JPH08235703A - 記録媒体の着脱装置 - Google Patents

記録媒体の着脱装置

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Publication number
JPH08235703A
JPH08235703A JP7037257A JP3725795A JPH08235703A JP H08235703 A JPH08235703 A JP H08235703A JP 7037257 A JP7037257 A JP 7037257A JP 3725795 A JP3725795 A JP 3725795A JP H08235703 A JPH08235703 A JP H08235703A
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JP
Japan
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recording medium
lid
holder
chassis
tape cassette
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Application number
JP7037257A
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English (en)
Inventor
Satoru Nuwa
悟 怒和
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセット等の記録媒体を容易にその装
填位置に対して着脱できるようにした着脱装置を提供す
る。 【構成】 シャーシ28と、シャーシ28に対して開閉
自在な蓋23と、閉蓋時に収容した記録媒体をその所定
の装填位置に位置させる収納位置と開蓋時に収容した記
録媒体を蓋23又はシャーシ28の側方に露出させる露
出位置との間を移動できるように蓋23又はシャーシ2
8に相対移動自在に取り付けられた記録媒体ホルダ29
と、記録媒体ホルダ29を露出位置側へ付勢する付勢装
置42と、収納位置において記録媒体ホルダ29を蓋2
3又はシャーシ28に係止するロック装置53と、蓋2
3の開蓋運動に連動してロック装置53を解除するロッ
ク解除装置57とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機器本体の装填位置に対
する記録媒体の着脱操作を容易にした記録媒体の着脱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドホンステレオ等の名称でオ
ーディオテープカセットの大きさを一回り大きくした程
度の小型のヘッドホンで聴くカセットテープレコーダ
(記録再生ができるものと再生専用のものがある)が提
供されている。このような小型カセットテープレコーダ
は、テープカセットの装填位置である空所を有する本体
と、その空所を開閉自在に覆うべく本体に取り付けられ
た蓋を有し、テープカセットの着脱はその蓋を開いて行
なっている。
【0003】図17はこの従来のテープカセットの装填
位置に対する着脱の説明図である。図17に示すよう
に、小型カセットテープレコーダ101は概して直方体
形状をしており、本体102とこの本体102に対して
開閉自在に取り付けられた蓋103とを有している。
【0004】テープカセットCTの着脱に当たっては、
蓋103を図17に示すような状態まで開き、人が指で
テープカセットCTの両側端面(矢印A、Bで示す位
置)を挟み持ち、蓋103の平面に略平行な白抜き矢印
Cの方向に真直ぐに挿抜していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来はテ
ープカセットCTの着脱時にテープカセットCTの表面
が実質的に蓋103に覆われて隠れた形となるので、テ
ープカセットCTを把持する部位は上述したようにテー
プカセットCTの両側端面の一部に限られている。しか
し、この部位はテープカセットCTの最も狭い面である
と同時に、互いに最も離れた位置にあるので、指先で掴
むのに掴みにくい部位であった。
【0006】さらに、テープカセットCTを挿抜する方
向も所定の一方向に限られており、この角度が狂うとテ
ープカセットCTがテープレコーダ101の他の部品と
