JP H08238286 A JPH08238286 A JP H08238286A JP 4785595 A JP4785595 A JP 4785595A JP 4785595 A JP4785595 A JP 4785595A JP H08238286 A JPH08238286 A JP H08238286A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 健康増進、病気治癒に有効な入浴装置とす
る。 【構成】 比重1.1以上の食塩溶液3を浴槽1に充填
し、加熱釜2で入浴可能温度に加熱する。曝気管9から
酸素、空気または酸素を大量に混合した空気を食塩溶液
3に供給して、悪臭源を分解すると共に、入浴者に酸素
を十分に与えて、身体の機能を活発化させる。バイオ処
理装置30でアンモニア、窒素酸化物等を微生物分解し
て、腐敗を防止する。濾過器12で食塩溶液3を濾過
し、混入した埃、人体の垢等を除去し、長期間の使用を
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は健康増進、傷病治癒、リ
ハビリテ−ションあるいは通常の入浴に用いられる入浴
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した目的で行う入浴としては、従前
より温泉療法がなされている。この温泉療法は温泉や砂
風呂等に身体を浸して暖めると共に、これらに含有され
ているミネラル、イオン等の有効成分を皮膚から作用さ
せることにより、健康増進、療養等に役立てるものであ
る。しかしながら、温泉療法は温泉場に赴いて滞在しな
ければならず、不便となっている。一方、単に体を暖め
たり、健康増進等を目的とする場合には、このような温
泉場に赴くことなく、家庭内で気軽に温泉と略同様な使
用を行うための浴用剤が市販されている。この浴用剤は
温泉湯等を真空乾燥処理して、粉末化し、これを小袋に
分包したものであり、この粉末を家庭内の浴槽の湯に溶
解して、使用するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た浴用剤はその購入を必要とするため、頻繁に使用する
場合には、高価となっている。また、浴用剤は温泉成分
を含有するだけであって、その目的は身体を暖める健康
増進程度であり、例えば身体を浮かしたりするリハビリ
テ−ションのための入浴ができないと共に、皮膚その他
の身体の傷病には有効な治療法となっていない問題があ
る。
【0004】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、家庭内での頻繁な使用ができ、しかも健康増進
のみならず、リハビリテーションその他の療養にも効果
的に用いることが可能な入浴装置を提供することを目的
とする。また、本発明は浴用を繰り返して行うことがで
き、これにより、使用上の便利性をも兼ね備えた入浴装
置を提供することをも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の入浴
装置は、少なくとも表面が耐蝕性材質からなり、比重
1.1以上の食塩溶液が貯溜される浴槽と、この浴槽内
の食塩溶液を加熱する加熱手段とを備えていることを特
徴とする。
【0006】この構成では、加熱手段によって浴槽内の
食塩溶液を35〜45°C程度に加熱することにより、
入浴が可能となる。この入浴時において、食塩溶液が比
重1.1以上であり、これにより身体を浮かした状態で
の入浴ができ、例えば、身体の不自由な人でも、入浴時
には体が軽くなって容易に入浴することができると共
に、浴槽内で身体を動かすことが容易となる。このた
め、リハビリテーションにも好適に使用することができ
る。かかる食塩溶液の比重としては、入浴の目的によっ
て適宜、変更されるものであり、上述した身体を浮かし
た入浴では1.1〜2.0、好ましくは、1.3前後が
良好である。この入浴装置に使用する食塩溶液は、家庭
用の市販の精製塩、天日精製塩を用いてもよく、工業用
の岩塩を用いてもよく、いずれにしても、簡単に入手で
き、しかも、安価であるため、頻繁に使用することがで
きる。
【0007】本発明の別の入浴装置は、少なくとも表面
が耐蝕性材質からなり、比重1.1以上の食塩溶液が貯
溜される浴槽と、この浴槽内の食塩溶液を加熱する加熱
手段と、酸化性ガスを浴槽内の食塩溶液に供給する曝気
