JP3103815B2 - 海底施設用人工海藻構造物 - Google Patents

海底施設用人工海藻構造物

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JP3103815B2
JP3103815B2 JP07247974A JP24797495A JP3103815B2 JP 3103815 B2 JP3103815 B2 JP 3103815B2 JP 07247974 A JP07247974 A JP 07247974A JP 24797495 A JP24797495 A JP 24797495A JP 3103815 B2 JP3103815 B2 JP 3103815B2
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  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海底面に設置して
波浪や潮流により海岸の砂が持ち去られるのを防止する
ための漂砂制御や、集魚のための人工魚礁として好適な
海底施設用人工海藻構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各地において以前は砂浜となって広がっ
ていた海岸線は、山河における砂防ダムの建設による砂
の供給減少、海や河川からの砂の採取、あるいは海藻類
の減少にともなってその砂浜の砂が近年徐々に減少する
傾向にあり、その対策が強く望まれている。この対策と
して、特開平3−172408号公報に記載されている
ような漂砂制御法が提案されている。
【0003】この漂砂制御法は海岸線近傍の海底に、中
央に海底を露出させ得る穴部が形成された漂砂制御部材
を敷設して海底付近の海水の流れを制御して砂が沖に流
動するのを防止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した漂砂制御法
は、そこに使用されている漂砂制御部材の中央に穴が設
けられているために、海底における生態系に悪影響が少
なく、またその上に取り付けられた人工海藻による海流
の減速効果によって漂砂制御が得られるようになってい
るが、長期間経過すると海流を減速するための柔軟な人
工海藻に貝や海藻が付着して起立状態が乱れ、海流の減
速作用の低下を招くことになる。
【0005】このことから本発明者は先に比較的自立性
の良い網状体を人工海藻として重量基盤の上に立設して
漂砂制御を行う技術を提案した。(特願平4−1359
36号および特願平4−322454号) ところが上記特願平4−135936号および特願平4
−322454号に記載されているような網状構造物
は、波浪や潮流に伴なう海水の流れを減速して漂砂を制
御し、砂浜海岸の砂の流出防止効果を達成することがで
きるばかりではなく、一部においては海岸線の砂浜面積
の増加に役立つことも確認され、また網状体の材料に海
藻や貝類が付着棲息して集魚効果を高めることも確認さ
れたが、一枚の網状体を各々垣根状にコンクリートブロ
ックに垂直に立設しているものであるため、波浪等のエ
ネルギーを全体に受け、このエネルギーがコンクリート
と網状体との固定部に集中し、かかる波浪等のエネルギ
ーによって網状体がコンクリートから引きちぎられて破
損するという現象が生じやすかった。
【0006】本発明は上記した経験を教訓としてなされ
たもので、波浪等による海水のエネルギーが網状体の固
定部に集中する場合でも当該固定部が破損するのを防止
して、長期間に亙って、漂砂制御機能や集魚効果を発揮
することのできる海底施設用人工海藻構造物を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明は自立性および弾
性を有する面状粗目成形物を複数集積させることによっ
て上記課題を解決した。 即ち本発明の 要旨は、粗目ネッ
トを成形してなる自立性及び弾性を有する面状粗目成形
物を、その折り畳み部分をS字状に湾曲させつつ幅方向
折り畳むとともに、当該折り畳み部分を上下方向に位
置させた状態でその下方部を結束集積することによって
人工海藻ユニットとなし、前記ユニットの下方部の結束
部分を基盤部に配設固定させてなることを特徴とする海
底施設用人工海藻構造物にある。
【0011】ここで、上記人工海藻ユニットは、前記折
り畳んだ面状粗目成形物の側面に、他の面状粗目成形物
を配設し、これの下方部と前記折り畳んだ面状粗目成形
物の下方部を結束集積することによって人工海藻ユニッ
トとなすことが好ましい。
【0012】そして、本発明において人工海藻とは、海
