JPH08232858A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JPH08232858A
JPH08232858A JP3835295A JP3835295A JPH08232858A JP H08232858 A JPH08232858 A JP H08232858A JP 3835295 A JP3835295 A JP 3835295A JP 3835295 A JP3835295 A JP 3835295A JP H08232858 A JPH08232858 A JP H08232858A
Authority
JP
Japan
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fixed scroll
scroll
low pressure
elastic member
base plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3835295A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihide Kobayashi
教秀 小林
Tetsuzo Matsuki
哲三 松木
Kiyoharu Ikeda
清春 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3835295A priority Critical patent/JPH08232858A/ja
Publication of JPH08232858A publication Critical patent/JPH08232858A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向に微小運動可能な固定スクロールの高
圧〜中間圧〜低圧のシールを確実に行い、寝込起動時の
起動不良をなくす事を目的とする。 【構成】 密閉容器内に、台板の片側に板状渦巻歯が形
成された固定スクロールと、台板の片側には該固定スク
ロールの板状渦巻歯と組み合わされて圧縮室を形成する
揺動スクロールと、上記固定スクロールの吐出ガス送出
側に位置し、上記固定スクロールを軸方向に微小運動を
可能ならしめる様に配設された高低圧セパレータとを備
えたスクロール圧縮機において、該固定スクロール背面
またはセパレータ背面の圧力シール箇所を、固定スクロ
ールまたはセパレータの台板に平行な面に形成されたリ
ング状凹形溝と、この溝内に挿入されたリング状弾性部
材、及び弾性加圧部材とにより構成し、該弾性加圧部材
の復元力および、高圧流体力により弾性部材が軸方向、
径方向圧力シールを行える構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機、冷凍機
などに用いられるスクロール圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図12は、特開昭62−199986号
公報に示されたスクロール圧縮機(従来例1)の縦断面
図である。図において、1は固定スクロールであり、そ
の片側(下側)には板状渦巻歯1aが形成されており、
また台板部1bの外周は円筒面形状である。また、板状
渦巻歯1aと反対の面(上側)には、中空円柱形状の凸
部が形成されており、その凸部の対向面、即ち後述の高
低圧セパレータ3の内周面には高圧と低圧を仕切るシー
ル材10を収納する溝が形成されている。2は揺動スク
ロールであり、その片側(上側)には板状渦巻歯2aが
形成されており、また反対側(下側)には主軸8から駆
動力を受けるボス部2cが突設されている。4はフレー
ムであり、その外周部は密閉容器9に固着されており、
また上端面には高低圧セパレータ3が固定されている。
またフレーム4は、揺動スクロール2のスラスト負荷を
支持すると共に、主軸8をラジアル方向に支持する。高
低圧セパレータ3に圧入されたピン5によって、固定ス
クロール1はラジアル方向及び回転方向の拘束を受けて
いる。7はオルダム継ぎ手であり、揺動スクロール2の
自転を拘束すると共に、揺動スクロール2とフレーム4
との位相決めを行っている。8は主軸であり、揺動スク
ロール2を駆動するトルクを電動機から与えられる。
【0003】では次に、従来例1のスクロール圧縮機の
動作の説明を行う。まずはじめに固定スクロール1に作
用する軸方向の力の説明を行う。固定スクロール1に
は、圧縮室のガス圧に起因する上側に押し上げる力が作
用する。他方、固定スクロール1の背面には、固定スク
ロール1の台板1bが突出されたボス部1gの上部に高
圧が作用しており、この高圧によって発生する力で固定
スクロール1は下側に、つまり揺動スクロール2に押し
付けられる設定となっている。引き続き固定スクロール
1に作用するラジアル方向の力の説明を行う。固定スク
ロール1には、主に圧縮室のガス圧に起因するラジアル
方向の力がその板状渦巻歯1aに作用する。その力は、
固定スクロール1の台板1bから突出したボス部1gを
介して高低圧セパレータ3に伝達される。引き続き固定
スクロール1に作用する回転方向(自転方向)のモーメ
ントの説明を行う。固定スクロール1には、揺動スクロ
ール2と同様に、主に圧縮室のガス圧に起因する回転方
向のモーメントが作用する。揺動スクロール2の場合、
このモーメントをオルダム継ぎ手7で受けるのである
が、固定スクロール1の場合これを受ける手段はピン5
である。また、類似の構造(特開平5−263776号
公報)として、図14のように固定スクロールの外周部
がテーパ形状の構造(従来例2)がある。また、図13
は特開昭63−80088号公報に示されたスクロール
圧縮機(従来例3)の縦断面図である。図13におい
て、その構成及び動作の説明を行うが、図12において
行った従来例1の説明と共通の内容は省略する。1は固
定スクロールであり、台板1bの外周には4箇所のボル
トネジ穴が設けられている。12は板バネであり、4箇
所のボルト用キリ穴が設けられている。板バネ12は、
その両端の2箇所のキリ穴にボルトが挿入され、固定ス
クロール1の外周部渦巻側の端面に固定されている。ま
た、板バネ12は、その中央側の2箇所のキリ穴にボル
ト15が挿入され、フレーム3の上端面に固定されてい
る。これによって、固定スクロール1とフレーム3は、
板バネ12によって軸方向に弾性連結されてはいるもの
の、ラジアル方向並びに軸回りの回転方向には基本的に
は固定連結されることになる。ちなみに、板バネ12は
固定スクロール1の反渦巻側の端面に係合されている。
また、固定スクロール1の軸方向上方への移動を拘束す
る手段は、フランジ20によって行われる。また、高低
圧セパレータ3は、フレーム4に対して位置決めされる
ことなく、密閉容器9に全周溶接されている。また、図
15、図16に示したように、吐出空間21と圧縮途中
のガスを導いた中間圧室22を高低圧セパレータ3と固
定スクロール1の台板1bとの間で形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機で特開昭63−80088号の図15、図16に示し
た様なスクロール圧縮機は、吐出空間(高圧)と中間圧
室22(中間圧)とを仕切るシール材10、及び中間圧
室22(中間圧)と吸入空間(低圧)とを仕切るシール
材11、または、吐出空間(高圧)と吸入空間(低圧)
とを仕切るシール材が固定スクロール1の上面に設けら
れた円筒面に設けられている。この場合、固定スクロー
ル1を高低圧セパレータ3に組み合わせる際のインロー
部(円筒面嵌合箇所)が一箇所でないので、組立性が悪
いことに加えて、加工誤差に起因するインロー部のクリ
アランスの偏りが存在し、シール箇所のシール性不良が
生じていた。この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたもので、組立性を改善すると共に、シール箇
所のシール性不良が発生しないスクロール圧縮機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機においては、台板の一方の側面に板状渦巻歯が
形成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロー
ルと、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦
巻歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成す
ると共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための
軸、もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対
し、揺動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固
着支持され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径
方向に支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向
に支持するフレームと、上記固定スクロールのガス流出
