JPH08235356A - 画像データの芯線化処理方法 - Google Patents
画像データの芯線化処理方法Info
- Publication number
- JPH08235356A JPH08235356A JP7036347A JP3634795A JPH08235356A JP H08235356 A JPH08235356 A JP H08235356A JP 7036347 A JP7036347 A JP 7036347A JP 3634795 A JP3634795 A JP 3634795A JP H08235356 A JPH08235356 A JP H08235356A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベクトル間の距離や角度およびその閾値等の
パラメータを使用しないので、芯線ベクトルが確実かつ
正確に生成できる。 【構成】 ステップS1は点対点の対応関係をとる処理
で、この処理の後、次に、ある輪郭ベクトルの点と候補
の点とを結んだ線分と、他の輪郭ベクトルが交わるかど
うかをステップS2で判断処理する。この判断処理の結
果、交わると判断したときには、その点は対応する点な
しとして削除する。前記判断処理の結果、交わらないと
判断したときには、ステップS3の処理に進んで垂線の
足となるような対応関係の場合を削除する。その後、ス
テップS4において対応関係の矛盾解消のために、残っ
た頂点の対応関係を見直す。このステップS4の処理が
済んだなら、ステップS5の整形処理に進んで、例え
ば、対応関係にある2点の中心に芯線ベクトルの点を生
成し、生成した点を結ぶ。
パラメータを使用しないので、芯線ベクトルが確実かつ
正確に生成できる。 【構成】 ステップS1は点対点の対応関係をとる処理
で、この処理の後、次に、ある輪郭ベクトルの点と候補
の点とを結んだ線分と、他の輪郭ベクトルが交わるかど
うかをステップS2で判断処理する。この判断処理の結
果、交わると判断したときには、その点は対応する点な
しとして削除する。前記判断処理の結果、交わらないと
判断したときには、ステップS3の処理に進んで垂線の
足となるような対応関係の場合を削除する。その後、ス
テップS4において対応関係の矛盾解消のために、残っ
た頂点の対応関係を見直す。このステップS4の処理が
済んだなら、ステップS5の整形処理に進んで、例え
ば、対応関係にある2点の中心に芯線ベクトルの点を生
成し、生成した点を結ぶ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像ベクトル化処理
による画像処理方法に係わり、特に画像データの芯線化
処理方法に関する。
による画像処理方法に係わり、特に画像データの芯線化
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CAD(コンピュータエイディド
デザイン)の普及に伴って、図面入力装置のニーズが高
まっている。この図面入力装置は、図面や文書などの画
像をイメージスキャナ等で読み取ってCAD等で取り扱
うに適した画像データを得るためのものであり、CAD
等で取り扱うにあたっての簡便性を確保しつつデータ圧
縮を行う点が重要となる。これらの点を満足する画像処
理技術として画像ベクタライズ処理が挙げられる。この
画像ベクタライズ処理では、イメージスキャナ等から読
み込まれた2値化画像データを処理対象とし、画像の輪
郭を抽出して輪郭ベクトルを生成するとともに、その輪
郭ベクトルを用いて芯線ベクトルを生成する。得られた
ベクトルデータは、画像を構成する基本要素(文字・線
分等)を分離してコード化する認識処理等に利用され
る。
デザイン)の普及に伴って、図面入力装置のニーズが高
まっている。この図面入力装置は、図面や文書などの画
像をイメージスキャナ等で読み取ってCAD等で取り扱
うに適した画像データを得るためのものであり、CAD
等で取り扱うにあたっての簡便性を確保しつつデータ圧
縮を行う点が重要となる。これらの点を満足する画像処
理技術として画像ベクタライズ処理が挙げられる。この
画像ベクタライズ処理では、イメージスキャナ等から読
み込まれた2値化画像データを処理対象とし、画像の輪
郭を抽出して輪郭ベクトルを生成するとともに、その輪
郭ベクトルを用いて芯線ベクトルを生成する。得られた
ベクトルデータは、画像を構成する基本要素(文字・線
分等)を分離してコード化する認識処理等に利用され
る。
【0003】ここで、芯線ベクトルを生成する従来の方
法を図3によって述べる。図3において、まず、ある輪
郭ベクトル(以下先行ベクトルと称す)に注目する。次
に、その先行ベクトルとペアになる輪郭ベクトル(以下