干渉してスムーズにテープカセットCTの着脱を行なう
ことができなかった。
【0007】本発明は、上述したような実情に鑑みて成
されたものであり、テープカセット等の記録媒体をその
装填位置に対して容易に着脱できるようにした着脱装置
を提供することを目的としている。
【0008】尚、本明細書において「記録媒体」とは、
通常ケーシング内に収納されて取り扱われるものにあっ
ては、そのケーシングを含めたものを指すものとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明にかかる記録媒体の着脱装置の構成は、シャ
ーシと、前記シャーシに対して開閉自在な蓋と、閉蓋時
に収容した記録媒体を所定の装填位置に位置させる収納
位置と開蓋時に収容した記録媒体を前記蓋又は前記シャ
ーシの側方に露出させる露出位置との間を移動できるよ
うに該蓋又は該シャーシに相対移動自在に取り付けられ
た記録媒体ホルダと、前記記録媒体ホルダを前記露出位
置側へ付勢する手段と、前記収納位置において前記記録
媒体ホルダを前記蓋又は前記シャーシに係止するロック
手段と、前記蓋の開蓋運動に連動して前記ロック手段を
解除するロック解除手段とを有することを特徴としてい
る。
【0010】記録媒体の平面形状が実質的に矩形である
記録媒体に対して、好適には、前記記録媒体ホルダは少
なくとも前記矩形の隣合う二辺に対応する二端面に当接
する位置規制面を有し、前記蓋又は前記シャーシには前
記収納位置において前記位置規制面の一つに対向する位
置に収容された記録媒体を該位置規制面に向けて押圧す
るばね部材が設けられる。
【0011】
【作用】開蓋時、ロック解除手段が記録媒体ホルダのロ
ックを解除し、記録媒体ホルダは付勢手段によって露出
位置に移動する。露出位置における記録媒体ホルダは収
容している記録媒体の広い部分を蓋及びシャーシから露
出させ、記録媒体の着脱に際する取り扱い操作を容易に
する。
【0012】閉蓋時、ロック手段は記録媒体ホルダをそ
の収納位置でロックして蓋を閉じることを許容する。
【0013】矩形平面形状を有する記録媒体に対して、
記録媒体ホルダに記録媒体の少なくとも隣合う二辺に当
接する位置規制面を設けることで、記録媒体ホルダに対
する記録媒体の出入操作の自由度が増し、収納状態では
ばね部材が記録媒体を記録媒体ホルダに保持する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例にかかる記録媒体
の着脱装置を有するテープレコーダの概観斜視図であ
る。
【0016】図1に示すように、本実施例にかかるテー
プレコーダ21は、実質的に矩形の平面形状を有するオ
ーディオテープカセットの大きさを一回り大きくした程
度の小型の直方体形状をしたカセットテープレコーダで
あり、概して本体22と、本体22に対してその開閉自
在に取り付けられた蓋23とを有している。本体22の
前面壁上面には一対のロック爪24が臨んでいて、これ
らのロック爪24が蓋23の前縁下面に設けられた切欠
部(図示せず)に係合することで閉蓋したときに蓋23
が本体22にロックされる。本体22の前面壁には解錠
ノブ25が設けられ、この解錠ノブ25を横方向にスラ
イドさせることで前記ロック爪24が回動して蓋23の
ロックを解除するようになっている。尚、このロック機
構はこの種のテープレコーダに使用される公知のものを
使用することが可能である。
【0017】本体22の内側にはテープカセットを装填
するための空所が凹設され、そこにテープカセットのリ
ールに係合する駆動軸26、27が配設されると共に、
本体22の前面壁の内側の部分(図では現われていな
い)には磁気ヘッド、キャプスタン、ピンチローラ、テ
ープガイド等の各部品が配設されている。
【0018】本体22内にはシャーシ28が固定される
一方、蓋23側には記録媒体であるテープカセットを収
容する記録媒体ホルダ29が取り付けられている。
【0019】図2は蓋を省略して表す本実施例のシャー
シ部分の斜視図、図3及び図4はそれぞれ閉蓋及び開蓋
状態を表すシャーシ部分の平面図、図5及び図6は同じ
くそれぞれ閉蓋及び開蓋状態を表すシャーシ部分の側面
図である。
【0020】図2に示すように、シャーシ28は概して
長方形の平板状をしており、その三辺に起立した縁部2
8aを有すると共に、残りの一辺に台形状に切れ込んだ
切欠部28bが形成されており、本体組立時にこの切欠