手段とを備えていることを特徴とする。この酸化性ガス
としては、酸素、オゾン、空気のいずれか又はこれらの
混合ガスを選択することができる。
【0008】この構成では、曝気手段が酸素、オゾン或
いは空気からなる酸化性ガスを食塩溶液に供給するた
め、食塩溶液が好気的な雰囲気条件となり、食塩溶液内
に混入したバクテリア、雑菌等が殺菌されて、無菌化す
る。このため、衛生的であり、長期使用が可能となる。
特に、酸化性ガスとして酸素、オゾンあるいはこれらを
混合した空気を用いる場合には、これらのガスから酸素
イオン、オゾンイオンが発生する。これらの酸素やオゾ
ンのイオンは食塩溶液内の塩素イオンと化合して、次亜
塩素酸イオン(ClO- )や亜塩素酸イオン(ClO2
- )を生成する。これらのイオンは不安定であるが、そ
の一時的な生成によって、食塩溶液に混入した身体から
の悪臭発生物質を分解する。このため食塩溶液からの悪
臭発生を防止でき、快適な入浴を長期間行うことができ
る。また、酸化性ガスとして、酸素或いは酸素を大量に
混合した空気を用いる場合は、入浴中に酸素を十分に吸
収することができる。このため、新陳代謝を活性化で
き、病気の治癒、健康増進を行うことができる。
【0009】本発明のさらに、別の入浴装置は、少なく
とも表面が耐蝕性材質からなり、比重1.1以上の食塩
溶液が貯溜される浴槽と、この浴槽内の食塩溶液を加熱
する加熱手段と、酸化性ガスを浴槽内の食塩溶液に供給
する曝気手段と、浴槽内の食塩溶液を濾過する濾過手段
とを備えていることを特徴とする。
【0010】この構成においても、曝気手段は上述と同
様に作用するが、さらに濾過手段を備えることにより、
食塩溶液に混入した埃、人体からの垢を除去する。この
ため、さらに清潔的な使用ができるメリットがある。
【0011】なお、上述したいずれの構成においても、
食塩溶液内に混入した化合物を微生物により分解するバ
イオ処理手段を浴槽に連結することができる。このバイ
オ処理手段を用いることにより、人体から食塩溶液に混
入した窒素化合物等の悪臭発生物質を分解して、無臭化
できると共に、バクテリア、雑菌の栄養源を分解でき
る。これにより、上述した曝気手段に加えて、さらに快
適で、しかも衛生的な入浴が可能となる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の入浴装置の第1実施例を示
す。この入浴装置は浴槽1と、この浴槽1に連結された
加熱手段としての加熱釜2とを備えている。浴槽1には
食塩溶液3が貯溜されている。食塩溶液3は水道水等の
清水、蒸留水、イオン交換水等を用いることができる
が、これに限らず、清酒、牛乳等の食塩を溶解し、人体
に無害のものであれば、特に限定されるものではない。
この食塩溶液はこれらの溶媒に食塩を溶解したものを浴
槽1に注下しても良く、浴槽1に溶媒を充填し、この溶
媒に食塩を投下して、混合し、溶解しても良い。
【0013】加熱釜2はバーナ等の加熱源4と、この加
熱源4の上部に仕切られた状態で設けられた加熱槽5と
を備えている。加熱槽5は下部の導入管6と、上部の導
出管7とを介して浴槽1と連結されている。この加熱釜
2は浴槽1の食塩溶液3が導入管6から加熱槽5に導入
し、加熱源4が発火した熱によって食塩溶液を加熱し、
導出管7から浴槽1に戻すものである。これにより、浴
槽1内の食塩溶液は35〜45°C等の浴用に適した温
度となる。8は加熱源4に燃料を供給する燃料タンクで
ある。
【0014】本実施例において、浴槽1の内面及び加熱
槽5の内面は食塩溶液と接触した状態となっているとこ
ろから、これらの全体あるいはその表面が耐蝕性材質に
より、形成されるものである。この耐蝕性材質として
は、ステンレス、アルミニウムあるいはアルミニウム合
金、チタンあるいはその合金、その他のものを選択する
ことができる。この場合、浴槽1は高温度が作用しない
ところから、これらの材質の他、ヒバ材等の木材あるい
は繊維強化プラスチック(FRP)などを使用しても良
い。
【0015】上記構成において、食塩溶液3としては
1.1よりも大きな比重を有したものが使用される。こ
の比重は用いる食塩の純度等により変動するが、食塩を
13%程度溶解した場合、比重は約1.13となる。こ
のように1.1よりも大きな比重の食塩溶液に入浴する
ことにより、身体が浮き易く、入浴時の運動を容易に行
うことができる。このため、身体の不自由な人の入浴
や、リハビリテーションを行うのに最適となる。また、
