JPH08237827A - 高圧装置 - Google Patents

高圧装置

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Publication number
JPH08237827A
JPH08237827A JP7341362A JP34136295A JPH08237827A JP H08237827 A JPH08237827 A JP H08237827A JP 7341362 A JP7341362 A JP 7341362A JP 34136295 A JP34136295 A JP 34136295A JP H08237827 A JPH08237827 A JP H08237827A
Authority
JP
Japan
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protective lining
protective
pressure device
insulating
lining
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Withdrawn
Application number
JP7341362A
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English (en)
Inventor
Elias Juelke
エリアス・ユルケ
Bodo Dr Bruehl
ボードー・ブリユール
Leopold Ritzer
レオポルト・リッツエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABB RES Ltd
ABB Research Ltd Sweden
Original Assignee
ABB RES Ltd
ABB Research Ltd Sweden
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Filing date
Publication date
Application filed by ABB RES Ltd, ABB Research Ltd Sweden filed Critical ABB RES Ltd
Publication of JPH08237827A publication Critical patent/JPH08237827A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/02Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances
    • H01B3/10Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances metallic oxides
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
    • H02G5/068Devices for maintaining distance between conductor and enclosure being part of the junction between two enclosures

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Insulators (AREA)
  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧装置の寿命の間、遊離した化学的に攻撃
性のある分解生成物、特にフッ化水素酸を透さない保護
層を有する高圧装置を提供する。 【解決手段】 高圧装置は、電圧を加えられる作用部材
3,7を取り囲む、絶縁ガスを充填した金属製ケーシン
グ1,5と、その中で作用部材を電気的に絶縁するよう
支持するための絶縁体と、作用部材の可動部分を操作す
るための電気的に絶縁するよう形成された駆動手段と、
少なくとも絶縁体と駆動手段を被覆する少なくとも一つ
の保護ライニング11を備えている。装置の運転時に絶
縁ガスに生じた分解生成物が保護ライニングに侵入する
よう、保護ライニングが形成され、保護ライニングがナ
ノ組織化された材料からなる少なくとも一つの成分を有