部28bによって形成される空所に閉蓋時にテープカセ
ットの厚みの大きい部分が配置されるようになってい
る。
【0021】シャーシ28にはシャーシホルダ30が回
動自在に取り付けられている。すなわち、シャーシホル
ダ30は、対向する縁部28aに掛渡すようにシャーシ
28上に延在する細長い形状をしており、その両端に形
成された折り曲げ部においてシャーシ28の両側の縁部
28aの端縁にピン31を介して回動自在に支持され
る。
【0022】さらに、シャーシホルダ30の一方の端に
は記録媒体ホルダ29が回動自在に取り付けられてい
る。記録媒体ホルダ29は、記録媒体であるテープカセ
ットCT(図3)を収容すべくテープカセットCTの外
形より少し大きい扁平な箱状の形をしており、本実施例
では図3、図4に示されるように、その平面形状が略直
角三角形となっている。図3のように箱状の記録媒体ホ
ルダ29はその斜辺部分が開放されていて、そこからテ
ープカセットCTが記録媒体ホルダ29に対して出入さ
れ、収容された状態でテープカセットCTの矩形平面の
隣合う二辺及び対角線で囲まれる三角形部分が記録媒体
ホルダ29内に位置するようになっている。
【0023】この直角三角形の直交する二辺に対応する
記録媒体ホルダ29の面はテープカセットCTの位置規
制面29aとなっており、これらの面29aにテープカ
セットCTの隣合う二端面が当接してテープカセットC
Tが記録媒体ホルダ29内に位置決めされるようになっ
ている。
【0024】具体的には、例えば、この記録媒体ホルダ
29は記録媒体ホルダ上板及び記録媒体ホルダ下板の二
つの部品からなり、図示はしないがその両者をかしめ等
の固着手段によって互いに固定することで三角箱形に構
成される。
【0025】記録媒体ホルダ29の直角コーナー部には
ヒンジ部が形成されていて、そのヒンジ部でシャーシホ
ルダ30の一端部にピン32を介して回動自在に支持さ
れる。この回動軸は図3において紙面に垂直な方向であ
り、前述のシャーシ28に対するシャーシホルダ30の
回動軸と略直交する方向である。
【0026】またさらに、図5、図6に示すように、シ
ャーシホルダ30の折り曲げ部には蓋23がピン33を
介して回動自在に取り付けられている。この回動軸は前
述のシャーシ28に対するシャーシホルダ30の回動軸
と平行である。蓋23は前記本体22の平面形状と同等
の大きさの長方形の平板状をしており、その四辺に起立
した縁部23aを有している。但し、後述するように回
動して側方に露出した記録媒体ホルダ29と干渉しない
ように、図1に示されるように、一辺の縁部23aには
切欠部23bが凹設されている。
【0027】このように蓋23とシャーシ28は、一辺
においてシャーシホルダ30を介在させて互いに蝶番の
ように連結されている。そして、蓋23とシャーシ28
は引張ばね34によって常時互いに開くように付勢され
ている。すなわち、図5、図6に示されるように、蓋2
3の縁部の略中央にリンク35がピン36を介して枢着
されると共に、シャーシ28の対応する縁部28aにリ
ンク37がピン38を介して枢着され、両リンク35、
37の端部がピン39を介して互いに枢着されている。
シャーシ28側のリンク37の他端にはフック部40が
形成される一方、シャーシ28の端部にもフック部41
が形成されていて、両フック部40、41の間に前記引
張ばね34が張設されている。従って、自由状態であれ
ば図6に示すように引張ばね34のばね力によって蓋2
3とシャーシ28は開き、ばね力に抗して蓋23を回動
させることで図5に示すように蓋23とシャーシ28が
閉じた状態となる。尚、図5、図6では蓋23は断面で
示されており、リンク35が枢着される蓋23の縁部は
図に現われていない。
【0028】一方、シャーシホルダ30に回動自在に取
り付けられた記録媒体ホルダ29は、図3、図4におい
てシャーシホルダ30に対して時計回り方向に回動する
ように付勢手段たる引張ばね42によって常時付勢され
ている。すなわち、図2〜図4に示されるように、記録
媒体ホルダ29の略中央にリンク43がピン44を介し
て枢着されると共に、シャーシホルダ30の対応する箇
所にリンク45がピン46を介して枢着され、両リンク
43、45の端部がピン47を介して互いに枢着されて
いる。シャーシホルダ30側のリンク45の他端にはフ
ック部48が形成される一方、シャーシホルダ30にも
フック部49が形成されていて、両フック部48、49
の間に前記引張ばね42が張設されている。
