JPH07332260A - 共回り型スクロール流体機械 - Google Patents

共回り型スクロール流体機械

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JPH07332260A
JPH07332260A JP12287994A JP12287994A JPH07332260A JP H07332260 A JPH07332260 A JP H07332260A JP 12287994 A JP12287994 A JP 12287994A JP 12287994 A JP12287994 A JP 12287994A JP H07332260 A JPH07332260 A JP H07332260A
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JP
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Application number
JP12287994A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Shibamoto
祥孝 芝本
Koki Ueishida
弘毅 上石田
Masatoshi Sawagata
昌稔 澤潟
Hiromichi Taniwa
弘通 谷和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数が増加することなく、しかも、大型化
することなく、各スクロールの渦巻体間の隙間制御が行
えるようにする。 【構成】駆動スクロール4と、従動スクロール5とから
成る共回り型スクロール流体機械において、従動軸51
を、駆動軸41の軸心に対し偏心して軸受支持する軸受
部材6を、従動スクロール5側に設ける従動側支持部材
22に、各スクロール4,5の渦巻体42,52の噛み
合いで圧縮されるガス圧によるガス荷重方向にスライド
可能に支持し、軸受部材6のガス荷重によるスライド
で、前記各スクロール4,5における渦巻体42,52
間の隙間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共回り型のスクロール
流体機械における各スクロールの渦巻体の隙間制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動軸に連動して回転する駆動ス
クロールと、前記駆動軸の軸心から偏心した従動軸を中
心に、前記駆動スクロールの回転に伴って従動する従動
スクロールから成るスクロール要素部を備える共回り型
スクロール流体機械として例えば特開昭62−1860
84号公報に記載のものが知られている。
【0003】この共回り型スクロール流体機械は、図1
0に示すように、密閉ケーシングA内に、モータMに連
結される駆動軸Bの軸端部に一体に形成される駆動スク
ロールCと、前記駆動軸Bの軸心に対し偏心した位置を
中心に回転可能に支持される従動軸Dを有する従動スク
ロールEとを内装しており、前記各スクロールC,E
は、鏡板C1,E1と該鏡板C1,E1に突設される渦
巻体C2,E2とから成り、これら渦巻体C2,E2を
互いに噛み合わせた状態で、前記駆動スクロールCの前
記駆動軸Bによる回転駆動に伴って、オルダム継手Fを
介して前記従動スクロールEを従動回転させながら旋回
運動させて、前記各渦巻体C2,E2間に形成される作
用室に取り入れるガス流体を例えば圧縮するようにして
いる。
【0004】さらに、前記駆動スクロールCの駆動軸B
は、下部軸受支えGで支持され、また、前記従動スクロ
ールEの従動軸Dは上部軸受支えHにより支持されてお
り、該上部軸受支えHの上方に前記ケーシングAに固定
された仕切板Jを配設して、該仕切板Jによりケーシン
グA内に吐出室Kを区画形成するようにしている。
【0005】そして、前記各スクロールC,Eの渦巻体
C2,E2の隙間を制御するために、従来では、図11
に示すような前記上部軸受支えHに回動制御手段を設け
ている。
【0006】この回動制御手段は、まず、前記仕切板J
の外周部に、従動スクロールE側に向かって突出する支
持軸Lを固定する一方、前記上部軸受支えHの外周に径
方向外方に向けて突起座Nを延設して、この突起座N
に、前記仕切板Jに固定した前記支持軸Lを軸受支持す
る軸受Pを嵌め込んで、該軸受Pに前記支持軸Lを回転
自由に軸受支持することにより、前記上部軸受支えH
を、前記仕切板Jに対して、複数のスラスト受けボール
Qを介して前記支持軸Lを中心として回動可能に支持し
ておき、さらに、前記上部軸受支えHにおける前記突起
座Nとは180度反対位置に、径方向外方に向けて突出
する耳部Rを設けて、この耳部Rの周方向一方側にばね
Sを、他方に流体圧シリンダTを設けることにより構成
している。
【0007】前記ばねSは、前記ケーシングAに一端を
固定し、他端を前記耳部Rに取付けて、このばねSによ
り、前記耳部Rを一方向に押圧して、図12に示すよう