中に設置されて波浪や潮流に伴なう海水の流れを制御
し、あるいは集魚のための魚礁を形成するためのもので
あり、海中において自立性および弾性を有するものでな
ければならない。ここで自立性および弾性を有すると
は、例えば人工海藻の一端を重量物に固定した場合に、
何らの支えがなくとも水中で自立することができ、波浪
等による小さなエネルギーによって容易には折れ曲がら
ず、例え折れ曲がったとしても直ちに復元して自立する
ことをいう。また、かかる人工海藻は可撓性をも併有す
ることが望ましい。なお、可撓性とはいわゆる撓みやす
さをいう。
【0013】具体的に好ましい人工海藻を形成する面状
粗目成形物としては、例えば網目部分の大きさが4〜1
00cm2 、引っ張り強さが500kg/m以上の熱可
塑性合成樹脂から成る成形ネットや、二軸延伸された厚
さ1〜5mmの穿孔樹脂シートから得られたネット、あ
るいは補強糸条を弾性材料で被覆した複合体等による粗
目成形物などを挙げることができる。
【0014】すなわち、上記のような面状粗目成形物を
製作するのに用いる材料としては、例えば、本出願人ら
が先に出願した特願平4−135936号、特願平4−
322454号、特願平5−318491号に記載され
ている材料等を使用することができ、具体的には、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系、
ナイロン6、ナイロン6.6等のポリアミド系の重合体
もしくは共重合体を適宜選択して作った、開口面積4〜
100cm2 であって、骨材部の厚さが1〜5mm、幅
が1.5〜10mmの合成樹脂の成形ネットや、2軸延
伸された厚さ1〜5mmの穿孔樹脂シートから得られた
ネット材や、太さが2〜5mmの合成樹脂モノフィラメ
ント製の編組ネットを金属材料で補強したネット状のも
のなど、引っ張り強度に優れて自立性と可撓性を有し、
ループ状に湾曲できる耐食性の材料の網状材を用いるこ
とが好ましい。
【0015】また、補強用糸条を弾性材料で被覆した複
合体としては、例えば本出願人らの出願にかかる出願特
願平6−108666号に記載したものを挙げることが
できる。この複合体中において補強用糸条は複合体を補
強し、屈曲に対する耐久性を付与する役割を果たす。従
って、補強用糸条の強力が80kgf以上であり、かつ
補強用糸条自身が自立性を有するものであれば、その素
材、形状は特に問われない。例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系や、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル系、ナイロン6、ナイロ
ン6.6等のポリアミド系の重合体もしくは共重合体を
適宜選択して溶融紡糸することにより得られるマルチフ
ィラメント、あるいはそれらからなる紡績糸を集束し、
これに強撚をかけて直径5〜30mmのロープ状にした
ものや、それらの重合体や共重合体からなる直径1〜5
mmのモノフィラメントを集束した合計デニールが10
000〜1000000デニールの集束糸条のものを用
いることができる。また直径0.5〜1.5mmの針金
を撚り合わせて作った直径が2〜10mmのワイヤーロ
ープや、サイザル麻等で作った直径が5〜30mmのロ
ープ状のものを使用することもできる。その他、直径
1.5〜5mmの鋼線、特にステンレスからなる鋼線が
好ましく使用される。
【0016】また、補強用糸条を被覆する弾性材料は、
自身が自立性を有し、かつ柱部に弾性と可撓性を付与す
るものが好ましく、また海水中に長期間曝されるもので
あるから耐食性を有するものが好ましい。具体的には、
例えばその曲げ弾性率が200〜5000kgf/cm
2 の範囲内にあるポリエステル系のエラストマー、ポリ
オレフィン系のエラストマー、ポリアミド系のエラスト
マー、天然ゴム等を好ましく使用することができる。
【0017】なお、補強用糸条の被覆は、弾性材料を溶
融させた状態で行うことが好ましい。よって弾性材料の
融点が補強用糸条を構成する素材の融点より少なくとも
30℃低くなるように、補強用糸条の素材と弾性材料を
組み合わせることが好ましい。
【0018】そして、本発明で上記の面状粗目成形物を
その下方部において集積する場合には、例えば、集積さ
れた面状粗目成形物の下方部のみを紐や針金等で結束し
て人工海藻ユニットと成すことが好ましい。そうするこ
とで、前記ユニットの下方部の基盤部への固定部に応力
がかかっても、屈曲疲労による固定部の破損を押さえる
ことができる。つまり、前記ユニットは、上記のように
集積された面状粗目成形物の下方部を結束して当該下方
