JPH08234938A - 印刷装置および印刷装置の印刷環境設定方法 - Google Patents

印刷装置および印刷装置の印刷環境設定方法

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JPH08234938A
JPH08234938A JP7035121A JP3512195A JPH08234938A JP H08234938 A JPH08234938 A JP H08234938A JP 7035121 A JP7035121 A JP 7035121A JP 3512195 A JP3512195 A JP 3512195A JP H08234938 A JPH08234938 A JP H08234938A
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JP7035121A
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English (en)
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Shigeki Hirooka
茂樹 弘岡
Miyuki Miyazaki
幸 宮崎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホストコンピュータから受信したプリントジ
ョブ毎に印刷環境設定情報を書き換えたり、逆に書き換
えを制限する等のユーザが意図する印刷環境を自在に構
築することができる。 【構成】 CPU2001がプリントジョブがネストさ
れていると判断された場合は、隣接する内側のプリント
ジョブは外側のプリントジョブ中で設定されている印刷
環境設定情報を継承する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリントジョブの開始
および終了を明示的に宣言することが可能なプリンタ言
語を搭載する印刷装置および印刷装置の印刷環境設定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷装置では、プリント
ジョブの開始毎に印刷環境をリセットし、設定値は初期
値に戻される、あるいは、直後の1プリントジョブにの
み印刷環境が継承される。従って、プリントジョブの開
始を明示的に宣言する命令(以下、ジョブ開始命令と略
す)以前に設定した印刷環境の一時設定値は失われる
か、直後の1ジョブにのみ印刷環境の設定値が継承され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワープ
ロソフトや表計算ソフトのような、いわゆるアプリケー
ションソフトウエア(以下、アプリケーションと略す)
から出力された印字データおよびプリンタ制御命令は、
そのままの形でプリンタに送られるとは限らず、LAN
におけるスプーラ、あるいは印字前に印刷環境の設定値
を変更するためのアプリケーション(以下、セットアッ
プユーティリティと略す)・あるいはプリンタドライバ
などにより、その前後にデータが付加される場合があ
る。
【0004】このような場合で、プリントジョブがネス
トされた場合は、最後のジョブ開始命令以前の印刷環境
の設定値の変更はすべて無効となってしまう。
【0005】つまり、アプリケーションソフトがジョブ
開始命令を使用していた場合は、セットアップユーティ
リティ、スプーラなどで設定した印刷環境の設定値など
は、それをジョブを開始した後に再設定されるか否かに
関わらず、すべて失われてしまう。
【0006】また、複数のプリントジョブをまとめて一
つのデータとしてプリンタに送信する場合にも、各々の
ジョブ毎に印刷環境の設定値の再設定を行なう必要があ
り、それらを統一した環境下で印刷することはできなか
った。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第7の発明
の目的は、ホストコンピュータから受信したプリントジ
ョブがネストされる際に、各プリントジョブのネストレ
ベルを保存管理しながら保存されている現在の印刷環境
情報に基づく設定値の保存または読み出し状態を制御す
ることにより、ホストコンピュータから受信したプリン
トジョブ毎に印刷環境設定情報を書き換えたり、逆に書
き換えを制限する等のユーザが意図する印刷環境を自在
に構築することができる印刷装置および印刷装置の印刷
環境設定方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、プリントジョブの開始および終了を明示的に宣言す
ることが可能な所定のプリンタ言語に基づくプリントジ
ョブを解析して印刷を行う印刷装置において、ホストコ
ンピュータから受信した印刷情報中に前記所定のプリン
タ言語によって宣言されたプリントジョブのネストレベ
ルを導出する導出手段と、前記プリントジョブがネスト
されている否かを判断する判断手段と、前記プリントジ
ョブがネストされていると判断された場合は、隣接する
内側のプリントジョブは外側のプリントジョブ中で設定
されている印刷環境設定情報を継承する継承手段とを設
けたものである。
【0009】本発明に係る第2の発明は、プリントジョ
ブの開始および終了を明示的に宣言することが可能な所
定のプリンタ言語に基づくプリントジョブを解析して印
刷を行う印刷装置において、ホストコンピュータから受
信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語によって宣
言されたプリントジョブのネストレベルを導出する導出
手段と、プリントジョブ開始命令受信毎に、設定されて
いる現在の印刷環境設定情報を保存する保存手段と、こ
の保存手段に保存された印刷環境設定情報を前記ネスト
レベルに対応付ける対応付け手段と、プリントジョブ終
了命令受信毎に、前記対応付け手段により前記ネストレ
ベル毎に対応付けられて前記保存されている印刷環境設
定情報の設定値に復帰させる復帰手段とを設けたもので
ある。
【0010】本発明に係る第3の発明は、プリントジョ
ブの開始および終了を明示的に宣言することが可能な所
定のプリンタ言語に基づくプリントジョブを解析して印
刷を行う印刷装置において、ホストコンピュータから受
信した印刷情報中で前記プリンタ言語によって宣言され
たプリントジョブのレベルを検出するレベル検出手段
と、印刷環境設定情報の各設定値に対応するプリントジ
ョブのレベルを保存するレベル保存手段と、このレベル
保存手段に保存されたプリントジョブのレベルと前記レ
