JPH0823318A - Fm多重放送におけるデータ伝送方法およびデータ伝送システム - Google Patents

Fm多重放送におけるデータ伝送方法およびデータ伝送システム

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JPH0823318A
JPH0823318A JP6153663A JP15366394A JPH0823318A JP H0823318 A JPH0823318 A JP H0823318A JP 6153663 A JP6153663 A JP 6153663A JP 15366394 A JP15366394 A JP 15366394A JP H0823318 A JPH0823318 A JP H0823318A
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JP6153663A
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Inventor
Masayuki Takada
政幸 高田
Toru Kuroda
徹 黒田
Tadashi Isobe
忠 磯部
Tsukasa Yamada
宰 山田
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 FM多重放送において伝送遅延の少ないデー
タ伝送を実現すること。信号の復号に際して信頼性の高
い同期再生を行い、新しいフレーム同期に早く入りやす
いようにすること。 【構成】 FM多重放送において、1種類のブロック識
別符号(BIC)と1種類のブロック符号(272ビッ
トの(272,190)差集合巡回符号)からなる1フ
レーム1パケットのフレーム構成でデータを送出する。
これにより伝送遅延が大幅に少くなり、即時復号ができ
る。上記フレーム構成のデータと(272,190)符
号による積符号を用いたフレーム構成のデータを時分割
で放送する場合に復号する際には、連続するブロック識
別符号を積分することによってフレーム同期を捕捉し、
又積符号を用いたフレーム構成で信号が送られた後に1
フレーム1パケットで信号が送られた場合はフレーム同
期保護を即時に外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FM音声放送波へデー
タ信号を多重する移動体用FM多重放送におけるデータ
伝送方法およびその方法を用いるデータ伝送システムに
関し、更に詳しくは移動体へ向け送出するデータのフレ
ーム構成およびそのデータの復号化処理等に関する。
【0002】
【従来の技術】FM多重放送は現行のFMステレオ音声
放送の可聴帯域外の副搬送波にディジタル信号を多重し
て、文字・図形・音声等のサービスを行うものである。
例えば、SCA(Subsidiary Commumicaitions Authori
zation)チャネルで76kHzに副搬送波を置き、2値
の場合に32kbit/s(kbps)のデータ量を送
る例や、ヨーロッパ放送連合(EBU)のRDS(Radi
o Data System)において番組コード放送での57kHz
副搬送波に1kbps程度のデータを多重して放送する
ことが検討されている例がある。特に移動体用FM多重
放送は、ディジタル信号を走行中の自動車内でも受信で
きることから、交通情報,ニュース,天気,株価などの
情報サービスを走行中の自動車に向けてリアルタイムで
伝送できるメディアとして注目されている。交通情報サ
ービスについては、早期に実用化して交通渋滞の状況や
安全運転のための情報提供に役立つことが期待されてい
る。
【0003】しかし、移動体向けのディジタル伝送は、
マルチパス妨害やフェージングによる電界変動のため、
信号を正確に受信することは極めて難しい。そこで、こ
れらを克服する変調方式として、本出願人は後述のよう
なL−MSK(Level controlled MSK)方式を開発し
た。なお、MSKはMinimum Shift Keyingの略であり、
代表的なディジタル変調方式の1つである。このMSK
は、ディジタル変調方式で位相連続な周波数変調方式で
あるFSK(Frequency Shift Keying)(正確にはCP
−FSK(Continuouse Phase FSK))の一種であり、最
低次の位相連続FSKであるといえる。FSKは、0,
