JPH07301101A - スクロール形流体機械 - Google Patents

スクロール形流体機械

Info

Publication number
JPH07301101A
JPH07301101A JP9452794A JP9452794A JPH07301101A JP H07301101 A JPH07301101 A JP H07301101A JP 9452794 A JP9452794 A JP 9452794A JP 9452794 A JP9452794 A JP 9452794A JP H07301101 A JPH07301101 A JP H07301101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
ring
end plate
shaped member
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9452794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3601073B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ishibashi
広志 石橋
Yoshitaka Shibamoto
祥孝 芝本
Yoshiaki Yoshida
喜明 吉田
Mikio Kajiwara
幹央 梶原
Yukio Fudemoto
行雄 筆本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP09452794A priority Critical patent/JP3601073B2/ja
Publication of JPH07301101A publication Critical patent/JPH07301101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3601073B2 publication Critical patent/JP3601073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】オルダム機構を構成するリング状部材を、一方
のスクロールの鏡板外周部に嵌合する構造でありなが
ら、小型化する。 【構成】第1及び第2スクロール21,22の一方の鏡
板23外周部に、互いに平行な少なくとも一対の平面部
4を形成する。これら平面部4に対向し、平面部4に沿
って摺動可能なガイド面51と、これらガイド面51と
直交方向に延びる係合部55とをもったリング状部材5
を設ける。他方のスクロール21に、リング状部材5の
係合部55と摺動可能に係合する被係合部6を設ける。
リング状部材5のガイド面51を連結する連結リング部
53を、平面部4を有するスクロール22の鏡板23背
面側に向かって軸方向に変位させて、連結リング部53
をこの鏡板23の背面に重ね合わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール形流体機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクロール形流体機械において、
互いに噛み合う2つの渦巻きの相対角度を維持するため
に用いられているオルダム機構は、可動スクロールの背
面にオルダム継手を配設して、この可動スクロールの背
面に対向するハウジングとの間にキー及びキー溝を設け
て構成したものが知られているが、この構成の場合、前
記ハウジングと固定スクロール部材との位置決め精度が
悪いと両渦巻き間に隙間が生じ、洩れ損失が生ずる問題
がある。
【0003】そこで、2つの渦巻きの間の位置決め精度
を向上するために、固定スクロールと可動スクロールと
の間にオルダム継手を直接介在させるものが、例えば特
開平5−71301号公報に記載されている。
【0004】この固定スクロールと可動スクロールとの
間にオルダム継手を直接介在させるようにした従来のス
クロール形流体機械は、図9に示すように、鏡板A1
と、該鏡板A1の一側面に突設した渦巻体A2とから成
る固定スクロールAと、鏡板B1と、該鏡板B1の一側
面に突設した渦巻体B2とから成る可動スクロールBと
を備え、これら固定及び可動スクロールA,Bを前記各
渦巻体A2,B2が互いに噛み合うように対向状に重ね
ている。
【0005】そして、図10に示すように、前記可動ス
クロールBにおける鏡板B1の外周部には、その対向面
を切欠くことによって、互いに平行な一対の平面部B
3,B3を対向状に形成している。
【0006】さらに、前記固定スクロールAを固定する
ハウジングD上で、該ハウジングDと前記固定スクロー
ルAとの間に、前記可動スクロールBの前記鏡板B1の
外周に嵌合し、前記固定スクロールAに対し前記可動ス