ベル検出手段により検出されたプリントジョブのレベル
とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基
づいて印刷用の印刷環境情報の各設定値の更新状態を制
御する制御手段とを設けたものである。
【0011】本発明に係る第4の発明は、レベル検出手
段が検出したプリントジョブのレベルが印刷用に現在設
定されている印刷環境情報に基づく設定値に対するプリ
ントジョブより高い場合に、印刷用の印刷環境情報の更
新を許可するものである。
【0012】本発明に係る第5の発明は、プリントジョ
ブの開始および終了を明示的に宣言することが可能な所
定のプリンタ言語に基づくプリントジョブを解析して印
刷を行う印刷装置の印刷環境設定方法において、ホスト
コンピュータから受信した印刷情報中に前記所定のプリ
ンタ言語によって宣言されたプリントジョブのネストレ
ベルを導出する導出工程と、前記プリントジョブがネス
トされている否かを判断する判断工程と、前記プリント
ジョブがネストされていると判断された場合は、隣接す
る内側のプリントジョブは外側のプリントジョブ中で設
定されている印刷環境設定情報を継承する継承工程とを
有するものである。
【0013】本発明に係る第6の発明は、プリントジョ
ブの開始および終了を明示的に宣言することが可能な所
定のプリンタ言語に基づくプリントジョブを解析して印
刷を行う印刷装置の印刷環境設定方法において、ホスト
コンピュータから受信した印刷情報中に前記所定のプリ
ンタ言語によって宣言されたプリントジョブのネストレ
ベルを導出する導出工程と、プリントジョブ開始命令受
信毎に、設定されている現在の印刷環境設定情報を導出
されたネストレベルに対応付けて保存する保存工程と、
プリントジョブ終了命令受信毎に、前記ネストレベル毎
に対応付けられて前記保存されている印刷環境設定情報
の設定値に復帰させる復帰工程とを有するものである。
【0014】本発明に係る第7の発明は、プリントジョ
ブの開始および終了を明示的に宣言することが可能な所
定のプリンタ言語に基づくプリントジョブを解析して印
刷を行う印刷装置の印刷環境設定方法において、ホスト
コンピュータから受信した印刷情報中で前記プリンタ言
語によって宣言されたプリントジョブのレベルを検出す
るレベル検出工程と、印刷環境設定情報の各設定値に対
応するプリントジョブのレベルを保存するレベル保存工
程と、該保存されたプリントジョブのレベルと該検出さ
れたプリントジョブのレベルとを比較する比較工程と、
該比較結果に基づいて印刷用の印刷環境情報の各設定値
の更新を許可する許可工程とを有するものである。
【0015】
【作用】第1の発明においては、判断手段がプリントジ
ョブがネストされていると判断された場合は、継承手段
が隣接する内側のプリントジョブは外側のプリントジョ
ブ中で設定されている印刷環境設定情報を継承し、プリ
ントジョブ開始が宣言され終了が宣言されるまでに、ネ
ストされてたジョブを実行する際に、内側のジョブがそ
の直ぐ外側のジョブの印刷環境を継承して、複数のジョ
ブに対して同一の印刷環境設定情報が設定されることを
要求しているものとして印刷情報を処理することを可能
とする。
【0016】第2の発明においては、プリントジョブ開
始命令受信毎に、保存手段が設定されている現在の印刷
環境設定情報を保存し、該保存された印刷環境設定情報
を対応付け手段が前記ネストレベルに対応付けると、プ
リントジョブ終了命令受信毎に、復帰手段が前記ネスト
レベル毎に対応付けられて前記保存されている印刷環境
設定情報の設定値に復帰させ、各ネストレベル毎に対応
付けられた所望の印刷環境設定状態で受信した印刷情報
を処理することを可能とする。
【0017】第3の発明においては、比較手段が印刷環
境設定情報の各設定値に対応するプリントジョブのレベ
ルを保存するレベル保存手段に保存されたプリントジョ
ブのレベルと前記レベル検出手段により検出されたプリ
ントジョブのレベルとを比較し、該比較結果に基づいて
制御手段が印刷用の印刷環境情報の各設定値の更新状態
を制御し、現在保存されているプリンジョブのレベル以
上のプリントジョブが検出されるまで、プリントジョブ
のレベルを保存管理するだけで、現在設定されているプ
リントジョブによる環境設定情報がプリントジョブ受信
毎に無条件に更新されてしまうことを確実に制限するこ
とを可能とする。
【0018】第4の発明においては、制御手段は、レベ
ル検出手段が検出したプリントジョブのレベルが印刷用
の印刷環境情報の設定値に対するプリントジョブより高
い場合に、印刷用の印刷環境情報の更新を許可し、プリ
ントジョブのレベルを管理することによりプリントジョ
ブ受信毎に印刷環境情報が更新されることを確実に制限
することを可能とする。
【0019】第5の発明においては、ホストコンピュー
タから受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語に
よって宣言されたプリントジョブのネストレベルを導出
し、前記プリントジョブがネストされている否かを判断
し、前記プリントジョブがネストされていると判断され
た場合は、隣接する内側のプリントジョブは外側のプリ
ントジョブ中で設定されている印刷環境設定情報を継承
して、複数のジョブに対して同一の印刷環境設定情報が
設定されることを要求しているものとして印刷情報を処
理させることをプログラマブルに実行可能とする。
【0020】第6の発明においては、ホストコンピュー
タから受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語に
よって宣言されたプリントジョブのネストレベルを導出
し、プリントジョブ開始命令受信毎に、設定されている
現在の印刷環境設定情報を導出されたネストレベルに対
応付けて保存し、プリントジョブ終了命令受信毎に、前
記ネストレベル毎に対応付けられて前記保存されている
印刷環境設定情報の設定値に復帰させ、各ネストレベル
毎に対応付けされた印刷環境設定情報に基づく設定値に
従って受信したプリントジョブを処理することを可能と
する。
【0021】第7の発明においては、ホストコンピュー
タから受信した印刷情報中で前記プリンタ言語によって
宣言されたプリントジョブのレベルを検出しておき、印
刷環境設定情報の各設定値に対応するプリントジョブの
レベルを保存し、該保存されたプリントジョブのレベル
と該検出されたプリントジョブのレベルとを比較し、該
比較結果に基づいて印刷用の印刷環境情報の各設定値の
更新を許可して、現在保存されているプリントジョブの
レベル以上のプリントジョブが検出されるまで、プリン