部の断面積を増大させることで、波浪等によって生じる
応力による前記人工海藻ユニットの屈曲が抑制され、こ
れによって屈曲疲労に対する耐久性を増大することにな
る。
【0019】すなわち、本発明の海底施設用人工海藻構
造物によれば、人工海藻を構成する面状粗目成形物はそ
の下方部で重複した状態で集積結束され、その集積部分
が基盤部に固定されているために波浪や潮流等によるエ
ネルギーを緩和する機能に優れている。それ故に、これ
らのエネルギーを受けたとき、ゆっくりと揺動して潮流
の速度を緩和させ、海岸から流出した漂砂が潮流ととも
に沖へ運ばれるのを長期間容易に防止することができる
とともに、集魚効果を発揮することになる。
【0020】なお、面状粗目成形物は、高さ方向に長さ
の異なる複数の面状粗目成形物を使用して、長尺のもの
を内方に短尺のものを外方に配設しつつ、これらの下方
部を結束集積することによって人工海藻ユニットとする
ことが好ましく、かかる構成によれば、特に波浪のエネ
ルギーを緩和する効果を大きくすることができる。
【0021】そして、この発明の人工海藻ユニットは、
面状粗目成形物を、折り畳み部分をS字状に湾曲させつ
幅方向に折り畳むとともに、当該折り畳み部分を上下
方向に位置させた状態でその下方部を結束集積すること
によって人工海藻ユニットとなすことができ、かかる構
成によれば、特に、面状粗目成形物の上方部がその弾性
により平面視でS字状を形成し、立体的な空間を確保す
ることになるため、小魚などの格好の生息の場となる。
【0022】なお、好ましくは、前記折り畳んだ面状粗
目成形物の側面に、他の面状粗目成形物を配設し、これ
の下方部と前記折り畳んだ面状粗目成形物の下方部を結
束集積することによって人工海藻ユニットとなすことも
でき、かかる構成によれば、特に漂砂が潮流等と共に流
出するのを防ぐ効果を大きくするばかりでなく、人工海
藻ユニットの耐久性を増すことができる。
【0023】一方、本発明を構成する基盤部は、人工海
藻ユニットを固定するもので、鉄製、合成樹脂製、セメ
ント製のものなどが使用される。また、人工海藻ユニッ
トを基盤部に固定するための材料としては、基盤部の材
質に応じてポルトランドセメントや、有機系の接着剤等
が使用される。さらに、人工海藻ユニットを基盤部に装
着するには、例えば、まず、基盤部に形成した溝内に人
工海藻ユニットを直立させて位置させた後に、セメント
等の凝固剤を流し込んで人工海藻ユニットと基盤部とを
一体的に固定する方法が挙げられる。
【0024】なお、基盤部に人工海藻ユニットを固定す
る際の固定部の高さは、人工海藻ユニットの立設固定を
容易にならしめ且つ、漂砂制御機能を有効に発揮させる
ためには、その高さが30〜200mmであることが好
ましい。
【0025】また、人工海藻ユニットは、これを固定し
た基盤部が相当の重量を有するものである場合には、当
該基盤部とともに海中に設置して海底施設用人工海藻構
造物とすることができるが、この基盤部を、さらに大き
な重量を有する基盤部に、例えばボルト接合等を介して
一体固定し、これを重量基盤部として海中に設置して、
さらに安定した海底施設用人工海藻構造物とすることが
好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態である実施例について、添付図面を参照しつつ詳細に
説明する。
【0027】[実施例1]図1は、5枚の面状粗目成形
物1で構成した人工海藻ユニット5を基盤部16に立設
固定して人工海藻構造物10となし、この構造物10を
重量基盤部21に配設して一体化した海底施設用人工海
藻構造物20の斜視図を示し、図2は、図1のA−Aに
沿った断面図を示している。
【0028】面状粗目成形物1は、ポリプロピレン樹脂
を押出し、二軸延伸して得られた図3に示すような骨材
2の幅4.5mm、厚さ1.8mm、一つの開口部3の
大きさが7.5cm2 、平行光線透過率が約73%およ
び、引張り強度が約4000kgf/mの格子状の網目
ネットが適用されている。
【0029】そして、人工海藻ユニット5は、図4に示
すように、面状粗目成形物1を幅400mm、長さ70
0mmの大きさに裁断した長尺物11を一枚中央に配置
するとともに、前記長尺物11と同一幅で長さ400m
m及び、250mmに裁断した中尺物12および、短尺
物13を長尺物11の両側に順次配設し、集積されたこ
れらの5枚の面状網目成形物1の下方部14を、結束紐
15で結束することによって構成されている。
【0030】次に基盤部15について詳しく説明する
と、図9及び図10に示すように、この基盤部16は、
