JPH08234947A - プリンタ制御方法およびプリンタ制御装置 - Google Patents

プリンタ制御方法およびプリンタ制御装置

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JPH08234947A
JPH08234947A JP7041463A JP4146395A JPH08234947A JP H08234947 A JPH08234947 A JP H08234947A JP 7041463 A JP7041463 A JP 7041463A JP 4146395 A JP4146395 A JP 4146395A JP H08234947 A JPH08234947 A JP H08234947A
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浩示 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 描画命令に応じてドットマトリクス方式のカ
ラープリンタにカラー印刷させる出力画像データを形成
する処理を効率良く高速に行なえるプリンタ制御方法お
よび装置を提供する。 【構成】 描画命令による出力すべき画像について、高
さ1ドットの行毎に、描画色がカラーかモノクロかを調
べ、モノクロフラグとして記憶しておく。出力画像デー
タの形成時、まず描画命令に応じたRGBカラーのビッ
トマップ画像をメモリのオフスクリーンに形成する(ス
テップS302)。そして画像の行毎にモノクロフラグ
により描画色がカラーかモノクロか判定し(S30
5)、カラーの行についてはCMYKカラーへの色変換
処理及び疑似階調処理を行って出力画像データを形成し
(S306,S307)、モノクロの行については単純
二値化処理を行ってモノクロの出力画像データを形成す
る(S309)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットマトリクス方式
でカラー印刷を行なうカラープリンタあるいはグレース
ケール印刷を行なうモノクロプリンタの制御方法および
プリンタ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のカラープリンタの制御を行
なうソフトウェアであるプリンタドライバでは、アプリ
ケーションプログラムからRGB(レッド,グリーン,
ブルー)カラーの画像の描画命令を受けてカラー印刷す
る場合、出力画像の全領域がカラーであるか否か、すな
わち、モノクロの領域を含むか否かに関係なく、描画命
令による画像データの全データについてRGBカラーか
らプリンタの印刷可能なCMYK(シアン,マゼンタ,
イエロー,黒)カラーへの色変換処理を行ない、更に擬
似階調処理または色補正処理等を行なって出力画像デー
タを形成し、それをプリンタに出力してカラー印刷を行
なわせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のプリンタ制御では、出力画像が部分的にだけカラ
ーであってモノクロの領域を含む場合、モノクロ領域の
画像データについてもCMYKへの色変換と疑似階調処
理や色補正処理等を行なうため、モノクロの領域が多い
画像の場合、非常に効率が悪く、処理速度が遅くなると
いう問題があった。
【0004】また、これと同様の問題として、従来、モ
ノクロプリンタでグレースケール印刷を行なわせる場
合、出力画像が部分的にだけグレーであるか否か、すな
わち真っ黒または真っ白のモノクロ領域を含むか否かに
かかわらず、全画像データに対してRGBカラーからグ
レーへの色変換処理と疑似階調処理や色補正処理等を行
なっていたので、同様に効率が悪く、処理速度が遅くな
るという問題があった。
【0005】そこで本発明の課題は、この種のプリンタ
の制御方法および制御装置において、プリンタに転送す
る出力画像データの形成を効率良く高速に行なえる構成
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、ドットマトリクス方式でカラー印
刷を行なうカラープリンタを制御するプリンタ制御方法
およびプリンタ制御装置であって、描画命令に応じて出
力画像データを形成し、カラー印刷を行なわせるプリン
タ制御方法およびプリンタ制御装置において、前記出力
画像データを形成するために、描画命令に基づいて出力
すべき画像について、所定の領域毎に、描画色がカラー
かモノクロかを調べる処理を行ない、該処理により調べ
られた出力すべき画像の描画色に基づいて、カラーの領
