JPH0823632A - 静止型電圧調整装置の保護方法および保護装置 - Google Patents

静止型電圧調整装置の保護方法および保護装置

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JPH0823632A
JPH0823632A JP15601094A JP15601094A JPH0823632A JP H0823632 A JPH0823632 A JP H0823632A JP 15601094 A JP15601094 A JP 15601094A JP 15601094 A JP15601094 A JP 15601094A JP H0823632 A JPH0823632 A JP H0823632A
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circuit
primary winding
series transformer
series
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JP15601094A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsushita
邦雄 松下
Tokuji Masaki
徳治 正木
Hitoshi Kawakami
仁志 川上
Naoto Matsuoka
直人 松岡
Chihiro Ishibashi
千尋 石橋
Tatsumi Ichioka
立美 市岡
Yoshinori Yamamoto
良則 山本
Takayuki Sakurai
隆行 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電力系統の事故に起因する過電圧、過電流が生
じても電圧調整回路が故障しない静止型電圧調整装置を
提供する。 【構成】電力系統と負荷との間に二次巻線90U’、9
0V’、90W’を直列介挿した直列変圧器90と、こ
の電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器30と、こ
の調整用変圧器30の出力を直列変圧器90の一次巻線
90U、90V、90Wに補償電圧として加える電圧調
整回路50とを有し、電力系統の事故に起因する電力系
統の過電流もしくは過電圧の発生に基づき、直列変圧器
90の二次巻線90U’、90V’、90W’から電圧
調整回路50に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統の系統電圧の変
動、例えば、電力系統の負荷電流による電圧降下や瞬時
電圧低下を補償する静止型電圧調整装置の保護方法およ
び保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力系統において、電源側から負
荷点までは常にインピーダンスが存在するので、負荷電
流が大きくなればそれに応動して線路電圧降下が生じ、
負荷点の電圧は降下する。このように負荷点の電圧が降
下する電力系統にあっては、負荷に供給する電圧を一定
の電圧範囲に抑えるために、一般に電圧調整装置が設置
されている。この種電圧調整装置においは、高圧線のピ
ーク・オフピーク時の電流比が大きく影響し、また地域
や季節によっても変化するので、こられの要素を総合的
に判断し、電圧調整を検討する必要がある。一般的に使
用されている線路用電圧調整装置(SVR:Step
Voltage Regulator)は、図4に示さ
れるものが知られており、原理的には、母線電圧調整器
と同様な多段式電圧調整器であり、単巻変圧器で抵抗式
のものが普及している。
【0003】また、この種電圧調整装置としては、図5
に示されるものも知られている。図5において、図示し
ない電源より供給される三相電力は三相入力端子1U、
1V、1Wに入力される。この三相入力端子1U、1
V、1Wには調整用変圧器3U、3V、3Wが接続され
ている。この調整用変圧器3U、3V、3Wのそれぞれ
の一次巻線aは星形に接続されており、その二次巻線b
から相電圧を取り出している。この調整用変圧器3U、
3V、3Wの二次巻線bには、図6に示されるように、
一対のサイリスタ5、6、7、8をブリッジ接続して構
成される切換回路4U、4V、4Wが接続されている。
この切換回路4U、4V、4Wの出力は、直列変圧器9
U、9V、9Wの一次巻線hに接続される。この直列変
圧器9U、9V、9Wの二次巻線gは、三相入力端子1
U、1V、1Wと三相出力端子2U、2V、2Wとの間
に直列に接続されている。
【0004】上述のように構成された電圧調整装置の動
作を、図6に示すU相のみについて説明する。図6にお
いて、サイリスタスイッチ7および8をオンにし、サイ
