JPH08235760A - ディスクプレーヤー - Google Patents

ディスクプレーヤー

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Publication number
JPH08235760A
JPH08235760A JP3560695A JP3560695A JPH08235760A JP H08235760 A JPH08235760 A JP H08235760A JP 3560695 A JP3560695 A JP 3560695A JP 3560695 A JP3560695 A JP 3560695A JP H08235760 A JPH08235760 A JP H08235760A
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JP
Japan
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mpeg
video decoder
temperature
data
disc
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Withdrawn
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JP3560695A
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Inventor
Shinya Okamoto
慎也 岡本
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲温度が極端に低い場合でも、動作開始直
後に、表示画像が乱れず、かつ、短時間内に正常な画像
表示状態になるビデオCDプレーヤーを提供する。 【構成】 I、P、Bピクチャからなる圧縮デジタル画
像データをMPEGフォーマットで記録したビデオCD
から画像データを読み取るデータ読取部2と、読み取っ
た画像データを処理するデータ処理部3と、処理した画
像データをMPEGデコードするMPEGビデオデコー
ダ7と、DRAM8と、MPEGデコードした画像デー
タを表示する画像表示部13と、動作を制御する制御部
5とを備えるビデオCDプレーヤーにおいて、デコーダ
7及びDRAM8上に跨って導熱板を設け、導熱板上に
温度センサ15を配置し、センサ15の感知温度が所定
値以下の時、ビデオCDの回転速度を正常回転速度より
も低下させ、センサ15の感知温度が所定値を超えた
時、ビデオCDの回転速度を正常回転速度にする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ビデオコンパクトディ
スク(CD)プレーヤーまたはデジタルビデオディスク
(DVD)プレーヤー等のディスクプレーヤーに係わ
り、特に、ディスクプレーヤーを車載用に用い、かつ、
周囲温度が氷点下の低温状態にあるとき、ディスクプレ
ーヤーの動作開始時点に、MPEGデコード処理の不能
状態に基づく表示画像の乱れを防ぐようにしたディスク
プレーヤーに関する。 【0002】 【従来の技術】最近、直径12cmのCDに、CD−R
OMフォーマットによって最大74分の圧縮デジタル画
像データと圧縮デジタルオーディオデータとを時分割で
記録した形のビデオCDが開発され、また、このビデオ
CDに記録された圧縮デジタルデータを再生するビデオ
CDプレーヤーも既に開発されている。 【0003】そこで、この既知のビデオCDの概要につ
いて、図面を用いてその内容を説明する。 【0004】まず、図4は、かかるビデオCDにおける
ディスク構成を示す説明図である。 【0005】図4に示されるように、ディスク構成は、
リードインエリア(LIN)と、トラック1(TR1)
と、トラック2(TR2)乃至トラックN(TRN)
と、リードアウトエリア(LOUT)とからなってい
る。ここで、リードインエリア(LIN)は、各種のT
OC情報が記録されているエリアであり、トラック1
(TR1)は、ISO9660に準拠したファイル管理
情報部(PVD)、カラオケインフォメーション部、ビ
デオCDインフォメーション部、セグメントプレイアイ
テム部、CD−Iアプリケーション部が順次記録されて
いるエリアである。トラック2(TR2)乃至トラック
N(TRN)は、いずれも、MPEG1(Moving Pictu