域についてはカラーに関わる所定処理を行なってカラー
の出力画像データを形成し、モノクロの領域については
単純二値化処理を行なってモノクロの出力画像データを
形成するようにした。
【0007】また、ドットマトリクス方式でグレースケ
ール印刷を行なうモノクロプリンタを制御するプリンタ
制御方法およびプリンタ制御装置であって、描画命令に
応じて出力画像データを形成し、グレースケール印刷を
行なわせるプリンタ制御方法およびプリンタ制御装置に
おいて、前記出力画像データを形成するために、描画命
令に基づいて出力すべき画像について、所定の領域毎
に、描画色がグレーかモノクロかを調べる処理を行な
い、該処理により調べられた出力すべき画像の描画色に
基づき、グレーの領域についてはグレーに係る所定の処
理を行なってグレーの出力画像データを形成し、モノク
ロの領域については単純二値化処理を行なってモノクロ
の出力画像データを形成するようにした。
【0008】
【作用】上記の前者の構成によれば、出力画像データの
形成時に、出力すべき画像のモノクロの領域については
カラーに関わる所定処理を行なわずに簡単な単純二値化
処理のみを行なって出力画像データを形成するので、出
力画像データの形成を効率よく高速に行なうことができ
る。
【0009】また、後者の構成によれば、出力画像デー
タの形成時に、出力すべき画像のモノクロの領域につい
てはグレーに係る所定の処理を行なわずに簡単な単純二
値化処理のみを行なって出力画像データを形成するの
で、同様に出力画像データの形成を効率よく高速に行な
うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。なお、以下の説明において、描画命令をファイルに
保存する処理のことをスプール処理と呼び、そのファイ
ルをスプールファイルと呼ぶ。また、画面には表示され
ないが画面と同じようにビットマップ画像を展開できる
メモリ空間のことをオフスクリーンと呼ぶ。
【0011】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例のプリンタ制御に関わるホストコンピュータにおける
ソフトウェアの構成を示しており、ホストコンピュータ
9で用いられるアプリケーションプログラム1,OS
(オペレーティングシステム)2,プリンタドライバ3
と、プリンタ8の階層を示している。
【0012】プリンタドライバ3はOS2の下位層に位
置し、アプリケーションプログラム1からOS2を介し
て描画命令を受け取り、それをプリンタ8にわかる印刷
命令に変換した後にプリンタ8に転送するものである。
【0013】ここでプリンタ8はドットマトリクス方式
によりビットマップ画像に対応した画像の印刷を行なう
プリンタであって、ビットマップの1ビットに対応する
1ドット(ピクセル)の行単位で描画を行なうラスター
系のプリンタとする。ラスター系のプリンタの場合、複
雑な描画命令を持っていないため、プリンタドライバ3
はアプリケーションプログラム1からの描画命令を一度
スプールファイル6に保存し、転送の時にはそれを用い
てオフスクリーン7上でビットマップ画像を作成し、そ
のデータをプリンタ8に転送することになる。カラー印
刷の場合はRGBカラーの画像の描画命令に応じてオフ
スクリーン7上でR,G,Bそれぞれのビットマップ画
像を形成し、その画像の1行毎のデータを後述の様に処
理してCMYKカラーとモノクロの出力画像データを形
成し、それをプリンタ8に転送してカラー印刷を行なわ
せる。
【0014】なお、図1に符号4で示すモノクロフラグ
は、後述のように出力画像の1行毎にそれがモノクロか
あるいはカラーかを示すフラグである。
【0015】次に、図2は、図1のホストコンピュータ
9のハードウェアの構成を示している。
【0016】図2において、11はホストコンピュータ
9全体の制御を司る制御部としてのCPUであり、この
CPU11に対し各種データを転送するためのバス18
を介して以下の構成が接続されている。
【0017】12は各種データを入力するキーボード、
13はRAM15に貯えられている画像データを表示す
るカラー表示器である。14は装置全体を制御する制御
プログラムおよびその他の必要な情報をあらかじめ記憶
したROM(リードオンリーメモリ)である。15はワ
ークエリアとして利用されるRAM(ランダムアクセス
メモリ)である。16は各種データやプログラムが格納
されているハードディスク装置である。17はインクジ
ェットプリンタ等のプリンタ8との間で情報の授受を行
