JP3097558B2 - 印刷制御方法及び印刷装置 - Google Patents

印刷制御方法及び印刷装置

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JP3097558B2
JP3097558B2 JP08127554A JP12755496A JP3097558B2 JP 3097558 B2 JP3097558 B2 JP 3097558B2 JP 08127554 A JP08127554 A JP 08127554A JP 12755496 A JP12755496 A JP 12755496A JP 3097558 B2 JP3097558 B2 JP 3097558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の制御言
語の言語処理部を搭載または搭載可能な印刷装置におい
て、各制御言語を総合的に管理するジョブ言語(Job La
nguage)を備えた印刷装置の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷装置には、印刷処理を行わせ
るための各種制御コード体系が用意されており、この制
御コード体系は、メーカあるいは特定機種毎にグループ
化されている。そして、これらのグループ化された制御
コード体系は一種の言語のように使用されていることか
ら、一般に、これらの制御コード体系のグループを制御
言語と呼んでいる。
【0003】ある制御言語を搭載した印刷装置では、印
刷処理を行うためのコマンド及びデータ(以下、印刷デ
ータ)は、全てこの制御言語に基づいて行われる。した
がって、異なる制御言語によって記述された印刷データ
では正しく印刷することができない。このため、近時に
おける印刷装置では、接続されるホストコンピュータ等
のデータ処理装置において利用されている各種制御言語
に対応できるように、制御言語を解析・展開するための
言語処理部を複数搭載、または、オプションとして搭載
可能としたものが数多く提供されている。
【0004】そして、このような印刷装置では、複数の
制御言語を総合的に管理するためにジョブ言語と呼ばれ
る、前記各制御言語の切替制御を行うための言語も備え
られている。一般に、1ブロックの印刷データ(以下、
印刷ジョブ)は、図3(a)に示すように、ジョブ開始
コマンド,制御言語ブロック,ジョブ終了コマンドとか
ら構成されている。ジョブ言語は、このジョブ開始コマ
ンドに基づいて以下に記述された制御言語に対応する言
語処理部を選択し、ジョブ終了コマンドに基づいて言語
処理部の選択を解除する。
【0005】具体的には、ジョブ開始コマンドは、例え
ば、図3(b)に示すような書式で記述され、制御言語
の切替コマンドとしての機能を有する。この例では、以
後の印刷データが“E/PG”という制御言語によって
記述されたものであるという切替コマンドになってい
る。
【0006】制御言語ブロックでは、“E/PG”とい
う制御言語によって印刷に関するコマンド及びデータが
記述され、印刷装置側では、このコマンド及びデータに
よって実際に印刷すべきイメージデータを作成する。図
3(c)では、〈GS〉に続く3桁の数字と英小文字,
英大文字とから表されるコマンド例と、〈GS〉に続く
任意桁(ここでは2桁)の数字と英小文字,英大文字と
前記任意桁(2桁)で確保したデータ列に入っているデ
ータとから表されるコマンド及びデータとを示す。
【0007】ジョブ終了コマンドは、例えば、図3
(d)に示すような書式で記述され、制御言語からの脱
出コマンドとしての機能を有する。印刷装置側では、こ
の脱出コマンドによって制御言語ブロックの終了を確認
する。なお、図3(b)〜図3(d)において、〈L
F〉,〈GS〉,〈ESC〉,〈SOH〉は、汎用的な
制御文字コードを示す。
【0008】ところで、このような印刷装置では、当該
印刷装置に搭載されていない制御言語(以下、非搭載制
御言語)で印刷データが送られて来た場合であっても、
可能な限り印刷処理を行うため、このような印刷データ
が送られてきたときには、印刷装置に搭載された制御言
語(以下、搭載制御言語)の中から予め設定された規定
の制御言語を処理する言語処理部を選択し、当該言語処
理部に基づいて印刷処理を行うように構成されている。
【0009】すなわち、データ処理装置側から搭載制御
