JPH08232234A - 海底施設用ブロック体 - Google Patents

海底施設用ブロック体

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JPH08232234A
JPH08232234A JP7038737A JP3873795A JPH08232234A JP H08232234 A JPH08232234 A JP H08232234A JP 7038737 A JP7038737 A JP 7038737A JP 3873795 A JP3873795 A JP 3873795A JP H08232234 A JPH08232234 A JP H08232234A
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秀郎 林
Norihiko Sakata
則彦 坂田
Minoru Hata
実 畑
Makoto Otaguro
誠 太田黒
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KEIKON KK
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KEIKON KK
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  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量基盤部を海底から引き上げることなく人
工海藻を交換することを可能にして、人工海藻が損傷し
た場合でも、漂砂を制御する機能や集魚効果を迅速かつ
容易に回復することのできる海底施設用のブロック体を
提供する。 【構成】 この発明の海底施設用ブロック体(1)は、
海中において起立状態となる自立性を備えた人工海藻
(3)と、この人工海藻(3)を海底面に設置するため
の重量基盤部(4)とからなり、人工海藻(3)は、基
盤部材(2)に植設固定されるとともに、この基盤部材
(2)をアンカーボルト(19)と袋ナット(20)か
らなる着脱手段を介して重量基盤部(4)に固定するこ
とにより、重量基盤部(4)と一体化されている。した
がって、基盤部材(2)を取り外すことにより、重量基
盤部(4)を海底に設置したまま、人工海藻(3)を容
易に交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底面に設置して波浪
や潮流により海岸の砂が持ち去られるのを防止するため
の漂砂制御や、集魚のための人工魚礁として好適な海底
施設用ブロック体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各地において以前は砂浜となって広がっ
ていた海岸線は、山河における砂防ダムの建設による砂
の供給減少、海や河川からの砂の採取、あるいは海藻類
の減少にともなってその砂浜の砂が近年徐々に減少する
傾向にあり、その対策が強く望まれている。この対策と
して特開平3−172408号公報に記載されているよ
うな漂砂制御法が提案されている。
【0003】この漂砂制御法は、海岸線近傍の海底に、
中央に海底を露出させ得る穴部が形成された漂砂制御部
材を敷設し、海底付近の海水の流れを抑制して砂が沖に
流動するのを防止するものである。
【0004】上記した漂砂制御法は、それに使用されて
いる漂砂制御部材の中央に穴が設けられているため、海
底における生態系に悪影響が少なく、またその上に取り
付けられた人工海藻による海流の減速効果によって漂砂
制御が得られるようになっているが、長期間経過すると
海流を減速するための柔軟な人工海藻に貝や海藻が付着
して起立状態が乱れ、海流の減速作用の低下を招くこと
になる。
【0005】このことから本発明者は先に比較的自立性
のよい網状体を重量基盤の上に立設したブロック体によ
り漂砂制御を行う技術(特願平4−135936号およ
び特願平4−322454号)や、自立性を備えた空隙
の大きい網状材をループ状に湾曲させ、その湾曲部を上
にした状態で重量基盤に固定したブロック体により漂砂
制御を行う技術(特願平5−318491号)、あるい
は自立性および弾性を有する複数本の柱部を、短冊状も
しくはループ状に湾曲させて重量基盤に固定したブロッ
ク体により漂砂制御を行う技術(特願平6−10866
6号)を提案している。
【0006】そして、上記特願平4−135936号、
特願平4−322454号、特願平5−318491
号、あるいは特願平6−108666号に記載された海
底施設用のブロック体によれば、波浪を効果的に減速し