厚さ2.3mmの鉄板を用いて形成された、幅100m
m、高さ100mm、長さ1000mmの断面凹状の枠
体30の上面開口部に、リップ部20mmのアンカー部
31が配設されたC型リップ溝鋼であって、これの両端
部には、厚さ2.3mmの鉄製の基盤ベース部32を、
それぞれ100mm×100mmの大きさではみ出るよ
うに配設し、更に、この基盤ベース部32に締めつけボ
ルト穴33を形成したものである。
【0031】そして、図5に示すように、基盤部16の
枠体30内に、溝34から上記人工海藻ユニット5の下
方部14を固定部として50mm挿入した後、溝34か
ら枠体30内にセメント17を流し込み、人工海藻ユニ
ット5を基盤部16の枠体30内に立設固定することに
よって人工海藻構造物10が構成される。
【0032】また、この実施例では、かかる人工海藻構
造物10を、さらに重量基盤部21に取り付けて、海底
施設用人工海藻構造物20とする(図1参照)。すなわ
ち、重量基盤部21として、内側に約80cm×100
cmの二つの開口部25が形成され、縦、横、高さの寸
法がそれぞれ290cm、140cm、30cmの
「日」の字型のコンクリートブロックを用い、この重量
基盤部21に、人工海藻ユニット5を立設固定した上記
基盤部16を、これの締めつけボルト穴33と重量基盤
部21の雌ネジ穴部23を合わせた後(図8参照)、ア
ンカーボルト22を介して上記重量基盤部21と基盤部
16を締めつけ固定して、海底施設用人工海藻構造物2
0と成した。
【0033】[実施例2]実施例1で使用したものと同
様の素材からなる面状粗目成形物1を、幅1200m
m、長さ700mmに裁断してなる長尺物18を、図6
に示すように、その折り畳み部分19をS字状に湾曲さ
せつつ幅方向に折り畳み、かつこれの長さ方向を高さ方
向として、当該折り畳み部分19を上下方向に位置させ
た状態でその下方部14を結束集積する。そして、かか
る折り畳んだ長尺物18の両側に、幅及び長さをともに
400mmに裁断した各1枚の短尺物13を各々配置
し、これらの下方部14を上記長尺物13の下方部14
とともに結束紐15を用いて結束集積することにより、
人工海藻ユニット5を形成した。
【0034】また、重量基盤部21として、図13に平
面図として示しているような内側に約30cm×30c
mの四つの開口部25が形成され、縦、横、高さの寸法
がそれぞれ150cm、150cm、30cmの「田」
の字型のコンクリートブロックであって、図7に示すよ
うに、その上面に人工海藻ユニット5の固定用の溝34
が形成された重量基盤部21を用い、この溝34内に人
工海藻ユニット5の下方部14を5cm挿入した後、セ
メントを流し込んで立設固定することによって、上記基
盤部16を介することなく、この重量基盤部21を基盤
部とする海底施設用人工海藻構造物20を形成した。
【0035】なお、上記実施例は本発明の望ましい態様
を例示したものにすぎず、従って、これ以外の態様をと
ることも可能である。例えば、図8に示すように、各基
盤部16には、人工海藻ユニット5を複数取り付けるこ
とができ、また、図11、図12に示すように、基盤部
16の枠体30は、図9、図10における平板状のアン
カー部31に換えて、枠体30の内面に丸鋼を溶着して
アンカー部31とすることができ、これらによっても同
様の効果を得ることができる。さらに、図14に示すよ
うに、重量基盤部21は、「目」の字型等その他の種々
の形状のものを用いることができ、また、海底施設用人
工海藻構造物20を海底に設置する際に、図15、図1
6に示すように、多数設置される海底施設用人工海藻構
造物20の配列を適宜設定選択することにより、特定の
あるいは種々の方向の波浪や潮流に対して有効にその機
能が発揮されるよう構成することもできる。
【0036】また、上記実施例1においては、人工海藻
ユニット5を 長さの異なる面状粗目成形物1を使用し
て、長尺物11を中央に配置し、中尺物12および短尺
物13を長尺物11の両側に各々順次配置して構成する
場合について記載したが、この発明はかかる実施の形態
に限定されるものではなく、下方部を結束集積したもの
であれば、同一長さの面状粗目成形物1を使用してもよ
く、また異なる長さのものを使用した場合であっても、
内方から外方に向かって短いものを順次配置する必要は
必ずしもない。
【0037】さらに、上記実施例2においては、人工海
藻ユニット5を S字状に湾曲させつつ幅方向に折り畳
んだ長尺物18の両側に、各1枚の短尺物13を各々配
置して構成する場合について記載したが、この発明はか
かる実施の形態に限定されるものではなく、短尺物13
