JPH08234205A - 偏光照明装置および投写型表示装置 - Google Patents

偏光照明装置および投写型表示装置

Info

Publication number
JPH08234205A
JPH08234205A JP7339753A JP33975395A JPH08234205A JP H08234205 A JPH08234205 A JP H08234205A JP 7339753 A JP7339753 A JP 7339753A JP 33975395 A JP33975395 A JP 33975395A JP H08234205 A JPH08234205 A JP H08234205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prism
polarized light
polarized
light
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7339753A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Ito
嘉高 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP7339753A priority Critical patent/JPH08234205A/ja
Publication of JPH08234205A publication Critical patent/JPH08234205A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化の激しい投写型表示装置等の照明装
置として利用するのに適した偏光照明装置を提案するこ
と。 【解決手段】 偏光照明装置(400)は、光源(40
1)と、インテグレータ光学系(403)と、光源から
出射された偏光光を偏光方向が直交する2つの偏光光
(S、P)に分離して90度未満の角度で方向分離する
偏光分離手段(402)と、2つの偏光光の偏光方向を
揃える偏光変換手段(446)とを有している。偏光分
離手段(402)は、インテグレータ光学系の第1のレ
ンズ板(441)の入射側および出射側のうちの何れか
一方の側に配置される。偏光分離手段(402)として
は、熱的に安定した誘電体多層膜からなる偏光分離膜
(426)を備えたプリズムビームスプリッタを採用し
ている。偏光光の偏光方向を揃えることによりその殆ど
を利用でき、また明るさも均一な偏光光を出射できるの
で、液晶ライトバルブを備えた投写型表示装置の照明装
置として用いるのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光方向を揃えた
偏光光を用いて矩形の照明領域などを均一に照明する偏
光照明装置に関するものである。また、本発明は、この
偏光照明装置から出射された偏光光をライトバルブによ
り変調して映像をスクリーン上に拡大表示する投写型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ライトバルブ等の矩形の照明領域を
均一に照明する光学系としては、従来より、2枚のレン
ズ板を用いたインテグレータ光学系が知られている。イ
ンテグレータ光学系は、例えば、特開平3−11180
6号公報に開示されており、液晶ライトバルブを用いた
投写型表示装置の照明装置としてすでに実用化されてい
る。
【0003】偏光光を変調するタイプの液晶ライトバル
ブを用いた一般的な投写型表示装置では、一種類の偏光
光しか利用できないため、明るい投写映像を得るには、
光の利用効率を高めることが重要である。この投写型表
示装置において、光の利用効率を向上させることを目的
として、例えば、特開平6−202094号公報には、
インテグレータ照明法に偏光変換法を組み合わせた新規
な照明光学系が提案されている。
【0004】この公報に開示されている照明光学系を図
21に示してある。図21(A)に示すように、偏光照
明装置100は、光源101と、インテグレータ光学系
102と、液晶を用いた偏光分離器103と、偏光変換
素子であるλ/2位相差板104を備えている。インテ
グレータ光学系102は、第1のレンズ板105、およ
び第2のレンズ板106から構成されている。第1のレ
ンズ板105の入射面側、すなわち、その光源101の
側には、偏光分離器103が配置されている。第2のレ
ンズ板106の出射面にはλ/2位相差板104が一体
形成されており、さらに、この位相差板104の出射面
にはフィールドレンズ107が貼り付けられている。
【0005】図21(B)に示すように、インテグレー
タ光学系102の第1のレンズ板105は、複数の微小
な矩形レンズ108を備えており、第2のレンズ板10
6も、矩形レンズ108と相似形の微小なレンズを同数
備えるものが用いられる。
【0006】光源101から出射された偏光方向がラン
ダムな偏光光(実際には、P偏光光とS偏光光との混合
光と考えられる。)は、液晶材料を主要な構成要素とす
る偏光分離器103に入射され、この偏光分離器103
が有する偏光光毎の出射角度依存特性によって、出射角
度がわずかに異なるP偏光光とS偏光光に分離される。
図において角度θで方向分離される。偏光分離器103
を出た2つの偏光光はインテグレータ光学系102の第
1のレンズ板105に入射され、それを構成している各
矩形レンズ108の焦点位置付近、即ち、対応する第2
のレンズ板106の各矩形レンズの内側に、P偏光光に
よる光源像とS偏光光による光源像とからなる一対の二
次光源像を形成する。
【0007】一対の二次光源像の数は、第1のレンズ板
を構成する矩形レンズの数に等しい。ここで、第2のレ
ンズ板106の出射側には二次光源像の各形成位置に合
わせてλ/2位相差板104が配置されているので、こ
の位相差板104を一方の偏光光(例えば、P偏光光)
が通過することにより、この偏光光は偏光面の回転作用
を受け、他方の偏光光(たとえば、S偏光光)と偏光面
が揃った状態となる。この後は、出射側のフィールドレ
ンズ107を介して偏光方向が揃った光束が液晶パネル
等の照明領域109に集められ、この照明領域109を
ほぼ均一に照射する。したがって、原理的には、光源1
01からの光束は、全て照明領域109に入射すること
なる。
【0008】図22には、偏光分離器103の構成を示
してあり、液晶層111をのこりぎ状の溝を有するプリ
ズム基板112とガラス基板113で挟んだ構造となっ
ている。液晶分子はプリズム基板112の溝に平行に配
向されるので、基板に垂直に入射する光束は、液晶分子
に対する異常光と常光に分かれて、方向的に分離される
ことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
偏光照明装置では、偏光分離手段として液晶材料を用い
ている。液晶材料を用いた光学系では、光の利用効率が
向上するので、明るい投写映像を得ることができる。し
かし、液晶材料は、屈折率の温度依存性が大きいので、
著しい温度変化が発生する可能性のある投写型表示装置
の照明系に組み込むと、偏光分離角が温度に応じて変動
するので不安定になるという問題点がある。
【0010】本発明の課題は、温度変化に影響されない
安定した偏光分離角を備えた偏光分離手段を用いること
により、著しい温度変化に伴う環境下においても優れた
性能を安定して発揮することのできる偏光照明装置を実
現することにある。
【0011】また、本発明の課題は、かかる偏光照明装
置を用いて、光の利用効率を向上して、明るい投写映像
を形成することのできる投写型表示装置を実現すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の偏光照明装置は、偏光方向がランダムな
偏光光を出射する光源と、複数のレンズから構成されて
いる第1のレンズ板および複数のレンズから構成される
第2のレンズ板を備えたインテグレータ光学系とを有
し、前記光源からの出射光が前記第1のレンズ板を介し
て前記第2のレンズ板を構成している各レンズの入射面
上にそれぞれ2次光源像として投写され、当該第2のレ
ンズ板からの出射光を用いて被照射対象物を照明する形
式のものにおいて、前記光源から出射された偏光光を偏
光方向が直交する2つの偏光光に分離して90度未満の
角度で方向分離する偏光分離手段と、前記2つの偏光光
の偏光方向を揃える偏光変換手段とを有する構成を採用
している。これに加えて、当該偏光分離手段として、誘
電体多層膜からなる偏光分離膜を備え、該偏光分離膜に
よって前記光源部から出射された偏光光を偏光方向が直
交する2つの偏光光に分離して90度未満のずれをもつ
角度方向に出射するプリズムビームスプリッタを採用
し、当該プリズムビームスプリッタを、前記インテグレ
ータ光学系の前記第1のレンズ板の入射側および出射側
のうちの何れか一方の側に配置する構成を採用してい
る。
【0013】ここで、前記偏光分離手段による2つの偏
光光の分離方向は、インテグレータ光学系から出射され
る偏光光の照明領域が長方形等のように一方の側に長い
場合には、その長手方向になるようにすることが望まし
い。
【0014】また、インレグレータ光学系を構成してい
る第2のレンズ板においては、これを構成している各微
小レンズの形状を、第1のレンズ板における各矩形レン
ズと相似形にすることができる。
【0015】この代わりに、第2のレンズ板の各微小レ
ンズの形状および大きさは、前記第1のレンズ板の前記
矩形レンズのそれぞれを介して形成される各2次光源像
の大きさに応じて決定することが望ましい。このように
すれば、光の利用効率を改善でき、より明るく、しかも
明るさにムラの無い均一な照明を行なうことが可能にな
る。
【0016】次に、上記の偏光分離手段であるプリズム
ビームスプリッタの構成としては、次のものを採用でき
る。
【0017】(1)平板状の四角柱プリズムと、該四角
柱プリズムの対向する2つの側面部のうちの一方の側面
部に斜面部が接合された三角柱プリズムとを有し、前記
四角柱プリズムと前記三角柱プリズムとの接合部分に
は、前記偏光分離膜が形成され、前記四角柱プリズムの
他方の側面部には、前記2つの偏光光のうち、前記偏光
分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反射するための
反射膜が形成された構成のプリズムビームスプリッタを
採用できる。
【0018】上記の三角柱プリズムとしては、その内部
に液体を充填したものを使用することができる。
【0019】(2)平板状の第1の四角柱プリズムと、
該四角柱プリズムの対向する2つの側面部のうちの一方
の側面部に側面部が接合された平板状の第2の四角柱プ
リズムとを有し、前記第1の四角柱プリズムと前記第2
の四角柱プリズムとの接合部分には、前記偏光分離膜が
形成され、前記第1の四角柱プリズムの他方の側面部に
は、前記2つの偏光光のうち、前記偏光分離膜を透過し
た偏光光を所定の方向に反射するための反射膜が形成さ
れた構成のプリズムビームスプリッタを採用できる。
【0020】(3)平板状の四角柱プリズムと、該四角
柱プリズムの対向する2つの側面部のうちの一方の側面
部に斜面部が接合された複数の三角柱プリズムとを有
し、前記四角柱プリズムと前記三角柱プリズムとの接合
部分には、前記偏光分離膜が形成され、前記四角柱プリ
ズムの他方の側面部には、前記2つの偏光光のうち、前
記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反射する
ための反射膜が形成された構成のプリズムビームスプリ
ッタを採用できる。
【0021】上記の三角柱プリズムとしては、その内部
に液体を充填したものを使用することができる。
【0022】(4)斜面部に前記偏光分離膜が形成され
た第1の三角柱プリズムと、前記2つの偏光光のうち、
前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反射す
るための反射膜が斜面部に形成された第2の三角柱プリ
ズムとを有し、該第2の三角柱プリズムと前記第1の三
角柱プリズムとは、斜面部の間に液体を充填した状態で
一体化された構成のプリズムビームスプリッタを採用で
きる。
【0023】(5)平板状の四角柱プリズムと、該四角
柱プリズムの対向する2つの側面部のうちの一方の側面
部に斜面部が接合された第1の三角柱プリズムと、前記
四角柱プリズムの他方の側面部に斜面部が接合された第
2の三角柱プリズムとを備える四角柱状のプリズム合成
体を複数有し;該プリズム合成体では、前記四角柱プリ
ズムと前記第1の三角柱プリズムとの接合部分に前記偏
光分離膜が形成され、前記四角柱プリズムと前記第2の
三角柱プリズムとの接合部分に反射膜が形成されている
とともに、前記プリズム合成体は、前記インテグレータ
光学系の光軸に対して直角の方向に、かつ前記偏光分離
膜同士が平行になるように一列に配置され;前記反射膜
は、該反射膜が形成されたプリズム合成体に入射された
前記光源部からの前記ランダムな偏光光を一方側で隣接
するプリズム合成体に出射するとともに、他方側で隣接
するプリズム合成体から入射されてくる偏光方向がラン
ダムな偏光光のうち、同じプリズム合成体に形成されて
いる前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反
射するようになっているプリズムビームスプリッタを採
用できる。
【0024】この場合、前記プリズム合成体は、前記偏
光分離膜が前記インテグレータ光学系の光軸に対して例
えば約45度の角度をなすように設定される。
【0025】(6)内部に前記偏光分離膜が形成された
四角柱状のプリズム合成体を複数有し、該プリズム合成
体は、前記偏光分離膜が略同じ向きで前記インテグレー
タ光学系の光軸に対して直角の方向に一列に配置された
プリズムビームスプリッタを採用できる。