側に位置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変
位可能とするように配設された高低圧セパレータとを備
えたものにおいて、互に対向する上記固定スクロール台
板の平面部と上記高低圧セパレータの平面部のいずれか
に位置して上記吐出口を取巻くように形成され、少くと
も運転時は対向する上記高低圧セパレータの平面部、ま
たは固定スクロールの平面部に接触して上記固定スクロ
ールと上記高低圧セパレータ間に形成される空隙を、そ
れぞれ高圧側と中間圧側および中間圧側と低圧側とに区
画し、かつシールする弾性部材よりなる第1、第2のシ
ール部を備えたものである。
【0006】また、第1、第2のシール部は固定スクロ
ールまたは高低圧セパレータに形成された凹形溝と、こ
の凹形溝に挿入されたリング状弾性部材とにより構成さ
れたものである。
【0007】さらに、互に対向する固定スクロールと高
低圧セパレータとの間に形成された空隙を第1・第2の
シール部によって区画・形成された中間圧空隙部と中間
圧縮室とを連通する連通路を設け、この連通路を介して
中間圧ガスを中間圧空隙部に導入する構成としたもので
ある。
【0008】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータとを備えたも
のにおいて、互に対向する上記固定スクロール台板の平
面部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して
上記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、この凹
形溝内底部と、高圧圧縮室または中間圧縮室或はこれら
の圧縮室からそれぞれ送出された冷媒ガスが流入する空
間部とを連通するガス導入路とを備え、上記ガス導入路
を介して導入された冷媒ガスを上記凹形溝に挿入された
リング状弾性部材の溝底面側、および弾性部材の内側面
に作用させて弾性部材をそれぞれ固定スクロールの台板
平面部、または高低圧セパレータの平面部、および上記
凹形溝外周面部に押圧し、上記固定スクロールと上記高
低圧セパレータ間に形成された空隙を高圧側と低圧側と
に区画し、かつシールするものである。
【0009】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータとを備えたも
のにおいて、上記固定スクロールと高低圧セパレータに
形成されて軸方向に伸び、互に対向する面部のいずれか
に位置して上記吐出口を取り巻くように形成された凹形
溝と、上記凹形溝底部と高圧圧縮室、または中間圧縮
室、或は上記高圧圧縮室または中間圧縮室から送出され
た高圧ガスまたは中間圧ガスが流入する空間部とを連通
するガス導入路とを備え、上記ガス導入路を介して導入
された高圧ガス、または中間圧ガスを上記凹形溝内に挿
入されたリング状弾性部材の溝底面側、および弾性部材
の高圧側面部に作用させて、弾性部材をそれぞれ上記高
低圧セパレータの軸方向面部、または上記固定スクロー
ルの軸方向面部、および凹形溝の低圧側内周面に押圧
し、高圧側と低圧側とを区画・シールするものである。
【0010】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータとを備えたも
のにおいて、互に対向する上記固定スクロール台板の平
面部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して
上記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、断面形
状がC字状に形成され、内向きに開口するように上記凹
形溝内に収容され、かつその両端部がそれぞれ上記高低
圧セパレータの平面部、または固定スクロールの平面
部、および上記凹形溝底面部に、弾性的に押圧された状
態に接触して上記固定スクロールと上記高低圧セパレー
タ間に形成された空隙部を高圧側と低圧側とに区画・シ
ールするリング状弾性部材を備え、上記弾性部材のC字
状内部に加わる高圧ガスの外向き押圧力により上記弾性
部材のシール性を向上させるものである。
【0011】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータとを備えたも
のにおいて、互に対向する上記固定スクロール台板の平
面部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して
上記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、この凹
形溝内に挿入されたリング形状の弾性部材と、この弾性
部材と、溝内周面部との間に介在して弾性的に圧縮さ
れ、その復元力により上記弾性部材を上記固定スクロー
ル台板の平面部、または高低圧セパレータの平面部、お
よび上記凹形溝外周面部に押圧して上記固定スクロール
と上記高低圧セパレータ間に形成された空隙を高圧側と
低圧側とに区画・シールするリング形状の弾性加圧部材
とを備え、運転時には上記凹形溝内側部に導入された高
圧ガスの作用により、上記弾性部材の上記押圧力を高
め、シール性を向上させるものである。
【0012】また、弾性加圧部材は、その断面形状が三
角形状に形成され、その径を圧縮して弾性部材と凹形溝
底面との間に凹形溝内側から楔形に介在させ、その復元
力により弾性部材に押圧シール力を付加せしめる構成と
したものである。
【0013】また、弾性部材は、その両端部が互に重合
してリング状に形成され、外側から内向きに圧縮しよう
とする外力が加わると、重合部が摺動して小径のリング
となり、外力の消滅により大径リングに復元可能な合い
口部を有するものである。
【0014】また、固定スクロール台板の平面部、或は
高低圧セパレータの平面部に押圧・密接され、軸線に直
角方向のシール機能を生ぜしめる第1のシール面と、凹
形溝外周面に押圧・シールされ、軸方向のシール機能を
生ぜしめる第2のシール面とを有する弾性部材におい
て、上記第1、第2のシール面間の会合部は面取り等に
よりコーナ切除が施されたものである。
【0015】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
接触すると共に他側部が上記溝外周面、または溝底面に
接触して上記固定スクロールと上記高低圧セパレータ間
に形成された空隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシ
ールするリング状弾性部材とを備えたものにおいて、上
記凹形溝の内周面および/または底面に対応する上記弾
性部材の側面に突出部を設け、低圧側の圧力が高圧側の
圧力より上昇する異常運転時に、上記弾性部材が溝内周
面に押圧されたとき、上記弾性部材の突出部と上記溝内
周面および/または溝底面とにより形成された空間部を
介して上記低圧側から高圧側への高圧ガスの逆流を可能
としたものである。
【0016】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成される空
隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
状の弾性部材とを備えたものにおいて、上記凹形溝内周
壁を溝底面から溝開口部に連通する内周壁連通溝、或は
この内周壁連通溝及び溝底面を溝内側から溝外側に連通
する底面連通溝を設け、上記低圧側圧力が高圧側圧力よ
り上昇する異常運転時に、上記連通溝を介し、上記低圧
側の高圧ガスを高圧側に逆流可能としたものである。
【0017】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成される空
隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
状の弾性部材とを備えたものにおいて、上記凹形溝内周
面に対応する弾性部材の側面部に溝底面側から溝開口部
側に連通する側面連通溝、或はこの側面連通溝および溝
底面に対応する弾性部材の側面部を内側面から外側面に
連通する底面側連通溝を設け、低圧側圧力が高圧側圧力
より上昇する異常運転時に、上記連通溝を介して低圧側
から高圧側への逆流を可能としたものである。
【0018】また、台板の一方の側面に板状渦巻歯が形
成され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
うに形成された凹形溝と、この溝内に挿入され、少くと
も通常運転時は、その一側部が対向する上記固定スクロ
ールの台板平面部、または高低圧セパレータの平面部に
接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成された空
隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
状弾性部材と、上記弾性部材には、その内、外側に加わ
る内外力差に応じ、両端部が摺動してその径を変化させ
得る合い口部とを備えたものにおいて、上記低圧側の圧
力が上記高圧側の圧力より大となる異常運転時に、加わ
る内外力差により上記弾性部材径が縮小したとき、上記
弾性部材の内径が上記溝内周面径より大となるように上