は必ずしも必要とされるものではないとともに、長尺物
18の両側に、各々複数枚設けることもでき、また、か
かる複数枚の短尺物13の長さを変化させて構成するこ
ともできる。
【0038】
【0039】
【発明の効果】 以上詳細に説明したように、本発明の海
底施設用人工海藻構造物によれば 、面状粗目成形物をそ
の折り畳み部分をS字状に湾曲させつつ幅方向に折り畳
むとともに、当該折り畳み部分を上下方向に位置させた
状態でその下方部を結束集積することによって構成した
人工海藻ユニットを取り付けたので、特に、面状粗目成
形物の上方部がその弾性によりS字状を形成し、立体的
な空間を確保することになるため、小魚などの格好の退
避場所を提供し、魚礁としての効果をさらに有効に発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】海底施設用人工海藻構造物の1例を示した図で
ある。
【図2】図1のA−Aに沿った断面図である。
【図3】面状粗目成形物の1例を示した部分斜視図であ
る。
【図4】人工海藻ユニットの1例を示した斜視図であ
る。
【図5】図4の人工海藻ユニットを基盤部に立設固定し
た1例を示した斜視図である。
【図6】人工海藻ユニットの他の1例を示した斜視図で
ある。
【図7】図6の人工海藻ユニットを基盤部に立設固定し
た1例を示した斜視図である。
【図8】基盤部を重量基盤部に固定する態様の1例を示
した斜視図である。
【図9】基盤部の1例を示す斜視図である。
【図10】図9のB−Bに沿った断面図である。
【図11】基盤部の他の1例を示す斜視図である。
【図12】図11のC−Cに沿った断面図である。
【図13】海底施設用人工海藻構造物を構成する重量基
盤部の1例を示した平面図である。
【図14】海底施設用人工海藻構造物を構成する重量基
盤部の他の1例を示した平面図である。
【図15】海底施設用人工海藻構造物の敷設状況の1例
を示した平面図である。
【図16】海底施設用人工海藻構造物の敷設状況の他の
1例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 面状粗目成形物 2 骨材部 3 開口部 5 人工海藻ユニット 10 人工海藻構造物 11,18 長尺物(面状粗目成形物) 12 中尺物(面状粗目成形物) 13 短尺物(面状粗目成形物) 14 下方部 15 結束紐 16 基盤部 17 セメント 19 折り畳み部 20 海底施設用人工海藻構造物 21 重量基盤部 30 枠体 34 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 則彦 大阪府大阪市西区新町4丁目1−4新な にわ筋中川ビル7・8F ヒロセ技研株 式会社内 (72)発明者 畑 実 京都府京都市伏見区淀本町225番地 京 阪コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 太田黒 誠 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイ ワボウポリテック株式会社 播磨研究所 内 (56)参考文献 特開 平7−166527(JP,A) 特開 平9−66291(JP,A) 特公 昭53−42714(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/04,3/12,3/14 A01K 61/00 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗目ネットを成形してなる自立性及び弾
    性を有する面状粗目成形物を、折り畳み部分をS字状に
    湾曲させつつ幅方向に折り畳むとともに、当該折り畳み
    部分を上下方向に位置させた状態でその下方部を結束集
    積することによって人工海藻ユニットとなし、前記ユニ
    ットの下方部の結束部分を基盤部に配設固定させてなる
    ことを特徴とする海底施設用人工海藻構造物。
  2. 【請求項2】 前記折り畳んだ面状粗目成形物の側面
    に、他の面状粗目成形物を配設し、これの下方部と前記
    折り畳んだ面状粗目成形物の下方部を結束集積すること
    によって人工海藻ユニットとなすことを特徴とする請求
    に記載の海底施設用人工海藻構造物。
JP07247974A 1995-09-26 1995-09-26 海底施設用人工海藻構造物 Expired - Fee Related JP3103815B2 (ja)

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