1の2つのディジタル信号に対応して、2つの周波数f
1 とf2 を切り替える変調方式である。MSKは、この
2つの周波数をこれ以上近づけると識別できないほど近
づけた変調方式である。この時、周波数f1 とf2 のお
互いの周波数差は半波長になっている。
【0004】L−MSK方式は、ステレオ音声のL−R
信号のレベルに応じて多重信号のレベルを制御する変調
方式である。即ち、音声信号が小さいときには多重信号
のレベルを下げて音声への妨害を減らし、音声信号が大
きいときはレベルを上げてマルチパス妨害を軽減する。
また文字放送等で用いられている誤り訂正符号を2重に
適用する積符号を用いて、強力な誤り訂正効果を得てい
る。伝送パラメータとしては次の表1に示す通りであ
る。
【0005】
【表1】
【0006】また、情報のサービス例としては表2に示
す通りである。
【0007】
【表2】 文 字:テレビ多重の文字放送に準拠 図 形: 〃 交通情報:渋滞、所要時間、規制、事故等 付加情報:放送局名、代替周波数、時刻等 図10は上記移動体用FM多重放送でのフレーム構成を
示す。(272,190)符号による積符号では、図1
1に示すように1フレームは272ブロックからなり、
272ブロックのうち190ブロックがデータブロック
で、82ブロックはパリティのみを伝送するパリティブ
ロックである。システムのビットレートが16kbps
であるため、1フレームの伝送にかかる時間は約5秒で
あり、図11のようにそのまま伝送した場合、縦符号の
パリティを伝送している時間が約1.5秒になり、その
間データを送信することができなくなる。局名表示など
のサービスは、チューニングしたらできるだけ即座に表
示すべきであり、長くても1秒以内と考えられる。そこ
で、そのようなサービスを可能とするために、図10の
ようにパリティブロックを分散して伝送するフレーム構
成を採用している。
【0008】フレーム同期信号の伝送方式は跳越方式、
系列方式などが考えられる。FM多重放送サービスで
は、横方向の符号を復号し即座に表示する場合があるた
め、横方向のブロック毎に同期信号を付加することが望
ましい。この同期信号をブロック識別符号(BIC:Bl
ock Identify Code)と呼ぶことにする。
【0009】ブロック識別符号は同期外れを生じた時に
不一致ビット数ができるだけ多い方が望ましい。つま
り、自己相関係数が鋭いピークを持つようなパターンが
よい。FM多重放送ではフレーム同期を取るために4種
類のブロック同期パターンを用いるため、お互いの同期
パターンの不一致ビット数もできるだけ多い方が望まし
い。つまり、相互相関係数は低い方がよい。
【0010】自己相関係数が鋭いパターンの1つはM系
列PN信号であり、ブロック識別符号は16ビットなの
で、同期パターンの1つは初期値を1111とした時の
4次のM系列PN信号を用いることとする。他の3つの
同期パターンについては自己相関係数が鋭いピークを持
ち、しかも相互相関係数が低くなるようなパターンを計
算機で求めた。得られたブロック識別符号の4つのビッ
トパターン(同期パターン)を伝送順に図12に示す。
【0011】また、上記L−MSK方式におけるガウス
雑音、フェージング妨害時の積符号による誤り訂正効果
を図13に示す。図中の点線は(272,190)横符
号のみによる誤り訂正効果であり、実線は(272,1
90)積符号による誤り訂正効果である。ガウス雑音の
場合は理論値で、フェージング妨害の場合は計算機シミ
ュレーションによる結果である。ガウス雑音の場合は横
符号のみでもかなりの訂正能力があるが、フェージング
時にはほとんど訂正しない。但し、ビット誤り率が3×
10-2を越えるような場合はフェージング時の方がよく
なっている。積符号の場合にはフェージング時の横符号
のみと比べ十分な誤り訂正効果が得られることが分か
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなL−MSK方式では図10に示すような(27
2,190)差集合巡回符号の積符号による1種類のフ
レーム構成しかなかった。また、そのフレーム構成で送
出された信号のフレーム同期再生はブロック識別符号の
変化点のみでしか行っていなかった。
【0013】そのため、図10の従来のFM多重放送の
フレーム構成では、1フレーム中9792バイトの信号
があり、16kbpsの伝送スピードで約5秒の時間が
かかった。このため、送受の符号化、復号化により、こ