re Experts Group 1) 方式にしたがった圧縮デジタル画
像データ及び圧縮デジタルオーディオデータがそれぞれ
記録されているエリアであり、リードアウトエリア(L
OUT)は、各種データの記録の終わりを示す情報が記
録されているエリアである。 【0006】次に、図5は、かかるビデオCDにおける
トラック及びセクタの構成を示す説明図であって、
(a)はトラックの構成、(b)はセクタの構成を示す
ものである。 【0007】図5(a)に示されるように、それぞれの
トラック(例えば、トラックナンバーn、ただし、n=
2、3、…、…、N)は、先頭部にトラックナンバーで
検索するためのポーズマージン(150セクタ以上)が
設けられ、それに続いてフロントマージン(15セクタ
以上)が設けられ、その後にMPEGデータ部が設けら
れ、最後にリアマージン(15セクタ以上)が設けられ
ている。そして、ポーズマージンにはインデックスナン
バー00が付され、フロントマージン、MPEGデータ
部、リアマージンにはインデックスナンバー01乃至9
9が付されている。 【0008】また、図6(b)に示されるように、それ
ぞれのセクタは、先頭部にパックヘッダ(PHD)が設
けられ、それに続いてパックデータ(PDT)が設けら
れているもので、1セクタが1パック(2324バイ
ト)を構成している。そして、パックデータ(PDT)
は、パケット(Packet)を備えており、パケット(Pack
et)は、パケットヘッダ(PCH)とパケットデータ
(PCD)とからなっている。この場合、パックヘッダ
(PHD)には、スタートコード、基準クロック、転送
レート等が記録されている。パケット(Packet)におい
て、パケットヘッダ(PCH)には、スタートコード、
ストリームタイプ(画像データ/オーディオデータの
別)、再生開始時刻、デコード開始時刻等が記録されて
おり、パケットデータ(PCD)には、少なくとも1画
面分の圧縮画像データ及び/または1フレーム分の圧縮
オーディオデータと、その他のデータが記録されてい
る。なお、画像データには、約1.2Mb/秒が割り当
てられ、オーディオデータには、0.2Mb/秒が割り
当てられている。 【0009】続く、図6は、MPEGフォーマットによ
る圧縮画像データの階層構造の一例を示す説明図であ
る。 【0010】図6に示されるように、圧縮画像データ
は、シーケンス層、GOP(Group ofPicture)層、ピ
クチャ層からなっている。そして、シーケンス層は、多
くのシーケンスが連続して構成されているもので、それ
ぞれのシーケンスは、始めに、シーケンスヘッダ(H
D)が設けられ、その後に、複数のGOPが連続して設
けられ、最後に、シーケンス終了コードが設けられてい
るもので、これらが1シーケンスを構成している。ま
た、GOP層は、始めに、GOPヘッダ(HD)が設け
られ、その後に、I、P、Bの3種類の15のピクチャ
3 、B1 、B2 、P6 、B4 、B5 、P9 、B7 、B
8 、P12、B10、B11、P15、B13、B14が設けられて
いるもので、これらが1GOPを構成している。さら
に、ピクチャ層は、始めに、ピクチャヘッダ(HD)が
設けられ、その後に、符号化データが設けられているも
ので、これらが1つのピクチャを構成している。この場
合、I、P、B各ピクチャにおいて、Iピクチャは、フ
レーム内符号化画像であって、それだけで独立のデコー
ドを行うことができ、PピクチャやBピクチャに比べて
データ量が最も多いものである。Pピクチャは、フレー
ム間予測符号化画像であって、最新の過去のIピクチャ
及びPピクチャを基準にして予測符号化されているもの
であり、Iピクチャよりもデータ量が少なく、Bピクチ
ャよりもデータ量が多いものである。Bピクチャは、M
PEGに特有のピクチャであって、最新の過去のIピク
チャまたはPピクチャ及び次に到来するIピクチャまた
はPピクチャの双方からフレーム間予測符号化されてい
るもので、他の2つのピクチャに比べてデータ量が最も
少ないものである。 【0011】また、図7は、I、P、Bの3種類の15
のピクチャの原画順序(再生順序)と、ビデオCDへの
記録順序を示す説明図である。 【0012】図7に示されるように、I、P、Bの3種
類の15のピクチャについて、原画順序がB1 、B2
3 、B4 、B5 、P6 、B7 、B8 、P9 、B10、B
11、P12、B13、B14、P15である場合に、ビデオCD
に記録される際の記録順序は、原画順序とやや異なって