に、前記上部軸受支えHを介して前記従動スクロールE
の軸心O2を前記駆動スクロールCの軸心O1に近づけ
るように、即ち、前記従動スクロールEの渦巻体E2を
前記駆動スクロールCの渦巻体C2に対して離反する方
向に作用させるようにしている。
【0008】また、前記耳部Rにおける周方向他方側に
取付ける前記流体圧シリンダTは、通常運転時におい
て、該流体圧シリンダT内に圧縮気体または、油を導入
して、前記ばねSの力に打ち勝つときに、前記上部軸受
支えHを介して前記従動スクロールEの軸心O2を前記
駆動スクロールCの軸心O1に対し遠ざけるように、即
ち、前記従動スクロールEの渦巻体E2を前記駆動スク
ロールCの渦巻体C2に圧接させる方向に作用させるよ
うにしている。
【0009】しかして、従来の共回り型スクロール流体
機械では、前記各渦巻体C2,E2間の隙間制御を行う
にあたって、通常運転時は、前記流体圧シリンダTに高
圧の流体を導入して、前記従動スクロールEの渦巻体E
2を前記駆動スクロールCの渦巻体C2に圧接させてお
き、液圧縮が発生したときに、前記流体圧シリンダT内
の圧力を低下させるように調整して、前記ばねSによ
り、前記従動スクロールEの渦巻体E2を前記駆動スク
ロールCの渦巻体C2に対して離反させて、渦巻体C
2,E2に隙間を生じさせて液圧縮を防止するようにし
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た共回り型のスクロール流体機械では、図12に示すよ
うに、ガス圧縮に伴う、半径方向ガス荷重(渦巻間隙間
を大きくしようとする力)をFr、接線方向ガス荷重
(各渦巻体C2,E2で形成される各圧縮室内のガス圧
力に対向して前記従動スクロールEが回転するときの抵
抗力)をFt、前記流体圧シリンダTによる圧力をFoi
l 、前記ばねSによるばね力をFsp、前記各渦巻体C
2,E2の接触力をFsealとすると、前記従動スクロー
ルEを軸受支持する前記上部軸受支えHには、ガス圧縮
に伴う前記荷重Ft,Frと、該上部軸受支えHの前記
支持軸Lを中心とした回転動を制御する制御力Foil ,
Fspが作用するのであるが、反作用として、前記支持軸
Lにも前記荷重Ftとほぼ同じ大きさのF1やF2=F
oil −Fsp−Fr−Fsealも作用することになるので、
通常の運転時には、前記荷重Frよりも荷重Ftが、か
なり大きな力となることから、この荷重Ftと同等の大
きさを有する前記荷重F1を前記支持軸Lで耐えうるよ
うにするため、該支持軸Lの剛性、軸径、材質を決めな
くてはならず、大型化の原因となっていた。
【0011】しかも、前記回動制御手段は、前記支持軸
L及びばねSだけでなく前記流体圧シリンダTにより構
成されるため、部品点数も多くなり、前記流体圧シリン
ダTは、該流体圧シリンダT内に高圧の流体を導入する
構造としなければならないので、その構造も複雑となる
問題も生じるのである。
【0012】本発明は、以上の問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、部品点数が増加することなく、しか
も、大型化することなく、各スクロールの渦巻体間の隙
間制御が行える共回り型スクロール流体機械を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
駆動軸41と、渦巻体42を突設した鏡板43とをもつ
駆動スクロール4と、従動軸51と、前記駆動スクロー
ル4の渦巻体42と噛み合う渦巻体52を突設した鏡板
53とをもつ従動スクロール5とから成る共回り型スク
ロール流体機械において、前記従動軸51を、前記駆動
軸41の軸心に対し偏心して軸受支持する軸受部材6
を、従動スクロール5側に設ける従動側支持部材22
に、前記各スクロール4,5の渦巻体42,52の噛み
合いで圧縮されるガス圧によるガス荷重方向にスライド
可能に支持し、前記各スクロール4,5における渦巻体
42,52間の隙間を制御可能としたのである。
【0014】請求項2記載の発明は、前記軸受部材6の
スライド方向を、各渦巻体42,52の接触点が、ガス
圧によるガス荷重により離れる方向とし、前記軸受部材
6と従動側支持部材22との間に、前記軸受部材6を前
記各スクロール4,5の各渦巻体42,52の接触点が
圧接する方向に付勢する弾性体8を設けたのである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記各渦巻体42,52の接触点が、ガス
圧によるガス荷重により離れる方向にスライド可能に設
ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻体42,52
が接触している状態での両スクロール4,5の回転中心
間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の反回転方向に向
かって2度から10度の範囲で傾けたのである。
【0016】請求項4記載の発明は、前記軸受部材6の
