JP6066636B2 - 籠体マット及びその敷設方法 - Google Patents
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Description
また本発明はまた、前記大型石等を充填した前記籠体マットを、所定個所に安全に敷設し、耐久性のある補強構造体を敷設する方法を提供する。
従来公知の籠体マットでは、上下方向高さが50cmを超えると籠体自体に膨らみ等の変形が生じる傾向があったが、本発明によって高さが50cmを超えても籠体自体に膨らみ等の変形が生じることがない籠体マットが提供される。
また本発明により、前記大型石等を充填した前記籠体マットを、所定個所に安全に敷設し、耐久性のある補強構造体を敷設する方法が提供される。
本発明はまた、前記籠体マットに固形充填材を詰めた籠体マット補強構造体およびそれの敷設方法をも提供する。
樹脂製網目状シートの材質としては、種々の樹脂材料を使用することができるが、耐候性、耐水性、耐塩水性、強度などを考慮すると、ポリオレフィン、例えばポリエチレンやポリプロピレンが好ましい。ポリエチレンとしては、とくに密度が940kg/m3以上の高密度ポリエチレンが好ましく、またポリプロピレンとしてプロピレンホモポリマー及びプロピレンと他のα−オレフィンのランダム共重合体が好ましい。とくに高重量の固形充填物を多量に充填し、かつ寒冷地においても使用可能とするためには、プロピレンと、20モル%以下、好ましくは0.1〜10モル%の他のα−オレフィンとのランダム共重合体を使用することが好ましい。すなわちこのようなランダム共重合体は、単位重量当りの引張強度が強く、また冬場に外気温が低下する寒冷地においても充分な強度を発揮するからである。上記材料として、ポリエチレンを使用する場合には、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが0.1〜4.0g/10分のものを使用するのが好ましく、またポリプロピレンを使用する場合には、230℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが0.1〜4.0g/10分のものを使用するのが好ましい。これらポリオレフィンとしては、耐候性向上のために、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などの1種以上、とりわけカーボンブラックが配合されていることが好ましい。
樹脂製網目状シートの端部網目を湾曲して他方の幅広長尺網目状シートの端部網目間に挿入して行えばよい。図4においては、底面網目状シート1の端部の長手方向網目12を湾曲させて、その網目を側面網目状シート2の端部網目間に挿入させ、両網目間で生じた筒状空間に支持棒10を貫通させて結合している。支持棒10としては扁平状のものが好ましい。結合しようとする樹脂製網目状シート同士の長手方向網目の方向が、支持棒を用いて結合する方法に適さないときは、他の結合方法が採用される。
図5は、一組の対向する側面シートと仕切り用網目状シートとを結合する一例を示す概略図である。図5では、一組の対向する側面樹脂製網目状シート2a、2bの間隔より長く、両端4a、4bが余るように側辺において結合されており、それぞれの両端4a及び4bはその端部で互いに結合されて籠状体5の強度維持が図られている。図5はその平面図である。図6には、一組の対向する側面シートと結合する複数の仕切り用網目状シート4が結合する様子が示されている。仕切り用網目状シート4の横方向網目13近傍の長手方向網目12を全て湾曲して側面網目状シート2aの長手方向網目12間に側部に突出するように挿入し、湾曲した仕切り用網目状シート4aの長手方向網目12と側面網目状シート2aの長手方向網目12の間に生じた筒状空間に支持棒10を挿入することによって、仕切り用網目状シート4aと側面網目状シート2aの結合が達せられる。挿入した支持棒10を固定するために、側面網目状シート2aの長手方向網目12と支持棒10をベルト締め等で数カ所結合させることが好ましい。同様にして仕切り用網状シートの他端4bの横方向網目13近傍の長手方向網目12を全て湾曲して側面網目状シート2bの長手方向網目12間に測部に突出するように挿入し、湾曲した仕切り用網状シート4bの長手方向網目12と側面網状シート2bの長手方向網目12の間に生じた筒状空間に支持棒10を挿入することによって、仕切り用網目状シート4bと側面網目状シート2bとの結合が達せられる。
また、図12には、図11の底面シートが外方に延長した形で形成された樹脂製網目状シートの上に、他の籠体マットが載置されている様子が示されている。図11に示された籠体マットに固形充填材を充填することによって、補強構造体同士のずれが生じ難くなるので、より強固な補強構造体の敷設を実現できる。
