JP3734605B2 - 線図形の芯線化における端点の検出方法および切削装置 - Google Patents

線図形の芯線化における端点の検出方法および切削装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として彫刻において行われる線図形の芯線ベクトル化処理における端点の検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
文字等の線図形画像をコンピューター等で処理する場合、スキャナで読み取った画像データをそのまま用いると、メモリが膨大になる上、拡大,縮小等を含む図形編集に不都合である。
【0003】
このため、上記のような問題を回避する目的で、従来から、上記のような画像データを、始点と終点とで規制するベクトルデータに変換することが行われている。そして、このような変換方法の中に、輪郭線ベクトルを芯線化する方法がある。
【0004】
この方法は、画像の輪郭を追跡したのち、これをベクトル化し、その中から一対の辺(線分)を形成するペアを抽出し、これらのペアベクトルの中心線を求めるといったことで芯線化を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法によると、小さな線図形の場合には、始点となる端点を容易に求めることができるが、大きな線図形になると、端部の輪郭がなだらかな曲線となって端点が検出できなくなるという問題がある。
【0006】
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、線図形の大きさや形状に関係なくどのような線図形においても、端点を正確に検出することのできる線図形の芯線化における端点の検出方法の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、線図形に沿う輪郭を直線状の複数の辺からなる輪郭で構成し、その各輪郭ごとに、輪郭内における隣り合った辺間の角度から凹部分を構成する辺を検出するようにしている。
【0008】
すなわち、輪郭における凹部の部分は端点となり得ない部分であるため、まず最初に、この端点の含まれない部分を、辺間の角度から検出する。この場合、辺に方向をつけておき、次の辺が左方向に折れる角度になっていれば凸部分で、右方向に折れる角度になっていれば凹部分であるというように判断する。
【0009】
そして、凹部分のない輪郭については、その輪郭における互いの距離が最大の2点を端点とする。したがって、輪郭の形状が楕円形であれば、長軸と交差する輪郭上の2点がその輪郭の端点となる。
【0010】
また、凹部分を含む輪郭については、まず、その凹部分を構成する辺の法線とのなす角度が所定値以内で、かつ、その凹部分を構成する辺の中点からの距離が最小の辺を対向辺として検出する。
【0011】
これは、凹部分を構成する辺と相対峙する対向辺を求めるもので、凹部分を構成する辺の対峙方向に複数の辺がある場合には、凹部分を構成する辺の法線との角度が所定値以内にあることが、まず、対向辺としての条件となる。そして、その辺の中で、その凹部分を構成する辺に最も近い位置にあることが、対向辺としての条件となる。
【0012】
上記角度の所定値は、処理するデータに応じて適宜設定することができるが、15度以内であることが好ましい。さらに、好ましいのは、上記対向辺が元の辺の法線と交差する位置にあることである。
【0013】
ついで、上記凹部分を構成する辺およびそれとペアになる対向辺を除いた辺のうち、連続する辺の互いの辺角の総和が、例えば、90度以上の部分を先端部分とし、この先端部分の中央の点を端点とする。
【0014】
この凹部分を構成する辺と対向辺を除いた辺とは、線図形の端部側部分と、対向辺が含まれる側の部分において、ペアとなる辺のないあふれた辺である。そして、辺角とは、連続する2辺が直線上にあれば、0度となる角度で、例えば、連続する辺が5個であれば、その各辺間の4個の辺角を合計して判断する。
【0015】
したがって、あまり互いの角度に傾斜のない辺が連続する場合には、上記凹部分を構成する辺および対向辺と同様、その部分は除かれ、残った部分を先端部分とする。線図形の端部等の半円状の輪郭部分は、辺角の総和が、90度以上になり、先端部分となる。
【0016】
そして、得られた先端部分の中央の点を端点として求める。
また、上記先端部分を構成する辺において、隣接する辺間の角度が最も大きな2辺の接点を端点とすることもできる。