3 、B1 、B2 、P6 、B4 、B5 、P9 、B7 、B
8 、P12、B10、B11、P15、B13、B14の順になり、
ビデオCDからの再生順序は、原画順序と同じB1 、B
2 、I3 、B4 、B5 、P6 、B7 、B8 、P9
10、B11、P12、B13、B14、P15になっているもの
である。このように、I、P、Bの3種類の15のピク
チャについて、ビデオCDへの記録順序とビデオCDか
らの再生順序とを異ならせている理由は、デコーダのフ
レームメモリの容量をできるだけ少なくするためと、画
質の向上を図るためである。 【0013】そして、I、P、Bの3種類の15のピク
チャB1 、B2 、I3 、B4 、B5、P6 、B7
8 、P9 、B10、B11、P12、B13、B14、P15がM
PEGデコードされる場合に、既に述べたように、I3
ピクチャはそれ単独でMPEGデコードされるが、P6
ピクチャはMPEGデコードされたI3 ピクチャを用い
てMPEGデコードされ、P9 ピクチャはMPEGデコ
ードされたP6 ピクチャを用いてMPEGデコードさ
れ、P12ピクチャはMPEGデコードされたP9 ピクチ
ャを用いてMPEGデコードされ、P15ピクチャはMP
EGデコードされたP12ピクチャを用いてMPEGデコ
ードされるものである。また、B1 ピクチャ、B2 ピク
チャは、いずれも、MPEGデコードされたI3 ピクチ
ャと1つ前のGOPにあるMPEGデコードされたP15
ピクチャを用いてMPEGデコードされ、B4 ピクチ
ャ、B5 ピクチャは、いずれも、MPEGデコードされ
たI3 ピクチャとデコードされたP6 ピクチャを用いて
MPEGデコードされ、以下同様にして、B7 ピクチ
ャ、B8 ピクチャ、B10ピクチャ、B11ピクチャ、B13
ピクチャ、B14ピクチャも、MPEGデコードされるも
のである。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】前記既知のビデオCD
プレーヤーは、車載用として使用されることも多く、し
かも、ビデオCDプレーヤーを搭載した車の周囲温度が
氷点下になるような環境の中で使用されることも稀では
ない。そして、ビデオCDプレーヤーがこのような低温
状態、特に、−20℃程度またはそれ以下の超低温状態
に置かれた場合、ビデオCDプレーヤーは、その動作開
始直後に、MPEGビデオデコーダ及びそのMPEGビ
デオデコーダに結合されるダイナミックランダムアクセ
スメモリ(DRAM)の温度が周囲温度に近い低温状態
になっているため、MPEGビデオデコーダ部分で初期
化や正常なMPEGデコード処理を行なうことができな
くなり、MPEGビデオデコーダやDRAMがある温度
以上に上昇するまでの一定の期間、画像表示部に乱れた
表示画像が現われるようになる。 【0015】このように、既知のビデオCDプレーヤー
においては、ビデオCDプレーヤーの配置個所の周囲温
度が極端に低下している場合に、ビデオCDプレーヤー
の動作開始直後の一定期間、正常な表示画像を表示させ
ることができないという問題がある。 【0016】もっとも、既知のビデオCDプレーヤーに
おいても、ビデオCDプレーヤーの配置個所の周囲温度
が極端に低下している場合、MPEGビデオデコーダを
スリープ状態に保持させ、MPEGデコード処理を全面
的に停止させ、画像表示部に乱れた表示画像が現われる
のを阻止する手段も考えられるが、このような手段を採
用したときには、MPEGビデオデコーダの動作が殆ん
ど停止するものであるため、MPEGビデオデコーダが
自己発熱により、MPEGデコード処理が可能になるよ
うな温度に上昇するまでに長い時間を要することにな
り、その間、ビデオCDプレーヤーの使用が不可能にな
るという問題がある。 【0017】本発明は、前記各問題点を解決するもの
で、その目的は、周囲温度が極端に低い場合において
も、動作開始直後に、乱れた表示画像が表示されず、し
かも、比較的短時間内に、正常な画像表示状態になるデ
ィスクプレーヤーを提供することにある。 【0018】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、I、P、B各ピクチャからなる圧縮デジ
タル画像データをMPEGフォーマットで記録したディ
スクから前記圧縮デジタル画像データを読み取るデータ
読取部と、前記読み取った圧縮デジタル画像データを信
号処理するデータ処理部と、前記信号処理した圧縮デジ