のシステムの遅延時間は10秒となり、ディファレンシ
ャルGPS(Global Positioning System)のサービスな
ど、リアルタイム伝送の要求されるサービスにとっては
致命的な欠点となっていた。
【0014】また、図10の従来のフレーム構成で送出
された信号のフレーム同期再生はブロック識別符号の変
化点のみでしか行っていなかったため、移動受信などの
受信環境の悪い条件下では、信頼性に欠けていた。
【0015】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところはFM多重放送において伝送
遅延の少ないデータ伝送方法およびその方法を用いるデ
ータ伝送システムを提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、従来のフレー
ム構成で送られた信号の復号に際して信頼性の高いフレ
ーム同期再生を行うこと、従来のフレーム構成で信号が
送られた後に1フレーム1パケットで信号が送られた場
合にはフレーム同期保護を即時に外すことによって、再
度従来のフレーム構成で信号が送出された時に新しいフ
レーム同期に早く入りやすいようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の方法は、FM多重放送のデータを送出する
際に、1種類のブロック識別符号と1種類のブロック符
号からなる1フレーム1パケットのフレーム構成を使用
してデータを送出することを特徴とする。
【0018】また、本発明の方法は、好ましくは、入力
データを所定バイト単位に分割し、該所定バイト単位を
1つのパケットデータとして所定ビットの誤り検出符号
を付加するステップと、前記誤り検出符号が付加された
データに所定ビットの誤り訂正用パリティビットを付加
するステップと、前記誤り訂正用パリティビットが付加
された1パケットデータの先頭に所定ビットの前記ブロ
ック識別符号を付加して前記フレーム構成の送信データ
を作成するステップとを有することを特徴とすることが
できる。
【0019】また、本発明の方法は、好ましくは、前記
1種類のブロック識別符号の長さは16ビットとし、該
ブロック識別符号のパターンは伝送順に 1010 0111 1001 0001 とすることを特徴とすることができる。
【0020】また、本発明の方法は、好ましくは、前記
1種類のブロック符号として(272,190)差集合
巡回符号を用いたことを特徴とすることができる。
【0021】また、本発明の方法は、好ましくは、FM
多重放送のデータを送出する際に、前記1フレーム1パ
ケットのフレーム構成のデータと積符号からなるフレー
ム構成のデータとを時分割で送出することを特徴とする
ことができる。
【0022】また、本発明の方法は、好ましくは、前記
積符号からなるフレーム構成のデータは複数種類のブロ
ック識別符号と(272,190)差集合巡回符号の積
符号によるフレーム構成のデータであることを特徴とす
ることができる。
【0023】また、本発明の方法は、好ましくは、FM
多重放送のデータを送出する際に、比較的長い伝送遅延
時間が許されるような情報、例えば交通情報,ニュー
ス,天気情報などの情報は前記積符号からなるフレーム
構成で情報を送出し、一方できるだけリアルタイムで欲
しい情報、例えばディファレンシャルGPSなどの情報
は前記1フレーム1パケットのフレーム構成で情報を送
出することを特徴とすることができる。
【0024】また、本発明の方法は、好ましくは、FM
多重放送のデータを復号する際に、連続するブロック識
別符号を積分することによってフレーム同期を捕捉する
ことを特徴とすることができる。
【0025】また、本発明の方法は、好ましくは、FM
多重放送のデータを復号する際に、前記積符号からなる
フレーム構成のデータの後に前記1フレーム1パケット
のフレーム構成のデータが受信されたときには、すぐに
フレーム同期を外すことを特徴とすることができる。
【0026】上記目的を達成するため、本発明のシステ
ムは、FM多重放送のデータを送出する際に、1種類の
ブロック識別符号と1種類のブロック符号からなる1フ
レーム1パケットのフレーム構成の送信データを作成す
る手段を具備することを特徴とする。
【0027】また、本発明のシステムは、好ましくは、
前記送信データを作成する手段は、入力データを所定バ
イト単位に分割し、該所定バイト単位を1つのパケット