比重1.1〜2.0程度の濃度の食塩溶液はpHが8程
度の弱アルカリ性を示すと共に、穏やかな浸透作用を有
している。このため皮膚内部との液交換が刺激のない状
態でゆっくりと行われ、しかも皮膚を弱アルカリ性とす
る。これにより皮膚を介した新陳代謝が活性化できると
共に、皮膚疾患を治癒することができる。さらには、食
塩の溶解で塩素イオンが解離し、この塩素イオンが殺菌
力を有しているところから、皮膚を清浄の状態とするこ
とができる。加えて、食塩溶液は安価で市販されている
ため、使用に際して高価とならず、頻繁な入浴に用いる
ことができる。なお、食塩溶液に対しては、カルシウ
ム、リン、カリウム、ヨウ素その他のミネラル成分を適
宜、混合しても良い。
【0016】図2は本発明の第2実施例を示し、第1の
実施例と同一の要素は同一の符号を付して対応させてあ
る。この実施例では、浴槽1の底部に曝気管9が配置さ
れている。曝気管9はその長手方向に沿って小孔10が
多数開設されていると共に、ガス供給源11と連結され
ている。ガス供給源11は酸素、空気等の酸化性ガスを
曝気管9に供給する。この供給された酸化性ガスは曝気
管9の小孔10から泡となって食塩溶液3を浮上する。
すなわち、曝気管9は食塩溶液に対して、エアレーショ
ンを行う曝気手段として作用するものである。ここで酸
化性ガスとしては、後述する各種の作用を有効とする関
係から酸素が良好であるが、通常の空気であっても良
く、酸素が大量に混合された空気でも良い。また、健康
を害しない程度の量のオゾンでも良く、健康を害しない
程度の濃度のオゾンを混合した空気でも良い。さらに
は、酸素、オゾンの双方を混合した空気であっても良
い。
【0017】この構成の本実施例は、入浴に好適な温度
に加熱された食塩溶液に対して、曝気管9から酸素、オ
ゾン、空気あるいはこれらの混合ガスが泡となって供給
される。これらの酸化性ガスは食塩溶液に溶解し、入浴
者の皮膚及び浴槽の食塩溶液の双方に対して、穏やかな
酸化作用を行う。特に、酸化性ガスとして、酸素、オゾ
ンまたはこれらが混合された空気を用いた場合、この酸
化と同時に、酸素、オゾンの一部が解離して、活性を有
したラジカル的なO-2イオンとなる。そして、このイオ
ンが食塩溶液内の塩素イオンと結合して、次亜塩素酸イ
オン、亜塩素酸イオンを生成する。これらの次亜塩素酸
イオン及び亜塩素酸イオンは不安定なため、その生成が
一時的となっているが、この一時的な生成時に入浴者及
び食塩溶液に対して、強力な酸化作用及び殺菌作用を行
う。この酸素、オゾン及び次亜塩素酸イオン、亜塩素酸
イオンの作用によって、入浴者の皮膚に付着しているバ
クテリア、雑菌が死滅するため、皮膚を清潔にすること
ができるばかりでなく、水虫等の軽度の皮膚病を治癒す
ることができる。
【0018】また、上述した酸素、オゾン、空気中の酸
素及び次亜塩素酸イオン、亜塩素酸イオンは、食塩溶液
に対して、入浴者の入浴によって混入した悪臭発生源を
分解する。すなわち、酸素、オゾン空気中の酸素及び次
亜塩素酸イオン、亜塩素酸イオンは溶液内に混入してい
る硫化水素、メルカプタン類、アルデヒド類、アミン
類、アンモニア、アルコール類、有機酸、ケトン類その
他の悪臭性化合物を、その強力な酸化力によって分解し
て、無臭化する。これにより食塩溶液からの悪臭の発生
を防止でき、食塩溶液を交換しなくても、快適な入浴を
長期間行うことができる。加えて、食塩溶液内に混入し
たバクテリアや雑菌の死滅を行うため、清潔な入浴も可
能となる。
【0019】酸化性ガスとして、酸素又は酸素が混合さ
れた空気を用いる場合、上述した作用に加えて、酸素が
有する本質的な呼吸円滑化及びこれに基ずいた新陳代謝
の活性化を入浴者に及ぼすことができる。すなわち、入
浴者はその入浴中に、浴槽1の食塩溶液から浮上してく
る酸素の高濃度雰囲気内に置かれるため、これらを十分
に吸い込むことができる。これにより、肺の中で交換さ
れる酸素の量が増えて、血液中の酸素濃度が大きくな
る。従って、身体各部の細胞の新陳代謝を活性化でき、
内蔵、筋肉、皮膚の機能を増大することができる。この
ため、病気の治癒に効果的であると共に、健康をさらに
増進することができ、皮膚の艶も良くなる。なお、本実
施においても、比重が1.1以上の食塩溶液を用いるも
のであり、これにより、身体を浮かした状態での入浴が
できる第1実施例と同様な効果を有するものである。こ
こで、酸素やオゾンによる曝気は入浴時等の一時的に行
えば良く、常時、行う必要がないものである。