し、この成分が、少なくとも一つの固体の非吸湿性変換
生成物を生じながら、侵入する分解生成物と反応する。
その後、置換によって発生した置換生成物は保護ライニ
ング内に残る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を加えられる
作用部材を取り囲む、絶縁ガスを充填した金属製ケーシ
ングと、ケーシング内で作用部材を電気的に絶縁するよ
う支持するための絶縁体と、作用部材の可動部分を操作
するための電気的に絶縁するよう形成された駆動手段
と、少なくとも絶縁体と電気的に絶縁するよう形成され
た駆動手段とを被覆する少なくとも一つの保護ライニン
グを備えている高圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】接地し、絶縁ガス例えばSF6 を充填し
た金属製保護部材(カプセル)を備えた高圧装置が知ら
れている。高電圧を加えられる作用部材に対向する保護
部材の内側表面は、保護ライニングを備えている。この
保護ライニングはこの表面を滑らかにし、特にそれによ
って、掃除補助具の繊維またはその他の残留物が、内側
表面の表面の粗さによって引き止められて残り、それに
よってガス絶縁区間の絶縁耐力が減少することがないの
で、掃除することが可能である。このような装置の場
合、作用部材の表面は同じ理由から、往々にして同じよ
うな保護ライニングを備えている。
【0003】文献ドイツ連邦共和国特許出願公開第41
20309号明細書によって、絶縁ガスを充填した金属
製保護部材を備えた高圧装置が知られている。この保護
部材は電圧を加えられる作用部材を取り囲んでいる。保
護部材の内側表面には、一部が多層になっている保護ラ
イニングが設けられ、同様に作用部材の外側表面にも保
護ライニングが設けられている。この高圧装置の場合に
は、絶縁ガス区間の絶縁耐力が、自由に動く粒子または
固定された粒子によって制限される。この保護ライニン
グは通常は、化学的に活性の開閉残渣または攻撃性のあ
る分解生成物を非吸湿物質に変換するのに適していな
い。
【0004】上記種類の今日の高圧装置では、石英粉末
を充填したまたはガラス繊維で補強した注型用樹脂から
なる絶縁部材が条件付きでのみ使用される。なぜなら、
高圧装置に充填される絶縁ガスの分解生成物が、充填物
または補強部の珪酸塩に影響を与えるからである。今日
最も多く用いられる六フッ化イオウ(SF6 )を絶縁ガ
スとして使用されると、特にそのとき生じるフッ化水素
酸(HF)が珪酸塩に攻撃的に作用する。このような絶
縁部材が慣用の保護ラッカーの一つによって覆われる
と、この保護被覆材が攻撃性の分解生成物の侵入を少し
だけ遅らせることができる。試験の結果、100μm〜
200μmの厚さの慣用の保護層は、室温で、1〜3時
間から不充分な保護作用を示した。絶縁部材を長い時間
保護するときには、保護ラッカー層を直接塗布しなけれ
ばならない。これは複数のラッカー層を塗布し、その間
に乾燥工程を挟まなければならないので面倒である。し
かもこれにより、攻撃性のある分解生成物に対する持続
性のある保護は達成できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高圧
装置の寿命の間、遊離した化学的に攻撃性のある分解生
成物、特にフッ化水素酸を透さない保護層を有する高圧
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、装置の運転
時に絶縁ガスに生じた分解生成物が保護ライニングに侵
入するよう、保護ライニングが形成され、保護ライニン
グがナノ組織化された材料からなる少なくとも一つの成
分を有し、この成分が、少なくとも一つの固体の非吸湿
性変換生成物を生じながら、侵入する分解生成物と反応
し、ナノ組織化された(ナノ構造化された)材料として
MgOが設けられていることによって解決される。
【0007】本発明によって得られる効果は実質的に、
珪酸塩を含む充填物質を有する固体の絶縁体が、保護
層、すなわち攻撃性の分解生成物、特にフッ化水素酸が
珪酸塩を含む充填物質に作用し、絶縁体を機械的および
絶縁的に弱めることを確実に防止する保護層を備えてい
ることにある。比較的に有利に製作可能なこの固体の絶
縁体は、簡単に塗布可能な保護層によって、攻撃性のあ
