JPH08232000A - 生皮の前鞣しまたは革の再鞣しのための水性組成物 - Google Patents
生皮の前鞣しまたは革の再鞣しのための水性組成物Info
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- JPH08232000A JPH08232000A JP7326144A JP32614495A JPH08232000A JP H08232000 A JPH08232000 A JP H08232000A JP 7326144 A JP7326144 A JP 7326144A JP 32614495 A JP32614495 A JP 32614495A JP H08232000 A JPH08232000 A JP H08232000A
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- C14—SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
- C14C—CHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
- C14C3/00—Tanning; Compositions for tanning
- C14C3/02—Chemical tanning
- C14C3/28—Multi-step processes
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C14—SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
- C14C—CHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
- C14C1/00—Chemical treatment prior to tanning
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C14—SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
- C14C—CHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
- C14C3/00—Tanning; Compositions for tanning
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C14—SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
- C14C—CHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
- C14C3/00—Tanning; Compositions for tanning
- C14C3/02—Chemical tanning
- C14C3/08—Chemical tanning by organic agents
- C14C3/16—Chemical tanning by organic agents using aliphatic aldehydes
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
(A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により(D)酸を含有する生皮の前鞣しまたは革の
再鞣し用水性組成物を提供する。本組成物を用いて前鞣
しまたは再鞣しされた革は良好な白度を示し、また熱収
縮温度も高い。
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により(D)酸を含有する生皮の前鞣しまたは革の
再鞣し用水性組成物を提供する。本組成物を用いて前鞣
しまたは再鞣しされた革は良好な白度を示し、また熱収
縮温度も高い。
Description
【0001】本発明は生皮の前鞣しまたは革の再鞣しの
ための水性組成物、ならびに生皮の前鞣しまたは革の再
鞣しの方法、さらにはこの方法によって処理された革に
関する。
ための水性組成物、ならびに生皮の前鞣しまたは革の再
鞣しの方法、さらにはこの方法によって処理された革に
関する。
【0002】無機前鞣しおよび鞣し、特にクロム前鞣し
および鞣しは革および毛皮の製造にとって極めて重要な
処理である。しかしながら、クロム塩処理浴(chromium
salt-laden treatment baths) は処理の結果として重大
な問題を惹起する。すなわち、排液を苦労して廃棄また
は浄化しなければならない。この環境生態学上の困難な
問題のために、一方では環境生態学的に受け入れられ、
そして他方では得られた革の品質の面で無機鞣しに匹敵
する代替的方法が求められている。クロム塩を使用しな
くとも、グルタールジアルデヒドを使用して革を鞣すこ
とが可能であることは公知であるが、この方法はかなり
高価につくので、多くのケースにおいては、その一般的
適用が妨げられている。さらに、グルタールジアルデヒ
ドで鞣された革は、場合によっては、黄変するという欠
点がある。たとえば、鞣しの後に革が染色されない場
合、あるいは淡色に染められる場合には不利である。さ
らにまた、陰イオン芳香族系鞣し剤(合成タンニン)で
革を鞣すこともすでに公知である。ただし、この場合に
は、到達可能な熱収縮温度が必ずしも条件に合わない。
および鞣しは革および毛皮の製造にとって極めて重要な
処理である。しかしながら、クロム塩処理浴(chromium
salt-laden treatment baths) は処理の結果として重大
な問題を惹起する。すなわち、排液を苦労して廃棄また
は浄化しなければならない。この環境生態学上の困難な
問題のために、一方では環境生態学的に受け入れられ、
そして他方では得られた革の品質の面で無機鞣しに匹敵
する代替的方法が求められている。クロム塩を使用しな
くとも、グルタールジアルデヒドを使用して革を鞣すこ
とが可能であることは公知であるが、この方法はかなり
高価につくので、多くのケースにおいては、その一般的
適用が妨げられている。さらに、グルタールジアルデヒ
ドで鞣された革は、場合によっては、黄変するという欠
点がある。たとえば、鞣しの後に革が染色されない場
合、あるいは淡色に染められる場合には不利である。さ
らにまた、陰イオン芳香族系鞣し剤(合成タンニン)で
革を鞣すこともすでに公知である。ただし、この場合に
は、到達可能な熱収縮温度が必ずしも条件に合わない。
【0003】今回、ジアルデヒドと陰イオン芳香族系鞣
し剤との混合物を含有する水性組成物が、生皮の前鞣し