データとして所定ビットの誤り検出符号を付加する手段
と、前記誤り検出符号が付加されたデータに所定ビット
の誤り訂正用パリティビットを付加する手段と、前記誤
り訂正用パリティビットが付加された1パケットデータ
の先頭に所定ビットの前記ブロック識別符号を付加して
前記フレーム構成の送信データを作成する手段とを有す
ることを特徴とすることができる。
【0028】また、本発明のシステムは、好ましくは、
FM多重放送のデータを送出する際に、前記1フレーム
1パケットのフレーム構成のデータと積符号からなるフ
レーム構成のデータとを時分割で送出する手段を具備す
ることを特徴とする。
【0029】また、本発明のシステムは、好ましくは、
FM多重放送のデータを復号する際に、連続するブロッ
ク識別符号を積分することによってフレーム同期を捕捉
するフレーム同期確立手段を具備することを特徴とす
る。
【0030】また、本発明のシステムは、好ましくは、
FM多重放送のデータを復号する際に、前記積符号から
なるフレーム構成のデータの後に前記1フレーム1パケ
ットのフレーム構成のデータが受信されたか否かを判定
する判定手段と、該判定手段の肯定判定に応じて直ちに
フレーム同期を外す手段とを有することを特徴とするこ
とができる。
【0031】
【作用】本発明ではFM多重放送のデータを送出する際
に、1種類のブロック識別符号と1種類のブロック符号
を使って送出するので、伝送遅延の少ないデータ伝送が
得られる。また、本発明では、データの種類に応じて、
1種類のブロック識別符号と1種類のブロック符号を使
ったフレーム構成と、積符号からなるフレーム構成とを
選択適用して時分割でデータを送出するので、両方のフ
レーム構成の利点を有効に利用できる。また、本発明で
は、FM多重放送のデータを復号する際に、連続するブ
ロック識別符号を積分することによってフレーム同期を
捕捉するので、従来のフレーム構成で送られた信号の復
号に際して信頼性の高いフレーム同期再生を行うことが
できる。更に、本発明では、従来のフレーム構成で信号
が送られた後に1フレーム1パケットで信号が送られた
場合にはフレーム同期保護をすぐに外すので、再度従来
のフレーム構成で信号が送出された時にフレーム同期に
入りやすいようにすることができる。
【0032】
【実施例】
(第1実施例)図1は本発明の第1実施例のフレーム構
成を示す。本実施例のフレーム構成は、16ビットのブ
ロック識別符号と272ビットの(272,190)差
集合巡回符号(以下、単に(272,190)符号と呼
ぶ)からなる、1フレーム1パケット構成のものであ
る。ブロック識別符号としては一種類のもの、例えばB
IC3(図12参照)のみを用いる。(272,19
0)符号は、176ビット(22バイト)のパケットデ
ータと、14ビットの誤り検出符号(CRC)と、パリ
ティのみを伝送する82ビットのパリティビットからな
る。誤り検出符号はパケットデータの誤り検出に用いら
れ、パリティビットはパケットデータの誤り訂正に用い
られる。図1の1フレーム1パケット構成の送信データ
を繰り返し出力することで、伝送遅延を少くし、また即
時復号ができるようにしている。
【0033】図2は入力データから図1の1フレーム1
パケットの信号構成を作成する処理回路の構成を示す。
前段の回路(図示しない)で入力データを22バイト単
位に分割し、その22バイトを1つのパケットデータと
して、誤り検出符号付加部10により14ビットの誤り
検出符号を付加し、次に誤り訂正パリティ付加部11に
より82ビットの誤り訂正用パリティビットを付加し、
最後にブロック識別符号付加部12により272ビット
の1パケットデータの先頭に16ビットのブロック識別
符号を付加して、送信データを作成する。
【0034】FM多重放送のビットレートは16kbp
sであるので(表1参照)、288ビットの伝送に要す
る時間は0.018秒である。送信側での符号化にかか
る時間や受信側での復号にかかる時間を加えても、送信
から受信までのトータルの伝送時間は0.1秒以下とな
る。従って、ディファレンシャルGPSのサービスな
ど、リアルタイム伝送の要求されるFM多重放送サービ
スに十分満足させることができる。
【0035】(第2実施例)図3は本発明の第2実施例
におけるFM多重放送の受信信号の例を示す。本実施例
のFM多重放送のフレーム構成は、従来例と同じ図10
に示すような(272,190)符号による積符号を用
いた構成(以下、構成1と呼ぶ)と、上記第1実施例で