リスタスイッチ5および6をオフにすると、直列変圧器
9Uの一次側はサイリスタスイッチ7および8により短
絡され、直列変圧器9Uの二次巻線gには電圧の変化が
生じない。次に、サイリスタスイッチ7および6をオン
にし、サイリスタスイッチ5および8をオフにすると、
調整変圧器3Uの二次側電圧V3が出力電圧Vを持ち
上げる方向に直列変圧器9Uに印加される。逆に、サイ
リスタスイッチ5および8をオンにし、サイリスタスイ
ッチ7および6をオフにすると、調整変圧器3Uの二次
側電圧Vが出力電圧V2を下げる方向に直列変圧器9
Uに印加される。
【0005】このように、図6の構成によれば、切換回
路4Uのサイリスタスイッチ5〜8のオン・オフの組み
合わせにより、調整変圧器3Uは、入力電圧V1が低下
したときは出力電圧V2を上げるように作用し、入力電
圧V1が上昇したときは出力電圧V2を下げるように作用
することとなるので、出力電圧V2を適正な値に制御す
ることができる。なお、図6のU相の回路の動作は他の
相の回路の場合も同じであり、各相の直列変圧器は相電
圧ベクトル方向に電圧を持ち上げたり、下げたりして三
相電圧の調整を行うこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該電圧調
整装置においては、電力系統に短絡、地絡等の事故が発
生した場合、電力系統に大電流が流れ、この大電流によ
り直列変圧器の一次側にも過電流が流れるとともに過電
圧が発生することとなり、それに起因して電圧調整装置
が故障する事態が発生する。そして、電圧調整装置が故
障すると、電力系統の電圧補償ができなくなる事態とな
る。従って、本発明の目的は、このような電力系統に短
絡、地絡等の事故が発生しても電圧調整装置が故障する
ことを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成上の第1の
特徴は、電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介挿し
た直列変圧器と、この電力系統の各相間に介挿した調整
用変圧器と、この調整用変圧器の出力を直列変圧器の一
次巻線に補償電圧として加える電圧調整回路とを有し、
電力系統の事故に起因する電力系統の過電流の発生に基
づき、直列変圧器の二次巻線から電圧調整回路に誘起さ
れる過電流もしくは過電圧を消滅させることにある。
【0008】また、本発明の構成上の第2の特徴は、電
力系統の事故に起因する電力系統の過電流の発生に基づ
く直列変圧器の二次巻線から誘起される同一次巻線の過
電流もしくは過電圧を検出し、この過電流もしくは過電
圧を検出すると直列変圧器の一次巻線を短絡させること
にある。さらに、本発明の構成上の第3の特徴は、直列
変圧器の二次巻線から同一次巻線に誘起された過電流も
しくは過電圧を検出すると、直列変圧器の一次巻線を短
絡させ、電圧調整回路が安定状態になったとき、一次巻
線を開放させて一次巻線の短絡状態を解除することにあ
る。
【0009】また、本発明は上述の保護方法を実現する
ための保護装置に関するものであり、その構成上の第4
の特徴は、電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介挿
した直列変圧器と、この電力系統の各相間に介挿した調
整用変圧器と、この調整用変圧器の出力を直列変圧器の
一次巻線に補償電圧として加える電圧調整回路とを有す
る静止型電圧調整装置の保護装置であって、直列変圧器
の一次巻線に誘起される過電流を検出する過電流検出器
もしくは直列変圧器の一次巻線に誘起される過電圧を検
出する過電圧検出器の少なくとも一方と、直列変圧器の
一次巻線の各相に並列に配置したサイリスタ短絡器と、
過電流検出器もしくは過電圧検出器よりの検出出力が予
め定められた所定の値以上となったとき点弧信号を発生
し、この点弧信号をサイリスタ短絡器に供給するサイリ
スタ短絡器制御回路とを有することにある。
【0010】さらに、本発明の構成上の第5の特徴は、
前記サイリスタ短絡器制御回路は電圧調整回路の動作開
始信号に基づいて点弧信号を消滅させることにある。ま
た、本発明の構成上の第6の特徴は、直列変圧器の一次
巻線とサイリスタ短絡器との間に直列に接続して配置
し、直列変圧器の一次巻線およびサイリスタ短絡器の各
サイリスタに流れる電流を制限する限流手段を付加した
ことにある。
【0011】
【発明の作用・効果】かかる構成の静止型電圧調整装置
においては、電力系統の事故に起因する電力系統の過電
流の発生に基づき、直列変圧器の二次巻線から電圧調整
回路に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させるの