つぎに、この発明による線図形の芯線化における端点の検出方法を図面を用いて詳しく説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる線図形の芯線化における端点の検出方法が用いられる切削装置の一例を示している。すなわち、図1において、1は入力装置であり、加工形状(線図形の輪郭)のデータや工具速度等、切削加工に必要な情報などのデータが入力され、そのデータを、連結されたCPU2を介してメモリ3に送り記憶させる。
【0018】
上記CPU2は、各種のデータや情報に基づいて演算処理をしながら、メモリ3が記憶するプログラムに沿って作動し、連結された切削加工部4の棒状加工具5を駆動させ、被加工物6を切削加工するようになっている。本件においては、特に、端点の検出処理を行う端点検出部7が重要である。
【0019】
また、上記メモリ3には、各種のデータを記憶する記憶部が備わっているが、このメモリ3では、特に、線図形の輪郭形状のデータを記憶する線図形データ記憶部8およびCPU2の端点検出部7が演算処理によって検出する端点を記憶する端点記憶部9が設けられている。
【0020】
このような切削装置を用いて、この発明にかかる線図形の芯線化における端点の検出方法は、まず、線図形データを線図形データ記憶部8に記憶させたのち、図2に示したフローチャートに沿って行われる。
【0021】
図2に示すように、この方法における端点検出処理は、凹部分の検出を行うステップ1,ステップ1で求めた凹部分と対峙する対向部分の検出を行うステップ2,端点が含まれる先端部分と端点の検出を行うステップ3の各段階からなっている。
【0022】
この場合、線図形は、図3に示したような、縦長の楕円状部分10と、丸みを帯びた曲形部分11からなるものとし、それらの端点を検出する方法について説明する。
なお、上記楕円状部分10および曲形部分11は、ともに数十の直線状の辺を繋げて構成されている。
【0023】
最初に、図2のステップ1における凹部分の検出が行われるが、これは、図4に示したフローチャートに沿って順次処理されていく。まず、図4のステップ101において、先頭の輪郭が選択されるが、ここでは先頭の輪郭を楕円状部分10の輪郭とする。
【0024】
ついで、楕円状部分10の輪郭の先頭の辺(図3では各辺を明らかにしていないが、任意の1辺を先頭として順次矢印で示した反時計周りの方向に隣接する辺に向かって進んでいくものとする)を選択し、ステップ102に進む。
【0025】
ステップ102では、隣接する2辺の辺角が負であるかどうかが判定される。ここで、図5に示すように、上記先頭の辺をSi とし、辺Si に隣接する次の辺をSi+1 とすると、辺角はθで表される。この場合、辺Si に対し辺Si+1 が左側に折れて進む場合には正とし、右側に折れて進む場合には負とする。
【0026】
そして、上記辺角が負であると、図示の頂点Oは凹頂点であり、辺Si と辺Si+1 は凹部を構成するものとする。
上記楕円状部分10は、すべての辺が左側に折れて進む輪郭であるため、ステップ102では、NOとなり、ステップ103に進む。
【0027】
ステップ103では、まだ、辺Si と辺Si+1 の2個の辺しか処理されてないため、NOとなって、ステップ104に進み、次の辺に移る。そして、再度、ステップ102,ステップ103,ステップ104からステップ102に進むといったことが楕円状部分10の全辺の処理が終了するまで繰り返され、楕円状部分10のすべての辺が凸部分に含まれることが判断される。
【0028】
つぎに、楕円状部分10のすべての辺の処理が終了すると、最後の辺と最初の辺角も調べて、負であれば最初の辺を凹辺とする。そして、ステップ103で、YESとなってステップ105に進む。ここで、全輪郭の処理が完了したかどうかの判断がされるが、まだ、曲形部分11の処理が完了していないため、NOとなってステップ106に進み、曲形部分11の先頭の辺へと進む。
【0029】
ついで、ステップ102に進み、曲形部分11における先頭の辺とそれに隣接する辺との辺角が負であるか正であるかが判断される。曲形部分11においては、凹部分と凸部分とが混在している。したがって、凸部分の辺の場合には、楕円状部分10の辺の処理と同様、ステップ102からステップ103,ステップ104そしてステップ102と進む。
【0030】
また、凹部分の辺の場合には、ステップ102からステップ107へと進み、辺角をチェックされた第2の辺(次の辺)を凹部分の辺とする。このような処理を曲形部分11のすべての辺について行う。その結果、図6に太線で示したように、凹部分12,13,14が検出される。
【0031】
つぎに、図7のフローチャートにしたがって、上記凹部分12,13,14を構成する各辺とペアとなる辺によって構成される対向部分の検出(ステップ2)について説明する。
