JPH0823437B2

JPH0823437B2 - 給湯兼用追い焚き装置

Info

Publication number: JPH0823437B2
Application number: JP62252160A
Authority: JP
Inventors: 八郎竹見; 忠雄廣木; 博巳藤生; 道夫池田; 憲史門間
Original assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Current assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Priority date: 1987-10-06
Filing date: 1987-10-06
Publication date: 1996-03-06
Anticipated expiration: 2011-03-06
Also published as: JPH0195233A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は浴槽への給湯と浴槽内の湯の追い焚きとを一
台にて行う給湯兼用追い焚き装置に関する。

（ロ）従来の技術例えば実公昭61-28988号公報には給湯或いは暖房専用
の缶体の温水と熱交換器を内装し、該熱交換器と離れた
位置の浴槽とを循環ポンプを途中に備えた往管及び復管
を介して連通したものに於いて、前記缶体と熱交換器の
往管とをバイパス管を介して連通し、該連通部分に作動
スイッチによって往管と缶体及び熱交換器との連通を必
要に応じて切り替える切替手段を備えた給湯兼用風呂釜
が開示されている。

また、実公昭61-24836号公報には浴槽と缶体内の熱交
換器とを連通する往管と給湯管との間に電磁弁を有する
バイパス管を設けた２缶式給湯装置が開示され、実開昭
62-67150号公報には浴槽と缶体内の熱交換器とを連通す
る往管と缶体の下部との間にシスターンタンク及び開閉
弁を有する落とし湯用管を設けた風呂釜内蔵給湯機が開
示されている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点上記実公昭61-28988号公報に開示された風呂釜には缶
体内の高温の湯を熱交換器を経ることなく往き管を介し
て浴槽に供給できるようにしたため、浴槽の湯温に比べ
て高い温度の給湯で浴槽湯温が急激に上昇し、入浴者に
不快感を与えるだけでなく入浴者若しくは使用者が浴槽
内に給水操作を行わないと湯温が高くなりすぎて火傷す
るなど危険な状況に陥る危惧があった。

また、実公昭61-24836号公報及び実開昭62-67150号公
報の給湯装置では浴槽から熱交換器へ湯を供給する往管
（本願発明では復管に相当）に缶体から出る湯を導く管
を接続しこの管への湯の流入を弁で制御しているため、
缶体から出る湯が直接浴槽に供給されることはないが、
缶体からの湯温が高すぎる場合には熱交換器との熱交換
だけでは浴槽への供給湯温を適温に低下させられない場
合があり、上述の公報同様に給湯で浴槽湯温が急激に上
昇し、入浴者に不快感を与えるだけでなく入浴者若しく
は使用者が浴槽内に給水操作を行わないと湯温が高くな
りすぎて火傷するなど危険な状況に陥る危惧があった。

そこで本発明では、缶体を出た湯を熱交換器への往き
管に導く供給管に給水管からの水を混合させ、且つこの
供給管への湯及び水の量を供給管の湯温と缶体の設定温
度とに基づきそれぞれ適宜制御して、使用者の不快感を
解消するようにした給湯兼用追い焚き装置を提供するこ
とを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段本発明は、下部に給水管が接続され上部にバーナが設
けられた給湯用の缶体にこの缶体内の温水と熱交換する
熱交換器を内装し、この熱交換器と浴槽とを循環ポンプ
を備えた往き管と復管とを介して連通した給湯兼用追い
焚き装置において、前記復管を前記熱交換器の上部入口
に連通するとともに往き管を前記熱交換器の下部出口に
連通し、前記給水管からの水と缶体からの温水とが混合
されている流れる供給管と、この供給管からの供給水を
復管、熱交換器及び往き管を介して浴槽へ供給する給湯
状態と浴槽からの温水を復管、熱交換器及び往き管を介
して浴槽へ戻す追い焚き状態とに切換える切換手段と、
前記供給管からの供給水の温度と缶体の設定温度とに基
づき前記混合される量を制御する制御部とを備えた給湯
兼用追い焚き装置を提供するものである。