スライド方向を、各渦巻体42,52の接触点が、ガス
圧によるガス荷重により圧接される方向としたのであ
る。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記各渦巻体42,52の接触点が、ガス
圧によるガス荷重により圧接される方向にスライド可能
に設ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻体42,
52が接触している状態での両スクロール4,5の回転
中心間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の回転方向に
向かって14度以上で90度未満の範囲で傾けたのであ
る。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、前記従動軸51を軸
受支持する軸受部材6を利用して、この軸受部材6を圧
縮ガスによるガス荷重に応じて、前記従動側支持部材2
2に対しスライドさせることによって、前記従動スクロ
ール5の渦巻体52の位置を微妙に変化させられるの
で、従来のような各渦巻体間の隙間を制御するための部
品点数の増加を防止し、しかも、大型化するのも防止で
きながら、各スクロールの渦巻体間の隙間制御が行える
のである。
【0019】請求項2記載の発明では、前記軸受部材6
のスライド方向を、各渦巻体42,52の接触点が、ガ
ス圧によるガス荷重により離れる方向とし、前記軸受部
材6と従動側支持部材22との間に、前記軸受部材6を
前記各スクロール4,5の接触点が圧接する方向に付勢
する弾性体8を設けたから、定常運転時には、前記弾性
体8によるばね力で、前記各渦巻体42,52間のシー
ルが確実に行われ、液圧縮などの異常内圧発生時におい
ては、前記軸受部材6のガス荷重によるスライドで各渦
巻体42,52の隙間を積極的に広げられるので、液圧
縮など異常内圧上昇が確実に回避されるのである。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、前記各渦巻体42,52の接触点が、ガ
ス圧によるガス荷重により離れる方向にスライド可能に
設ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻体42,5
2が接触している状態での両スクロール4,5の回転中
心間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の反回転方向に
向かって2度から10度の範囲で傾けたから、前記各ガ
ス荷重Ft,Frのガス荷重合力(Frcosα+Ft
sinα)を比較的小さくでき、その結果、前記弾性体
8によるばね力を小さくできながら、前記各渦巻体4
2,52間のシールを常に良好に行えるのである。
【0021】請求項4記載の発明では、前記軸受部材6
のスライド方向を、各渦巻体42,52の接触点が、ガ
ス圧によるガス荷重により圧接される方向としたから、
前記軸受部材6を、ガス荷重によりスライドさせるだけ
で各渦巻体42,52の隙間を確実にシールできるの
で、部品点数が増大することなく、かつ、大型化するこ
となく、前記各渦巻体42,52間のシールを確実に行
うことができるのである。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、前記各渦巻体42,52の接触点が、ガ
ス圧によるガス荷重により圧接される方向にスライド可
能に設ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻体4
2,52が接触している状態での両スクロール4,5の
回転中心間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の回転方
向に向かって14度以上で90度未満の範囲で傾けたか
ら、ばねなどの弾性部材を必要とすることなく、前記軸
受部材6をガス荷重により各渦巻体42,52のシール
を適正に行えるだけスライドさせることができるので、
部品点数をさらに軽減することができるのである。
【0023】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
る。図1に示す第1実施例は、共回り型スクロール流体
機械としてスクロール圧縮機に適用したものであって、
この圧縮機は、横形密閉ケーシング1の長手方向一側に
駆動側支持部材21と従動側支持部材22とからなる軸
受ハウジング2で支持される共回り型のスクロール要素
部3を内装すると共に、前記ケーシング1内の長手方向
他側に、モータMを配設している。
【0024】このスクロール要素部3は、前記モータM
に結合され、前記駆動側支持部材21に支持される駆動
軸41を一体に突設し、かつ、反駆動軸突設側に渦巻体
42を突設した鏡板43をもつ駆動スクロール4と、前
記駆動軸41の軸心に対し偏心した位置で前記従動側支
持部材22に軸受部材6を介して支持される従動軸51
を突設し、反従動軸突設側に前記駆動スクロール4の渦