クロールBを公転駆動させるリング状部材Cを介装させ
ている。このリング状部材Cは、図10に示すように、
前記可動スクロールBにおける鏡板B1の外周部に挿嵌
可能とした長枠形状をしており、前記可動スクロールB
の平面部B3,B3と対向するガイド面C1,C1を有
する長辺部C2,C2と、前記可動スクロールBの円弧
状外周部に沿う内面を有し、前記長辺部C2,C2を連
結する連結リング部C3,C3とを有し、前記リング状
部材C内に前記可動スクロールBの鏡板B1を嵌合させ
たときに、前記可動スクロールBの前記平面部B3,B
3を前記リング状部材Cのガイド面C1,C1に沿って
摺動させるようにしている。さらに、前記リング状部材
Cの前記長辺部C2,C2における長さ方向中央部で、
前記固定スクロールAとの対向面に、突起状の係合部C
4,C4を形成し、該係合部C4,C4に、前記ガイド
面C1,C1に対し直交方向に向けて延びる摺動面C
5,C5を形成している。
【0007】また、前記固定スクロールAの鏡板A1に
は、その下面側で、前記リング状部材Cの前記各係合部
C4,C4との対向部位に、径方向に向けて延びる一対
の溝状の被係合部A3,A3を形成して、前記リング状
部材Cに設けた係合部C4,C4を、その各摺動面C
5,C5が前記各被係合部A3,A3の側壁面と対接す
るように挿嵌することにより、該各被係合部A3,A3
に前記リング状部材Cの各係合部C4,C4を摺動可能
に係合させている。
【0008】そして、前記可動スクロールBにおける鏡
板B1の外周部に、前記リング状部材Cを、その内周側
の前記各ガイド面C1,C1が前記鏡板B1の外周側に
設けた平面部B3,B3と対向するように挿嵌させると
共に、前記リング状部材Cに設けた係合部C4,C4
を、前記固定スクロールAに設けた前記各被係合部A
3,A3に係合させて組付けるようにしており、前記リ
ング状部材Cを、可動スクロールBと固定スクロールA
との間に介装させたから、2つの渦巻きの間の位置決め
精度を向上させながら、前記固定スクロールAに対し可
動スクロールBを自転防止して公転駆動させ得るのであ
り、さらに、前記リング状部材Cを前記可動スクロール
Bの鏡板B1の外周面に嵌合させるようにしているの
で、前記リング状部材Cによる吸入流体の撹拌損失を軽
減でき、かつ、前記ガイド面C1,C1と前記平面部B
3,B3との面圧を小さくして異常摩耗を軽減できるの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記リ
ング状部材Cは、該リング状部材Cを前記可動スクロー
ルBの鏡板B1の外周に挿嵌する構造になっているの
で、該可動スクロールBの鏡板B1と前記リング状部材
Cとが同一平面内に位置することになり、このため、前
記連結リング部C3,C3は、前記可動スクロールBの
鏡板B1の外側でかつ、前記可動スクロールBの移動量
を確保するように大きく形成しなくてはならず、前記リ
ング状部材Cの配置スペースを確保するため圧縮機全体
が大きくなる問題があった。
【0010】さらに、前記可動スクロールBの渦巻体B
2等の加工をする際、前記鏡板B1をチャックで保持し
ながら加工するとき、前記鏡板B1の中心の位置決めを
容易にし、かつ、加工時の芯ずれを防止するためには、
三ツ爪チャックを使用することが望ましいのであるが、
前記可動スクロールBは、その鏡板B1の外周に前記平
面部B3,B3を互いに平行に形成していることから、
三ツ爪チャックで保持する場合には、前記平面部B3の
一方にチャック保持部をわざわざ形成し、加工終了後に
前記保持部を取り除く作業が必要となり、作業工数が増
加する問題があるし、また、この保持部を形成しない場
合には、四ツ爪チャックを使用しなければならず、加工
の際の芯ずれが起きやすく精度の良い加工ができなかっ
た。
【0011】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、オルダム機構を構成するリング状部材
を一方のスクロールの鏡板に嵌合させる構造でありなが
ら、前記リング状部材を小型化できるスクロール形流体
機械を提供することにあり、また、リング状部材を嵌合
させる側のスクロールの加工も高精度で行えることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、鏡板23と渦巻体24とを
もつ第1及び第2スクロール21,22を備え、これら
第1及び第2スクロール21,22の一方の鏡板23に
おける外周部に、互いに平行な少なくとも一対の平面部
4・・・・を形成すると共に、該平面部4・・・・に対向し、こ
の平面部4・・・・に沿って摺動可能なガイド面51,51
と、これらガイド面51,51と直交方向に延びる係合
部55,55とをもったリング状部材5を備え、前記第
1及び第2スクロール21,22の他方に、前記係合部
