JPH08232519A - キャビネットの施錠機構 - Google Patents

キャビネットの施錠機構

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JPH08232519A
JPH08232519A JP7039782A JP3978295A JPH08232519A JP H08232519 A JPH08232519 A JP H08232519A JP 7039782 A JP7039782 A JP 7039782A JP 3978295 A JP3978295 A JP 3978295A JP H08232519 A JPH08232519 A JP H08232519A
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Chiyou Ri
丁 李
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Kyoei Kogyo Co Ltd
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Kyoei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビネットに収納される引出しの数に関わ
らず、円滑にキー操作を行うことができるようにしたキ
ャビネットの施錠機構を提供する。 【構成】 施錠装置12の施錠又は解錠動作により横方
向に摺動する連結棒5,5と、該連結棒5,5の横方向
の摺動によって回動するキャビネットの本体側板側に縦
方向に設けた鍵棒7とを備え、該鍵棒7に引出し2の側
壁外面に突設した引掛板に係合する引掛棒28と、鍵板
9に係合する螺旋カム29とを設け、前記施錠装置12
の施錠又は解錠動作により前記鍵棒7を回動させ、前記
引掛板34に前記引掛棒28を、開閉扉3に鍵板9を係
合させ又は解除させることにより、引出し及び開閉扉3
の施錠及び解錠を行うこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフィス用キャビネット
に好適に使用することができるキャビネットの施錠機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、引出しを有するファイルキャ
ビネット等には全ての引出しを収納位置に係止するラッ
チ機構が設けられており、一般的なラッチ機構は引出し
や扉の前面板に取り付けられている引手と連動するラッ
チ部材を有し、引手を引くとラッチ部材がキャビネット
本体に設けられている係止突起又は係止穴から離脱すな
わちラッチ解除することにより、引出しや扉を開放移動
可能にする。このようなラッチ機構を備えたキャビネッ
ト等にはさらにラッチ機構とは独立した或いはラッチ機
構に組み合わされた施錠機構が組み込まれており、施錠
装置により引手若しくはラッチ部材のラッチ解除動作を
規制したり引出しに直接係合して引出しを収納位置にロ
ックできるようになっている。
【0003】この種の施錠機構としては、キャビネット
本体の前面に設けた施錠装置の施錠又は解錠動作により
施錠杆(鍵棒)を上下方向に移動させ、引出しの側壁外
面より突出する突起の前端に上記施錠杆に設けたストッ
パを当接させる等のようにし、引出しの施錠及び解錠を
行うものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
施錠杆(鍵棒)は、キャビネットに収納される引出しが
多段になるに従って、重量が過大となり、施錠装置によ
る操作がスムースに行えなくなるといった傾向があっ
た。
【0005】したがって、本発明の目的は、キャビネッ
トに収納される引出しの数に関わらず、円滑にキー操作
を行うことができるようにしたキャビネットの施錠機構
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、引出しをキャビネット本体
の前面開口部より出し入れ可能に収納し、該キャビネッ
ト本体の前面に設けた施錠装置の施錠又は解錠動作によ
り引出しの施錠及び解錠を行うキャビネットの施錠機構
において、前記施錠装置の施錠又は解錠動作により横方
向に摺動する連結棒と、該連結棒の横方向の摺動によっ
て回動するキャビネットの本体側板側に縦方向に設けた
鍵棒とを備え、該鍵棒に引出しの側壁外面に突設した引
掛板に係合する引掛棒を設け、前記施錠装置の施錠又は
解錠動作により前記鍵棒を回動させ前記引掛板に前記引
掛棒を係合させ又は解除させることにより引出しの施錠
