JPH0823633A - 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置 - Google Patents

静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置

Info

Publication number
JPH0823633A
JPH0823633A JP15602994A JP15602994A JPH0823633A JP H0823633 A JPH0823633 A JP H0823633A JP 15602994 A JP15602994 A JP 15602994A JP 15602994 A JP15602994 A JP 15602994A JP H0823633 A JPH0823633 A JP H0823633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power system
transformer
series
voltage regulator
overcurrent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15602994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Matsushita
邦雄 松下
Tokuji Masaki
徳治 正木
Hitoshi Kawakami
仁志 川上
Naoto Matsuoka
直人 松岡
Tadashi Makino
正 牧野
Chihiro Ishibashi
千尋 石橋
Tatsumi Ichioka
立美 市岡
Yoshinori Yamamoto
良則 山本
Takayuki Sakurai
隆行 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO SAKUSESU KK
NGK Insulators Ltd
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
TECHNO SAKUSESU KK
NGK Insulators Ltd
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TECHNO SAKUSESU KK, NGK Insulators Ltd, Shikoku Research Institute Inc, Shikoku Electric Power Co Inc filed Critical TECHNO SAKUSESU KK
Priority to JP15602994A priority Critical patent/JPH0823633A/ja
Publication of JPH0823633A publication Critical patent/JPH0823633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電力系統の事故に起因して静止型自動電圧調整
装置に過電圧、過電流が生じても、静止型自動電圧調整
装置が故障しないようにする。 【構成】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介挿し
た直列変圧器120と、電力系統の各相間に介挿した調
整用変圧器110と、調整用変圧器110の出力を直列
変圧器120の一次巻線に補償電圧として加える電圧調
整回路180とを有し、電力系統の事故に起因する電力
系統の過電流の発生に基づき、直列変圧器120の二次
巻線から静止型電圧調整装置100に誘起される過電流
もしくは過電圧を消滅させるとともに、静止型電圧調整
装置100を電力系統から開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統の系統電圧の変
動、例えば、電力系統の負荷電流による電圧降下や瞬時
電圧低下を補償する静止型電圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力系統において、電源側から負
荷点までは常にインピーダンスが存在するので、負荷電
流が大きくなればそれに応動して線路電圧降下が生じ、
負荷点の電圧は降下する。このように負荷点の電圧が降
下する電力系統にあっては、負荷に供給する電圧を一定
の電圧範囲に抑えるために、一般に電圧調整装置が設置
されている。この種電圧調整装置においは、高圧線のピ
ーク・オフピーク時の電流比が大きく影響し、また地域
や季節によっても変化するので、これらの要素を総合的
に判断し、電圧調整を検討する必要がある。一般的に使
用されている線路用電圧調整装置(SVR:Step
Voltage Regulator)は、図3に示さ
れるものが知られており、原理的には、母線電圧調整器
と同様な多段式電圧調整器であり、単巻変圧器で抵抗式
のものが普及している。
【0003】また、この種電圧調整装置としては、図4
に示されるものも知られている。図4において、図示し
ない電源より供給される三相電力は三相入力端子1U、
1V、1Wに入力される。この三相入力端子1U、1
V、1Wには調整用変圧器3U、3V、3Wが接続され
ている。この調整用変圧器3U、3V、3Wのそれぞれ
の一次巻線aは星形に接続されており、その二次巻線b
から相電圧を取り出している。この調整用変圧器3U、
3V、3Wの二次巻線bには、図5に示されるように、
一対のサイリスタ5、6、7、8をブリッジ接続して構
成される切換回路4U、4V、4Wが接続されている。
この切換回路4U、4V、4Wの出力は、直列変圧器9
U、9V、9Wの一次巻線hに接続される。この直列変
圧器9U、9V、9Wの二次巻線gは、三相入力端子1
U、1V、1Wと三相出力端子2U、2V、2Wとの間
に直列に接続されている。
【0004】上述のように構成された電圧調整装置の動
作を、図5に示すU相のみについて説明する。図5にお
いて、サイリスタスイッチ7および8をオンにし、サイ
リスタスイッチ5および6をオフにすると、直列変圧器
9Uの一次側はサイリスタスイッチ7および8により短
絡され、直列変圧器9Uの二次巻線gには電圧の変化が
生じない。次に、サイリスタスイッチ7および6をオン
にし、サイリスタスイッチ5および8をオフにすると、
調整用変圧器3Uの二次側電圧V3が出力電圧V2を持ち
上げる方向に直列変圧器9Uに印加される。逆に、サイ
リスタスイッチ5および8をオンにし、サイリスタスイ