タル画像データをMPEGデコードするMPEGビデオ
デコーダと、前記MPEGビデオデコーダに結合された
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と、
前記MPEGデコードされた画像データを表示する画像
表示部と、動作を制御する制御部とを備えるディスクプ
レーヤーにおいて、前記MPEGビデオデコーダ及び前
記DRAMの上に跨って金属製導熱板を設け、前記金属
製導熱板上に温度センサを配置し、前記温度センサの感
知温度が所定温度以下であるとき、前記ディスクの回転
速度を正常の回転速度よりも一定割合だけ低下させ、前
記温度センサの感知温度が所定温度を超えたとき、前記
ディスクの回転速度を正常の回転速度にする手段を具備
する。 【0019】 【作用】前記手段に係わるディスクプレーヤーにおいて
は、MPEGビデオデコーダ及びダイナミックランダム
アクセスメモリ(DRAM)の上に跨るように金属製導
熱板を設け、かつ、金属製導熱板上に温度センサを配置
して、MPEGビデオデコーダ及びDRAMの温度を温
度センサで感知し、感知出力を制御部に供給している。
ここで、制御部は、温度センサで感知した温度が所定温
度、即ち、MPEGビデオデコーダが正常にデコード処
理できる温度以下であったときに、ディスクを、正常の
回転速度よりも50乃至30%程度遅い回転速度で駆動
させ、MPEGビデオデコーダをアクティブ状態に保持
したまま、MPEGビデオデコーダにビットレートを低
下させた画像データを入力させる。このとき、MPEG
ビデオデコーダは、DRAMと協動し、入力された画像
データについて低速度で初期データの書き込み(初期
化)及びデコード処理を行ない、画像表示部に、緩慢に
変化する画像を表示させる。かかるMPEGビデオデコ
ーダやDRAMの動作中に、制御部は、温度センサで感
知した温度が所定温度を超えたことを検出すると、ディ
スクを正常の回転速度で駆動させ、MPEGビデオデコ
ーダに正常なビットレートの画像データを入力させる。
このとき、MPEGビデオデコーダは、DRAMと協動
し、入力された画像データについてMPEGデコード処
理を行ない、画像表示部に正常な動画の出力画像を表示
させる。 【0020】このように、前記手段によるディスクプレ
ーヤーによれば、ディスクプレーヤーの配置個所の周囲
温度が極端に低い場合における動作開始直後であったと
しても、MPEGビデオデコーダで初期化を行なうこと
ができずに、長時間にわたってディスクプレーヤーの使
用が不可能になったり、画像表示部に乱れた画像が表示
されたりすることがなく、画像表示部には、静止画像ま
たはスローモーション画像であっても、表示内容の理解
可能な画像を表示させることができる。 【0021】また、前記手段によるディスクプレーヤー
によれば、ディスクプレーヤーの配置個所の周囲温度が
極端に低い場合における動作開始直後であったとして
も、MPEGビデオデコーダをアクティブ状態に保持さ
せるようにしているので、MPEGビデオデコーダの自
己発熱により、MPEGビデオデコーダを、短時間内に
MPEGビデオデコーダのデコード処理可能な温度にま
で上昇させて、ディスクプレーヤーを短時間内に正常動
作に移行させることができる。 【0022】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 【0023】図1は、本発明に係わるディスクプレーヤ
ーの一実施例の構成を示すブロック構成図であって、デ
ィスクプレーヤーがビデオCDプレーヤーである例を示
すものである。 【0024】図1において、1はCDドライブ装置、2
はデータ読取部、3はデータ処理部、4はランダムアク
セスメモリ(RAM)、5は制御部、6はサーボ回路、
7はMPEGビデオデコーダ、8は第1ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(DRAM)、9は第1デジタル
−アナログ変換器(D/A)、10はMPEGオーディ
オデコーダ、11は第2ダイナミックランダムアクセス
メモリ(DRAM)、12は第2デジタル−アナログ変
換器(D/A)、13は画像表示部、14は放声部(ス
ピーカ)、15は温度センサである。 【0025】そして、CDドライブ装置1は、出力がデ
ータ読取部2の入力に接続され、データ読取部2は、出
力がデータ処理部3の入力に接続される。データ処理部
3は、RAM4が接続されるとともに、出力が制御部5
に接続される。制御部5は、サーボ回路6を介してCD