【0032】
まず、図7のステップ201において、前述した凹部分の検出の場合と同様、楕円状部分10の先頭の辺を選択し、ステップ202に進む。そして、ステップ202において、その辺が凹部分であるかどうかが判定される。
【0033】
前に検出したように、楕円状部分10の各辺はすべて凸部分に含まれるため、ここではNOとなり、ステップ203からステップ204に進んで、次の辺が処理の対象となる。そして、さらに、ステップ202に進むといったことを楕円状部分10のすべての辺について繰り返して楕円状部分10の処理が完了する。そして、ステップ205に進む。
【0034】
この時点では、まだ、曲形部分11の処理が完了していないため、ステップ205でNOとなってステップ206に進み、曲形部分11の先頭の辺が処理対象となる。
ついで、ステップ202に進み、曲形部分11における先頭の辺が凹部分であるかどうかが判断される。
【0035】
前述したように、曲形部分11においては、凹部分と凸部分とが混在している。したがって、凸部分の辺の場合には、楕円状部分10の辺の処理と同様、ステップ202からステップ203,ステップ204そしてステップ202と進む。
【0036】
また、凹部分の辺の場合には、ステップ202からステップ207へと進み、その辺の中点から左側(輪郭の内部側)に法線を立てる。この法線は、図8に示すように、上記辺を点P1 (x1 ,y1 )から点P2 (x2 ,y2 )に向かうSとすると、辺Sの中点PからP’へと向かうNで示される。
【0037】
そして、ステップ208に進み、上記法線と後述する所定の関係にある対向辺をサーチする。このような処理を曲形部分11のすべての辺について行うことにより、凹部分の各辺とペアになる対向辺を求め、この処理は完了する。ここで、上記ステップ208における対向辺のサーチは、図9に示したフローチャートに沿って行われる。
【0038】
まず、ステップ209において、先頭の輪郭の先頭の辺が選択される。ここでいう輪郭とは、凹部分12,13,14を含む曲形部分11のことをいい、この場合、先頭の辺は、図10における点aを含む辺としておく。また、図7のステップ207において法線が立てられた辺を与辺とする。
【0039】
つぎに、ステップ210に進んで、上記点aを含む辺が与辺と同じものかどうかの判定が行われる。与辺は、凹部分12,13,14に含まれる辺であるため、ここで与辺を図10における点bを含む辺としておく。その結果、点aを含む辺と点bを含む辺とは異なるため、ステップ210でNOとなって、ステップ211に進む。
【0040】
ステップ211では、上記点aを含む辺が与辺の中点から立てられた法線と15度以内の範囲内に位置するものかどうかが判定される。すなわち、ここでは、与辺の対向辺となるための最初の条件を、その辺が与辺の中点から立てられた法線に対して15度以内の範囲に位置することとした。
【0041】
これは、できるだけ与辺とペアになる対向辺は、相対峙状態にある辺の中から選択するためであり、好ましくは、法線と交差する辺とするこである。
この場合、法線NをS1 ,対向辺をS2 として、これらを数式で表すと、
【数式1】
となり、この2個の線が交差するための条件は、下記の
【数式2】
で表される。
【0042】
つぎに、上記図10における点aを含む辺は、与辺から立てられた法線と15度以内の範囲内に位置するものとして、ステップ212に進む。
そして、ステップ212で、与辺の中点と相手辺との距離が最小であるかどうかの判定が行われる。
【0043】
この与辺の中点と相手辺との距離が最小であることも対向辺としての条件となる。これによって、対向辺となる条件は、まず、与辺から立てられた法線と15度以内の範囲内に位置する辺であり、かつ、その辺の中で、与辺の中点との距離が最小である辺とされる。そして、とりあえず、この条件を満たす辺を仮の対向辺とし、ステップ213において、その最小の距離と辺のデータを保管する。
【0044】
ついで、ステップ214を経て、ステップ215に進み、次の辺の処理に移る。そして、ステップ210からステップ213までの処理を、曲形部分11のすべての辺について行うことにより、凹部分12,13,14に含まれる辺と対向辺になる可能性のない辺はすべて除去し、対向辺となる可能性のある仮の対向辺を保管しておく。
【0045】
つぎに、曲形部分11のすべての辺について処理が完了すると、ステップ216に進むが、この場合、凹部分を含む輪郭は曲形部分11だけであるので、YESとなって、ステップ217に進む。
【0046】