【0029】従って、自由状態であれば図4に示すよう
に引張ばね42のばね力によって記録媒体ホルダ29は
時計回り方向に回動し、その一部が蓋23、シャーシ2
8の側方に露出する露出位置に移動する。このとき記録
媒体ホルダ29に収容されているテープカセットCTも
記録媒体ホルダ29の反対側コーナー部分が蓋23、シ
ャーシ28から大きく露出することとなる。一方、引張
ばね42のばね力に抗して記録媒体ホルダ29を反時計
回り方向に回動させることで、図3に示すように、記録
媒体ホルダ29は蓋23とシャーシ28との間に収納さ
れた収納位置に移動する。閉蓋時この収納位置におい
て、記録媒体ホルダ29に収容されたテープカセットC
Tは所定の装填位置に位置することとなる。
【0030】ここで、本実施例では記録媒体ホルダ29
を収納位置でシャーシ28に係止するロック手段が設け
られている。図7は閉蓋状態を表す本実施例のシャーシ
部分の裏面図、図8はその要部拡大図、図9は図8のI
X矢視図である。
【0031】図7〜図9に示すように、シャーシ28の
一部には記録媒体ホルダ29の回動中心に近接してその
回動中心を略中心とする円弧状の溝50が穿設されると
共に、記録媒体ホルダ29の底部にはシャーシ28側方
向に係止爪51が突設され、この係止爪51が溝50を
貫通してシャーシ28の裏面側まで突出している。
【0032】この溝50に隣接してシャーシ28の裏面
には支軸52が植設され、そこに係止爪51と係合する
作用腕53aと直線状の解除腕53bとからなる概して
くの字形をしたロックレバー53が回動自在に支持され
ている。支軸52にはロックばね54が巻装され、その
一端はロックレバー53の作用腕53aに形成された係
止部53cに掛けられると共に、ロックばね54の他端
はシャーシ28に突設された係止突起55に掛けられて
いる。このロックばね54のばね力によりロックレバー
53はシャーシ28に対して図8で反時計回り方向に付
勢され、常時はロックレバー53の解除腕53bの側端
縁が係止突起55に当接することでそれ以上の回動が規
制されている。
【0033】ロックレバー53の作用腕53aは、ロッ
クレバー53の回動中心と同心の円弧状の端縁53dと
曲線状の側端縁53eを有し、ロックレバー53の解除
腕53bが係止突起55に当接している状態(図8で実
線で表す状態)において、ロックレバー53の作用腕5
3aの一部が溝50上に突出してその端縁53dで係止
爪51を係止するようになっている。またこのとき、溝
50上に臨む側端縁53eの溝50への突出量はロック
レバー53の回動中心から外方に遠ざかるに従って緩や
かに漸次増加する格好となる。一方、ロックレバー53
の解除腕53bの先端は、シャーシ28に凹設された切
欠部56まで延びている。
【0034】切欠部56に近接してシャーシホルダ30
の一端部が位置しており、そのシャーシホルダ30の一
端部にロック解除手段を構成するロック解除レバー57
が固定されている。ロック解除レバー57は比較的薄肉
のばね材よりなり、図9に示されるように、ロックレバ
ー53の解除腕53bと係合する刀状の曲線縁57aを
有している。
【0035】ここで、図9で実線で表すように蓋23と
シャーシ28が閉じているときは、ロック解除レバー5
7は図9で時計回り方向に最も回動した位置にあり、曲
線縁57aは解除腕53bから離間している。次に、図
9で想像線で表すように蓋23とシャーシ28を開く
と、シャーシホルダ30の回動に伴ってロック解除レバ
ー57は反時計回り方向に回動し、その過程で曲線縁5
7aが解除腕53bに当接してロックばね54のばね力
に抗してさらに解除レバー57を押し込む。これにより
ロックレバー53は図8で想像線で表すように時計回り
方向に回動し、端縁53dと係止爪51との係合が解除
され、その結果記録媒体ホルダ29は自由状態となり、
引張ばね42のばね力によって記録媒体ホルダ29が図
8でみて反時計方向に回動して露出状態となる。このと
き係止爪51は図9の二点鎖線の位置にある。その後、
ロック解除レバー57は解除腕53bを通り過ぎ、ロッ
クレバー53はロックばね54のばね力によって図9の
実線で示す元の回動位置に復帰する。
【0036】一方、この露出状態から記録媒体ホルダ2
9を収納状態とすると、その過程で記録媒体ホルダ29
の係止爪51はロックレバー53の側端縁53eに当接
してロックレバー53を図8で時計回り方向に回動さ