記合い口部にストッパー部を設け、弾性部材内側部と溝
内周面との間に形成された空隙を介して高圧ガスを上記
低圧側から高圧側に逆流可能としたものである。
【0019】
【作用】この発明に於ける請求項1の作用は、高圧側、
中間圧側、低圧側をそれぞれ区画するシール弾性部材を
備えているので、軸方向の歯先シールが中間圧力調整が
容易な状況で行える。また、セパレータの平面部と固定
スクロールの平面部の間に弾性部材を設けているので、
組立時にシール部を他の部位と位置合わせする様な必要
がなく、組立性が優れている。
【0020】請求項2は、セパレータの平面部と固定ス
クロールの平面部の間に設けるシール部を凹形溝とリン
グ状弾性部材とする事で、凹形溝を簡単な機械加工で形
成でき、入手性の良いOリングの様なリング状弾性部材
と組み合わせ、低コスト化が計れる。
【0021】請求項3は、中間圧空隙部と中間圧縮室と
を連通する連通路に導入された中間圧ガスを第2のシー
ル部を構成する弾性部材の溝底面側および弾性部材の内
側面に作用させ、弾性部材を固定スクロールの平面部ま
たは高低圧セパレータの平面部および上記凹形溝外周面
部に押圧させて、シールを行う。このような連通路は部
品点数を増やす事がなく、簡単に設ける事ができる。
【0022】請求項4は、高圧空隙部と高圧圧縮室から
送出された高圧ガスが流入する高圧空間部とを連通する
ガス導入路とガス導入路を介して導入された高圧ガスを
凹形溝に挿入されたリング状弾性部材の溝底面側および
弾性部材の内側面に作用させて、固定スクロールと高低
セパレータ間に形成された空隙を高圧側と低圧側とに区
画しシールする様にした。
【0023】請求項5は、請求項4と同じ作用に加えて
従来の円筒面シールにみられた様な組立性の困難さが解
消できる。何故ならば、弾性部材を凹形溝内で径方向お
よび軸方向に隙間がある状態に組立てる事が可能だから
である。
【0024】請求項6は、弾性部材の断面形状をC字状
にして、内部に加わる高圧ガスの外向き押圧力により弾
性部材のシール性を向上させることができる。これは、
C字状断面部が高圧ガスポケットとして作用する事で、
軸線方向のシール性を向上できるからである。
【0025】請求項7は、弾性部材と溝内周面部との間
にリング形状の弾性加圧部材を設け、弾性加圧部材がシ
ール部材を加圧する事でシール性の向上が計れる。
【0026】請求項8では、弾性加圧部材の断面形状を
三角形状とし、復元力をもたせる構成とすることにより
凹形溝内で、同時に軸線方向、及び軸線に直角方向の加
圧力を発生させる事ができる。
【0027】請求項9では、弾性部材を径方向に縮める
時に発生する元に戻ろうとする復元力によって軸線方向
のシールを行える様にしたものであり、中間圧空隙部が
異常昇圧し、逆圧が生じたような場合、高圧側への逆流
が可能となり、運転不能となったり、弾性部材が破損す
るような危惧がない。
【0028】請求項10は、固定スクロールと高低圧セ
パレータとが接するいわゆる異常昇圧が発生した場合で
も、弾性部材が上記固定スクロールと高低圧セパレータ
間に挟まれる事がないので、弾性部材が損傷する事がな
い。
【0029】請求項11では、弾性部材の突出部が溝内
周面、および/または溝底面と当接して、低圧側から高
圧側へ高圧ガスが逆流する際通路として作用する。
【0030】請求項12では、凹形溝の内周壁を溝底面
から溝開口部に連通する軸方向の内周壁連通溝、或はこ
の内周壁連通溝及び溝底面部を溝内側から溝外側に連通
する軸線に直交する方向の底面連通溝を設けたので、液
圧縮等による逆圧が生じても、低圧側から高圧側への逆
流を可能な構造としている。
【0031】請求項13では、溝内周面に対応する弾性
部材の側面部に軸線方向の側面連通溝、或はこの側面連
通溝および溝底面に対応する弾性部材の側面部に上記軸
線に直交する方向の底面側連通溝を設けたので逆圧現象
が生じても逆流がスムーズに行えるため、運転不能とい
う様な問題は防止できる。
【0032】請求項14では、逆圧が加わり、リング状
弾性部材の径が収縮しても、凹形溝の内周面と弾性部材
の内側面との間に隙間が形成される様に、合い口部にス
トッパー部を設けているので、逆流を確保することがで
きる。
【0033】
【実施例】
実施例1 以下この発明の実施例を図に基づいて説明する。図1
は、実施例1によるスクロール圧縮機の縦断面図であ
り、図2はその要部を示す部分拡大図である。これらの
図において、1は固定スクロールで、その台板1bの中
央部には吐出口1eが穿設されており、台板の一方の側
面には板状渦巻歯1aが形成されている。また台板1b
の外周は円筒面形状である。2は揺動スクロールであ
り、その台板2bの一側面上には上記固定スクロール1
の板状渦巻歯1aと組合されて圧縮室を形成する板状渦
巻歯2aが形成されており、上記台板2bの他側面に
は、駆動モータに固着された主軸8から駆動力を受ける
ボス部2cが突設されている。3は、高低圧セパレータ
であり、上記固定スクロール1の吐出口1eを介して送
出される高圧ガス流出側に位置し、上記固定スクロール
1を軸方向に所定量の変位可能とするように配設された
ものである。
【0034】4はフレームであり、その外周部は密閉容
器9に固着されており、その固着箇所の上方が高圧空
間、下方が低圧空間となっている。また上端面は上記高
低圧セパレータ3とボルト4aにて締結されている。ま
たフレーム4は、揺動スクロール2のスラスト負荷を支
持すると共に、主軸8をラジアル方向に支持する。フレ
ーム4と高低圧セパレータ3とは、リーマピン等の位置
決めピン6によってラジアル方向及び回転方向の位置決
めがなされており、また高低圧セパレータ3に圧入され
たリーマピン等の回転規制ピン5によって固定スクロー
ル1は回転方向の拘束を受けている。高低圧セパレータ
3は、下方に円筒形状の凹部が形成されており、その凹
部に固定スクロール1の台板1bの外周部1cが嵌合さ
れ、上記固定スクロール1を軸方向に、所定量の変位を
可能とすると共に、固定スクロール1に作用するラジア
ル方向負荷はこの嵌合部を介して高低圧セパレータ3に
伝達される。
【0035】7はオルダム継ぎ手であり、揺動スクロー
ル2の自転を拘束すると共に揺動スクロール2とフレー
ム4との位相決めを行っている。8は主軸であり、揺動
スクロール2を駆動するトルクを電動機から与えられ
る。1f1 、2f1 は、上記固定スクロールの台板1b
の平面部に位置して上記吐出口1eを取巻くように形成
された第1、第2の凹形溝、10、11はそれぞれ上記
凹形溝1f1 、2f1 に挿入され、運転時は対向する上
記高低圧セパレータ3の平面部3aに接触して上記固定
スクロール1と高低圧セパレータ3間に形成された空隙
部を、それぞれ高圧側と中間圧側、及び中間圧側と低圧
側とに区画し、かつシールする第1、第2のリング状弾
性部材である。この実施例においては、上記のように第
1および第2の凹形溝1f1 、2f1と、この凹形溝1
1 、2f1 にそれぞれ挿入された第1、第2の弾性部
材10、11とにより第1、および第2のシール部1
f、2fが構成される。
【0036】以上のように、固定スクロール1と高低圧
セパレータ3間の空隙部を第1、第2の弾性部材10、
11によって区画・シールされた高圧空隙部Aには、吐
出口1eを介して高圧圧縮室から送出された高圧ガスが
流入する。また、低圧空隙部Cでは、高低圧セパレータ
3の凹部と固定スクロール1の台板外周部1cとの嵌合
部を介し、フレーム4の下部空間と同等レベルの低圧と
なる。また、中間圧空隙部Bには、連通路1dを介して
中間圧縮室から中間圧ガスが流入する。図2は、この実
施例における第1のシール部1f、或は第2のシール部
2fの構成を示す断面図であり、図2(a)、図2
(c)は組立て前の状態、図2(b)、図2(d)は組
立て後の状態を示す。図2(b)、図2(d)におい
て、固定スクロール1と、高低圧セパレータ3の間に
は、軸方向に固定スクロール1が、所定量の移動ができ
るように最大リリーフ量δcの隙間が設けられている。
この位置で第1、或は第2の弾性部材10、11は所定
量圧縮された状態にあり、高圧側と低圧側、すなわち、
高圧空隙部Aと中間圧空隙部Bとの間、或は中間圧空隙
部Bと低圧空隙部Cとの間のシールがなされる。
【0037】尚、寝込み起動時等の液圧縮による異常昇
圧時にδc=0、つまり固定スクロール1と高低圧セパ
レータ3とが接する場合でも、第1、第2の弾性部材1
0、11が塑性変形しない様に各部寸法が設定されてい
る。また、中間圧空隙部Bに導入する中間圧ガスは、固
定スクロール1の台板1bに設けた連通路1dを介して
導入され、板状渦巻歯1a及び2aの歯先と、対応する
台板面との間のシール性、耐摩耗性を考慮して中間圧空
隙部内の軸方向圧力、及びその受圧面積が設定される。
以上のように、固定スクロール1または高低圧セパレー
タ3の平面部にシール部を構成することにより、従来技
術の課題でもある固定スクロール1、或は高低圧セパレ
ータ3の円筒面にシール部を設けた場合の組立時の困難
性、およびこの困難性に起因して発生するシール不良の
問題等を解消することができるものである。
【0038】実施例2 図3は、第1のシール部1f、または第2のシール部2
fの他の実施例を示す部分断面図であり、図3(a)、