説明済みの図1に示すような(272,190)符号を
用いた1フレーム1パケット構成(以下、構成2と呼
ぶ)との2種類とする。本例の放送局は送信情報の種類
に応じてこれら構成1と構成2を選択適用して時分割で
放送する。図3のF1はこのときの受信信号の構成1の
1フレーム信号を表わし、F2は構成2の複数フレーム
信号を表わす。
【0036】具体的には、10秒以上の伝送遅延時間が
許されるような情報、例えば交通情報,ニュース,天気
などの情報の場合は構成1で情報を送出し、一方できる
だけリアルタイムで欲しい情報、例えばナビゲーション
に用いるディファレンシャルGPSなどの情報の場合は
構成2で情報を送出する。
【0037】構成1の場合は10秒以上の伝送遅延時間
がかかること、情報の伝送容量が約6.3kpbsと少
なくなることなどのデメリットはあるが、図13に示す
ように誤り訂正効果が非常に高いため、厳しい受信条件
でも安定して受信できる。一方、構成2の場合は、伝送
品質が若干悪くなるが、伝送遅延時間が0.1秒以下で
あること、情報の伝送容量が約9.8kbpsと多くな
ることなどのメリットがある。本例では上記のように情
報の種類によって構成1と構成2を選択的に割り当て時
分割で放送するので、構成1と構成2の両方の利点を十
分有効に利用できる。
【0038】図4は本発明の第2実施例において、入力
データから図10のフレーム構成の信号を作成する処理
回路の構成を示す。まず、データ入力回路20でデータ
ブロック毎のデータを入力し、誤り検出符号付加回路2
1で14ビットの誤り検出符号(CRC)を付加し、メ
モリ回路22で図5の(A)に示すように190データ
ブロックを蓄える。この190データブロックに対し、
続いて、図5の(B)に示すように横方向82ビットの
パリティを横方向パリティ付加回路23で付加し、次に
縦方向パリティ付加回路24で縦方向82ビットのパリ
ティを図5の(C)に示すように付加し、次いで並べ替
え回路25により図5の(D)に示すようにデータブロ
ックとパリティブロックの並べ替えを行う。
【0039】図6は図3に示すようなFM多重放送の受
信信号を復号するためのフレーム同期回路の構成例を示
す。ここで、30は構成1用のフレーム同期回路であ
り、入力信号を入力する構成1用のフレーム同期検出回
路31,前方保護回路32および後方保護回路33を有
する。34は構成2用のフレーム同期回路であり、入力
信号を入力する構成2用のフレーム同期検出回路35,
前方保護回路36および後方保護回路37を有する。両
フレーム同期検出回路31,35の検出信号は判断回路
38に送られ、判断回路38からフレーム同期信号およ
びフレーム構成識別信号が出力される。
【0040】構成1の信号を復号するためにはフレーム
同期を取る必要があり、一般にこのフレーム同期を強く
するため同期検出回路31に前方保護回路32や後方保
護回路33がつけてある。構成1では、図10に示すよ
うに、1フレーム内にフレーム同期検出のための変化点
が4つあり、この変化点(BIC4→BIC1,BIC
1→BIC3,BIC4→BIC2,BIC2→BIC
3)を検出してフレーム同期保護を行っている。例え
ば、構成1のデータが送られた後に構成2のデータが送
られた場合を考え、構成1のためのフレーム同期の前方
保護回路32の保護回数を8とすると、フレーム同期の
変化点が検出されなくなってから、構成1で8回目のフ
レーム同期のための変化点に相当するところでフレーム
の同期が外れることとなる。図3のように構成1と構成
2の信号が時分割で送信されている信号を受信する場
合、構成2の信号を即時に復号するためにはフレーム同
期はすぐに外れた方が好ましい。
【0041】構成1のフレーム同期が確立している時
に、次に来る信号がフレーム構成1の場合にはブロック
識別信号のBIC1であるが、フレーム構成2の場合に
はBIC3のブロック識別信号が検出される。本実施例
では、このような時にフレーム同期をすぐに外す。但
し、ここで検出されたBIC3はエラーによって生じた
ものかもしれないので、BIC3が2回連続して検出さ
れたら、フレーム同期を外すようにしてもよい。当然、
信頼性を向上させるため、3回以上でもよい。図7のフ
ローチャートはフレーム構成2が検出された時にフレー
ム同期を外す手順を示す。
【0042】図7において、まず入力信号がフレーム同
期しているか否かを判定し(ステップS1)、フレーム