ッチ7および6をオフにすると、調整用変圧器3Uの二
次側電圧V3が出力電圧V2を下げる方向に直列変圧器9
Uに印加される。
【0005】このように、図5の構成によれば、切換回
路4Uのサイリスタスイッチ5〜8のオン・オフの組み
合わせにより、調整用変圧器3Uは、入力電圧V1が低
下したときは出力電圧V2を上げるように作用し、入力
電圧V1が上昇したときは出力電圧V2を下げるように作
用することとなるので、出力電圧V2を適正な値に制御
することができる。なお、図5のU相の回路の動作は他
の相の回路の場合も同じであり、各相の直列変圧器は相
電圧ベクトル方向に電圧を持ち上げたり、下げたりして
三相電圧の調整を行うこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該電圧調
整装置においては、電力系統に短絡、地絡等の事故が発
生した場合、電力系統に大電流が流れ、この大電流によ
り直列変圧器の一次側にも過電流が流れるとともに過電
圧が発生することとなり、それに起因して電圧調整装置
が故障する事態が発生する。そして、電圧調整装置が故
障すると、電力系統の電圧補償ができなくなる事態とな
る。従って、本発明の目的は、このような電力系統に短
絡、地絡等の事故が発生しても電圧調整装置が故障する
ことを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成上の第1の
特徴は、電力系統の事故に起因する電力系統の過電流の
発生に基づき、直列変圧器の二次巻線から電圧調整回路
に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させるととも
に、静止型電圧調整装置を電力系統から開放することに
ある。また、本発明の構成上の第2の特徴は、電力系統
の事故に起因する電力系統の過電流の発生に基づき、直
列変圧器の二次巻線から電圧調整回路に誘起される過電
流もしくは過電圧を消滅させるとともに、静止型電圧調
整装置を電力系統から開放し、電力系統の事故が消滅す
ると、静止型電圧調整装置を起動させるとともに静止型
電圧調整装置を電力系統に接続することにある。
【0008】また、本発明の構成上の第3の特徴は、電
力系統の事故に起因する電力系統の過電流の発生に基づ
く直列変圧器の二次巻線から誘起される同一次巻線の過
電流もしくは過電圧を検出し、この過電流もしくは過電
圧を検出すると直列変圧器の一次巻線を短絡させて静止
型電圧調整装置を電力系統から開放し、電力系統の事故
が消滅すると、静止型電圧調整装置を起動させるととも
に静止型電圧調整装置を電力系統に接続し、静止型電圧
調整装置が安定状態になると直列変圧器の一次巻線を開
放状態にすることにある。
【0009】また、本発明は上述の開閉方法を適用した
開閉装置を有する静止型電圧調整装置に関するものであ
り、その構成上の第4の特徴は、電力系統からの電力を
遮断、投入する開閉装置と、電力系統と負荷との間に二
次巻線を直列介挿した直列変圧器と、電力系統の各相間
に介挿した調整用変圧器と、この調整用変圧器の出力を
直列変圧器の一次巻線に補償電圧として加える電圧調整
回路とを設けた静止型電圧調整装置とを有する開閉装置
を有する静止型電圧調整装置であって、開閉装置は、電
力系統と前記調整用変圧器の一次巻線との間に直列に接
続された第1の開閉器と、電力系統と前記直列変圧器の
二次巻線との間に直列に接続された第2の開閉器と、第
1の開閉器と前記第2の開閉器との間の電力系統に直列
に接続された第3の開閉器とを有し、静止型電圧調整装
置は、直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出
する過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に
誘起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも
一方と、直列変圧器の一次巻線を短絡するサイリスタ短
絡器とを有し、電圧調整回路は、電力系統の事故に起因
する前記電力系統の過電流の発生に基づき、前記過電流
検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出出力が予め
定められた所定の値以上となったとき点弧信号を発生し
て、サイリスタ短絡器を始動するサイリスタ短絡器始動
手段と、サイリスタ短絡器が始動すると前記第1、第
2、第3の開閉器を選択的に動作させる開閉器選択動作
手段とを有することにある。
【0010】また、本発明の構成上の第5の特徴は、上
述のサイリスタ短絡器始動手段に代えて、過電流検出器
もしくは前記過電圧検出器からの検出出力が予め定めら
れた所定の値以上となったとき点弧信号を発生してサイ
リスタ短絡器を始動させ、過電流検出器もしくは前記過
電圧検出器からの検出出力が予め定められた所定の値以
下となったとき点弧信号を消滅させてサイリスタ短絡器
を停止するサイリスタ短絡器制御回路を用いたことにあ
る。
【0011】さらに、本発明の構成上の第6の特徴は、
上述の開閉装置に電力系統の電圧および電流を検出する
電圧検出器および電流検出器を付加し、また、上述の電
圧調整回路に主回路部の動作を制御するとともに主回路
部の動作状態を判定する動作制御回路を付加したこと、
および、上述の開閉器選択動作手段として、開閉装置に
設けられた電流検出器が過電流を検出すると第1および
第2の開閉器を開とするとともに第3の開閉器を閉とし
て、静止型電圧調整装置を電力系統から開放し、開閉装
置に設けられた電流検出器が過電流を検出しなくなりか
つ開閉装置に設けられた電圧検出器が電力系統の電圧を
検出すると第3の開閉器を開とするとともに第1もしく
は第2の開閉器を閉として、静止型電圧調整装置を電力
系統に接続する開閉器選択動作制御回路を用いたことに
ある。
【0012】
【発明の作用・効果】かかる構成の静止型電圧調整装置
においては、電力系統の事故に起因する電力系統の過電
流の発生に基づき、直列変圧器の二次巻線から静止型電
圧調整装置に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅さ
せるとともに静止型電圧調整装置を電力系統から開放す
るので、過電流もしくは過電圧による静止型電圧調整装
置の故障を防止することができる。また、過電流もしく
は過電圧を消滅させて静止型電圧調整装置を電力系統か
ら開放した後、事故が消滅すると、静止型電圧調整装置
を起動させて電力系統に投入するので、安全、確実に静
止型電圧調整装置を保護することができる。