る雰囲気でも使用可能であるという、経済的な効果があ
る。
【0008】更に、攻撃性の分解生成物が無害になり、
それによって同時に絶縁区間内で自由に動く粒子の数が
減少するという効果がある。保護層に侵入する攻撃性の
分解生成物は、非吸湿性の電気的に絶縁する物質に確実
に変換され、この物質は保護層に結合する。高圧装置は
絶縁ガスを充填した金属製ケーシングを備えている。こ
のケーシングは電圧を加えられる作用部材を取り囲んで
いる。更に、作用部材をケーシング内で電気的に絶縁す
るよう支持するための絶縁体と、作用部材の可動部分を
操作するための電気的に絶縁するよう形成された駆動手
段を備えている。絶縁体と電気的に絶縁するよう形成さ
れた駆動手段は、保護ライニングによって覆われてい
る。保護ライニングは、装置の運転時に、絶縁ガス内に
生じた分解生成物が保護ライニングに侵入するように形
成され、非吸湿性の電気的に絶縁する少なくとも一つの
固体の変換生成物を生じながら、分解生成物と反応する
少なくとも一つの成分を有する。
【0009】この少なくとも一つの成分はナノ組織化さ
れた材料として形成されている。ナノ組織化された材料
としては、Al2 3 またはMgOが設けられる。保護
ライニングの基剤としては、エポキシラッカーが設けら
れるかあるいはポリエステル、アクリル樹脂またはポリ
ウレタンを基剤としたラッカーが設けられる。しかし、
保護ライニングの基剤として、ポリエステル−PETP
−繊維補強部材を備えた樹脂を使用することもできる。
保護ライニングのこの実施は特に有利である。なぜな
ら、この保護ライニングが例えば絶縁管の巻きつけのた
めの基剤として使用可能であるからである。
【0010】色素の形で加えられる成分によって、保護
ライニングの表面がつや消しになる。それによって同時
に、場合によっては塗布される保護ライニングの他の層
の付着が改善されるので有利である。本発明の他の実施
形は従属請求項の対象となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】図において、同じように作用する
要素には同じ参照符号が付けてある。本発明の直接的な
理解のために必要でない要素はすべて図示していない。
図1には、本発明による高圧装置の非常に簡略化した第
1の部分断面が示してある。ほぼ円筒状に形成されかつ
圧力を漏らさぬように形成された金属製のケーシング1
は、圧力付勢される絶縁ガス、例えばSF6 を充填した
内室2を取り囲んでいる。ケーシング1の中央には、電
圧を加える、非常に簡略化して示した作用部材3が設け
られている。ケーシング1はフランジ継手4によって、
ほぼ円筒状に形成されかつ圧力を漏らさぬように形成さ
れた他の金属製のケーシング5に、圧力を漏らさぬよう
連結されている。このケーシング5も、圧力付勢される
絶縁ガス、例えばSF6 を充填した内室6を取り囲んで
いる。ケーシング5の中央には、電圧を加える、非常に
簡略化して示した作用部材7が設けられている。両内室
2,6は円板状に形成された仕切り絶縁体8によって互
いに分離されている。この仕切り絶縁体は圧力を漏らさ
ぬようフランジ継手4に嵌め込まれている。仕切り絶縁
体8は円板状の絶縁本体9を備えている。この絶縁本体
には、鋳込みアーマチュア10が圧力を漏らさぬよう鋳
込まれている。鋳込みアーマチュア10は作用部材3,
7に導電的に連結されている。仕切り絶縁体8は作用部
材3,7をケーシング1,5に対して支持している。内
室2,6には分解生成物が作用する。この分解生成物は
例えば図示していない電源回路遮断器または他の開閉装
置内でアーク放電によって生じる。
【0012】絶縁本体9は石英粉末を充填したおよびま
たはガラス繊維で補強した注型用樹脂で作られている。
絶縁本体9の表面はそれぞれ保護ライニング11を備え
ている。この保護ライニングは単層または多層に形成可
能である。図には、判りやすくするために、保護ライニ
ング11は比較的に厚く示してある。この保護ライニン
グ11の個々の層の厚さは一般的に、数μmから約10
0μmである。厚い保護ライニング11はこの層を複数
回塗布することによって得られる。その際、場合によっ
ては、中間に乾燥工程が設けられる。作用部材3,7の
表面はその全体または一部が、慣用の保護層12によっ
て覆われている。ケーシング1,5の内側表面はその全
体または一部が慣用の保護層13によって覆われてい