ドライブ装置1に接続され、温度センサ15にも接続さ
れる。制御部5のビデオ出力は、MPEGビデオデコー
ダ7の入力に接続され、制御部5のオーディオ出力は、
MPEGオーディオデコーダ10の入力に接続される。
MPEGビデオデコーダ7は、第1DRAM8が接続さ
れるとともに、出力が第1デジタル−アナログ変換器9
の入力に接続される。MPEGオーディオデコーダ10
は、第2DRAM11が接続されるとともに、出力が第
2デジタル−アナログ変換器12の入力に接続される。
第1デジタル−アナログ変換器9は、出力が画像表示部
13に接続され、第2デジタル−アナログ変換器12
は、出力が放声部14に接続される。 【0026】また、図2は、図1に図示の第1の実施例
におけるMPEGビデオデコーダ7及び第1DRAM8
の配置状態の一例を示す断面構成図である。 【0027】図2において、7aはMPEGビデオデコ
ーダ7を構成している集積回路(IC)、8aは第1D
RAM8を構成している集積回路(IC)、16はプリ
ント回路基板(PCB)、17はアルミニウム(Al)
製導熱板であり、その他、図1に図示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。 【0028】そして、PCB16上には、MPEGビデ
オデコーダ7を構成しているIC7aと、第1DRAM
8を構成しているIC8aとが取付けられ、これら2つ
のIC7a、8a上には、2つのIC7a、8aに跨る
ように導熱板17が配置装着される。導熱板17上に
は、温度センサ15が配置され、温度センサ15のリー
ドが図示されていない制御部5に接続される。 【0029】さらに、図3は、本実施例において、MP
EGビデオデコーダ7が正常なデコード処理を行なうま
での動作過程を示すフローチャートである。 【0030】ここにおいて、前記構成による本実施例の
動作について説明する。 【0031】始めに、図3のフローチャートを用いて、
本実施例のビデオCDプレーヤーが動作を開始してから
MPEGビデオデコーダ7で正常なデコード処理が行わ
れるまでの動作過程について説明する。 【0032】まず、ステップS1において、ビデオCD
プレーヤーが動作開始したときに、制御部5は、MPE
Gビデオデコーダ7及び第1DRAM8上にアルミニウ
ム製導熱板17を介して配置されている温度センサ15
により、MPEGビデオデコーダ7及び第1DRAM8
の温度を感知し、この感知温度が所定温度、即ち、MP
EGビデオデコーダ7が正常なデコード処理を行なうこ
とができる最低温度以下であるか否かを検出する。そし
て、制御部5は、温度センサ15の感知温度が所定温度
以下であったと判断した(Y)ときは次のステップS2
に移行し、温度センサ15の感知温度が所定温度以下で
ないと判断した(N)ときは、他のステップS9に移行
する。この場合、制御部5で検出した温度センサ15の
感知温度が所定温度以下になっている場合とは、車が氷
点下の周囲環境下で用いられているような場合等であ
る。 【0033】続く、ステップS2において、制御部5
は、サーボ回路6を介してCDドライブ装置1を駆動
し、CDドライブ装置1に装荷されたビデオCDを、通
常の回転速度の50%程度の低速度で回転させる。 【0034】次に、ステップS3において、データ読取
部2は、ビデオCDの低速度回転時に、ビデオCDに記
録されている圧縮デジタル画像データを読み取り、読み
取った圧縮デジタル画像データの増幅及び波形整形を行
なう。このとき、データ読取部2で読み取られた圧縮デ
ジタル画像データは、ビデオCDの回転速度が通常の回
転速度の約半分であるため、圧縮デジタル画像データに
おけるビットストリームのビットレートは、通常のビッ
トレートの約半分の低ビットレートになっている。 【0035】次いで、ステップS4において、データ処
理部3は、低ビットレートの圧縮デジタル画像データに
ついて復調処理、誤り検出及び訂正処理等からなる第1
のデジタル処理と、RAM4を用いてCD−ROMフォ
ーマットのMPEGデータの復調処理、誤り検出及び訂
正処理、アドレス情報(時間情報)の抽出処理等からな
る第2のデジタル処理とを行い、制御部5に供給する。 【0036】続く、ステップS5において、制御部5
は、データ処理部3から低ビットレートの圧縮デジタル
画像データが入力されると、この低ビットレートの圧縮
デジタル画像データを低ビットレートの圧縮デジタルビ
デオデータと低ビットレートの圧縮デジタルオーディオ