せ、側端縁53eの端を通過したところでロックレバー
53が復帰して係止爪51をロックする。
【0037】また、記録媒体ホルダ29のロック状態で
蓋23とシャーシ28を閉じると、その過程でロックレ
バー53の解除腕53bとロック解除レバー57が当接
するが、図8に想像線で示すように、ロック解除レバー
57が自身の弾性変形により外方に逃げるように撓んで
解除腕53bの通過を許容する。
【0038】さらに、図2、図3に示すように、シャー
シホルダ30には打ち抜き成形によって板ばね60、6
1が形成されている。板ばね60はシャーシホルダ30
の両端部にそれぞれ設けられていて、図3のX−X断面
を表す図10に示すように、その先端が外側(蓋23の
内壁面側)に延びている。これらの板ばね60は、蓋2
3の内面に当接してそれを押圧し、図6に示すように、
蓋23とシャーシホルダ30との間に所定の隙間を形成
するように作用する。
【0039】もう一つの板ばね61はシャーシホルダ3
0の記録媒体ホルダ29が取り付けられた一端側に設け
られていて、図3のXI−XI断面を表す図11に示す
ように、その先端が内側(記録媒体ホルダ29側)に延
びている。この板ばね61は記録媒体ホルダ29の外面
に当接してそれを押圧して記録媒体ホルダ29のがたつ
きを防止する。
【0040】本実施例の記録媒体ホルダ29には、その
中にテープカセットCTを安定して収容するための構成
が設けられている。図3及び図3のXII−XII断面
を表す図12に示すように、記録媒体ホルダ29の片側
の面(蓋23側の面)には、内部にテープカセットCT
が収容されたときにそのハブ孔70が位置する場所にハ
ブ孔押圧ばね62が形成されると共に、テープカセット
CTの略中央部が位置する場所に側面押圧ばね63が形
成されている。
【0041】ハブ孔押圧ばね62はハブ孔70の周縁に
当接するように比較的大きく内側に球面状に突出すると
共に、その回りにU字状の溝64が切られており、この
溝64によってハブ孔押圧ばね62は舌片状に構成され
適当な弾性が得られるようになっている。従って、図6
のように記録媒体ホルダ29にテープカセットCTを出
入するときは、ハブ孔押圧ばね62の内側に突出してい
る部分にテープカセットCTが当接してハブ孔押圧ばね
62が自身の弾性変形により外側に撓んでテープカセッ
トCTの通過を許容すると共に、テープカセットCTが
所定の位置に到ったときに、図12のようにハブ孔押圧
ばね62がハブ孔70に係合してそれを押圧してテープ
カセットCTを所定位置に保持する。
【0042】側面押圧ばね63は、ハブ孔押圧ばね62
よりは小さく内側に球面状に突出すると共に、同様にそ
の回りにU字状の溝65が切られて舌片状のばねとして
構成されており、図12のように記録媒体ホルダ29内
のテープカセットCTの側面を押圧してテープカセット
CTを保持するようになっている。
【0043】また本実施例では、図2のように記録媒体
ホルダ29は二つの位置規制面29aでテープカセット
CTの片側の二辺だけしか位置規制していないので、図
3のように記録媒体ホルダ29に収容されたテープカセ
ットCTを安定させるためのばね部材66を設けてい
る。すなわち、図3、図4に示すように、記録媒体ホル
ダ29が取り付けられている側とは反対側の蓋23の縁
部23aにばね部材66を設けている。図13はこのば
ね部材66の側面図、図14はその正面図である。この
ばね部材66は、取付本体66aとその取付本体66a
から延び出した板ばね部66bを有し、一端に設けられ
た取付孔66cを用いて蓋23の縁部23aに取り付け
られる。取り付られた状態で板ばね部66bは、図4に
示すように、記録媒体ホルダ29の一方の位置規制面2
9aに対向するように内側に突出し、テープカセットC
Tが装填されたときに、図3に示すように、板ばね部6
6bがテープカセットCTの側端面に当接してそのばね
力によりテープカセットCTを記録媒体ホルダ29の位
置規制面29aに押圧する。
【0044】ばね部材66にはさらに突片66dが形成
される一方、図2に示すようにシャーシホルダ30には
この突片66dと係合する受片30aが形成されている
(図3、図4参照)。これら突片66dと受片30a
は、図5に示すように蓋23が閉じられているときは少
し離間しているが、図6に示すように蓋23が開かれる
と突片66dが受片30aに当接し、この係合によりば
ね部材66を介して蓋23とシャーシホルダ30とが一