55,55と摺動可能に係合する被係合部6,6を備え
たスクロール形流体機械において、前記リング状部材5
の前記ガイド面51,51を連結する連結リング部5
3,53を、前記ガイド面51,51に対し前記平面部
4・・・・を形成する一方のスクロール21または22の鏡
板23背面側に向かって軸方向に変位させて、前記連結
リング部53,53を前記一方のスクロール21または
22の鏡板23と重ね合わしたのである。
【0013】請求項2記載の発明は、前記第1または第
2スクロール21または22の鏡板23に形成する平面
部4・・・・の少なくとも一方における長さ方向中間部に、
該平面部4形成側スクロール21または22の鏡板23
の外径と同径の円弧状突出部41,41を形成すると共
に、リング状部材5におけるガイド面51,51に前記
円弧状突出部41,41が介入可能な凹部56,56を
形成したのである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、前記リング状部材5
の前記ガイド面51,51を連結する連結リング部5
3,53を、前記ガイド面51,51に対し形成する一
方のスクロール21または22の鏡板23背面側に向か
って軸方向に変位させて、前記連結リング部53,53
を前記一方のスクロール21または22の鏡板23と重
ね合わしたから、前記リング状部材5が、該リング状部
材5のガイド面51,51を前記一方のスクロール21
または22の鏡板23の外周部に形成する前記平面部4
・・・・に挿嵌する構造であるにも拘らず、前記リング状部
材5の連結リング部53,53を、前記一方のスクロー
ル21または22の前記鏡板23の動きに対し干渉する
ことがない該鏡板23の下面側に位置させることがで
き、従って、前記連結リング部53,53を、前記鏡板
23の外周より大きくする必要がなく、反対に、前記鏡
板23の外周より小さくできるので、前記リング状部材
5を小型化して、全体構造を小型化できるのである。
【0015】また、請求項2記載の発明では、前記第1
または第2スクロール21または22の鏡板23に形成
する平面部4・・・・の少なくとも一方における長さ方向中
間部に、該平面部4形成側スクロール21または22の
鏡板23の外径と同径の円弧状突出部41,41を形成
すると共に、リング状部材5におけるガイド面51,5
1に前記円弧状突出部41,41が介入可能な凹部5
6,56を形成したから、前記平面部4・・・・を形成する
スクロール21または22において渦巻体24等の加工
をする際、該スクロール21または22の鏡板23に一
対の前記平面部4・・・・を形成していても、該平面部4・・
・・の長さ方向中間部に形成した円弧状突出部41,41
のうち一方と、前記鏡板23の外周面とを三ツ爪チャッ
クで保持しながら加工することができるので、前記鏡板
23の中心の位置決めを容易にし、かつ、加工時の芯ず
れを防止しながら前記渦巻体24等の加工を行うことが
できるのであり、しかも、従来のように、前記平面部4
・・・・にチャック保持用の保持部を形成しておいて、スク
ロールの加工後にこの保持部を取り除く行程を不要にで
きるので、高精度の加工が容易にでき、性能の高い圧縮
機を低コストで作製できるのである。
【0016】
【実施例】図1は、スクロール形流体機械として圧縮機
に使用するものを示しており、密閉ケーシング1の内方
上部に、ハウジング11を介して支持され、かつ、前記
ケーシング1の下部側に設けたモータMで駆動される圧
縮要素CFを配設している。
【0017】また、前記圧縮要素CFは、前記ハウジン
グ11の上部に固定する第1スクロール21と、この第
1スクロール21と前記ハウジング11との間に介装さ
れ、かつ、前記モータMの駆動軸3に連結される第2ス
クロール22とを備えており、これら各スクロール2
1,22は、それぞれ鏡板23と該鏡板23の一側外面
に固定された渦巻体24とから成り、前記各スクロール
21,22をその各渦巻体24,24が互いに噛み合う
ように上下対設させ、前記第1スクロール21に対する
前記第2スクロール22の公転駆動により、前記各渦巻
体24,24間に形成される作動空間の容積を変化さ
せ、前記ケーシング1を貫通して前記第1スクロール2
1に接続される吸入管12から前記作動空間へと吸入さ
れた吸入冷媒を圧縮するようにしている。
【0018】さらに、前記ケーシング1の内部で前記第
1スクロール21の上方に仕切板13で区画される吐出
空間14を形成し、該吐出空間14に前記モータMの下
部側空間に至るバイパス管15を接続すると共に、前記
ケーシング1内における前記ハウジング11とモータM
との中間部に吐出管16を接続しており、前記第1スク
ロール21に対する第2スクロール22の公転駆動によ
り、前記吸入管12から前記作動空間へと吸入された冷
媒を圧縮し、前記第1スクロール21における鏡板23