同期していないときはフレーム同期するまで待機する
(ステップS2)。フレーム同期が確率したときは次に
来る信号が構成1のフレームの先頭か否かブロックの変
化点(例えばBIC4→BIC1)で判定し(ステップ
S3)、構成1のフレームの先頭でない場合はその先頭
を検出するまで待機する(ステップS4)。
【0043】構成1のフレームの先頭を検出したとき
は、次に来る信号がブロック識別信号のBIC1か否か
を判定し(ステップS5)、BIC1の場合はそのまま
フレーム同期を続け(ステップS6)、上記ステップS
1に戻る。
【0044】その後、ステップS5で入力信号がBIC
1でなくなったときは、BIC3か否かを判定し(ステ
ップS7)、BIC3の検出の場合はフレーム同期をす
ぐに外す(ステップS8)。一方、ステップS7でBI
C3でない場合(即ち、BIC2かBIC4)は前方保
護を行って(ステップS9)、ステップS1に戻る。
【0045】(第3実施例)図8は本発明の第3実施例
のフレーム同期の確立回路の構成例を示し、図9は図8
中の判定回路43の判定条件の一例を示す。本実施例は
図10に示すようなフレーム構成1の信号が送出された
時に、受信側におけるフレーム同期の確立方法に関す
る。図10に示すフレーム構成は、フレームの先頭にの
みブロック識別符号のBIC1が13個連続する。フレ
ーム同期が外れている状態からフレーム同期を確立する
際の手順について以下に述べる。
【0046】まず、図8の入力回路40により受信信号
から順次BICが得られる。ここで得られるBICは、
BIC1からBIC4の4種類とする。41は入力回路
40から得られたBICの種類を順次記録するメモリで
ある。メモリ41はここでは仮に15個のシフトレジス
トとしてあるが、13個以上であればよい。42はカウ
ンタであり、メモリ41上の2番目のレジスタから14
番目のレジスタまでの13個のレジストの中のBIC1
の数をカウントする。判定回路44はメモリ41の1個
目(先頭)のレジスタの内容がBIC4であるか否かを
判定する。判定回路45はメモリ41の2個目のレジス
タの内容がBIC1であるか否かを判定する。判定回路
46はメモリ41の14個目のレジスタの内容がBIC
1であるか否かを判定する。判定回路47はメモリ46
の15個目(最後)のレジスタの内容がBIC3である
か否かを判定する。43は、カウンタ42と判定回路4
4〜47の出力結果から、フレームの先頭か否かを判定
する判定回路である。例えば、判定回路43がフレーム
の先頭と判定する条件としては、図9に示す例が考えら
れる。この例は15個のレジスタの中で2個の誤りまで
許容してフレーム同期を確立する場合の例であり、この
図9に示すような条件が成立するときは、判定回路43
はフレームの先頭と判断して、フレーム同期を確立す
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FM多重放送のデータを送出する際に、1種類のブロッ
ク識別符号と1種類のブロック符号を使って送出するこ
とで、伝送遅延の少ないデータ伝送が得られる。また、
本発明によれば、データの種類に応じて、1種類のブロ
ック識別符号と1種類のブロック符号を使ったフレーム
構成と、積符号からなるフレーム構成とを選択適用して
時分割でデータを送出することで、両方のフレーム構成
の利点を有効に利用できる。また、本発明によれば、F
M多重放送のデータを復号する際に、連続するブロック
識別符号を積分することによってフレーム同期を捕捉す
ることで、従来のフレーム構成で送られた信号の復号に
際して信頼性の高いフレーム同期再生を行うことができ
る。更に、本発明によれば、従来のフレーム構成で信号
が送られた後に1フレーム1パケットで信号が送られた
場合にはフレーム同期保護をすぐに外すことによって、
再度従来のフレーム構成で信号が送出された時にフレー
ム同期に入りやすいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における1フレーム1パケ
ットのフレーム構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例における1フレーム1パケ
ット構成のデータを作成する処理回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の第2実施例におけるFM多重放送の受
信信号の例で、図1の1パケット構成のフレームの信号