図3(c)は非運転時の状態を示し、図3(b)、図3
(d)は運転時の状態を示す。これらの図において、δ
xは弾性部材10と、高低圧セパレータ3との間に設定
された微小な隙間、1jは凹形溝1f1 内底部と高圧圧
縮室、或は高圧圧縮室から送出された高圧ガスが流入す
る高圧空間部Dとを連通するガス導入路である。圧縮動
作により、吐出口1eを介して高圧圧縮室から送出され
た高圧ガスが上記隙間δxを流れ[図3(a)または図
3(c)]、更にガス導入路1jを通った高圧ガスが弾
性部材10の斜面10aに作用する。この作用により、
図3(b)、図3(d)に示すように弾性部材10を軸
方向に移動させ、上記隙間δxを0とすると共に、弾性
部材10の径が拡張して凹形溝外周面1f0 に押圧し、
高圧空隙部Aと中間圧空隙部B間のシールがなされる。
この場合、リング状弾性部材10を比較的加工性のよい
簡単な斜面10aを有する断面形状に形成することによ
り、高圧ガスを有効に活用してシール性をもたせること
ができると共に、弾性部材10が塑性変形したり、異常
摩耗によるシール不良を起こすという問題もない。
【0039】図3と同様な構成により、第2のシール部
2fを形成することができる。即ち、第2のシール部2
fのリング状凹形溝2f1 内底部と、中間圧縮室、また
はこの中間圧縮室から送出された中間圧ガスが流入する
空間部Eとを連通するガス導入路1jを設け、このガス
導入路1jを介して導入された中間圧ガスを、図3に示
す弾性部材10と同様に形成された弾性部材11の斜面
11aに作用させることにより、弾性部材11を、互に
対向する高低圧セパレータ3の平面部または固定スクロ
ール1の台板平面部、および上記凹形溝外周面部2f0
に押圧して中間圧空隙部Bと低圧空隙部Cとの間をシー
ルすることができる。
【0040】実施例3 図4は、実施例3による第1のシール部1f、或は第2
のシール部2fを示す部分断面図である。これらの図に
おいて、1f1 、2f1 は固定スクロール1の軸方向に
伸びる面部、例えば図12の円筒状ボス部1gの外周面
部に設けたリング状凹形溝、δxは、実施例2と同様の
微小な隙間、1jは高圧側空間と凹形溝底部とを連通す
るガス導入路である。第1のシール部1fの場合、高圧
側空間として高圧圧縮室、または吐出口1eを介して送
出された高圧ガスが流入する高圧空間部Dが該当し、第
2のシール部2fの場合は、高圧側空間として中間圧縮
室E、或は中間圧縮室から送出された中間ガスが流入す
る中間圧空間部Eが該当する。圧縮動作により、高圧側
空間より隙間δxを通って低圧側にガス冷媒が流れると
同時に、ガス導入路1jを介して高圧側ガスが弾性部材
10、或は11の凹形溝底面側に作用し、上記弾性部材
を高低圧セパレータ3の軸方向面部に押圧する。このと
き弾性部材10、或は11の高圧側面10b、11bに
加わるガス圧により弾性部材10或は11を凹形溝の低
圧側内周面1fl 或いは2fl に押圧するため、高圧側
と低圧側、即ち高圧空間部Dと中間圧空間部E、或は中
間圧空間部Eと低圧側空間部Cの間のシールがなされ
る。
【0041】上記実施例において凹形溝1f1 、2f1
は固定スクロール1に設けた場合について説明したが、
高低圧セパレータ3側に設けても同様な効果を奏する。
【0042】実施例4 実施例1においては、断面形状が方形状、或は円形状の
リング状弾性部材を凹形溝部に挿入することによりシー
ル部を構成するものを示したが、図5に示すように、リ
ング状弾性部材16の断面形状をC字状に形成し、その
開口部16aが内向きとなるように、かつC字状の両端
部16bがそれぞれ、高低圧セパレータ3の平面部3a
と、固定スクロール1に設けた凹形溝1f1 または2f
1 の底面部、1fb または2fb との間に弾性的に押圧
された状態に当接させることにより、上記固定スクロー
ル1と高低圧セパレータ3間に形成された空隙を高圧側
と中間圧側または低圧側、或は中間圧側と低圧側とに区
画・シールすることができる。運転時には、高圧圧縮
室、或は中間圧縮室から送出された高圧ガス、或は中間
圧ガスが上記C字状部の内側に加わるため、上記C字状
の両端部16bにおけるシール性を更に高めることがで
きる。なお、上記実施例においては凹形溝1f1 、或は
2f1 を固定スクロール1に設けたものを示したが、高
低圧セパレータ3側に設けた場合も、同様な効果を得る
ことができる。
【0043】実施例5 図6は、実施例5によるシール部の構成を示す詳細部分
断面図、図6(a)、図6(c)は組立て前、図6
(b)、図6(d)は組立て後の状態を示す。図6
(c)、図6(d)において、19は、弾性加圧部材で
あり、弾性部材10、或は11と、凹形溝1f1 、或は
2f1 の内周面部(溝内周面1fi 、2fi および溝底
面1fb 、2fb )との間に介在して弾性的に圧縮さ
れ、その復元力により上記弾性部材10或は11を、高
低圧セパレータ3の平面部3a、および上記凹形溝外周
面部1f0 、2f0 に押圧して上記固定スクロール1と
高低圧セパレータ3間に形成された空隙を高圧側と低圧
側とに区画・シールするものである。図6dは、弾性加
圧部材19としてコイルバネ、或は弾力性のある中空、
中実のC形リング状のもの等を使用した例を示すもので
あり、運転時は、高圧圧縮室から吐出された高圧ガスが
吐出口1eを介して凹形溝内側部に導入され、弾性部材
10、或は11の溝底面側及び内側面側に作用し、上記
押圧力を増強して、そのシール性を向上させるので高圧
側から低圧側へのガス漏れを充分防止することができ
る。
【0044】シール性を向上させるガス圧は、上記のよ
うに高圧圧縮室から送出された高圧ガスを第1の弾性部
材10に作用させることができる他、中間圧縮室からガ
ス導入路(例えば図3の1g)を介して導入した中間圧
ガスを第2の弾性部材11に作用させても同様な効果を
得ることができる。また、上記実施例において、凹形溝
f1は、固定スクロール1に設けたものを示したが、高
低圧セパレータ3側に設けてもよい。
【0045】また、図6(a)、図6(b)、図7
(c)、図7(d)に示すように、断面形状が三角形状
に形成されたC形リング状の弾性加圧部材18の外径を
圧縮して弾性部材10または11と、それぞれ対応する
凹形溝底面1fb 或は2fb との間に、凹形溝内側から
楔形に介在させ、その復元力により弾性部材10、11
に押圧シール力を加える構成としてもよい。この場合、
凹形溝1f1 、或は2f1 の内側部に導入された高圧側
冷媒ガス(高圧ガス、或は中間圧ガス)が上記楔形三角
形18の内側辺部18aに作用するが、上記三角形の斜
辺の傾きθを変化させることにより、その分力が調整で
き、軸(線)方向の押圧力/直角方向(軸線に対する)
の押圧力の比率の調整を可能とすることができる。した
がって、弾性部材10、11の断面形状を変化させて
も、上記両方向のシール面押圧力を適切な比率に設定す
ることができる。さらに上記内側辺部18aに加わる受
圧面積を変化させることにより上記押圧力の大きさも適
切な値とすることができる。また、上記実施例では、凹
形溝1f1 、2f1 を固定スクロール1に設けたものを
示したが、高低圧セパレータ3側に設け、第1、第2の
シール部1f、2fを構成しても同様な効果を得ること
ができる。
【0046】また、図8に示すように弾性部材10或は
11は、その両端部が互に重合してリング状に形成さ
れ、外側から内向きに圧縮しようとする外力(外力和>
内力和)が加わると、その両端部が摺動して小形のリン
グとなり、外力の消滅により大径リングに復元可能な合
い口部10pを有する構造のものとし、所定のばね定数
を有する弾性加圧部材18或は19等と組合わせること
により、後述の液圧縮等により低圧側圧力(高圧に対す
る中間圧、中間圧に対する低圧)が異常昇圧した様な場
合、低圧側から高圧側への逆流を可能とし、弾性部材1
0、11等の破損を防止することができる。なお、上記
実施例では凹形溝を固定スクロール1に設けたものを示
したが、高低圧セパレータ3に設けても同様な効果を得
ることができる。
【0047】また、弾性部材10が、四弗化エチレン樹
脂(PTFE)等、比較的軟質の材料で構成されている
場合、図6(a)から図6(b)への組立に際し、弾性
部材の復元力等が作用して弾性部材が径方向に広がろう
とし、隙間δc部分に膨れ出す場合がある。この状態
で、液圧縮等による異常昇圧が生じたとき、δcが0と
なると、膨れ出した部分が摩耗したり、摩耗粉が隙間δ
cの中に詰まり、軸方向の移動に支障を来すようにな
る。よって図に示すように、高低圧セパレータ3の平面
部3aに押圧されて密接し、軸線に直角方向のシール機
能を発生させる弾性部材の第1のシール面10d、11
dと、凹形溝1f1 、2f1 の外周面1f0、2f0
押圧されてシール機能を生ぜしめる弾性部材の第2のシ
ール面10e、11eとの会合部に面取り等のコーナ切
除10c、11cを施すことにより上記のような不具合
現象の発生を防止することができる。
【0048】実施例6 図9は、実施例6の要部を示す断面図であり、図9
(a)はスクロール圧縮機が通常運転を行なっている場
合のシール部の部分拡大図で、高圧側から低圧側への流
体の漏れを防止しているが、例えば、圧縮機内部が、冷
媒液で充満した状態からの運転、いわゆる寝込み起動を