及び解錠を行うことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のキ
ャビネットの施錠機構において、キャビネット本体が前
記引出しの前面に開閉扉を備え、前記鍵棒に螺旋カムを
設け、キャビネットの本体側板に該螺旋カムに従動する
鍵板を設け、前記施錠装置の施錠又は解錠動作により、
前記螺旋カムを回動させて前記鍵板を回動させ前記開閉
扉の施錠及び解錠を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載のキャビネットの施錠機構において、前記施錠装置
がカード式施錠装置であることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一に記載のキャビネットの施錠機構におい
て、前記引掛棒および前記螺旋カムを備えた一対の前記
鍵棒を左右対称に配置したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載のキャビネットの施錠機構におい
ては、前記施錠装置の施錠又は解錠動作により横方向に
摺動する連結棒と、該連結棒の横方向の摺動によって回
動するキャビネットの本体側板側に縦方向に設けた鍵棒
とを備え、該鍵棒に引出しの側壁外面に突設した引掛板
に係合する引掛棒を設け、前記施錠装置の施錠又は解錠
動作により前記鍵棒を回動させ前記引掛板に前記引掛棒
を係合させ又は解除させることにより引出しの施錠及び
解錠を行うようにしたので、鍵棒を上下する必要がな
く、キャビネット本体に設定した引出しの数が増えても
施錠及び解錠操作を円滑に行うことができる。
【0011】請求項2記載のキャビネットの施錠機構に
おいては、キャビネット本体が前記引出しの前面に開閉
扉を備え、前記鍵棒に螺旋カムを設け、キャビネットの
本体側板に該螺旋カムに従動する鍵板を設け、前記施錠
装置の施錠又は解錠動作により、前記螺旋カムを回動さ
せて前記鍵板を回動させ前記開閉扉の施錠及び解錠を行
うようにしたので、キャビネット本体に設定した引出し
の数が増え、開閉扉の数が増えても開閉扉の施錠及び解
錠操作を円滑に行うことができる。
【0012】請求項3記載のキャビネットの施錠機構に
おいては、前記施錠装置をカード式施錠装置としたの
で、カードの前後動作のみによって引出しや開閉扉の施
錠及び解錠を行うことができ、しかも前記鍵棒の上下動
を伴わないのでキー操作は円滑である。
【0013】請求項4記載のキャビネットの施錠機構に
おいては、前記引掛棒および前記螺旋カムを備えた一対
の前記鍵棒を左右対称に配置したので、一対の鍵棒の回
動動作によりバランス良く引出しおよび開閉扉を施錠又
は解錠することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
き説明する。
【0015】まず、図1は本発明にかかる施錠機構を設
けたキャビネットの実施例を示す。このキャビネット
は、キャビネット本体1と該キャビネット本体1に出し
入れ自在に収容された複数個の引出し2とそれらの前面
に設けた開閉扉3とを備える。さらに、このキャビネッ
トは、カード式の施錠装置(図示せず)とこの施錠装置
へのカードの挿入操作によって回転する回転板4を有す
る。該回転板4には、その回転によって横方向に摺動す
る一対の連結棒5,5が連結されている。キャビネット
の左右の本体側板6には縦方向に左右対称に鍵棒7が設
けられ、この鍵棒7は、上端において前記連結棒5に連
結されている。なお、開閉扉3に対してはマグネットキ
ャッチ8および後に詳述する施錠用の鍵板9が設けられ
ている。また、本実施例では、引出し2は底板10に中
仕切板11を立設することが可能なタイプのものを採用
している。
【0016】次いで、図2は図1のキャビネットのA―
A線による断面図である。図2はカード式施錠装置12
を含む本実施例にかかる施錠機構を詳細に示す。カード
式施錠装置12はカードキーの挿入によってスライドす
るスライド板13を有する。このスライド板13にはピ
ン14が設けられ、このピン14は回転板4の透孔15
に挿通している。これによって、スライド板13が回転
板4と連動し、スライド板13がスライドすることによ
り、回転板4が解錠回転位置又は解錠回転位置に回転さ
せられる。ピン14とキャビネット本体1との間には復
帰バネ16が介在する。
【0017】回転板4は中心回転軸17に回転可能に支
持されており、この中心回転軸17はキャビネット本体
1に固定されている。また、回転板4は連結回転軸1
8,18を介して連結棒5,5に連結されている。すな