る。しかしながら、これらの保護層12または13の代
わりに、保護ライニング11の材料組成に一致する材料
組成を有する保護ライニングを全体または一部に取付け
ることができる。更に、保護層12または13の全体ま
たは一部を、保護ライニング11の材料組成に一致する
材料組成の他の保護ライニングで覆うことができる。
【0013】図2には、本発明による高圧装置の非常に
簡略化した第2の部分断面が示してある。ほぼ円筒状に
形成されかつ圧力を漏らさぬよう形成された金属製のケ
ーシング1は、圧力付勢された絶縁ガス、例えばSF6
を充填した内室2を取り囲んでいる。ケーシング1の中
央には、電圧を加える、非常に簡略化して示した作用部
材が設けられている。ここでは、作用部材として絶縁リ
ンク14が示してある。この絶縁リンク14は案内部材
16内を滑動する可動の接触子15と、可動の接触子1
5を受け入れるよう設けられた固定の対向接触子17を
備えている。案内部材16と固定の対向接触子17は、
仕切り絶縁体または切欠きを有する支持絶縁体として形
成された図示していない絶縁体によって、ケーシング1
内で位置決めされている。可動接触子15はそれに摺動
可能に連結された絶縁材料製の駆動棒18によって、軸
方向に動かされる。この駆動棒18はケーシング1内に
回転可能にかつ圧力を漏らさぬよう支承された駆動軸1
9を介して操作される。駆動軸19を駆動する駆動装置
は図示していない。駆動棒18は他の形をしていてもよ
い。
【0014】電気的に絶縁する駆動棒18は石英粉末を
充填したおよびまたはガラス繊維で補強した注型用樹脂
で作られている。駆動棒18の表面はその全体に保護ラ
イニング11を備えている。この保護ライニングは単層
または多層に形成可能である。図には、判りやすくする
ために、保護ライニングが比較的に厚く示してある。こ
の保護ライニング11の個々の層の厚さは一般的に、約
50μmから数百μmである。保護ライニング11を厚
くすることは、この層を何回も塗布することによって達
成される。その際、場合によっては中間の乾燥工程が設
けられる。
【0015】ガス絶縁された開閉装置に使用されるいろ
いろな種類の電源回路遮断器は、圧力に耐える電気的に
絶縁する消弧室管を有する消弧室を備えている。この消
弧室管は、保護ライニング11で覆われているときに
は、同様に、石英粉末を充填したおよびまたはガラス繊
維で補強した注型用樹脂で作ることができる。図3には
円筒状に形成されたこのような消弧室管20の部分断面
が示してある。この場合、中心軸線は23で示してあ
る。消弧室管20は更に、壁21を備えている。この管
が金属保護され絶縁された開閉装置内で使用されるとき
には、この壁の外側は保護ライニング11によって覆わ
れている。管が屋外据え付けのためのSF6−遮断器内
で使用されると、この外側の保護ライニング層11は不
要である。消弧室管20の場合には、上側の表面は他の
保護ライニング22を備えている。この保護ライニング
は前記の保護ライニング11と同じ組成を有するかある
いは例えば巻取り心棒に巻き取られた消弧室管20の場
合には、ポリエステル繊維で補強された樹脂層として形
成されている。この場合、樹脂には加工の前に、化学的
に反応する成分が混合される。この成分は微細に分散し
ている少なくとも一つの色素からなっている。この色素
粒子は樹脂内に均一に分配される。しかしながら更に、
適当な色素粒子を混合したエポキシ樹脂と共にPETP
−繊維フリースを使用することができる。このような消
弧室管20を製作する場合には通常は、先ず最初にフリ
ースの形をした繊維補強材を巻取り心棒に取付け、そし
てこのフリースにポリエステル樹脂を含浸させる。ポリ
エステル樹脂に均一に分配された色素粒子は、フリース
によって固定保持されないほど小さな寸法を有する。す
なわち、出来上がった保護ライニング22内でも、色素
粒子は均一に分配されている。その後、この保護ライニ
ング22に公知のごとく壁21が巻きつけられ、この巻
きつけられた複合材が硬化した後で、外側に保護ライニ
ング11が塗布される。
【0016】保護ライニング11の基剤はその都度、比
較的に大きな表面抵抗、ひいては良好な表面漏洩電流耐
性を有するラッカーを形成する。更に、このラッカーは
攻撃性のある分解生成物に対して化学的に抵抗しなけれ
ばならず、かつ熱に耐えなければならない。ラッカーは