および革の鞣しのために格別に適当であり、無機塩の使
用をまったく省略することが可能となることが見出され
た。誠に驚くべきことながら、本発明による混合物を使
用すると、グルタールジアルデヒドを単独で使用した場
合に比べて白色度が実質的に向上され、しかも熱収縮温
度も適当である。さらに、本混合物で処理された革は、
より結合性の高い組織(cohesive structure)を有する。
これは後続の加工、たとえば所望の厚さへのシェービン
グ工程または裏漉き(splitting) 工程にとって好都合で
ある。すなわち、本発明は下記成分を含有する生皮の前
鞣しまたは革の再鞣しのための水性組成物を提供する: (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。
し剤との混合物を含有する水性組成物が、生皮の前鞣し
および革の鞣しのために格別に適当であり、無機塩の使
用をまったく省略することが可能となることが見出され
た。誠に驚くべきことながら、本発明による混合物を使
用すると、グルタールジアルデヒドを単独で使用した場
合に比べて白色度が実質的に向上され、しかも熱収縮温
度も適当である。さらに、本混合物で処理された革は、
より結合性の高い組織(cohesive structure)を有する。
これは後続の加工、たとえば所望の厚さへのシェービン
グ工程または裏漉き(splitting) 工程にとって好都合で
ある。すなわち、本発明は下記成分を含有する生皮の前
鞣しまたは革の再鞣しのための水性組成物を提供する: (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。
【0004】本発明による水性組成物を使用すると、前
鞣しにおいて非常に良い結果を得ることができ、そして
革は高い熱収縮温度を有する。前鞣しの後、ウエット・
ホワイト革材料を製造するために、特にクロム塩を含有
していない、非無機鞣しを後続実施することができる。
この場合にも、本発明による水性組成物を使用するのが
有利である。ただし、他の従来常用の再鞣し剤も使用で
きる。
鞣しにおいて非常に良い結果を得ることができ、そして
革は高い熱収縮温度を有する。前鞣しの後、ウエット・
ホワイト革材料を製造するために、特にクロム塩を含有
していない、非無機鞣しを後続実施することができる。
この場合にも、本発明による水性組成物を使用するのが
有利である。ただし、他の従来常用の再鞣し剤も使用で
きる。
【0005】成分(A)のジアルデヒドとしては、2乃
至8個の炭素原子を有しそして構造的に飽和した脂肪族
C−C結合を有しているすべてのジアルデヒドまたはそ
れらの混合物を使用することが一般に可能である。例示
すればグリオキサール、マロンジアルデヒド、スクシン
ジアルデヒド、グルタールジアルデヒド、アジピンジア
ルデヒド、ピメリンジアルデヒド、オクタンジアルデヒ
ドなどである。代表的に好ましいものは、スクシンジア
ルデヒド、グルタールジアルデヒド、アジピンジアルデ
ヒドおよびグリオキサールであり、これらの中でも特に
グルタールジアルデヒドが好ましい。これらのジアルデ
ヒドは、通常25乃至50重量%の水を含有する市販ジ
アルデヒドとして入手可能である。
至8個の炭素原子を有しそして構造的に飽和した脂肪族
C−C結合を有しているすべてのジアルデヒドまたはそ
れらの混合物を使用することが一般に可能である。例示
すればグリオキサール、マロンジアルデヒド、スクシン
ジアルデヒド、グルタールジアルデヒド、アジピンジア
ルデヒド、ピメリンジアルデヒド、オクタンジアルデヒ
ドなどである。代表的に好ましいものは、スクシンジア
ルデヒド、グルタールジアルデヒド、アジピンジアルデ
ヒドおよびグリオキサールであり、これらの中でも特に
グルタールジアルデヒドが好ましい。これらのジアルデ
ヒドは、通常25乃至50重量%の水を含有する市販ジ
アルデヒドとして入手可能である。
【0006】適当な陰イオン芳香族系合成タンニン
(B)の例は、スルホン化芳香族化合物のみを、あるい
はこの化合物とさらに付加的に、通常スルホン化されて
いない芳香族化合物とをホルムアルデヒドおよび/また
は尿素と縮合して得られる化合物である。この目的のた
めに適当な芳香族化合物の例は、ナフタレン、ビフェニ
ル、テルフェニル、フェノール、クレゾール、4、4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、β−ナフトール、
ジヒドロキシベンゼン、レソルシノール、2、2’−ビ
ス(ヒドロキシフェニル)プロパン、およびジアリール
エーテルたとえばジフェニルエーテルおよびジトリルエ
ーテルなどである。これらは、所望の場合には、それ自
体公知の方法でスルホン化されうる。
(B)の例は、スルホン化芳香族化合物のみを、あるい
はこの化合物とさらに付加的に、通常スルホン化されて
いない芳香族化合物とをホルムアルデヒドおよび/また
は尿素と縮合して得られる化合物である。この目的のた
めに適当な芳香族化合物の例は、ナフタレン、ビフェニ
ル、テルフェニル、フェノール、クレゾール、4、4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、β−ナフトール、
ジヒドロキシベンゼン、レソルシノール、2、2’−ビ
ス(ヒドロキシフェニル)プロパン、およびジアリール
エーテルたとえばジフェニルエーテルおよびジトリルエ
ーテルなどである。これらは、所望の場合には、それ自
体公知の方法でスルホン化されうる。
【0007】特に適当な陰イオン芳香族系鞣し剤の例
は、以下のものである。 (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合物、(IV)ス
ルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物とアラールキルハロゲ
ン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェノール
とフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデヒド縮
合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が1:
(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン化剤
との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリールエ
ーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) スルホ
ン化されたジ−またはテルフェニルとホルムアルデヒド
との縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合物、
(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド縮合
物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸またはヒド
ロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合
物。これらの縮合生成物は、遊離酸の形好ましくはスル
ホン酸の形であるか、または塩、特にリチウム塩、カリ
ウム塩または特に好ましくはナトリウム塩の形である。
これらの縮合生成物は、たとえばウルマンのエンサイク
ロペディア(UllmannsEnzyklopaedie der technischen C
hemie) Vol. 16(4), 138-140 頁(1979)から公知である
か、あるいはその中の引用参考文献に記載されている方
法によって製造することができる。
は、以下のものである。 (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合物、(IV)ス
ルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物とアラールキルハロゲ
ン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェノール
とフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデヒド縮
合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が1:
(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン化剤
との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリールエ
ーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) スルホ
ン化されたジ−またはテルフェニルとホルムアルデヒド
との縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合物、
(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド縮合
物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸またはヒド
ロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合
物。これらの縮合生成物は、遊離酸の形好ましくはスル
ホン酸の形であるか、または塩、特にリチウム塩、カリ
ウム塩または特に好ましくはナトリウム塩の形である。
これらの縮合生成物は、たとえばウルマンのエンサイク
ロペディア(UllmannsEnzyklopaedie der technischen C
hemie) Vol. 16(4), 138-140 頁(1979)から公知である
か、あるいはその中の引用参考文献に記載されている方
法によって製造することができる。
【0008】適当な酸(D)は、無機酸および有機酸の
いずれでもありうる。たとえば、塩酸、硫酸、ギ酸、酢
酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、安息香酸、フタル酸、
フェノールスルホン酸、フェノールポリスルホン酸、ま
たはナフタレンスルホン酸などである。有機酸、特に酢
酸またはギ酸を使用するのが好ましい。陰イオン芳香族
系鞣し剤の溶液が、その溶液中に存在する酸基のために
すでに所望のpH価を有している場合には、所望により成
分(D)を省くことも可能でありうる。
いずれでもありうる。たとえば、塩酸、硫酸、ギ酸、酢
酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、安息香酸、フタル酸、
フェノールスルホン酸、フェノールポリスルホン酸、ま
たはナフタレンスルホン酸などである。有機酸、特に酢
酸またはギ酸を使用するのが好ましい。陰イオン芳香族
系鞣し剤の溶液が、その溶液中に存在する酸基のために
すでに所望のpH価を有している場合には、所望により成
分(D)を省くことも可能でありうる。
【0009】本発明による好ましい水性組成物は、混合
物全体を基準にして、下記成分を含有するものである:
成分(A)を1乃至30重量%、好ましくは2乃至20
重量%、成分(B)を10乃至75重量%、好ましくは
20乃至55重量%、酸をpH0.5乃至6.8に調整す
るために十分な量、水を全部で100%となるまで。 これらの組成物の中でも、全混合物を基準にして、下記
成分を含有するものが特に好ましい:成分(A)を2乃
至20重量%、成分(B)を20乃至55重量%、酸を
pH1乃至6.5に調整するために十分な量、水を全部で
100%となるまで。鞣し剤(A)と(B)との混合物
を基準にして、成分(A)の比率は好ましくは5乃至9
5重量%であり、そして成分(B)の比率は好ましくは
5乃至95重量%である。
物全体を基準にして、下記成分を含有するものである:
成分(A)を1乃至30重量%、好ましくは2乃至20
重量%、成分(B)を10乃至75重量%、好ましくは
20乃至55重量%、酸をpH0.5乃至6.8に調整す
るために十分な量、水を全部で100%となるまで。 これらの組成物の中でも、全混合物を基準にして、下記
成分を含有するものが特に好ましい:成分(A)を2乃
至20重量%、成分(B)を20乃至55重量%、酸を
pH1乃至6.5に調整するために十分な量、水を全部で
100%となるまで。鞣し剤(A)と(B)との混合物
を基準にして、成分(A)の比率は好ましくは5乃至9
5重量%であり、そして成分(B)の比率は好ましくは
5乃至95重量%である。
【0010】本発明による水性組成物は、15乃至60
℃の温度において成分(A)を水に溶解し、そして次に
得られた透明溶液に成分(B)および、所望の場合には
成分(D)を加えることによって都合よく製造すること
ができる。このようにして得られた水性組成物は液状で
あり、そして優れた貯蔵安定性を示す。
℃の温度において成分(A)を水に溶解し、そして次に
得られた透明溶液に成分(B)および、所望の場合には
成分(D)を加えることによって都合よく製造すること
ができる。このようにして得られた水性組成物は液状で
あり、そして優れた貯蔵安定性を示す。
【0011】本発明による水性組成物は、それ自体が各
種のハイドおよびスキンの優れた前鞣し剤であり、そし
てウエット・ホワイトレザーおよび毛皮の製造における