トジョブのレベルを保存管理するだけで、現在設定され
ているプリントジョブによる環境設定情報がプリントジ
ョブ受信毎に無条件に更新されてしまうことを確実に制
限する処理をプログラマブルに実行可能とする。
【0022】
【実施例】本実施例では、印刷装置としてレーザビーム
プリンタを例にとり説明する。本実施例の構成を説明す
る前に、本実施例を適用するレーザビームプリンタの構
成を図1を参照して説明する。
【0023】図1は本発明を適用可能な印刷装置の構成
を説明する断面図であり、例えばレーザビームプリンタ
(以下、LBPと略す)の場合を示し、該LBPは不図
示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式(フォ
ームデータ)などの登録が行なえる。
【0024】同図において、1000はLBP本体であ
り、外部に接続されているホストコンピュータ(図2の
2000)から供給される文字情報(文字コード)やフ
ォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶する
とともに、それらの情報に従って対応する文字パターン
やフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記録
紙上に像を形成する。
【0025】1012は操作のためのスイッチおよびL
ED表示器などが配されている操作パネル、1001は
LBP1000全体の制御およびホストコンピュータか
ら供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユニ
ットである。
【0026】このプリンタ制御ユニット1001は、主
に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換
してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライ
バ1002は半導体レーザ1003を駆動するための回
路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ
1003から発射されるレーザ光1004をオンオフ切
り替えする。レーザ1004は回転多面鏡1005で左
右方向に振られ静電ドラム1006上を走査する。これ
により、静電ドラム1006上には文字パターンの静電
潜像が形成される。
【0027】この潜像は、静電ドラム1006周囲の現
像ユニット1007により現像された後、記録紙に転送
される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシ
ート記録紙はLBP1000に装着した用紙カセット1
008に収納され、給紙ローラ1009および搬送ロー
ラ1010と1011とにより装置内に取り込まれて、
静電ドラム1006に供給される。
【0028】なお、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステ
ムであっても、LAN等のネッオワークを介して処理が
行なわれるシステムであっても本発明を適用できること
は言うまでもない。また、本発明は、システムあるいは
装置にプログラムを供給することによって達成させる場
合にも適用できることは言うまでもない。
【0029】図2は、図1に示したプリンタ制御ユニッ
ト1001の構成を説明するブロック図であり、ここで
は、レーザビームプリンタ(図1)を例にして説明す
る。
【0030】図において、2000はホストコンピュー
タで、図示しない所定のインタフェースを介してプリン
タ1000に接続されている。
【0031】プリンタ1000において、2001はプ
リンタCPUで、ROM2004のプログラム用ROM
に記憶された制御プログラム等或は外部メモリ2010
に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス
2005に接続される各種のデバイスとのアクセスを総
括的に制御し、印刷部インタフェース2007を介して
接続される印刷部(プリンタエンジン)2009に出力
情報としての画像信号を出力する。
【0032】また、このROM2004のプログラムR
OMには、図3〜図5および図8のフローチャートで示
されるようなCPU2001の制御プログラム等を記憶
する。ROM2004のフォント用ROMには出力情報
を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、R
OM2004のデータ用ROMにはハードディスク等の
外部メモリ2010が無いプリンタの場合には、ホスト
コンピュータ上で利用される情報等を記憶している。
【0033】CPU2001は入力部2006を介して
ホストコンピュータ2000との通信処理が可能となっ
ており、プリンタ1000内の情報等をホストコンピュ
ータ2000に通知可能に構成されている。2002は
CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能
するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプ
ションRAMによりメモリ容量を拡張することができる
ように構成されている。
【0034】なお、RAM2002は、出力情報展開領
域、環境データ格納領域等に用いられる。2003は環
境データの格納領域あるいは登録外字など保存領域とし
て用いられるNVRAMである。本発明に係る印刷環境
はこのNVRAMあるいは、RAM2002または外部
メモリ2010に保存され、保存した場所から読み出さ
れる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等
の外部メモリ2010は、メモリコントローラ(MC)
2008によりアクセスを制御される。外部メモリ20
10は、オプションとして接続され、前述のように印刷
環境の保存に利用可能である。
【0035】また、フォントデータ、エミュレーション
プログラム、フォームデータ等を記憶することも可能で
ある。1012は前述した操作パネルで、操作のための
スイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0036】さらに、前述した外部メモリ2010は1
個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに
加えてオプションフォントカード,言語系の異なるプリ
ンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモ
リを複数接続できるように構成されていても良い。
【0037】図3は本発明に係る印刷装置におけるメイ
ンデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(1)〜(3)は各ステップを示す。
【0038】まず、データを受信すると、受信処理を実
行し(1)、受信したデータの解析ルーチンを実行する
(2)、次いで、展開・出力処理を実行し(3)、その
後受信処理に戻る。
【0039】図4は本発明に係る印刷装置における第1
のデータ解析ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチ
ャートである。なお、(1)〜(11)は各ステップを
示す。
【0040】まず、ジョブ開始命令であるか否かを前述
のROM2004上のコマンドテーブルによって判断し
(1)、ジョブ開始命令であると判断された場合は、さ
らに前述のRAM2002上に保持しているプリントジ
ョブのネストのレベル(=「同一データ単位内において
それまでにあった」<ジョブ開始命令の数>−<ジョブ
終了命令の数>)nが1以上か否かを判断し(2)、そ
の結果が1以上ならば上記ジョブ開始命令直前の印刷環
境の設定値を継承し(3)、ステップ(5)以降に進
む。
【0041】一方、ステップ(2)の結果が1未満と判
断した場合は、デフォルトの印刷環境の設定値を継承す
る(4)。そして、プリントジョブのネストのレベルn
に「1」を加えて(5)、ジョブ開始命令を受け取った
ときに行なうその他の処理を行ない(6)、解析処理を
終了する。
【0042】一方、ステップ(1)の判断の結果、ジョ
ブ開始命令でないと判断した場合は、ジョブ終了命令で
あるか否かを前述のコマンドテーブルによって判断し
(7)、ジョブ終了命令であると判断した場合は、プリ
ントジョブのネストのレベルnが「0」より大きいか否
かを判断し(8)、該結果が「0」より大きいならば、
プリントジョブのネストのレベルnから「1」を引き
(9)、プリントジョブのネストのレベルnが「0」以
下ならば何もせずに、ジョブ終了命令を受け取ったとき
に行なうその他の処理を行なう(10)。
【0043】一方、ステップ(7)の判断の結果ジョブ
終了コマンドでない場合は、その他の命令およびデータ
の解析処理(例えは、印刷データ解析処理)を行ない
(11)、解析処理を終了する。
【0044】以下、本実施例と第5の発明の各工程との
対応及びその作用について図4を参照して説明する。
【0045】第5の発明は、プリントジョブの開始およ
び終了を明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ
言語に基づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷
装置の印刷環境設定方法において、前記ホストコンピュ
ータから受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語
によって宣言されたプリントジョブのネストレベルを導
出する導出工程(図4のステップ(5),(9))と、
前記プリントジョブがネストされている否かを判断する
判断工程(図4のステップ(2))と、前記プリントジ
ョブがネストされていると判断された場合は、隣接する
内側のプリントジョブは外側のプリントジョブ中で設定
されている印刷環境設定情報を継承する継承工程(図4
のステップ(3))とを実行して、複数のジョブに対し
て同一の印刷環境設定情報が設定されることを要求して
いるものとして印刷情報を処理させることをプログラマ
ブルに実行可能とする。
【0046】図5は本発明に係る印刷装置における第2
のデータ解析ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチ
ャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを
示す。
【0047】まず、ジョブ開始命令であるか否かを前述
のROM2004上のコマンドテーブルによって判断し
(1)、ジョブ開始命令であれば、その時点での印刷環
境を保存する(2)。そして、プリントジョブのネスト
のレベル(=「同一データ単位内においてそれまでにあ
った」<ジョブ開始命令の数>−<ジョブ終了命令の数
>)nに1を加え(3)、ジョブ開始命令受信時のその
他の処理を行なって(4)、当該解析処理を終了する。
【0048】一方、ステップ(1)の判断の結果ジョブ
開始コマンドでない場合は、ジョブ終了命令であるか否
かを前述のコマンドテーブルによって判断し(5)、ジ
ョブ終了命令であれば、プリントジョブのネストのレベ
ルnが「0」より大きいか否かを判断し(6)、該結果
が「0」より大きいならば、プリントジョブのネストの
レベルnから「1」を引き(7)、印字用の印刷環境の
設定値をプリントジョブのネストのレベルnに対応する
印刷環境の設定値に戻す(8)。そして、ジョブ終了命
令受信時のその他の処理を行ない(9)、解析処理を終
了する。
【0049】一方、ステップ(6)の判断の結果、プリ
ントジョブのネストのレベルが「0」以下ならば何もせ
ずに、ジョブ終了命令を受けとった時に行うその他の処
理を行ない(9)、解析処理を終了する。
【0050】一方、ステップ(5)の判断の結果ジョブ
終了コマンドでない場合は、その他の命令およびデータ
の解析処理(例えば、印刷データ解析処理)を行ない
(10)、解析処理を終了する。
【0051】以下、本実施例と第6の発明の各工程との
対応及びその作用について図5を参照して説明する。
【0052】第6の発明は、プリントジョブの開始およ
び終了を明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ
言語に基づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷
装置の印刷環境設定方法において、前記ホストコンピュ
ータから受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語
によって宣言されたプリントジョブのネストレベルを導
出する導出工程(図5のステップ(3),(7))と、
プリントジョブ開始命令受信毎に、設定されている現在
の印刷環境設定情報を導出されたネストレベルに対応付
けて保存する保存工程(図5のステップ(2))と、プ
リントジョブ終了命令受信毎に、前記ネストレベル毎に
対応付けられて前記保存されている印刷環境設定情報の