巻体42と噛み合う渦巻体52を突設した鏡板53をも
つ従動スクロール5とから構成している。
【0025】さらに、前記駆動スクロール4の鏡板43
の外周部に、前記渦巻体42と同じ高さを有する肉盛り
部44を突設して、前記各スクロール4,5の渦巻体4
2,52を互いに噛み合わせた状態で、前記肉盛り部4
4に、前記従動スクロール5の鏡板53の背面側に配設
されるスラストプレート7を、前記従動スクロール5を
挟み込むように結合し、オルダム継手などの伝動機構を
介して、前記駆動スクロール4の駆動に伴い、前記従動
スクロール5を従動回転させながら旋回運動させるよう
にしている。
【0026】そして、これら各スクロール4,5から成
る前記スクロール要素部3を、前記駆動側支持部材21
及び従動側支持部材22で形成される収容室11に内装
すると共に、該収容室11内に吸入管12を開口させ
て、該吸入管12から流入するガスを、前記収容室11
内に導入するようにしている。
【0027】また、前記駆動スクロール4には、その鏡
板43の中央部に吐出口45を開口させており、該吐出
口45を、前記駆動軸41に貫通形成する吐出通路46
に連通させて、該吐出通路46をケーシング内部空間に
開口させることにより前記スクロール要素部3内で圧縮
されたガスを前記吐出通路46から前記ケーシング内部
空間に吐出させるようにしている。
【0028】従って、以上の構成において、前記モータ
Mの回転に伴い前記駆動軸41を介して駆動スクロール
4が回転駆動されるとき、前記従動スクロール5を前記
駆動スクロール4に従動させながら前記従動軸51を中
心に旋回運動させ、この旋回運動によって、前記吸入管
12から前記ケーシング1内の前記収容室11に導入さ
れたガスを前記各スクロール4,5間の圧縮室内に吸入
させて圧縮し、この圧縮された高圧のガスを、前記駆動
スクロール4に設けた吐出口45から前記駆動軸41内
の吐出通路46を経てケーシング内部空間へと吐出する
のである。
【0029】しかして図1の第1実施例では、前記従動
軸51を前記駆動軸41の軸心に対し偏心して軸受支持
する軸受部材6を別途形成し、この軸受部材6を、前記
従動側支持部材22に、前記各スクロール4,5の渦巻
体42,52の噛み合いで圧縮されるガス圧によるガス
荷重方向にスライド可能に支持し、前記各スクロール
4,5における渦巻体42,52間の隙間を制御可能と
したのである。
【0030】具体的には、図1及び図2に示すように、
前記従動スクロール5の従動軸51を筒状に形成すると
共に、該従動軸51内に軸受61を介して挿嵌される軸
部62と、該軸部62が突設される突設座63とから成
る軸受部材6を形成する一方、前記従動側支持部材22
における前記スクロール要素部3との対向面に、前記軸
受部材6の突設座63がスライド可能な長穴からなる案
内溝23を形成するのである。
【0031】また、前記駆動スクロール4は、前記鏡板
43の中心に前記駆動軸41を突設し、かつ、該駆動軸
41の軸心に、前記渦巻体42の基礎円中心O1を一致
させるように、該渦巻体42を前記駆動スクロール4の
鏡板43に突設すると共に、前記従動スクロール5も、
前記鏡板53の中心に前記従動軸51を突設し、該従動
軸51の軸心に、前記渦巻体52の基礎円中心O2を一
致させるように、前記従動スクロール5の鏡板53に前
記渦巻体42を突設させており、前記各渦巻体42,5
2の基礎円中心O1,O2間距離は、前記各渦巻体4
2,52を噛み合わせて駆動させた時に圧縮作用を行う
ように設定するのであって、各基礎円中心O1,O2に
合わせて、前記従動軸51の軸心を前記駆動軸41の軸
心に対し偏心させて支持するのである。
【0032】従って、前記軸受部材6は、該軸受部材6
の軸部62を前記従動軸51の筒内に嵌合させるように
しているので、前記軸部62の軸心が前記駆動軸41の
軸心O1に対し偏心するように、前記軸受部材6を前記
案内溝23内に位置させるのである。
【0033】そして、前記案内溝23は、図2に示すよ
うに、その溝の中心線が、前記基礎円中心O1,O2を
結ぶ線(図2においてr軸)に対し、前記従動スクロー
ル5の基礎円中心O2を中心にして所定角度α傾けた状
態で形成するのであって、第1実施例においては、この
角度αは、図2に示した前記駆動軸41の回転方向xに
対し、反回転方向に向かって0度から90度の範囲内で
傾けるのである。
【0034】第1実施例の前記案内溝23は、前記r軸
に対し反回転方向に角度α傾けることにより、前記各ス
クロール4,5の渦巻体42,52の噛み合いで圧縮さ
れるガス圧によるガス荷重によってスライドする際、各
渦巻体42,52の接触点が、ガス圧によるガス荷重に
より離れる方向にスライドするのである。
【0035】即ち、図12に基づいて従来例でも説明し
たように、各渦巻体42,52で形成される各圧縮室内
のガス圧力に対向して前記従動スクロール5が回転する
ときの抵抗力、つまり、接線方向ガス荷重をFtとし、
ガス圧縮により各渦巻体42,52間の隙間を広げよう