【0020】図2において、30はバイオ処理手段を示
す。このバイオ処理手段30は第1及び第2の濃度調整
器31、32と、この第1及び第2の濃度調整器31、
32の間に挿入された処理装置33を備えている。処理
装置33は第1、第2及び第3の処理槽34、35及び
36が順に連結された構造となっている。これらの処理
槽33、34及び35は微生物を食塩溶液に作用させ
て、微生物による分解を行うものであり、入浴者の皮
膚、身体等から食塩溶液3に混入した化合物を確実に分
解することができる。
【0021】本実施例において、第1の処理槽34には
硝化菌が用いられ、硝化菌によるアンモニア(NH3 )
の分解を行う。この分解によって、アンモニア臭を除去
することができる。また第2の処理槽35には、脱窒菌
が用いられ、脱窒菌による窒素酸化物(例えば、NO3
)の還元が行われる。この還元により、窒素酸化物が
N2 となって、無臭化する。第3の処理槽36には、メ
ルカプタン類その他の化合物を分解する微生物が用いら
れて、これらの化合物の分解を行う。これらの微生物分
解により、食塩溶液3内の悪臭性化合物が無臭化するた
め、上述した曝気手段との併用により、さらに無臭化を
促進することができる。加えて、上述した化合物はバク
テリア、雑菌等の栄養源となっているが、この化合物を
分解することにより、バクテリアや雑菌の繁殖を抑制で
きる。このため、快適で、衛生的な入浴を行うことがで
きるばかりでなく、バクテリア、雑菌の繁殖に起因した
食塩溶液の腐敗も防止することができる。
【0022】上述した硝化菌、脱窒菌等の微生物は食塩
濃度が高い場合、その活性が低下する。第1の濃度調整
器31は浴槽1からの食塩溶液3を希釈して、この微生
物の活性の低下を防止するものであり、例えば、7%程
度の濃度となるように調整する。一方、第2の濃度調整
器32は希釈された食塩溶液を入浴可能な濃度に濃縮す
るものである。かかるバイオ処理装置30はポンプ38
を有する管路37から浴槽1の食塩溶液3が導入され、
処理した食塩溶液を管路39から浴槽1に戻すようにな
っている。なお、このバイオ処理装置30の駆動は、常
時行っても良く、常時行う必要がない場合は、間欠的に
行っても良い。
【0023】図3は本発明の第3の実施例を示し、第2
実施例と同一の要素は同一の符号を付して対応させてあ
る。この実施例では第2実施例と同様に、加熱釜2を備
えると共に、酸素、オゾンあるいは空気等の酸化性ガス
を供給する曝気管9が浴槽1内に設置されている。これ
らに加えて、本実施例では濾過手段としての濾過器12
を備えるものである。この濾過器12は吸入管13及び
バルブ17を有する排出管14を介して、浴槽1と連結
されており、内部にはフィルタ15が設けられている。
16は吸入管13に設けられたポンプであり、食塩溶液
3が浴槽1及び濾過器12を循環するように作動する。
また、吸入管13の先端部はフィルタ15の下部に挿入
されている。
【0024】この実施例は第2実施例と同様の効果を有
すると共に、濾過器12を配置することにより、食塩溶
液12を清浄に保持することができる効果をさらに有し
ている。。すなわち、浴槽1内の食塩溶液3は吸入管1
3からフィルタ15内に導入され、フィルタ15を通過
しながら濾過器12内に充満し、その後排出管14から
浴槽1内に戻される。このフィルタ15を通過する際
に、食塩溶液3に混入した埃や人体からの垢を効率良
く、除去できる。これにより、食塩溶液3が清浄状態と
なり、清潔な使用ができると共に、食塩溶液3を交換し
なくても、長期間使用することができる。従って、食塩
溶液の交換の手間を省くことができ、使用上、便利とな
る。なお、この濾過器12の使用は必要な時に行うもの
であり、使用しないときはバルブ17を閉じたり、ポン
プ16を停止しておくことができる。
【0025】図4及び図5は加熱手段の別例をそれぞれ
示す。図4は淡水が充填された加熱管19と、この加熱
管19内の淡水を加熱する加熱釜20とを備えるもので
あり、加熱管19は浴槽1の底部に配置されている。こ
の加熱手段では加熱管19内の淡水を加熱することによ
り、伝熱により浴槽1内の食塩溶液3を間接的に加熱す
るものである。このような加熱構造では、高熱が作用す
る加熱釜及び加熱管の内部が淡水によって満たされてい
るため、食塩の腐食力がこれらに作用せず、これにより
これらを長期間使用できるメリットがある。
【0026】図5は内部にニクロム線等の発熱線23が