で、過電流もしくは過電圧による電圧調整回路の故障を
防止することができる。また、直列変圧器の二次巻線か
ら誘起される電圧調整回路の過電流もしくは過電圧を消
滅させるに際して、単に一次巻線を短絡させるのみであ
るので、確実に電圧調整回路に生じる過電流もしくは過
電圧を消滅させることができ、電圧調整回路の故障を確
実に防止することができるようになる。
【0012】さらに、直列変圧器の一次巻線を短絡さ
せ、直列変圧器の二次巻線から電圧調整回路に誘起され
る過電流もしくは過電圧を消滅させた後、電圧調整回路
を起動させ、電圧調整回路が安定状態になると直列変圧
器の一次巻線を開放させるので、電圧調整回路の起動時
の直列変圧器の一次側開放に起因する系統電圧の瞬時電
圧低下を防止することができる。
【0013】また、直列変圧器の二次巻線から電圧調整
回路に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させるに
際して、一次巻線を短絡させるサイリスタ短絡器と、こ
のサイリスタ短絡器に点弧信号を送出するサイリスタ短
絡器制御回路とを付加するだけの簡単な構成であるの
で、この種静止型電圧調整装置を簡単にかつ安価に製造
することができ、確実に電圧調整回路の過電流もしくは
過電圧を消滅させるとともに、電圧調整回路の故障を確
実に防止することができるようになる。さらに、サイリ
スタ短絡器に点弧信号を送出するサイリスタ短絡器制御
回路は、電圧調整回路の動作開始信号に基づいて点弧信
号を消滅させるので、電圧調整回路が安定状態になると
直列変圧器の一次巻線が開放されることとなり、電圧調
整回路の起動時の直列変圧器の一次側開放に起因する系
統電圧の瞬時電圧低下を防止することができる。
【0014】さらに、直列変圧器の一次巻線の各相に各
々並列にサイリスタ短絡器を接続して配置し、このサイ
リスタ短絡器と直列変圧器の一次巻線との間に直列に限
流手段を接続して配置しているので、電力系統の事故に
起因して電力系統の過電流が発生し、直列変圧器の一次
巻線に過電流もしくは過電圧が誘起されても、この過電
流を検出するとサイリスタ短絡器が点弧されて直列変圧
器の一次巻線が限流手段を介して短絡状態となり、直列
変圧器の一次巻線に接続された、例えば電圧調整回路等
の故障を確実に防止することができる。また、直列変圧
器の一次巻線に短絡電流が流れても、限流手段の作用に
より、短絡電流が制限され、直列変圧器の短絡電流容量
を小さくすることができる。そして、直列変圧器の短絡
電流容量を小さくすれば、直列変圧器を安価に製造でき
るという格別の効果を奏する。また、サイリスタ短絡器
と直列変圧器の一次巻線との間に直列に限流手段を接続
して配置して短絡電流を制限するので、系統の短絡電流
も制限することができ、電力系統の保護にも役に立つと
いう格別の効果を奏する。
【0015】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る静止型電圧調整装置の全体構成を示
す図である。図1において、三相電力は三相入力端子1
0U、10V、10Wより供給されている。この三相入
力端子10U、10V、10Wには調整用変圧器30の
一次巻線30aが接続されており、その二次巻線30b
から相間電圧を取り出している。この調整用変圧器30
の一次巻線30aおよび二次巻線30bはそれぞれΔ形
に接続されている。また、三相入力端子10U、10
V、10Wには電流検出器40および電圧検出器30’
が接続されている。これらの調整用変圧器30の二次巻
線30bの出力、電流検出器40の出力(図1の)、
電圧検出器30’の二次巻線30b’の出力(図1の
)は、後述する電圧調整回路50に接続されている。
なお、本第1実施例においては、調整用変圧器30の一
次巻線30aおよび二次巻線30bはそれぞれΔ形に接
続されているが、これらの一次巻線30aおよび二次巻
線30bの接続はそれぞれ、Δ−Y、Y−Δ、Y−Y接
続であってもよい。
【0016】電圧調整回路50の出力は直列変圧器90
の一次巻線90U、90V、90Wに接続される。直列
変圧器90の二次巻線90U’、90V’、90W’
は、三相入力端子10U、10V、10Wと三相出力端
子20U、20V、20Wとの間に直列に接続されてい
る。この直列変圧器90の一次巻線90U、90V、9
0Wは、サイリスタ短絡器60に接続されており、過電
流検出器70および過電圧検出器100は一次巻線90
U、90V、90Wと電圧調整回路50との間に接続さ
れている。また、電圧調整回路50の制御出力はサイリ
スタ短絡器制御回路80に接続されている。
【0017】さらに、過電流検出器70の出力(図1の
)および過電圧検出器100の出力(図1の)はサ
イリスタ短絡制御回路80に接続されている。なお、過