【0026】(7)内部に前記偏光分離膜が形成された
四角柱状のプリズム合成体を複数有し、該プリズム合成
体は、前記インテグレータ光学系の光軸に対して直角の
方向に一列に配置されているとともに、前記インテグレ
ータ光学系の光軸の両側では、前記偏光分離膜の向きが
略反対となっているプリズムビームスプリッタを採用で
きる。
【0027】なお、上記のようにプリズムビームスプリ
ッタがプリズム合成体を備えている場合には、このプリ
ズム合成体の幅寸法を次のように設定できる。インテグ
レータ光学系の第1のレンズ板を構成する各レンズが矩
形レンズとすれば、プリズム合成体の幅寸法は、この矩
形レンズの幅寸法の1/n(nは1以上の整数)とする
ことができる。
【0028】また、偏光分離手段とインテグレータ光学
系の間には、変角プリズムを配置することができ、この
場合には、変角プリズム、偏光分離手段及びインテグレ
ータ光学系の内の少なくとも2つ以上の光学素子を一体
化することが出来る。また、光源と偏光分離手段の間に
変角プリズムを配置することもでき、この場合には、変
角プリズムを偏光分離手段の入射側光学素子と一体化の
ものとして構成できる。さらには、変角プリズムを、偏
光分離手段およびインレグレータ光学系の第1のレンズ
板に対して一体化した構造のものとすることもできる。
【0029】次に、インテグレータ光学系の第1のレン
ズ板よりも光源側に配置する代わりに、第1のレンズ板
と第2のレンズ板の間の光路上に配置する構成を採用で
きる。
【0030】インテグレータ光学系の第1レンズ板と第
2レンズ板の間に、特に上記の(1)と(4)に示す構
造のプリズムビームスプリッタを偏光分離手段として配
置する構成においては、上記の直角プリズムの入射面
に、インテグレータ光学系の第1のレンズ板を接合した
状態に配置し、これよりも光源側の位置に変角プリズム
を配置して、光源からの出射光を、第1レンズ板に対し
て、直角入射ではなく或る程度の入射角度を持たせて入
射させればよい。勿論、第1レンズ板と直角プリズムの
入射面の間に変角プリズムを配置してもよい。また、プ
リズムビームスプリッタの出射面と第2レンズ板との間
に変角プリズムを配置してもよい。
【0031】変角プリズムを使用する代わりに、第1の
レンズ板を構成している矩形レンズを変角レンズとして
もよい。
【0032】一方、本発明は、上記の各構成の偏光照明
装置を備えた投写型表示装置に関するものである。すな
わち、照明装置と、この照明装置からの光束に含まれる
偏光光を変調して画像情報を含ませる液晶ライトバルブ
を備えた変調手段と、変調光束をスクリーン上に投写表
示する投写光学系とを有する投写型表示装置において、
前記照明装置として、上記の各構成の偏光照明装置を適
用した構成を採用している。
【0033】一般的には、投写型表示装置は、前記照明
装置からの光束を少なくとも2つの光束に分離する色光
分離手段と、前記変調手段によって変調された後の変調
光束を合成する色光合成手段とを有し、当該色光合成手
段により得られた合成光束を前記投写光学系を介してス
クリーン上にカラー画像を投写表示する構成となってい
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0035】なお、以下の各実施例の説明および添付図
面においては、相互に対応する部分には同一の符号を付
して、それらの説明の重複を回避している。
【0036】(実施例1)図1に示す実施例1に係る偏
光照明装置は、偏光分離手段として、偏光分離角の温度
依存性に優れたプリズムビームスプリッタを偏光分離手
段として用いることにより、著しい温度変化を伴う環境
下においてもすぐれた性能を安定して発揮できるように
している。
【0037】図1は本例の偏光照明装置を平面的に見た
場合の概略構成を示してある。本例の偏光照明装置40
0は、その直角に折れ曲がるシステム光軸Lに沿って、
光源部401、偏光分離部402、およびインテグレー
タ光学系403を有し、光源部401から放射された光
は、偏光分離部402およびインテグレータ光学系40
3を通って矩形状の照明領域404に至るようになって
いる。
【0038】光源部401は、光源ランプ411と、放
物面リフレクター412から大略構成されており、光源
ランプ401から放射された偏光方向がランダムな偏光
光(以下、単に、ランダムな偏光光という。)は、放物
面リフレクター412によって一方向に反射され、略平
行な光束となって偏光分離部402に入射されるように
なっている。ここで、放物面リフレクター412に代え
て、楕円面リフレクター、球面リフレクターなどを用い
ることもできる。
【0039】偏光分離部402は、一般的なビームスプ
リッタをベースに改良したものであり、三角柱形状を有
する直角プリズム421(三角柱プリズム)と、平板状
の四角柱プリズム422から大略構成されている。本例
では、偏光分離部402の出射面423には、三角柱形
状をもつ変角プリズム424が光学的に接着されてい
る。
【0040】図2に示すように、直角プリズム421の
斜面部425には、偏光分離膜426が形成され、この
偏光分離膜426を挟むようにして、直角プリズム42
1の斜面部425に四角柱プリズム422の第1の側面
部427が光学的に接着されている。四角柱プリズム4
22では、第1の側面部427に対向する第2の側面部
428には、反射膜429が形成されている。偏光分離
膜426は、偏光分離部402の入射面431に対して
角度αをなすように形成され、本例において、角度α
は、45度である。反射膜429は、偏光分離膜426
に対してΘの角度をなすように形成されている。但し、
偏光分離膜426と入射面431とがなす角度αについ
ては、45度に限定されることなく、光源部401から
の入射光束の入射角に応じて設定すればよい。
【0041】本例において、直角プリズム421および
四角柱プリズム422は、熱的に安定なガラス材料から
構成されている。偏光分離膜426は、無機材料からな
る誘電体多層膜で構成されている。反射膜429は、一
般的なアルミニウム蒸着膜で構成されている。
【0042】偏光分離部402および変角プリズム42
4の後段には、第1のレンズ板441および第2のレン
ズ板442を備えるインテグレータ光学系403が構成
されている。第1のレンズ板441および第2のレンズ
板442は、図1(B)を用いて説明したように、いず
れも同じ数の微小なレンズ443、444を備える複合
レンズ体である。ここで、第1のレンズ板441の微小
レンズ443は、照明領域404と相似形の横長の矩形
形状を有している。
【0043】さらに、本例においては、第2のレンズ板
442には、微小レンズ444と、出射側の平凸レンズ
445との間に、偏光変換素子としてのλ/2位相差板
446が形成されている。λ/2位相差板446は、後
述する過程を経て第1のレンズ板441が2次光源像を
形成する位置にシステム光軸Lに対して垂直な向きに形
成されている。また、λ/2位相差板446に形成され
ている位相差層447は、S偏光光およびP偏光光が形
成する二次光源像のうち、P偏光光が二次光源像を形成
する位置に対応するように規則的に形成されている。
【0044】このように構成した偏光照明装置400に
おいて、図1に示すように、光源部401からは、ラン
ダムな偏光光が放射され、偏光分離部402に入射され
る。偏光分離部402に入射されたランダムな偏光光
は、P偏光光とS偏光光との混合光として考えることが
でき、偏光分離部402において、混合光は、偏光分離
膜426によってP偏光光とS偏光光の2種類の偏光光
に横方向(図1の上下方向)に分離される。すなわち、
ランダムな偏光光に含まれるS偏光成分は、偏光分離膜
426で反射されてその進行方向を変えるが、P偏光成
分は、偏光分離膜426をそのまま透過し、反射膜42
9で初めて反射される。ここで、反射膜429は、偏光
分離膜426に対してΘの角度をなすように形成されて
いるため、2種類の偏光光は、ガラス材料で構成された
各プリズム内で2Θの角度差をもって進行方向が横方向
(図1の上下方向、すなわち、照明領域404の長手方
向に相当する。)にわずかに分離されたことになる。
【0045】また、わずかに進行方向を分離された2種
類の偏光光は、変角プリズム424を出射する際に、横
方向において、システム光軸Lを挟んでほぼ対称な入射
角をもつように出射角が設定され、この状態でインテグ
レータ光学系403に入射される。
【0046】インテグレータ光学系403において、2
種類の偏光光は、第1のレンズ板441に入射して、第
2のレンズ板442の中に二次光源像をそれぞれ形成す
る。この二次光源像を形成する位置にλ/2位相差板4
46が配置されている。
【0047】ここで、2種類の偏光光は、偏光分離部4
02で進行方向を横方向にわずかに分離されているた
め、第1のレンズ板441に対する入射角がわずかに異
なる。従って、照明領域404の側から第2のレンズ板
442を見た場合に2種類の偏光光が形成する二次光源
像は図3に示ようになる。すなわち、2種類の偏光光
は、P偏光光が形成する二次光源像C1(円形の像のう
ち、左上がりの斜線を付した領域)とS偏光光が形成す
る二次光源像C2(円形の像のうち、右上がりの斜線を
付した領域)の2つの二次光源像を横方向に並ぶ状態で
形成されることになる。しかも、第1のレンズ板441
を構成する各微小レンズ443は、P偏光光による二次
光源像C1と、S偏光光による二次光源像C2をそれぞ
れ形成する。これに対して、λ/2位相差板446で
は、P偏光光による二次光源像C1の形成位置に対応し
て位相差層447が選択的に形成されている。従って、
P偏光光は、位相差層447を通過する際に偏光面の回
転作用を受け、P偏光光は、S偏光光へと変換される。
一方、S偏光光は、位相差層447を通過しないので、
偏光面の回転作用を受けずにλ/2位相差板446を通
過する。従って、インテグレータ光学系403から出射
される光束の殆どは、S偏光光に揃えられる。
【0048】このようにしてS偏光光に揃えられた光束
は、平凸レンズ445によって照明領域404に照射さ
れる。すなわち、第1のレンズ板441の微小レンズ4
43で切り出されたイメージ面は、第2のレンズ板44
2によって一か所に重畳結像され、λ/2位相差板44
6を通過する際に1種類の偏光光に変換されてほとんど
全ての光が照明領域404へと達するので、照明領域4
04は、ほとんど一種類の偏光光で均一に照明される。
【0049】以上説明したように、本例の偏光照明装置
400によれば、光源部401から放射されたランダム
な偏光光を偏光分離部402で2種類の偏光光に方向分
離した後、各偏光光をλ/2位相差板446の所定の領
域に導いて、P偏光光をS偏光光に転換する。従って、
光源部401から放射されたランダムな偏光光をほとん
どS偏光光に揃えた状態で照明領域404に照射でき
る。
【0050】しかも、2種類の偏光光をそれぞれλ/2
位相差板446の所定の領域に導くには、偏光分離部4
02の偏光分離性能が高いことが必要であるが、本例で
は、ガラス製のプリズムと、無機材料からなる誘電体多
層膜とを利用して偏光分離部402を構成してあるの
で、偏光分離部402の偏光分離性能は、熱的に安定で
ある。それゆえに、大きな光出力が要求される照明装置
においても常に安定した偏光分離性能を発揮するので、
満足の得られる性能を有する偏光照明装置を実現でき
る。
【0051】また、変角プリズム424は、偏光分離部
402とインテグレータ光学系403との間において偏
光分離部402の出射面423に接合され、偏光分離部
402と一体化してある。このため、直角プリズム42
1と変角プリズム424との界面における光反射による
光量損失を削減できる。
【0052】さらに、本例では、偏光分離部402から
出射された2種類の偏光光は、横方向に分離されている
ことから、第2のレンズ板442の微小レンズ444を
横長の矩形にしてある。このため、横長の矩形形状を有
する照明領域404を形成する場合でも、光量を無駄に
することがない。ここで、横長の矩形形状を有する照明
領域404は、たとえば、各種の映像を写し出すのに用
いたとき、縦長の映像よりも見やすいとともに、画像に
迫力があるという利点がある。
【0053】なお、第2のレンズ板442の出射側に配
置されている平凸レンズ445は、第2のレンズ板44
2から出射される光束を照明領域404に導くために配
置されている。従って、第2のレンズ板442を偏心レ
ンズとすれば、平凸レンズ445を省略することができ
る。
【0054】また、本例では、λ/2位相差板446の
位相差層447にP偏光光を集光したが、逆に、S偏光
光を位相差層446に集光してもよい。この場合には、
S偏光光がP偏光に変換するので、P偏光光に揃えた状
態で照明領域404に照射できる。また、λ/2位相差
板446を配置する位置については、微小レンズ444
と平凸レンズ445との間に限らず、二次光源像が形成
される位置近傍ならば他の位置でもよく、限定がない。
【0055】さらに、特性の異なる2種類の位相差層
を、P偏光光による集光位置と、S偏光光による集光位
置のそれぞれに配置し、ある特定の偏光方向を有する1
種類の偏光光に揃えてもよい。
【0056】なお、本例では、第1のレンズ板441の
微小レンズ443を横長の矩形レンズとしたが、第2の
レンズ板442の微小レンズ444については、その形
状についての限定がない。但し、図3に示すように、P
偏光光が形成する二次光源像C1と、S偏光光が形成す
る二次光源像C2は、横方向に並ぶ状態で形成されるの
で、かかる像の形成位置に対応させて、第2のレンズ板
442の微小レンズ444の形状については、第1のレ
ンズ板441の微小レンズ443と相似形の横長の矩形
レンズとしてもよい。
【0057】ここで、第2のレンズ板442の各微小レ
ンズ444の形状は、第1のレンズ板の微小レンズ44
3の相似形とする代わりに、次のようにしても良い。一