とする力、つまり、ガス圧縮に伴う半径方向(r軸方
向)ガス荷重をFrとしたとき、接線方向ガス荷重Ft
は、半径方向ガス荷重Frに対し、かなり大きな力とな
るので、前記軸受部材6は、接線方向ガス荷重Ftが作
用する方向に移動しようとするので、前記軸受部材6
は、前記案内溝23を図2及び図3においては、斜め左
下に向かってスライドすることになり、このように斜め
左下に向かうスライドは、前記従動スクロール5の基礎
円中心O2が前記駆動スクロール4の基礎円中心O1に
近づくことになるので、前記各渦巻体42,52間の隙
間が拡がる方向に移動することになるのである。
【0036】さらに、各スクロール4,5の回転駆動に
より、前記各渦巻体42,52が離れる方向に作用して
しまうので、第1実施例では、前記軸受部材6と前記従
動側支持部材22との間、即ち、前記案内溝23内に、
前記軸受部材6を前記各スクロール4,5の接触点が圧
接する方向に付勢する弾性体8を設けるのであって、定
常運転時においては、該弾性体8による弾性力で、前記
各スクロール4,5の渦巻体42,52を圧接させるよ
うにし、液圧縮など異常内圧発生時においては、ガス荷
重に負けて前記軸受部材6を各渦巻体42,52が離反
する方向にスライドさせるようなばね力を有する弾性体
8を配設するのである。
【0037】第1実施例では、前記弾性体8は、コイル
ばね81から形成しており、該コイルばね81を、前記
軸受部材6を図2及び図3において斜め右上に押すよう
に配設している。
【0038】さらに、前記コイルばね81のばね力をF
sとすると、図2に示すように、定常運転時において
は、該ばね力Fsが、前記各ガス荷重Ft,Frのガス
荷重合力(Frcosα+Ftsinα)よりも上回る
ように、そして、図3に示すように、液圧縮運転時など
の異常内圧発生時には、前記ばね力Fsが、前記ガス荷
重合力(Frcosα+Ftsinα)よりも小さくな
るように、前記ばね81の押し付け力を設定するのであ
る。
【0039】このコイルばね81の押し付け力は、前記
案内溝23の傾き角度αの大きさに左右され、前記角度
αを大きく取り過ぎると、前記したガス荷重合力(Fr
cosα+Ftsinα)がかなり大きくなり、前記コ
イルばね81のばね力Fsもそのガス荷重合力に合わせ
てかなり大きくとる必要があり、斯くするときは、前記
接線方向ガス荷重Ftと前記半径方向ガス荷重Frとの
大きさの差が小さいときに、各渦巻体42,52のシー
ル力が過大となってしまうので、接触力による摩擦損失
が増大してしまうことから、前記角度αは、2度〜10
度の範囲に設定し、この条件で、前記ばね81の押し付
け力を設定するのが、適正なシール力を設定でき、最も
好ましいのである。
【0040】なお、前記コイルばね81は、第1実施例
においては、前記軸受部材6を押すように配設したが、
該コイルばね81は、前記軸受部材6を、引っ張るよう
に配設するようにしてもよい。しかも、前記軸受部材6
の前記案内溝23内での過大な移動を防止するために、
前記案内溝23内にストッパーを設けるようにしてもよ
い。
【0041】以上のように、本発明は、前記従動軸51
を、前記駆動軸41の軸心に対し偏心して軸受支持する
軸受部材6を、従動スクロール5側に設ける従動側支持
部材22に、前記各スクロール4,5の渦巻体42,5
2の噛み合いで圧縮されるガス圧によるガス荷重方向に
スライド可能に支持し、前記各スクロール4,5におけ
る渦巻体42,52間の隙間を制御可能としたから、前
記従動軸51を軸受支持する軸受部材6を利用して、こ
の軸受部材6を圧縮ガスによるガス荷重に応じて、前記
従動側支持部材22に対し、スライドさせることができ
るので、このスライドによって、前記従動スクロール5
の渦巻体52の位置を変化させられるので、従来のよう
な各渦巻体間の隙間を制御するための部品点数の増加を
防止し、しかも、大型化するのも防止できながら、各ス
クロールの渦巻体間の隙間制御が行えるのである。
【0042】また、第1実施例では、前記軸受部材6の
スライド方向を、各渦巻体42,52の接触点が、ガス
圧によるガス荷重により離れる方向とし、前記軸受部材
6と従動側支持部材22との間に、前記軸受部材6を前
記各スクロール4,5の接触点が圧接する方向に付勢す
る弾性体8を設けたから、定常運転時には、前記弾性体
8によるばね力で、前記各渦巻体42,52間のシール
が確実に行われ、液圧縮などの異常内圧発生時において
は、前記軸受部材6のガス荷重によるスライドで各渦巻
体42,52の隙間を積極的に広げられるので、液圧縮
など異常内圧上昇が確実に回避されるのである。
【0043】さらに、第1実施例では、前記各渦巻体4
2,52の接触点が、ガス圧によるガス荷重により離れ
る方向にスライド可能に設ける軸受部材6のスライド方
向を、各渦巻体42,52が接触している状態での両ス
クロール4,5の回転中心間を結ぶ線を基準として、反
回転方向に2度から10度の範囲で傾けたから、前記各
ガス荷重Ft,Frのガス荷重合力(Frcosα+F