電流検出器70および過電圧検出器100を一次巻線9
0U、90V、90Wと電圧調整回路50との間のどこ
に接続するかによりサイリスタ短絡器60の制御の仕方
が変わるが、本第1実施例においては、図1の位置に接
続するものとする。また、図1におけるサイリスタ短絡
器60は各サイリスタを逆並列接続してこれらをΔ形に
接続しているが、各サイリスタを逆並列接続してこれら
をY形に接続してもよいことは勿論である。また、Δ形
に接続する場合は逆並列接続で用いることに代えてサイ
リスタを単独で用いてもよい。
【0018】図2は、図1の回路図の単相のみを示すブ
ロック回路図であり、図1の電圧調整回路50は図2の
一点鎖線で囲まれた部分に示されている。図2におい
て、電圧調整回路50は、主回路部52と、電流検出器
40よりの出力電流を検出する電流検出回路54と、調
整用変圧器30の出力電圧を検出する第1電圧検出回路
56と、電圧検出器30’の出力電圧を検出する第2電
圧検出回路57と、これらの電流検出回路54および両
電圧検出回路56、57の出力に基づいて主回路部52
およびサイリスタ短絡器制御回路80に動作指令を与え
る動作制御回路58とから構成されている。なお、この
動作制御回路58は、例えば、CPU、ROM、RAM
等からなる周知のマイクロコンピュータにより構成され
ている。
【0019】この電圧調整回路50の主回路部52の出
力は直列変圧器90の一次巻線に接続され、また、動作
制御回路58の出力はサイリスタ短絡器制御回路80に
入力される。ここで、主回路部52は、電力系統の入力
電圧V1が低下したときは電力系統の出力電圧V2を上げ
るように直列変圧器90に作用させ、電力系統の入力電
圧V1が上昇したときは電力系統の出力電圧V2を下げる
ように直列変圧器90に作用させるものであり、例え
ば、コンバータ52aとインバータ52bとコンデンサ
52c等により構成されている。
【0020】ついで、本第1実施例の静止型電圧調整装
置の動作を図1および図2に基づいて説明する。まず、
静止型電圧調整装置の起動時の動作について説明する。
電力系統にこの種静止型電圧調整装置を取り付け、はじ
めてこの種静止型電圧調整装置を起動させる場合、ある
いは事故後に電力系統に電圧が復帰した場合は、サイリ
スタ短絡器60は開放状態にあるので、図示しない遮断
器が投入されると、直列変圧器90の二次巻線に過電圧
が発生し、この過電圧の発生に伴って直列変圧器90の
一次巻線に過電圧が誘起され、過電圧検出器100は過
電圧を検出する。この過電圧検出器100が過電圧を検
出すると、この検出信号はサイリスタ短絡器制御回路8
0に出力され、サイリスタ短絡器制御回路80はサイリ
スタ短絡器60のサイリスタに点弧信号を送出する。こ
の点弧信号により、サイリスタ短絡器60のサイリスタ
は点弧され、直列変圧器90の一次巻線は短絡状態とな
る。
【0021】この状態で、電圧調整回路50の主回路部
52のコンバータ52aおよびインバータ52bが起動
すると、電圧調整回路50の動作制御回路58は主回路
部52の運転状態が安定したか否かを判定し、主回路部
52の運転状態が安定した場合は主回路部52は安定状
態にあると判定して、動作制御回路58はサイリスタ短
絡器制御回路80に信号を送出する。この動作制御回路
58から送出された信号に基づいて、サイリスタ短絡器
制御回路80はサイリスタ短絡器60のサイリスタへの
点弧信号を消滅させ、サイリスタ短絡器60は開放状態
となる。
【0022】このように、静止型電圧調整装置の起動時
には、サイリスタ短絡器60を短絡状態にし、主回路部
52が安定状態になった後、サイリスタ短絡器60を開
放状態とするので、この種静止型電圧調整装置の起動時
における直列変圧器90の一次巻線開放状態に基づく電
力系統負荷側の瞬時電圧低下を防止することができる。
【0023】ついで、静止型電圧調整装置が起動し、電
力系統が正常に動作している場合の動作について説明す
る。電力系統が正常に動作している場合、過電流検出器
70および過電圧検出器100は直列変圧器90の一次
巻線に流れる過電流および過電圧を検出しないので、サ
イリスタ短絡器制御回路80はサイリスタ短絡器60に
点弧信号を出力しなく、サイリスタ短絡器60は動作し
ない。この状態で電圧検出器30’の出力電圧は電圧調
整回路50の第2電圧検出回路57にて検出され、その
検出信号によって、動作制御回路58は主回路部52に
信号を送出し、主回路部52のコンバータ52aおよび
インバータ52bは動作され、その出力が直列変圧器9
0の一次巻線に印加される。
【0024】このようにして、この主回路部52のコン
バータ52aおよびインバータ52bの動作により、直
列変圧器90は、電力系統の入力電圧V1が低下したと
きは電力系統の出力電圧V2を上げるように作用し、電