（ホ）作用本発明によれば、供給管からの供給水を復管、熱交換
器及び往き管を介して浴槽へ供給する給湯時において制
御部により、供給管からの供給水の温度と缶体の設定温
度とに基づいて供給管で混合される湯と水の量がそれぞ
れ制御されるので、設定温度より供給管の湯温が高けれ
ば水の量を増やして供給湯温を強制的に下げるように作
用し、設定温度より供給管の湯温が低ければ湯の量を増
やして供給湯温を強制的に上げるように作用し、供給湯
温が設定温度に近くなる。この供給湯は熱交換器で熱交
換されてより設定温度に近くなる。

（ヘ）実施例以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図において、（１）は給湯兼用追い焚き装置であ
り、（２）はバーナ、（３）はバーナ（２）の燃焼によ
り加熱される熱交換胴、（４）は給湯用の湯が貯溜され
る缶体、（５）は熱交換胴（３）の周囲に設けられた熱
交換器としての熱交換パイプである。ここで、熱交換パ
イプ（５）は缶体（４）の上部の入口（5a）と略中央部
の出口（5b）との間で複数のパイプに分岐している。
又、（６）は缶体内の湯温検出用の第１湯温検出器であ
る。（７）は水道水が供給される第１給水管であり、こ
の第１給水管（７）は缶体（４）に接続され、その途中
には減圧逆止弁（８）が設けられている。（10）は第１
給水管（７）の減圧逆止弁（８）より缶体（４）側に接
続された第２給水管である。この第２給水管（10）には
水用電磁弁（11）が設けられ、第２給水管（10）は缶体
（４）より上方に位置したシスターンタンク（12）に開
口している。（13）及び（14）はそれぞれ缶体（４）の
上部に接続された第１給湯管、及び第２給湯管である。
第１給湯管（13）の先端には給湯じゃ口（13a）が取付
けられている。又、第２給湯管（14）の途中には湯用電
磁弁（15）が設けられており、第２給湯管（14）の先端
はシスターンタンク（12）に開口している。

（16）は浴槽であり、この浴槽（16）の下部には風呂
アダプタ（17）が取付けられている。（20）は熱交換パ
イプ（５）の入口（5a）と風呂アダプタ（17）との間に
接続された復管であり、この復管（20）の途中には給湯
時のシスターンタンク（12）からの水又は温水と、追い
焚き時の熱交換パイプ（５）からの温水とを切換える切
換弁（18）が設けられている。

（28）はシスターンタンク（12）と切換弁（18）とを
連結する供給管である。（21）は熱交換パイプ（５）の
出口（5b）と風呂アダプタ（17）との間に接続された往
き管であり、この往き管（21）には循環ポンプ（22）が
設けられている。又、（23）は浴槽（16）に設けられ、
浴槽（16）内の湯温検出用の第２湯温検出器である。
（24）は第１、第２湯温検出器（６）、（23）から温度
信号を入力すると共に、水用電磁弁（11）、湯用電磁弁
（15）、切換弁（18）、及び循環ポンプ（22）等を制御
する制御部である。又、（25）は浴槽（16）の水位検出
器である。

以下、上記給湯兼用風呂の運転について説明する。浴
槽（16）への給湯開始時、浴槽内の第２湯温検出器（2
3）は設定温度（例えば42℃）より低い空気温度を検出
している。このため、制御部（24）から開信号が湯用電
磁弁（15）へ送られ、水用電磁弁（11）、及び湯用電磁
弁（15）は開き、缶体（４）からシスターンタンク（1
2）へ流れた湯と第２給水管（10）からシスターンタン
ク（12）へ流れた水とがシスターンタンク（12）にて混
ざり、設定温度より高い温水がポンプ（Ｐ）の運転によ
りシスターンから供給管（28）、切換弁（18）、熱交換
パイプ（５）、及び往き管（21）を介して風呂アダプタ
（17）から浴槽（16）へ供給される。第２図は給湯兼用
追い焚き装置（１）の缶体（４）内の温度変化を示した
ものであり、第１図と共通の部分には同符号が付してあ
る。尚、第２図の実線（ハ）は熱交換パイプ（５）に水
又は温水が流れてないときの缶体（４）内の温度変化を
示したものである。給湯時、シスターンタンク（12）か
ら熱交換パイプ（５）へ送られた温水は熱交換パイプ
（５）の上部にて缶体（４）内の上部の温水と熱交換
し、温度上昇する。又、第２図の破線（イ）に示したよ
うに缶体（４）内の上部の湯温は低下する。そして、缶
体（４）内の湯温は下部ほど低いため、熱交換パイプ
（５）の下部では缶体（４）内の湯温が熱交換パイプ
（５）内の湯温より低くなる。このため、熱交換パイプ
（５）内と缶体（４）内との湯が熱交換し、熱交換パイ
プ（５）内の湯温は低下して設定温度に近くなった温水
が浴槽（16）へ供給され、又、第２図の破線（イ）に示
したように缶体（４）内の下部の温水の温度は上昇す
る。そして、浴槽（16）の水位が第２湯温検出器（23）
に達するとこの第２湯温検出器（23）が浴槽（16）の湯
温を検出する。ここで、湯温が設定温度より高いときに
は制御部（24）から閉信号が湯用電磁弁（15）へ送られ
る。このため、湯用電磁弁（15）が閉じ、第２給水管
（10）からの水のみがシスターンタンク（12）へ送られ
る。そして、水がシスターンタンク（12）に残っていた
温水と混ざり、シスターンタンク（12）から流れ出る温
水の温度は低下して設定温度より低くなる。尚、水のみ
の供給が続いた場合には水がシスターンタンク（12）か
ら流出する。シスターンタンク（12）から切換弁（18）
を介して熱交換パイプ（５）へ送られた温水又は水は熱
交換パイプ（５）にて缶体（４）内の湯と熱交換して温
度上昇し、設定温度に近くなり浴槽（16）へ供給され
る。又、第２図の２点鎖線（ロ）に示したように缶体
（４）内の湯温は上部ほど大きく低下する。ここで、供
給される温水の温度は設定温度より低く、浴槽（16）内
の湯温が次第に低下する。