定の開度以上には開かないように両者の位置関係が規制
されている。
【0045】このような構成を有する本実施例におい
て、テープレコーダ21からのテープカセットCTの取
出しについて説明する。まず、図1に示すように解錠ノ
ブ25をスライドさせると蓋23のロックが解除され、
引張ばね34のばね力によって蓋23が本体22、つま
りシャーシ28に対して開く。このとき、ばね部材66
の突片66dがシャーシホルダ30の受片30aに係合
しているので、蓋23の開蓋運動に伴ってシャーシホル
ダ30も開き、且つシャーシホルダ30の板ばね60の
ばね力によって蓋23とシャーシホルダ30との間も収
納状態からみて若干開いた状態となる(図6参照)。こ
のように、蓋23とシャーシホルダ30(記録媒体ホル
ダ29)との間が開くことにより、記録媒体ホルダ29
に対してテープカセットCTを蓋23に干渉することな
く出入することができるようになる。
【0046】同時に、シャーシ28とシャーシホルダ3
0の相対運動によりロック解除レバー57が作用して係
止爪51のロックが解除され、引張ばね42のばね力に
よって記録媒体ホルダ29がシャーシホルダ30に対す
る露出位置に回動する。この状態が図15(a)に示す
状態であり、記録媒体ホルダ29の回動に伴ってテープ
カセットCTが蓋23から大きく露出する。次に、露出
したテープカセットCTを掴んでテープカセットCTを
テープレコーダ21から取出す(図15(b))。
【0047】その場合、テープカセットCTの平面部分
(広い面)を掴むことができるのでその取り扱いが容易
となると共に、テープカセットCTは記録媒体ホルダ2
9に半分程しか収容されていないのでその取出し方向も
比較的自由である。
【0048】次に、テープレコーダ21へテープカセッ
トCTを装填する場合は、まず、開いた状態の記録媒体
ホルダ29の位置規制面29aにテープカセットCTを
載せるように収容する(図16(a))。この場合、記
録媒体ホルダ29は直角三角形の斜辺に対応する開放部
分が前方に向かって開いているので、テープカセットC
Tを入れるのが容易であり、テープカセットCTを掴む
位置や入れる方向も特に制限されない。つまり、記録媒
体ホルダ29はテープカセットCTの隣合う二つの側端
面を位置規制するようにしているので、挿入方向を特に
意識する必要はなく、大略記録媒体ホルダ29の底部の
位置規制面29aに向かってテープカセットCTを移動
させることでテープカセットCTは記録媒体ホルダ29
の正規の位置に自然に納まることとなる。
【0049】続いて、記録媒体ホルダ29を引張ばね4
2のばね力に抗して回動させ収納状態とすると、係止爪
51がロックレバー53により係止され(図16
(b))、さらにその状態から蓋23を引張ばね34の
ばね力に抗して閉じると、蓋23がロックされて装填が
完了する(図16(c))。
【0050】図3に示すように、閉蓋時においてはばね
部材66がテープカセットCTを記録媒体ホルダ29の
位置規制面29aに押しつけてテープカセットCTを所
定の位置に保持することとなる。
【0051】尚、上述の実施例では、記録媒体ホルダ2
9を蓋23と連動するシャーシホルダ30に回動自在に
取り付けている例を示したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、その他例えば、蓋に直接取り付けたり、
あるいはシャーシ側に取り付けるようにしてもよい。ま
た、回動自在に取り付ける代わりに、蓋又はシャーシに
対して例えば平行移動により相対移動するようにしても
よい。
【0052】また、上述の例では記録媒体としてテープ
カセットの例を示したが、本発明の着脱装置はこれに限
られず、この他、光記録媒体等のようなディスク状記録
媒体(フロッピーディスクやミニディスクなど)の着脱
装置にも適用できることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上、一実施例を挙げて詳細に説明した
ように本発明によれば、記録媒体を収容する記録媒体ホ
ルダを、閉蓋時に収容した記録媒体を所定の装填位置に
位置させる収納位置と開蓋時に収容した記録媒体を蓋の
側方に露出させる露出位置との間を移動できるように蓋
又はシャーシに取り付け、記録媒体ホルダを露出位置側
へ付勢する手段と、収納位置において記録媒体ホルダを
蓋又はシャーシに係止するロック手段と、蓋の開蓋運動