力系統の入力電圧V1が上昇したときは電力系統の出力
電圧V2を下げるように作用するので、電力系統の出力
電圧V2の変動を適正な値に制御することができる。
【0025】ついで、電力系統に短絡、地絡等の事故が
生じた場合の動作について説明する。電力系統に短絡、
地絡等の事故が生じた場合、直列変圧器90の二次巻線
には過電流が流れる。この事故により二次巻線に過電流
が流れると、直列変圧器90の一次巻線に過電流または
過電圧が誘起され、この誘起された過電流または過電圧
に基づいて、過電流検出器70は過電流を検出し、過電
圧検出器100は過電圧を検出する。この過電流検出器
70もしくは過電圧検出器100が過電流もしくは過電
圧を検出すると、この検出信号はサイリスタ短絡器制御
回路80に出力され、サイリスタ短絡器制御回路80は
サイリスタ短絡器60のサイリスタに点弧信号を送出す
る。この点弧信号により、サイリスタ短絡器60のサイ
リスタは点弧され、直列変圧器90の一次巻線は短絡状
態となる。直列変圧器90の一次巻線が短絡状態となる
と、電圧調整回路50に印加される過電圧もしくは過電
流は消滅することとなる。
【0026】事故発生後、図示しない遮断器を投入し、
再び電力系統に電源が供給された場合、直列変圧器90
の二次巻線に過電圧が発生し、この過電圧の発生に伴っ
て直列変圧器90の一次巻線に過電圧が誘起され、過電
圧検出器100は過電圧を検出する。この過電圧検出器
100が過電圧を検出すると、この検出信号はサイリス
タ短絡器制御回路80に出力され、サイリスタ短絡器制
御回路80はサイリスタ短絡器60のサイリスタに点弧
信号を送出する。この点弧信号により、サイリスタ短絡
器60のサイリスタは点弧され、直列変圧器90の一次
巻線は短絡状態となる。
【0027】ついで、電流検出器40および電圧検出器
30’が過電流もしくは異常低電圧を検出しなくなる
と、即ち、過電流もしくは異常低電圧状態が解消される
と、電圧調整回路50の主回路部52のコンバータ52
aおよびインバータ52bが起動され、電圧調整回路5
0の動作制御回路58は主回路部52の運転状態が安定
したか否かを判定し、主回路部52の運転状態が安定し
た場合は、動作制御回路58はサイリスタ短絡器制御回
路80に信号を送出する。この動作制御回路58から送
出された信号に基づいて、サイリスタ短絡器制御回路8
0はサイリスタ短絡器60のサイリスタへの点弧信号を
消滅させ、サイリスタ短絡器60は開放状態となる。
【0028】このように、電力系統に短絡、地絡等の事
故が生じた場合でも、サイリスタ短絡器60のサイリス
タを点弧して、直列変圧器90の一次巻線を短絡状態と
するので、電圧調整回路50に過電圧が印加されたり過
電流が流れたりすることがなくなる。また、電力系統の
事故後の静止型電圧調整装置の再起動時には、瞬時にサ
イリスタ短絡器60を短絡状態とし、主回路部52が安
定状態になった後、サイリスタ短絡器60を開放状態と
するので、この種静止型電圧調整装置の起動時における
直列変圧器90の一次巻線開放状態に基づく電力系統負
荷側の瞬時電圧低下を防止することができる。
【0029】ついで、電力系統において、ループ切り替
えが行われ、今までとは逆の方向から電流が供給される
ようになった場合の動作について説明する。電力系統で
ループ切り替えが行われ、今までとは逆の方向から電流
が供給されるようになると、電流検出器40と電圧検出
器30’からの検出信号が電圧調整回路50の電流検出
回路54と第2電圧検出回路57に入力され、これらの
入力信号に基づいて電圧調整回路50の動作制御回路5
8は系統に流れる電流の方向を判定し、この電流方向信
号に基づいて、サイリスタ短絡器制御回路80に信号を
送出する。この動作制御回路58からの信号に基づい
て、サイリスタ短絡器制御回路80はサイリスタ短絡器
60のサイリスタに点弧信号を送出する。この点弧信号
により、サイリスタ短絡器60のサイリスタは点弧さ
れ、直列変圧器90の一次巻線は短絡状態となる。
【0030】また、電圧調整回路50の動作制御回路5
8は、上述の電流方向信号に基づいて、サイリスタ短絡
器制御回路80に信号を送出するとともに、これと同時
に、電圧調整回路50の主回路部52にも信号を送出
し、電力系統の入力と出力が今までとは逆になるように
主回路部52を動作させる。例えば、事故前の負荷点が
図2の直列変圧器90の右側にあり、電源の供給が図2
の左側から右側になされていた場合、電源の供給が図2
の右側から左側になされるようになり、即ち、負荷点側
から電源が供給されるようになると、調整用変圧器30
から入力された第1電圧検出回路56の検出電圧に基づ
き、主回路部52のコンバータ52aおよびインバータ
52bは出力電圧V1を補償する動作を行う。換言する