なうためのプリンタインターフェースである。プリンタ
8としては、ワイヤドット方式やサーマル方式等のプリ
ンタでもかまわない。
【0018】なおハードディスク装置17には、図1に
示したアプリケーションプログラム1やOS2やプリン
タドライバ3などが格納されており、これらがRAM1
5にロードされて、CPU11がそれぞれのプログラム
を実行する。
【0019】また、モノクロフラグ4はRAM15に書
き込まれ、必要に応じてハードディスク装置16に書き
込まれたり読み込まれたりする。スプールファイル6は
ハードディスク装置16のディスクに書き込まれる。オ
フスクリーン7はRAM15上の所定エリアに形成され
る。
【0020】次に、上記構成においてアプリケーション
プログラム1からの描画命令に応じてプリンタドライバ
3がプリンタ8にカラー印刷を行なわせる場合の制御動
作について図3〜図5により説明する。
【0021】まず、図3はプリンタドライバ3の制御手
順の概略を示している。図3に示すように、まずステッ
プS101でスプール処理を行なう。すなわち、アプリ
ケーションプログラム1から描画命令を取得してスプー
ルファイル6に書き込むが、その時に描画命令による出
力すべき画像をチェックしてモノクロフラグ4を形成す
る。
【0022】次に、ステップS102で転送処理を行な
う。ここでは、まずオフスクリーン7上にスプールファ
イル6の描画命令に応じたRGBの各カラーのビットマ
ップ画像を描画した後、その画像データを処理して出力
画像データを形成する。ここでビットマップ画像の行毎
にモノクロフラグで示されるカラーかモノクロかに応じ
て異なる処理を行ない、CMYKカラーまたはモノクロ
の出力画像データを形成する。そして形成した行毎の出
力画像データをプリンタ8に転送して印刷を行なわせ
る。
【0023】このようにして1頁分のデータの転送、印
刷が終了したら、ステップS103でアプリケーション
プログラム1からの命令による全頁の印刷を終了したか
否か判定し、終了していなければステップS101,S
102の処理を繰返し、次の頁の画像の印刷を行なわせ
る。
【0024】次に、図3のステップS101のスプール
処理とステップS102の転送処理の詳細を図4,図5
により説明する。
【0025】まずスプール処理は図4の処理手順により
以下のように行なわれる。
【0026】ステップS201では、RAM15上にモ
ノクロフラグの領域を1頁の行数分用意する。ここでい
う行とはビットマップの1ビットに対応する1ドット
(ピクセル)の高さの行である。もし360DPIのプ
リンタで頁長が11インチなら3960個のフラグの配
列を用意する。
【0027】ステップS202では、用意したモノクロ
フラグのデータを初期化する。ここで描画がなければ真
っ白で印字することになるので、全フラグをモノクロと
しておく。
【0028】ステップS203では、スプールファイル
を初期化する。
【0029】ステップS204では、アプリケーション
プログラムから描画命令を取得する。この描画命令に
は、画像の何行目から何行目までというどの領域がどの
色で描かれるかという情報が含まれている。
【0030】続いてステップS205〜S210は、本
発明の特徴に関わる描画色チェックを行なうステップで
ある。
【0031】ステップS205では、変数lineに、
描画命令により指定される描画領域の上端の座標、つま
り1頁のビットマップにおいて上から何行目かという数
値を設定する。
【0032】ステップS206では、描画命令による出
力すべき画像において変数line番目の行が描かれる
色がモノクロかカラーかを判断し、モノクロならステッ
プS207に進み、カラーならステップS208に進
む。ここでいうモノクロとは真っ白と真っ黒だけで描か
れた状態のことであり、カラーとは白黒以外の色を含む
場合であることは勿論として、グレーの色が指定された
場合もカラーとして扱う。
【0033】ステップS207では、モノクロフラグの
配列においてline番目のフラグをモノクロに設定す
る。
【0034】ステップS208では、モノクロフラグの
配列においてline番目のフラグをカラーに設定す
る。
【0035】ステップS209では、次の行のフラグを
設定するために変数lineを+1する。
【0036】ステップS210では、変数lineが描
画領域の下端の座標に達したか、すなわち描画領域分の
全モノクロフラグの設定が終わったか否かをチェックす
る。描画領域分の全モノクロフラグの設定が終わってい
ればステップS211へ進み、まだ設定が終わってなけ
ればステップS206へ戻り、ステップS206〜S2