更に、吸湿性であってはならない。しばしばアクリルラ
ッカーあるいはポリエステルを基剤としたラッカー、ポ
リウレタンを基剤としたラッカーまたはエポキシ樹脂を
基剤としたラッカーが使用されるがしかし、用途に応じ
て他の種類のラッカーを使用することができる。ラッカ
ーには加工の前に、微細分散性色素の形をした化学的に
反応する成分が混合される。通常はこの成分は3〜30
重量パーセント混合される。
【0017】微細分散性の色素としては、保護ライニン
グ11の用途に応じて、例えば適当に調製されたいろい
ろな物質、例えば炭化物、窒化物およびZnO,Fe2
3,Bi2 3 ,PdO,AgO,TeO,CuO,
Sb2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,Al2 3 ,In2
3 ,SnO,V2 5 ,MgOのような金属酸化物が
使用可能である。SF6 を充填し金属で保護されたガス
絶縁式開閉装置での使用のためには、Al2 3 および
またはMgOが特に有利である。Al2 3 またはMg
Oは公知の方法によって、粒子がナノの大きさの範囲で
生じ、この粒子が約5nm〜50nmの大きさを有する
よう調製される。25nmの粒子大きさが、化学反応時
の粒子の挙動に関して特に所望されることが判った。こ
の粒子の大きさの場合、色素成分はラッカー内で最適な
大きさの有効表面に達し、しかもラッカーを強く凝固さ
せ、加工を困難にすることがない。 第1実施例:微細分散性色素として、ドイツ連邦共和国
フランクフルトのデグッサ(Degussa) 社のNano−A
2 3 タイプCが使用される。ラッカーとしては、ス
イス国CH−8304ヴァリゼレンのドルト(Dold)社の
二つの成分A,Bを混ぜるアクリルラッカーが使用され
る。IB−16/A,製品番号F5190と称されるラ
ッカー成分Aは10重量部使用される。ラッカー成分A
には出来上がったラカー成分に関して3〜30重量パー
セントのNano−Al2 3 タイプCが混合されて混
合物が作られる。この混合物は閉じた樽内で貯蔵可能で
あるので有利である。なぜなら、色素がこの混合物内で
沈澱しないように微細に形成されているからである。I
B−16/B,製品番号F5191と称されるアクリル
ラッカーのラッカー成分Bは1重量部が混合物に混合さ
れる。このようにして生じ加工の準備ができたラッカー
は必要なときに、キシロール、酢酸エチルまたは万能希
釈剤によって希釈することができる。
【0018】30重量パーセントのNano−Al2
3 を混合すると、保護ライニング11の表面はつや消し
になる。このつや消し表面は、保護ライニング11の他
の層に特別良好に付着することができるので、扱いやす
く非常に適している。個々の層の厚さはラッカーのコン
ジステンシーに依存し、乾燥状態では40μmから約8
0μmの範囲である。最上層として、保護ライニング1
1に通常は色素を含まない透明ラッカーが塗られる。そ
れによって、ラッカー塗装のきわめて良好な掃除が可能
である。
【0019】この実施例の場合、混合したNano−A
2 3 タイプCの粒子の大きさは20nmであった。
このラッカーによって作られた、全体の厚さが約200
μmの保護ライニング11の場合には、それによって保
護された絶縁本体9から10時間以上の間、SF6 ガス
の分解生成物は発生しなかった。従って、安定性試験で
は、慣用のラッカーによる試験よりもはるかに良好な結
果を示した。この安定性試験は現在まだ終了していな
い。
【0020】ラッカーに含まれる、微細分散性色素の形
をした化学反応成分の有効性は、次の反応式から判る。 Al2 3 +6HF→2AlF3 +3H2 O フッ化水素酸HFは、保護ライニング内に残る非吸湿性
の固体の化合物AlF3と水に変換される。水はラッカ
ー層から出て、金属保護されたガス絶縁式高圧開閉装置
のそれぞれの内室に接続する活性フィルターによって無
害になる。化合物AlF3 は電気的に絶縁性があり、仕
切り絶縁体8の絶縁耐性は、保護ライニング11内にこ
の化合物が残ることによって悪影響を受けない。 第2実施例:ポリエステル−(PETP)−フリースか
らなる約60mmの幅の帯が、半分オーバーラップさせ
て巻取り心棒に巻き取られる。巻取りの終了後、ナノ組
織化されたMgOを含むシクロ脂肪族のエポキシ樹脂か
らなる混合物が含浸される。ナノ組織化されたMgOは