挿入された発熱管22を浴槽1の底部に配置したもので
あり、発熱線23には商業電源24から電力が供給され
る。この加熱構造においても、間接加熱を行うものであ
り、緩やかな加熱が可能となっている。なお、図4及び
図5において、18は加熱管19及び発熱管22の上部
に配置された仕切り板であり、入浴者の身体がこれらと
接触することを防止している。また、これらの加熱構造
においても、上述した曝気管9及び/または濾過器12
を連結することができるものである。
【0027】本発明は上記した各実施例に限定されるこ
となく、種々変更が可能であり、例えば、図1に示す浴
槽装置にバイオ処理装置30を連結しても良く、図2及
び図3の浴槽装置に対しては、バイオ処理装置30を配
置しなくても良い。また、酸素、オゾン、空気等の酸化
性ガスを食塩溶液に供給する形態としては、これらのガ
スを高圧により噴射しても良く、これにより入浴者に対
するマッサージを行うことが可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明の入浴装置は、比重が1.1以上
の食塩溶液を用いるため、身体を浮かした状態での入浴
ができ、リハビリテーションを行うことができると共
に、新陳代謝を促進でき、健康増進に効果的となる。ま
た、頻繁に使用しても、安価となる。本発明では、食塩
溶液に酸素、オゾンあるいは空気等の酸化性ガスを供給
することにより、これらと食塩との相乗効果が作用して
食塩溶液を衛生的に保持することができ、食塩溶液を長
期間使用することができる。
【0029】また、本発明の入浴装置においては酸化性
ガスとして、酸素及び酸素を大量に含有したガスを用い
ることにより、血液中の酸素濃度が大きくなり、内蔵、
筋肉、皮膚を活発化でき、病気の治癒、健康増進に寄与
できる。本発明では、これらに加えて、食塩溶液を濾過
することにより、食塩溶液を清浄化でき、清潔な入浴が
可能となる。さらにバイオ処理手段を用いることによ
り、食塩溶液の無臭化及びバクテリアや雑菌等の繁殖を
防止することができ、食塩溶液の腐敗も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】第2実施例の断面図である。
【図3】第3実施例の断面図である。
【図4】加熱手段の別例の断面図である。
【図5】加熱手段のさらに別例の断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 加熱釜 3 食塩溶液 9 曝気管 12 濾過器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が耐蝕性材質からなり、
    比重1.1以上の食塩溶液が貯溜される浴槽と、この浴
    槽内の食塩溶液を加熱する加熱手段とを備えていること
    を特徴とする入浴装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面が耐蝕性材質からなり、
    比重1.1以上の食塩溶液が貯溜される浴槽と、この浴
    槽内の食塩溶液を加熱する加熱手段と、酸化性ガスを浴
    槽内の食塩溶液に供給する曝気手段とを備えていること
    を特徴とする入浴装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面が耐蝕性材質からなり、
    比重1.1以上の食塩溶液が貯溜される浴槽と、この浴
    槽内の食塩溶液を加熱する加熱手段と、酸化性ガスを浴
    槽内の食塩溶液に供給する曝気手段と、浴槽内の食塩溶
    液を濾過する濾過手段とを備えていることを特徴とする
    入浴装置。
  4. 【請求項4】 前記浴槽には浴槽内の食塩溶液に混入し
    た化合物を微生物により分解するバイオ処理手段が連結
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の入浴装置。
  5. 【請求項5】 前記酸化性ガスは酸素、オゾン、空気の
    いずれか又はこれらの混合ガスであることを特徴とする
    請求項2または3のいずれかに記載の入浴装置。
  6. 【請求項6】 前記バイオ処理手段の微生物は窒素化合
    物を分解する菌体であることを特徴とする請求項4記載
    の入浴装置。
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