の中央部に形成した吐出孔25から前記吐出空間14へ
と吐出した吐出ガス冷媒を前記バイパス管15から前記
モータMの下部側空間へと案内し、該モータMの外周部
に形成する冷媒通路やエアギャップを経て前記吐出管1
6を介して外部に吐出するようにしている。
【0019】そして、図2に示したように、円板状の前
記第2スクロール22の鏡板23における外周部に、互
いに平行な二対の平面部4・・・・をそれぞれ同一平面上に
形成し、これら平面部4・・・・に対し直角の方向に円弧部
26,26を形成しており、同一平面に形成される2つ
の前記平面部4,4間に、前記第2スクロール22の鏡
板23の前記円弧部26,26の外径と同径の円弧状突
出部41,41を形成するのである。図2においては、
該円弧状突出部41,41を2箇所形成したが、どちら
か一方を形成するだけでもよい。さらに、前記第2スク
ロール22の鏡板23の前記円弧部26,26のうち、
前記鏡板23上に突設する前記渦巻体24の巻き数の多
い側に、バランス調整のための切欠部27を形成し、他
方の円弧部26に、バランスウエイト部28を径方向外
方に突出形成して、前記第2スクロール22のバランス
を調整するようにしている。
【0020】さらに、図4乃至図7に示すように、前記
第2スクロール22の前記各平面部4・・・・に対向し、こ
れら平面部4・・・・に沿って摺動可能なガイド面51,5
1を内周側にもつガイドリング部52,52と、これら
ガイド面51,51を結ぶ連結リング部53,53とか
ら成るリング状部材5を形成して、このリング状部材5
を、図1のように前記ハウジング11上に配設するので
あって、該リング状部材5は、前記ガイドリング部5
2,52の中央部に、前記各ガイド面51,51に対し
直交方向に延びる摺動面54・・・・を有し、軸方向に突出
する係合部55,55を形成すると共に、前記ガイドリ
ング部52,52の中央部で、前記各ガイド面51,5
1に、前記第2スクロール22の前記各円弧状突出部4
1,41が、前記第2スクロール21,22の公転駆動
により移動する範囲内で介入可能な凹部56を形成した
のである。
【0021】さらに、前記リング状部材5の前記ガイド
面51,51を連結する連結リング部53,53を、前
記平面部4・・・・を有する前記第2スクロール22の鏡板
23背面側に向かって軸方向に変位させて、図8に示す
ように、前記連結リング部53,53を前記第2スクロ
ール22の鏡板23の背面に重ね合わせるのである。
【0022】また、図3に示すように、前記第1スクロ
ール21の鏡板23における前記渦巻体24突設側に、
該渦巻体24を囲む肉盛り部29を形成し、この肉盛り
部29の端面に、前記リング状部材5の各係合部55,
55が係合し、径方向に向けて延びる一対の凹陥溝状の
被係合部6,6を形成して、これら各被係合部6,6
に、前記リング状部材5の各係合部55,55を係合さ
せて、該係合部55,55の摺動面54,54を、前記
被係合部6,6の溝側壁面に沿って摺動させるように成
すのである。
【0023】そして、図8に示すように、前記リング状
部材5のガイド面51,51を前記第2スクロール22
の鏡板23外周部に形成する平面部4・・・・と対向させた
状態で、該リング状部材5を前記第2スクロール22に
嵌合すると共に、前記リング状部材5に設けた前記各係
合部55,55を、該係合部55,55の摺動面54,
54が前記第1スクロール21に設けた前記被係合部
6,6の溝側壁面と対接するように係合させるのであっ
て、斯く組付けることにより、前記リング状部材5を回
転規制しながら、前記第1スクロール21の被係合部
6,6に沿って一方向へと摺動させ、かつ、前記リング
状部材5のガイド面51,51により、前記第2スクロ
ール22を回転規制しながら前記リング状部材5の前記
係合部55,55における摺動方向と直交方向に摺動さ
せることにより、前記第1スクロール21に対し第2ス
クロール22を自転防止しながら公転駆動させるのであ
る。
【0024】以上のように、前記リング状部材5は、該
リング状部材5のガイド面51,51を前記第2スクロ
ール22の鏡板23の外周部に形成する前記平面部4・・
・・に嵌合する構造であるにも拘らず、前記リング状部材
5の連結リング部53,53を、図8に示すように、第
2スクロール22の公転駆動による前記鏡板23の動き
に対し干渉することがない該鏡板23の下面側に位置さ
せ得るので、前記鏡板23の外周より大きくする必要が
なく、反対に、前記鏡板23の外周より小さくできるの
で、前記リング状部材5を小型化でき、全体構造を小型
化できるのである。
【0025】また、前記第2スクロール22における鏡
板23の外周部に前記リング状部材5を挿嵌し、しか
も、その一部である前記連結リング部53,53を前記
第2スクロール22の鏡板23の下面側に位置させてい