先行処理剤として特に使用される。前鞣し後、後続の鞣
しも本発明による水性組成物を再び使用して有利に実施
することができる。生皮の前鞣しの目的のためには、生
皮の重量を基準にして、本発明による水性組成物を、1
乃至10重量%、特に4乃至8重量%の量で使用する。
本発明による水性組成物を革の再鞣しのために使用する
場合には、同じく、革の重量を基準にして、1乃至10
重量%、特に4乃至8重量%の量で本組成物を使用す
る。
種のハイドおよびスキンの優れた前鞣し剤であり、そし
てウエット・ホワイトレザーおよび毛皮の製造における
先行処理剤として特に使用される。前鞣し後、後続の鞣
しも本発明による水性組成物を再び使用して有利に実施
することができる。生皮の前鞣しの目的のためには、生
皮の重量を基準にして、本発明による水性組成物を、1
乃至10重量%、特に4乃至8重量%の量で使用する。
本発明による水性組成物を革の再鞣しのために使用する
場合には、同じく、革の重量を基準にして、1乃至10
重量%、特に4乃至8重量%の量で本組成物を使用す
る。
【0012】したがって、本発明は、さらに生皮を前鞣
しする、および/または革を再鞣しする方法をも提供す
る。そして本発明の方法は、ピックル処理された生皮ま
たは前鞣しされた革を下記成分を含有する水性浴中にお
いて処理することを特徴とする: (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。
しする、および/または革を再鞣しする方法をも提供す
る。そして本発明の方法は、ピックル処理された生皮ま
たは前鞣しされた革を下記成分を含有する水性浴中にお
いて処理することを特徴とする: (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。
【0013】本発明による方法のためには、下記成分を
含有する水性浴を使用するのが好ましい。 (A)グルタールジアルデヒド、 (B)下記化合物からなる群より選択された陰イオン芳
香族系鞣し剤: (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒドとの縮合物、(I
V)スルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物とアラールキル
ハロゲン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェ
ノールとフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデ
ヒド縮合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が
1:(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン
化剤との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリー
ルエーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) ス
ルホン化されたジ−またはテルフェニルとホルムアルデ
ヒドとの縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合
物、(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド
縮合物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸または
ヒドロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮
合物、 (C)水、および所望により、 (D)酸。 さらに付加的添加剤を加える必要はない。
含有する水性浴を使用するのが好ましい。 (A)グルタールジアルデヒド、 (B)下記化合物からなる群より選択された陰イオン芳
香族系鞣し剤: (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒドとの縮合物、(I
V)スルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物とアラールキル
ハロゲン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェ
ノールとフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデ
ヒド縮合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が
1:(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン
化剤との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリー
ルエーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) ス
ルホン化されたジ−またはテルフェニルとホルムアルデ
ヒドとの縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合
物、(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド
縮合物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸または
ヒドロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮
合物、 (C)水、および所望により、 (D)酸。 さらに付加的添加剤を加える必要はない。
【0014】前鞣しは、たとえばピックル処理された生
皮材料を、たとえば回転ドラムの中において、本発明に
よる水性組成物で15乃至45℃の温度かつ1乃至6.
5のpH価において、1乃至12時間処理することによっ
て実施される。次に、これによって得られた材料を通常
のごとく脱水し、そして裏漉きまたは所望の厚さにシェ
ービングしたりした後、常用方法で無機鞣し剤を使用
し、または、好ましくは、ウエット・ホワイト皮革材料
の製造のために、植物性または合成鞣し剤で鞣すことが
できる。この再鞣しも、同じく本発明による水性組成物
を使用して実施することができる。たとえば、前鞣しさ
れた革を、回転ドラムの中において、本発明による水性
組成物で15乃至45℃の温度かつ1乃至6.5のpH価
において、1乃至12時間処理することによって実施す
ることができる。
皮材料を、たとえば回転ドラムの中において、本発明に
よる水性組成物で15乃至45℃の温度かつ1乃至6.
