JP4689050B2 - スクロール式機械 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はスクロール式機械、特にスクロール式機械において用いられる独特のオルダム継手に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
種々のタイプの流体を輸送するための機械として、一般に「スクロール式」機械と称されている部類の機械がある。この種の機械は流体膨張機(expander)、輸送機関(displacement engine)、ポンプ、圧縮機等として具体化でき、この発明はこれらの機械の何れにも適用できる。しかし説明のために後述する実施例は、密閉型の冷媒圧縮機に係るものとされている。
【0003】
スクロール式機械は一般的に言って、それぞれ各別の端板上にスクロール部材を形成するように支架してある類似形状の2個の螺旋状スクロール翼(scroll wrap)を、備えている。2個のスクロール部材は、一方のスクロール翼が他方のスクロール翼から180°回転変位されるように、互いに嵌め合わされている。この機械は、一方のスクロール部材(旋回スクロール部材)を他方のスクロール部材(非旋回スクロール部材)に対し相対的に、それぞれの翼の側面(flank)間で移動する線接触が得られて移動する孤立した三日月状の流体ポケットが形成されるように、旋回させることによって作動する。螺旋状のスクロール翼は普通、円の伸開線として形成されている。作動中にスクロール部材間の相対回転が何ら生じないこと、つまり運動が純粋な曲線並進(curvilinear translation)(すなわち何らの線も回転しない。)となることが、理想的である。スクロール部材間の相対回転は普通、オルダム継手を用いることによって阻止される。
【0004】
移動する流体ポケットは処理すべき流体を、流体入口が設けられているところのスクロール機械の第1の領域から流体出口が設けられているところのスクロール機械の第2の領域へと運ぶ。密封されている流体ポケットの容積は、同ポケットが第1の領域から第2の領域へと移動するにつれて変化する。如何なる瞬間においても少なくとも1対の密封された流体ポケットがあり、同時に複数対の流体ポケットが存在するときは各対が異なった容積をもつ。圧縮機では、第2の領域が第1の領域よりも高い圧力にあって物理的に機械の中心部に位置させてあり、第1の領域は機械の外周部に位置させてある。
【0005】
スクロール部材間の相対回転を阻止するオルダム継手には種々の形式のものがあるが、一般に環状のリングから突出する2対のキーを備えている。このうち1対のキーは旋回スクロール部材に設けた溝穴に対し係合し、他の1対のキーは非旋回スクロール部材又は軸受箱のような静止ボデー(固定部材)に設けた溝穴に対し係合する。
【0006】
2つのスクロール部材間を接続するところのかかるオルダム継手はこれらのスクロール部材間の回転を阻止するのに有効ではあるが、スクロール部材間での位置決めに関し設計上及び/又は組立て上の問題を有する。また別の用途ではオルダム継手をスクロール部材の放射方向外側で支持するために、追加の支持構造及び/又は外殻寸法の拡大が必要となる。
【0007】
この発明はスクロール部材間の相対回転を有効に阻止するように、2つのスクロール部材間又は旋回スクロール部材とスクロール式機械の固定部材間を接続するオルダム継手であって、従来のものより構造がずっと単純であって設計上の問題を回避し、また要求される位置決め面の個数を減らしてあるオルダム継手を、提供しようとするものである。
【0008】
【発明の要約】
この発明は、2つのスクロール部材に対し係合する1対のみの柱部を有するオルダム継手を提供するものである。旋回スクロール部材は1対の柱部ないしキーの下方部分に対し接触させ、非旋回スクロール部材は1対の柱部ないしキーの上方部分に対し接触させる。1対のみの柱部ないしキーは1つの実施例では環状のリングに取付けられ、他の実施例では該柱部ないしキー間を延びるところの環状リングの円弧状切片に取付けられる。
【0009】
またこの発明は旋回スクロール部材を静止部材ないし主軸受箱に対し接続して、該旋回スクロール部材の回転を阻止するオルダム継手も提供するものである。このオルダム継手も、旋回スクロール部材と静止部材ないし主軸受箱とに係合する1対のみの柱部ないしキーを有するものに構成される。この1対のみの柱部ないしキーは環状のリングに取付けることも、環状リングの円弧状切片に取付けることもできる。
【0010】
この発明の他の特徴と長所とするところは、添付図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0011】