湯温が低下して設定温度より低くなると、第２湯温検
出器（23）からの温度信号に基づいて制御部（24）が動
作し、湯用電磁弁（15）が開き、缶体（４）の温水がシ
スターンタンク（12）にて水と混ざり浴槽（16）へ供給
される。そして、シスターンタンク（12）からの温水が
設定温度より大幅に高くなった場合にも、熱交換パイプ
（５）にて熱交換して温度低下し、設定温度に近くなっ
た温水が浴槽（16）へ供給される。以後、浴槽（16）内
の湯温の変化に伴ない浴槽（16）へ温水が供給され、浴
槽（16）の温水は略設定温度に保たれつつ増加する。そ
して、浴槽（16）の水位が設定水位になると水位検出器
（25）が動作し、制御部（24）からの信号により水用電
磁弁（11）、及び湯用電磁弁（15）は閉じ、浴槽（16）
への温水の供給が停止する。

上記浴槽（16）への給湯中、第１湯温検出器（６）は
缶体（４）内の湯温を検出し、検出温度が設定温度より
低くなったときには、バーナ（２）が燃焼して缶体
（４）内の湯が加熱される。

浴槽（16）への給湯終了後、使用者が入浴中に浴槽内
の湯温が低下したときには循環ポンプ（22）が運転し、
熱交換パイプ（５）を通り温度上昇した温水が浴槽（1
6）へ送られ、追焚き運転が行われる。又、浴槽（16）
の水位が低下したときには水位検出器（25）が動作し、
給湯運転が開始される。このとき、水用電磁弁（11）、
及び湯用電磁弁（15）が開き、シスターンタンク（12）
から熱交換パイプ（５）へ流れた温水は熱交換パイプ
（５）にて熱交換して設定温度に近くなり、浴槽（16）
へ供給される。又、湯用電磁弁（15）が開き、缶体
（４）からシスターンタンク（12）、熱交換パイプ
（５）、及び往き管（21）を通った温水の温度は低下
し、設定温度に近くなって浴槽（16）へ供給される。

本発明は以上のように構成された給湯兼用風呂である
から、給湯時、熱交換パイプ（５）へ送られた温水又は
水は熱交換パイプ（５）にて熱交換して設定温度に近づ
いてから浴槽（16）へ供給され、給湯終了後、使用者が
入浴に適した温度になるまで水を大量に供給する必要が
なくなり、極めて容易に浴槽（16）への給湯を行うこと
ができ、又、給湯終了後は直ちに入浴することができ
る。又、給湯時及び追い焚き時、温水又は水が通る熱交
換パイプ（５）が入口（5a）と出口（5b）との間で複数
本に分岐されているため、熱交換パイプ（５）での温水
又は水の圧力損失を小さくでき、流量の増大を図ること
ができ、この結果、給湯時間、及び追い焚き時間の短縮
を図ることができる。