【0013】また、直列変圧器の二次巻線から誘起され
る静止型電圧調整装置の過電流もしくは過電圧を消滅さ
せるに際して、単に直列変圧器の一次巻線を短絡させる
のみであり、かつ、直列変圧器の一次巻線を短絡させ
て、過電流もしくは過電圧を消滅させて電力系統から開
放した後、静止型電圧調整回路を起動させて、安定状態
になると直列変圧器の一次巻線を開放させるので、静止
型電圧調整装置の起動時の直列変圧器の一次側開放に起
因する系統電圧の瞬時電圧低下を防止することができる
とともに、確実に静止型電圧調整装置に生じる過電流も
しくは過電圧を消滅させ、静止型電圧調整装置の故障を
確実に防止することができるようになる。
【0014】また、電力系統と静止型電圧調整装置との
間に3つの開閉器を設け、これらの3つの開閉器を選択
的に動作させる開閉器選択動作制御手段と、直列変圧器
の一次巻線を短絡させるサイリスタ短絡器と、このサイ
リスタ短絡器に点弧信号を送出するサイリスタ短絡器始
動手段とを付加するだけの簡単な構成であるので、この
種静止型電圧調整装置を簡単にかつ安価に製造すること
ができ、安全、確実に静止型電圧調整装置の過電流もし
くは過電圧を消滅させるとともに、静止型電圧調整装置
の故障を確実に防止することができるようになる。
【0015】さらに、上述のサイリスタ短絡器始動手段
に代えて、サイリスタ短絡器制御回路を用い、過電流検
出器もしくは過電圧検出器からの検出出力が予め定めら
れた所定の値以上となったとき点弧信号を発生してサイ
リスタ短絡器を始動させ、過電流検出器もしくは過電圧
検出器からの検出出力が予め定められた所定の値以下と
なったとき点弧信号を消滅させるので、直列変圧器の一
次側開放に起因する系統電圧の瞬時電圧低下を防止する
ことができる。
【0016】また、サイリスタ短絡器の点弧信号を消滅
させるに際して、動作制御回路が主回路部が安定状態に
なったと判定すると点弧信号を消滅させるので、電圧調
整回路が安定状態になると直列変圧器の一次巻線が開放
されることとなり、静止型電圧調整装置の起動時の直列
変圧器の一次側開放に起因する系統電圧の瞬時電圧低下
を防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る開閉装置を有する静止型電圧
調整装置の全体構成を示す図である。図1において、三
相電力は開閉装置200を介して静止型電圧調整装置1
00の三相入力端子101に入力され、その出力端子1
02より開閉装置200を介して電力系統に出力され
る。この三相入力端子101には調整用変圧器110の
一次巻線が接続されており、その二次巻線から相間電圧
を取り出している。この調整用変圧器110の二次巻線
からの出力は、後述する電圧調整回路160に接続され
ている。電圧調整回路160の出力は直列変圧器120
の一次巻線に接続される。
【0018】直列変圧器120の二次巻線は、三相入力
端子101と三相出力端子102との間に直列に接続さ
れている。この直列変圧器120の一次巻線は、サイリ
スタ短絡器150に接続されており、直列変圧器120
の一次巻線と電圧調整回路160との間には過電圧検出
器130および過電流検出器140が接続されている。
なお、過電圧検出器130および過電流検出器140を
直列変圧器120の一次巻線と電圧調整回路160との
間のどこに接続するかによりサイリスタ短絡器150の
制御の仕方が変わるが、本実施例においては、図1の位
置に接続するものとする。
【0019】開閉装置200は、第1の開閉器(SW
1)240、第2の開閉器(SW2)250および第3
の開閉器(SW3)260よりなる各開閉器と、これら
の各開閉器240、250および260の入力側および
出力側に接続された第1電圧検出器210および電流検
出器230、第2電圧検出器220とから構成されてい
る。電力系統と静止型電圧調整装置100の間の入力側
には第1の開閉器(SW1)240が接続配置されてお
り、また、電力系統と静止型電圧調整装置100の間の
出力側には第2の開閉器(SW2)250が接続配置さ
れている。さらに、これらの第1の開閉器(SW1)2
40および第2の開閉器(SW2)250と並列に第3
の開閉器(SW3)260が接続配置されており、この
第3の開閉器(SW3)260は電力系統に直列に接続
されて介挿されている。
【0020】開閉装置200の各開閉器240、250
および260は、第1電圧検出器210、電流検出器2
30、第2電圧検出器220からの検出出力に基づく電
圧調整回路160よりの制御出力に応じて開閉制御され
る。図2は、図1の回路図の内容を具体的に示すブロッ
ク回路図であり、図1の静止型電圧調整装置100は図
2の一点鎖線で囲まれた部分に示されており、また、図
1の開閉装置200は図2の一点鎖線で囲まれた部分に
示されている。図2において、静止型電圧調整装置10
0は、調整用変圧器110と直列変圧器120と過電流
検出器130と過電圧検出器140とサイリスタ短絡器
150と電圧調整回路160とより構成されている。電
圧調整回路160は、開閉器選択動作制御部170と電
圧調整部180とより構成されている。
【0021】開閉器選択動作制御部170は、開閉装置
200に配置された、第1電圧検出器210からの検出
信号を電圧信号に変換する第1電圧検出回路172と、
第2電圧検出器220からの検出信号を電圧信号に変換
する第2電圧検出回路176と、電流検出器230から
の検出信号を電圧信号に変換する電流検出回路178
と、これらの検出回路172、176および178から
の検出出力に基づいて開閉装置200に配置された各開
閉器240、250および260の開閉状態を制御する
開閉選択動作制御回路174とから構成されている。
【0022】また、電圧調整部180は、主回路部18
2と、過電流検出器130もしくは過電圧検出器140
からの検出出力に基づいてサイリスタ短絡器150の動
作を制御するサイリスタ短絡器制御回路186と、第1
電圧検出回路172、第2電圧検出回路176および電
流検出回路178からの出力に基づく開閉器選択動作制
御回路174からの出力信号に応じて、主回路部182
およびサイリスタ短絡器制御回路186に動作指令を与
える動作制御回路184とから構成されている。主回路
部182の出力は直列変圧器120の一次巻線に接続さ
れ、また、動作制御回路184の出力はサイリスタ短絡
器制御回路186に入力される。ここで、動作制御回路
184は、例えば、CPU、ROM、RAM等からなる
周知のマイクロコンピュータにより構成されており、ま
た、主回路部182は、電力系統の入力電圧V1が低下