と、主回路部52のコンバータ52aおよびインバータ
52bは、電力系統の入力電圧Vが低下したときは電
力系統の出力電圧Vを上げるように直列変圧器90に
作用させ、電力系統の入力電圧V2が上昇したときは電
力系統の出力電圧V1を下げるように直列変圧器90に
作用させる。
【0031】以上に説明したように、本第1実施例にお
いては、電力系統の事故に起因する電力系統の過電流の
発生に基づき、直列変圧器90の二次巻線から電圧調整
回路50に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させ
るので、過電流もしくは過電圧による電圧調整回路50
の故障を防止することができる。また、直列変圧器90
の二次巻線から電圧調整回路50に誘起される過電流も
しくは過電圧を消滅させるに際して、単に一次巻線を短
絡させるのみで、確実に電圧調整回路50の過電流もし
くは過電圧を消滅させることができ、確実に電圧調整回
路の故障を防止することができるようになる。
【0032】さらに、直列変圧器90の一次巻線を短絡
させ、直列変圧器90の二次巻線から電圧調整回路50
に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させた後、電
圧調整回路50を起動させ、電圧調整回路50が安定状
態になると直列変圧器90の一次巻線を開放させるの
で、電圧調整回路50の起動時の直列変圧器90の一次
側開放に起因する系統電圧の瞬時電圧低下を防止するこ
とができる。
【0033】また、直列変圧器90の二次巻線から電圧
調整回路50に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅
させるに際して、一次巻線を短絡させるサイリスタ短絡
器60と、このサイリスタ短絡器60に点弧信号を送出
するサイリスタ短絡器制御回路80を付加するだけの簡
単な構成であるので、この種静止型電圧調整装置を簡単
にかつ安価に製造することができ、確実に電圧調整回路
50に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させると
ともに、確実に電圧調整回路の故障を防止することがで
きるようになる。さらに、サイリスタ短絡器60に点弧
信号を送出するサイリスタ短絡器制御回路80は、電圧
調整回路50の動作開始信号に基づいて点弧信号を消滅
させるので、電圧調整回路50が安定状態になるとサイ
リスタ短絡器60が開放されることとなり、電圧調整回
路50の起動時の直列変圧器の一次側開放に起因する系
統電圧の瞬時電圧低下を防止することができる。
【0034】実施例2 以下、本発明の第2実施例を図面に基づいて説明する。
図3は本発明の第2実施例に係る静止型電圧調整装置の
全体構成を示す図である。図3において、三相電力は三
相入力端子10U、10V、10Wより供給されてい
る。この三相入力端子10U、10V、10Wには調整
用変圧器30の一次巻線30aが接続されており、その
二次巻線30bから相間電圧を取り出している。この調
整用変圧器30の一次巻線30aおよび二次巻線30b
はそれぞれΔ形に接続されている。また、三相入力端子
10U、10V、10Wには電流検出器40および電圧
検出器30’が接続されている。これらの調整用変圧器
30の二次巻線30bの出力、電流検出器40の出力
(図3の)、電圧検出器30’の二次巻線30b’の
出力(図3の)は、後述する電圧調整回路50に接続
されている。なお、本第2実施例においては、上述の第
1実施例と同様に、調整用変圧器30の一次巻線30a
および二次巻線30bはそれぞれΔ形に接続されている
が、これらの一次巻線30aおよび二次巻線30bの接
続はそれぞれ、Δ−Y、Y−Δ、Y−Y接続であっても
よい。
【0035】電圧調整回路50の出力は直列変圧器90
の一次巻線90U、90V、90Wに接続される。直列
変圧器90の二次巻線90U’、90V’、90W’
は、三相入力端子10U、10V、10Wと三相出力端
子20U、20V、20Wとの間に直列に接続されてい
る。この直列変圧器90の一次巻線90U、90V、9
0Wは、サイリスタ短絡器60に接続されており、過電
流検出器70および過電圧検出器100は一次巻線90
U、90V、90Wと電圧調整回路50との間に接続さ
れている。また、電圧調整回路50の制御出力はサイリ
スタ短絡器制御回路80に接続されている。
【0036】さらに、過電流検出器70の出力(図3の
)および過電圧検出器100の出力(図3の)はサ
イリスタ短絡制御回路80に接続されている。なお、過
電流検出器70および過電圧検出器100を一次巻線9
0U、90V、90Wと電圧調整回路50との間のどこ
に接続するかによりサイリスタ短絡器60の制御の仕方