図1に示したような樹脂製網目状シート(テンサーST、三井化学産資株式会社製)を用いて、縦5m、横1.7mの底面シートと、それぞれ対向する高さ70cmの二組の側面シートと、長さ方向の対向する側面シートを結合する3枚の同じく高さ70cmの仕切り用網目状シートによって構成された、4つの小部屋を有する図5及び6に示されたような籠状体を形成した。底面シートとそれぞれの側面シートの間は、紐を用いた方法で結合され、側面シート同士は、紐を用いた方法で結合されている。
続いて上記と同じ樹脂製網目状シートを用い、それを丸めて端部において支持棒を用いて結合することによって、長径1.7mの楕円筒状体を4個作製して、籠状体の各小部屋に収容し、側面シートとの接点で支持棒を用いて側面シートと結合して、図7に示すような籠体マットを作製した。
得られた籠体マットに、固形充填材として、割ぐり石を、まず各楕円筒状体に充填し、続いて各楕円筒状体と、側面シート及び仕切り用網状シートの隙間に充填し、補強構造体を作製した。
得られた補強構造体には、高さが70cmであるにも係わらず、側面シートの膨らみによる変形は認められなかった。
(比較例)
上記において得られた籠状体に、楕円筒状体を用いずに固形充填材として実施例と同じものを同じ量充填した。得られた固形充填材入り籠状体には、側面シートの膨らみによる変形が認められた。
本発明により提供される籠体マットは、従来公知の籠体マットでは、上下方向高さが50cmを超えると籠体自体に膨らみ等の変形が生じる傾向があったが、本発明によって高さが50cmを超えても籠体自体に膨らみ等の変形が生じることがない籠体マットである。
また本発明により、前記大型石等を充填した前記籠体マットを、所定個所に安全に敷設し、耐久性のある補強構造体を敷設する方法が提供される。
上記のような固形充填材を充填した籠体マットは、好ましくは護岸工事用又は水中構造物基礎用に使用される。
1a 底面樹脂製網目状シートが外方に延長された部分
2 側面樹脂製網目状シート
2a、2b 対向する側面樹脂製網目状シート
3 他の側面樹脂製網目状シート
4 仕切り用網目状シート
4a、4b 仕切り用網目状シートの端部
5 籠状体
6 円筒状もしくは楕円筒状体
6a 側面シートとの内接点
7 籠体マット
8 蓋体
9 太紐
10 支持棒
11 網目状シート
12 長手方向網目
13 横方向網目
14 捲回部
15 結び目
Claims (10)
- 底面シートを構成する方形樹脂製網目状シートと、該底面シートの対向する端部位置に直立する側面を構成する方形樹脂製網目状シートと、底面シートの他の対向する端部位置に直立する他の側面を構成する方形樹脂製網目状シートによって形成される籠状体に、一組の対向する側面シートと結合する複数の仕切り用網目状シートにより所定間隔で仕切ることによって複数の小部屋が形成されており、各小部屋内にジオグリッドからなる円筒状もしくは楕円筒状体が小部屋の全壁面にほぼ内接する状態で収納されている籠体マット。
- 前記籠状体が、その上面全体を覆うように、一または二以上の樹脂製網目状シートから構成される蓋体を有していることを特徴とする請求項1に記載の籠体マット。
- 前記円筒状もしくは楕円筒状体が、板状ジオグリッドの端部を結合させることにより得られたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の籠体マット。
- 前記円筒状もしくは楕円筒状体が、内接する側面シートと結合されていることを特徴とする請求項1に記載の籠体マット。
- 前記底面シートの少なくとも一端部に、樹脂製網目状シートが外方に延長して形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の籠体マット。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の籠体マットの円筒状もしくは楕円筒状体の中、および円筒状もしくは楕円筒状体と側面シートおよび仕切り用網目状シートの間の隙間に充填材が充填されている補強構造体。
- 前記充填材が、大型石である請求項6に記載の補強構造体。
- 請求項6または7に記載の補強構造体の複数を、ほぼ接するように載置する補強構造体の敷設方法。
- 前記請求項5に記載された籠体マットまたはそれに充填材が充填された補強構造体とほぼ接して、該籠体マットの底面シートの外方に延長した樹脂製網目状シートの上に、他の籠体マットを載置して、その籠体マットに充填材を充填する補強構造体の敷設方法。
- 請求項6または7に記載の補強構造体の複数を、積み上げる補強構造体の敷設方法。
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