般に、第2のレンズ板442の各微小レンズ444に形
成される二次光源像の大きさは、システム光軸Lの近傍
において大きく、そこから離れるにつれて小さくなる。
そこで、第2のレンズ板442の各微小レンズ444の
大きさは、それぞれに形成される二次光源像を包含する
ことのできる形状および大きさとなるように決定する。
このように微小レンズ444を決定することにより、光
の利用効率を高めることができ、より明るい均一な照明
を行うことが可能になる。
【0058】(実施例2)実施例1において、変角プリ
ズム424は、2種類の偏光光の出射方向を所定の方向
に設定するために配置されているので、その配置位置に
ついては、偏光分離部の出射側に限らず、偏光分離部の
入射側、すなわち、光源部側やインテグレータ光学系の
第1のレンズ板に隣接する位置であってもよい。
【0059】すなわち、図4に示す実施例2に係る偏光
照明装置のように構成してもよい。この偏光照明装置、
および、以下に説明する各実施例では、基本的な構成が
実施例1に係る偏光照明装置と同じであるため、同じ機
能を有する部分には同じ符号を付して、その説明を省略
する。
【0060】図4に示す偏光照明装置500では、変角
プリズム424を、同じく偏光分離部402とインテグ
レータ光学系403との間に配置してあるが、インテグ
レータ光学系403の第1のレンズ板441に接合され
て、インテグレータ光学系403と一体化してある。こ
のため、変角プリズム424と、第1のレンズ板441
との界面における光反射による光量損失を削減できる。
【0061】(実施例3)また、図5に示す偏光照明装
置600のように、変角プリズム424を偏光分離部4
02と光源部401との間に配置すると共に、偏光分離
部402の入射面431に接合し、偏光分離部402と
一体化してもよい。この場合には、変角プリズム424
と直角プリズム421との界面における光反射による光
量損失を削減できる。また、かかる構造の場合には、偏
光分離部402の出射面423に対して、インテグレー
タ光学系403の第1のレンズ板441を接続して、変
角プリズム424、偏光分離部402、およびインテグ
レータ光学系403を一体化してもよい。この場合に
は、さらに、界面における光反射による光量損失を削減
できる。
【0062】なお、光源部401の向きを、点線で示す
ように、システム光軸Lに対してわずかに傾ければ、変
角プリズム424を省略することもできる。
【0063】(実施例4)なお、図6に示す偏光照明装
置700では、偏光分離部402において、入射面43
1と偏光分離膜426とがなす角度が45度であり、入
射面431と反射膜429とがなす角度が45度以下の
場合には、変角レンズ424の向きを図1に示す場合と
は逆にすればよい。従って、偏光分離部402の形状が
変わっても、インテグレータ光学系403などの構造
は、そのままでよく、変更する必要がない。
【0064】(実施例5)図7に示す偏光照明装置80
0では、各光学系の配置は、実施例1と同じであるが、
偏光分離部402を構成する直角プリズム421(三角
柱プリズム)および四角柱プリズム422のうち、直角
プリズム421は、その壁面を構成する6枚の透明板を
備えるプリズム構造体421Gと、その内部に充填され
た液体421Lで構成されている。従って、直角プリズ
ム421の低コスト化を図ることができる。また、直角
プリズム421では、液体421Lとして比重の小さな
液体をプリズム構造体421Gの内部に充填することに
よって、その軽量化を図ることができる。
【0065】同様に、偏光分離膜426と反射膜429
との挟まれた部分、すなわち、四角柱プリズム422の
内部に透明な液体を充填した場合には、四角柱プリズム
422の低コスト化および軽量化を図ることができる。
【0066】(実施例6)図8に示す偏光分離装置90
0の偏光分離部402では、対向する2つの側面部のう
ちの第1の側面部921に偏光分離膜426が形成さ
れ、第2の側面部922に反射膜429が形成された平
板状の四角柱プリズム422を用いてある。四角柱プリ
ズム422の第1の側面部921に対しては、偏光分離
膜426を挟むようにして複数の小型の直角プリズム9
1A、91B、91C、91D(三角柱プリズム)の斜
面部911A、911B、911C、911Dが接合さ
れている。偏光分離部402の出射面、すなわち、各直
角プリズム91A〜91Dの出射面には、小型の変角プ
リズム90A、90B、90C、90Dが接合されてい
る。ここで、直角プリズム91A〜91D(三角柱プリ
ズム)の数と、第1のレンズ板441において幅方向に
整列する微小レンズ443の数とは、一致している必要
はない。
【0067】このように構成すると、直角プリズム91
A〜91D、および変角プリズム90A〜90Dとして
は、数は多いが、小型のものでよいので、全体として
は、軽量化および低コスト化を図ることができる。
【0068】(実施例7)図9に示す偏光照明装置10
00の偏光分離部402では、対向する2つの側面部の
うちの第1の側面部427に偏光分離膜426が形成さ
れ、第2の側面部428に反射膜429が形成された平
板状の第1の四角柱プリズム422と、偏光分離膜42
6を挟むようにして第1の四角柱プリズム422に一体
化された平板状の第2の四角柱プリズム422Aとを有
している。このように構成した偏光照明装置1000で
は、薄い第1および第2の四角柱プリズム422、42
2Aで偏光分離部402を構成できるので、その軽量化
及び低コスト化を図ることができる。
【0069】(実施例8)図10に示す偏光照明装置1
100の偏光分離部402では、斜面部1101に偏光
分離膜426が形成された第1の三角柱プリズム110
2と、斜面部1103に反射膜429が形成された第2
の三角柱プリズム1104とが用いられている。第1の
三角柱プリズム1102と、第2の三角柱プリズム11
04とは、斜面部1101(偏光分離膜426)と斜面
部1103(反射膜429)とが所定の隙間Gを隔てた
状態に枠体(図示せず。)などで固定され、一体になっ
ている。ここで、隙間Gの内部には、液体Hが充填され
ているとともに、液体Hは、シール材1105によって
隙間Gの内部に保持されている。
【0070】このように構成した偏光照明装置1100
では、実施例1ないし実施例7のようにプリズムの厚さ
を利用して偏光分離膜426と反射膜429との間に隙
間を確保して所定の角度Θを形成する場合と相違して、
隙間Gを任意に狭くできるので、光の損失を低減できる
という利点があり、更に、低コスト化を図ることが出来
る。
【0071】(実施例9)図11、図12は、実施例9
に係る偏光照明装置の要部を平面的にみた概略構成図、
およびその偏光分離部に用いたプリズムの構成を示す外
観図である。
【0072】図11において、本例の偏光照明装置12
00も、実施例1の偏光照明装置と同様に、システム光
軸Lに沿って、光源部401、偏光分離部1201、お
よびインテグレータ光学系403を有し、光源部401
から放射された光は、偏光分離部1201およびインテ
グレータ光学系403を通って矩形状の照明領域404
に至るようになっている。但し、光源部401は、矩形
状の照明領域401に向いており、システム光軸Lは全
体として直線的である。
【0073】光源部401は、実施例1と同様、光源ラ
ンプ411から放射されたランダムな偏光光が放物面リ
フレクター412によって一方方向に反射され、略平行
な光束となって偏光分離部1201に入射されるように
なっている。ここで、光源部401は、システム光軸L
に対して所定の角度をなす方向に向いている。
【0074】偏光分離部1201は、三角柱形状を有す
る第1および第2の直角プリズム1202、1203
(三角柱プリズム)と、平板状の四角柱プリズム120
4から構成された四角柱形状のプリズム合成体1205
A、1205B、1205C、1205D、1205E
から構成されている。
【0075】プリズム合成体1205A〜1205Dで
は、図12に示すように、まず、四角柱プリズム120
4の対向する2つの側面部1211、1212のうち、
第1の側面部1211に偏光分離膜426が形成され、
第2の側面部1212に反射膜429が形成されてい
る。第1の直角プリズム1202の斜面部1221は、
偏光分離膜426を挟むようにして四角柱プリズム12
04の第1の側面部1211に接合されている。また、
第2の直角プリズム1203の斜面部1231は、反射
膜429を挟むようにして四角柱プリズム1204の第
2の側面部1212に接合されている。但し、プリズム
合成体1205Eについては、光源部401からのラン
ダムな偏光光を反射する機能のみを担っているので、偏
光分離膜426が形成されていない。従って、プリズム
合成体1205Eに代えて、その他の反射機能を有する
光学部品を用いることもできる。
【0076】このように構成した四角柱状のプリズム合
成体1205A〜1205Eは、いずれも同じ向きでシ
ステム光軸Lに対して直角をなす横方向に一列に配列さ
れている。従って、各プリズム合成体1205A〜12
05Dの間では、偏光分離膜426同士が平行であり、
反射膜429同士も平行である。
【0077】ここで、偏光分離膜426は、偏光分離部
1201の入射面1241に対して角度αをなすように
形成され、本例では、角度αは、45度である。反射膜
429は、偏光分離膜426に対してΘの角度をなすよ
うに形成されている。
【0078】本例でも、第1および第2の直角プリズム
1202、1203、および四角柱プリズム1204
は、熱的に安定なガラス材料から構成されている。偏光
分離膜426は、誘電体多層膜で構成されている。反射
膜429は、一般的なアルミニウム蒸着膜で構成されて
いる。
【0079】再び、図11において、本例では、光源部
401をシステム光軸Lに対して所定の角度をなす方向
に向けることにより、偏光分離部1201から出射され
る偏光光の向きを調整してあるため、変角プリズムを省
いてある。
【0080】本例では、後述のように、光源部401か
らの光がプリズム合成体1205A〜1205Eの1個
分に相当する幅だけ横方向(図11における上方)にシ
フトしながら偏光分離部1201を通過する。したがっ
て、光源部401をシステム光軸Lに対してプリズム合
成体1205A〜1205Eの1個分に相当する幅寸法
だけ光のシフト方向とは反対側(図11における下方)
にずらしてある。
【0081】偏光分離部1201の後段には、第1のレ
ンズ板441および第2のレンズ板442からなる2つ
のレンズ板で構成されたインテグレータ光学系403が
構成されている。第1のレンズ板441および第2のレ
ンズ板442は、同じ数の微小なレンズ443、444
を備える複合レンズ体である。微小レンズ443は、照
明領域404に対応して矩形であり、かつ、照明領域4
04の相似形になっている。さらに、第2のレンズ板4
42には、微小レンズ444と、出射側の平凸レンズ4
51との間にλ/2位相差板446が形成されている。
λ/2位相差板446には、第1のレンズ板441が二
次光源像を形成する位置に位相差層447が形成され、
位相差層447は、S偏光光およびP偏光光が形成する
二次光源像のうち、P偏光光が二次光源像を形成する位
置に規則的に形成されている。
【0082】このように構成した偏光照明装置1200
において、光源部401からは、ランダムな偏光光が放
射され、偏光分離部1201に入射される。偏光分離部
1201に入射したランダムな偏光光は、まず、反射膜
429で横方向に反射し、隣接するプリズム合成体12
05A〜1205Dに入射される。ここで、ランダムな
偏光光は、P偏光光とS偏光光との混合光として考える
ことができるので、混合光は、偏光分離膜426によっ
てP偏光光とS偏光光の2種類の偏光光に横方向に分離
される。すなわち、隣接するプリズム合成体1205A
〜1205Dにシフトしたランダムな偏光光のうち、S
偏光成分は、偏光分離膜426で反射されてその進行方
向を変えるが、P偏光成分は、偏光分離膜426をその
まま透過し、反射膜429で初めて反射される。ここ
で、反射膜429は、偏光分離膜426に対してΘの角
度をなすように形成されているため、2種類の偏光光
は、ガラス材料で構成された各プリズム内で2Θの角度
差をもって進行方向が横方向にわずかに分離されたこと
になる。
【0083】そして、進行方向を分離された2種類の偏
光光は、インテグレータ光学系403に入射される。イ
ンテグレータ光学系403において、偏光分離部120
1で進行方向をわずかに分離された2種類の偏光光は、
第1のレンズ板441に入射して、第2のレンズ板44
2の中に二次光源像を形成する。ここで、二次光源像を
形成する位置はλ/2位相差板446が形成されている
位置である。しかも、λ/2位相差板446では、P偏
光光による二次光源像の形成位置に対応して位相差層4
47が選択的に形成されている。したがってP偏光光
は、位相差層447を通過する際に偏光面の回転作用を
受け、P偏光光は、S偏光光へと変換される。一方、S
偏光光は、位相差層447を通過しないので、偏光面の
回転作用を受けずにλ/2位相差板446を通過する。
従って、インテグレータ光学系403から出射される光
束のほとんどは、S偏光の状態にある。このようにして
S偏光とされた状態の光束は、偏心レンズ1231によ
って照明領域404に照射される。
【0084】以上説明したように、本例の偏光照明装置
1200によれば、光源部401から放射されたランダ
ムな偏光光を偏光分離部1201で2種類の偏光光に方
向分離した後、各偏光光をλ/2位相差板446の所定
の領域に導いて、P偏光光をS偏光光に転換する。従っ
て、光源部401から放射されたランダムな偏光光をほ
とんどS偏光光に揃えた状態で照明領域404に照射で
きるという効果を奏する。ここで、2種類の偏光光をそ
れぞれλ/2位相差板446の所定の領域に導くには、