データとに分離し、低ビットレートの圧縮デジタルビデ
オデータをMPEGビデオデコーダ7に供給し、低ビッ
トレートの圧縮デジタルオーディオデータをMPEGオ
ーディオデコーダ10に供給する。 【0037】続いて、ステップS6において、MPEG
ビデオデコーダ7は、制御部5から低ビットレートの圧
縮デジタルビデオデータが供給されると、第1DRAM
8を用い、低速度で、初期データの書き込み(初期化)
及びMPEGデコードを行なう。そして、MPEGデコ
ードされたデジタルビデオ信号は、第1(D/A)9に
供給されてアナログビデオ信号に変換され、その後、こ
のアナログビデオ信号は画像表示部13に供給され、そ
の表示画面に静止画像またはスローモーション画像から
なる映像出力を表示させる。この場合、MPEGビデオ
デコーダ7が動作している間に、MPEGビデオデコー
ダ7及び第1DRAM8は自己発熱する。以上の各処理
の実行時には、正常時の約半分のディスク速度であるた
め、スピンドルサーボを始めとするサーボ系や信号処理
のクロック速度、RF部のアナログ処理やスライスレベ
ル等を、その条件に合うように変えるのは、勿論であ
る。 【0038】次に、ステップS7において、制御部5
は、温度センサ15により、自己発熱したMPEGビデ
オデコーダ7及び第1DRAM8の温度を感知し、この
感知温度が所定温度、即ち、MPEGビデオデコーダ7
が正常なデコード処理を行なうことができる最低温度を
超えたか否かを検出する。そして、制御部5は、温度セ
ンサ15の感知温度が所定温度を超えたと判断した
(Y)ときは次のステップS9に移行し、温度センサ1
5の感知温度が所定温度を超えていないと判断した
(N)ときは、前のステップS7に移行する。 【0039】続く、ステップS8において、制御部5
は、サーボ回路6を介してCDドライブ装置1を駆動
し、CDドライブ装置1に装荷されているビデオCD
を、低速度の回転状態から通常の回転速度に変更させ
る。そして、サーボ系やクロック速度等を通常の回転速
度時の状態に戻す。 【0040】次いで、ステップS9において、ビデオC
Dの回転速度が通常の回転速度になったことにより、ビ
デオCDプレーヤーの動作は正常になり、各部において
以下に述べるような動作が行なわれる。即ち、データ読
取部2は、ビデオCDに記録されている圧縮デジタル画
像データを正常なビットレートで読み取り、読み取った
圧縮デジタル画像データについて前記ステップS3で行
なった処理と同様の処理を行ない、データ処理部3に供
給する。データ処理部3は、同じく正常なビットレート
の圧縮デジタル画像データについて前記ステップS4で
行なった処理と同様の処理を行ない、制御部5に供給す
る。制御部5は、データ処理部3から供給された圧縮デ
ジタル画像データについて前記ステップS5で行なった
処理と同様の処理を行ない、圧縮デジタルビデオデータ
をMPEGビデオデコーダ7に供給する。MPEGビデ
オデコーダ7は、圧縮デジタルビデオデータが供給され
ると、第1DRAM8を用い、圧縮デジタルビデオデー
タについてMPEGデコーダを行ない、MPEGデコー
ダしたデジタルビデオデータを第1(D/A)9に供給
する。第1(D/A)9は、入力されたデジタルビデオ
データをアナログビデオデータに変換し、画像表示部1
3に供給する。このとき、画像表示部13の表示画面に
は、圧縮デジタル画像データに対応した動画が表示され
る。 【0041】この場合、MPEGオーディオデコーダ1
0は、第2DRAM11を用い、入力された圧縮デジタ
ルオーディオデータをMPEGデコードし、MPEGデ
コードされたデジタルオーディオデータを第2(D/
A)12に供給する。第2(D/A)12は、MPEG
デコードされたデジタルオーディオデータをアナログオ
ーディオデータに変換し、変換したアナログオーディオ
データは、放声部15に供給され、そこで放声される。 【0042】なお、本実施例においては、温度センサ1
5で所定温度以下の温度が感知された場合に、ビデオC
Dの回転速度を、通常の回転速度の50%程度に低下さ
せる場合を例に挙げて説明したが、本発明において、ビ
デオCDにおける通常の回転速度からの低下の割合は5
0%程度に限られるものではなく、30乃至50%範囲
であれば、同様に実施可能なものである。 【0043】また、本実施例においては、温度センサ1
5で感知する所定温度を、−20℃程度にした例を挙げ
て説明したが、本発明による所定温度は、−20℃程度