設定値に復帰させる復帰工程(図5のステップ(8))
とを実行して、プリントジョブ終了命令受信毎に、前記
ネストレベル毎に対応付けられて前記保存されている印
刷環境設定情報の設定値に復帰させ、各ネストレベル毎
に対応付けされた印刷環境設定情報に基づく設定値に従
って受信したプリントジョブを処理することを可能とす
る。
【0053】図6は本発明に係る印刷装置における印刷
環境を保存するための第1のデータ構造の一例を示す図
であり、保存した印刷環境を該ネストのレベルに対応す
るように印刷環境を保存するためのデータ構造に対応す
る。
【0054】この図に示すように、各印刷環境は設定項
目の数だけの設定項目名とその設定値の組、および次の
印刷環境のアドレスへのポインタで構成される。印刷装
置の制御プログラムは1番目の印刷環境へのポインタを
前述のRAM2002に保持しており、前述のRAM2
002、NVRAM2003あるいは外部メモリ201
0などに保持される他の印刷環境へはポインタを追って
いくことにより、アクセスが可能となっている。最後の
印刷環境は、次の印刷環境へのポインタがNULLであ
る。
【0055】このデータ構造において、印刷環境を保存
する場合には、まず印刷環境を保存するための領域を確
保し、そこにその時点での印字のための印刷環境をコピ
ーする。そして、その時点での1番目の印刷環境へのポ
インタを保存する印刷環境の次の印刷環境のポインタと
した後、1番目の印刷環境へのポインタを保存する印刷
環境へのポインタとする。
【0056】一方、印刷環境を読み出す場合には、まず
印字のための印刷環境の各設定項目の設定値を1番目の
印刷環境の設定値に戻し、1番目の印刷環境へのポイン
タをその時点での2番目の印刷環境へのポインタにす
る。
【0057】具体的には、図6において、初期状態で1
番目の印刷環境へのポインタP0が2番目の印刷環境E
2の先頭アドレスを指しているとすると、新たな「ジョ
ブ開始命令」を受信した場合には、RAM2002等の
印刷環境を保存している記憶装置に印刷環境を保存する
領域(1番目の印刷環境E1)を確保し、印刷環境E1
の次の印刷環境へのポインタにE2の先頭アドレス(元
のP0)を入れ、P0をE1の先頭アドレスを指すポイ
ンタとする。その後、「ジョブ終了命令」を受信した場
合には、P0をE2の先頭アドレスを指すポインタと
し、E1の領域を解放する。
【0058】図7は本発明に係る印刷装置における印刷
環境を保存するための第2のデータ構造の一例を示す図
であり、保存した印刷環境を該ネストのレベルに対応す
るように印刷環境を保存するためのデータ構造に対応す
る。
【0059】この図に示すように、各印刷環境は設定項
目の数だけの設定項目名とその設定値の組で構成され、
印刷環境保存データ全体はその時点で保存している印刷
環境の総数と、各印刷環境から構成される。これらのデ
ータは前述のRAM2002,NVRAM2003ある
いは外部メモリ2010などに保持される。
【0060】ここで、その時点で保存している印刷環境
の総数をNとすると、このデータ構造において印刷環境
を保存する場合には、まず、Nに「1」を加え、その時
点での印字のための印刷環境をN番目の印刷環境の領域
に保存する。印刷環境を読み出す場合には、まず印字の
ための印刷環境をN番目の印刷環境の設定値に戻し、N
から「1」を引く。 〔他の実施例〕図4に示した解析処理において、最後の
データ受信後、一定時間新たなデータ受信がない場合に
はデータの終了とみなし、プリントジョブのネストのレ
ベルを「0」にして、印刷環境の設定値をデフォルトの
印刷環境の設定値に戻すように制御していもよい。
【0061】これにより、ジョブ開始命令とジョブ終了
命令の数が同数でない場合(特にジョブ開始命令の数が
ジョブ終了命令の数より多い場合)に、前のデータの印
刷環境が次のデータにまで影響を及ぼすことを避けるが
できるとともに、プリントジョブのネストのレベルに応
じた印刷環境が利用することができる。
【0062】図5に示した解析処理において、最後のデ
ータ受信後、一定時間新たなデータ受信がない場合には
データの終了とみなし、プリントジョブのネストのレベ
ルを0にして、印刷環境の設定値をデフォルトの印刷環
境の設定値に戻し、保存している印刷環境をすべて破棄
するように制御してもよい。
【0063】これにより、ジョブ開始命令とジョブ終了
命令の数が同数でない場合(特にジョブ開始命令の数が
ジョブ終了命令の数より多い場合)に、前のデータの印
刷環境が次のデータにまで影響を及ぼすことを避けるこ
とができる。
【0064】図8は本発明に係る印刷装置における第3
のデータ解析ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチ
ャートである。なお、(1)〜(9)は各ステップを示
す。
【0065】まず、ジョブ開始命令であるか否かを前述
のROM2004上のコマンドテーブルによって判断し
(1)、ジョブ開始命令であれば、ジョブ開始命令内ジ
ョブレベルを検出し(2)、RAM2002上に保持し
ている現在の印刷環境のジョブレベルと比較し(3)、
該結果が印刷環境のジョブレベルの方がレベル高けれ
ば、新たに来たジョブの優先順位は、現在の印刷環境を
設定したジョブの優先順位よりも低い。従って、印刷環
境は、新たに来たジョブにより、書き換えられることの
ないよう、凍結状態(RAM2002上に保持している
ロック情報により書き換え禁止とする)を維持する。
【0066】一方、ステップ(3)の結果が新たに来た
ジョブ開始命令のジョブレベルの方がレベル高ければ、
新たに来たジョブの優先順位の方が高いため、印刷環境
を更新許可とし(RAM2002上に保持しているロッ
ク情報を書き換え可とする)書き換え可能状態にする
(4)。そして、ジョブ開始命令を受け取ったときに行
なうその他の処理を行ない(5)、解析処理を終了す
る。
【0067】一方、ステップ(1)の判断の結果ジョブ
開始命令でない場合は、ジョブ終了命令であるか否かを
前述のコマンドテーブルによって判断し(6)、ジョブ
終了命令であれば、印刷環境を書き換えられることのな
いよう、凍結状態に設定する(7)。その後、ジョブ終
了命令を受け取ったときに行なうその他の処理を行なう
(8)。
【0068】一方、ステップ(6)の判断の結果ジョブ
終了コマンドでない場合は、その他の命令およびデータ
の解析処理(例えば、印刷データ解析処理)を行ない
(9)、解析処理を終了する。
【0069】以上の処理により、ジョブの優先順位によ
り、印刷環境を制御できるので、ユーザの設定ジョブの
