JP3046329U - 圧縮空気除湿装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮空気中の水分、油分を捕捉して除く捕捉
体を掃除あるいは新旧交換するときに簡単容易に着脱す
ることができる。 【解決手段】 内外両筒を有し、圧縮空気が内筒内を下
降中に水分と油分を除くようになつている形式の圧縮空
気除湿装置であつて、内筒２の上下両端に雌ねじ１１が
設けられ、内筒２の中央部の内周に間隔を開けて２個の
周溝１６が設けられ、内筒２の上端の雌ねじ１１が栓体
８の外周中央部に設けられた雄ねじ１０に螺合され、ス
テンレススチールの弾性リング１７をステンレススチー
ルの網でくるんで皿形に皿形捕捉体１８を作り、ステン
レススチールの網の帯をジグザグ状に屈折してジグザク
捕捉体２０を作り、ジグザグ捕捉体２０を挟むようにし
た２個の皿形捕捉体１８，１８の弾性リング１７，１７
を前記の周溝１６，１６に弾性に抗して嵌入するように
なつている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は空気圧縮機からの圧縮空気に含まれる水分、油分などを除去する圧縮 空気除湿装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から圧縮空気に含まれている水分、油分を取り除くために、圧縮空気の通 路に除湿装置を設けている。そして除湿装置の内部には濾網が取り着けられてい て水分、油分を分離するようになつている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の除湿装置においては圧縮空気の早い速度により濾網が移動しないように 固く取り付けている。濾網は装置からしばしば取り出して掃除しなければならな いのに固着してあるので着脱が極めて面倒であつた。 そこで本考案は濾網の取着が圧縮空気によつて破壊されたり、外れたりしない ように堅固に濾網をしかも簡単に取着あるいは取外ができるようにした圧縮空気 除湿装置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、内外両筒を有し、圧縮空気が内筒内を 下降中に水分、油分を除くようになっている形式の圧縮空気除湿装置であつて、 外筒の蓋体には外筒の軸心寄りに開口する空気入孔と外筒の壁寄りに開口する空 気出孔とが設けられ、内筒の上下両部内周に雌ねじが設けられ、内筒の中央部内 周に浅くて幅の広い周溝が間隔を開けて２条設けられ、内筒の上部の雌ねじに栓 体の外周中央部に設けられた雄ねじが螺合され、栓体外周の雄ねじより下の外周 と内周の雌ねじとの間に隙間が形成され、栓体の上面に栓体と同心のすり鉢形の 凹所が設けられ、凹所の壁には底の近くに末広の空気噴出孔が多数放射状に設け られ、上記周溝に弾性嵌入することができるステンレススチール製の弾性リング をステンレススチールの網で包んで皿形に作られた皿形捕捉体とステンレススチ ールの網の帯をジグザグ状に屈折して作られたジグザグ捕捉体とが形成され、前 記各周溝には２個の皿形捕捉体の間にジグザグ捕捉体を挟むように重ねて各弾性 リング部分が弾性嵌入されている構成である。

【０００５】 圧縮空気は空気入孔から栓体の凹所に入り、空気噴出孔から噴出して雌ねじに 衝突し、外筒との隙間を旋回しながら下降し、皿形捕捉体とジグザグ捕捉体で水 分、油分を捕捉され、乾燥した清浄な圧縮空気は空気出孔を通る。水分、油分は ドレン排出孔から取り出される。