したときは電力系統の出力電圧V2を上げるように直列
変圧器120に作用させ、電力系統の入力電圧V1が上
昇したときは電力系統の出力電圧V2を下げるように直
列変圧器120に作用させるものであり、例えば、コン
バータとインバータとコンデンサ等により構成されてい
る。
【0023】ついで、本実施例の開閉装置を有する静止
型電圧調整装置の動作を図1および図2に基づいて説明
する。まず、静止型電圧調整装置の起動時の動作につい
て説明する。電力系統にこの種静止型電圧調整装置を取
り付け、はじめてこの種静止型電圧調整装置を起動させ
る場合、あるいは事故後に電力系統に電圧が復帰した場
合は、最初に、第1および第2の開閉器240および2
50を開とし、第3の開閉器260を閉とする。つい
で、第1の開閉器240のみを閉とするか、あるいは第
1および第2の開閉器240および250を閉とする。
このとき、サイリスタ短絡器150は開放状態にあるの
で、直列変圧器120の二次巻線に過電圧が発生し、こ
の過電圧の発生に伴って直列変圧器120の一次巻線に
過電圧が誘起され、過電圧検出器140は過電圧を検出
する。この過電圧検出器140が過電圧を検出すると、
この検出信号はサイリスタ短絡器制御回路186に出力
され、サイリスタ短絡器制御回路186はサイリスタ短
絡器150のサイリスタに点弧信号を送出する。この点
弧信号により、サイリスタ短絡器150のサイリスタは
点弧されて、サイリスタ短絡器150は始動し、直列変
圧器120の一次巻線は短絡状態となる。
【0024】この状態で、電圧調整部180の主回路部
182のコンバータおよびインバータを起動させるとと
もに、第3の開閉器260を開とする。このとき、最初
に第2の開閉器250を閉としなかった場合は、第2の
開閉器250を閉とするとともに第3の開閉器260を
開とする。電圧調整部180の主回路部182のコンバ
ータおよびインバータが起動すると、電圧調整部180
の動作制御回路184は主回路部182の運転状態が安
定したか否かを判定し、主回路部182の運転状態が安
定した場合は主回路部182は安定状態にあると判定し
て、動作制御回路184はサイリスタ短絡器制御回路1
86に信号を送出する。この動作制御回路184から送
出された信号に基づいて、サイリスタ短絡器制御回路1
86はサイリスタ短絡器150のサイリスタへの点弧信
号を消滅させ、サイリスタ短絡器150は停止状態とな
る。
【0025】また、事故後の電力系統に電圧が復帰して
いない場合は、最初に、第1および第2の開閉器240
および250を閉とし、第3の開閉器260を開とする
こともできる。この場合、電力系統に電圧が復帰する
と、サイリスタ短絡器150は開放状態にあるので、直
列変圧器120の二次巻線に過電圧が発生し、この過電
圧の発生に伴って直列変圧器120の一次巻線に過電圧
が誘起され、過電圧検出器140は過電圧を検出する。
この過電圧検出器140が過電圧を検出すると、この検
出信号はサイリスタ短絡器制御回路186に出力され、
サイリスタ短絡器制御回路186はサイリスタ短絡器1
50のサイリスタに点弧信号を送出する。この点弧信号
により、サイリスタ短絡器150のサイリスタは点弧さ
れて、サイリスタ短絡器150は始動し、直列変圧器1
20の一次巻線は短絡状態となる。
【0026】この状態で、電圧調整部180の主回路部
182のコンバータおよびインバータは起動される。電
圧調整部180の主回路部182のコンバータおよびイ
ンバータが起動すると、電圧調整部180の動作制御回
路184は主回路部182の運転状態が安定したか否か
を判定し、主回路部182の運転状態が安定した場合は
主回路部182は安定状態にあると判定して、動作制御
回路184はサイリスタ短絡器制御回路186に信号を
送出する。この動作制御回路184から送出された信号
に基づいて、サイリスタ短絡器制御回路186はサイリ
スタ短絡器150のサイリスタへの点弧信号を消滅さ
せ、サイリスタ短絡器150は停止状態となる。
【0027】このようにして、静止型電圧調整装置10
0の起動時には、サイリスタ短絡器150を短絡状態に
し、主回路部182が安定状態になった後、サイリスタ
短絡器150を停止状態とするので、この種静止型電圧
調整装置100の起動時における直列変圧器120の一
次巻線開放状態に基づく電力系統負荷側の瞬時電圧低下
を防止することができる。
【0028】ついで、静止型電圧調整装置100が起動
し、電力系統が正常に動作している場合の動作について
説明する。電力系統が正常に動作している場合、第1お
よび第2の開閉器240および250は閉の状態であ
り、また、第3の開閉器260は開の状態である。この
状態では、直列変圧器120の一次巻線には過電流およ
び過電圧を生じないので、過電流検出器130および過
電圧検出器140は過電流および過電圧を検出しなく、
サイリスタ短絡器制御回路186はサイリスタ短絡器1
50に点弧信号を出力しなく、サイリスタ短絡器150
は動作しない。この状態で第2電圧検出器220の出力
電圧は開閉器選択動作制御部170の第2電圧検出回路
176にて検出され、その検出信号は開閉器選択動作制
御回路174に送出され、開閉器選択動作制御回路17
4は電圧調整部180の動作制御回路184に信号を送
出する。この送出された信号に基づいて、動作制御回路
184は主回路部182に信号を送出し、主回路部18
2のコンバータおよびインバータは作動状態となり、そ
の出力が直列変圧器120の一次巻線に印加される。
【0029】このようにして、この主回路部182のコ
ンバータおよびインバータの動作により、直列変圧器1
20は、電力系統の入力電圧V1が低下したときは電力
系統の出力電圧V2を上げるように作用し、電力系統の
入力電圧V1が上昇したときは電力系統の出力電圧V2
下げるように作用するので、電力系統の出力電圧V2
変動を適正な値に制御することができる。
【0030】ついで、電力系統に短絡、地絡等の事故が
生じた場合の動作について説明する。電力系統に短絡、
地絡等の事故が生じた場合、電流検出器230および直
列変圧器120の二次巻線には過電流が流れる。この事
故により直列変圧器120の二次巻線に過電流が流れる
と、直列変圧器120の一次巻線に過電流または過電圧
が誘起され、この誘起された過電流または過電圧に基づ
いて、過電流検出器130は過電流を検出し、過電圧検
出器140は過電圧を検出する。この過電流検出器13
0もしくは過電圧検出器140が過電流もしくは過電圧
を検出すると、この検出信号はサイリスタ短絡器制御回