レベルを高く設定し、アプリケーションのジョブレベル
は中ぐらい、LANにおけるスプーラのジョブのレベル
は低く設定するなど、個人環境に対応可能な、印刷装置
を提供可能となる。
【0070】以下、本実施例と第7の発明の各工程との
対応及びその作用について図8を参照して説明する。
【0071】第7の発明は、プリントジョブの開始およ
び終了を明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ
言語に基づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷
装置の印刷環境設定方法において、前記ホストコンピュ
ータから受信した印刷情報中で前記プリンタ言語によっ
て宣言されたプリントジョブのレベルを検出するレベル
検出工程(図8のステップ(2))と、印刷環境設定情
報の各設定値に対応するプリントジョブのレベルを保存
するレベル保存工程(図5の処理開始前に実行される図
示しないステップ)と、該保存されたプリントジョブの
レベルと該検出されたプリントジョブのレベルとを比較
する比較工程(図8のステップ(3))と、該比較結果
に基づいて印刷用の印刷環境情報の各設定値の更新を許
可する許可工程(図8のステップ(4))とを実行し
て、現在保存されているプリンジョブのレベル以上のプ
リントジョブが検出されるまで、プリントジョブのレベ
ルを保存管理するだけで、現在設定されているプリント
ジョブによる環境設定情報がプリントジョブ受信毎に無
条件に更新されてしまうことを確実に制限する処理をプ
ログラマブルに実行可能とする。
【0072】なお、ジョブのレベルは、指定されていな
いと、デフォルトのレベルが設定される等の処理によ
り、従来ジョブにレベルを持っていない印刷装置に対し
ても適応可能である。
【0073】さらに、上記他の実施例では、現在の印刷
環境のみを保持し、レベルに応じて更新処理を行なって
いたが、レベル毎に印刷環境を持つよう、構成し、ジョ
ブ開始命令で指定されたジョブレベルに対応する印刷環
境を読み出し、更新することにより、ネットワーク上で
のマルチ印刷環境への対応や、一層きめ細かな印刷環境
への対応が可能となる。
【0074】以下、各実施例と第1〜第4の発明の各手
段との対応及びその作用について図2等を参照して説明
する。
【0075】第1の発明は、ホストコンピュータ200
0から順次受信するプリントジョブの開始および終了を
明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基
づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置にお
いて、前記ホストコンピュータ2000から受信した印
刷情報中に前記所定のプリンタ言語によって宣言された
プリントジョブのネストレベルを導出する導出手段(C
PU2001の機能による)と、前記プリントジョブが
ネストされている否かを判断する判断手段(CPU20
01の機能による)と、前記プリントジョブがネストさ
れていると判断された場合は、隣接する内側のプリント
ジョブは外側のプリントジョブ中で設定されている印刷
環境設定情報を継承する継承手段(CPU2001の機
能による)とを設け、CPU2001がプリントジョブ
がネストされていると判断された場合は、隣接する内側
のプリントジョブは外側のプリントジョブ中で設定され
ている印刷環境設定情報を継承し、プリントジョブ開始
が宣言され終了が宣言されるまでに、ネストされたジョ
ブを実行する際に、内側のジョブがその直ぐ外側のジョ
ブの印刷環境を継承して、複数のジョブに対して同一の
印刷環境設定情報が設定されることを要求しているもの
として印刷情報を処理することを可能とする。
【0076】第2の発明は、ホストコンピュータ200
0から順次受信するプリントジョブの開始および終了を
明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基
づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置にお
いて、前記ホストコンピュータ2000から受信した印
刷情報中に前記所定のプリンタ言語によって宣言された
プリントジョブのネストレベルを導出する導出手段(C
PU2001による)と、前記プリントジョブ開始命令
受信毎に、設定されている現在の印刷環境設定情報を保
存する保存手段(RAM2002,NVRAM200
3,外部メモリ2010)と、この保存手段に保存され
た印刷環境設定情報を前記ネストレベルに対応付ける対
応付け手段(CPU2001による)と、前記プリント
ジョブ終了命令受信毎に、前記対応付け手段により前記
ネストレベル毎に対応付けられて前記保存されている印
刷環境設定情報の設定値に復帰させる復帰手段(CPU
2001による)とを設け、プリントジョブ開始命令受
信毎に、RAM2002,NVRAM2003,外部メ
モリ2010がが設定されている現在の印刷環境設定情
報を保存し、該保存された印刷環境設定情報をCPU2
001が前記ネストレベルに対応付けると、プリントジ
ョブ終了命令受信毎に、前記ネストレベル毎に対応付け
られて前記保存されている印刷環境設定情報の設定値に
復帰させ、各ネストレベル毎に対応付けられた所望の印
刷環境設定状態で受信した印刷情報を処理することを可
能とする。
【0077】第3の発明は、ホストコンピュータ200
0から順次受信するプリントジョブの開始および終了を
明示的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基
づくプリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置にお
いて、前記ホストコンピュータから受信した印刷情報中
で前記プリンタ言語によって宣言されたプリントジョブ
のレベルを検出するレベル検出手段と、印刷環境設定情
報の各設定値に対応するプリントジョブのレベルを保存
するレベル保存手段と、このレベル保存手段に保存され
たプリントジョブのレベルと前記レベル検出手段により
検出されたプリントジョブのレベルとを比較する比較手
段と、この比較手段の比較結果に基づいて印刷用の印刷
環境情報の各設定値の更新状態を制御する制御手段とを
設け、比較手段が印刷環境設定情報の各設定値に対応す
るプリントジョブのレベルを保存するレベル保存手段に
保存されたプリントジョブのレベルと前記レベル検出手
段により検出されたプリントジョブのレベルとを比較
し、該比較結果に基づいて制御手段が印刷用の印刷環境