である場合に限られるものではなく、氷点下の比較的低
温度、例えば、−10乃至−25℃の範囲内で適宜選択
することができるものである。 【0044】このように、本実施例によれば、ビデオC
Dプレーヤーの配置個所の周囲温度が極端に低い場合の
動作開始直後であっても、MPEGビデオデコーダで初
期化を行なうことができずに、長時間にわたってビデオ
CDプレーヤーの使用が不可能になったり、画像表示部
13に乱れた画像が表示されたりすることがなく、画像
表示部13には、静止画像またはスローモーション画像
であったとしても、表示内容の理解可能な表示画像を表
示させることができる。 【0045】さらに、本実施例によれば、ビデオCDプ
レーヤーの配置個所の周囲温度が極端に低い場合の動作
開始直後であっても、MPEGビデオデコーダ7をアク
ティブ状態に保持させるようにしているので、MPEG
ビデオデコーダ7の自己発熱によって、MPEGビデオ
デコーダ7の温度を、短時間内に、MPEGビデオデコ
ーダ7のデコード処理可能な温度にまで上昇させ、ビデ
オCDプレーヤーを短時間内に正常動作に移行させるこ
とができる。 【0046】なお、前記実施例においては、ディスクプ
レーヤーがビデオCDプレーヤーである場合を例に挙げ
て説明したが、本発明によるディスクプレーヤーはビデ
オCDプレーヤーに限られるものではなく、他の同様の
ディスクプレーヤー、例えば、デジタルビデオディスク
(DVD)プレーヤーにも同様に適用可能である。 【0047】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にお
いては、MPEGビデオデコーダ7及びDRAM8上に
跨るように導熱板17を設け、かつ、導熱板17上に温
度センサ15を配置し、MPEGビデオデコーダ7及び
DRAM8の温度を温度センサ15で感知し、感知出力
を制御部5に供給している。制御部5は、温度センサ1
5の感知温度が所定温度、即ち、MPEGビデオデコー
ダ7が正常にデコード処理できる温度以下になっている
ときに、ディスクの回転速度を正常の回転速度よりも5
0乃至30%程度遅い回転速度で駆動させ、MPEGビ
デオデコーダ7をアクティブ状態に保持したまま、MP
EGビデオデコーダ7にビットレートを低下させた画像
データを入力させる。このとき、MPEGビデオデコー
ダ7は、DRAM8と協動し、入力された画像データに
ついて低速度で初期データの書き込み(初期化)及びデ
コード処理を行ない、画像表示部13に、緩慢に変化す
る画像を表示させる。かかるMPEGビデオデコーダ7
やDRAM8の動作中に、温度センサ15の感知温度が
所定温度を超えると、制御部5は、ディスクを正常の回
転速度で駆動させ、MPEGビデオデコーダ7に正常な
ビットレートの画像データを入力させる。このとき、M
PEGビデオデコーダ7は、DRAM8と協動し、入力
された画像データについてMPEGデコード処理を行な
い、画像表示部13に、正常な動画の出力画像を表示さ
せる。 【0048】このように、本発明によるディスクプレー
ヤーによれば、ディスクプレーヤーの配置個所の周囲温
度が極端に低い場合における動作開始直後であったとし
ても、MPEGビデオデコーダで初期化を行なうことが
できずに、長時間にわたってディスクプレーヤーの使用
が不可能になったり、画像表示部13に乱れた画像が表
示されたりすることがなく、画像表示部13には、静止
画像またはスローモーション画像であったとしても、表
示内容の理解可能な表示画像を表示させることができる
という効果がある。 【0049】また、本発明によるディスクプレーヤーに
よれば、ディスクプレーヤーの配置個所の周囲温度が極
端に低い場合における動作開始直後であったとしても、
MPEGビデオデコーダ7をアクティブ状態に保持させ
るようにしているので、MPEGビデオデコーダ7の自
己発熱により、MPEGビデオデコーダ7を、短時間内
にMPEGビデオデコーダ7のデコード処理可能な温度
にまで上昇させ、ディスクプレーヤーを短時間内に正常
動作に移行させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるディスクプレーヤーの一実施例の
構成を示すブロック構成図である。 【図2】図1に図示の第1の実施例におけるMPEGビ
デオデコーダ及び第1DRAMの配置状態の一例を示す
断面構成図である。 【図3】図1に図示の第1の実施例において、MPEG
ビデオデコーダが正常なデコード処理を行なうまでの動