ステップ217では、最終的な対向辺が選択される。ここで、ある辺に対する仮の対向辺が1個だけの場合には、そのまま、その仮の対向辺が対向辺となる。しかしながら、複数の仮の対向辺が存在する場合、例えば、与辺が、図10における点cを含む辺の場合には、その仮の対向辺は、点dを含む辺となる。
【0047】
また、点eを含む辺が与辺となった場合には、上記の点cを含む辺が仮の対向辺となる。したがって、点cを含む辺が与辺の場合については対向辺となり得る辺が、点dを含む辺と点eを含む辺の2個の辺となる。
【0048】
このような場合には、互いの距離が短い方が与辺と対向辺のペアとなり、他の辺は、対向辺から除外される。この結果、点eを含む辺が与辺となり、点cを含む辺がその対向辺となる。そして、点dを含む辺は対向辺から除外される。
【0049】
このようにして処理をした結果、凹部分12,13,14およびそれに含まれる辺との対向辺となる部分は、図10の太線で示した部分になる。
【0050】
なお、上記の例では、凹部分を含む輪郭が曲形部分11だけであるため、図9のフローチャートでは、1個の輪郭の処理しか行っていないが、これが、他の凹部分を含む輪郭も有するような場合であれば、ステップ216から、ステップ218へと進み、その輪郭に対しても同様の処理が繰り返される。
【0051】
次に、図11のフローチャートを用いて先端部分および端点の検出について説明する。
ここで、先端部分とは、端点を含む部分であり、連続した複数の辺で構成される。また、この先端部分は、上記凹部分12,13,14とその対向辺の部分を除いた部分の中で、後述する所定の条件を満たす部分とする。
【0052】
まず、ステップ301において、先頭輪郭の先頭の辺を選ぶ。これを楕円状部分10の先頭の辺として、ステップ302に進む。そして、ステップ302において、仮の先端部の開始辺となる辺をサーチする。
【0053】
この開始辺のサーチは、図12のフローチャートに沿って行われる。
ここで、まず、ステップ321において、辺の番号Rを1とし、ついで、ステップ322において、先頭の辺に隣接する次の辺を取得する。
【0054】
そして、ステップ323で、上記2辺のうちの最初の第1辺が非先端部分で、かつ、次の第2辺が仮の先端部分であるかどうかの判定が行われる。すなわち、ここでは、第1辺が凹部分12,13,14や対向辺に含まれる辺で、第2辺がそれ以外の辺である境界部分を探そうとしている。
【0055】
上記楕円状部分10の各辺はすべて凸部分に含まれるため、すべての辺が先端部分で、ここではNOとなって、ステップ324に進む。この時点では最初の2辺のみの処理が完了しただけであるため、ステップ324でNOとなって、ステップ322に進み、次の辺が処理の対象として取得される。この場合、先ほどの第2辺が第1辺となり、今回取得された辺が第2辺となる。
【0056】
そして、さらに、ステップ323,ステップ324に進むといったことをすべての辺について繰り返す。楕円状部分10の処理では、ステップ323ですべてNOとなり、ステップ325に進む。その結果、楕円状部分10には、先端部分の開始辺がないと判定されて、処理をおわり、図11のステップ303に進む。
【0057】
ステップ303では、楕円状部分10のすべての辺の処理がおわり元の開始辺に戻っているため、YESとなり、ステップ304に進む。ここで、全輪郭についての処理が完了したかどうかが判断されるが、まだ、曲形部分11の処理が残っているため、NOとなって、ステップ305に進み、曲形部分11の先頭の辺に移る。
【0058】
そして、前述の楕円状部分10の辺の処理の場合と同様、ステップ302に進み、仮の先端部の開始辺となる辺をサーチする。この開始辺のサーチは、再度、図12のフローチャートに沿って行う。
【0059】
この曲形部分11の場合、楕円状部分10と異なり、仮の先頭部分やそうでない部分が混在している。このため、第1辺および第2辺がともに非先端部分または仮の先端部分である場合、および、第1辺が仮の先端部分で第2辺が非先端部分である場合は、楕円状部分10の処理と同様、ステップ322,ステップ323,ステップ324を繰り返していく。
【0060】
そして、第1辺が非先端部分で、第2辺が仮の先端部分である場合は、ステップ323からステップ326に進み、その第2辺を仮の先端部の開始辺とする。
【0061】
すべての仮の先端部の開始辺が検出されると、図12のフローチャートによる処理を一旦終了し、図11のステップ303に進む。
今回が最初の仮の先端部分の処理であれば、ステップ303で、NOとなりステップ304に進む。
【0062】