て漂砂を制御し、砂浜海岸の砂の流出防止効果を達成す
ることができるばかりでなく、一部においては海岸線の
砂浜面積の増加に役立つことも確認され、また網状体の
材料に海藻や貝類が付着棲息して集蝟集魚効果を高める
ことも確認されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の海底施設用のブロック体は、長期間にわたって波浪
のエネルギーを受け続けると、人工海藻が疲労等により
損傷して漂砂を制御する機能や集蝟集魚効果を十分に発
揮することができなくなる。このような場合、人工海藻
を交換する必要があるが、人工海藻は重量基盤に直接固
定されているものであるため、その交換作業が容易では
ない。
【0008】すなわち、重量基盤は、海中において波浪
により損傷しにくいコンクリート等の材料で製造された
ブロック部材であるため、人工海藻が損傷した後も重量
基盤として引き続き用いることができるが、人工海藻と
一体化されているので、人工海藻が損傷すると、この重
量基盤をも含めて海底施設用ブロック体を撤去し交換す
る必要を生じ、したがってその作業に多くの時間と労力
を必要とするという課題があった。また、人工海藻を交
換した後、重量基盤を再度海底に敷き並べる作業に手間
がかかるという課題があった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の課題に着目
してなされたもので、重量基盤部を海底から引き上げる
ことなく人工海藻を交換することを可能にして、人工海
藻が損傷した場合でも、漂砂を制御する機能や集蝟集魚
効果を迅速かつ容易に回復することのできる海底施設用
のブロック体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、海中におい
て起立状態となる自立性を備えた人工海藻と、該人工海
藻を海底面に設置するための重量基盤部とからなる海底
施設用ブロック体において、前記人工海藻を基盤部材に
植設固定するとともに、この基盤部材を着脱手段を介し
て重量基盤部に固定することにより、前記人工海藻と重
量基盤部とを一体化することを特徴とする海底施設用ブ
ロック体にある。
【0011】ここで、本発明における人工海藻は、海中
において起立することにより波浪のエネルギーを受け、
この波浪を減速して漂砂を制御するもので、例えば、特
願平4−135936号や特願平4−322454号に
記載されている比較的自立性のよい網状体や、特願平5
−318491号に記載されている、自立性を備えた空
隙の大きい網状材をループ状に湾曲させ、その湾曲部を
上にした状態で重量基盤に固定したもの、あるいは特願
平6−108666号に記載されている、自立性および
弾性を有する複数本の柱部を、短冊状もしくはループ状
に湾曲させて重量基盤に固定したもの等を用いることが
できる。
【0012】そして、本発明における人工海藻は、特に
上記特願平6−108666号に記載されている、自立
性および弾性を有する複数本の柱部を重量基盤に固定し
たものを用いることが好ましい。このような自立性およ
び弾性を有する複数本の柱部を人工海藻として用いる
と、この柱部は、海中において一種の抵抗体として作用
し、波浪エネルギーを受けた場合、ゆっくりと揺動して
潮流の速度を緩和しながら潮流を通過させ、漂砂が潮流
とともに沖へ運ばれて行くのをより効果的に防止する。
【0013】ここで自立性および弾性を有するとは、柱
部の一端を重量物に固定した場合に、何ら他の支えがな
くても水中で自立することができ、小さな波浪エネルギ
ーによっては容易に折れ曲がらず、たとえ折れ曲がった
としても直ちに復元して自立し得ることをいう。具体的
に好ましい柱部の構成として、補強用糸条を弾性材料で
被覆した複合体を挙げることができる。この複合体中に
おいて補強用糸条は複合体を補強し、柱部として用いた
場合には屈曲に対する耐久性を付与する役割をする。な
お、上記柱部の形状は、短冊状のほか、短冊がループ状
に湾曲されており、その湾曲部分を上にした状態で下方
の両端部が基盤に固定されたものであってもよい。ま
た、これらの短冊は網目状に形成されていることが好ま
しい。そして、網目状構造のループ状短冊は、特に波浪
エネルギーを緩和する機能に優れたものである。
【0014】また、本発明における重量基盤部は、その
重量によって人工海藻を海底に定着設置させるためのも
ので、例えば、コンクリート製の構造物や鉄骨で組んだ
構造物等の相当の重量を有するものが用いられるが、海
中での耐久性、製作コスト等からみて、コンクリート製
の構造物、特に中央部に開口を備えた、ロの字型、日の