10の処理を繰り返す。
【0037】ステップS211では、ステップS204
で取得した描画命令をスプールファイルへ記録する。
【0038】ステップS212では、アプリケーション
プログラムからの1頁の描画命令の取得が終了したか否
かをチェックする。そして終了していればステップS2
13へ進み、終了していなければステップS204へ戻
り、ステップS204〜S212の処理を繰り返す。
【0039】ステップS213では、設定されたモノク
ロフラグをスプールファイルに記録し、スプール処理を
終了する。
【0040】次に、転送処理は図5の処理手順により以
下のように行なわれる。
【0041】図5のステップS301では、RAM15
上にRGB3色分のオフスクリーンを作成する。
【0042】ステップS302では、そのオフスクリー
ンにスプールファイルに記録されている描画命令に応じ
たRGBカラーの画像を描画する。
【0043】ステップS303では、スプールファイル
からモノクロフラグを取得する。
【0044】ステップS304から実際の転送処理であ
り、まず変数lineを初期化して0とする。
【0045】ステップS305では、line番目のモ
ノクロフラグをチェックし、カラーならステップS30
6〜S308へ進み、モノクロならステップS309,
S310へ進む。
【0046】カラーの場合、まずステップS306にお
いてline番目の行の画像をRGBカラーからCMY
Kカラーに変換する。
【0047】次に、ステップS307において、変換し
たCMYKの各色の画像に擬似階調処理を施して二値デ
ータに変換する。擬似階調処理とは誤差拡散処理やディ
ザ処理のことである。このような疑似階調処理の他に色
補正処理等を行なってもよい。
【0048】次に、ステップS308において、二値化
されたCMYKデータを出力画像データとしてプリンタ
8へ転送して1行の印刷を行なわせる。
【0049】一方、モノクロの場合、ステップS30
9,S310で本発明の特徴に関わるモノクロ画像処理
を行なう。まずステップS309において、変数lin
e番目の行のイメージを単純二値化処理で真っ黒ないし
真っ白のモノクロの二値データに変換する。単純二値化
処理とは、ある閾値で0か1かを決める二値化方法であ
る。たとえば、その行のあるビットがRGBいずれも
「1」なら白で「0」、RGBいずれも「0」なら黒で
「1」となる。
【0050】次に、ステップS310において、作成さ
れたモノクロの二値データを出力画像データとしてプリ
ンタへ転送して1行の印刷を行なわせる。
【0051】ステップS308またはS310に続くス
テップS311では、次の行の処理を行うため変数li
neを+1する。
【0052】ステップS312では、画像の全行を印刷
したかどうかをチェックし、全行印刷していないならス
テップS305へ戻り、ステップS305〜S312の
処理を繰返し、全行の印刷が終了したら転送処理を終了
する。
【0053】以上のようにして、スプール処理では、ア
プリケーションプログラムから取得した描画命令による
出力すべき画像について行毎にモノクロかカラーかをチ
ェックしてモノクロフラグを設定し、スプールファイル
へ描画命令を記録するとともにモノクロフラグを記録す
る。また、転送処理では、オフスクリーンに描画命令に
応じたRGBカラーのビットマップ画像を描画した後、
画像の行毎にモノクロフラグによりカラーかモノクロか
をチェックし、カラーならばRGBカラーからCMYK
カラーへの色変換処理と疑似階調処理または色補正処理
などを行ない、モノクロならば単純二値化処理のみ行な
って出力画像データを形成してプリンタに出力し、印刷
を行なわせる。
【0054】すなわち、出力画像データの形成におい
て、出力画像のカラー領域については従来と同様に色変
換処理と疑似階調処理または色補正処理等を行なうが、
モノクロ領域については、色変換処理と疑似階調処理ま
たは色補正処理等を省いて簡単な単純二値化処理のみ行
なうので、出力画像データを形成する処理を効率良く行
なえ、処理速度を向上することができる。
【0055】[第2実施例]上述した実施例ではカラー
プリンタにカラー印刷を行なわせる場合を説明したが、
モノクロプリンタにグレースケール印刷を行わせる場合
も同様の手法を適用できる。
【0056】この場合、スプール処理では、先述の図4
のステップS201〜S205の処理を行なった後、ス
テップS206において、描画命令による出力すべき画
像において変数line番目の行の描画色がモノクロ
(真っ黒ないし真っ白)かあるいはグレーかをチェック