と図10のフレームの信号が時分割で送られた場合の受
信信号の例を示す図である。
【図4】図10のフレーム構成のデータを作成する処理
回路の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のデータ作成過程を説明する図である。
【図6】図3に示すような受信信号を復号するためのフ
レーム同期回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】図3のようなフレーム構成2が検出された時に
フレーム同期を外す手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例のフレーム同期の確立回路
の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8の判定回路43の判定条件の一例を示す図
である。
【図10】L−MSK方式での積符号からなる従来のフ
レーム構成を示す図である。
【図11】パリティブロックを分散させないで送出する
場合におけるフレーム構成を示す図である。
【図12】図10のフレーム構成でのブロック識別符号
のパターンを示す図である。
【図13】図10の(272,190)差集合巡回符号
の積符号の誤り訂正能力を示す特性図である。
【符号の説明】
10 誤り検出符号付加部 11 誤り訂正パリティ付加部 12 ブロック識別符号付加部 20 データ入力回路 21 誤り検出符号付加回路 22 メモリ回路 23 横方向パリティ付加回路 24 縦方向パリティ付加回路 25 並べ替え回路 31 構成1用のフレーム同期検出回路 32,36 前方保護回路 33,37 後方保護回路 35 構成2用のフレーム同期検出回路 38 判断回路 40 入力回路 41 メモリ 42 カウンタ 43 判定回路 44〜47 判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 宰 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM多重放送のデータを送出する際に、
    1種類のブロック識別符号と1種類のブロック符号から
    なる1フレーム1パケットのフレーム構成を使用してデ
    ータを送出することを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 入力データを所定バイト単位に分割し、
    該所定バイト単位を1つのパケットデータとして所定ビ
    ットの誤り検出符号を付加するステップと、 前記誤り検出符号が付加されたデータに所定ビットの誤
    り訂正用パリティビットを付加するステップと、 前記誤り訂正用パリティビットが付加された1パケット
    データの先頭に所定ビットの前記ブロック識別符号を付
    加して前記フレーム構成の送信データを作成するステッ
    プとを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ
    伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記1種類のブロック識別符号の長さは
    16ビットとし、該ブロック識別符号のパターンは伝送
    順に 1010 0111 1001 0001 とすることを特徴とする請求項1または2に記載のデー
    タ伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記1種類のブロック符号として(27
    2,190)差集合巡回符号を用いたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 FM多重放送のデータを送出する際に、
    前記1フレーム1パケットのフレーム構成のデータと積
    符号からなるフレーム構成のデータとを時分割で送出す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    データ伝送方法。
  6. 【請求項6】 前記積符号からなるフレーム構成のデー
    タは複数種類のブロック識別符号と(272,190)
    差集合巡回符号の積符号によるフレーム構成のデータで
    あることを特徴とする請求項5に記載のデータ伝送方
    法。
  7. 【請求項7】 FM多重放送のデータを送出する際に、