tsinα)を比較的小さくできるので、前記弾性体8
によるばね力を小さくできながら、即ち、該弾性体8が
大きくなることなく、前記各渦巻体42,52間のシー
ルを常に良好に行えるのである。
【0044】前記第1実施例では、前記弾性体8として
コイルばね81を用いたが、図4に示す第2実施例に示
すように、複数の皿ばね82を重ね合わして用いるよう
にしても差し支えない。さらに、前記従動スクロール5
の従動軸51は、筒状ではなく、軸部となし、前記軸受
部材6に、前記従動軸51を嵌合する軸受筒64を形成
するようにしてもよい。
【0045】また、図5に示す第3実施例のように、前
記従動側支持部材22に、前記案内溝23に代わり、前
記従動スクロール5側に突出する案内レール24を形成
し、前記軸受部材6の前記突設座63における前記従動
側支持部材22との対向面に、前記案内レール24に嵌
合され、該案内レール24に沿ってスライド可能な貫通
溝65を形成するようにしてもよく、さらに、前記軸受
部材6を前記各スクロール4,5の接触点が圧接する方
向に付勢する弾性体8は、図5に示すように、前記軸受
部材6の軸受筒64の外周面に一端を固定し、他端を前
記ケーシング1の内周面に固定するようにして、前記軸
受部材6を前記ケーシング1内周面側に引っ張るような
コイルばね83により形成するようにしてもよい。
【0046】斯くするときには、前記引っ張りコイルば
ね83を前記従動軸51、即ち、前記軸受部材6の軸受
筒64の軸方向中心に固定することができるので、前記
した第1実施例乃至第2実施例のように、前記弾性体8
を配設する際のモーメントの発生を防止することができ
るのである。
【0047】さらに、図6及び図7に示す第4実施例の
ように、前記従動スクロール5の従動軸51を筒状に形
成すると共に、前記従動側支持部材22に棒状の案内足
25を前記従動スクロール5に向かって突出させ、該案
内足25に、前記従動軸51内に軸受61を介して挿嵌
される軸体66を嵌合して、該軸体66により軸受部材
6を形成し、前記軸体66に、前記案内足25を、前記
各渦巻体42,52の接触点が、ガス圧によるガス荷重
により離れる方向にスライド可能にする長穴67を形成
して、該長穴67内に、前記軸受部材6(66)を前記
各スクロール4,5の接触点が圧接する方向に付勢する
皿ばね84を設けるようにしてもよい。
【0048】次に、第5実施例について図8に基づいて
説明する。第5実施例は、前記軸受部材6のスライド方
向が、前記した第1実施例乃至第4実施例と異なるので
あって、第5実施例は、前記軸受部材6のスライド方向
を、各渦巻体42,52の接触点が、ガス圧によるガス
荷重により圧接される方向としたのである。
【0049】即ち、第5実施例は、具体的には、図8及
び図9に示すように、前記従動スクロール5の従動軸5
1を軸部と成すと共に、該従動軸51が軸受61を介し
て挿嵌される軸受筒64と、該軸受筒64が突設される
突設座63とから成る軸受部材6を形成する一方、前記
従動側支持部材22における前記スクロール要素部3と
の対向面に、前記軸受部材6の突設座63がスライド可
能な長穴からなる案内溝23を形成するのである。
【0050】また、前記した各実施例と同様に、前記駆
動スクロール4は、前記駆動軸41の軸心に渦巻体42
の基礎円中心O1を一致させると共に、前記従動スクロ
ール5も、前記従動軸51の軸心に渦巻体52の基礎円
中心O1を一致させ、前記各スクロール4,5を前記基
礎円中心O1,O2を軸心として回転するようにしてい
る。
【0051】従って、前記軸受部材6は、該軸受部材6
の軸受筒64に前記従動軸51を嵌合させるので、前記
軸受筒64の軸心が前記駆動軸41の軸心に対し偏心す
るように、前記軸受部材6を前記案内溝23内に位置さ
せるのである。
【0052】そして、前記案内溝23は、図9に示すよ
うに、その溝の中心線が、前記基礎円中心O1,O2を
結ぶ線(図9においてr軸)に対し、前記従動スクロー
ル5の基礎円中心O2を中心にして前記駆動軸41の回
転方向xに所定角度β傾けて形成するのであって、第5
実施例においては、図9に示す回転方向に向かって0度
から90度の範囲内で角度βだけ傾けるのである。
【0053】この回転方向xに向かって角度β傾けるこ
とにより、第5実施例では、前記各スクロール4,5の
渦巻体42,52の噛み合いで圧縮されるガス圧による
ガス荷重によってスライドする際、各渦巻体42,52
の接触点が、ガス圧によるガス荷重により接近する方向
にスライドするのである。
【0054】即ち、前記したように、接線方向ガス荷重
Ftは、半径方向ガス荷重Frに対し、かなり大きな力
となるので、前記軸受部材6は、接線方向ガス荷重Ft
が作用する方向に移動しようとするので、前記軸受部材
6は、前記案内溝23を図9においては、斜め右下に向
かってスライドすることになり、このように斜め右下に
向かうスライドは、前記従動スクロール5の基礎円中心
O2が前記駆動スクロール4の基礎円中心O1から離れ
ることになるので、前記各渦巻体42,52間の隙間が