に連動してロック手段を解除するロック解除手段とを設
けたので、開蓋時に記録媒体ホルダが自動的に露出位置
に移動して、記録媒体ホルダが収容している記録媒体の
広い部分を蓋、シャーシから露出させる。従って、記録
媒体の広い面を持ってそれを取り扱うことが可能とな
り、その取出し方向も比較的自由となる。
【0054】記録媒体を装填する場合にも、記録媒体の
掴む位置や入れる方向に特に制限されることなく露出位
置にある記録媒体ホルダに容易に入れることができる。
【0055】特に、矩形平面形状を有する記録媒体に対
して、記録媒体ホルダに記録媒体の隣合う二辺に当接す
る位置規制面を設けることで、記録媒体ホルダに対する
記録媒体の出入操作の自由度が増し、操作性がさらに向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる記録媒体の着脱装置
を有するテープレコーダの概観斜視図である。
【図2】蓋を省略して表す本実施例のシャーシ部分の斜
視図である。
【図3】閉蓋状態を表す本実施例のシャーシ部分の平面
図である。
【図4】開蓋状態を表す本実施例のシャーシ部分の平面
図である。
【図5】閉蓋状態を表す本実施例のシャーシ部分の側面
図である。
【図6】開蓋状態を表す本実施例のシャーシ部分の側面
図である。
【図7】閉蓋状態を表す本実施例のシャーシ部分の裏面
図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】図8のIX矢視図である。
【図10】図3のX−X断面図である。
【図11】図3のXI−XI断面図である。
【図12】図3のXII−XII断面図である。
【図13】本実施例にかかるばね部材の側面図である。
【図14】本実施例にかかるばね部材の正面図である。
【図15】本実施例において記録媒体を取出すときの説
明図である。
【図16】本実施例において記録媒体を装填するときの
説明図である。
【図17】従来のテープカセットの装填位置に対する着
脱の説明図である。
【符号の説明】 21 テープレコーダ 22 本体 23 蓋 28 シャーシ 30 シャーシホルダ 34、42 引張ばね 50 溝 51 係止爪 53 ロックレバー 54 ロックばね 57 ロック解除レバー 60、61 板ばね 62 ハブ孔押圧ばね 63 側面押圧ばね 66 ばね部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシと、 前記シャーシに対して開閉自在な蓋と、 閉蓋時に収容した記録媒体を所定の装填位置に位置させ
    る収納位置と開蓋時に収容した記録媒体を前記蓋又は前
    記シャーシの側方に露出させる露出位置との間を移動で
    きるように該蓋又は該シャーシに相対移動自在に取り付
    けられた記録媒体ホルダと、 前記記録媒体ホルダを前記露出位置側へ付勢する手段
    と、 前記収納位置において前記記録媒体ホルダを前記蓋又は
    前記シャーシに係止するロック手段と、 前記蓋の開蓋運動に連動して前記ロック手段を解除する
    ロック解除手段とを有することを特徴とする記録媒体の
    着脱装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体の平面形状が実質的に矩形であ
    り、前記記録媒体ホルダは少なくとも前記矩形の隣合う
    二辺に対応する二端面に当接する位置規制面を有し、前
    記蓋又は前記シャーシには前記収納位置において前記位
    置規制面の一つに対向する位置に収容された記録媒体を
    該位置規制面に向けて押圧するばね部材が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録媒体の着脱装置。
JP7037257A 1995-02-24 1995-02-24 記録媒体の着脱装置 Pending JPH08235703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017065083A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 ブラザー工業株式会社 電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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