5のpH価において、1乃至12時間処理することによっ
て実施される。次に、これによって得られた材料を通常
のごとく脱水し、そして裏漉きまたは所望の厚さにシェ
ービングしたりした後、常用方法で無機鞣し剤を使用
し、または、好ましくは、ウエット・ホワイト皮革材料
の製造のために、植物性または合成鞣し剤で鞣すことが
できる。この再鞣しも、同じく本発明による水性組成物
を使用して実施することができる。たとえば、前鞣しさ
れた革を、回転ドラムの中において、本発明による水性
組成物で15乃至45℃の温度かつ1乃至6.5のpH価
において、1乃至12時間処理することによって実施す
ることができる。
【0015】本方法を適当に実施すれば、レディ−タン
ド(ready-tanned)皮革の製造のために使用することも可
能である。本発明の方法を使用すれば、無機塩の使用を
完全に省略することができる。以下の操作および実施例
において、パーセントと部とは重量ベースである。
ド(ready-tanned)皮革の製造のために使用することも可
能である。本発明の方法を使用すれば、無機塩の使用を
完全に省略することができる。以下の操作および実施例
において、パーセントと部とは重量ベースである。
【0016】実施例1 ナフタレンスルホン酸51部をジヒドロキシジフェニル
スルホンの45部、水30部および37%ホルムアルデ
ヒド16部と共に105乃至110℃において約2時
間、縮合生成物が透明水溶液となるまで加熱する。つぎ
に、この生成物を水70部で希釈し、水酸化ナトリウム
の30%溶液50部で弱酸性にし、ついで、50%グル
タールジアルデヒド32部と85%ギ酸5部とを加え
る。透明で青白い溶液を得る。この溶液のpHは2.0乃
至3.0である。乾燥物質分は42重量%である。この
溶液は、35℃においても少なくとも1か月間は貯蔵安
定であり、前鞣しおよび革の再鞣しにきわめて好適であ
る。使用したナフタレンスルホン酸は、ナフタレン52
0部と濃硫酸560部とを140乃至160℃におい
て、反応生成物が完全に水に溶けるまで、数時間加熱す
ることによって得られる。使用したジヒドロキシジフェ
ニルスルホンは、フェノール540部と60%発煙硫酸
180部とを170乃至180℃において3時間加熱
し、そして過剰のフェノールを留去することによって得
られる。
スルホンの45部、水30部および37%ホルムアルデ
ヒド16部と共に105乃至110℃において約2時
間、縮合生成物が透明水溶液となるまで加熱する。つぎ
に、この生成物を水70部で希釈し、水酸化ナトリウム
の30%溶液50部で弱酸性にし、ついで、50%グル
タールジアルデヒド32部と85%ギ酸5部とを加え
る。透明で青白い溶液を得る。この溶液のpHは2.0乃
至3.0である。乾燥物質分は42重量%である。この
溶液は、35℃においても少なくとも1か月間は貯蔵安
定であり、前鞣しおよび革の再鞣しにきわめて好適であ
る。使用したナフタレンスルホン酸は、ナフタレン52
0部と濃硫酸560部とを140乃至160℃におい
て、反応生成物が完全に水に溶けるまで、数時間加熱す
ることによって得られる。使用したジヒドロキシジフェ
ニルスルホンは、フェノール540部と60%発煙硫酸
180部とを170乃至180℃において3時間加熱
し、そして過剰のフェノールを留去することによって得
られる。
【0017】実施例2 66%発煙硫酸440部を、溶融フェノール500部
に、60乃至70℃においてゆっくりと添加し、この混
合物を100℃において1時間スルホン化する。次に、
生成したフェノールスルホン酸を、わずかなフェノール
だけが蒸発するように、約11乃至13mmの真空中で1
60乃至165℃にゆっくりと加熱し、コンゴ赤に対し
て縮合生成物1gが1規定水酸化ナトリウム溶液3.5
乃至3.7cm3 を中和するまで、この混合物をこの温度
に保持する。このあと、生成した縮合生成物にフェノー
ル90乃至100部を添加し、フェノールが十分に混合
された後、この反応混合物を再び真空下において165
℃の温度までゆるやかに、コンゴ赤に対して縮合生成物
1gが1規定水酸化ナトリウム溶液わずか2.7乃至
2.5cm3 を中和するようになるまで、真空加熱する。
この縮合生成物100部を水酸化ナトリウムの30%溶
液54部と一緒に慎重に溶融し、37%ホルムアルデヒ
ド溶液22部を添加し、次に、この混合物を100乃至
105℃において縮合反応にかけ、少量の水で希釈した
サンプルが、希硫酸で酸性化した時に、pH3.5まで透
明状態にとどまるようになるまで縮合を続ける(約6時
間)。この後、反応混合物を水100部で希釈し、そし
て50%グルタールジアルデヒド33部、85%ギ酸
3.6部およびフェノールスルホン酸8部を添加する。
透明で青白い溶液を得る。この溶液のpHは4.5乃至
5.5である。乾燥物質分は42重量%である。この溶
液は35℃においても少なくとも1か月間は貯蔵安定で
あり、前鞣しおよび革の再鞣しにきわめて好適である。
に、60乃至70℃においてゆっくりと添加し、この混
合物を100℃において1時間スルホン化する。次に、
生成したフェノールスルホン酸を、わずかなフェノール
だけが蒸発するように、約11乃至13mmの真空中で1
60乃至165℃にゆっくりと加熱し、コンゴ赤に対し
て縮合生成物1gが1規定水酸化ナトリウム溶液3.5