ステップ304以降は、各仮の先端部分を構成する辺の互いの角度(辺角)を合計することにより、その仮の先端部分が先端部分であるかそうでないかを判定するための処理を行う。この例では、仮の先頭部分を構成する各辺の辺角の総和が90度以上であれば先端部分で、90度以下であれば先端部分でないとしている。
【0063】
ここで、まず、ステップ304で、最初の仮の先端部分の辺角の総和ΣΔθを0とする。そして、ステップ305で、仮の先端部分の最初の2辺の辺角を算出し、その値を辺角の総和ΣΔθに加算する。ついで、ステップ306でその先端部分区間が終了したかどうかが判定される。
【0064】
まだ、辺角が算出されていない辺があれば、ステップ307,ステップ305と進んで、次の辺の辺角を辺角の総和ΣΔθに加算する。これを繰り返し、この仮の先端部分のすべての辺についての辺角が合計されると、ステップ308に進む。
【0065】
そして、ステップ308で、上記の処理で算出された辺角の総和ΣΔθが90度以上か、以下かが問われる。ここで、上記の辺角の総和ΣΔθが90度以下であれば、この仮の先端部分は先端部分でないと判定される。また、上記の辺角の総和ΣΔθが90度以上であれば、この仮の先端部分は先端部分であると判定されて、ステップ309に進み、そこで、端点の検出が行われる。
【0066】
端点の検出は、先端部分の各辺の長さを順次加算していき、次の辺の長さを加算すると先端部分全体の長さの半分の長さを超えるときのその辺の始点を端点とすることにより行われ、この処理は、図13に示したフローチャートに沿って行われる。
【0067】
まず、ステップ310で、先頭部分の辺における処理済みの辺の長さの総和ΣLen'を0とする。ついで、ステップ311で、先頭部分の先頭の辺をサーチし、ステップ312で、その辺の長さを処理済みの辺の長さの総和ΣLen'に加算する。
【0068】
つぎに、ステップ313で、この処理済みの辺の長さの総和ΣLen'の値が、先頭部分の辺の長さの総和総和ΣLen の値の半分よりも大きいかどうかが判定される。ΣLen'の値が、ΣLen の値の半分よりも小さい場合には、ステップ314,ステップ312と進み、ΣLen'の値がΣLen の値の半分よりも大きくなるまで、この操作が繰り返される。
【0069】
そして、ステップ313で、ΣLen'の値がΣLen の値の半分よりも大きくなると、ステップ315に進み、最後に長さを加算した辺の始点を端点とする。ここで、この先頭部分の端点の検出が終了すると、再度、図11のフローチャートに戻る。
【0070】
図11のフローチャートにおけるステップ308で、辺角の総和ΣΔθが90度以下で先端部分でないと判定された場合、および、辺角の総和ΣΔθが90度以上で先端部分であると判定されて端点の検出が行われた場合、ともに、次はステップ302に進み、次の仮の先端部分の開始辺のサーチが行われる。
【0071】
そして、ステップ303から順次、前述した処理と同様の処理を行って、仮の先端部分が先端部分であるかどうか、また先端部分であればその端点を検出するといった処理を繰り返すことによって、すべての処理が完了する。
【0072】
上記の処理によって、図10における断続的な細線部分15,16等はすべて先端部分でないと判定され、図14に細線で示した楕円状部分10,細線部分17,18,19の3個所が先端部分とされる。そして、その先端部分の中から、図15に示すような端点f,g,h,i,jが求められる。
【0073】
なお、端点f,gの求め方については、上記の処理の中では説明していないが、この楕円状部分10のように、輪郭全体が先端部分である場合には、その中で、最も距離の離れた2点を端点として求める。その結果、図示のような、端点f,gが求められる。
【0074】
そして、得られた端点f,g,h,i,jを基準として、図16に示すような中心線20,21,22が得られる。これによって、図3に示した線図形の芯線化処理が完了する。
【0075】
なお、上記の例においては、求められた先端部分から端点を検出する際、その先端部分の全体の長さにおける中点を端点としているが、これを長さで求めるのではなく、各辺間の角度を算出し、最も辺角の大きな2辺の接点を端点とすることもできる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、この発明にかかる線図形の芯線化における端点の検出方法は、まず、各輪郭内における隣り合った辺間の角度から、端点となり得ない凹部分を構成する辺を検出するようにしている。
【0077】
そして、凹部分のない輪郭については、その輪郭における互いの距離が最大の2点を端点とする。また、凹部分を含む輪郭については、所定の条件を満たす辺を対向辺とし、上記凹部分および対向辺を除いた部分、すなわち端点となり得る点を含む部分を先端部分として求める。