言語による印刷データを送出すれば、印刷装置側では所
望の印刷が正しく行われるが、データ処理装置側から非
搭載制御言語による印刷データを送出すると、印刷装置
側では規定の制御言語に基づいて印刷処理を行おうとす
るため、一般にゴミ印字と呼ばれる、全くでたらめな文
字列が印字されることになる。
【0010】このような問題に対して、非搭載制御言語
による印刷データの入力があった場合、ジョブ終了コマ
ンドを確認するまで印刷データを無視するように構成さ
れた印刷装置が提供されている。つまり、この印刷装置
では、非搭載制御言語による印刷データの入力があって
も、ジョブ終了コマンドを確認するまでは印刷処理を行
わないため、前述のゴミ印字を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の印刷装置にあっては、その構成上、ジョブ終
了コマンドを確認した場合、搭載制御言語の中から予め
設定された規定の制御言語を処理する言語処理部を再度
選択するようになっていたため、以下に述べるような問
題点があった。
【0012】すなわち、データ処理装置側から送出され
る印刷データ中には、コマンドだけではなく、イメージ
データを表すバイナリデータも含まれている。このバイ
ナリデータ中には、ジョブ終了コマンドと同一データが
含まれている可能性が有り、このような場合、バイナリ
データ中のデータをジョブ終了コマンドとして認識し、
印刷データを無視する動作を中止して、次の印刷データ
から印刷処理を再開することになる。すると、続くバイ
ナリデータは、本来のジョブ終了コマンドを確認するま
でゴミ印字となってしまう。このように、印刷データが
単一のストリームで送られてくる場合、印刷ジョブの区
切りを見つけることは難しく、完全にゴミ印字を防止す
ることはできなかった。
【0013】本発明の課題は、上記問題点を解消し、非
搭載制御言語による印刷データの入力があった場合、印
刷ジョブの終了を正しく検出してゴミ印字を防止する印
刷制御技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、改良された印
刷制御方法及び印刷装置を提供する。
【0015】本発明が提供する印刷制御方法は、所定仕
様に基づく制御コード群からなる制御言語を処理対象言
語とし、当該制御言語の解析・展開を行う言語処理部を
制御言語の種類に応じて複数搭載した印刷装置における
印刷制御方法であって、外部より入力された印刷データ
の処理を行う制御言語の種類を特定し、特定された制御
言語を処理対象言語とする前記言語処理部が存在しない
場合、当該制御言語が終了するまでに入力された印刷デ
ータを理解しながら読み飛ばすことを特徴とする。これ
によって、非搭載制御言語による印刷データの入力があ
った場合でも、正しく制御言語の終了を検出することが
できる。
【0016】また、本発明が提供する印刷装置は、所定
仕様に基づく制御コード群からなる制御言語を処理対象
言語とし、当該制御言語の解析・展開を行う言語処理部
を、制御言語の種類に応じて複数搭載してなる印刷装置
において、非搭載制御言語における全てのコマンドを把
握して当該コマンドを検出したときに当該コマンドを理
解し、次のコマンドまでデータの読み飛ばしを行う読み
飛ばし処理部と、外部より入力される印刷データに用い
られている制御言語の種類を判定する制御言語判定部
と、前記制御言語判定部により判定された制御言語が搭
載制御言語である場合、当該制御言語を処理対象言語と
する前記言語処理部を印刷データ処理用の処理部として
選択し、一方、前記制御言語判定部により判定された制
御言語が非搭載制御言語である場合、前記読み飛ばし処
理部を印刷データ処理用の処理部として選択する処理部
選択部と、を設ける。
【0017】ここで、前記読み飛ばし処理部における対
応制御言語は、前記言語処理部における処理対象言語以
外の制御言語とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態におけ
る印刷装置の要部構成を示すブロック図である。この印
刷装置1は、図1に示すように、受信バッファメモリ
2、制御言語判定部3、言語処理部選択部4、言語処理
部5(5a,5b,5c,…)、読み飛ばし処理部6、
展開用メモリ7、印刷制御部8、及び印刷エンジン9を
含んで構成される。
【0019】受信バッファメモリ2は、図示しない入力