3〜30重量パーセント混合された。樹脂を硬化して保
護ライニング22とすることは負圧下で行われた。そし
て、この保護ライニング22には、慣用のフィラメント
巻きつけ法でガラス繊維補強された合成樹脂管(GF
K)が巻きつけられた。このブランクが硬化した後で、
ポリエステル(PETP)−フリースからなる補強部を
有する保護ライニング22を内面に備えた合成樹脂管が
生じた。この合成樹脂管は、金属保護されたガス絶縁式
開閉装置に組み込むために、その外面に更に保護ライニ
ング11を備える。
【0021】ラッカーに含まれるこの微細分散性の色素
の有効性は次の反応式から判る。 MgO+2HF→MgF2 +H2 O フッ化水素酸HFは、保護ライニング22または11内
に残る非吸湿性の固体の化合物MgF2 と水に変換され
る。水はラッカー層から出て、金属保護されたガス絶縁
式高圧開閉装置のそれぞれの内室に接続する活性フィル
ターによって無害になる。化合物MgF2 は電気的に絶
縁性があり、消弧室管20の絶縁耐性は、保護ライニン
グ22または11内にこの化合物が残ることによって悪
影響を受けない。
【0022】微細分散性のMgOの使用は、微細分散性
のAl2 3 の使用と比べて、ガス状フッ化水素酸(H
F)の浸透時間が二倍以上長くなるという付加的な利点
がある。このように形成された保護ライニング22によ
っても安定性試験が行われている。しかしながら、絶縁
体が保護ライニング11を備えるだけでなく、高圧装置
の一つの範囲または複数の範囲に保護ライニング11を
付加的に設け、しかも特に開閉ガスまたはその他の開閉
残渣が特に濃縮されて発生し得る場所に設けることが重
要である。
【0023】石英粉末を充填したおよびまたはガラス繊
維で補強した注型用樹脂で作られた電気的な絶縁部品
は、きわめて大きな機械的強度を有する。この有利な材
料は、保護ライニング11,22のおかげで、ガス絶縁
式開閉装置、特にSF6 を充填した高圧装置にも使用可
能である。これは大きな経済的利点をもたらす。更に、
石英粉末を充填したおよびまたはガラス繊維で補強した
注型用樹脂で作られた屋外用絶縁体も、保護ライニング
11で覆うことができる。それによって、この種の絶縁
体を、環境の影響に対して良好に保護することができ
る。更に、保護ライニング11を化学的に調和する成分
によって特に臨界環境影響に対して適合させ、その寿命
を延ばすことができる。
【0024】金属保護されたガス絶縁式開閉装置では、
攻撃性のある分解生成物が通常は、その都度の開閉過程
の後制限された時間の間だけ発生する。なぜなら、この
装置内に、絶縁ガスを連続して浄化し、除湿する活性
(アクティブ)フィルターが設けられているからであ
る。従って、保護ライニング11,22にはその都度、
この制限された時間の間だけ攻撃性のある分解生成物が
作用する。これに加えて、化学的にまだ変換されていな
い保護ライニング11,22内に拡散している分解生成
物は、高圧装置の絶縁ガス内での攻撃性のある分解生成
物の濃縮が減少したときに、再び保護ライニング11,
22から外へ拡散する。従って、保護ライニング11,
22内のナノ−色素の化学的な有効性は、比較的に長い
時間維持される。保護ライニング11,22の塗布厚さ
が厚くなり、場合によっては順次塗られる層の数が多く
なると、ライニングの作用時間が更に延びる。金属で保
護されたガス絶縁式開閉装置においては常に、攻撃性の
分解生成物が保護ライニング11,22に作用する、装
置の全寿命の間累積した汚染時間は、このライニングの
作用時間よりもはるかに短い。従って、装置の普通の寿
命が経過する前に、保護ライニング11,22を取り替
える必要はない。平均を上回る回数で行われる開閉のた
めに設計されている、金属で保護されたガス絶縁式開閉
装置は、適合する保護ライニング11,22を備えてい
るので、この高圧装置においても珪酸塩を含む材料から
なる絶縁部品を問題なく使用することができる。
【0025】微細分散性MgOの使用は、微細分散性の
Al2 3 の使用と比べて、ガス状フッ化水素酸(H
F)の浸透時間が二倍以上長くなるという付加的な利点
がある。上記のナノ組織よりも粗い組織を有する色素が
使用されると、化学的有効性が幾分悪化する。しかし、
このような粗い組織を有利に使用できる用途も考えられ
る。更に、予め定められた所定の運転要求に特別に適合