るので、前記リング状部材5が駆動時に、前記各スクロ
ール21,22における各渦巻体24,24の外周側に
吸入される吸入ガス冷媒を攪拌したりすることもなく、
流体の攪拌損失を軽減できるのである。
【0026】さらに、前記第2スクロール22の鏡板2
3には、前記平面部4・・・・を、また、前記リング状部材
5には、前記ガイド面51,51をそれぞれ摺動可能に
設けて、これら平面部4・・・・とガイド面51,51とを
面接触させるようにしているから、前記リング状部材5
の往復慣性力が作用する方向の接触面部の面圧を小さく
できるのであり、従って、前記平面部4・・・・とガイド面
51,51での異常摩耗や焼付け損失を防止できると共
に、前記係合部55,55及び被係合部6,6での異常
摩耗や焼付け事故も防止でき、それだけ信頼性を向上で
きるのである。
【0027】また、前記実施例では、前記第2スクロー
ル22の鏡板23に形成する前記平面部4・・・・の長さ方
向中間部に、該第2スクロール22の鏡板23の前記円
弧部26の外径と同径の前記円弧状突出部41,41を
形成すると共に、前記リング状部材5における前記ガイ
ド面51,51に前記円弧状突出部41,41が介入可
能な凹部56,56を形成したから、前記第2スクロー
ル22の渦巻体24の加工をする際、前記第2スクロー
ル22の鏡板23に一対の前記平面部4・・・・を形成して
いても、該平面部4・・・・の長さ方向中間部に形成した円
弧状突出部41,41のうち一方と、前記各円弧部2
6,26とを三ツ爪チャックで保持しながら加工するこ
とができるので、前記鏡板23の中心の位置決めを容易
にし、かつ、加工時の芯ずれを防止することができ、し
かも、従来のように、前記平面部4・・・・にチャック保持
用の保持部を形成しておいて、スクロールの加工後にこ
の保持部を取り除く行程を不要にできるので、高精度の
加工が容易にでき、性能の高い圧縮機を低コストで作製
できるのである。
【0028】また、前記実施例では、公転スクロール圧
縮機について本発明を適用したが、本発明は、公転スク
ロール圧縮機だけではなく、共回り型のスクロール圧縮
機にも適用でき、共回り型スクロール圧縮機に適用する
場合には、駆動軸を連結する駆動スクロールに前記平面
部4・・・・を形成し、該駆動スクロールの鏡板に前記リン
グ状部材5を嵌合させるようにしてもよいし、前記駆動
スクロールに従動する従動スクロールに前記平面部4・・
・・を形成し、該従動スクロールの鏡板に前記リング状部
材5を嵌合するようにしてもよい。
【0029】さらに、前記実施例では、前記円弧状突出
部41,41を形成するために、前記平面部4・・・・を二
対形成したが、前記円弧状突出部41,41を形成せず
に、前記平面部4・・・・を一対形成するようにしても差し
支えない。
【0030】尚、前記実施例では、前記第2スクロール
22の背面側で前記リング状部材5の内周側に、吸入ガ
ス冷媒が吸入される低圧側に対しシールして背圧室7を
形成するシールリング8を配設しており、該シールリン
グ8には、前記低圧側に、前記背圧室7の油を第2スク
ロール22の鏡板23に設けたインジェクションポート
81から適量にインジェクションするためのインジェク
ション通路82を設けると共に、前記シールリング8
に、前記ハウジング11の上面に設ける回転防止用ピン
83を係合するようにしている。
【0031】そして、前記シールリング8に前記ピン8
3を係合することにより、前記シールリング8が前記第
2スクロール22の公転駆動に伴って、回転するのを防
止するようにしており、斯くすることにより、前記シー
ルリング8に設けたインジェクション通路82と第2ス
クロール22の鏡板23に設けたインジェクションポー
ト81との相対位置を確保し、インジェクション油量の
安定化が図れるし、また、前記シールリング8の外周面
と前記ハウジング11との間に配設する0リング84な
どのシール補助部材がシールリング8の回転によって異
常摩耗を起こすのも防止できるのである。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記リン
グ状部材5の前記ガイド面51,51を連結する連結リ
ング部53,53を、前記ガイド面51,51に対し前
記平面部4・・・・を形成する一方のスクロール21または
22の鏡板23背面側に向かって軸方向に変位させて、
前記連結リング部53,53を前記一方のスクロール2
1または22の鏡板23と重ね合わしたから、前記リン
グ状部材5が、該リング状部材5のガイド面51,51
を前記一方のスクロール21または22の鏡板23の外
周部に形成する前記平面部4・・・・に挿嵌する構造である
にも拘らず、前記リング状部材5の連結リング部53,
53を、前記一方のスクロール21または22の前記鏡
板23の動きに対し干渉することがない該鏡板23の下
面側に位置させることができ、従って、前記連結リング