偏光分離部1201の偏光分離性能が高いことが必要で
あるが、本例では、ガラス製のプリズムと、誘電体多層
膜とを利用して偏光分離部1201を構成してあるの
で、偏光分離部1201の偏光分離性能は、熱的に安定
である。それ故、大きな光出力が要求される照明装置に
おいても常に安定した偏光分離性能を発揮するので、満
足の得られる性能を有する偏光照明装置を実現できる。
【0085】また、本例では、偏光分離部1201から
出射された2種類の偏光光は、横方向に分離されている
ことから、第2のレンズ板442の微小レンズ444を
横長の矩形に形成してある。このため、光量を無駄にす
ることなく、横長の矩形形状を有する照明領域404を
形成できる。かかる横長の矩形形状を有する照明領域4
04は、たとえば、各種の映像を写し出したときに、縦
長の投写パターンよりも見やすいとともに、迫力がある
という利点がある。
【0086】(実施例9の変形例)なお、実施例9で
は、第1のレンズ板441の微小レンズ443の幅と、
四角柱プリズム合成体1205A〜1205Eの1個分
に相当する幅とを同じにしてある。すなわち、nを1以
上の整数としたときに、プリズム合成体1205A〜1
205Eの幅寸法W1を、第1のレンズ板441の矩形
レンズ443の幅寸法W2の1/n倍として表せば、n
が1である条件に相当する。nを2、3・・・と大きく
していくと、それに伴って、プリズム合成体1205A
〜1205Eの1個分に相当する幅が狭くなるので、プ
リズム合成体1205A〜1205Eの厚さを薄くでき
る。
【0087】たとえば、nを2に設定した場合には、図
13に示す偏光照明装置1250の偏光分離部1201
となる。すなわち、四角柱状のプリズム合成体1205
A、1205B、1205C・・・の幅寸法W1は、第
1のレンズ板441の矩形レンズ443の幅寸法W2の
1/2倍である。この場合には、偏光分離部1201の
薄型化を図ることができるとともに、光源部401をシ
ステム光軸Lからずらす距離Xが短くなるため、結果と
して、より小型の偏光照明装置を実現できる。
【0088】一方、図11に示す例では、偏光分離部1
201を第1のレンズ板441の手前側に配置している
が、この代わりに、第1のレンズ板441と第2のレン
ズ板442の間に配置することもできる。
【0089】(実施例10)図14は、実施例10に係
る偏光照明装置の要部を平面的にみた概略構成図であ
る。本例の偏光照明装置1400も、実施例1の偏光照
明装置と同様、システム光軸Lに沿って、光源部40
1、偏光分離部1401、およびインテグレータ光学系
403を有し、光源部401から放射された光は、偏光
分離部1401およびインテグレータ光学系403を通
って矩形状の照明領域404に至るようになっている。
但し、光源部401は、矩形状の照明領域404に向い
ており、システム光軸Lは、全体として直線的である。
【0090】光源部401は、実施例1と同様、光源ラ
ンプ411から放射されたランダムな偏光光が放物面リ
フレクター412によって一方向に反射され、略平行な
光束となって偏光分離部1401に入射されるようにな
っている。
【0091】偏光分離部1401は、三角柱形状を有す
る第1および第2の直角プリズム1402および140
3(三角柱プリズム)から構成された四角柱形状のプリ
ズム合成体1404A、1401B、1404C、14
04D、1404Eから構成されている。
【0092】プリズム合成体1404A〜1404Dで
は、第1の直角プリズム1402の斜面部1411に偏
光分離膜426が形成され、第2の直角プリズム140
3の斜面部1412は、偏光分離膜426を挟むように
して第1の直角プリズム1402の斜面部1411に接
合されている。なお、プリズム合成体1404Aは、プ
リズム合成体1404Bで分離されたS偏光光を反射す
る機能のみを担っている。
【0093】このように構成したプリズム合成体140
4A〜1404Eは、いずれも略同じ向きでシステム光
軸Lに対して直角をなす横方向に配列されている。但
し、本例では、各プリズム合成体1404A〜1404
Eは、いずれも幅は同じ寸法であるが、各プリズム合成
体1404A〜1404Eの厚さが異なっている。従っ
て、偏光分離部1401の入射面1421に対して各プ
リズム合成体1404A〜1404Eの偏光分離膜42
6がなす角度が少しずつ異なる。
【0094】本例においては、第1および第2の直角プ
リズム1402、1403は、熱的に安定なガラス材料
から構成されている。また、偏光分離膜426は、誘電
体多層膜で構成されている。
【0095】本例でも、変角レンズを用いて偏光分離部
1401から出射される偏光光の向きを調整してもよい
が、本例では、光源部401をシステム光軸Lに対して
所定の角度をなす方向に向けることにより、偏光分離部
1401から出射される偏光光の向きを調整してあるた
め、変角プリズムを省いてある。
【0096】偏光分離部1401の後段には、第1のレ
ンズ板441および第2のレンズ板442を備えるイン
テグレータ光学系403が構成されている。また、レン
ズ板441および第2のレンズ板442は、いずれも同
じ数の微小なレンズ443、444を備える複合レンズ
体である。ここで、第1のレンズ板441の微小レンズ
443は、照明領域404に対応して矩形であり、か
つ、照明領域404の相似形になっている。なお、第1
のレンズ板441の微小レンズ443のうち、両端に位
置する微小レンズ443A(斜線を付した微小レンズ)
では、P偏光光またはS偏光光のみが入射されるため、
その出射方向を他の部分と変えてある。
【0097】本例では、第2のレンズ板442は、微小
レンズ444と、出射側の平凸レンズ445との間にλ
/2位相差板1430が形成されている。λ/2位相差
板1430では、S偏光光およびP偏光光が形成する二
次光源像のうち、P偏光光が二次光源像を形成する位置
に位相差層1431が規則的に形成されている。
【0098】このように構成した偏光照明装置1400
においても、光源部401からのランダムな偏光光が偏
光分離部1401に入射され、ランダムな偏光光は、偏
光分離膜426によってP偏光光およびS偏光光の2種
類の偏光光に横方向に分離される。
【0099】この原理を、プリズム合成体1404Cに
入射したランダムな偏光光を例に説明する。まず、プリ
ズム合成体1404Cに入射したランダムな偏光光に含
まれるS偏光成分は、偏光分離膜426で反射されてそ
の進行方向を変えて、隣接するプリズム合成体1404
Bに入射される。次に、S偏光成分は、プリズム合成体
1404Bにおいて、偏光分離膜426で反射され、偏
光分離部1401から出射される。一方、ランダムな偏
光光に含まれるP偏光成分は、プリズム合成体1404
Cにおいて、偏光分離膜426をそのまま透過する。こ
こで、各プリズム合成体1404A〜1404Eでは、
偏光分離部1401の入射面1421に対して偏光分離
膜426がなす角度角度Θ′が僅かな角度ずつずれてい
るので、2種類の偏光光は、ガラス材料で構成された各
プリズム内で僅かに角度差をもって進行方向が横方向に
分離されたことになる。
【0100】進行方向を分離された2種類の偏光光は、
インテグレータ光学系403に入射される。インテグレ
ータ光学系403において、偏光分離部1401で進行
方向をわずかに分離された2種類の偏光光は、第1のレ
ンズ板441に入射して、第2のレンズ板442の中に
二次光源像を形成する。この二次光源像を形成する位置
は、λ/2位相差板1430が形成されている位置であ
る。しかも、λ/2位相差板1430では、P偏光光に
よる二次光源像の形成位置に対応して位相差層1431
が選択的に形成されている。従って、P偏光光は、位相
差層1431を通過する際に偏光面の回転作用を受け、
P偏光光は、S偏光光へと変換される。一方、S偏光光
は、位相差層1431を通過しないので、偏光面の回転
作用を受けずにλ/2位相差板1430を通過する。従
って、インテグレータ光学系403から出射される光束
のほとんどは、S偏光の状態にある。このようにしてS
偏光とされた状態の光束は、偏心レンズ1231によっ
て照明領域404に照射される。
【0101】以上説明したように、本例の偏光照明装置
1400によれば、光源部401から放射されたランダ
ムな偏光光を偏光分離部1401で2種類の偏光光に方
向分離した後、各偏光光をλ/2位相差板1430の所
定の領域に導いて、P偏光光をS偏光光に転換する。従
って、光源部401から放射されたランダムな偏光光を
ほとんどS偏光光に揃えた状態で照明領域404に照射
できるという効果を奏する。しかも、ガラス製のプリズ
ムと、誘電体多層膜とを利用して偏光分離部1401を
構成してあるので、偏光分離部1401の偏光分離性能
は、熱的に安定である。それゆえに、大きな光出力が要
求される照明装置においても常に安定した偏光分離性能
を発揮するので、満足の得られる性能を有する偏光照明
装置を実現できる。
【0102】また、本例では、偏光分離部1401から
出射された2種類の偏光光は、横方向に分離されている
ことから、横長の矩形形状を有する照明領域404を形
成するのに適している。
【0103】なお、本例では、偏光分離部1401を第
1のレンズ板441の手前側に配置しているが、この代
わりに、第1のレンズ板441と第2のレンズ板442
の間に配置してもよい。
【0104】(実施例10の変形例)図15には上記の
実施例10(図14参照)の変形例に係る偏光照明装置
1900を示してある。この変形例においては、インテ
グレータ光学系403を構成している第2のレンズ板1
442の構成が異なっている。すなわち、第2のレンズ
板1442は、P偏光光およびS偏光光の双方が入射し
て2つの二次光源像が形成される微小レンズ1442
A、1442B、1442Cと、これらの微小レンズよ
りもシステム光軸Lから離れた周辺に位置している単一
の二次光源像のみが形成される微小レンズ1442D、
1442Eを備えている。そして、微小レンズ1442
Aないし1442Cの形状および寸法は、2つの二次光
源像を包含するように設定されている。これに対して、
微小レンズ1442D、1442Eは、単一の二次光源
像を包含する形状および大きさに設定されている。一般
には、システム光軸Lに近い側の微小レンズに形成され
る二次光源像の方が、遠い側(周辺側)の微小レンズに
形成される二次光源像よりも大きくなるので、システム
光軸Lに近い所に位置する微小レンズ1442Aないし
1442Cの幅(偏光分離方向の寸法)は、微小レンズ
1442D、1442Eの幅よりも大きく設定される。
特に、本例の場合には、微小レンズ1442Bの幅が最
大になるように設定することが望ましい。なお、二次光
源像を所定の位置に導くために、第1のレンズ板441
の設置角度およびプリズムビームスプリッタの偏光分離
膜の設置角度を適切に設定する必要がある。
【0105】このように、第2のレンズ板1442を構
成している微小レンズの大きさおよび形状を設定するこ
とにより、限られた面積内において微小レンズを効率良
く配列できるとともに、光の利用効率を高め、より明る
く、しかも明るさにムラのない照明を実現できる。
【0106】(実施例11)図16は、実施例11に係
る偏光照明装置の要部を平面的にみた概略構成図であ
る。図において、本例の偏光照明装置1500も、実施
例10の偏光照明装置と同様、システム光軸Lに沿っ
て、光源部401、偏光分離部1501、およびインテ
グレータ光学系403を有し、光源部401から放射さ
れた光は、偏光分離部1501およびインテグレータ光
学系403を通って矩形状の照明領域404に至るよう
になっている。光源部401は、矩形状の照明領域40
4に向いており、システム光軸Lは、全体として直線的
である。本例でも、光源部401をシステム光軸Lに対
して所定の角度をなす方向に向けることにより、偏光分
離部1501から出射される偏光光の向きを調整してあ
るため、変角プリズムを省いてある。
【0107】偏光分離部1501は三角柱形状を有する
第1および第2の直角プリズム1502、1503(三
角柱プリズム)から構成された四角柱形状のプリズム合
成体1504A、1504B、1504C、1504
D、1504E、1504Fから構成されている。
【0108】プリズム合成体1504A〜1504Fで
は、第1の直角プリズム1502の斜面部1510に偏
光分離膜426が形成され、第2の直角プリズム150
3の斜面部1511は、偏光分離膜426を挟むように
して第1の直角プリズム1502の斜面部1510に接
合されている。
【0109】このように構成したプリズム合成体150
4A〜1504Fは、各偏光分離膜426の向きがシス
テム光軸Lの両側において略反対である。すなわち、光
源部401の側からみると、システム光軸Lに対して右
側では、分離膜426が外側を向き、システム光軸Lに
対して左側でも、分離膜426が外側を向いている。ま
た、各プリズム合成体1504A〜1504Fは、いず
れも幅は同じ寸法であるが、各プリズム合成体1504
A〜1504Fの厚さが異なる。従って、偏光分離部1
501の入射面1530に対して各プリズム合成体15
04A〜1504Fの偏光分離膜426がなす角度が異
なる。なお、プリズム合成体1504A、1504F
は、プリズム合成体1504B、1504Eで分離され
たS偏光光を反射する機能のみを担っている。
【0110】本例においても、第1および第2の直角プ
リズム1502、1503は、熱的に安定なガラス材料
から構成されている。また、偏光分離膜426は、誘電
体多層膜で構成されている。
【0111】偏光分離部1501の後段には、第1のレ
ンズ板441および第2のレンズ板442からなる2つ
のレンズ板を備えるインテグレータ光学系403が構成
されている。第1のレンズ板441および第2のレンズ
板442は、いずれも同じ数の微小なレンズ443、4
44を備える複合レンズ体である。第1のレンズ板44
1の微小レンズ443は、照明領域404に対応して矩
形であり、かつ、照明領域404の相似形になってい
る。なお、第1のレンズ板441の微小レンズ443の
うち、斜線を付した微小レンズ443Aでは、S偏光光
或いはP偏光光の内のどちらか一方の光束のみが入射さ
れるため、その出射方向を他の部分と変えてある。
【0112】第2のレンズ板442には、微小レンズ4
44と、出射側の平凸レンズ445との間にλ/2位相
差板1550が形成されている。また、λ/2位相差板
1550に形成されている位相差層1551は、S偏光
光およびP偏光光が形成する二次光源像のうち、P偏光
光が二次光源像を形成する位置に形成されている。
【0113】このように構成した偏光照明装置1500
において、光源部401からのランダムな偏光光は、偏
光分離部1501に入射され、P偏光光とS偏光光の2
種類の偏光光に横方向に分離される。ここにおいて、各
プリズム合成体1504A〜1504Fでは、偏光分離
部1501の入射面1530に対して偏光分離膜426
がなす角度Θ′が僅かな角度ずつずれているので、2種
類の偏光光は、ガラス材料で構成された各プリズム内で
僅かに角度差をもって進行方向が横方向に分離されたこ
とになる。そして、進行方向を分離された2種類の偏光
光は、インテグレータ光学系403に入射される。イン
テグレータ光学系403において、偏光分離部1501
で進行方向をわずかに分離された2種類の偏光光は、第
1のレンズ板441に入射して、第2のレンズ板442
の中に二次光源像を形成する。この二次光源像を形成す
る位置のうち、P偏光光による二次光源像の形成位置に
は位相差層1551が選択的に形成されている。従っ
て、P偏光光は、位相差層1551を通過する際に偏光
面の回転作用を受け、P偏光光は、S偏光光へと変換さ
れる。一方、S偏光光は、位相差層1551を通過しな
いので、偏光面の回転作用を受けずにλ/2位相差板1
550を通過する。従って、インテグレータ光学系40
3から出射される光束のほとんどは、S偏光の状態にあ
る。このようにしてS偏光とされた状態の光束は、平凸
レンズ445によって照明領域404に照射される。
【0114】以上説明したように、本例の偏光照明装置
1500でも、光源部401から放射されたランダムな
偏光光を偏光分離部1501で2種類の偏光光に方向分
離した後、各偏光光をλ/2位相差板1550の所定の
領域に導いて、P偏光光をS偏光光に転換する。したが
って、光源部401から放射されたランダムな偏光光を
ほとんどS偏光光に揃えた状態で照明領域404に照射
できるという効果を奏する。また、ガラス製のプリズム
と、誘電体多層膜とを利用して偏光分離部1501を構
成してあるので、偏光分離部1501の偏光分離性能
は、熱的に安定である。それ故、大きな光出力が要求さ
れる照明装置においても常に安定した偏光分離性能を発
揮するので、満足の得られる性能を有する偏光照明装置
を実現できる。
【0115】また、本例では、偏光分離部1501から
出射された2種類の偏光光は、横方向に分離されている
ことから、横長の矩形形状を有する照明領域404を形
成するのに適している。
【0116】なお、本例では偏光分離部1501を第1
のレンズ板の手前側に配置しているが、この代わりに、
第1のレンズ板441と第2のレンズ板442の間に配
置してもよい。
【0117】(実施例11の変形例)図17には、上記
の実施例11(図16参照)の変形例に係る偏光照明装
置2000を示してある。異なる点は、インテグレータ
光学系403を構成している第2のレンズ板1542の
微小レンズの形状および大きさである。すなわち、2つ
の二次光源像が形成される微小レンズ1542A,15
42Bの幅寸法(偏光分離方向の寸法)は、単一の二次
光源像が形成される微小レンズ1542C、1542
D、1542E、1542Fの幅寸法の2倍に設定され
ている。
【0118】このように、形成される二次光源像の大き
さに応じて、微小レンズの大きさを設定することによ
り、限られた面積のなかで効率良く微小レンズを配列す
ることができ、その結果、光の利用効率を改善でき、よ
り明るく、しかも明るさムラのない照明を実現できる。
【0119】(実施例12)図18には、本例の別の偏
光照明装置を示してある。本例の偏光照明装置1800
も、基本的には、光源401と、偏光分離部402と、
インテグレータ光学系403を備えている。しかし、上
記の各実施例においては、偏光分離部を構成しているプ
リズムビームスプリッタをインテグレータ光学系の第1
のレンズ板よりも光源の側に配置した構成を採用してい
る。しかるに、本例の装置では、偏光分離部を構成する
プリズムビームスプリッタを、第1のレンズ板と第2の
レンズ板の間に配置した構成を採用し、光学系を一層コ
ンパクトに構成している。
【0120】図18に示すように、光源401からのラ
ンダムな偏光光は、システム光軸Lに沿って出射され
て、偏光分離部402の入射側に配置されている変角プ
リズム1801に入射する。この変角プリズム1801
により偏光光の進行方向は僅かに傾けられる。従って、
偏光光は、変角プリズム1801の出射側に配置されて
いるインテグレータ光学系403を構成している第1の
レンズ板441に対して垂直入射方向に対してθだけ傾
斜して入射する。図においては、システム光軸Lに対し
て右側にθだけ傾斜した方向に沿って入射する。
【0121】第1のレンズ板441は、プリズムビーム
スプリッタ1810の構成素子である直角プリズム18
11の入射面1812に光学的に貼り合わされている。
直角プリズム1811の入射面1812に直交する出射
面1813には、偏光変換素子であるλ/2位相差板4
46が貼り合わされており、このλ/2位相差板446
の出射面にはインテグレータ光学系の第2のレンズ板4
42が貼り合わされている。
【0122】プリズムビームスリッタ1810は、直角
プリズム1811と、この傾斜面1813に貼り合わせ
た略平板状の四角柱プリズム1820を備えている。そ
して、前述した例と同様に、直角プリズム1811の傾
斜面1814には偏光分離膜426が形成されており、
ここに当たった偏光光のうち、たとえば、S偏光のみが
全面反射され、P偏光はそのまま通過するように構成さ
れている。また、四角柱プリズム1820の外側傾斜面
1821には反射膜429が形成されており、ここに当
たったP偏光が全面反射されるようになっている。
【0123】本例では、偏光分離膜426と反射膜42
9のなす角度を適切に設定することにより、変角プリズ
ム1801を通って僅かに屈折した状態で入射したラン
ダムな偏光光が、これらの膜426、429で反射され
て、システム光軸Lに対して対称な角度で反対側に振り
分けられてλ/2位相差板446の側に出射するように
構成されている。図においては、システム光軸Lに対し
て上下に同一の角度だけ振り分けられた状態となる。
【0124】λ/2位相差板446は、通過する偏光の
方向を90度回転させる位相差層(図において斜線で示
す部分)447と、偏光をそのまま通過させる層448
とを備えている。この構成は前述の各実施例と同様であ
る。偏光分離部402において分離されると共に、シス
テム光軸Lに対して上下に対称な方向に振り分けられた
P偏光とS偏光のうち、S偏光は位相差層447の部分
に入射する。これに対してP偏光の側は層448の側に
入射する。したがって、S偏光は偏光方向が90度回転
してP偏光となって出射する。この結果、第2のレンズ
板442にはP偏光に揃った光が入射し、ここを介し
て、照明領域404に向かうことになる。
【0125】このように構成した本例の偏光照明装置1
800を用いても、前記の各実施例と同様な効果を得る
ことができる。また、本例の構成では、インテグレータ
光学系を構成している第1および第2のレンズ板がそれ
ぞれ、プリズムビームスプリッタの入射面および出射面
に貼り合わされて一体化されている。したがって、構成
をコンパクトにできると共に、光学素子の空気との界面
を少なくすることができるので、光の利用効率を高める
ことができる。
【0126】ここで、変角プリズム1801を光学経路
に配置する理由は、上記のように分離されたP偏光およ
びS偏光をシステム光軸に対して対称となるように振り
分けるためである。したって、変角プリズム1801
は、第1のレンズ板の入射側ではなく、その出射側に配
置してもよい。例えば、図18(B)に示すように、プ
リズムビームスプリッタの入射面に変角プリズム180
1を貼り合わせ、この変角プリズム1801の入射面に
第1のレンズ板を貼り合わせるようにしてもよい。この
ようにすれば、変角プリズムと第1のレンズ板の間の空
気との界面も無くすことができる。
【0127】さらに、変角プリズムを省略して、第1の
レンズ板として、図18(C)に示すように、偏心系の
レンズから構成したものを使用してもよい。
【0128】次に、本例では、第2のレンズ板442を
構成する微少レンズ444の数は、第1のレンズ板44
1を構成する微少レンズ443の数と同数とすることも
できる。しかし、その2倍として、例えば、図18
(D)に示すように、第2のレンズ板444のぞれぞれ
を、λ/2位相板446の位相差層447およびそれ以
外の層448に対応した一対のレンズ444A、444
Bから構成することが望ましい。その理由は、それぞれ
の偏光光に対応させて設置してレンズの特性を変えるこ
とにより、第1のレンズ板と第2のレンズ板との間にで
きる僅かに異なるP、S偏光光の光路差を吸収し、第2
のレンズ板により形成される第1のレンズ板の像の大き
さを、照明領域において全て同じにするためである。
【0129】(実施例9の偏光照明装置を用いた投写型
表示装置の例)上述した実施例1乃至12の偏光照明装
置は、液晶ライトバルブを備えた投写型表示装置に用い
ることができる。
【0130】図19には、上記の実施例9の装置(図1
1参照)を投写型表示装置(液晶プロジェクター)に適
用した例である。
【0131】図に示す投写型表示装置1600には、ラ
ンダムな偏光光を一方向に出射する光源部401が構成
され、この光源部401から放射されたランダムな偏光
光は、偏光分離部1201において、2種類の偏光光に
分離するとともに、分離された各偏光光のうち、P偏光
光については、インテグレータ光学系403のλ/2位
相差板446によって、S偏光光に転換するようになっ
ている。
【0132】かかる偏光照明装置1600から出射され
た光束は、まず、青色緑色反射ダイクロイックミラー1
601において、赤色光が透過して、青色光および緑色
光が反射するようになっている。赤色光は、反射ミラー
1602で反射され、第1の液晶ライトバルブ1603
に達する。一方、青色光および緑色光のうち、緑色光
は、緑色反射ダイクロイックミラー1604によって反
射され、第2の液晶ライトバルブ1605に達する。
【0133】ここで、青色光は、他の2色光に比べて長
い光路長(赤色光の光路長と緑色光の光路長は等しい)
をもつため、青色光に対しては、入射側レンズ160
6、リレーレンズ1608、および出射側レンズ161
0からなるリレーレンズ系で構成した導光手段1650
を設けてある。すなわち、青色光は、緑色反射ダイクロ
イックミラー1604を透過した後、まず、出射側レン
ズ1606、および反射ミラー1607を経て、リレー
レンズ1608に導かれ、このリレーレンズ1608に
集束された後、反射ミラー1609によって出射側レン
ズ1610に導かれ、しかる後に、第3の液晶ライトバ
ルブ1611に達する。ここで、第1および第3の液晶
ライトバルブ1603、1605、1611は、それぞ
れの色光を変調し、各色に対応した映像情報を含ませた
後、変調した色光をダイクロイックプリズム1613
(色合成手段)に入射する。ダイクロイックプリズム1
613は、赤色反射の誘電体多層膜と、青色反射の誘電
体多層膜とを十字状に有しており、それぞれの変調光束
を合成する。ここで合成された光束は、投写レンズ16
14(投写手段)を通過してスクリーン1615上に映
像を形成することになる。
【0134】このように構成した投写型表示装置160
0では、1種類の偏光光を変調するタイプの液晶ライト
バルブが用いられている。したがって、従来の照明装置
を用いてランダムな偏光光を液晶ライトバルブに導く
と、ランダムな偏光光のうちの半分は、偏光板で吸収さ
れて熱に変わってしまうため、光の利用効率が低いとと
もに、偏光板の発熱を抑える大型で騒音が大きな冷却装
置が必要であるという問題点があったが、本例の投写型
表示装置1600では、かかる問題点が大幅に解消され
ている。
【0135】すなわち、本例の投写型表示装置1600
では、偏光照明装置1200において、一方の偏光光
(たとえば、P偏光光)のみに対して、λ/2位相差板
446によって偏光面の回転作用を与え、他方の偏光光
(たとえば、S偏光光)と偏光面が揃った状態とする。
それゆえ、偏光方向の揃った偏光光が第1ないし第3の
液晶ライトバルブ1603、1605、1611に導か
れるので、光の利用効率が向上し、明るい投写映像を得
ることができる。また、偏光板による光吸収量が低減す
るので、偏光板での温度上昇が抑制される。それ故、冷
却装置の小型化や低騒音化を実現できる。しかも、偏光
照明装置1200では、偏光分離膜として熱的に安定な
誘電体多層膜を用いているため、偏光分離部1201の
偏光分離性能は、熱的に安定である。それ故、大きな光
出力が要求される投写型表示装置1600においても常
に安定した偏光分離性能を発揮する。
【0136】さらに、偏光照明装置1600では、偏光
分離部1201から出射された2種類の偏光光は、横方
向に分離されていることから、光量を無駄にすることな
く、横長の矩形形状を有する照明領域を形成できる。そ
れゆえ、偏光照明装置1200は、見やすくて、かつ、
迫力のある映像を投写できる横長の液晶ライトバルブ用
に適している。
【0137】それに加えて、本例では、色合成手段とし
ては、ダイクロイックプリズム1613を用いているた
め、小型化が可能である。また、本例では、光路長が他
の2色光よりも長い青色光に対しては、入射側レンズ1
606、リレーレンズ1608、および出射側レンズ1
610からなるリレーレンズ系で構成した導光手段16
50を設けてあるため、色ムラなどが生じない。
【0138】(実施例1の偏光照明装置を用いた投写型
表示装置の例)投写型表示装置としては、図20に示す
ように、ミラー光学系で色合成手段を構成してもよい。
図20に示す投写型表示装置1700は、図1に示した
偏光照明装置400が用いられており、この偏光照明装
置400でも、光源部401から放射されたランダムな
偏光光は、偏光分離部402において、2種類の偏光光
に分離するとともに、分離された各偏光光のうち、P偏
光光については、インテグレータ光学系403のλ/2
位相差板446によって、S偏光光に転換するようにな
っている。
【0139】かかる偏光照明装置400から出射された
光束は、まず、赤色反射ダイクロイックミラー1701
において、赤色光が反射し、青色光および緑色光が透過
するようになっている。ここで、赤色光は、反射ミラー
1705で反射され、第1の液晶ライトバルブ1707
に達する。一方、青色光および緑色光のうち、緑色光
は、緑色反射ダイクロイックミラー1702によって反
射され、第2の液晶ライトバルブ1708に達する。青
色光は、緑色反射ダイクロイックミラー1702を透過
した後、第3の液晶ライトバルブ1709に達する。し
かる後、第1および第3の液晶ライトバルブ1707、
1708、1709は、それぞれの色光を変調し、各色
に対応した映像情報を含ませた後、変調した色光を出射
する。ここで、色変調された赤色光は、緑色反射ダイク
ロイックミラー1703および青色反射ダイクロイック
ミラー1704を透過して、投写レンズ1710(投写
手段)に達する。色変調された緑色光は、緑色反射ダイ
クロイックミラー1703で反射した後、青色反射ダイ
クロイックミラー1704を透過して、投写レンズ17
10に達する。色変調された青色光は、青色反射ダイク
ロイックミラー1704で反射した後、投写レンズ17
10に達する。
【0140】このように、ダイクロイックミラーからな
るミラー光学系で色合成手段を構成した投写型表示装置
1700においても、1種類の偏光光を変調するタイプ
の液晶ライトバルブが用いられているため、従来の照明
装置を用いてランダムな偏光光を液晶ライトバルブに導
くと、ランダムな偏光光のうちの半分は、偏光板で吸収
されて熱に変わってしまう。従って、従来の照明装置で
は光の利用効率が低いとともに、偏光板の発熱を抑える
大型で騒音の大きな冷却装置が必要であるという問題点
があったが、本例の投写型表示装置1700では、かか
る問題点が大幅に解消されている。
【0141】すなわち、本例の投写型表示装置1700
では、偏光照明装置400において、一方の偏光光(例
えば、P偏光光)のみに対して、λ/2位相差板446
によって偏光面の回転作用を与え、他方の偏光光(たと
えば、S偏光光)と偏光面が揃った状態とする。それゆ
え、偏光方向の揃った偏光光が第1ないし第3の液晶ラ
イトバルブ1707、1708、1709に導かれるの
で、光の利用効率が向上し、明るい投写映像を得ること
ができる。また、偏光板による光吸収量が低減するの
で、偏光板での温度上昇が抑制される。それゆえ、冷却
装置の小型化や低騒音化を実現できる。しかも、偏光照
明装置400では、偏光分離膜として熱的に安定な誘電
体多層膜を用いているため、偏光分離部403の偏光分
離性能は、熱的に安定である。それ故、大きな光出力が
要求される投写型表示装置1700においても常に安定
した偏光分離性能を発揮する。
【0142】(その他の実施形態)なお、上記の各実施
例においては、偏光分離手段で、例えばP偏光をS偏光
に揃えるようにしているが、勿論、偏光方向はいずれの
方向に揃えてもよい。また、P偏光光およびS偏光光の
双方に対して、位相差層によって偏光面の回転作用を与
えて、偏光面を揃えてもよい。
【0143】一方、各実施例では、λ/2位相差板とし
て一般的な高分子フィルムからなるものを想定してい
る。しかし、これらの位相差板をツイステッド・ネマチ
ック液晶(TN液晶)を用いて構成してもよい。TN液
晶を用いた場合には、位相差板の波長依存性を小さくで
きるので、一般的な高分子フィルムを用いた場合に比
べ、λ/2位相差板の偏光変換性能を向上させることが
できる。
【0144】
【発明の効果】本発明の偏光照明装置では、インテグレ
ータ光学系を備えた照明装置において、光源から出射さ
れた偏光光を偏光方向が直交する2つの偏光光に分離し
て90度未満の角度で方向分離する偏光分離手段と、こ
れらの偏光光の偏光方向を揃える偏光変換手段とを有
し、偏光分離手段を、インテグレータ光学系を構成して
いる第1のレンズ板の入射側および出射側のうちの何れ
か一方の側に配置した構成を採用している。
【0145】したがって、本発明の偏光照明装置によれ
ば、偏光方向の揃った偏光光を照射領域に照射できる。
従って、液晶ライトバルブを用いた投写型表示装置に本
発明に係る偏光照明装置を用いた場合には、偏光面が揃
った偏光光を液晶ライトバルブに供給できるので、光の
利用効率が向上し、投写映像の明るさを向上することが
できる。また、偏光板による光吸収量が低減するので、
偏光板での温度上昇が抑制される。それ故、冷却装置の
小型化や低騒音化を実現できる。
【0146】また、本発明では、インレグレータ光学系
の特徴である微小な2次光源像を生成するというプロセ
スを利用して偏光光の分離により生ずる空間的な広がり
を回避している。したがって、偏光変換素子を備えた光
学系であるにもかかわらず、装置寸法を、従来の照明装
置と同じ程度の寸法に抑えることができる。
【0147】さらにまた、本発明では、偏光分離手段と
してプリズムビームスプリッタを用いている。プリズム
ビームスプリッタは、偏光分離膜として熱的に安定な誘
電体多層膜を備えているので、偏光分離部の偏光分離性
能は熱的に安定である。このため、大きな光出力が要求
される投写型表示装置においても常に安定した偏光分離
性能を発揮できる。
【0148】プリズムビームスプリッタを第1のレンズ
板の入射面側に配置する構成を採用すると、P偏光光と
S偏光光との分離特性が良好になる。なぜならば、プリ
ズムビームスプリッタは光の入射角に対してその分離特
性が左右される。そのため、リフレクタによって略平行
化した光をプリズムビームスプリッタに入射させること
により光の分離特性が、より良好で安定したものとなる
からである。
【0149】また、プリズムビームスプリッタを第1の
レンズ板の出射面側に配置する構成を採用すると、より
装置を小型化することができる。なぜならば、第1のレ
ンズ板と第2のレンズ板との隙間を狭くできるからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図2】図1の装置の偏光分離部の構成を示す説明図で
ある。
【図3】図1の装置のインテグレータ光学系における第
2のレンズ板における2次光源像の形成位置を示す説明
図である。
【図4】本発明の実施例2に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図5】本発明の実施例3に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図6】本発明の実施例4に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図7】本発明の実施例5に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図8】本発明の実施例6に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図9】本発明の実施例7に係る偏光照明装置の光学系
の概略構成図である。
【図10】本発明の実施例8に係る偏光照明装置の光学
系の概略構成図である。
【図11】本発明の実施例9に係る偏光照明装置の光学
系の概略構成図である。
【図12】図11の装置の偏光分離部の構成を示す斜視
図である。
【図13】実施例9に係る偏光照明装置の変形例を示す
光学系の概略構成図である。
【図14】本発明の実施例10に係る偏光照明装置の光
学系の概略構成図である。
【図15】実施例10の変形例に係る偏光照明装置の光
学系の概略構成図である。
【図16】本発明の実施例11に係る偏光照明装置の光
学系の概略構成図である。
【図17】実施例11の変形例に係る偏光照明装置の光
学系の概略構成図である。
【図18】本発明の実施例12に係る偏光照明装置の光
学系の概略構成図である。
【図19】図11に示す偏光照明光学系を備えた投写型
表示装置の例を示す光学系の概略構成図である。
【図20】図1に示す偏光照明光学系を備えた投写型表
示装置の例を示す光学系の概略構成図である。
【図21】従来の偏光照明装置の光学系を示す図であ
り、(A)はその概略構成図、(B)はその第1のレン
ズ板の斜視図である。
【図22】図21の装置における偏光分離器の概略構成
図である。
【符号の説明】
400 偏光照明装置 401 光源部 402 偏光分離部 403 インテグレータ光学系 404 照明領域 411 光源ランプ 421 直角プリズム(三角柱プリズム) 422 四角柱プリズム 426 偏光分離膜 429 反射膜 441 第1のレンズ板 442 第2のレンズ板 446 λ/2位相差板 424 変角プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/31 H04N 9/31 C

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    と、複数の矩形レンズから構成されている第1のレンズ
    板および複数の微小レンズから構成される第2のレンズ
    板を備えたインテグレータ光学系とを有し、前記光源か
    らの出射光が前記第1のレンズ板を介して前記第2のレ
    ンズ板を構成している各レンズの入射面上にそれぞれ2
    次光源像として投写され、当該第2のレンズ板からの出
    射光を用いて被照明対象物を照明する照明装置におい
    て、 前記光源から出射された偏光光を偏光方向が直交する2
    つの偏光光に分離して90度未満の角度で方向分離する
    偏光分離手段と、前記2つの偏光光の偏光方向を揃える
    偏光変換手段とを有し、 前記偏光分離手段は、誘電体多層膜からなる偏光分離膜
    を備え、該偏光分離膜によって前記光源部から出射され
    た偏光光を偏光方向が直交する2つの偏光光に分離して
    90度未満のずれをもつ角度方向に出射するプリズムビ
    ームスプリッタであり、 当該偏光分離手段は、更に、前記インテグレータ光学系
    の前記第1のレンズ板の入射側および出射側のうちの何
    れか一方の側に配置されていることを特徴とする偏光照
    明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記偏光分離手段に
    よる前記2つの偏光光の分離方向は、前記インテグレー
    タ光学系から出射される偏光光の照明領域の長手方向に
    一致していることを特徴とする偏光照明装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第2の
    レンズ板を構成している前記微小レンズは、前記第1の
    レンズ板を構成している矩形レンズと相似形であること
    を特徴とする偏光照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記第2の
    レンズ板を構成している前記微小レンズのそれぞれは、
    前記第1のレンズ板の前記矩形レンズのそれぞれを介し
    て形成される各2次光源像の大きさに応じて、その形状
    および大きさが決定されていることを特徴とする偏光照
    明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちの何れかにおい
    て、前記偏光分離手段としてのプリズムピームスプリッ
    タは、前記インテグレータ光学系の前記第1のレンズ板
    の入射側に配置されていることを特徴とする偏光照明装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記偏光分離手段と
    してのプリズムビームスプリッタは、平板状の四角柱プ
    リズムと、該四角柱プリズムの対向する2つの側面部の
    うちの一方の側面部に斜面部が接合された三角柱プリズ
    ムとを有し、前記四角柱プリズムと前記三角柱プリズム
    との接合部分には、前記偏光分離膜が形成され、前記四
    角柱プリズムの他方の側面部には、前記2つの偏光光の
    うち、前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向に
    反射するための反射膜が形成されていることを特徴とす
    る偏光照明装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記偏光分離手段と
    してのプリズムビームスプリッタは、平板状の第1の四
    角柱プリズムと、該四角柱プリズムの対向する2つの側
    面部のうちの一方の側面部に側面部が接合された平板状
    の第2の四角柱プリズムとを有し、前記第1の四角柱プ
    リズムと前記第2の四角柱プリズムの接合部分には、前
    記偏光分離膜が形成され、前記第1の四角柱プリズムの
    他方の側面部には、前記2つの偏光光のうち、前記偏光
    分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反射するための
    反射膜が形成されていることを特徴とする偏光照明装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5において、前記偏光分離手段と
    してのプリズムビームスプリッタは、平板状の四角柱プ
    リズムと、該四角柱プリズムの対向する2つの側面部の
    うちの一方の側面部に斜面部が接合された複数の三角柱
    プリズムを有し、前記四角柱プリズムと前記三角柱プリ
    ズムの接合部分には、前記偏光分離膜が形成され、前記
    四角柱プリズムの他方の側面部には、前記2つの偏光光
    のうち、前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向
    に反射するための反射膜が形成されていることを特徴と
    する偏光照明装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または8において、前記三角柱
    プリズムの内部には液体が充填してあることを特徴とす
    る偏光照明装置。
  10. 【請求項10】 請求項5において、前記偏光分離手段
    としてのプリズムビームスプリッタは、斜面部に前記偏
    光分離膜が形成された第1の三角柱プリズムと、前記2
    つの偏光光のうち、前記偏光分離膜を透過した偏光光を
    所定の方向に反射するための反射膜が斜面部に形成され
    た第2の三角柱プリズムとを有し、該第2の三角柱プリ
    ズムと前記第1の三角柱プリズムとは、斜面部の間に液
    体を充填した状態で一体化されていることを特徴とする
    偏光照明装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のうちの何れかの項
    において、前記偏光分離手段としてのプリズムビームス
    プリッタは、前記第1のレンズ板と前記第2のレンズ板
    の間に配列されていることを特徴とする偏光照明装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記偏光分離手
    段としてのプリズムビームスプリッタは、平板状の四角
    柱プリズムと、該四角柱プリズムの対向する2つの側面
    部のうちの一方の側面部に斜面部が接合された三角柱プ
    リズムとを有し、前記四角柱プリズムと前記三角柱プリ
    ズムとの接合部分には、前記偏光分離膜が形成され、前
    記四角柱プリズムの他方の側面部には、前記2つの偏光
    光のうち、前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方
    向に反射するための反射膜が形成されていることを特徴
    とする偏光照明装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、前記偏光分離手
    段としてのプリズムビームスプリッタは、平板状の第1
    の四角柱プリズムと、該四角柱プリズムの対向する2つ
    の側面部のうちの一方の側面部に側面部が接合された平
    板状の第2の四角柱プリズムとを有し、前記第1の四角
    柱プリズムと前記第2の四角柱プリズムの接合部分に
    は、前記偏光分離膜が形成され、前記第1の四角柱プリ
    ズムの他方の側面部には、前記2つの偏光光のうち、前
    記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の方向に反射する
    ための反射膜が形成されていることを特徴とする偏光照
    明装置。
  14. 【請求項14】 請求項11において、前記偏光分離手
    段としてのプリズムビームスプリッタは、平板状の四角
    柱プリズムと、該四角柱プリズムの対向する2つの側面
    部のうちの一方の側面部に斜面部が接合された複数の三
    角柱プリズムを有し、前記四角柱プリズムと前記三角柱
    プリズムの接合部分には、前記偏光分離膜が形成され、
    前記四角柱プリズムの他方の側面部には、前記2つの偏
    光光のうち、前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定の
    方向に反射するための反射膜が形成されていることを特
    徴とする偏光照明装置。
  15. 【請求項15】 請求項12または14において、前記
    三角柱プリズムの内部には液体が充填してあることを特
    徴とする偏光照明装置。
  16. 【請求項16】 請求項11において、前記偏光分離手
    段としてのプリズムビームスプリッタは、斜面部に前記
    偏光分離膜が形成された第1の三角柱プリズムと、前記
    2つの偏光光のうち、前記偏光分離膜を透過した偏光光
    を所定の方向に反射するための反射膜が斜面部に形成さ
    れた第2の三角柱プリズムとを有し、該第2の三角柱プ
    リズムと前記第1の三角柱プリズムとは、斜面部の間に
    液体を充填した状態で一体化されていることを特徴とす
    る偏光照明装置。
  17. 【請求項17】 請求項12ないし16のうちの何れか
    の項において、前記光源と前記第1のレンズ板の間に
    は、変角プリズムが配置されていることを特徴とする偏
    光照明装置。
  18. 【請求項18】 請求項12ないし16のうちの何れか
    の項において、前記第1のレンズ板と前記偏光分離手段
    との間には、変角プリズムが配置されていることを特徴
    とする偏光照明装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記変角プリズ
    ムは、前記第1のレンズ板と前記偏光分離手段に対して
    一体化されていることを特徴とする偏光照明装置。
  20. 【請求項20】 請求項12ないし16のうちの何れか
    の項において、前記第1のレンズ板を構成している複数
    の前記矩形レンズは、変角レンズであることを特徴とす
    る偏光照明装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし4のうちの何れかの項
    において、前記偏光分離手段としてのプリズムビームス
    プリッタは、平板状の四角柱プリズムと、該四角柱プリ
    ズムの対向する2つの側面部のうちの一方の側面部に斜
    面部が接合された第1の三角柱プリズムと、前記四角柱
    プリズムの他方の側面部に斜面部が接合された第2の三
    角柱プリズムとを備える四角柱状のプリズム合成体を複
    数有し、 該プリズム合成体では、前記四角柱プリズムと前記第1
    の三角柱プリズムとの接合部分に前記偏光分離膜が形成
    され、前記四角柱プリズムと前記第2の三角柱プリズム
    との接合部分に反射膜が形成されているとともに、前記
    プリズム合成体は、前記インテグレータ光学系の光軸に
    対して直角の方向に、かつ前記偏光分離膜同士が平行に
    なるように一列に配置され、 前記反射膜は、該反射膜が形成されたプリズム合成体に
    入射された前記光源部からの前記ランダムな偏光光を一
    方側で隣接するプリズム合成体に出射するとともに、他
    方側で隣接するプリズム合成体から入射されてくる偏光
    方向がランダムな偏光光のうち、同じプリズム合成体に
    形成されている前記偏光分離膜を透過した偏光光を所定
    の方向に反射することを特徴とする偏光照明装置。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記プリズム合
    成体は、前記偏光分離膜が前記インテグレータ光学系の
    光軸に対して約45度の角度をなしていることを特徴と
    する偏光照明装置。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし4のうちの何れかの項
    において、前記偏光分離手段としてのプリズムビームス
    プリッタは、内部に前記偏光分離膜が形成された四角柱
    状のプリズム合成体を複数有し、該プリズム合成体は、
    前記偏光分離膜が略同じ向きで前記インテグレータ光学
    系の光軸に対して直角の方向に一列に配置されているこ
    とを特徴とする偏光照明装置。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし4のうちの何れかの項
    において、前記偏光分離手段としてのプリズムビームス
    プリッタは、内部に前記偏光分離膜が形成された四角柱
    状のプリズム合成体を複数有し、該プリズム合成体は、
    前記インテグレータ光学系の光軸に対して直角の方向に
    一列に配置されているとともに、前記インテグレータ光
    学系の光軸の両側では、前記偏光分離膜の向きが略反対
    であることを特徴とする偏光照明装置。
  25. 【請求項25】 請求項21ないし24のうちの何れか
    の項において、前記プリズム合成体の幅寸法は、前記矩
    形レンズの幅寸法の1/n(nは1以上の整数)である
    ことを特徴とする偏光照明装置。
  26. 【請求項26】 請求項5ないし10及び請求項21な
    いし24のうちの何れかの項において、前記偏光分離手
    段と前記インテグレータ光学系の間には、変角プリズム
    が配置されていることを特徴とする偏光照明装置。
  27. 【請求項27】 請求項5ないし10及び請求項21な
    いし24のうちの何れかの項において、前記光源と前記
    偏光分離手段との間には、変角プリズムが配置されてい
    ることを特徴とする偏光照明装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または27において、前記
    変角プリズム、前記偏光分離手段および前記第1のレン
    ズ板のうちすくなくとも2つは一体化されていることを
    特徴とする偏光照明装置。
  29. 【請求項29】 照明装置と、この照明装置からの光束
    に含まれる偏光光を変調して画像情報を含ませる液晶ラ
    イトバルブを備えた変調手段と、変調光束をスクリーン
    上に投写表示する投写光学系とを有する投写型表示装置
    において、 前記照明装置は、偏光方向がランダムな光を出射する光
    源と、複数のレンズから構成されている第1のレンズ板
    および複数のレンズから構成される第2のレンズ板を備
    えたインテグレータ光学系とを有し、前記光源からの出
    射光が前記第1のレンズ板を介して前記第2のレンズ板
    を構成している各レンズの入射面上にそれぞれ2次光源
    像として投写され、当該第2のレンズ板からの出射光に
    より前記変調手段を照明するようになっており、 当該照明装置は、更に、前記光源から出射された偏光光
    を偏光方向が直交する2つの偏光光に分離して90度未
    満の角度で方向分離する偏光分離手段と、前記2つの偏
    光光の偏光方向を揃える偏光変換手段とを有し、 前記偏光分離手段は、誘電体多層膜からなる偏光分離膜
    を備え、該偏光分離膜によって前記光源部から出射され
    た偏光光を偏光方向が直交する2つの偏光光に分離して
    90°以下のずれをもつ角度方向に出射するプリズムビ
    ームスプリッタであり、前記インテグレータ光学系の前
    記第1のレンズ板の入射側および出射側のうちの何れか
    一方の側に配置されていることを特徴とする投写型表示
    装置。
  30. 【請求項30】 請求項29において、更に、前記照明
    装置からの光束を少なくとも2つの光束に分離する色光
    分離手段と、前記変調手段によって変調された後の変調
    光束を合成する色光合成手段とを有し、当該色光合成手
    段により得られた合成光束が前記投写光学系を介してス
    クリーン上に投写表示されるようになっていることを特
    徴とする投写型表示装置。
JP7339753A 1994-12-28 1995-12-26 偏光照明装置および投写型表示装置 Withdrawn JPH08234205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7339753A JPH08234205A (ja) 1994-12-28 1995-12-26 偏光照明装置および投写型表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32681394 1994-12-28
JP6-326813 1994-12-28
JP7339753A JPH08234205A (ja) 1994-12-28 1995-12-26 偏光照明装置および投写型表示装置

Related Child Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002359645A Division JP3757938B2 (ja) 1994-12-28 2002-12-11 偏光照明装置および投写型表示装置
JP2002359646A Division JP3757939B2 (ja) 1994-12-28 2002-12-11 偏光照明装置および投写型表示装置
JP2004153258A Division JP3666503B2 (ja) 1994-12-28 2004-05-24 偏光照明装置および投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08234205A true JPH08234205A (ja) 1996-09-13

Family

ID=26572303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7339753A Withdrawn JPH08234205A (ja) 1994-12-28 1995-12-26 偏光照明装置および投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08234205A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045768A1 (fr) * 1996-05-29 1997-12-04 Seiko Epson Corporation Dispositif d'affichage par projection
WO1999024852A1 (fr) * 1997-10-16 1999-05-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de separation de la polarisation d'elements d'hologramme, dispositif d'eclairage par polarisation et affichage d'image
EP0883302A3 (en) * 1997-06-03 2000-09-27 Hitachi, Ltd. Projection type liquid crystal display device
US6142633A (en) * 1997-07-31 2000-11-07 Sharp Kabushiki Kaisha Polarized light illuminator and projection type image display apparatus
ES2168935A1 (es) * 1999-01-11 2002-06-16 Sony Corp Aparato de presentacion por proyeccion
US6497485B1 (en) 2000-01-20 2002-12-24 Seiko Epson Corporation Image projection system having uniform brightness
WO2005059628A1 (en) * 2003-12-16 2005-06-30 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Compact light collection optics including polarization conversion
JP2006171252A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Hitachi Ltd 投射型表示装置
US7411645B2 (en) 2001-11-08 2008-08-12 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Phase difference layer laminated body and manufacturing method thereof
CN100413347C (zh) * 1996-10-30 2008-08-20 精工爱普生株式会社 投射式显示装置及其照射光学系统
JP2011053564A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Nikon Corp 表示装置および撮像装置
US8659738B2 (en) 2001-11-08 2014-02-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Phase difference layer laminated body for three dimensional liquid crystal display device and manufacturing method thereof
JP2019148692A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 ウシオ電機株式会社 光源装置、プロジェクタ

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6036318A (en) * 1996-05-29 2000-03-14 Seiko Epson Corporation Projection display
US6746123B2 (en) 1996-05-29 2004-06-08 Seiko Epson Corporation Projector for preventing light loss
WO1997045768A1 (fr) * 1996-05-29 1997-12-04 Seiko Epson Corporation Dispositif d'affichage par projection
CN100413347C (zh) * 1996-10-30 2008-08-20 精工爱普生株式会社 投射式显示装置及其照射光学系统
EP0883302A3 (en) * 1997-06-03 2000-09-27 Hitachi, Ltd. Projection type liquid crystal display device
US6416182B1 (en) 1997-06-03 2002-07-09 Hitachi, Ltd. Projection type liquid crystal display device
US6142633A (en) * 1997-07-31 2000-11-07 Sharp Kabushiki Kaisha Polarized light illuminator and projection type image display apparatus
WO1999024852A1 (fr) * 1997-10-16 1999-05-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de separation de la polarisation d'elements d'hologramme, dispositif d'eclairage par polarisation et affichage d'image
ES2168935A1 (es) * 1999-01-11 2002-06-16 Sony Corp Aparato de presentacion por proyeccion
US6559900B1 (en) 1999-01-11 2003-05-06 Sony Corporation Lens system for a projection display apparatus in which lenses are uniform in one direction and nonuniform in another
US6497485B1 (en) 2000-01-20 2002-12-24 Seiko Epson Corporation Image projection system having uniform brightness
EP1967873A2 (en) 2001-11-08 2008-09-10 Dai Nippon Printing Co., Ltd. A liquid crystal display device
US7411645B2 (en) 2001-11-08 2008-08-12 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Phase difference layer laminated body and manufacturing method thereof
EP2309292A2 (en) 2001-11-08 2011-04-13 Dai Nippon Printing Co., Ltd. A liquid crystal display device
US8659738B2 (en) 2001-11-08 2014-02-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Phase difference layer laminated body for three dimensional liquid crystal display device and manufacturing method thereof
US8659711B2 (en) 2001-11-08 2014-02-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Phase difference layer laminated body for three dimensional liquid crystal display device and manufacturing method thereof
WO2005059628A1 (en) * 2003-12-16 2005-06-30 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Compact light collection optics including polarization conversion
US7303283B2 (en) 2004-12-15 2007-12-04 Hitachi, Ltd. Projection type display
JP2006171252A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Hitachi Ltd 投射型表示装置
JP4539319B2 (ja) * 2004-12-15 2010-09-08 株式会社日立製作所 投射型表示装置
JP2011053564A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Nikon Corp 表示装置および撮像装置
JP2019148692A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 ウシオ電機株式会社 光源装置、プロジェクタ
WO2019167309A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 ウシオ電機株式会社 光源装置、プロジェクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1063554B1 (en) Polarization luminaire and projector using it
EP1772766B1 (en) Illumination system and projection display apparatus
JPH11271744A (ja) カラー液晶表示装置
KR20000064275A (ko) 광학소자,편광조명장치및투사형표시장치
JPH08234205A (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP3879125B2 (ja) 投写型表示装置およびそのための照明光学系
US6987618B2 (en) Polarization converting device, illumination optical system and projector
JPH05181135A (ja) 偏光照明装置及び該偏光照明装置を用いた投写表示装置
JP4082160B2 (ja) プリズム及び投影装置
JP3336794B2 (ja) 偏光照明装置およびそれを用いた投写型表示装置
JP3757938B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP3666503B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP3757939B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JPH06202063A (ja) 偏光変換素子及び投写型液晶表示装置
JP3671643B2 (ja) 偏光分離素子およびその製造方法、偏光変換素子並びに投写型表示装置
JP3666505B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP2008145483A (ja) プロジェクタ
JPH0458242A (ja) 投写型液晶表示装置
JPH08234182A (ja) 液晶表示装置
JP3555610B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JPH10221689A (ja) 偏光光照明装置及び投写型画像表示装置
JPH10221690A (ja) 偏光光照明装置及び投写型画像表示装置
JP3654301B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP3826950B2 (ja) 偏光照明装置および投写型表示装置
JP3371898B2 (ja) 偏光変換装置及び投写型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041202

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041224

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070410

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070717