させるために、粗い組織を有する色素をナノ組織化され
た材料と混合して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高圧装置の第1の部分断面図であ
る。
【図2】本発明による高圧装置の第2の部分断面図であ
る。
【図3】絶縁管、例えば消弧室絶縁管の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 内室 3 作用部材 4 フランジ継手 5 ケーシング 6 内室 7 作用部材 8 仕切り用絶縁体 9 絶縁本体 10 鋳込みアーマチュア 11 保護ライニング 12,13 保護層 14 絶縁リンク 15 可動接触子 16 案内部材 17 対向接触子 18 駆動棒 19 駆動軸 20 消弧室管 21 壁 22 保護ライニング 23 中心軸線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を加えられる作用部材(3,7,1
    4)を取り囲む、絶縁ガスを充填した金属製ケーシング
    (1,5)と、ケーシング(1,5)内で作用部材
    (3,7,14)を電気的に絶縁するよう支持するため
    の絶縁体と、作用部材の可動部分を操作するための電気
    的に絶縁するよう形成された駆動手段と、少なくとも絶
    縁体と電気的に絶縁するよう形成された駆動手段とを被
    覆する少なくとも一つの保護ライニング(11,22)
    を備え、装置の運転時に絶縁ガスに生じた分解生成物が
    保護ライニングに侵入するよう、保護ライニングが形成
    され、保護ライニング(11,22)がナノ組織化され
    た材料からなる少なくとも一つの成分を有し、この成分
    が、少なくとも一つの固体の非吸湿性変換生成物を生じ
    ながら、侵入する分解生成物と反応する高圧装置におい
    て、ナノ組織化された材料としてMgOが設けられてい
    ることを特徴とする高圧装置。
  2. 【請求項2】 ナノ組織化された材料に、ナノ組織化さ
    れた形のAl2 3が混合されていることを特徴とする
    請求項1記載の高圧装置。
  3. 【請求項3】 ナノ組織化された材料が10nm〜50
    nm、特に25nmの粒子大きさを有することを特徴と
    する請求項2記載の高圧装置。
  4. 【請求項4】 保護ライニング(11,22)の基剤と
    して、エポキシラッカーが設けられているかあるいはポ
    リエステル、アクリル樹脂またはポリウレタンを基剤と
    したラッカーが設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の高圧装置。
  5. 【請求項5】 保護ライニング(22)の基剤として、
    特にポリエステル−PETPからなる繊維強化部を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の高圧装置。
  6. 【請求項6】 保護ライニング(22)が絶縁管を巻き
    つけるためのベースとして使用されることを特徴とする
    請求項5記載の高圧装置。
  7. 【請求項7】 絶縁体およびまたは電気的に絶縁するよ
    う形成された駆動手段が、石英粉末を充填したあるいは
    ガラス繊維補強した注型用樹脂で作られていることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の高圧装
    置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの成分が、少なくとも一
    つの粗く組織化された材料と少なくとも一つのナノ組織
    化された材料の混合物として形成され、少なくとも二つ
    の材料が化学的に等しくまたは異なるように形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の高圧装置。
  9. 【請求項9】 3〜30重量パーセントの少なくとも一
    つの成分がそれぞれの保護ライニング(11,22)に
    入れられていることを特徴とする請求項1記載の高圧装
    置。
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