狭くなる方向に移動することになるのである。
【0055】前記角度βは、第5実施例では、前記案内
溝23の溝中心線に沿って作用する力の関係で設定する
のであって、Frcosβ<Ftsinβとなるよう
に、前記角度βを設定するのであり、該角度βは、前記
各渦巻体42,52のシールを確実と成す各渦巻体4
2,52の接触力Fsealを与えるために、14度より大
きく90度より小さくすることが好ましい。
【0056】また、前記角度βを0から14度の範囲に
設定する場合には、前記軸受部材6を、図9における点
線で示すように、斜め右下に向かって押すような補助ば
ね85を設けることが必要となる。このように補助ばね
85を使用すれば、前記各渦巻体42,52を常に適正
な接触力Fsealでシールすることができる。
【0057】この結果、前記角度βを14度より大きく
すれば、前記補助ばね85を必要とすることなく、前記
各渦巻体42,52のシールを確実に行えるのである。
なお、接触力Fsealが大き過ぎず、かつ、シールを確実
と成すためには、前記角度βは、14度より大きく、4
5度より小さくすることが最も好ましい。
【0058】以上のように、第5実施例では、前記軸受
部材6のスライド方向を、各渦巻体42,52の接触点
が、ガス圧によるガス荷重により圧接される方向とした
ので、前記軸受部材6を、ガス荷重によりスライドさせ
るだけで各渦巻体42,52の隙間を確実にシールでき
るので、部品点数が増大することなく、かつ、大型化す
ることなく、前記各渦巻体42,52間のシールを確実
に行うことができるのである。
【0059】また、第5実施例では、前記各渦巻体4
2,52の接触点が、ガス圧によるガス荷重により圧接
される方向にスライド可能に設ける軸受部材6のスライ
ド方向を、各渦巻体42,52が接触している状態での
両スクロール4,5の回転中心間を結ぶ線を基準とし
て、駆動軸41の回転方向に向かって14度以上で90
度未満の範囲で傾けたから、ばねなどの弾性部材を必要
とすることなく、前記軸受部材6をガス荷重により各渦
巻体42,52のシールを適正に行えるだけスライドさ
せることができるので、部品点数をさらに軽減すること
ができるのである。
【0060】なお、以上説明した各実施例は、スクロー
ル型の圧縮機について説明したが、本発明は、共回り型
のスクロール流体機械であれば何れにも適用できる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記従動
軸51を軸受支持する軸受部材6を利用して、この軸受
部材6を圧縮ガスによるガス荷重に応じて、前記従動側
支持部材22に対しスライドさせることによって、前記
従動スクロール5の渦巻体52の位置を微妙に変化させ
ることができるので、従来のような各渦巻体間の隙間を
制御するための部品点数の増加を防止し、しかも、大型
化するのも防止できながら、各スクロールの渦巻体間の
隙間制御が行えるのである。
【0062】請求項2記載の発明によれば、前記軸受部
材6のスライド方向を、各渦巻体42,52の接触点
が、ガス圧によるガス荷重により離れる方向とし、前記
軸受部材6と従動側支持部材22との間に、前記軸受部
材6を前記各スクロール4,5の接触点が圧接する方向
に付勢する弾性体8を設けたから、定常運転時には、前
記弾性体8によるばね力で、前記各渦巻体42,52間
のシールを確実に行うことができ、液圧縮などの異常内
圧発生時においては、前記軸受部材6のガス荷重による
スライドで各渦巻体42,52の隙間を積極的に広げる
ことができるので、液圧縮など異常内圧上昇を確実に回
避できるのである。
【0063】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、前記各渦巻体42,52の接触点
が、ガス圧によるガス荷重により離れる方向にスライド
可能に設ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻体4
2,52が接触している状態での両スクロール4,5の
回転中心間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の反回転
方向に向かって2度から10度の範囲で傾けたから、前
記各ガス荷重Ft,Frのガス荷重合力(Frcosα
+Ftsinα)を比較的小さくでき、その結果、前記
弾性体8によるばね力を小さくできながら、前記各渦巻
体42,52間のシールを常に良好に行えるのである。
【0064】請求項4記載の発明によれば、前記軸受部
材6のスライド方向を、各渦巻体42,52の接触点
が、ガス圧によるガス荷重により圧接される方向とした
から、前記軸受部材6を、ガス荷重によりスライドさせ
るだけで各渦巻体42,52の隙間を確実にシールでき
るので、部品点数が増大することなく、かつ、大型化す
ることなく、前記各渦巻体42,52間のシールを確実
に行うことができるのである。