が変わるが、本第2実施例においては、上述の第1実施
例と同様に、図3の位置に接続するものとする。
【0037】サイリスタ短絡器60は一次巻線90U、
90V、90Wの各々の各相に並列に逆並列接続された
1組のサイリスタ61U、61V、61Wが接続されて
構成されている。この一次巻線90U、90V、90W
の各々とサイリスタ短絡器60の各々の逆並列接続され
た1組のサイリスタ61U、61V、61Wとの間に
は、例えばリアクトル、非直線性抵抗等からなる限流手
段62U、62V、62Wが直列に接続されて配置され
ている。なお、図3におけるサイリスタ短絡器60は各
サイリスタを逆並列接続してこれらをΔ形に接続してい
るが、各サイリスタを逆並列接続してこれらをY形に接
続してもよいことは勿論である。また、Δ形に接続する
場合は逆並列接続で用いることに代えてサイリスタを単
独で用いてもよい。
【0038】なお、本第2実施例の動作は、サイリスタ
短絡器60の各サイリスタ61U、61V、61Wが短
絡する際に、リアクトル、非直線性抵抗等からなる限流
手段62U、62V、62Wを介して短絡する点を除い
て、基本的には上述の第1実施例の動作と同様な動作を
行うので、その動作説明については省略する。以上に説
明したように、本第2実施例においては、直列変圧器9
0の一次巻線90U、90V、90Wの各相に各々並列
にサイリスタ短絡器61U、61V、61Wを接続して
配置し、このサイリスタ短絡器61U、61V、61W
と直列変圧器の一次巻線90U、90V、90Wとの間
に直列に限流手段62U、62V、62Wを接続して配
置しているので、電力系統の事故に起因して電力系統の
過電流が発生し、直列変圧器90の一次巻線90U、9
0V、90Wに過電流もしくは過電圧が誘起されても、
この過電流を検出するとサイリスタ短絡器61U、61
V、61Wが点弧されて直列変圧器の一次巻線90U、
90V、90Wが限流手段62U、62V、62Wを介
して短絡状態なり、直列変圧器の一次巻線90U、90
V、90Wに接続された電圧調整回路50の故障を確実
に防止することができる。
【0039】また、直列変圧器の一次巻線90U、90
V、90Wに短絡電流が流れても、限流手段62U、6
2V、62Wの作用により、短絡電流が制限され、直列
変圧器90の短絡電流容量を小さくすることができる。
そして、直列変圧器90の短絡電流容量を小さくすれ
ば、直列変圧器90を安価に製造できるという格別の効
果を奏する。また、限流手段62U、62V、62Wの
作用により、電力系統の短絡電流も制限され、電力系統
の保護にも役に立つという格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静止型電圧調整装置の第1の実施例を
示す全体構成図である。
【図2】図1の電圧調整回路を示すブロック回路図であ
る。
【図3】本発明の静止型電圧調整装置の第2の実施例を
示す全体構成図である。
【図4】静止型電圧調整装置の従来例を示す図である。
【図5】静止型電圧調整装置の従来例の他の例を示す図
である。
【図6】図3の静止型電圧調整装置のU相のみを示す回
路図である。
【符号の説明】 30…調整用変圧器、30’…電圧検出器、40…電流
検出器、50…電圧調整回路、60…サイリスタ短絡
器、70…過電流検出器、80…サイリスタ短絡器制御
回路、90…直列変圧器、100…過電圧検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 徳治 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 川上 仁志 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 松岡 直人 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 石橋 千尋 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 市岡 立美 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 山本 良則 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 櫻井 隆行 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づき、前記直列変圧器の二次巻線から前記電圧
    調整回路に誘起される過電流もしくは過電圧を消滅させ
    ることを特徴とする静止型電圧調整装置の保護方法。
  2. 【請求項2】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づく前記直列変圧器の二次巻線から誘起される