    比較的長い伝送遅延時間が許されるような情報、例えば
    交通情報,ニュース,天気情報などの情報は前記積符号
    からなるフレーム構成で情報を送出し、一方できるだけ
    リアルタイムで欲しい情報、例えばディファレンシャル
    GPSなどの情報は前記1フレーム1パケットのフレー
    ム構成で情報を送出することを特徴とする請求項5また
    は6に記載のデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】 FM多重放送のデータを復号する際に、
    連続するブロック識別符号を積分することによってフレ
    ーム同期を捕捉することを特徴とする請求項5乃至7の
    いずれかに記載のデータ伝送方法。
  9. 【請求項9】 FM多重放送のデータを復号する際に、
    前記積符号からなるフレーム構成のデータの後に前記1
    フレーム1パケットのフレーム構成のデータが受信され
    たときには、すぐにフレーム同期を外すことを特徴とす
    る請求項5乃至8のいずれかに記載のデータ伝送方法。
  10. 【請求項10】 FM多重放送のデータを送出する際
    に、1種類のブロック識別符号と1種類のブロック符号
    からなる1フレーム1パケットのフレーム構成の送信デ
    ータを作成する手段を具備することを特徴とするデータ
    伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記送信データを作成する手段は、 入力データを所定バイト単位に分割し、該所定バイト単
    位を1つのパケットデータとして所定ビットの誤り検出
    符号を付加する手段と、 前記誤り検出符号が付加されたデータに所定ビットの誤
    り訂正用パリティビットを付加する手段と、 前記誤り訂正用パリティビットが付加された1パケット
    データの先頭に所定ビットの前記ブロック識別符号を付
    加して前記フレーム構成の送信データを作成する手段と
    を有することを特徴とする請求項10に記載のデータ伝
    送システム。
  12. 【請求項12】 FM多重放送のデータを送出する際
    に、前記1フレーム1パケットのフレーム構成のデータ
    と積符号からなるフレーム構成のデータとを時分割で送
    出する手段を具備することを特徴とする請求項10また
    は11に記載のデータ伝送システム。
  13. 【請求項13】 FM多重放送のデータを復号する際
    に、連続するブロック識別符号を積分することによって
    フレーム同期を捕捉するフレーム同期確立手段を具備す
    ることを特徴とする請求項12に記載のデータ伝送シス
    テム。
  14. 【請求項14】 FM多重放送のデータを復号する際
    に、前記積符号からなるフレーム構成のデータの後に前
    記1フレーム1パケットのフレーム構成のデータが受信
    されたか否かを判定する判定手段と、 該判定手段の肯定判定に応じて直ちにフレーム同期を外
    す手段とを有することを特徴とする請求項12または1
    3に記載のデータ伝送システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397366B1 (en) 1995-04-03 2002-05-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Data transmission system, data recording and reproducing apparatus and recording medium each having data structure of error correcting code
US8078962B2 (en) 2003-07-31 2011-12-13 International Business Machines Corporation Apparatus and method for generating web site navigations
CN102868930A (zh) * 2012-09-06 2013-01-09 珠海全志科技股份有限公司 传输流数据包解码方法及装置

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