路186に出力され、サイリスタ短絡器制御回路186
はサイリスタ短絡器150のサイリスタに点弧信号を送
出する。この点弧信号により、サイリスタ短絡器150
のサイリスタは点弧され、直列変圧器120の一次巻線
は短絡状態となる。直列変圧器120の一次巻線が短絡
状態となると、電圧調整回路160に印加される過電圧
もしくは過電流は消滅することとなる。
【0031】また同時に、この事故により電流検出器2
30に過電流が流れると電流検出器230は検出信号を
出力する。電流検出器230から出力される検出信号は
電流検出回路178にて過電流信号として検出され、こ
の過電流信号に基づいて、開閉器選択動作制御回路17
4は電圧調整部180の動作制御回路184に過電流信
号を出力する。すると、動作制御回路184は主回路部
182に信号を発し、主回路部182の動作を停止させ
る。これと同時に、開閉器選択動作制御回路174は第
3の開閉器260に信号を送出し、第3の開閉器260
を瞬時に閉とする。
【0032】事故発生後、第1電圧検出器210もしく
は第2電圧検出器220が電力系統の電圧を検出しない
場合、即ち、電力系統に電圧が復帰しない場合は、サイ
リスタ短絡器150は停止状態となる。また、第1電圧
検出器210もしくは第2電圧検出器220が電力系統
の電圧を検出しないので、第1電圧検出回路172もし
くは第2電圧検出回路176からの出力信号に基づい
て、開閉器選択動作制御回路174は第3の開閉器26
0に信号を送出し、第3の開閉器260を開として上述
の起動時の動作を繰り返す。
【0033】また、事故が発生しても系統電圧が存在し
ている場合は、サイリスタ短絡器150のサイリスタは
点弧されたままであり、したがって、直列変圧器120
の一次巻線は短絡状態にある。事故発生後、電流検出器
230が過電流を検出しなくなると、即ち、事故が消滅
すると、第1電圧検出器210もしくは第2電圧検出器
220からの検出信号に基づく、第1電圧検出回路17
2もしくは第2電圧検出回路176からの出力信号に基
づいて、開閉器選択動作制御回路174は第3の開閉器
260に信号を送出し、第3の開閉器260を開とす
る。このとき同時に、開閉器選択動作制御部170の電
流検出回路178からの検出出力に基づく開閉器選択動
作制御回路174の信号出力により、電圧調整部180
の動作制御回路184は、主回路部182のコンバータ
およびインバータに起動指令を送出して主回路部182
を起動する。主回路部182が起動すると、動作制御回
路184は主回路部182の運転状態が安定したか否か
を判定し、主回路部182の運転状態が安定した場合
は、動作制御回路184はサイリスタ短絡器制御回路1
86に信号を送出する。この動作制御回路184から送
出された信号に基づいて、サイリスタ短絡器制御回路1
86はサイリスタ短絡器150のサイリスタへの点弧信
号を消滅させ、サイリスタ短絡器150は開放状態とな
る。
【0034】なお、上述の実施例においては、電力系統
に短絡、地絡等の事故が生じた場合、サイリスタ短絡器
150を始動させるとともに、電圧調整部180の主回
路部182の動作を停止させ、瞬時に第3の開閉器26
0を閉とした後、電力系統に電圧が存在しない場合は、
起動時の動作を実行させ、電力系統に電圧が存在する場
合は、第3の開閉器260を開とした後、電圧調整部1
80の主回路部182の動作を起動するとともに、サイ
リスタ短絡器150を停止させるようにしたが、電圧調
整部180の主回路部182の動作を停止させ、瞬時に
第3の開閉器260を閉とした後、第1の開閉器240
および第2の開閉器250をともに開とした後、起動時
の動作を実行させるようにしてもよい。
【0035】このように、電力系統に短絡、地絡等の事
故が生じた場合でも、サイリスタ短絡器150のサイリ
スタを点弧して、直列変圧器120の一次巻線を短絡状
態とするので、電圧調整回路160に過電圧が印加され
たり過電流が流れたりすることがなくなる。また、電力
系統の事故後の静止型電圧調整装置100の再起動時に
は、瞬時にサイリスタ短絡器150を短絡状態とし、主
回路部182が安定状態になった後、サイリスタ短絡器
150を開放状態とするので、この種静止型電圧調整装
置100の起動時における直列変圧器120の一次巻線
開放状態に基づく電力系統負荷側の瞬時電圧低下を防止
することができる。
【0036】ついで、電力系統において、ループ切り替
えが行われ、今までとは逆の方向から電流が供給される
ようになった場合の動作について説明する。電力系統で
ループ切り替えが行われ、今までとは逆の方向から電流
が供給されるようになると、電流検出器230と第2電
圧検出器220からの検出信号が開閉器選択動作制御部
170の電流検出回路178と第2電圧検出回路176
に入力され、これらの入力信号に基づいて電圧調整部1
80の動作制御回路184は電力系統に流れる電流の方
向を判定し、この電流方向信号に基づいて、サイリスタ
短絡器制御回路186に信号を送出する。この動作制御
回路184からの信号に基づいて、サイリスタ短絡器制
御回路186はサイリスタ短絡器150のサイリスタに
点弧信号を送出する。この点弧信号により、サイリスタ
短絡器150のサイリスタは点弧され、直列変圧器12
0の一次巻線は短絡状態となる。
【0037】また、電圧調整部180の動作制御回路1
84は、上述の電流方向信号に基づいて、サイリスタ短
絡器制御回路186に信号を送出するとともに、これと
同時に、電圧調整部180の主回路部182にも信号を
送出し、電力系統の入力と出力が今までとは逆になるよ
うに主回路部182を動作させる。例えば、事故前の負
荷点が図2の直列変圧器120の右側にあり、電力の供
給が図2の左側から右側になされていた場合、電力の供
給が図2の右側から左側になされるようになり、即ち、
負荷点側から電源が供給されるようになると、第1電圧
検出器210から入力された第1電圧検出回路172の
検出電圧に基づき、主回路部182のコンバータおよび
インバータは出力電圧V1を補償する動作を行う。換言
すると、主回路部182のコンバータおよびインバータ
は、電力系統の入力電圧V2が低下したときは電力系統
の出力電圧V1を上げるように直列変圧器120に作用
させ、電力系統の入力電圧V2が上昇したときは電力系
統の出力電圧V1を下げるように直列変圧器120に作
用させる。
【0038】ついで、静止型電圧調整装置100の停止
時の動作について説明する。静止型電圧調整装置100
を通常の状態で運転しているときに、この静止型電圧調
整装置100を停止させようとする場合、まず、停止指