【実施例】
この発明の原理とするところは数多くの種々の型式のスクロール式機械に対し適用できるが、例示的な目的からしてこの発明を密閉型のスクロール式圧縮機、特に空調システム及び冷凍システム用の冷媒の圧縮において特別の有用性を有することが判明しているスクロール式圧縮機において、実施した例について述べる。
【0012】
図1,2にはこの発明に従った独特のオルダム継手を組込んであるスクロール式圧縮機を、符号10で全体を指して示してある。スクロール式圧縮機10はほぼ円筒形の密閉された外殻12を備え、この外殻12の上端にはキャップ14を、また下端には一体形成された複数の据付け脚(図示せず)を有する基台部16を、それぞれ溶着してある。キャップ14には、内部に通常の吐出弁(図示せず)を有していてもよい冷媒吐出管継手18を設けてある。外殻12に取付けられている他の主な要素としては、キャップ14が外殻12に対し溶着されているのと同一の点において周縁を外殻12に溶着されている横向きの仕切り板22、外殻12に対し適宜の方法で固定されている主軸受箱24、及び外殻12に対し適宜の方法で固定されている複数個の放射方向外向きの脚部を有する下部軸受箱26がある。横断面形状がほぼ四角形であるが角部を丸められているモータ固定子28を、外殻12に対しプレス嵌めして設けてある。この固定子28の丸められた角部間の平坦面部は固定子28と外殻12間に、外殻12内の上部から底部にかけての潤滑油の戻し流れを促進する通路を提供する。
【0013】
上端に偏心したクランクピン32を有する駆動軸ないしクランク軸30を、主軸受箱24内の軸受34と下部軸受箱26内の軸受36とに回転可能に支持させて設けてある。クランク軸30はその下端部に比較的大径の同心的な穴38を有し、この穴38はクランク軸30の上端にまで延びているところの、放射方向外向きに傾斜させてある小径の穴40へと連通させてある。穴38内には撹拌器42を配置してある。外殻12内の底部は、モータ回転子46の下端よりも僅かに上方のレベルにまで潤滑油を収容する油溜まり44に形成されており、穴38は潤滑油をクランク軸30上方向きに穴40内へと汲み上げ、最終的には潤滑を必要とする圧縮機各部の全てに対し潤滑油を供給するポンプとして働く。
【0014】
クランク軸30は固定子28、該固定子を貫通している巻線48、及びクランク軸30上にプレス嵌めされ上下の釣り合い重り50,52を有する回転子46を含む電動モータによって、回転駆動される。
【0015】
主軸受箱24の上面には平坦なスラスト受け面54を設けてあり、このスラスト受け面54上に、端板60から上方向きに突出する通常の螺旋翼58を有する旋回スクロール部材56を配置してある。この旋回スクロール部材56の端板60の下面から内部にジャーナル軸受62を有する円筒形のハブを下方向きに突出させてあり、このハブ内に穴66を有する駆動ブッシュ64を回転可能に配置してあり、穴66内にクランクピン32を配置してある。クランクピン32はその一面に、穴66の一部に形成してある平坦面に対し駆動的に係合する平坦面(以上、図示せず)を有し、これによって例えば本願出願人の所有に係る米国特許No.4,877,382に記載されているような放射方向で融通性を有する駆動機構が提供されており、ここに上記米国特許を引用してその記載を加入する。オルダム継手68を、旋回スクロール部材56と主軸受箱24間に位置させ旋回スクロール部材56と非旋回スクロール部材70とにキー結合して設けて、旋回スクロール部材56の回転運動を阻止してある。
【0016】
端板74から下方向きに突出する螺旋翼72を有する非旋回スクロール部材70も設けられており、螺旋翼72は、旋回スクロール部材56の螺旋翼58と噛合うように位置させてある。非旋回スクロール部材70は中心に配置された吐出通路76を有し、この吐出通路76は上向きに開放する凹溝78に連通し、凹溝78が、キャップ14と仕切り板22とによって形成された吐出消音室80と連通している。非旋回スクロール部材70には環状の凹溝82も形成してあり、この凹溝82内には浮動シール組立体84を配置してある。凹溝78,82とシール組立体84は軸線方向での2つの圧力付勢チャンバを形成し、螺旋翼58,72によって圧縮された加圧流体を該圧力付勢チャンバが受け取って非旋回スクロール部材70に対し軸線方向の付勢力を及ぼし、もって螺旋翼58,72の翼先がそれに対向する端板74,60面に対しそれぞれ密封的に係合することとする。シール組立体84は米国特許No.5,156,539に詳細に記載されているタイプのものであるのが好ましく、ここに同米国特許を引用してその記載を加入する。非旋回スクロール部材70は主軸受箱24に対し、例えば前述の米国特許No.4,877,382又は米国特許No.5,102,316に記載されているような適当な態様で支架させるものに設計されており、ここにこれらの米国特許を引用してその記載を加入する。
【0017】
この発明は、図3−5に示されているような独特のオルダム継手68に係る。オルダム継手68はリング90を有し、このリング90は、一直径線上で対向する2つの上向きに突出する一体的な柱部92を有する。各柱部92は、旋回スクロール部材に対する係合キー94と非旋回スクロール部材に対する係合キー96とを含む。図1,2に示すようにリング90は旋回スクロール部材56と主軸受箱24間に配置されており、柱部92は、旋回スクロール部材56の溝穴98を通して上方へ延び非旋回スクロール部材70の溝穴100内へ臨んでおり、キー94が旋回スクロール部材56に対し係合しキー96が非旋回スクロール部材70に対し係合している。
【0018】
4つの場所で4個のキーを有する従来のオルダム継手では、4つのキー面がリングに接し4つのキー面がリングに対し垂直である。リングには対し垂直なキー面は全て、スクロール部材に対する接触面である。したがって4個のキーがリング周りに配置されていることからして、(主軸受箱上の)非旋回スクロール部材によって負荷されるところの直径方向で対向する2つのキー面は、旋回スクロール部材によって負荷されるところの直径方向で対向する2つのキー面に対し垂直な関係にあった。
【0019】
この発明に係るオルダム継手68は特定の角度だけ、好ましくは30から60度だけ回転変位させてある柱部92、したがってキー94,96を有する。図示の好ましい実施例では図3に示すように水平軸線から、一方の柱部92は55°回転変位させてあり他方の柱部92は57°回転変位させてある。したがって溝穴98,100を対応して配置することにより、柱部92の4つの面をすべてモーメントに対し抵抗するように使用できる。これによって非旋回スクロール部材70と旋回スクロール部材56とに対し、同一の柱部を使用することが可能となる。旋回スクロール部材56はリング90に近接する高さ位置でキー94の対向する2つの面に係合しており、非旋回スクロール部材70はリング90から遠い高さ位置でキー96の対向する他の2つの面に係合している。スクロール部材56,70に対し係合させるために4個のキー、つまり2個宛のキー94,96が設けられているが、2つの柱部92が必要であるのみである。このオルダム継手は従来のものよりコンパクトであり、軽量であり、低いコストで提供される。
【0020】
図6にはこの発明の他の実施例に従ったオルダム継手168を、示してある。オルダム継手168は湾曲アーム190を備え、該湾曲アーム190はその両端に位置させてある、互いに対向する2つの上向きに突出する一体的な柱部192を有する。各柱部192は、旋回スクロール部材に対する係合キー194と非旋回スクロール部材に対する係合キー196とを含む。湾曲アーム190は旋回スクロール部材56と主軸受箱24間に配置されるものに設計され、柱部192が、旋回スクロール部材56の溝穴98を通して上方へ延び非旋回スクロール部材70の溝穴100内へ臨み、キー194が旋回スクロール部材56に対し係合しキー196が非旋回スクロール部材70に対し係合するものとされている。
【0021】
オルダム継手168は回転変位させてある柱部192、したがって前記キー94,96に類似して回転変位させてあるキー194,196を有する。したがって柱部192の4つの面をすべて、モーメントに対し抵抗するように使用できる。これによって非旋回スクロール部材70と旋回スクロール部材56とに対し、同一の柱部を使用することが可能となる。旋回スクロール部材56は湾曲アーム190に近接する高さ位置でキー194の対向する2つの面に係合しており、非旋回スクロール部材70は湾曲アーム190から遠い高さ位置でキー196の対向する他の2つの面に係合している。スクロール部材56,70に対し係合させるために4個のキー、つまり2個宛のキー194,196が設けられているが、2つの柱部192が必要であるのみである。このオルダム継手は従来のものよりコンパクトであり、軽量であり、低いコストで提供される。
【0022】
図7,8にはこの発明の別の実施例に従ったオルダム継手268を、示してある。図1−5及び図6に示した実施例ではオルダム継手を、非旋回スクロール部材と旋回スクロール部材の両者に対しキー係合させた。利用可能な他の構造はオルダム継手を、圧縮機ボデー(つまり主軸受箱)と旋回スクロール部材とにキー係合させる構造である。オルダム継手のための本構造は、当業者によく知られている長所と欠点を有する。図7に示すように主軸受箱224は、オルダム継手268と結び付けるのに適当したものに形成されている。
【0023】
オルダム継手268はリング290を備え、このリング290は、一直径線上で対向する2つの上向きに突出する一体的な柱部292を有する。各柱部292は、旋回スクロール部材に対する係合キー294と主軸受箱に対する係合キー296とを含む。図7に示すようにリング290は旋回スクロール部材56と主軸受箱224間に配置されており、柱部292が旋回スクロール部材56の溝穴98と主軸受箱224の溝穴300とを通して上方に延び、キー294がリング290から遠い点で旋回スクロール部材56に対し係合すると共に、キー296がリング290に近接する点で主軸受箱224に対し係合している。
【0024】
オルダム継手268は回転変位させてある柱部292、したがって前記キー94,96に類似して回転変位させてあるキー294,296を有する。したがって溝穴98,300を対応して配置することにより、柱部292の4つの面をすべて、モーメントに対し抵抗するように使用できる。これによって主軸受箱224と旋回スクロール部材56とに対し、同一の柱部を使用することが可能となる。旋回スクロール部材56はリング290に遠い位置でキー294の対向する2つの面に係合しており、主軸受箱224はリング290に近接した位置でキー296の対向する他の2つの面に係合している。旋回スクロール部材56と主軸受箱224とに対し係合させるために4個のキー、つまり2個宛のキー294,296が設けられているが、2つの柱部292が必要であるのみである。このオルダム継手は従来のものよりコンパクトであり、軽量であり、低いコストで提供される。
【0025】
図9にはこの発明のさらに他の実施例に従ったオルダム継手368を、示してある。オルダム継手368は湾曲アーム390を備え、該湾曲アーム390はその両端に位置させてある、互いに対向する2つの上向きに突出する一体的な柱部392を有する。各柱部392は、旋回スクロール部材に対する係合キー394と主軸受箱に対する係合キー396とを含む。湾曲アーム390は旋回スクロール部材56と主軸受箱224間に配置されるものに設計されており、柱部392が旋回スクロール部材56の溝穴98と主軸受箱224の溝穴300とを通して上方に延び、キー394が旋回スクロール部材56に対し係合しキー396が主軸受箱224に対し係合するものとされている。
【0026】
オルダム継手368は回転変位させてある柱部392、したがって前記キー94,96に類似して回転変位させてあるキー394,396を有する。したがって柱部392の4つの面をすべて、モーメントに対し抵抗するように使用できる。これによって主軸受箱224と旋回スクロール部材56とに対し、同一の柱部を使用することが可能となる。旋回スクロール部材56は湾曲アーム390に遠い位置でキー394の対向する2つの面に係合しており、主軸受箱224は湾曲アーム390に近接する位置でキー396の対向する他の2つの面に係合している。旋回スクロール部材56と主軸受箱224とに対し係合させるために4個のキー、つまり2個宛のキー394,396が設けられているが、2つの柱部392が必要であるのみである。このオルダム継手は従来のものよりコンパクトであり、軽量であり、低いコストで提供される。
【0027】
図10にはこの発明のさらに別の実施例に従ったオルダム継手468を、示してある。オルダム継手468は図7,8に示したオルダム継手268に類似して、主軸受箱224と旋回スクロール部材56とに対しキー係合するものに構成されている。オルダム継手468はリング490を備え、このリング490は、一直径線上で対向する2つの上下に突出する一体的な柱部492を有する。各柱部492は、旋回スクロール部材に対する係合キー494と主軸受箱に対する係合キー496とを含む。リング490は旋回スクロール部材56と主軸受箱224間に配置するものに設計されており、柱部492がリング490の上下で旋回スクロール部材56の溝穴98内と主軸受箱224の溝穴300内とに臨み、キー494が旋回スクロール部材56に対し係合しキー496が主軸受箱224に対し係合するものとされている。
【0028】
オルダム継手468は回転変位させてある柱部492、したがって前記キー94,96に類似して回転変位させてあるキー494,496を有する。したがって溝穴98,300を対応して配置することにより、柱部492の4つの面をすべて、モーメントに対し抵抗するように使用できる。これによって主軸受箱224と旋回スクロール部材56とに対し、同一の柱部を使用することが可能となる。旋回スクロール部材56はリング490の一面側の位置でキー494の対向する2つの面に係合しており、主軸受箱224はリング490の他面側の位置でキー496の対向する他の2つの面に係合している。旋回スクロール部材56と主軸受箱224とに対し係合させるために4個のキー、つまり2個宛のキー494,496が設けられているが、2つの柱部492が必要であるのみである。このオルダム継手は従来のものよりコンパクトであり、軽量であり、低いコストで提供される。
【0029】
この発明の好ましい実施例について説明して来たが、この発明は特許請求の範囲の各請求項に記載された発明範囲を外れることなしに実施例の構成に数多くの変形及び修正を加えて実施可能であることが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従ったオルダム継手を組込んであるスクロール式冷媒圧縮機の縦断面図である。
【図2】図1の冷媒圧縮機の横断面図で、横断面は図1の2−2線に沿う。
【図3】図1,2に示したオルダム継手の平面図である。
【図4】図3に示したオルダム継手の側面図である。
【図5】図3,4に示したオルダム継手の斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例に従ったオルダム継手の斜視図である。
【図7】この発明の別の実施例に従ったオルダム継手により互いに接続してある、スクロール式機械の静止した構成要素と旋回スクロール部材とを示す模式的斜視図である。
【図8】図7に示したオルダム継手の斜視図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例に従ったオルダム継手を示す斜視図である。
【図10】この発明のさらに別の実施例に従ったオルダム継手を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 スクロール式圧縮機
24,224 主軸受箱
30 クランク軸
32 クランクピン
56 旋回スクロール部材
58 螺旋翼
60 端板
68,168,268,368,468 オルダム継手
70 非旋回スクロール部材
72 螺旋翼
74 端板
90,290,490 リング
92,192,292,392,492 柱部
94,194,294,394,494 キー
96,196,296,396,496 キー
98 溝穴
100,300 溝穴
190,390 湾曲アーム

Claims (7)

  1. 第1の端板から突出する第1の螺旋翼を有する第1のスクロール部材、
    第2の端板から突出する第2の螺旋翼を有する第2のスクロール部材であって、該第2の螺旋翼を上記第1の螺旋翼に対し、第1のスクロール部材に対し該第2のスクロール部材が相対的に旋回するときに該両螺旋翼間に複数個の可動の流体ポケットが形成されるように噛合わせてある第2のスクロール部材、
    第1及び第2のスクロール部材を支持する固定部材、
    第1のスクロール部材に対し相対的に第2のスクロール部材を旋回させる駆動部材、及び
    第2のスクロール部材と第1のスクロール部材又は上記固定部材との間に配置されており、第1及び第2のスクロール部材間の相対回転運動を阻止するオルダム継手、
    を備えたスクロール式機械であって、上記オルダム継手が、
    第1の表面及び前記第1の表面と反対側の第2の表面を有する接続部材、
    前記第1の表面から延設し且つ第2のスクロール部材と第1のスクロール部材とに係合する第1の柱部、及び
    前記第1の表面から延設し且つ第2のスクロール部材と第1のスクロール部材とに係合する第2の柱部
    備えているスクロール式機械。
  2. 前記接続部材が、環状のリングである請求項1のスクロール式機械。
  3. 前記接続部材が、湾曲アームである請求項1のスクロール式機械。
  4. 前記第1の柱部に第1及び第2の面を形成してあり、前記第1のスクロール部材が該第1の柱部の第1の面に対し係合し前記第2のスクロール部材が該第1の柱部の第2の面に対し係合するものである請求項1から3までの何れか一項に記載のスクロール式機械。
  5. 前記第1の面が、前記第2の面に対しほぼ垂直である請求項4のスクロール式機械。
  6. 前記第2の柱部に第1及び第2の面を形成してあり、前記第1のスクロール部材が該第2の柱部の第1の面に係合し前記第2のスクロール部材が該第2の柱部の第2の面に対し係合するものである請求項4のスクロール式機械。
  7. 前記第1の柱部の前記第1の面が該第1の柱部の前記第2の面に対しほぼ垂直であり、前記第2の柱部の前記第1の面が該第2の柱部の前記第2の面に対しほぼ垂直である請求項のスクロール式機械。
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