    前記一次巻線の過電流もしくは過電圧を検出し、 前記過電流もしくは過電圧を検出すると前記直列変圧器
    の一次巻線を短絡させることを特徴とする静止型電圧調
    整装置の保護方法。
  3. 【請求項3】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護方法であって、 前記電力系統の事故に起因する前記電力系統の過電流の
    発生に基づく前記直列変圧器の二次巻線から誘起される
    前記一次巻線の過電流もしくは過電圧を検出し、 前記過電流もしくは過電圧を検出すると前記直列変圧器
    の一次巻線を短絡させるとともに前記電圧調整回路の動
    作を停止させ、 その後、前記電圧調整回路を起動させて、前記電圧調整
    回路が安定状態になったとき、前記一次巻線を開放させ
    ることを特徴とする静止型電圧調整装置の保護方法。
  4. 【請求項4】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護装置であって、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線の各相に並列に配置したサイ
    リスタ短絡器と、 前記過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出
    出力が予め定められた所定の値以上となったとき点弧信
    号を発生し、この点弧信号を前記サイリスタ短絡器に供
    給するサイリスタ短絡器制御回路と、を有することを特
    徴とする静止型電圧調整装置。
  5. 【請求項5】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護装置であって、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線の各相に並列に配置したサイ
    リスタ短絡器と、 前記過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出
    出力が予め定められた所定の値以上となったとき点弧信
    号を発生し、この点弧信号を前記サイリスタ短絡器に供
    給するサイリスタ短絡器制御回路と、を有し、 前記サイリスタ短絡器制御回路は前記電圧調整回路の動
    作開始信号に基づいて前記点弧信号を消滅させることを
    特徴とする静止型電圧調整装置。
  6. 【請求項6】電力系統と負荷との間に二次巻線を直列介
    挿した直列変圧器と、 前記電力系統の各相間に介挿した調整用変圧器と、 前記調整用変圧器の出力を前記直列変圧器の一次巻線に
    補償電圧として加える電圧調整回路と、を有する静止型
    電圧調整装置の保護装置であって、 前記直列変圧器の一次巻線に誘起される過電流を検出す
    る過電流検出器もしくは前記直列変圧器の一次巻線に誘
    起される過電圧を検出する過電圧検出器の少なくとも一
    方と、 前記直列変圧器の一次巻線の各相に並列に配置したサイ
    リスタ短絡器と、 前記直列変圧器の一次巻線と前記サイリスタ短絡器との
    間に直列に接続して配置し、前記直列変圧器の一次巻線
    および前記サイリスタ短絡器の各サイリスタに流れる電
    流を制限する限流手段と、 前記過電流検出器もしくは前記過電圧検出器からの検出
    出力が予め定められた所定の値以上となったとき点弧信
    号を発生し、この点弧信号を前記サイリスタ短絡器に供
    給するサイリスタ短絡器制御回路と、を有することを特
    徴とする静止型電圧調整装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100645405B1 (ko) * 1997-09-26 2007-04-25 산요덴키가부시키가이샤 표시장치 및 표시장치를 제조하는 방법
CN102377189A (zh) * 2011-11-28 2012-03-14 山东电力集团公司潍坊供电公司 风电场无功补偿优化配置及运行方法
JP2015027212A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 サンケン電気株式会社 電圧調整装置
JP2017158385A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 富士電機株式会社 電圧補償装置および電圧補償装置におけるインバータの連係方法

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