行う様な場合、図1に示す構成のスクロール圧縮機で
は、中間圧縮室内部等に侵入した液が、図9(b)に示
す矢印の方向へ流れ、高圧側空間へ逆流しようとする。
ところが、図の様にシールがなされ、起動不良等不具合
が発生する。よって、凹形溝1f1 の内周面1fi およ
び/または底面1fb に対応する上記弾性部材10に突
出部10fを設け、低圧側の圧力が高圧側の圧力より上
昇する異常運転時に、上記弾性部材10が凹形溝1f1
の内周面1fi に押圧されたとき、上記弾性部材10の
突出部10fと上記溝内周面1fi および/または溝底
面1fb との間に形成された空間部を介して上記低圧側
から高圧側への高圧ガスの逆流を可能とすることにより
上記のような不具合を解消することができる。また、図
9(f)に示すように、凹形溝1f1 の内周面1fi
よび/または底面1fb に対応する上記弾性部材10の
側面を波状とすることにより逆流のための通路が確保で
きる。尚、上記実施例では凹形溝1f1 を固定スクロー
ル1に設けた場合を示したが、高低圧セパレータ3に設
けても同様な効果を得ることができる。
【0049】実施例7 図10は、実施例7による要部を示す断面図、及び斜視
図である。図10(b)において1fk は凹形溝内周壁
1fi に設けられ、溝底面部1fb から溝開口部1fm
に到る例えば、軸線方向の内周壁連通溝である。通常運
転時は、図10(a)のように弾性部材10によって高
圧側と低圧側がシールされているが、液圧縮のような異
常運転時には逆圧が生じ、弾性部材10が溝内周面1f
i に密接して運転不能となったり、弾性部材10が破損
したりする場合がある。しかし、上記内周壁連通溝1f
k を設けたことにより逆圧発生時に、図10(b)に矢
印で示すように低圧側から高圧側に流れる逆流が形成さ
れ、上記のような不具合が解消される。上記実施例で
は、凹形溝1f1 の内周壁1fi に軸線方向の内周壁連
通溝1fk を設けた場合を示したが、上記内周壁連通溝
1fk および溝底面1fb を溝内側(溝内周面1fi
から溝外側(溝外周面1f0 )に到る、例えば上記軸線
に直角方向の底面連通溝を設けても同様な効果が得られ
る。また、上記実施例では凹形溝1f1 を固定スクロー
ル1に設けたものを示したが、高低圧セパレータ3側に
設けてもよい。
【0050】実施例8 図11は、実施例8によるスクロール圧縮機の要部を示
す断面図、および斜視図である。これらの図において、
10kは、凹形溝内周面1fi に対応する弾性部材10
の側面部10iに形成された軸線方向の側面連通溝であ
る。通常運転時には、図11(a)に示すようにリング
状弾性部材10が高圧側と低圧側との圧力差によって凹
形溝の溝外周面1f0 、及び高低圧セパレータ3の平面
部3aに押圧され、高圧側と低圧側がシールされてい
る。しかし前述のような液圧縮等による逆圧現象が生じ
た場合には固定スクロール1が軸線方向に移動して高低
圧セパレータ3に当接すると共に上記弾性部材10が凹
形溝1f1 の内周面1fi 及び高低圧セパレータ3の平
面部3aに密接して密封状態となる。このような逆圧現
象が生じても高圧ガスを上記側面連通溝10kを介して
高圧側に逆流させることができるので運転が停止した
り、弾性部材10が破損するという危惧は解消する。ま
た、10mは、上記凹形溝1f1 の溝底面部1fb に対
応する弾性部材10の側面部に形成され、軸線方向に直
交する底面側連通溝であり、図11に示すように、上記
側面連通溝10kと併設することにより、逆圧発生時に
高圧側への逆流をより容易ならしめることができる。ま
た、上記実施例では、凹形溝を固定スクロール1に設け
たものを示したが、高低圧セパレータ3に設けた場合も
同様に効果を得ることができる。
【0051】なお上記実施例において、側面連通溝10
k及び底面側連通溝10mは、弾性部材10にそれぞれ
軸線方向及び軸線に直角方向に設けたが、側面連通溝1
0kは溝底面1fb 側から溝開口部1fm 側に連通して
あれば途中の経路に拘らず同様な効果を得ることができ
る。
【0052】実施例9 図8(a)、図8(b)は、この実施例におけるシール
部の部分断面図、図8(c)、図8(d)は上記シール
部を構成する弾性部材の合い口部を示す斜視図である。
通常の運転時は、高圧側から低圧側へ冷媒ガスが流れる
のでリング状弾性部材10は図8(a)に示す様な位置
で高圧側と低圧側間を区画すると共にシールする。しか
し、液冷媒の寝込み起動時等、圧縮室に液冷媒が吸入さ
れると異常昇圧が生じ、例えば中間圧側が高圧側より圧
力が上昇した様な場合、内外圧差により、弾性部10の
外径が縮まる。しかし、この実施例では、図8(b)に
示すように凹形溝1f1 の内周面1fi と弾性部材10
の内側面10iとの間に隙間が形成される様に、合い口
部10pにストッパー部10p1 を設けているので、上
記の様に逆圧現象が生じても逆流が可能となり、起動不
良、或は弾性部材破損等の不具合を防止することができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
高低圧セパレータと固定スクロールの平面部に高圧側、
中間圧側、低圧側をそれぞれ区画するシール弾性部材を
設けているので、軸方向の歯先シールが中間圧力調整で
容易に行え、かつ、組立時にシール部を他の部位と位置
合わせする様な必要がなく、組立性が優れている。
【0054】請求項2の発明によれば、高低圧セパレー
タの平面部と固定スクロールの平面部の間に設けるシー
ル部を凹形溝とリング状弾性部材とにより構成する事で
凹形溝を簡単な機械加工で形成でき、入手性の良いOリ
ングの様なリング状弾性部材と組み合わせて低コスト化
が計れる。
【0055】請求項3の発明によれば、中間圧空隙部と
中間圧縮室とを連通する連通路を必要最小限の大きさに
設定されている固定スクロールの台板厚さの部分に貫通
穴として設ける事ができるので、連通穴を削る小径ドリ
ルの寿命が延び、工具コストの低減が計れる。
【0056】請求項4の発明によれば、ガス導入路から
高圧ガスを導入してシール性を向上させる事ができる。
【0057】請求項5の発明によれば、従来の円筒面シ
ールにみられた様な組立性の困難さが、リング状弾性部
材を凹形溝内で径方向、軸方向に隙間がある状態に組立
てる事ができるので解消する事ができる。
【0058】請求項6の発明によれば、断面形状をC字
状にして内部に加わる高圧ガスの外向き押圧力により、
弾性部材のシール性を向上させることができる。
【0059】請求項7の発明によれば、弾性部材と溝内
周面部との間にリング形状の弾性加圧部材を設け、弾性
加圧部材が弾性部材を加圧する事でシール性の向上が計
れる。
【0060】請求項8では、弾性加工部材の断面形状を
三角形状とする事で凹形溝内で軸線方向、及び軸線に直
角方向に同時に加圧力を発生させる事ができる。
【0061】請求項9では、弾性部材を径方向に縮める
時に発生する、元に戻ろうとする復元力によって径方
向、即ち軸線に直角方向のシール性が向上する。
【0062】請求項10では、弾性部材の第1のシール
面と第2のシール面との会合部に面取り等のコーナ切除
が施されているので、弾性部材が損傷する事がない。
【0063】請求項11では、弾性部材の突出部が溝内
周面および溝底面と当接して、低圧側から高圧側へ高圧
ガスが逆流できる通路として作用し、逆流がスムーズに
行える。
【0064】請求項12では、凹形溝の内周壁を軸方向
に連通する内周壁連通溝、或はこの内周壁連通溝及び溝
底面部を軸線に直交する方向の底面連通溝を設けたの
で、液圧縮等による逆圧が生じても低圧側から高圧側へ
の逆流が可能となり、運転不能となったり、弾性部材が
破損するという問題が解消する。
【0065】請求項13では、溝内周面に対応する弾性
部材の側面部に軸線方向の側面連通溝、或はこの側面連
通溝および溝底面に対応する弾性部材の側面部に軸線に
直交する方向の底面側連通溝を設けたので前項と同様な
効果が得られる。
【0066】請求項14では、低圧側から高圧側へ高圧
ガスが逆流する際弾性部材の合い口部にストッパー部を
設け、ある程度弾性部材が内径方向に縮んだ時凹形溝の
内周面と、弾性部材の内側面との間に隙間が確保でき、
逆流がスムーズに行える様にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるスクロール圧縮機の
断面図である。
【図2】図1に示すスクロール圧縮機の要部を示す部分
拡大図である。
【図3】この発明の実施例2によるスクロール圧縮機の
要部を示す部分拡大図である。
【図4】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
要部を示す部分拡大図である。
【図5】この発明の実施例4によるスクロール圧縮機の
要部を示す部分拡大図である。
【図6】この発明の実施例5によるスクロール圧縮機の
要部を示す部分拡大図である。
【図7】図6に示す弾性部材および弾性加圧部材の平面
図および斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例によるスクロール圧縮機
の要部を示す断面図、及び斜視図である。
【図9】この発明の実施例6によるスクロール圧縮機の
要部を示す断面図、及び斜視図である。