ポートを介して入力される印刷データを一旦蓄積するメ
モリである。制御言語判定部3は、外部から入力される
印刷データ中の最初に記述されているジョブ開始コマン
ドに基づいて制御言語の種類を判定するものである。処
理部選択部4は、制御言語判定部3によって判定された
制御言語が、複数の言語処理部5及び読み飛ばし処理部
6のうち、いずれの処理部によって処理されるべきかを
選択するものである。より詳しくは、判定された制御言
語を処理対象言語とする言語処理部5を搭載している場
合には、その言語処理部5を、また、判定された制御言
語を処理対象とする言語処理部5を搭載していない場合
には、読み飛ばし処理部6を選択する。
【0020】言語処理部5(5a,5b,5c,…)
は、例えば、“E/P”,“E/PG”,“PS”等の
各制御言語を処理対象言語とする複数の処理部から構成
される。各言語処理部5a,5b,5c,…は、それぞ
れ所定の仕様に基づく制御コード群からなる制御言語を
処理対象言語として、当該制御言語の解析・展開を行う
ものである。
【0021】読み飛ばし処理部6は、非搭載制御言語、
すなわち、言語処理部5(5a,5b,5c,…)によ
ってサポートされている制御言語以外の各種制御言語を
処理するための簡易言語に基づいて、印刷データの解析
・読み飛ばし処理を行うものである。この場合の簡易言
語は、印刷データの展開を行うことによりイメージデー
タを作成できる、いわゆるフルセットの制御言語ではな
く、読み飛ばし専用の言語となっている。
【0022】具体的には、この簡易言語は、例えばオプ
ションとして搭載可能な制御言語の任意のコマンドに対
する正確な読み飛ばしを行うことができるように非搭載
の可能性もある該制御言語における全てのコマンドを解
釈する上で必要な情報を備えている。すなわち、コマン
ドの意味、パラメータ、引数等を理解する機能のみを有
している。これによって、読み飛ばし処理部6は、その
コマンドを理解し、次のコマンドはどこにあるのかを算
出しながら、しかし、そのコマンドそのものを実行する
ことなく次のコマンドに進むことができる。
【0023】展開用メモリ7は、言語処理部5によって
印刷データを処理した結果、展開されるイメージデータ
を格納するためのメモリであり、印刷制御部8は、展開
用メモリ7内のイメージデータを印刷エンジン9に転送
するものである。印刷エンジン9は、転送されたイメー
ジデータに基づいて印刷用紙に画像を形成するものであ
る。
【0024】次に、上述した実施形態の印刷装置1の動
作例を図2に基づいて説明する。
【0025】図2は、本実施形態の印刷装置における非
搭載制御言語の読み飛ばし処理の手順説明図である。な
お、以下の説明において、Sは処理ステップを示す。
【0026】印刷装置1の入力ポートに外部から印刷デ
ータが送られてくると、受信バッファメモリ2は送られ
てきた印刷データを一旦蓄積する。印刷装置1では、印
刷データの入力の有無をチェックし(S11)、印刷デ
ータの入力がない場合(S11:No)、印刷処理を終
了する。また、印刷データの入力を確認すると(S1
1:Yes)、制御言語判定部3は、蓄積された印刷デ
ータにジョブ制御コマンドがあるか否かをチェックする
(S12)。ジョブ制御コマンドがある場合(S12:
Yes)、ジョブ制御コマンドから制御言語の指定があ
るか否かをチェックする(S13)。
【0027】上記S13の判断処理において、指定言語
がない場合(S13:No)、上記S12の判断処理で
ジョブ制御コマンドがない場合(S12:No)と同様
に、公知の技術により制御言語の自動判別を行う(S1
4)。そして、自動判別の結果、あるいは、上記S13
による指定言語があった場合(S13:Yes)、言語
処理部選択部4によって、その制御言語が搭載制御言語
であるか否かをチェックする(S15)。なお、自動判
別については、例えば特開平1−64029等で述べら
れている。
【0028】上記S15の判断処理において、その制御
言語が搭載制御言語であると判断された場合(S15:
Yes)、その制御言語に対応する言語処理部5によっ
てコマンドを解析し、次の区切りまで処理を行う(S1
6)。一方、上記S15の判断処理において、その制御
言語が搭載制御言語でないと判断された場合(S15:
No)、読み飛ばし処理部6によってコマンドを解析
し、次の区切りがどこかを算出し、そこまでの読み飛ば