令を電圧調整部180の動作制御回路184に送出する
と、動作制御回路184はサイリスタ短絡器制御回路1
86に停止信号を送出する。サイリスタ短絡器制御回路
186に動作制御回路184からこの停止信号が入力さ
れると、サイリスタ短絡器制御回路186は、サイリス
タ短絡器150に点弧信号を送出し、この点弧信号に基
づいてサイリスタ短絡器150の各サイリスタが点弧さ
れて、サイリスタ短絡器150は始動し、直列変圧器1
20の一次巻線は短絡状態となる。
【0039】サイリスタ短絡器150が始動すると、電
圧調整部180の動作制御回路184は主回路部182
に停止信号を送出し、この停止信号に基づいて、主回路
部182のインバータおよびコンバータはその動作を停
止し、静止型電圧調整装置100は停止状態となる。主
回路部182のインバータおよびコンバータが動作を停
止すると、主回路部182は動作制御回路184に信号
を送出し、この信号に基づいて、動作制御回路184は
開閉器選択動作制御回路174に信号を送出する。する
と、開閉器選択動作制御回路174は開閉装置200の
各開閉器240、250および260に信号を送出し
て、第3の開閉器260を閉にし、第1および第2の開
閉器240および250を開にする。この後、再度、静
止型電圧調整装置100を起動させる場合は、起動時の
動作を実行させる。
【0040】静止型電圧調整装置100を通常の状態で
運転しているときに、例えば、変電所がトリップして電
力系統に無電圧が発生すると、第1電圧検出回路172
および第2電圧検出回路176は、第1電圧検出器21
0もしくは第2電圧検出器220からの検出信号に基づ
いて、電力系統の無電圧を検出する。すると、開閉器選
択動作制御回路174は電圧調整部180の動作制御回
路184に無電圧信号を送出し、この無電圧信号に基づ
いて、主回路部182のインバータおよびコンバータは
その動作を停止し、静止型電圧調整装置100は停止状
態となる。同時に、開閉器選択動作制御回路174は開
閉装置200の各開閉器240、250および260に
信号を送出して、第3の開閉器260を閉にし、第1お
よび第2の開閉器240および250を開にする。この
後、再度、静止型電圧調整装置100を起動させる場合
は、起動時の動作を実行させる。
【0041】以上に説明したように、本実施例において
は、電力系統の事故に起因する電力系統の過電流の発生
に基づき、直列変圧器120の二次巻線から静止型電圧
調整装置100に誘起される過電流もしくは過電圧を消
滅させるとともに電力系統から開放するので、過電流も
しくは過電圧による静止型電圧調整装置100の故障を
防止することができる。また、過電流もしくは過電圧を
消滅させて電力系統から開放した後、事故が消滅する
と、静止型電圧調整装置100を起動させて電力系統に
投入するので、安全、確実に静止型電圧調整装置100
を保護することができる。
【0042】また、直列変圧器120の二次巻線から誘
起される静止型電圧調整装置100の過電流もしくは過
電圧を消滅させるに際して、単に直列変圧器120の一
次巻線を短絡させるのみであり、かつ、直列変圧器12
0の一次巻線を短絡させて、過電流もしくは過電圧を消
滅させて電力系統から開放した後、静止型電圧調整装置
100を起動させて、安定状態になると直列変圧器12
0の一次巻線を開放させるので、静止型電圧調整装置1
00の起動時の直列変圧器120の一次側開放に起因す
る系統電圧の瞬時電圧低下を防止することができるとと
もに、確実に静止型電圧調整装置100に生じる過電流
もしくは過電圧を消滅させ、静止型電圧調整装置100
の故障を確実に防止することができるようになる。
【0043】また、電力系統と静止型電圧調整装置10
0との間に3つの開閉器240、250、260を設
け、これらの3つの開閉器240、250、260を選
択的に動作させる開閉器選択動作制御部170と、直列
変圧器120の一次巻線を短絡させるサイリスタ短絡器
150と、過電流検出器130もしくは過電圧検出器1
40からの検出出力が予め定められた所定の値以上とな
ったとき点弧信号を発生してサイリスタ短絡器150を
始動させ、過電流検出器130もしくは過電圧検出器1
40からの検出出力が予め定められた所定の値以下とな
ったとき点弧信号を消滅させるサイリスタ短絡器制御回
路186を用いるので、この種静止型電圧調整装置10
0を簡単にかつ安価に製造することができ、安全、確実
に静止型電圧調整装置100の過電流もしくは過電圧を
消滅させるとともに、静止型電圧調整装置100の故障
を確実に防止することができるようになる。さらに、直
列変圧器120の一次側開放に起因する系統電圧の瞬時
電圧低下を防止することができる。
【0044】さらに、サイリスタ短絡器150の点弧信
号を消滅させるに際して、動作制御回路184が主回路
部182が安定状態になったと判定すると点弧信号を消
滅させるので、電圧調整回路160が安定状態になると
直列変圧器120の一次巻線が開放されることとなり、
静止型電圧調整装置100の起動時の直列変圧器120
の一次側開放に起因する系統電圧の瞬時電圧低下を防止
することができる。また、静止型電圧調整装置100に
故障等の異常が生じた場合には、静止型電圧調整装置1
00を電力系統から切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉装置を有する静止型電圧調整装置
の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1の電圧調整回路の内容を示すブロック回路
図である。
【図3】静止型電圧調整装置の従来例を示す図である。
【図4】静止型電圧調整装置の従来例の他の例を示す図
である。
【図5】図3の静止型電圧調整装置のU相のみを示す回
路図である。
【符号の説明】
100…静止型電圧調整装置、110…調整用変圧器、
120…直列変圧器、130…過電圧検出器、140…
過電流検出器、150…サイリスタ短絡器、180…電
圧調整回路、200…開閉装置、210、220…電圧
検出器、230…電流検出器、240、250、260