【図10】この発明の実施例7によるスクロール圧縮機
の要部を示す断面図、及び斜視図である。
【図11】この発明の実施例8によるスクロール圧縮機
の要部を示す断面図、及び斜視図である。
【図12】従来例1を示すスクロール圧縮機の断面図で
ある。
【図13】従来例3を示すスクロール圧縮機の断面図で
ある。
【図14】従来例2を示すスクロール圧縮機の要部を示
す断面図である。
【図15】その他の従来例を示すスクロール圧縮機の要
部を示す断面図である。
【図16】さらに他の従来例を示すスクロール圧縮機の
要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 1a、2a 板状渦巻歯 1b、2b 台板 1d 連通路 1e 吐出口 1f、2f 第1、第2のシール部 1f1 、2f1 第1、第2の凹形溝 1fb 、2fb 第1、第2の凹形溝の底面 1fi 、2fi 第1、第2の凹形溝の内周面 1fk 内周壁連通溝 1fl 、2fl 凹形溝の低圧側内周面 1fm 第1の凹形溝の溝開口部 1f0 、2f0 第1、第2の凹形溝の外周面 1j ガス導入路 2 揺動スクロール 3 高低圧セパレータ 3a 高低圧セパレータの平面部 3b 高低圧セパレータの軸方向面部 4 フレーム 8 主軸 9 密閉容器 10、11 第1、第2の弾性部材 10a、11a 第1、第2の弾性部材の斜面 10b、11b 第1、第2の弾性部材の高圧側面 10c、11c 第1、第2の弾性部材のコーナ切除部 10d、11d 第1、第2の弾性部材の第1のシール
面 10e、11e 第1、第2の弾性部材の第2のシール
面 10f 突出部 10i 弾性部材の内周面 10k 側面連通溝 10m 底面側連通溝 10p 合い口部 10p1 ストッパー部 16 断面形状がC字状の弾性部材 16b 断面形状がC字状の端部 18、19 弾性加圧部材 A 高圧空隙部 B 中間圧空隙部 C 低圧空隙部 D 高圧空間部 E 中間圧空間部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成さ
    れ、中央部には吐出口が穿設された固定スクロールと、
    台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻歯と
    組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成すると共
    に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、もし
    くは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺動運
    動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持さ
    れ、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に支
    持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持す
    るフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位置
    し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能と
    するように配設された高低圧セパレータとを備えたもの
    において、互に対向する上記固定スクロール台板の平面
    部と上記高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置し
    て上記吐出口を取巻くように形成され、少くとも運転時
    は対向する上記高低圧セパレータの平面部、または固定
    スクロールの平面部に接触して上記固定スクロールと上
    記高低圧セパレータ間に形成される空隙を、それぞれ高
    圧側と中間圧側および中間圧側と低圧側とに区画し、か
    つシールする弾性部材よりなる第1、第2のシール部を
    備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 第1、第2のシール部は固定スクロール
    または高低圧セパレータに形成された凹形溝と、この凹
    形溝に挿入されたリング状弾性部材とにより構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 互に対向する固定スクロールと高低圧セ
    パレータとの間に形成された空隙を第1・第2のシール
    部によって区画・形成された中間圧空隙部と中間圧縮室
    とを連通する連通路を設け、この連通路を介して中間圧
    ガスを中間圧空隙部に導入することを特徴とする請求項
    1記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成さ
    れ、中央部には吐出口が穿設された固定スクロールと、
    台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻歯と
    組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成すると共
    に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、もし
    くは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺動運
    動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持さ
    れ、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に支
    持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持す
    るフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位置
    し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能と
    するように配設された高低圧セパレータとを備えたもの
    において、互に対向する上記固定スクロール台板の平面
    部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して上
    記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、この凹形
    溝内底部と、高圧圧縮室または中間圧縮室或はこれらの
    圧縮室からそれぞれ送出された冷媒ガスが流入する空間
    部とを連通するガス導入路とを備え、上記ガス導入路を
    介して導入された冷媒ガスを上記凹形溝に挿入されたリ
    ング状弾性部材の溝底面側、および弾性部材の内側面に
    作用させて弾性部材をそれぞれ固定スクロールの台板平
    面部、または高低圧セパレータの平面部、および上記凹
    形溝外周面部に押圧し、上記固定スクロールと上記高低
    圧セパレータ間に形成された空隙を高圧側と低圧側とに
    区画し、かつシールすることを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  5. 【請求項5】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成さ
    れ、中央部には吐出口が穿設された固定スクロールと、
    台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻歯と
    組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成すると共
    に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、もし
    くは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺動運
    動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持さ
    れ、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に支
    持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持す
    るフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位置
    し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能と
    するように配設された高低圧セパレータとを備えたもの
    において、上記固定スクロールと高低圧セパレータに形
    成されて軸方向に伸び、互に対向する面部のいずれかに
    位置して上記吐出口を取り巻くように形成された凹形溝