乃至3.7cm3 を中和するまで、この混合物をこの温度
に保持する。このあと、生成した縮合生成物にフェノー
ル90乃至100部を添加し、フェノールが十分に混合
された後、この反応混合物を再び真空下において165
℃の温度までゆるやかに、コンゴ赤に対して縮合生成物
1gが1規定水酸化ナトリウム溶液わずか2.7乃至
2.5cm3 を中和するようになるまで、真空加熱する。
この縮合生成物100部を水酸化ナトリウムの30%溶
液54部と一緒に慎重に溶融し、37%ホルムアルデヒ
ド溶液22部を添加し、次に、この混合物を100乃至
105℃において縮合反応にかけ、少量の水で希釈した
サンプルが、希硫酸で酸性化した時に、pH3.5まで透
明状態にとどまるようになるまで縮合を続ける(約6時
間)。この後、反応混合物を水100部で希釈し、そし
て50%グルタールジアルデヒド33部、85%ギ酸
3.6部およびフェノールスルホン酸8部を添加する。
透明で青白い溶液を得る。この溶液のpHは4.5乃至
5.5である。乾燥物質分は42重量%である。この溶
液は35℃においても少なくとも1か月間は貯蔵安定で
あり、前鞣しおよび革の再鞣しにきわめて好適である。
【0018】実施例3 水酸化ナトリウムの30%溶液54部の代わりに等モル
量の水酸化リチウムを使用して実施例2と同様に操作を
実施した。同じく貯蔵安定で、前鞣しおよび革の再鞣し
にきわめて好適な溶液を得た。
量の水酸化リチウムを使用して実施例2と同様に操作を
実施した。同じく貯蔵安定で、前鞣しおよび革の再鞣し
にきわめて好適な溶液を得た。
【0019】実施例4 20%発煙硫酸478部を、溶融フェノール500部に
撹拌しながら、かつまた温度が70℃を超過しないよう
に冷却しながら、添加する。この混合物を105℃にお
いて1時間スルホン化する。生成したフェノールスルホ
ン酸を11乃至13トルの減圧下において、150乃至
155℃の温度にゆっくりと加熱し、そしてこの温度
を、コンゴ赤に対して縮合生成物1gが1規定水酸化ナ
トリウム溶液3.8乃至4.0cm3 を中和するまで保持
する。得られたヒドロキシフェニルスルホン−(ポリ)
ヒドロキシフェニルスルホンモノスルホン酸100部
を、水42部と共に、90℃において溶融し、そして尿
素14.4部を添加する。55℃に冷却した後、37%
ホルムアルデヒド38.4部を2時間かけて滴下し、そ
して縮合生成物が透明水溶液となるまで約4時間撹拌を
続ける。得られた反応生成物を水27.7部で希釈し、
そして水酸化カリウムの50%溶液37.2部で弱酸性
にする。次に、50%グルタールジアルデヒド42部お
よび75%酢酸42部を添加する。透明で青白い溶液を
得る。この溶液のpHは2.5乃至3.5である。乾燥物
質分は53重量%である。この溶液は35℃においても
少なくとも1ヶ月間は貯蔵安定であり、前鞣しおよび革
の再鞣しにきわめて好適である。
撹拌しながら、かつまた温度が70℃を超過しないよう
に冷却しながら、添加する。この混合物を105℃にお
いて1時間スルホン化する。生成したフェノールスルホ
ン酸を11乃至13トルの減圧下において、150乃至
155℃の温度にゆっくりと加熱し、そしてこの温度
を、コンゴ赤に対して縮合生成物1gが1規定水酸化ナ
トリウム溶液3.8乃至4.0cm3 を中和するまで保持
する。得られたヒドロキシフェニルスルホン−(ポリ)
ヒドロキシフェニルスルホンモノスルホン酸100部
を、水42部と共に、90℃において溶融し、そして尿
素14.4部を添加する。55℃に冷却した後、37%
ホルムアルデヒド38.4部を2時間かけて滴下し、そ
して縮合生成物が透明水溶液となるまで約4時間撹拌を
続ける。得られた反応生成物を水27.7部で希釈し、
そして水酸化カリウムの50%溶液37.2部で弱酸性
にする。次に、50%グルタールジアルデヒド42部お
よび75%酢酸42部を添加する。透明で青白い溶液を
得る。この溶液のpHは2.5乃至3.5である。乾燥物
質分は53重量%である。この溶液は35℃においても
少なくとも1ヶ月間は貯蔵安定であり、前鞣しおよび革
の再鞣しにきわめて好適である。
【0020】実施例5 フェノールスルホン酸55部をジヒドロキシジフェニー
ルスルホン25部、水35部および水酸化ナトリウムの
30%水溶液56部と混合し、ついで37%ホルムアル
デヒド溶液61.5部を添加し、この混合物を100乃
至105℃において縮合反応にかけ、少量の水で希釈し
たサンプルが、希硫酸で酸性化した時に、pH3.5まで
透明状態にとどまるようになるまで縮合を続ける(約6
時間)。この後、反応混合物を水30部で希釈し、そし
て50%グルタールジアルデヒド33部、85%ギ酸
3.6部および40%硫酸5部を添加する。透明で青白
い溶液を得る。この溶液のpHは4.0乃至5.0であ
る。乾燥物質分は40重量%である。この溶液は35℃
においても少なくとも1ヶ月間は貯蔵安定であり、前鞣
しおよび革の再鞣しにきわめて好適である。
ルスルホン25部、水35部および水酸化ナトリウムの
30%水溶液56部と混合し、ついで37%ホルムアル
デヒド溶液61.5部を添加し、この混合物を100乃
至105℃において縮合反応にかけ、少量の水で希釈し
たサンプルが、希硫酸で酸性化した時に、pH3.5まで
透明状態にとどまるようになるまで縮合を続ける(約6