さらに、浴槽（16）への給湯開始時、缶体（４）の温
水は熱交換パイプ（５）を通り温度低下して浴槽（16）
へ供給されるため、高温の湯が浴槽（16）へ供給される
ことを防止できる。又、入浴中に浴槽（16）へ給湯する
とき、缶体（４）から流出した温水は熱交換パイプ
（５）にて温度低下し、設定温度に近くなってから浴槽
（16）へ供給され、第１、第２給水管（７）、（10）を
通った水道水は熱交換パイプ（５）にて温度上昇し、設
定温度に近くなってから浴槽（16）へ供給されるため、
入浴中の給湯時の安全性の向上を図ることができると共
に、湯温の急激な温度変化がなく、入浴者の不快感を大
幅に減少させることができる。

又、浴槽（16）への給湯時、湯水を熱交換パイプ
（５）に通して浴槽（16）へ供給するため、缶体（４）
内の湯の上下方向の温度差を少なくすることができ、第
１湯温検出器（６）にてより正確な缶体（４）内の湯温
を検出することができる。

本発明は上記実施例に限定されるものではなく、シス
ターンタンク（12）と切換弁（18）との間の供給管（2
8）に第３湯温検出器（30）を取付け、浴槽（16）への
温水の供給時、第２湯温検出器（23）の検出温度と第３
湯温検出器（30）の検出温度とを比較し、第２湯温検出
器（23）の検出温度が設定温度より低いときには、第３
湯温検出器（30）の検出温度、即ち浴槽（16）へ供給さ
れる温水の温度が高くなるように水用電磁弁（11）の開
度を小さくし、湯用電磁弁（15）の開度を大きくし、
又、第２湯温検出器（23）の検出温度が設定温度以上の
ときには、第３湯温検出器（30）の検出温度が低くなる
ように水用電磁弁（11）の開度を大きくし、湯用電磁弁
（15）の開度を小さくすることにより一層快適な給湯を
行うことができる。

（ト）発明の効果本発明によれば、供給管からの供給水を復管、熱交換
器及び往き管を介して浴槽へ供給する給湯時において、
制御部が供給管からの供給水の温度と缶体の設定温度と
に基づいて供給管で混合される湯と水の量をそれぞれ制
御するので、設定温度より供給管の湯温が高ければ制御
部が水の量を増やして供給湯温を強制的に下げ、設定温
度より供給管の湯温が低ければ制御部が湯の量を増やし
て供給湯温を強制的に上げる。その結果両温度に基づ
き、供給湯温は設定温度に近くなる。この供給湯はさら
に熱交換器で熱交換されてより設定温度に近くなるた
め、設定温度に近い安定した温度の湯を浴槽に供給で
き、湯温が高すぎ水を足さなければならないという使用
者の不快感を解消できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、及び第２図は本発明の一実施例を示したもので
あり、第１図は給湯兼用追い焚き装置の概略構造図、第
２図は缶体内の湯の温度変化を表した説明図である。（１）……給湯兼用追い焚き装置、（４）……缶体、
（５）……熱交換パイプ（熱交換器）、（16）……浴
槽、（18）……切換弁（切換手段）、（20）……復管、
（21）……往き管、（22）……循環ポンプ、（28）……
供給管。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者池田道夫大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者門間憲史大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (56)参考文献実開昭62−67150（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−80145（ＪＰ，Ｕ) 特公昭61−24836（ＪＰ，Ｂ２)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下部に給水管が接続され上部にバーナが設
けられた給湯用の缶体にこの缶体内の温水と熱交換する
熱交換器を内装し、この熱交換器と浴槽とを循環ポンプ
を備えた往き管と復管とを介して連通した給湯兼用追い
焚き装置において、前記復管を前記熱交換器の上部入口
に連通するとともに往き管を前記熱交換器の下部出口に
連通し、前記給水管からの水と缶体からの温水とが混合
されて流れる供給管と、この供給管からの供給水を復
管、熱交換器及び往き管を介して浴槽へ供給する給湯状
態と浴槽からの温水を復管、熱交換器及び往き管を介し
て浴槽へ戻す追い焚き状態とに切換える切換手段と、前
記供給管からの供給水の温度と缶体の設定温度とに基づ
き前記混合される量を制御する制御部とを備えたことを
特徴とする給湯兼用追い焚き装置。