部53,53を、前記鏡板23の外周より大きくする必
要がなく、反対に、前記鏡板23の外周より小さくでき
るので、前記リング状部材5を小型化して、全体構造を
小型化できるのである。
【0033】また、請求項2記載の発明では、前記第1
または第2スクロール21または22の鏡板23に形成
する平面部4・・・・の少なくとも一方における長さ方向中
間部に、該平面部4形成側スクロール21または22の
鏡板23の外径と同径の円弧状突出部41,41を形成
すると共に、リング状部材5におけるガイド面51,5
1に前記円弧状突出部41,41が介入可能な凹部5
6,56を形成したから、前記平面部4・・・・を形成する
スクロール21または22の渦巻体24の加工をする
際、該スクロール21または22の鏡板23に一対の前
記平面部4・・・・を形成していても、該平面部4・・・・の長
さ方向中間部に形成した円弧状突出部41,41のうち
一方と、前記鏡板23の外周面とを三ツ爪チャックで保
持しながら加工することにより、前記鏡板23の中心の
位置決めを容易にし、かつ、加工時の芯ずれを防止しな
がら、前記渦巻体24の加工を行うことができるのであ
り、しかも、従来のように、前記平面部4・・・・にチャッ
ク保持用の保持部を形成しておいて、スクロールの加工
後にこの保持部を取り除く行程を不要にできるので、高
精度の加工が容易にでき、性能の高い圧縮機を低コスト
で作製できるのである。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール形流体機械の上部縦断面
図。
【図2】本発明の第2スクロールを示す上面図。
【図3】本発明の第1スクロールの下面図。
【図4】本発明のリング状部材の上面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】図4のB−B線断面図。
【図7】本発明のリング状部材の斜視図。
【図8】本発明のリング状部材を第2スクロールに嵌合
した状態を示す説明図。
【図9】従来のスクロール形流体機械を示す断面図。
【図10】従来のリング状部材にスクロールを嵌合した
状態を示す説明図。
【符号の説明】
21 第1スクロール 22 第2スクロール 23 鏡板 24 渦巻体 4 平面部 41 円弧状突出部 5 リング状部材 51 ガイド面 53 連結リング部 55 係合部 56 凹部 6 被係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 喜明 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 梶原 幹央 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 筆本 行雄 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡板(23)と渦巻体(24)とをもつ第
    1及び第2スクロール(21)(22)を備え、これら
    第1及び第2スクロール(21)(22)の一方の鏡板
    (23)における外周部に、互いに平行な少なくとも一
    対の平面部(4)(4)を形成すると共に、該平面部
    (4)(4)に対向し、これら平面部(4)(4)に沿
    って摺動可能なガイド面(51)(51)と、これらガ
    イド面(51)(51)と直交方向に延びる係合部(5
    5)(55)とをもったリング状部材(5)を備え、前
    記第1及び第2スクロール(21)(22)の他方に、
    前記係合部(55)(55)と摺動可能に係合する被係
    合部(6)(6)を備えたスクロール形流体機械におい
    て、前記リング状部材(5)の前記ガイド面(51)
    (51)を連結する連結リング部(53)(53)を、
    前記ガイド面(51)(51)に対し前記平面部(4)
    (4)を形成する一方のスクロール(21または22)
    の鏡板(23)背面側に向かって軸方向に変位させて、
    前記連結リング部(53)(53)を前記一方のスクロ
    ール(21または22)の鏡板(23)と重ね合わして
    いることを特徴とするスクロール形流体機械。
  2. 【請求項2】第1または第2スクロール(21または2
    2)の鏡板(23)に形成する平面部(4)(4)の少
    なくとも一方における長さ方向中間部に、該平面部
    (4)形成側スクロール(21または22)の鏡板(2
    3)の外径と同径の円弧状突出部(41)(41)を形
    成すると共に、リング状部材(5)におけるガイド面
    (51)(51)に前記円弧状突出部(41)(41)
    が介入可能な凹部(56)(56)を形成している請求
    項1記載のスクロール形流体機械。