し、その結果によりステップS207,S208でモノ
クロフラグをモノクロかグレーかに設定する。そして後
はステップS209〜S213の処理を同様に行なう。
【0057】また、転送処理では、図5のステップS3
01〜S304の処理を同様に行なった後、ステップS
305でline番目のモノクロフラグをチェックし、
モノクロならステップS309で同様にline番目の
行について単純二値化処理を行なってモノクロの出力画
像データを形成する。またグレーならステップS306
でline番目の行についてRGBからグレーへの色変
換処理を行ない、ステップS307でグレーの疑似階調
処理または色補正処理等を行なって出力画像データとし
てグレーの二値データを形成する。その後のステップS
308,S310〜S312の処理は先述と同様であ
る。
【0058】このような実施例によれば、出力すべき画
像のグレーの行についてはグレーへの色変換処理と疑似
階調処理または色補正処理等を行なうが、モノクロの行
については簡単な単純二値化処理しか行なわないので、
従来のグレースケール印刷の場合のように画像の全領域
についてグレーへの色変換処理と疑似階調処理または色
補正処理等を行なうのに比べて、出力画像データを形成
する処理を効率良く行なえ、処理速度を向上することが
できる。
【0059】なお、スプール処理において、描画命令に
より描画が行われない行について、描画が行われないこ
とを示す情報をスプールファイルに記録し、転送処理の
ときにその情報を参照することで、描画が行なわれない
領域については単純二値化処理すら省くことができるよ
うになる。
【0060】以上の実施例において、カラー印刷の場
合、描画命令によるカラーがRGBカラー、印刷するカ
ラーがCMYKカラーとしてRGBからCMYKへの色
変換処理を行なうものとしたが、描画命令によるカラー
がRGB以外のカラーで印刷のカラーもCMYK以外の
カラーである場合も考えられ、その場合、異なる色変換
処理を行なうことになる。その場合も上述のモノクロフ
ラグにより画像データの処理方法を異ならせる本発明方
法が有効である。
【0061】なお、上記実施例においては、プリンタド
ライバの処理(ホストコンピュータの処理)で説明した
が、プリンタ本体において形成された出力画像データに
基づいて画像を印刷する処理を行なうコントローラの制
御にも上記の本発明に関わる構成を適用することができ
る。
【0062】また、上記実施例では1行の領域毎に、描
画色を調べ、その結果により異なる処理で出力画像デー
タを形成したが、複数行の領域毎またはページプリンタ
等で他の所定の領域毎、例えばn>2としてn分の1ペ
ージの領域毎に、描画色を調べ、その結果により異なる
処理で出力画像データを形成するようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプリンタ制御方法およびプリンタ制御装置によれば、
カラープリンタに対し、描画命令に応じてカラー印刷さ
せる出力画像データを形成する場合、出力すべき画像の
所定の領域毎に描画色がカラーかモノクロかを調べ、描
画色がカラーの領域についてはカラーに関わる所定処理
を行なって出力画像データを形成するが、モノクロの領
域については簡単な単純二値化処理を行なって出力画像
データを形成するので、出力画像データの形成処理を効
率良く高速に行なうことができる。
【0064】またモノクロプリンタに対し、描画命令に
応じてグレースケール印刷させる出力画像データを形成
する場合、出力すべき画像の所定の領域毎に描画色がグ
レーかモノクロかを調べ、描画色がグレーの領域につい
てはグレーに係る所定の処理を行なって出力画像データ
を形成するが、モノクロの領域については簡単な単純二
値化処理を行なって出力画像データを形成するので、同
様に出力画像データの形成処理を効率良く高速に行なう
ことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプリンタ制御に関わるホ
ストコンピュータにおけるソフトウェアの階層的な構成
を示すブロック図である。
【図2】図1のホストコンピュータのハードウェアの構
成を示すブロック図である。
【図3】図1中のプリンタドライバによる印刷処理の概
略を示すフローチャート図である。
【図4】図3中のスプール処理の詳細を示すフローチャ
ート図である。