時間)。この後、反応混合物を水30部で希釈し、そし
て50%グルタールジアルデヒド33部、85%ギ酸
3.6部および40%硫酸5部を添加する。透明で青白
い溶液を得る。この溶液のpHは4.0乃至5.0であ
る。乾燥物質分は40重量%である。この溶液は35℃
においても少なくとも1ヶ月間は貯蔵安定であり、前鞣
しおよび革の再鞣しにきわめて好適である。
【0021】実施例6 ピックル処理された子牛のベルト(Calf pelt) 100部
を、実施例2により製造された組成物5%を使用して、
回転ドラムの中において、粉末炭酸水素ナトリウムまた
はギ酸ナトリウムで設定した4.5のpH価かつ25℃に
おいて3乃至6時間処理した。処理された革(ウエット
・ホワイトレザー)を脱水し、そして所望の厚さにシェ
ービングした。この革は無機鞣し剤、植物性鞣し剤また
は合成タンニンで再鞣しするのに非常に適当であった。
また、この革は実施例2で製造された上記と同じ組成物
で再鞣しすることもでき、これにより重金属を含まない
鞣し革が得られる。
を、実施例2により製造された組成物5%を使用して、
回転ドラムの中において、粉末炭酸水素ナトリウムまた
はギ酸ナトリウムで設定した4.5のpH価かつ25℃に
おいて3乃至6時間処理した。処理された革(ウエット
・ホワイトレザー)を脱水し、そして所望の厚さにシェ
ービングした。この革は無機鞣し剤、植物性鞣し剤また
は合成タンニンで再鞣しするのに非常に適当であった。
また、この革は実施例2で製造された上記と同じ組成物
で再鞣しすることもでき、これにより重金属を含まない
鞣し革が得られる。
Claims (15)
- 【請求項1】 下記成分を含有する生皮の前鞣しまたは
革の再鞣しのための水性組成物 (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。 - 【請求項2】 成分(A)としてスクシンジアルデヒ
ド、グルタールジアルデヒド、アジピンジアルデヒドま
たはグリオキサールを含有している請求項1記載の水性
組成物。 - 【請求項3】 成分(A)としてグルタールジアルデヒ
ドを含有している請求項1または2記載の水性組成物。 - 【請求項4】 成分(B)として下記の化合物からなる
群より選択された化合物を含有している請求項1乃至3
のいずれかに記載の水性組成物。 (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合物、(IV)ス
ルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物とアラールキルハロゲ
ン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェノール
とフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデヒド縮
合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が1:
(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン化剤
との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリールエ
ーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) スルホ
ンされた化ジ−またはテルフェニルとホルムアルデヒド
との縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合物、
(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド縮合
物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸またはヒド
ロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合
物。 - 【請求項5】 成分(B)としてリチウム塩、カリウム
塩または特にナトリウム塩を含有する請求項1乃至4の
いずれかに記載の水性組成物。 - 【請求項6】 成分(C)として有機酸、特に酢酸また
はギ酸を含有する請求項1乃至5のいずれかに記載の水
性組成物。 - 【請求項7】 全混合物を基準にして、成分(A)を1
乃至30重量%、成分(B)を10乃至75重量%、酸
をpH0.5乃至6.8に調整するために十分な量、水を
全部で100%となるまで含有する請求項1乃至6のい
ずれかに記載の水性組成物。 - 【請求項8】 全混合物を基準にして、成分(A)を2
乃至20重量%、成分(B)を20乃至55重量%、酸
をpH1乃至6.5に調整するために十分な量、水を全部
で100%となるまで含有する請求項1乃至7のいずれ
かに記載の水性組成物。 - 【請求項9】 鞣し剤(A)と(B)との混合物を基準
にして、成分(A)を5乃至95重量%、そして成分
(B)を5乃至95重量%含有する請求項1乃至8のい
ずれかに記載の水性組成物。 - 【請求項10】 生皮を前鞣しするまたは革を再鞣しす
るための方法において、ピックル処理された生皮または
前鞣しされた革を下記成分を含有する水性浴中において