字型、田の字型等の断面形状を有する各種の枠状のコン
クリートブロックを用いることが好ましい。
【0015】そして、人工海藻を植設固定する基盤部材
は、例えば鋼製、鉄製、合成樹脂製、セメント製等の板
状あるいは棒状の部材からなり、また、この基盤部材に
人工海藻を植設固定するには、例えば人工海藻や基盤部
材の材質に応じて選定した、セメント系や樹脂系の各種
の接着剤を用いて行なうことができる他、基盤部材には
これに沿って延長する凹溝を形成し、人工海藻をその下
端部を凹溝内に位置させた状態で立設配置し、当該凹溝
にセメントやボンドなどのセメント系や樹脂系の凝固材
を流し込んで固化させることによって固定することもで
きる。
【0016】なお、自立性および弾性を有する柱部をル
ープ状に湾曲させて立設固定する場合には、例えば短冊
状の柱部をその中央部で曲げてループ状となし、湾曲部
を上にした状態で下方の両端部を上記溝内に位置させた
後、セメント等の凝固材で固定させるとよい。ここで、
柱部をループ状に湾曲させて立設する場合、ループの形
状はヘヤーピン状、Ω状あるいは逆U次状など、空洞部
を形成している形態であればよい。いずれの場合も、固
定部の高さは、柱部の立設固定を容易ならしめ、かつ漂
砂制御機能等を有効に発揮させるべく、その高さを30
〜200mmとすることが望ましい。
【0017】また、自立性および弾性を有する柱部を短
冊状に立設する場合は、各短冊間を補強材で連結し
「用」「田」「月」「冊」の字状の柱部とすることもで
きる。
【0018】そして、基盤部材を重量基盤部に固定する
には、各種の鋼材や合成樹脂、セメント等からなる基盤
部材と、各種の鋼材やコンクリート等からなる重量基盤
部とを接続一体化するための手段として知られる種々の
着脱手段、例えばボルトナットや溶接、接着剤等を用い
て行なうことができるが、特に、ボルト部材とナット部
材とからなるものを用いれば、その固定作業及び解体作
業を容易に行なうことができる。
【0019】また、特に好ましくは、重量基盤部をロの
字型、日の字型、田の字型等の断面形状を有する内方に
開口を備えた枠体とするとともに、複数の基盤部材を組
合せ接続して、枠体の開口の内側の形状寸法に略合致し
た形状の基盤複合体とし、この基盤複合体を枠体の開口
に陥着した後、基盤部材の接続部分に設けた、例えばナ
ット部材とボルト部材とからなる伸縮手段により当該接
続部分を押し拡げることにより、基盤複合体を枠体開口
の内壁面に当接させるとともにこの内壁面を押圧して重
量基盤部に固定すること、すなわち基盤複合体の接合箇
所に配置した接合箇所を押し拡げる伸縮部材を着脱手段
として基盤部材を重量基盤部に固定することもできる。
【0020】
【作用】本発明の海底施設用ブロック体によれば、人工
海藻は基盤部材に植設固定され、この基盤部材を着脱手
段を介して重量基盤部に固定することにより、人工海藻
と重量基盤部とが一体化されるので、長期間の使用によ
り人工海藻が損傷した場合でも、重量基盤部を海底に敷
設したまま、基盤部材及びこれに植設された人工海藻の
みを容易かつ迅速に撤去し、交換することができる。
【0021】また、前記着脱手段として、ボルト部材及
びナット部材からなるものを用いれば、人工海藻の撤去
あるいは交換作業をさらに容易に行なうことができる。
【0022】そして、重量基盤部を開口を有する枠体と
するとともに、基盤部材を複数接続して前記開口の内周
に沿った形状の基盤複合体とし、この基盤複合体を重量
基盤部の開口に嵌着した後、基盤複合体の接続箇所に設
けた着脱手段としての伸縮手段により接続箇所を押し拡
げて、基盤複合体を重量基盤部の開口に固定するように
すれば、重量基盤部に着脱手段を何等設けることなく人
工海藻を着脱固定することが可能なので、重量基盤部が
海中に長期間残置される場合でも、着脱手段の損傷によ
り交換作業が困難になるのを回避することができるとと
もに、既に海底に設置されている、着脱手段を何等備え
ていない重量基盤部に対しても、人工海藻の交換作業を
容易に行なうことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を
参照しつつ具体的に説明するが、この発明はこれらの実
施の態様に限定されるものではない。
【0024】[実施例1]図1は、人工海藻(3)を短
冊状に基盤部材(2)に植設固定し、これを重量基盤部
(4)に取り付けた海底施設用ブロック体(1)を図示
したものである。また図2は図1の部分破断斜視図であ
る。
【0025】この実施例の海底施設用ブロック体(1)
によれば、人工海藻(3)を構成する各短冊状の柱部
(11)は、幅100mm、厚さ15mm、長さ700