…開閉器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 邦雄 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 正木 徳治 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 川上 仁志 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 松岡 直人 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 牧野 正 香川県高松市屋島西町2109番地8 テク ノ・サクセス株式会社内 (72)発明者 石橋 千尋 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 市岡 立美 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 山本 良則 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 櫻井 隆行 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える主回路部を備えた電圧調整回路
    と、を有する静止型電圧調整装置の開閉方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づき、前記直列変圧器の二次巻線から前記静止
    型電圧調整装置に誘起される過電流もしくは過電圧を消
    滅させるとともに、前記静止型電圧調整装置を電力系統
    から開放することを特徴とする静止型電圧調整装置の開
    閉方法。
  2. 【請求項2】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える主回路部を備えた電圧調整回路
    と、を有する静止型電圧調整装置の開閉方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づき、前記直列変圧器の二次巻線から前記静止
    型電圧調整装置に誘起される過電流もしくは過電圧を消
    滅させるとともに、前記静止型電圧調整装置を電力系統
    から開放し、 前記電力系統の事故が消滅すると前記静止型電圧調整装
    置を起動するとともに、前記静止型電圧調整装置を電力
    系統に接続することを特徴とする静止型電圧調整装置の
    開閉方法。
  3. 【請求項3】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える主回路部を備えた電圧調整回路
    と、を有する静止型電圧調整装置の開閉方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づく前記直列変圧器の二次巻線から誘起されて
    前記一次巻線に発生する過電流もしくは過電圧を検出
    し、 前記過電流もしくは過電圧を検出すると前記直列変圧器
    の一次巻線を短絡状態にするとともに、前記静止型電圧
    調整装置を電力系統から開放し、 前記電力系統の事故が消滅すると前記静止型電圧調整装
    置を起動するとともに、前記静止型電圧調整装置を電力
    系統に接続し、 前記静止型電圧調整装置が安定状態になると前記直列変
    圧器の一次巻線を開放状態にすることを特徴とする静止
    型電圧調整装置の開閉方法。
  4. 【請求項4】電力系統からの電力を遮断、投入する開閉
    装置と、前記電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、前記電力系統の各相間に介挿した
    調整用変圧器と、前記調整用変圧器の出力を前記直列変
    圧器の一次巻線に補償電圧として加える主回路部を備え
    た電圧調整回路とを設けた静止型電圧調整装置と、 を有する開閉装置を有する静止型電圧調整装置であっ
    て、 前記開閉装置は、 前記電力系統と前記調整用変圧器の一次巻線との間に直
    列に接続された第1の開閉器と、 前記電力系統と前記直列変圧器の二次巻線との間に直列
    に接続された第2の開閉器と、 前記第1の開閉器と前記第2の開閉器との間の電力系統
    に直列に接続された第3の開閉器とを有し、 前記静止型電圧調整装置は、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線を短絡するサイリスタ短絡器
    とを有し、 前記電圧調整回路は、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づき、前記過電流検出器もしくは前記過電圧検
    出器からの検出出力が予め定められた所定の値以上とな
    ったとき点弧信号を発生して、前記サイリスタ短絡器を
    始動するサイリスタ短絡器始動手段と、 前記サイリスタ短絡器が始動すると前記第1、第2、第
    3の開閉器を選択的に動作させる開閉器選択動作制御手
    段とを有することを特徴とする開閉装置を有する静止型
    電圧調整装置。
  5. 【請求項5】電力系統からの電力を遮断、投入する開閉
    装置と、前記電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、前記電力系統の各相間に介挿した
    調整用変圧器と、前記調整用変圧器の出力を前記直列変
    圧器の一次巻線に補償電圧として加える主回路部を備え
    た電圧調整回路とを設けた静止型電圧調整装置と、を有
    する開閉装置を有する静止型電圧調整装置であって、前
    記開閉装置は、 前記電力系統と前記調整用変圧器の一次巻線との間に直
    列に接続された第1の開閉器と、 前記電力系統と前記直列変圧器の二次巻線との間に直列
    に接続された第2の開閉器と、 前記第1の開閉器と前記第2の開閉器との間の電力系統
    に直列に接続された第3の開閉器とを有し、 前記静止型電圧調整装置は、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線を短絡するサイリスタ短絡器
    とを有し、 前記電圧調整回路は、 前記過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出
    出力が予め定められた所定の値以上となったとき点弧信
    号を発生して前記サイリスタ短絡器を始動させ、前記過
    電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出出力が
    予め定められた所定の値以下となったとき点弧信号を消
    滅させて前記サイリスタ短絡器を停止するサイリスタ短
    絡器制御手段と、 前記サイリスタ短絡器が始動もしくは停止すると前記第