【0078】
そして、その先端部分から所定の条件を満たす点を端点として検出するようにしている。したがって、大きさや形状に関係なくどのような線図形であっても、簡単な処理で適正な端点を検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例で使用する切削装置の構成図である。
【図2】端点検出処理の概要を示すフローチャート図である。
【図3】線図形を示す説明図である。
【図4】端点検出処理における凹部分の検出方法を示すフローチャート図である。
【図5】隣接する2辺の辺角を説明する説明図である。
【図6】線図形における凹部分を示す説明図である。
【図7】端点検出処理における凹部分に対する対向部分の検出方法を示すフローチャート図である。
【図8】法線を説明する説明面図である。
【図9】対向部分の検出処理における凹部分の辺の対向辺の検出方法を示すフローチャート図である。
【図10】処線図形における凹部分および対向部分を示す説明図である。
【図11】端点検出処理における先端部分および端点の検出方法を示すフローチャート図である。
【図12】端点部分および端点の検出処理における先端部分の開始辺のサーチ方法を示すフローチャート図である。
【図13】端点部分および端点の検出処理における先端部分で端点を検出する方法を示すフローチャート図である。
【図14】線図形における先端部分を示す説明図である。
【図15】線図形における端点を示す説明図である。
【図16】線図形における中心線を示す説明図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・楕円状部分
11・・・・・・・・・曲形部分
12,13,14・・・凹部分
15,16・・・・・・断続的な細線部分
17,18,19・・・細線部分
20,21,22・・・中心線
f,g,h,i,j・・端点
S,Si,Si+1・・・・辺
N・・・・・・・・・・法線
θ・・・・・・・・・・辺角
P・・・・・・・・・・中点
【数1】
Figure 0003734605
【数2】
Figure 0003734605

Claims (5)

  1. 切削装置によって加工する加工形状を表わす線図形を芯線化するために、前記線図形の端点を検出する方法であって、
    前記切削装置は、前記線図形を直線状の複数の辺からなる輪郭で構成した輪郭形状データを記憶する線図形データ記憶部と、端点検出部とを含み、
    前記端点検出部は、各輪郭ごとに、その輪郭内における隣り合った辺間の角度から凹部分に含まれる辺を検出し、凹部分のない輪郭については、その輪郭における互いの距離が最大の2点を端点とし、凹部分を含む輪郭については、その凹部分に含まれる辺の法線とのなす角度が所定値以内で、かつ、その凹部分に含まれる辺の中点からの距離が最小の辺を対向辺として検出し、上記凹部分に含まれる辺および対向辺を除いた辺のうち、連続する辺の互いの辺角の総和が所定値以上の部分を先端部分とし、この先端部分の中央の点を端点とする、切削装置における線図形の芯線化における端点の検出方法。
  2. 先端部分を構成する辺において、隣接する辺間の角度が最も大きな2辺の接点を端点とする請求項1に記載の、切削装置における線図形の芯線化における端点の検出方法。
  3. 請求項1における法線となす角度が所定値以内の所定値が、15度である請求項1または2に記載の、切削装置における線図形の芯線化における端点の検出方法。
  4. 請求項1における連続する辺の互いの辺角の総和が所定値以上の所定値が、90度である請求項1ないし3のいずれかに記載の、切削装置における線図形の芯線化における端点の検出方法。
  5. 加工形状を表わす線図形を芯線化するために、前記線図形の端点を検出する切削装置であって、
    前記線図形を直線状の複数の辺からなる輪郭で構成した輪郭形状データを記憶する線図形データ記憶部と、
    各輪郭ごとに、その輪郭内における隣り合った辺間の角度から凹部分に含まれる辺を検出し、凹部分のない輪郭については、その輪郭における互いの距離が最大の2点を端点とし、凹部分を含む輪郭については、その凹部分に含まれる辺の法線とのなす角度が所定値以内で、かつ、その凹部分に含まれる辺の中点からの距離が最小の辺を対向辺として検出し、上記凹部分に含まれる辺および対向辺を除いた辺のうち、連続する辺の互いの辺角の総和が所定値以上の部分を先端部分とし、この先端部分の中央の点を端点とする端点検出部とを含む、切削装置
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