わち、連結棒5,5は回転板4に対し回転可能に支持さ
れている。
【0018】図3は図1のキャビネットから引出し2を
取り外し、本体側板6の付近において本実施例の施錠機
構を明解に示した斜視図である。本体側板6には、側板
補強部材19が設けられ、該側板補強部材19は縦方向
幅広溝20を有し、この縦方向幅広溝20に鍵棒補強部
材21が設けられている。該鍵棒補強部材21は側板補
強部材19の後側部分22との間に形成される縦方向幅
狭溝23を有し、該縦方向幅狭溝23に前記した鍵棒7
が回動可能に配設される。なお、本実施例において、本
体側板6の内側には、開閉扉3を収納するための扉レー
ル24および引出し2を出し入れするためのサスペンシ
ョン25が設けられており、鍵棒7はこれら扉レール2
4とサスペンション25とによって前記縦方向幅狭溝2
3から外れないようになっている。
【0019】鍵棒7の上端はL字型部26となってお
り、連結孔27が設けられている。前記連結棒5のL字
型に下垂した先端が連結孔27に挿通することによっ
て、連結棒5と鍵棒7とが連結する。
【0020】鍵棒7には引掛棒28および螺旋カム29
が固定されている。該引掛棒28は引出し2の側壁外面
に突設した引掛板に係合することができるようになって
いる。一方、螺旋カム29は図中向かって左上がりのテ
ーパ状に形成されており、前記開閉扉3のための鍵板9
の近傍に設けられている。
【0021】図4に示すように、鍵板9は上下に回動可
能に本体側板6に支点30により支持され、頭部に開閉
扉3と係合する係合溝31を備えるとともに、尾部に螺
旋カム29を挟持するための挟持溝32を備える。
【0022】上記鍵棒7、引掛棒28、螺旋カム29
は、キャビネットに向かって左側の部分について説明し
たが、右側の部分はこれと対称に設けられている。
【0023】上記構成の本実施例において、解錠状態で
図2に示すカード挿入口33からカードを挿入すると、
スライド板13が二点鎖線で示す位置に移動する。これ
によって、回転板4が回転し、連結した一対の連結棒
5,5も左右に動いて実線の解錠位置から二点鎖線で示
す施錠位置に移動する。連結棒5,5と連動する左右の
鍵棒7も回動する。この結果鍵棒7に固定された引掛棒
28および螺旋カム29も回動し、図3において二点鎖
線で示すように施錠位置に移動する。この状態におい
て、図5に示すように引掛棒28は、引出し2の側壁外
面に突設した引掛板34に係合し、引出し2が施錠され
る。また、螺旋カム29の回動に伴って、左上がりのテ
ーパに沿って鍵板9の尾部が上方に移動し、逆に頭部が
下方に移動し、図4に示すように係合溝31において開
閉扉3の係合孔35と係合し、開閉扉3が施錠される。
なお、この際前記鍵棒7は左右対称に配置されており、
一対の鍵棒7の回動動作によりバランス良く引出し2お
よび開閉扉3を施錠することができる。
【0024】このような施錠状態は、カードを引き抜い
た後もカード式施錠装置12の図示しない内部機構によ
って保持される。
【0025】次に、施錠状態においてカードを挿入する
と施錠装置が解除され、復帰バネ16の作用によって各
構成部材が各図の実線で示した位置に復帰し、キャビネ
ットが解錠状態となる。
【0026】以上のようにして、本実施例では、施錠及
び解錠操作を行うこととしているが、カード式施錠装置
を採用しているので、カードの前後操作のみによって行
うので、キー操作が極めて容易である。
【0027】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記形態にのみ限定されるものではなく、各構成要
素の形状等に種々の変更を加えることが可能である。
【0028】例えば、施錠装置はキー操作を容易に行う
ためにカード式施錠装置12を採用したが、シリンダ施
錠装置等他の施錠装置によることもできる。
【0029】また、前記連結棒5の横方向の動きを引き
出す機構は、上記のような回転板4によるものに限ら
ず、当業者にとって公知の種々のものを採用することが
できる。
【0030】また、一対の鍵棒7の回動動作によりバラ
ンス良く引出しおよび開閉扉3を施錠又は解錠するため
に、一対の前記鍵棒7を左右対称に配置したが、キャビ
ネットの大きさ等により左右対称でなくとも良く、また
一方のみ設けても良い。
【0031】また、前記鍵板9は頭部が下がることによ
って開閉扉3の係合孔35と係合させることとしたが、
螺旋カム29のテーパを逆にし、鍵板9の上下を反転す
ることにより、頭部が上がることによって開閉扉3の係
合孔35と係合させるようにすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、キャビネットに収納される引出しの数に関わら
ず、円滑にキー操作を行うことができるようにしたキャ
ビネットの施錠機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる施錠機構を設けたキャビネット
を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる施錠機構の実施例を示す図1の
A―A線矢視断面図である。
【図3】本発明にかかる施錠機構を設けたキャビネット
について、鍵棒の近傍を引出しを除いて示す斜視図であ
る。
【図4】本発明にかかる施錠機構を設けたキャビネット
について、鍵板の近傍を引出しを除いて示す内側からの
本体側板の一部側面図である。
【図5】本発明にかかる施錠機構の実施例について引掛
棒と引出しの引掛板との関係を説明する図1のB―B線
矢視断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 2 引出し 3 開閉扉 4 回転板 5 連結棒 6 本体側板 7 鍵棒 8 マグネットキャッチ 9 鍵板 10 底板 11 中仕切板 12 カード式施錠装置 13 スライド板 14 ピン 15 透孔 16 復帰バネ 17 中心回転軸 18 連結回転軸 19 側板補強部材 20 縦方向幅広溝 21 鍵棒補強部材 22 側板補強部材の後側部分 23 縦方向幅狭溝 24 扉レール 25 サスペンション 26 L字型部 27 連結孔 28 引掛棒 29 螺旋カム 30 支点 31 係合溝 32 挟持溝 33 カード挿入口 34 引掛板 35 係合孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出しをキャビネット本体の前面開口部
    より出し入れ可能に収納し、該キャビネット本体の前面
    に設けた施錠装置の施錠又は解錠動作により引出しの施
    錠及び解錠を行うキャビネットの施錠機構において、前
    記施錠装置の施錠又は解錠動作により横方向に摺動する
    連結棒と、該連結棒の横方向の摺動によって回動するキ
    ャビネットの本体側板側に縦方向に設けた鍵棒とを備
    え、該鍵棒に引出しの側壁外面に突設した引掛板に係合
    する引掛棒を設け、前記施錠装置の施錠又は解錠動作に
    より前記鍵棒を回動させ前記引掛板に前記引掛棒を係合
    させ又は解除させることにより引出しの施錠及び解錠を
    行うことを特徴とするキャビネットの施錠機構。
  2. 【請求項2】 前記キャビネット本体が前記引出しの前
    面に開閉扉を備え、前記鍵棒に螺旋カムを設け、キャビ
    ネットの本体側板に該螺旋カムに従動する鍵板を設け、
    前記施錠装置の施錠又は解錠動作により、前記螺旋カム
    を回動させて前記鍵板を回動させ前記開閉扉の施錠及び
    解錠を行うことを特徴とする請求項1に記載のキャビネ
    ットの施錠機構。
  3. 【請求項3】 前記施錠装置がカード式施錠装置である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャビネット
    の施錠機構。
  4. 【請求項4】 前記引掛棒および前記螺旋カムを備えた
    一対の前記鍵棒を左右対称に配置したことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか一に記載のキャビネットの
    施錠機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110587563A (zh) * 2019-10-21 2019-12-20 常州工业职业技术学院 一种具有自动分类识别功能的刀具管理柜
US10768571B2 (en) 2018-09-05 2020-09-08 Ricoh Company, Ltd. Lock control device, image forming apparatus, lock control method, and lock system

Cited By (3)

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CN110587563B (zh) * 2019-10-21 2024-03-15 常州工业职业技术学院 一种具有自动分类识别功能的刀具管理柜

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