【０００６】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 １は外筒、２は内筒であつて、外筒１の蓋体３には外筒１の軸心寄りに開口す る空気入口４と壁寄りに開口する空気出孔５が設けられ、外筒１の底６にドレン 排出孔７が設けられている。８は蓋体３の下面に密接して取着される内筒２の栓 体であつて、栓体８の上面には栓体８と同心のすり鉢形の凹所９が設けられ、栓 体８の外周中央部に雄ねじ１０が設けられ、その雄ねじ１０が内筒内周の雌ねじ １１に螺合され、栓体８外周の雄ねじ１０より下の外周と内筒２の雌ねじ１１と の間に０．５〜１ｍｍ位の隙間１２が形成されるようになつている。凹所９の底 に近い壁１３には空気噴出孔１４が放射状に設けられ、その空気噴出孔１４は径 が入口では１〜３ｍｍで、出口では６ｍｍまで大きくなるようなテーパー孔であ る。栓体８はその中心に突設されたボルト部１５で蓋体３の下面に螺着され、閉 じられた凹所９に空気入孔４が開口しており、圧縮空気は一端は凹所９に入って 多数の空気噴出孔１４から雌ねじ１１に向かつて噴出するようになつている。ま た内筒２の中央部内周に浅くて幅の広い周溝１６が間隔を開けて２条設けられて いる。１７は径方向に弾性を有するステンレススチール製の弾性リング（ステン レススチール線の両端をつながないで作られたリング）であり、１８は弾性リン グ１７を図４の２点鎖線で示すステンレススチールの網１９でくるむように弾性 リング１７のまわりの部分を弾性リング１７にそって裏に折り返して皿形に作ら れた皿形捕捉体である。２０は図５のように内筒２の径よりも少し小さい幅のス テンレススチール網の帯２１が一点鎖線Ａで内側に折られ、２点鎖線Ｂで外側に 折られ、図６に示すようにジグザグ状に屈折されたジグザグ捕捉体である。なお ステンレススチール網はいずれも２５０メッシュ程度の目の細かいものである。

【０００７】 皿形捕捉体やジグザグ捕捉体を掃除する時あるいは新旧交換する時には外筒１ を回して蓋体３から取り外してから、内筒２を回して栓体８から取り外す。それ から皿形捕捉体１８とジグザグ捕捉体２０を内筒２の軸心方向に押せば内筒から 容易に外れて取り出すことができる。皿形捕捉体１８とジグザグ捕捉体２０の掃 除が終わつたならば内筒の軸心方向に押し入れると、弾性リング部分が周溝１６ にはまりこんで固着される。また、内筒２を栓体８に螺合するときには内筒２の 両端の雌ねじ１１，１１のいずれを螺合させてもよい。

【０００８】

【考案の効果】

皿形捕捉体が弾性リングの弾力で周溝に固着されるので、捕捉体の着脱を簡単 容易に行うことができる。従って装置全体の分解組立を迅速容易に行うことがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断面図である。

【図２】図１のＩ−Ｉ線断面図である。

【図３】弾性リングの斜視図である。

【図４】皿形捕捉体の一部切欠裏面図である。

【図５】ステンレススチール網の帯の一部切欠斜視図で
ある。

【図６】内筒に挿入される前のジグザグ捕捉体の一部切
欠斜視図である。

【符号の説明】

１ 外筒 ２ 内筒 ３ 蓋体 ４ 空気入孔 ５ 空気出孔 ８ 栓体 ９ 凹所 １０ 雄ねじ １１ 雌ねじ １２ 隙間 １３ 壁 １４ 空気噴出孔 １６ 周溝 １７ 弾性リング １８ 皿形捕捉体 ２０ ジグザグ捕捉体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内外両筒を有し、圧縮空気が内筒内を下
   降中に水分、油分が除かれるようになつている形式の圧
   縮空気除湿装置であつて、外筒１の蓋体３には外筒１の
   軸心寄りに開口する空気入孔４と外筒１の壁寄りに開口
   する空気出孔５とが設けられ、内筒２の上下両部内周に
   雌ねじ１１が設けられ、内筒２の中央部の内周に浅くて
   幅の広い周溝１６が間隔を開けて２条設けられ、内筒２
   の上部の雌ねじ１１に栓体８の外周中央部に設けられた
   雄ねじ１０が螺合され、栓体８の雄ねじ１０より下の外
   周と内筒２の雌ねじ１１との間に隙間１２が形成され、
   栓体８の上面に栓体８と同心のすり鉢形の凹所９が設け
   られ、凹所９の壁１３には底の近くに末広の空気噴出孔
   １４が多数放射状に設けられ、上記周溝に弾性嵌入する
   ことができるステンレススチール製の弾性リング１７を
   ステンレススチールの網で包んで皿形に作られた皿形捕
   捉体１８とステンレススチールの網の帯をジグザグ状に
   屈折して作られたジグザグ捕捉体２０とが形成され、前
   記各周溝１６，１６には２個の皿形捕捉体１８，１８の
   間にジグザグ捕捉体２０を挟むように重ねて各弾性リン
   グ部分が弾性嵌入されていることを特徴とする圧縮空気
   除湿装置。