JP09452794A 1994-05-06 1994-05-06 スクロール形流体機械 Expired - Lifetime JP3601073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09452794A JP3601073B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 スクロール形流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09452794A JP3601073B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 スクロール形流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07301101A true JPH07301101A (ja) 1995-11-14
JP3601073B2 JP3601073B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=14112810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09452794A Expired - Lifetime JP3601073B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 スクロール形流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3601073B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221172A (ja) * 2000-02-02 2001-08-17 Copeland Corp スクロール式機械
EP1233185A2 (en) * 2001-02-20 2002-08-21 Scroll Technologies Oldham coupling for scroll machine
CN101865131A (zh) * 2009-02-20 2010-10-20 三洋电机株式会社 涡旋压缩机
US7865420B1 (en) 2001-01-22 2011-01-04 Voyager Technologies, Inc. Real time electronic commerce telecommunication system and method
JP2011510209A (ja) * 2008-01-17 2011-03-31 ビッツァー クールマシーネンバウ ゲーエムベーハー キー継手を有するスクロール圧縮機
KR101409008B1 (ko) * 2008-01-17 2014-06-18 비쩌 퀼마쉬넨바우 게엠베하 스크롤 압축기 및 유체의 압축 방법
US9568002B2 (en) 2008-01-17 2017-02-14 Bitzer Kuehlmaschinenbau Gmbh Key coupling and scroll compressor incorporating same
WO2020157841A1 (ja) * 2019-01-30 2020-08-06 三菱重工業株式会社 両回転スクロール型圧縮機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221172A (ja) * 2000-02-02 2001-08-17 Copeland Corp スクロール式機械
JP4689050B2 (ja) * 2000-02-02 2011-05-25 エマーソン クライメイト テクノロジーズ インク スクロール式機械
EP1122438B1 (en) * 2000-02-02 2015-07-01 Emerson Climate Technologies, Inc. Oldham coupling for scroll machine
US7865420B1 (en) 2001-01-22 2011-01-04 Voyager Technologies, Inc. Real time electronic commerce telecommunication system and method
EP1233185A2 (en) * 2001-02-20 2002-08-21 Scroll Technologies Oldham coupling for scroll machine
EP1233185A3 (en) * 2001-02-20 2003-04-02 Scroll Technologies Oldham coupling for scroll machine
JP2011510209A (ja) * 2008-01-17 2011-03-31 ビッツァー クールマシーネンバウ ゲーエムベーハー キー継手を有するスクロール圧縮機
KR101409008B1 (ko) * 2008-01-17 2014-06-18 비쩌 퀼마쉬넨바우 게엠베하 스크롤 압축기 및 유체의 압축 방법
US9568002B2 (en) 2008-01-17 2017-02-14 Bitzer Kuehlmaschinenbau Gmbh Key coupling and scroll compressor incorporating same
CN101865131A (zh) * 2009-02-20 2010-10-20 三洋电机株式会社 涡旋压缩机
WO2020157841A1 (ja) * 2019-01-30 2020-08-06 三菱重工業株式会社 両回転スクロール型圧縮機
JPWO2020157841A1 (ja) * 2019-01-30 2021-11-25 三菱重工業株式会社 両回転スクロール型圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3601073B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0010402B1 (en) Improvements in scroll-type compressor units
EP0105684B1 (en) Scroll type refrigerant compressor with improved spiral element
EP0009355B1 (en) Scroll-type fluid compressor units
US5037280A (en) Scroll fluid machine with coupling between rotating scrolls
US4594061A (en) Scroll type compressor having reinforced spiral elements
JP3932519B2 (ja) スクロ−ル圧縮機
US5779461A (en) Scroll type fluid displacement apparatus having a control system of line contacts between spiral elements
EP0043702B1 (en) Scroll-type fluid displacement apparatus with chamber-pressure equalizing means
JPH02227581A (ja) スクロール流体機械およびスクロール流体機械用オルダム継手
US4477239A (en) Scroll type fluid displacement apparatus with offset wraps for reduced housing diameter
US5145344A (en) Scroll-type fluid machinery with offset passage to the exhaust port
JPH07301101A (ja) スクロール形流体機械
EP0797003A1 (en) Oldham coupling mechanism for a scroll type fluid displacement apparatus
JP4051121B2 (ja) 密閉形圧縮機
GB2142980A (en) Scroll-type rotary positive-displacement fluid-machine
US4927341A (en) Scroll machine with relieved flank surface
EP1233185B1 (en) Oldham coupling for scroll machine
JP2001221174A (ja) スクロール流体機械
JPH07305687A (ja) スクロール圧縮機
JPH0571301A (ja) スクロール形流体機械
JPS63248991A (ja) スクロ−ル型圧縮機
US5249931A (en) Axial flow fluid compressor with oldram coupling
EP0435193B1 (en) An axial flow fluid compressor and a method of assembling the same
JPH0579473A (ja) スクロール式流体機械
JPH08159051A (ja) スクロール形圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040913

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8