mmの大きさを有し、図11に示す断面形状を有する複
合材料(12)からなるものである。すなわち、この複
合材料(12)は、ナイロンマルチフィラメント糸に強
撚をかけて直径10mm程度のロープ状とした補強用糸
条(13)の周囲を、ポリプロピレン−エチレン−ブテ
ンの三元共重合体エラストマー(14)で被覆した構成
となっていて、所定の自立性及び弾性を有するものであ
るまた、基盤部材(2)は、図3及び図4に示すよう
に、上面に凹溝(18)を形成する枠体(8)を備え
た、厚さ2.3mm、幅100mm、長さ1200mm
程度の鉄板からなり、また枠体(8)は、基盤部材
(2)沿って1000mm程度延長して取り付けられて
いることにより、これからはみ出た基盤部材(2)の両
端部には、これを基盤ベース部(6)として、締め付け
ボルト孔(16)が形成されている。なお、枠体(8)
の上端面には、凹溝の内方に20mm程度突出して、リ
ップ状のアンカー部(15)が設けられているが、かか
るアンカー部(15)は、図5及び図6に示すように、
枠体(8)の内面に丸棒(17)等を溶着して設けるこ
ともできる。
【0026】そして、この基盤部材(2)には、人工海
藻(3)を植設固定する。すなわち、図2に示すよう
に、基盤部材(2)の枠体(8)内に上記人工海藻
(3)の下端部分を50mm程度挿入し、この状態で凹
溝(18)にセメントを流し込んで固化させることによ
り、人工海藻(3)を基盤部材(2)の枠体(8)内に
立設固定する。なお、このようにして人工海藻(3)を
植設固定した基盤部材(2)は重さ約20kg程度のも
のとなる。
【0027】一方、重量基盤部(4)としては、例えば
内側に約80cm×100cmの二つの開口部(9)が
形成された、縦、横の寸法が290cm、140cm、
厚さが30cm程度の、「日」の字型の枠状のコンクリ
ートブロックを使用する。また、この重量基盤部(4)
には、所定の位置に予め雌ネジ部を形成する袋ナット
(20)が埋設固定されており、この袋ナット(20)
に上記基盤部材(2)の締め付けボルト孔(16)を合
致させ、アンカーボルト(19)を締付けることによ
り、人工海藻(3)を植設した基盤部材(2)を重量基
盤部(4)に固定して、人工海藻(3)と重量基盤部
(4)とが一体となった海底施設用ブロック体(1)と
することができる。
【0028】そして、この海底施設用ブロック体(1)
によれば、人工海藻(3)が損傷した場合でも、アンカ
ーボルト(19)を緩めて基盤部材(2)を取り外し交
換することにより、重量基盤部(4)を海底に設置した
ままの状態で容易に人工海藻(3)を交換補修すること
ができる。
【0029】[実施例2]図7は、基盤部材(2)の側
方に凹溝(18)を形成する枠体(8)を延長配設し
(図8及び図9参照)、基盤部材(2)に設けた締め付
けボルト孔(16)を重量基盤部(4)の袋ナット(2
0)に合致させ、アンカーボルト(19)を用いて締付
けることによって、人工海藻(3)を植設した基盤部材
(2)を重量基盤部(4)に固定し、人工海藻(3)と
重量基盤部(4)とが一体となった海底施設用ブロック
体(1)としたものである。
【0030】[実施例3]図10は、重量基盤部(4)
に予めアンカーボルト(22)を埋め込み固定し、上記
実施例1に用いたものと同様の構成の人工海藻(3)を
植設した基盤部材(2)を、締め付けボルト穴(16)
にアンカーボルト(22)が挿通されるようにして配置
した後、ナット(23)を用いて締め付け固定すること
により、人工海藻(3)と重量基盤部(4)とが一体と
なった海底施設用ブロック体(1)としたものである。
【0031】[実施例4]図12は、重量基盤部(4)
を三角形状の開口部(9)を有する枠状体として構成
し、この開口部(9)に、人工海藻(3)を立設固定し
た基盤部材(2)を複数接続してなる基盤複合体(5
0)を嵌着して固定することにより、人工海藻(3)と
重量基盤部(4)とが一体となった海底施設用ブロック
体(1)としたものである。
【0032】すなわち、基盤複合体(50)は、図13
及び図14に示すように、側方に凹溝(18)を形成す
る枠体(8)を備えた一対の基盤部材(2)を、ベース
板(26)を介して開口部(9)の各角と同様の角度で
一体に連結したものを枠体ユニット(40)とし、これ
を三台組み合わせたものからなり、各枠体ユニット(4
0)を、基盤部材(2)のフィン部(27)を重量基盤
部(4)の上面に載置するとともに枠体(8)が開口部
(9)内に位置するよう配置して、開口部(9)に嵌着
されるものである。
【0033】そして、各枠体ユニット(40)には、こ