    1、第2、第3の開閉器を選択的に動作させる開閉器選
    択動作制御手段とを有することを特徴とする開閉装置を
    有する静止型電圧調整装置。
  6. 【請求項6】電力系統からの電力を遮断、投入する開閉
    装置と、前記電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、前記電力系統の各相間に介挿した
    調整用変圧器と、前記調整用変圧器の出力を前記直列変
    圧器の一次巻線に補償電圧として加える主回路部を備え
    た電圧調整回路とを設けた静止型電圧調整装置と、を有
    する開閉装置を有する静止型電圧調整装置であって、 前記開閉装置は、 前記電力系統と前記調整用変圧器の一次巻線との間に直
    列に接続された第1の開閉器と、 前記電力系統と前記直列変圧器の二次巻線との間に直列
    に接続された第2の開閉器と、 前記第1の開閉器と前記第2の開閉器との間の電力系統
    に直列に接続された第3の開閉器と、 前記電力系統の電圧を検出する電圧検出器と、 前記電力系統の電流を検出する電流検出器とを有し、 前記静止型電圧調整装置は、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線を短絡するサイリスタ短絡器
    とを有し、 前記電圧調整回路は、 前記主回路部の動作を制御するとともに前記主回路部の
    動作状態を判定する動作制御回路と、 前記過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出
    出力が予め定められた所定の値以上となったとき点弧信
    号を発生して、前記サイリスタ短絡器を始動させ、前記
    過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出出力
    が予め定められた所定の値以下となり、前記動作制御回
    路が前記主回路部の動作が安定状態になったと判定した
    とき点弧信号を消滅させて、前記サイリスタ短絡器を停
    止させるサイリスタ短絡器制御回路と、 前記開閉装置に設けられた電流検出器が過電流を検出す
    ると前記第3の開閉器を閉にするとともに前記第1およ
    び第2の開閉器を開として、前記静止型電圧調整装置を
    電力系統から開放し、前記開閉装置に設けられた電流検
    出器が過電流を検出しなくなりかつ前記開閉装置に設け
    られた電圧検出器が電力系統の電圧を検出すると前記第
    1および第2の開閉器を閉にするとともに前記第3の開
    閉器を開として、前記静止型電圧調整装置を電力系統に
    接続する開閉器選択動作制御回路とを有することを特徴
    とする開閉装置を有する静止型電圧調整装置。
JP15602994A 1994-07-07 1994-07-07 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置 Pending JPH0823633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15602994A JPH0823633A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15602994A JPH0823633A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0823633A true JPH0823633A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15618760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15602994A Pending JPH0823633A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0823633A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511887A (ja) * 2008-12-09 2012-05-24 エナジェティクス ボルテージ コントロール リミテッド 電圧低下装置の過負荷防止

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511887A (ja) * 2008-12-09 2012-05-24 エナジェティクス ボルテージ コントロール リミテッド 電圧低下装置の過負荷防止

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3432640B2 (ja) 変換器保護装置
US5156928A (en) Protective apparatus and method for a fuel cell
JP3429932B2 (ja) 電力変換器用保護装置
JP3676384B2 (ja) 発電機用励磁装置
JPH11299105A (ja) 電力調相装置及び送電システム
JP3674419B2 (ja) 転流式直流遮断器
JP2912996B2 (ja) 節電装置における制御回路
JPH0823632A (ja) 静止型電圧調整装置の保護方法および保護装置
JPH0823633A (ja) 静止型電圧調整装置の開閉方法および開閉装置を有する静止型電圧調整装置
JP2868925B2 (ja) 電気車制御装置
JP2652678B2 (ja) 自動車用発電装置の過大電圧防止回路
JPH08317694A (ja) 過電圧保護装置
JPH0822920A (ja) 直列変圧器
JP3833747B2 (ja) 節電装置
JPH08116625A (ja) 電圧調整装置の保護装置
JPH11215896A (ja) 可変速発電電動機の過電圧抑制装置
KR102250731B1 (ko) 돌입전류 개선을 위한 콘덴서 개폐용 스위칭 모듈을 구비한 배전반
JP4054749B2 (ja) 無停電電源装置
JP2564306B2 (ja) 同期発電機用励磁制御装置
JP3899446B2 (ja) 直流連携システム及びその運転方法
JP4183477B2 (ja) 励磁制御装置
JPS6087695A (ja) 励磁制御装置
JPH0368620B2 (ja)
JP2024031470A (ja) 電源システム及び電源システムの制御方法
JP2024031469A (ja) 電源システム及び電源システムの制御方法