【図5】図3中の転送処理の詳細を示すフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 アプリケーションプログラム 2 OS 3 プリンタドライバ 4 モノクロフラグ 6 スプールファイル 7 オフスクリーン 8 プリンタ 9 ホストコンピュータ 11 CPU 12 キーボード 13 表示器 14 ROM 15 RAM 16 ハードディスク装置 17 プリンタインターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリクス方式でカラー印刷を行
    なうカラープリンタを制御するプリンタ制御方法であっ
    て、描画命令に応じて出力画像データを形成し、カラー
    印刷を行なわせるプリンタ制御方法において、 前記出力画像データを形成するための処理として、 描画命令に基づいて出力すべき画像について、所定の領
    域毎に、描画色がカラーかモノクロかを調べる処理と、 該処理により調べられた出力すべき画像の描画色に基づ
    いて、カラーの領域についてはカラーに関わる所定処理
    を行なってカラーの出力画像データを形成し、モノクロ
    の領域については単純二値化処理を行なってモノクロの
    出力画像データを形成する処理とを行なうことを特徴と
    するプリンタ制御方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の領域は、所定の高さの行であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御方
    法。
  3. 【請求項3】 前記所定の領域毎に描画色がカラーかモ
    ノクロかを調べた結果をフラグとして記憶する処理を行
    ない、該フラグに基づいて前記出力画像データを形成す
    る処理を行なうことを特徴とする請求項1または2に記
    載のプリンタ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記カラーに関わる所定処理として、色
    変換処理、疑似階調処理または色補正処理を行なうこと
    を特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載
    のプリンタ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記出力画像データを形成した後、該出
    力画像データをプリンタに転送する処理を行なうことを
    特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の
    プリンタ制御方法。
  6. 【請求項6】 形成された出力画像データに基づいて画
    像を印刷する処理を行なうことを特徴とする請求項1か
    ら4までのいずれか1項に記載のプリンタ制御方法。
  7. 【請求項7】 ドットマトリクス方式でグレースケール
    印刷を行なうモノクロプリンタを制御するプリンタ制御
    方法であって、描画命令に応じて出力画像データを形成
    し、グレースケール印刷を行なわせるプリンタ制御方法
    において、 前記出力画像データを形成するための処理として、 描画命令に基づいて出力すべき画像について、所定の領
    域毎に、描画色がグレーかモノクロかを調べる処理と、 該処理により調べられた出力すべき画像の描画色に基づ
    き、グレーの領域についてはグレーに係る所定の処理を
    行なってグレーの出力画像データを形成し、モノクロの
    領域については単純二値化処理を行なってモノクロの出
    力画像データを形成する処理とを行なうことを特徴とす
    るプリンタ制御方法。
  8. 【請求項8】 前記所定の領域は、所定の高さの行であ
    ることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方
    法。
  9. 【請求項9】 前記所定の領域毎に描画色がグレーかモ
    ノクロかを調べた結果をフラグとして記憶する処理を行
    ない、該フラグに基づいて前記出力画像データを形成す
    る処理を行なうことを特徴とする請求項7または8に記
    載のプリンタ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記グレーに係る所定の処理は、色変
    換処理、疑似階調処理または色補正処理であることを特
    徴とする請求項7から9までのいずれか1項に記載のプ
    リンタ制御方法。
  11. 【請求項11】 前記出力画像データを形成した後、該
    出力画像データをプリンタに転送する処理を行なうこと