情報の各設定値の更新状態を制御し、現在保存されてい
るプリンジョブのレベル以上のプリントジョブが検出さ
れるまで、プリントジョブのレベルを保存管理するだけ
で、現在設定されているプリントジョブによる環境設定
情報がプリントジョブ受信毎に無条件に更新されてしま
うことを確実に制限することを可能とする。
【0078】第4の発明は、制御手段は、レベル検出手
段が検出したプリントジョブのレベルが印刷用の印刷環
境情報の設定値に対するプリントジョブより高い場合
に、印刷用の印刷環境情報の更新を許可し、プリントジ
ョブのレベルを管理することによりプリントジョブ受信
毎に印刷環境情報が更新されることを確実に制限するこ
とを可能とする。
【0079】また、各実施例によれば、ジョブ開始命令
の後の印刷環境の設定値の変更は、同一設定項目を再度
明示的に変更されない限り、プリントジョブの終了を明
示的に宣言する命令(以下、ジョブ終了命令)までは有
効であることを希望したものであると解釈し、プリント
ジョブがネストされている場合は、内側のジョブがその
すぐ外側の(=ネストのレベルが1つ小さい)ジョブの
印刷環境の設定値を継承する、あるいは保存した印刷環
境をプリントジョブのネストのレベルに対応させる、あ
るいはその併用によって、希望通りの印刷結果を得るこ
とができるとともに、プリントジョブに優先順位の情報
をもたせ、優先順位の高いジョブによる設定が、優先さ
れることにより、希望通りの印刷結果を得ることができ
る。
【0080】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、判断手段がプリントジョブがネストさ
れていると判断された場合は、継承手段が隣接する内側
のプリントジョブは外側のプリントジョブ中で設定され
ている印刷環境設定情報を継承するので、プリントジョ
ブ開始が宣言され終了が宣言されるまでに、ネストされ
てたジョブを実行する際に、内側のジョブがその直ぐ外
側のジョブの印刷環境を継承して、複数のジョブに対し
て同一の印刷環境設定情報が設定されることを要求して
いるものとして印刷情報を処理することができる。
【0082】第2の発明によれば、プリントジョブ開始
命令受信毎に、保存手段が設定されている現在の印刷環
境設定情報を保存し、該保存された印刷環境設定情報を
対応付け手段が前記ネストレベルに対応付けると、プリ
ントジョブ終了命令受信毎に、復帰手段が前記ネストレ
ベル毎に対応付けられて前記保存されている印刷環境設
定情報の設定値に復帰させるので、各ネストレベル毎に
対応付けられた所望の印刷環境設定状態で受信した印刷
情報を処理することができる。
【0083】第3の発明によれば、比較手段が印刷環境
設定情報の各設定値に対応するプリントジョブのレベル
を保存するレベル保存手段に保存されたプリントジョブ
のレベルと前記レベル検出手段により検出されたプリン
トジョブのレベルとを比較し、該比較結果に基づいて制
御手段が印刷用の印刷環境情報の各設定値の更新状態を
制御するので、現在保存されているプリンジョブのレベ
ル以上のプリントジョブが検出されるまで、プリントジ
ョブのレベルを保存管理するだけで、現在設定されてい
るプリントジョブによる環境設定情報がプリントジョブ
受信毎に無条件に更新されてしまうことを確実に制限す
ることができる。
【0084】第4の発明によれば、制御手段は、レベル
検出手段が検出したプリントジョブのレベルが印刷用の
印刷環境情報の設定値に対するプリントジョブより高い
場合に、印刷用の印刷環境情報の更新を許可するので、
プリントジョブのレベルを管理することによりプリント
ジョブ受信毎に印刷環境情報が更新されることを確実に
制限することができる。
【0085】第5の発明によれば、ホストコンピュータ
から受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語によ
って宣言されたプリントジョブのネストレベルを導出
し、前記プリントジョブがネストされている否かを判断
し、前記プリントジョブがネストされていると判断され
た場合は、隣接する内側のプリントジョブは外側のプリ
ントジョブ中で設定されている印刷環境設定情報を継承
するので、複数のジョブに対して同一の印刷環境設定情
報が設定されることを要求しているものとして印刷情報
を処理させることをプログラマブルに実行させることが
できる。
【0086】第6の発明によれば、ホストコンピュータ
から受信した印刷情報中に前記所定のプリンタ言語によ
って宣言されたプリントジョブのネストレベルを導出
し、プリントジョブ開始命令受信毎に、設定されている
現在の印刷環境設定情報を導出されたネストレベルに対
応付けて保存し、プリントジョブ終了命令受信毎に、前
記ネストレベル毎に対応付けられて前記保存されている
印刷環境設定情報の設定値に復帰させるので、各ネスト
レベル毎に対応付けされた印刷環境設定情報に基づく設
定値に従って受信したプリントジョブを処理することが
できる。
【0087】第7の発明によれば、ホストコンピュータ
から受信した印刷情報中で前記プリンタ言語によって宣
言されたプリントジョブのレベルを検出しておき、印刷
環境設定情報の各設定値に対応するプリントジョブのレ
ベルを保存し、該保存されたプリントジョブのレベルと
該検出されたプリントジョブのレベルとを比較し、該比
較結果に基づいて印刷用の印刷環境情報の各設定値の更
新を許可するので、現在保存されているプリンジョブの
レベル以上のプリントジョブが検出されるまで、プリン
トジョブのレベルを保存管理するだけで、現在設定され
ているプリントジョブによる環境設定情報がプリントジ
ョブ受信毎に無条件に更新されてしまうことを確実に制
限する処理をプログラマブルに実行させることができ
る。
【0088】従って、ホストコンピュータから受信した
プリントジョブ毎に印刷環境設定情報を書き換えたり、
逆に書き換えを制限する等のユーザが意図する印刷環境
を自在に構築することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な印刷装置の構成を説明する
断面図である。
【図2】図1に示したプリンタ制御ユニットの構成を説
明するブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷装置におけるメインデータ処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】発明に係る印刷装置における第1のデータ解析
ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明に係る印刷装置における第2のデータ解
析ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明に係る印刷装置における印刷環境を保存
するための第1のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る印刷装置における印刷環境を保存
するための第2のデータ構造の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る印刷装置における第3のデータ解
析ルーチンの詳細手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2000 ホストコンピュータ 2001 CPU 2002 RAM 2003 NVRAM 2004 ROM 2005 システムバス 2006 入力部 2007 印刷部インタフェース 2008 メモリコントローラ 2009 印刷部 2010 外部メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置におい
    て、ホストコンピュータから受信した印刷情報中に前記
    所定のプリンタ言語によって宣言されたプリントジョブ
    のネストレベルを導出する導出手段と、前記プリントジ
    ョブがネストされている否かを判断する判断手段と、前
    記プリントジョブがネストされていると判断された場合
    は、隣接する内側のプリントジョブは外側のプリントジ
    ョブ中で設定されている印刷環境設定情報を継承する継
    承手段とを具備したことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置におい
    て、ホストコンピュータから受信した印刷情報中に前記
    所定のプリンタ言語によって宣言されたプリントジョブ
    のネストレベルを導出する導出手段と、プリントジョブ
    開始命令受信毎に、設定されている現在の印刷環境設定
    情報を保存する保存手段と、この保存手段に保存された
    印刷環境設定情報を前記ネストレベルに対応付ける対応
    付け手段と、プリントジョブ終了命令受信毎に、前記対
    応付け手段により前記ネストレベル毎に対応付けられて
    前記保存されている印刷環境設定情報の設定値に復帰さ
    せる復帰手段とを具備したことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置におい
    て、ホストコンピュータから受信した印刷情報中で前記
    プリンタ言語によって宣言されたプリントジョブのレベ
    ルを検出するレベル検出手段と、印刷環境設定情報の各
    設定値に対応するプリントジョブのレベルを保存するレ
    ベル保存手段と、このレベル保存手段に保存されたプリ
    ントジョブのレベルと前記レベル検出手段により検出さ
    れたプリントジョブのレベルとを比較する比較手段と、
    この比較手段の比較結果に基づいて印刷用の印刷環境情
    報の各設定値の更新状態を制御する制御手段とを具備し
    たことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、レベル検出手段が検出した
    プリントジョブのレベルが印刷用に現在設定されている
    印刷環境情報に基づく設定値に対するプリントジョブよ
    り高い場合に、印刷用の印刷環境情報の更新を許可する
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置の印刷環
    境設定方法において、ホストコンピュータから受信した
    印刷情報中に前記所定のプリンタ言語によって宣言され
    たプリントジョブのネストレベルを導出する導出工程
    と、前記プリントジョブがネストされている否かを判断
    する判断工程と、前記プリントジョブがネストされてい
    ると判断された場合は、隣接する内側のプリントジョブ
    は外側のプリントジョブ中で設定されている印刷環境設
    定情報を継承する継承工程とを有することを特徴とする
    印刷装置の印刷環境設定方法。
  6. 【請求項6】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置の印刷環
    境設定方法において、ホストコンピュータから受信した
    印刷情報中に前記所定のプリンタ言語によって宣言され
    たプリントジョブのネストレベルを導出する導出工程
    と、プリントジョブ開始命令受信毎に、設定されている
    現在の印刷環境設定情報を導出されたネストレベルに対
    応付けて保存する保存工程と、プリントジョブ終了命令
    受信毎に、前記ネストレベル毎に対応付けられて前記保
    存されている印刷環境設定情報の設定値に復帰させる復
    帰工程とを有することを特徴とする印刷装置の印刷環境
    設定方法。
  7. 【請求項7】 プリントジョブの開始および終了を明示
    的に宣言することが可能な所定のプリンタ言語に基づく
    プリントジョブを解析して印刷を行う印刷装置の印刷環
    境設定方法において、ホストコンピュータから受信した
    印刷情報中で前記プリンタ言語によって宣言されたプリ
    ントジョブのレベルを検出するレベル検出工程と、印刷
    環境設定情報の各設定値に対応するプリントジョブのレ
    ベルを保存するレベル保存工程と、該保存されたプリン
    トジョブのレベルと該検出されたプリントジョブのレベ
    ルとを比較する比較工程と、該比較結果に基づいて印刷
    用の印刷環境情報の各設定値の更新を許可する許可工程
    とを有することを特徴とする印刷装置の印刷環境設定方
    法。
JP7035121A 1995-02-23 1995-02-23 印刷装置および印刷装置の印刷環境設定方法 Pending JPH08234938A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008296381A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008296381A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷システム

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