作過程を示すフローチャートである。 【図4】ビデオCDにおけるディスク構成を示す説明図
である。 【図5】ビデオCDにおけるトラック及びセクタの構成
を示す説明図である。 【図6】MPEGフォーマットによる圧縮画像データの
階層構造の一例を示す説明図である。 【図7】I、P、Bの3種類の15のピクチャの原画順
序(再生順序)及び記録順序を示す説明図である。 【符号の説明】 1 CDドライブ装置 2 データ読取部 3 データ処理部 4 ランダムアクセスメモリ(RAM) 5 制御部 6 サーボ回路 7 MPEGビデオデコーダ 7a MPEGビデオデコーダ7を構成している集積回
路(IC) 8 第1ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRA
M) 8a 第1DRAM8を構成している集積回路(IC) 9 第1デジタル−アナログ変換器(D/A) 10 MPEGオーディオデコーダ 11 第2ダイナミックランダムアクセスメモリ(DR
AM) 12 第2デジタル−アナログ変換器(D/A) 13 画像表示部 14 放声部(スピーカ) 15 温度センサ 16 プリント回路基板(PCB) 17 金属製導熱板

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 I、P、B各ピクチャからなる圧縮デジ
    タル画像データをMPEGフォーマットで記録したディ
    スクから前記圧縮デジタル画像データを読み取るデータ
    読取部と、前記読み取った圧縮デジタル画像データを信
    号処理するデータ処理部と、前記信号処理した圧縮デジ
    タル画像データをMPEGデコードするMPEGビデオ
    デコーダと、前記MPEGビデオデコーダに結合された
    ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と、
    前記MPEGデコードされた画像データを表示する画像
    表示部と、動作を制御する制御部とを備えるディスクプ
    レーヤーにおいて、前記MPEGビデオデコーダ及び前
    記DRAMの上に跨って金属製導熱板を設け、前記金属
    製導熱板上に温度センサを配置し、前記温度センサの感
    知温度が所定温度以下であるとき、前記ディスクの回転
    速度を正常の回転速度よりも一定割合だけ低下させ、前
    記温度センサの感知温度が所定温度を超えたとき、前記
    ディスクの回転速度を正常の回転速度にすることを特徴
    とするディスクプレーヤー。 【請求項2】 前記温度センサの感知温度が所定温度以
    下であるとき、前記ディスクの回転速度を正常の回転速
    度よりも低下させる一定割合は、50乃至30%の範囲
    であることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレ
    ーヤー。 【請求項3】 前記ディスクの回転速度が正常の回転速
    度よりも一定割合だけ低下しているとき、前記MPEG
    ビデオデコーダは、入力される低ビットレートの圧縮デ
    ジタル画像データに応答して初期データの書き込みを行
    ない、前記画像表示部において単色画像を表示させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のディ
    スクプレーヤー。 【請求項4】 前記ディスクプレーヤーは、ビデオコン
    パクトディスク(CD)プレーヤーであることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のディスクプレー
    ヤー。 【請求項6】 前記ディスクプレーヤーは、デジタルビ
    デオディスク(DVD)プレーヤーであることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のディスクプレー
    ヤー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000001194A (ko) * 1998-06-09 2000-01-15 윤종용 광 디스크 재생 시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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