【0065】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、前記各渦巻体42,52の接触点
が、ガス圧によるガス荷重により圧接される方向にスラ
イド可能に設ける軸受部材6のスライド方向を、各渦巻
体42,52が接触している状態での両スクロール4,
5の回転中心間を結ぶ線を基準として、駆動軸41の回
転方向に向かって14度以上で90度未満の範囲で傾け
たから、ばねなどの弾性部材を必要とすることなく、前
記軸受部材6をガス荷重により各渦巻体42,52のシ
ールを適正に行えるだけスライドさせることができるの
で、部品点数をさらに軽減することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共回り型流体機械の第1実施例を示
す、圧縮機の部分断面図。
【図2】第1実施例において従動側支持部材に軸受部材
を配設した状態を示し、かつ、軸受部材の定常運転時に
おける作用を示す説明図。
【図3】第1実施例において従動側支持部材に軸受部材
を配設した状態を示し、かつ、軸受部材の異常内圧発生
時における作用を示す説明図。
【図4】本発明の第2実施例を示す圧縮機の部分断面
図。
【図5】本発明の第3実施例を示す圧縮機の部分断面
図。
【図6】本発明の第4実施例を示す圧縮機の部分断面
図。
【図7】図6のA−A線断面図。
【図8】本発明の第5実施例を示す圧縮機の部分断面
図。
【図9】第5実施例において従動側支持部材に軸受部材
を配設した状態を示し、かつ、軸受部材の作用を示す説
明図。
【図10】従来の共回り型スクロール流体機械を示す断
面図。
【図11】従来の各スクロールの渦巻体隙間を制御する
ための制御手段を示す説明図。
【図12】図11の制御手段の作用を示す説明図。
【符号の説明】
22 従動側支持部材 4 駆動スクロール 41 駆動軸 42 渦巻体 43 鏡板 5 従動スクロール 51 従動軸 52 渦巻体 53 鏡板 6 軸受部材 8 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤潟 昌稔 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 谷和 弘通 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸(41)と、渦巻体(42)を突設
    した鏡板(43)とをもつ駆動スクロール(4)と、従
    動軸(51)と、前記駆動スクロール(4)の渦巻体
    (42)と噛み合う渦巻体(52)を突設した鏡板(5
    3)とをもつ従動スクロール(5)とから成る共回り型
    スクロール流体機械において、前記従動軸(51)を、
    前記駆動軸(41)の軸心に対し偏心して軸受支持する
    軸受部材(6)を、従動スクロール(5)側に設ける従
    動側支持部材(22)に、前記各スクロール(4)
    (5)の渦巻体(42)(52)の噛み合いで圧縮され
    るガス圧によるガス荷重方向にスライド可能に支持し、
    前記各スクロール(4)(5)における渦巻体(42)
    (52)間の隙間を制御可能としていることを特徴する
    共回り型スクロール流体機械。
  2. 【請求項2】軸受部材(6)のスライド方向を、各渦巻
    体(42)(52)の接触点が、ガス圧によるガス荷重
    により離れる方向とし、前記軸受部材(6)と従動側支
    持部材(22)との間に、前記軸受部材(6)を前記各
    スクロール(4)(5)の各渦巻体(42)(52)の
    接触点が圧接する方向に付勢する弾性体(8)を設けて
    いる請求項1記載の共回り型スクロール流体機械。
  3. 【請求項3】各渦巻体(42)(52)の接触点が、ガ
    ス圧によるガス荷重により離れる方向にスライド可能に
    設ける軸受部材(6)のスライド方向を、各渦巻体(4
    2)(52)が接触している状態での両スクロール
    (4)(5)の回転中心間を結ぶ線を基準として、駆動
    軸(41)の反回転方向に2度から10度の範囲で傾け
    ている請求項2記載の共回り型スクロール流体機械。
  4. 【請求項4】軸受部材(6)のスライド方向を、各渦巻
    体(42)(52)の接触点が、ガス圧によるガス荷重
    により圧接される方向としている請求項1記載の共回り
    型スクロール流体機械。
  5. 【請求項5】各渦巻体(42)(52)の接触点が、ガ
    ス圧によるガス荷重により圧接される方向にスライド可
    能に設ける軸受部材(6)のスライド方向を、各渦巻体
    (42)(52)が接触している状態での両スクロール
    (4)(5)の回転中心間を結ぶ線を基準として、駆動
    軸(41)の回転方向に14度以上で90度未満の範囲
    で傾けている請求項4記載の共回り型スクロール流体機
    械。
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