    と、上記凹形溝底部と高圧圧縮室、または中間圧縮室、
    或は上記高圧圧縮室または中間圧縮室から送出された高
    圧ガスまたは中間圧ガスが流入する空間部とを連通する
    ガス導入路とを備え、上記ガス導入路を介して導入され
    た高圧ガス、または中間圧ガスを上記凹形溝内に挿入さ
    れたリング状弾性部材の溝底面側、および弾性部材の高
    圧側面部に作用させて、弾性部材をそれぞれ上記高低圧
    セパレータの軸方向面部、または上記固定スクロールの
    軸方向面部、および凹形溝の低圧側内周面に押圧し、高
    圧側と低圧側とを区画・シールすることを特徴とするス
    クロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成さ
    れ、中央部には吐出口が穿設された固定スクロールと、
    台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻歯と
    組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成すると共
    に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、もし
    くは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺動運
    動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持さ
    れ、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に支
    持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持す
    るフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位置
    し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能と
    するように配設された高低圧セパレータとを備えたもの
    において、互に対向する上記固定スクロール台板の平面
    部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して上
    記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、断面形状
    がC字状に形成され、内向きに開口するように上記凹形
    溝内に収容され、かつその両端部がそれぞれ上記高低圧
    セパレータの平面部、または固定スクロールの平面部、
    および上記凹形溝底面部に、弾性的に押圧された状態に
    接触して上記固定スクロールと上記高低圧セパレータ間
    に形成された空隙部を高圧側と低圧側とに区画・シール
    するリング状弾性部材を備え、上記弾性部材のC字状内
    部に加わる高圧ガスの外向き押圧力により上記弾性部材
    のシール性を向上させることを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  7. 【請求項7】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成さ
    れ、中央部には吐出口が穿設された固定スクロールと、
    台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻歯と
    組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成すると共
    に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、もし
    くは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺動運
    動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持さ
    れ、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に支
    持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持す
    るフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位置
    し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能と
    するように配設された高低圧セパレータとを備えたもの
    において、互に対向する上記固定スクロール台板の平面
    部と高低圧セパレータの平面部のいずれかに位置して上
    記吐出口を取巻くように形成された凹形溝と、この凹形
    溝内に挿入されたリング形状の弾性部材と、この弾性部
    材と、溝内周面部との間に介在して弾性的に圧縮され、
    その復元力により上記弾性部材を上記固定スクロール台
    板の平面部、または高低圧セパレータの平面部、および
    上記凹形溝外周面部に押圧して上記固定スクロールと上
    記高低圧セパレータ間に形成された空隙を高圧側と低圧
    側とに区画・シールするリング形状の弾性加圧部材とを
    備え、運転時には上記凹形溝内側部に導入された高圧ガ
    スの作用により、上記弾性部材の上記押圧力を高め、シ
    ール性を向上させることを特徴とするスクロール圧縮
    機。
  8. 【請求項8】 弾性加圧部材は、その断面形状が三角形
    状に形成され、その径を圧縮して弾性部材と凹形溝底面
    との間に凹形溝内側から楔形に介在させ、その復元力に
    より弾性部材に押圧シール力を付加せしめることを特徴
    とする請求項7記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 弾性部材は、その両端部が互に重合して
    リング状に形成され、外側から内向きに圧縮しようとす
    る外力が加わると、重合部が摺動して小径のリングとな
    り、外力の消滅により大径リングに復元可能な合い口部
    を有することを特徴とする請求項7記載のスクロール圧
    縮機。
  10. 【請求項10】 固定スクロール台板の平面部、或は高
    低圧セパレータの平面部に押圧・密接され、軸線に直角
    方向のシール機能を生ぜしめる第1のシール面と、凹形
    溝外周面に押圧・シールされ、軸方向のシール機能を生
    ぜしめる第2のシール面とを有する弾性部材において、
    上記第1、第2のシール面間の会合部は面取り等により
    コーナ切除が施されていることを特徴とする請求項7記
    載のスクロール圧縮機。
  11. 【請求項11】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成
    され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
    と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
    歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
    と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
    もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
    動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
    され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
    支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
    するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
    置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
    とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
    する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
    タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
    うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
    とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
    レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