ペアベクトルと称す)に注目する。その後、先行ベクト
ル始点と、ペアベクトル終点の中点を、芯線ベクトルの
始点とし、先行ベクトル終点とペアベクトル始点の中点
を芯線ベクトルの終点とすることによって芯線ベクトル
を生成する。この芯線ベクトル生成する際には、2つの
輪郭ベクトルの距離や角度を調べ、それがある閾値内で
あることが芯線生成の条件になっている。
法を図3によって述べる。図3において、まず、ある輪
郭ベクトル(以下先行ベクトルと称す)に注目する。次
に、その先行ベクトルとペアになる輪郭ベクトル(以下
ペアベクトルと称す)に注目する。その後、先行ベクト
ル始点と、ペアベクトル終点の中点を、芯線ベクトルの
始点とし、先行ベクトル終点とペアベクトル始点の中点
を芯線ベクトルの終点とすることによって芯線ベクトル
を生成する。この芯線ベクトル生成する際には、2つの
輪郭ベクトルの距離や角度を調べ、それがある閾値内で
あることが芯線生成の条件になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来、輪
郭ベクトルのペアから芯線ベクトルを生成してよいかど
うかの判断基準は、ベクトル間の角度や距離およびそれ
らが閾値内にあるかどうかのパラメータを使用して決定
していたため、図4および図5のようなときに、芯線ベ
クトルが生成されなかったり、余計な芯線ベクトルが生
成されてしまったりする不具合があった。図4は輪郭ベ
クトルAは輪郭ベクトルa1,a3とは芯線ベクトルBを
生成するが、輪郭ベクトルa2とは芯線ベクトルを生成
しないことを示したものである。また、図5は輪郭ベク
トルAと輪郭ベクトルa1、a3が角度、距離とも閾値内
なら芯線ベクトルB、Cを生成してしまうが、実際ほし
い芯線ベクトルは芯線ベクトルBの図示左側の半分だけ
であり、余計な芯線ベクトルCが生成されてしまう問題
があった。
郭ベクトルのペアから芯線ベクトルを生成してよいかど
うかの判断基準は、ベクトル間の角度や距離およびそれ
らが閾値内にあるかどうかのパラメータを使用して決定
していたため、図4および図5のようなときに、芯線ベ
クトルが生成されなかったり、余計な芯線ベクトルが生
成されてしまったりする不具合があった。図4は輪郭ベ
クトルAは輪郭ベクトルa1,a3とは芯線ベクトルBを
生成するが、輪郭ベクトルa2とは芯線ベクトルを生成
しないことを示したものである。また、図5は輪郭ベク
トルAと輪郭ベクトルa1、a3が角度、距離とも閾値内
なら芯線ベクトルB、Cを生成してしまうが、実際ほし
い芯線ベクトルは芯線ベクトルBの図示左側の半分だけ
であり、余計な芯線ベクトルCが生成されてしまう問題
があった。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ベクトル間の角度や距離およびそれらの閾値等の
パラメータを使用しないので、芯線ベクトルが確実かつ
正確に生成できる画像データの芯線化処理方法を提供す
ることを目的とする。
ので、ベクトル間の角度や距離およびそれらの閾値等の
パラメータを使用しないので、芯線ベクトルが確実かつ
正確に生成できる画像データの芯線化処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、一方の輪郭ベクトルの点と他方の輪
郭ベクトルの一番近い点の対応を採った後、両点を線で
結んだときにその線分が他方の輪郭ベクトルと交叉する
かどうかを判断し、交叉するときには前記一番近い点の
対応はないものと処理し、交叉しないときには前記一方
の輪郭ベクトルの点が他方の輪郭ベクトルの2点と対応
関係にあるかを見て、対応関係にある他方の輪郭ベクト
ルの1点が一方の輪郭ベクトルの垂線の点になるときに
は、その垂線の点を削除した後、前記対応関係に矛盾が
ないかを調べてある場合にはその矛盾を解消した後に対
応関係にある2点の中心に芯線の点を生成し、生成した
点を線で結んだことを特徴とするものである。
を達成するために、一方の輪郭ベクトルの点と他方の輪
郭ベクトルの一番近い点の対応を採った後、両点を線で
結んだときにその線分が他方の輪郭ベクトルと交叉する
かどうかを判断し、交叉するときには前記一番近い点の
対応はないものと処理し、交叉しないときには前記一方
の輪郭ベクトルの点が他方の輪郭ベクトルの2点と対応
関係にあるかを見て、対応関係にある他方の輪郭ベクト
ルの1点が一方の輪郭ベクトルの垂線の点になるときに
は、その垂線の点を削除した後、前記対応関係に矛盾が
ないかを調べてある場合にはその矛盾を解消した後に対
応関係にある2点の中心に芯線の点を生成し、生成した
点を線で結んだことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】一方の輪郭ベクトルの点と他方の輪郭ベクトル