れらの開口部(9)内における接続箇所(60)、すな
わち各枠体ユニット(40)を構成する基盤部材(2)
の端部には、当該接続箇所(60)の近傍に支持ブラケ
ット(30)が内側に各々突出固定されるとともに、隣
接する支持ブラケット(30)の間には、前記接続箇所
(60)に位置して、M20、1=100の袋ナット
(31)と、M20、1=100のボルト(32)とか
らなる伸縮部材(33)が設けられており、ボルト(3
2)を回転してこの接続箇所(60)を押し拡げること
によって、基盤部材(2)の枠体(8)を開口部(9)
の内壁面に当接させ、さらにこの内壁面を押圧すること
により、基盤部材(2)を開口部(9)に固定する。す
なわち、この接続箇所(60)に配置した伸縮部材(3
3)を着脱手段として、重量基盤部(4)が着脱手段を
何等備えていない場合であっても、人工海藻(3)と重
量基盤部(4)とが一体となった海底施設用ブロック体
(1)を容易に得ることができる。
【0034】なお、この実施例では、三角形状の開口部
(9)に、基盤部材(2)を三角形状に複数接続してな
る基盤複合体(50)を嵌着する場合について記載した
が、この発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、例えば矩形状の開口部(9)に対しては、一対の基
盤部材(2)を直角に連結一体化した枠体ユニット(4
0)を四台用いこれを矩形状に組合わせ接続して開口部
(9)に嵌着固定することもできる。
【0035】また、上記実施例では、いずれも、人工海
藻(3)として、短冊状に基盤部材(2)に植設固定し
たものを使用したが、この発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば図15、図16に示すように、人工海
藻(3)として、網目状構造のループ状短冊や、各短冊
間を補強材で連結したものを使用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の海底施設
用ブロック体によれば、人工海藻を基盤部材に植設固定
するとともに、この基盤部材を着脱手段を介して重量基
盤部に固定することにより、前記人工海藻と重量基盤部
とが一体化されているので、人工海藻が損傷した場合で
も、人工海藻を、重量基盤部を海底から引き上げること
なく海底に敷設したまま交換することを可能にして、人
工海藻による漂砂を制御する機能や集蝟集魚効果を迅速
かつ容易に回復することができる。
【0037】また、着脱手段として、ボルト部材及びナ
ット部材からなるものを用いれば、人工海藻の撤去ある
いは交換作業をさらに容易に行なうことができる。
【0038】そして、重量基盤部を開口を有する枠体と
するとともに、基盤部材を複数接続して前記開口の内周
に沿った形状の基盤複合体とし、この基盤複合体を重量
基盤部の開口に嵌着した後、基盤複合体の接続箇所に設
けた着脱手段としての伸縮手段により接続箇所を押し拡
げて、基盤複合体を重量基盤部の開口に固定するように
すれば、重量基盤部に着脱手段を何等設けることなく人
工海藻を着脱固定することが可能なので、重量基盤部が
海中に長期間残置される場合でも、着脱手段の損傷によ
り交換作業が困難になるのを回避することができるとと
もに、既に海底に設置されている、着脱手段を何等備え
ていない重量基盤部に対しても、人工海藻の交換作業を
容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる海底施設用ブロック
体を示した斜視図である。
【図2】図1の基盤部材の重量基盤部への取付け状況を
示す部分破断斜視図である。
【図3】図1の基盤部材の概略斜視図である。
【図4】図3のA−Aに沿った断面図である。
【図5】基盤部材の別の態様を示す斜視図である。
【図6】図5のB−Bび沿った断面図である。
【図7】基盤部材の重量基盤部への他の取付け状況を示
す部分破断斜視図である。
【図8】図7の基盤部材の態様を示した斜視図である。
【図9】図8のC−Cに沿った断面図である。
【図10】基盤部材の重量基盤部へのさらに他の取付け
状況を示す部分破断斜視図である。
【図11】短冊状の人工海藻の略示断面図である。
【図12】基盤複合体を重量基盤部の開口部へ嵌着固定
する態様を示した平面図である。
【図13】図12の基盤複合体を構成する枠体ユニット
を示す平面図である。
【図14】図13のD−Dに沿った断面図である。
【図15】人工海藻の他の態様を示した概略斜視図であ
る。