    接触すると共に他側部が上記溝外周面、または溝底面に
    接触して上記固定スクロールと上記高低圧セパレータ間
    に形成された空隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシ
    ールするリング状弾性部材とを備えたものにおいて、上
    記凹形溝の内周面および/または底面に対応する上記弾
    性部材の側面に突出部を設け、低圧側の圧力が高圧側の
    圧力より上昇する異常運転時に、上記弾性部材が溝内周
    面に押圧されたとき、上記弾性部材の突出部と上記溝内
    周面および/または溝底面とにより形成された空間部を
    介して上記低圧側から高圧側への高圧ガスの逆流を可能
    としたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  12. 【請求項12】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成
    され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
    と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
    歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
    と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
    もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
    動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
    され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
    支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
    するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
    置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
    とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
    する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
    タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
    うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
    とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
    レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
    接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
    定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成される空
    隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
    状の弾性部材とを備えたものにおいて、上記凹形溝内周
    壁を溝底面から溝開口部に連通する内周壁連通溝、或は
    この内周壁連通溝及び溝底面を溝内側から溝外側に連通
    する底面連通溝を設け、上記低圧側圧力が高圧側圧力よ
    り上昇する異常運転時に、上記連通溝を介し、上記低圧
    側の高圧ガスを高圧側に逆流可能としたことを特徴とす
    るスクロール圧縮機。
  13. 【請求項13】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成
    され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
    と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
    歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
    と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
    もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
    動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
    され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
    支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
    するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
    置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
    とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
    する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
    タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
    うに形成された凹形溝と、この凹形溝に挿入され、少く
    とも通常運転時はその一側部が対向する上記高低圧セパ
    レータの平面部、または固定スクロールの台板平面部に
    接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
    定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成される空
    隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
    状の弾性部材とを備えたものにおいて、上記凹形溝内周
    面に対応する弾性部材の側面部に溝底面側から溝開口部
    側に連通する側面連通溝、或はこの側面連通溝および溝
    底面に対応する弾性部材の側面部を内側面から外側面に
    連通する底面側連通溝を設け、低圧側圧力が高圧側圧力
    より上昇する異常運転時に、上記連通溝を介して低圧側
    から高圧側への逆流を可能としたことを特徴とするスク
    ロール圧縮機。
  14. 【請求項14】 台板の一方の側面に板状渦巻歯が形成
    され、中央部には吐出口が穿設された固定スクロール
    と、台板の一側面上には上記固定スクロールの板状渦巻
    歯と組合されて圧縮室を形成する板状渦巻歯を形成する
    と共に、該台板の他側面には駆動力を受けるための軸、
    もしくは軸受けを設け、上記固定スクロールに対し、揺
    動運動をする揺動スクロールと、密閉容器内に固着支持
    され、上記揺動スクロールを駆動する主軸を半径方向に
    支持すると同時に、上記揺動スクロールを軸方向に支持
    するフレームと、上記固定スクロールのガス流出側に位
    置し、上記固定スクロールを軸方向に所定量の変位可能
    とするように配設された高低圧セパレータと、互に対向
    する上記固定スクロール台板の平面部と高低圧セパレー
    タの平面部のいずれかに位置して上記吐出口を取巻くよ
    うに形成された凹形溝と、この溝内に挿入され、少くと
    も通常運転時は、その一側部が対向する上記固定スクロ
    ールの台板平面部、または高低圧セパレータの平面部に
    接触すると共に他側部が上記溝外周面に接触して上記固
    定スクロールと上記高低圧セパレータ間に形成された空
    隙を高圧側と低圧側とに区画し、かつシールするリング
    状弾性部材と、上記弾性部材には、その内、外側に加わ
    る内外力差に応じ、両端部が摺動してその径を変化させ
    得る合い口部とを備えたものにおいて、上記低圧側の圧
    力が上記高圧側の圧力より大となる異常運転時に、加わ
    る内外力差により上記弾性部材径が縮小したとき、上記
    弾性部材の内径が上記溝内周面径より大となるように上
    記合い口部にストッパー部を設け、弾性部材内側部と溝
    内周面との間に形成された空隙を介して高圧ガスを上記
    低圧側から高圧側に逆流可能としたことを特徴とするス
    クロール圧縮機。
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