の一番近い点を対応関係にある点の候補とする。その候
補は輪郭ベクトルを結んだ線上にあればどこでもよい。
その候補点と一方の輪郭ベクトルの点を線分で結んだと
きにその線分が他の輪郭ベクトルと交叉すれば対応関係
がないとして削除し、交叉がなければ処理を進める。そ
の後は、他の輪郭ベクトルに一方の輪郭ベクトルから2
つの点が対応関係にあるときには、他の輪郭ベクトルに
一方の輪郭ベクトルから垂線を引いたときに交わる点を
削除して、一方の輪郭ベクトルは対応関係にあるもう一
方を候補点とする。その後、対応関係の矛盾を解消して
芯線ベクトルを生成する。
の一番近い点を対応関係にある点の候補とする。その候
補は輪郭ベクトルを結んだ線上にあればどこでもよい。
その候補点と一方の輪郭ベクトルの点を線分で結んだと
きにその線分が他の輪郭ベクトルと交叉すれば対応関係
がないとして削除し、交叉がなければ処理を進める。そ
の後は、他の輪郭ベクトルに一方の輪郭ベクトルから2
つの点が対応関係にあるときには、他の輪郭ベクトルに
一方の輪郭ベクトルから垂線を引いたときに交わる点を
削除して、一方の輪郭ベクトルは対応関係にあるもう一
方を候補点とする。その後、対応関係の矛盾を解消して
芯線ベクトルを生成する。
【0008】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例であるフローチャー
トで、図1において、ステップS1は点対点の対応関係
をとる処理で、この処理はある輪郭ベクトルの点(図2
に示した黒丸a1,a2,a3,a5)から見て、他の輪郭
ベクトルの一番近い点(最近点、図2のa1に対して
b1)を対応関係にある点の候補とするものである。こ
の候補は必ずしも頂点(黒丸点)でなくてもよい(例え
ば、図2のb2,b3に示す白い四角形点)。次に、ある
輪郭ベクトルの点と候補の点とを結んだ線分と、他の輪
郭ベクトルが交わるかどうかをステップS2で判断処理
する。
明する。図1はこの発明の一実施例であるフローチャー
トで、図1において、ステップS1は点対点の対応関係
をとる処理で、この処理はある輪郭ベクトルの点(図2
に示した黒丸a1,a2,a3,a5)から見て、他の輪郭
ベクトルの一番近い点(最近点、図2のa1に対して
b1)を対応関係にある点の候補とするものである。こ
の候補は必ずしも頂点(黒丸点)でなくてもよい(例え
ば、図2のb2,b3に示す白い四角形点)。次に、ある
輪郭ベクトルの点と候補の点とを結んだ線分と、他の輪
郭ベクトルが交わるかどうかをステップS2で判断処理
する。
【0009】この判断処理の結果、交わると判断したと
きには、その点は対応する点なしとして削除する。例え
ば、図2に示す点aのように対応する点がないとして削
除する。前記判断処理の結果、交わらないと判断したと
きには、ステップS3の処理に進んで垂線の足となるよ
うな対応関係の場合を削除する。例えば、図2におい
て、白い四角形点b5は黒丸点a5と対応関係にあるが、
点a5は黒丸点b6から見ても対応関係にある。点a5は
垂線の足である点b5と対応を採ろうとしているが、頂
点である点b6からも対応関係を求められている。この
ような場合、垂線の足である点b5は削除され、点a5の
対応関係は点b6になる。
きには、その点は対応する点なしとして削除する。例え
ば、図2に示す点aのように対応する点がないとして削
除する。前記判断処理の結果、交わらないと判断したと
きには、ステップS3の処理に進んで垂線の足となるよ
うな対応関係の場合を削除する。例えば、図2におい
て、白い四角形点b5は黒丸点a5と対応関係にあるが、
点a5は黒丸点b6から見ても対応関係にある。点a5は
垂線の足である点b5と対応を採ろうとしているが、頂
点である点b6からも対応関係を求められている。この
ような場合、垂線の足である点b5は削除され、点a5の
対応関係は点b6になる。
【0010】以上のような処理で、ステップS4におい
て対応関係の矛盾解消のために、図2に示す矢印(対応
を示す矢印)がクロスしないよう、残った頂点の対応関
係を見直す。このステップS4の処理が済んだなら、ス
テップS5の整形処理に進んで、例えば、対応関係にあ
る2点の中心に芯線ベクトルの点を生成し、生成した点
を結ぶ。その後、輪郭ベクトルと交わらない範囲で芯線
座標を削除して処理を終了する。
て対応関係の矛盾解消のために、図2に示す矢印(対応
を示す矢印)がクロスしないよう、残った頂点の対応関
係を見直す。このステップS4の処理が済んだなら、ス
テップS5の整形処理に進んで、例えば、対応関係にあ
る2点の中心に芯線ベクトルの点を生成し、生成した点
を結ぶ。その後、輪郭ベクトルと交わらない範囲で芯線