    を特徴とする請求項7から10までのいずれか1項に記
    載のプリンタ制御方法。
  12. 【請求項12】 形成された出力画像データに基づいて
    画像を印刷する処理を行なうことを特徴とする請求項7
    から10までのいずれか1項に記載のプリンタ制御方
    法。
  13. 【請求項13】 ドットマトリクス方式でカラー印刷を
    行なうカラープリンタを制御するプリンタ制御装置であ
    って、描画命令に応じて出力画像データを形成し、カラ
    ー印刷を行なわせるプリンタ制御装置において、 前記出力画像データを形成するために、描画命令に基づ
    いて出力すべき画像について、所定の領域毎に、描画色
    がカラーかモノクロかを調べる処理を行なう手段と、 前記処理により調べられた出力すべき画像の描画色に基
    づいて、カラーの領域についてはカラーに関わる所定処
    理を行なってカラーの出力画像データを形成し、モノク
    ロの領域については単純二値化処理を行なってモノクロ
    の出力画像データを形成する手段とを有することを特徴
    とするプリンタ制御装置。
  14. 【請求項14】 前記所定の領域は、所定の高さの行で
    あることを特徴とする請求項13に記載のプリンタ制御
    装置。
  15. 【請求項15】 前記所定の領域毎に描画色がカラーか
    モノクロかを調べた結果をフラグとして記憶手段に格納
    する手段と、前記フラグに基づいて前記出力画像データ
    の形成を行なう手段を有することを特徴とする請求項1
    3または14に記載のプリンタ制御装置。
  16. 【請求項16】 前記カラーに関わる所定処理は、色変
    換処理、疑似階調処理または色補正処理であることを特
    徴とする請求項13から15までのいずれか1項に記載
    のプリンタ制御装置。
  17. 【請求項17】 前記出力画像データを形成した後、該
    出力画像データをプリンタに転送する手段を有すること
    を特徴とする請求項13から16までのいずれか1項に
    記載のプリンタ制御装置。
  18. 【請求項18】 形成された出力画像データに基づいて
    画像を印刷する手段を有することを特徴とする請求項1
    3から16までのいずれか1項に記載のプリンタ制御装
    置。
  19. 【請求項19】 ドットマトリクス方式でグレースケー
    ル印刷を行なうモノクロプリンタを制御するプリンタ制
    御装置であって、描画命令に応じて出力画像データを形
    成し、グレースケール印刷を行なわせるプリンタ制御装
    置において、 前記出力画像データを形成するために、描画命令に基づ
    いて出力すべき画像について、所定の領域毎に、描画色
    がグレーかモノクロかを調べる処理を行なう手段と、 前記処理により調べられた出力すべき画像の描画色に基
    づき、グレーの領域についてはグレーに係る所定の処理
    を行なってグレーの出力画像データを形成し、モノクロ
    の領域については単純二値化処理を行なってモノクロの
    出力画像データを形成する手段とを有することを特徴と
    するプリンタ制御装置。
  20. 【請求項20】 前記所定の領域は、所定の高さの行で
    あることを特徴とする請求項19に記載のプリンタ制御
    装置。
  21. 【請求項21】 前記所定の領域毎に描画色がグレーか
    モノクロかを調べた結果をフラグとして記憶手段に格納
    する手段と、前記フラグに基づいて前記出力画像データ
    の形成を行なう手段を有することを特徴とする請求項1
    9または20に記載のプリンタ制御装置。
  22. 【請求項22】 前記グレーに係る所定の処理は、色変
    換処理、疑似階調処理または色補正処理であることを特
    徴とする請求項19から21までのいずれか1項に記載
    のプリンタ制御装置。
  23. 【請求項23】 前記出力画像データを形成した後、該
    出力画像データをプリンタに転送する手段を有すること
    を特徴とする請求項19から22までのいずれか1項に
    記載のプリンタ制御装置。
  24. 【請求項24】 形成された出力画像データに基づいて
    画像を印刷する手段を有することを特徴とする請求項1
    9から22までのいずれか1項に記載のプリンタ制御装
    置。
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