【図16】人工海藻のさらに他の態様を示した概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 海底施設用ブロック体 2 基盤部材 3 人工海藻 4 重量基盤部 5 基盤固定部 6 基盤ベース部 9 開口部 16 締め付けボルト孔 18 凹溝 19 アンカーボルト 20 袋ナット 22 アンカーボルト 23 ナット 30 支持ブラケット 31 袋ナット 32 ボルト 33 伸縮部材 40 枠体ユニット 50 基盤複合体 60 接続箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002923 大和紡績株式会社 大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目6番8 号 (72)発明者 林 秀郎 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 坂田 則彦 大阪府大阪市西区新町4丁目1−4新なに わ筋中川ビル7・8F ヒロセ技研株式会 社内 (72)発明者 畑 実 京都府京都市伏見区淀本町225番地 京阪 コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 太田黒 誠 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウポリテック株式会社播磨研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中において起立状態となる自立性を備
    えた人工海藻と、該人工海藻を海底面に設置するための
    重量基盤部とからなる海底施設用ブロック体において、
    前記人工海藻を基盤部材に植設固定するとともに、この
    基盤部材を着脱手段を介して重量基盤部に固定すること
    により、前記人工海藻と重量基盤部とを一体化すること
    を特徴とする海底施設用ブロック体。
  2. 【請求項2】 前記人工海藻が、自立性及び弾性を有す
    る複数本の短冊状の柱部からなり、この短冊状の柱部を
    基盤部材に植設固定するとともに、この基盤部材を着脱
    手段を介して重量基盤部に固定することにより、前記人
    工海藻と重量基盤部とを一体化すること特徴とする請求
    項1に記載の海底施設用ブロック体。
  3. 【請求項3】 前記人工海藻が、自立性及び弾性を有す
    る複数本の柱部をループ状に湾曲してなり、その湾曲部
    分を上にした状態で下方の両端部を基盤部材に固定する
    とともに、この基盤部材を着脱手段を介して重量基盤部
    に固定することにより、前記人工海藻と重量基盤部とを
    一体化すること特徴とする請求項1に記載の海底施設用
    ブロック体。
  4. 【請求項4】 前記着脱手段がボルト部材及びナット部
    材により構成されることを特徴とする請求項1〜請求項
    3のいずれかに記載の海底施設用ブロック体。
  5. 【請求項5】 重量基盤部を開口を有する枠状体によっ
    て構成するとともに、前記基盤部材を複数接続して前記
    開口の内周に沿った形状の基盤複合体とし、かつ前記着
    脱手段が、前記基盤複合体の接続箇所に配置した当該接
    続箇所を押し拡げる伸縮部材からなり、前記基盤複合体
    を前記重量基盤部の開口に嵌着した後、前記伸縮部材に
    より前記接続箇所を押し拡げて、前記基盤複合体を前記
    開口の内壁面に当接押圧させることにより、前記基盤部
    材を重量基盤部に固定することを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の海底施設用ブロック体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008016218A1 (en) * 2006-08-01 2008-02-07 River & Technology Co., Ltd. The assemble of construction stone a fixed structure
KR100945373B1 (ko) * 2008-02-14 2010-03-08 라소선 인공해초의 고정구조와 이 구조를 갖는 어초부속품 및인공어초

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KR100945373B1 (ko) * 2008-02-14 2010-03-08 라소선 인공해초의 고정구조와 이 구조를 갖는 어초부속품 및인공어초

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