座標を削除して処理を終了する。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
芯線ベクトルを生成する際、ベクトル間の距離や角度お
よびその閾値等を一切必要とすることなく正確かつ確実
に芯線ベクトルを生成でき、しかも品質の劣る輪郭ベク
トルでもきれいな芯線ベクトルが生成できる利点があ
る。
芯線ベクトルを生成する際、ベクトル間の距離や角度お
よびその閾値等を一切必要とすることなく正確かつ確実
に芯線ベクトルを生成でき、しかも品質の劣る輪郭ベク
トルでもきれいな芯線ベクトルが生成できる利点があ
る。
【図1】この発明の一実施例を示すフローチャート。
【図2】実施例の動作を述べるための説明図。
【図3】従来の芯線ベクトル生成の基本説明図。
【図4】芯線ベクトルが生成されない例の説明図。
【図5】余計な芯線ベクトルが生成される例の説明図。
S1…点対点の対応をとるステップ S2…線分が他の輪郭ベクトルと交わるか判断処理する
ステップ S3…垂線の足を削除処理するステップ S4…対応関係の矛盾を解消処理するステップ S5…整形処理するステップ
ステップ S3…垂線の足を削除処理するステップ S4…対応関係の矛盾を解消処理するステップ S5…整形処理するステップ
Claims (1)
- 【請求項1】 一方の輪郭ベクトルの点と他方の輪郭ベ
クトルの一番近い点の対応を採った後、両点を線で結ん
だときにその線分が他方の輪郭ベクトルと交叉するかど
うかを判断し、交叉するときには前記一番近い点の対応
はないものと処理し、交叉しないときには前記一方の輪
郭ベクトルの点が他方の輪郭ベクトルの2点と対応関係
にあるかを見て、対応関係にある他方の輪郭ベクトルの
1点が一方の輪郭ベクトルの垂線の点になるときには、
その垂線の点を削除した後、前記対応関係に矛盾がない
かを調べてある場合にはその矛盾を解消した後に対応関
係にある2点の中心に芯線の点を生成し、生成した点を
線で結んだことを特徴とする画像データの芯線化処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03634795A JP3339239B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 画像データの芯線化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03634795A JP3339239B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 画像データの芯線化処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08235356A true JPH08235356A (ja) | 1996-09-13 |
JP3339239B2 JP3339239B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=12467312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03634795A Expired - Fee Related JP3339239B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 画像データの芯線化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339239B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113729675A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-03 | 深圳晶华相控科技有限公司 | 一种无接触式睡眠呼吸暂停检测方法、装置及系统 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP03634795A patent/JP3339239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113729675A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-03 | 深圳晶华相控科技有限公司 | 一种无接触式睡眠呼吸暂停检测方法、装置及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3339239B2 (ja) | 2002-10-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |