JPH08233318A - 台所の床下からの自然給気装置 - Google Patents

台所の床下からの自然給気装置

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JPH08233318A
JPH08233318A JP6184195A JP6184195A JPH08233318A JP H08233318 A JPH08233318 A JP H08233318A JP 6184195 A JP6184195 A JP 6184195A JP 6184195 A JP6184195 A JP 6184195A JP H08233318 A JPH08233318 A JP H08233318A
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JP
Japan
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air supply
kitchen
underfloor
exhaust
air
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Pending
Application number
JP6184195A
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English (en)
Inventor
Satoshi U
穎 于
Yoshiro Dobashi
芳朗 土橋
Minako Kondou
三奈子 近藤
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Yoshinori Saeki
吉則 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高気密住宅等においても、床下からの局所自
然給気を可能にし、室内外の空気の圧力差を低レベルに
安定させることができ、また冷暖房負荷を増大させるこ
となく、省エネルギと快適な給気とが行えるシステムと
する。簡単でかつ低コストの構成とする。 【構成】 台所1の加熱調理台4の後部または側部に、
下端が床下空間3に開通しかつ上端に給気口7aを有す
る給気チャンバー6を設ける。給気口7aの直上には排
気フード10を設け、この排気フード10から屋外に開
通する排気路11に排気ファン12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、戸建て住宅等の建物
における台所の床下からの自然給気装置に関し、特に、
高気密住宅における局所自然給気システムの実用化を可
能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、台所の給気装置として、主に以下
の4種類がある。 局所排気装置のみを設置し、給気は室内外の空気の
圧力差によって建物の隙間から室内へ供給する。(自然
給気) 排気ファンの作動時に、差圧センサで室内外の空気
の圧力差を検出し、その検出値が設定値を超えた場合に
給気ファンを作動させる。(強制給気システム) 同時給排気レンジフードファンを設置する。(強制
給気システム) 排気ファンと連動して開閉する電動給気シャッター
を外壁に設置し、排気ファンの作動時に決められた場所
から室内へ給気する。(自然給気システム)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各給気装
置には以下の問題点がある。の隙間からの自然給気
は、気密性の高い住宅の場合、排気量に相当する十分な
給気量を取り込めず、室内外の空気の圧力差が生じる。
その結果、ドアの開閉が困難になる等の弊害が起きるば
かりか、排気ファンの給気抵抗が大きくなり、設計排気
量を達成できなくなる。これを避けるために高い能力の
排気ファンを用いると、排気ファンの騒音が大きくなる
といった新たな障害が起きる。やのような強制給気
の構成のものでは、の自然換気の場合の問題点は解消
されるが、排気ファンに加えて給気ファンが用いられる
ので、騒音源が増加する。また、ランニングコストがか
かると共に、給気量を制御する制御装置も必要で、イニ
シャルコストが高くつく。の計画した自然給気は、
〜の構成の場合の問題点は解消されるものの、外壁に
給気シャッターを設置するため、冬期における給気シャ
ッターから室内への冷風の流入や、空調動作中における
冷暖房負荷の増大、給気シャッターから入ってくる横風
に起因する排気捕集率の悪化、冬期に起きる結露の心配
などの問題点があり、さらに建物の外観への影響も考え
られる。
【0004】この発明の目的は、高気密住宅等において
も、床下からの局所自然給気が可能で、室内外の空気の
圧力差を低レベルに安定させることができ、また冷暖房
負荷が少なく、省エネルギと快適な給気とが行える簡単
な構成で低コストの台所の床下からの自然給気装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の台所の床下か
らの自然給気装置は、台所の加熱調理台の後部または側
部に、下端が床下空間に連通しかつ上端に給気口を有す
る給気チャンバーを設け、前記給気口の直上に排気フー
ドを設け、この排気フードから屋外に開通する排気路に
排気ファンを設けたものである。前記給気チャンバーの
床下空間からの入口部には、前記排気ファンの作動に連
動して開く電動給気シャッターを設けると共に、防虫網
を設けてもよい。前記給気口は、前記給気チャンバーか
ら着脱可能な給気グリルに設け、前記給気口を開閉する
給気グリル蓋を設け、かつ前記給気口を前記加熱調理台
のコンロ上面よりも若干高い位置に設置するようにして
もよい。前記台所は隣室と前記加熱調理台の上方空間を
介して開通させ、前記給気口を台所と隣室との境界面に
沿って延びる幅広形状のものとしてもよい。前記床下空
間の地盤面はコンクリート層として、その上に防湿フィ
ルムを敷き、この防湿フィルムの上に調湿剤を敷き込む
ようにしてもよい。
【0006】
【作用】この構成によると、排気ファンの作動により室
内外の圧力差が生じると、外気は床下空間から給気チャ
ンバーを経て室内に吸い上げられ、その大部分は室内居
住域を経由せず、そのまま調理時に発生した上昇気流に
巻き込まれながら、廃ガスと一緒に排気フードに捕集さ
れ、室外へ排出される。床下の空気を給気するので、冬
は温かく、夏は涼しくて冷暖房負荷を高めない。台所を
隣室と加熱調理台の上方空間を介して開通させた場合で
も、給気口を台所と隣室との境界面に沿って延びる幅広
形状のものとすると、給気チャンバーからの床下空気の
導入のため、調理時に生じる廃ガスや臭いが隣室2に拡
散することの防止効果が高められる。床下空間の地盤面
をコンクリート層として、その上に防湿フィルムを敷
き、この防湿フィルムの上に調湿剤を敷き込んだ場合に
は、床下空間から給気チャンバーを経て導入される外気
が自然に調湿処理されると共に、床下換気も促進され、
床下構造部の耐久性が向上する。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて説明する。図1(A),(B)はこの実施例の台所
の床下からの自然給気装置を装備した住宅等の建物の概
略水平断面図および縦断面図を示す。建物の1階部分の
内部空間には加熱調理台4やシンク5を配置した台所1
と、居間等の隣室2とが設けられ、台所1と隣室2と
は、加熱調理台4の上方空間を介して開通している。す
なわち、加熱調理台4は隣室2への対面型のものとされ
ている。加熱調理台4は、コンロ9を上面に設け、オー
ブン等を内蔵したものであり、内部にはコンロ9よりも
後方に給気チャンバー6が設けてある。給気チャンバー
6は直立した箱状のものであり、その下端は床下空間3
に連通させ、上端には給気口7aを有する給気グリル7
(図2)が着脱可能に設けてある。給気口7aは、台所
1と隣室2との境界面に沿って延びる幅広形状としてあ
り、開閉自在な給気蓋8が設けてある。給気口7aの開
口位置の高さは、加熱調理台4のコンロ9の上面よりも
若干高い位置に設置してある。
【0008】給気口7aの直上には排気フード10が設
置され、この排気フード10から屋外に開通するダクト
形式の排気路11には、その入口部となる排気フード1
0内において排気ファン12が設けられている。給気チ
ャンバー6の床下空間3からの入口部は床パネル13を
貫通する塩化ビニル製のパイプ14からなり、その入口
部パイプ14の上端には前記排気ファン12の作動に連
動して開く電動給気シャッター15が設けられている。
また、入口部パイプ14の下端には、床下空間3を経て
ハエや蚊などが給気チャンバー6へ侵入して来るのを防
止する防虫網16が設けられている。床下空間3の地盤
面はコンクリート層17とされ、その上には防湿フィル
ム18が敷かれ、この防湿フィルム18の上にはシリカ
ゲル等からなる調湿剤19が敷き込まれている。床下空
間3は、布基礎21に設けた各部の床下換気口20で屋
外に開通している。
【0009】上記構成の動作を説明する。排気ファン1
2の作動によって建物内外の空気に圧力差が生じると、
外気が床下換気口20を通って床下空間3内に入り、こ
こで予熱(冬季)あるいは予冷(夏季)された後、防虫
網16を経て電動給気シャッター15の開放部から給気
チャンバー6内に吸い上げられ、給気グリル7の給気口
7aから台所1内に導入される。給気口7aの直上に排
気フード10が設置されているので、台所1内に導入さ
れた外気は隣室2へ経由することなく、調理時にコンロ
9で発生する上昇気流に巻き込まれて、廃ガスと一緒に
排気フード10に捕集され、排気路11を経て屋外に排
出される。このように、給気流は、床下空間3で予熱ま
たは予冷されると共に、隣室2などの居住域に拡散する
ことなく短い給排気経路を流れるので、この予熱(予
冷)と短絡流れとの相乗効果で、換気に伴う空調負荷を
小さく抑えることができ、かつ給排気経路の抵抗も小さ
く抑えられる。また、自然給気であるため、屋内外の空
気の圧力差を低いレベルに安定させることができる。ま
た、給気流は調理時に発生する上昇気流と同じ方向に流
れるため、上昇気流を乱すことが少なく、排気捕集率を
低下させるといった悪影響がほとんど生じない。一方、
床下は、コンクリート層17、防湿フィルム18などに
より防湿工事を施し、調湿剤19を敷き込んであるた
め、床下空間3を経ることで調湿処理された給気流が台
所1内に導入されることになる。このように、床下空気
の調湿処理や床下空気の取り入れによって床下換気を促
進することは、床下構造部の耐久性も向上させる。その
他、給気グリル7の給気口7aは加熱調理台4のコンロ
9面よりも若干高い位置に設置し、調理時以外に給気グ
リル蓋8で閉じられるようにしてあるので、給気グリル
7から給気チャンバー6内に物が落下するのを防止でき
ると共に、給気口7aから台所1内に導入される給気が
コンロ9の炎へ悪影響を及ぼすのを回避できる。さら
に、給気グリル7は、給気チャンバー6から取外し可能
であるため、給気チャンバー6内の掃除を容易に行うこ
とができる。
【0010】この実施例の自然給気装置は、要するに、
以下の6点により高気密住宅(主として戸建て住宅)に
おける台所の床下からの局所自然給気システムの実用化
を可能としたものといえる。 簡単の構造とストレートの給気経路によって、給気ダ
クト系の抵抗を小さく抑え、自然給気を可能とした。 自然給気で室内外の空気の圧力差を低いレベルに安定
させた。(局所給気の目的) 簡単な構造によって安価に製造可能とし、商品化を実
現可能とした。 省エネルギーでかつ不快感のない換気を可能とした。 床下の空気を室内に取り入れるための防湿、防虫対策
を具現化し、耐久性の向上も図った。 掃除や物落ち防止への配慮をし、メンテナンス性も良
好とした。 その他、床下空気を間欠的に室内へ取り入れることによ
って、床下換気を積極的に促進し、床下構造部の耐久性
も向上させた。
【0011】なお、前記実施例では、加熱調理台4の後
部に給気チャンバー6を設けたが、加熱調理台4の側部
に設けてもよい。
【0012】
【発明の効果】この発明の台所の床下からの自然給気装
置は、台所の加熱調理台の後部または側部に、下端が床
下空間に連通しかつ上端に給気口を有する給気チャンバ
ーを設け、前記給気口の直上に排気フードを設け、この
排気フードから屋外に開通する排気路に排気ファンを設
けたため、高気密住宅等においても、床下からの局所自
然給気が可能で、室内外の空気の圧力差を低レベルに安
定させることができ、また冷暖房負荷を増大させること
が少なく、省エネルギと快適な給気とが行え、しかも簡
単な構成で低コストに実現できる。請求項2ないし請求
項5の発明の場合は、前記の発明の「作用」の欄で説明
した各効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)はこの発明の一実施例にかかる
台所の床下からの自然給気装置を装備した建物の水平断
面図および縦断面図である。
【図2】同実施例における加熱調理台の拡大縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1…台所、2…隣室、3…床下空間、4…加熱調理台、
6…給気チャンバー、7…給気グリル、7a…給気口、
8…給気グリル蓋、9…コンロ、10…排気フード、1
1…排気路、12…排気ファン、15…電動給気シャッ
ター、16…防虫網、17…コンクリート層、18…防
湿フィルム、19…調湿剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康之 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 佐伯 吉則 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台所の加熱調理台の後部または側部に、
    下端が床下空間に連通しかつ上端に給気口を有する給気
    チャンバーを設け、前記給気口の直上に排気フードを設
    け、この排気フードから屋外に開通する排気路に排気フ
    ァンを設けた台所の床下からの自然給気装置。
  2. 【請求項2】 前記給気チャンバーの床下空間からの入
    口部に、前記排気ファンの作動に連動して開く電動給気
    シャッターを設けると共に、防虫網を設けた請求項1記
    載の台所の床下からの自然給気装置。
  3. 【請求項3】 前記給気口を、前記給気チャンバーから
    着脱可能な給気グリルに設け、前記給気口を開閉する給
    気グリル蓋を設け、かつ前記給気口は前記加熱調理台の
    コンロ上面よりも若干高い位置に設置した請求項1また
    は請求項2記載の台所の床下からの自然給気装置。
  4. 【請求項4】 前記台所を隣室と前記加熱調理台の上方
    空間を介して開通させ、前記給気口を台所と隣室との境
    界面に沿って延びる幅広形状のものとした請求項1また
    は請求項2記載の台所の床下からの自然給気装置。
  5. 【請求項5】 前記床下空間の地盤面をコンクリート層
    として、その上に防湿フィルムを敷き、この防湿フィル
    ムの上に調湿剤を敷き込んだ請求項1または請求項2記
    載の台所の床下からの自然給気装置。
JP6184195A 1995-02-23 1995-02-23 台所の床下からの自然給気装置 Pending JPH08233318A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125879A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 富士電機株式会社 給気システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125879A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 富士電機株式会社 給気システム

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