し処理を行う(S17)。
【0029】そして、S16及びS17の処理後は、上
記S11からの処理を繰り返し実行する。ところで、読
み飛ばし処理部6によってサポートする制御言語は、無
限に範囲を拡げられるものではなく、実際には、例え
ば、オプション等によって追加される可能性のある主要
な言語のみであることが想定される。このため、読み飛
ばし処理部6によってサポートされていない制御言語に
よる印刷データの入力に対しては、従来例と同様にジョ
ブ終了コマンドの確認によるゴミ印字防止処理を併用す
ることが考えられる。
【0030】なお、本発明が適用可能な印刷装置1は、
複数の制御言語の処理機能を有するものであればよく、
例えば、レーザプリンタ等のページプリンタ、インクジ
ェットプリンタ、ドットインパクトプリンタ、サーマル
プリンタ等、印刷方式に特に限定されない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、非搭載の制御言語による印刷データの入力が
あった場合であっても、当該制御言語のコマンドを正し
く認識しながら制御言語の終了を検出するため、制御言
語の終了を正確に把握し、ゴミ印字を防止することがで
きる。これによって、無駄な印刷出力を抑えることがで
き、省資源化にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における印刷装置の要部構
成を示すブロック図。
【図2】本実施形態の印刷装置における非搭載制御言語
の読み飛ばし処理の手順説明図。
【図3】印刷データの記述例を示す図。
【符号の説明】
1 印刷装置 2 受信バッファメモリ 3 制御言語判定部 4 言語処理部選択部 5 言語処理部 6 読み飛ばし処理部 7 展開用メモリ 8 印刷制御部 9 印刷エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/38 B41J 5/30 G06F 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定仕様に基づく制御コード群からなる
    制御言語を処理対象言語とし、当該制御言語の解析・展
    開を行う言語処理部を制御言語の種類に応じて複数搭載
    した印刷装置における印刷制御方法であって、 外部より入力された印刷データの処理を行う制御言語の
    種類を特定し、特定された制御言語を処理対象言語とす
    る前記言語処理部が存在しない場合、当該制御言語が終
    了するまでに入力された印刷データを理解しながら読み
    飛ばすことを特徴とする印刷制御方法。
  2. 【請求項2】 所定仕様に基づく制御コード群からなる
    制御言語を処理対象言語とし、当該制御言語の解析・展
    開を行う言語処理部を制御言語の種類に応じて複数搭載
    した印刷装置において、 複数種類の制御言語における全てのコマンドを把握し、
    当該コマンドを検出したときに、当該コマンドを理解
    し、次のコマンドまでデータの読み飛ばしを行う読み飛
    ばし処理部と、 外部より入力された印刷データに用いられている制御言
    語の種類を判定する制御言語判定部と、 前記制御言語判定部により判定された制御言語が、前記
    言語処理部における処理対象制御言語である場合、当該
    制御言語を処理対象言語とする前記言語処理部を印刷デ
    ータ処理用の処理部として選択し、一方、前記言語処理
    部における処理対象制御言語でない場合、前記読み飛ば
    し処理部を印刷データ処理用の処理部として選択する処
    理部選択部と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記読み飛ばし処理部における対応制御
    言語は、前記言語処理部における処理対象言語以外のジ
    ョブ言語であることを特徴とする請求項2記載の印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記読み飛ばし処理部における対応制御
    言語は、前記言語処理部における処理対象言語と同じジ
    ョブ言語であることを特徴とする請求項2記載の印刷装
    置。
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