処理することを特徴とする方法 (A)2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、(B)陰イオン芳香族系鞣し剤、(C)水、および
所望により、(D)酸。 - 【請求項11】 下記成分を含有する水性浴を使用する
請求項10記載の方法 (A)グルタールジアルデヒド、 (B)下記化合物からなる群より選択された陰イオン芳
香族系鞣し剤: (I)スルホン化されたフェノールまたはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの縮合物、(II)ナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、(III)4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンと(ヒドロキシ)アリ
ールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合物、(IV)ス
ルホ含有芳香族ヒドロキシ化合物およびアラールキルハ
ロゲン化物とのホルムアルデヒド縮合物、(V)フェノ
ールとフェノールスルホン酸との尿素−ホルムアルデヒ
ド縮合物、(VI)フェノールとSO3 とのモル比が1:
(1.1乃至2.2)であるフェノールとスルホン化剤
との反応生成物、(VII)スルホン化されたジアリールエ
ーテルとホルムアルデヒドとの縮合物、(VIII) スルホ
ン化されたジ−またはテルフェニルとホルムアルデヒド
との縮合物、(IX)4、4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンとスルホン化された4、4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンとのホルムアルデヒドとの縮合物、
(X)ジアリールエーテルスルホン酸と4、4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンとのホルムアルデヒド縮合
物、(XI)フェノールとアリールスルホン酸またはヒド
ロキシアリールスルホン酸とのホルムアルデヒド縮合
物、 (C)水、および所望により、 (D)酸。 - 【請求項12】 生皮を前鞣しするまたは革を再鞣しす
る方法において、ピックル処理された生皮材料または前
鞣しされた革を、請求項1乃至9のいずれかに記載の水
性組成物を用いて、15乃至45℃の温度かつ1乃至
6.5のpH価において1乃至12時間処理することを特
徴とする方法。 - 【請求項13】 ピックル処理された生皮材料または前
鞣しされた革を、該生皮または革の重量を基準にして、
1乃至10重量%の水性組成物を用いて処理し、この際
該水性組成物は、全混合物を基準にして1乃至30重量
%の2乃至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒ
ド、10乃至75重量%の陰イオン芳香族系鞣し剤、pH
価を0.5乃至6.8に調整するために十分な酸、全部
で100%となるまでの水を含有する請求項10乃至1
2のいずれかに記載の方法。 - 【請求項14】 ピックル処理された生皮材料または前
鞣しされた革を、該生皮または革の重量を基準にして、
4乃至8重量%の水性組成物で処理し、この際該水性組
成物は、全混合物を基準にして2乃至20重量%の2乃
至8個の炭素原子を有する脂肪族ジアルデヒド、20乃
至55重量%の陰イオン芳香族系鞣し剤、pH価を1乃至
6.5に調整するために十分な酸、全部で100%とな
るまでの水を含有する請求項13記載の方法。 - 【請求項15】 請求項10乃至14のいずれかに記載
の方法によって処理された革材料。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH03794/94 | 1994-12-15 | ||
CH379494 | 1994-12-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232000A true JPH08232000A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=4263605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7326144A Pending JPH08232000A (ja) | 1994-12-15 | 1995-12-15 | 生皮の前鞣しまたは革の再鞣しのための水性組成物 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5733340A (ja) |
EP (1) | EP0717114A3 (ja) |
JP (1) | JPH08232000A (ja) |
KR (1) | KR960023088A (ja) |
AR (1) | AR000337A1 (ja) |
AU (1) | AU689984B2 (ja) |
BR (1) | BR9505896A (ja) |
ZA (1) | ZA9510648B (ja) |
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WO2009001943A1 (ja) | 2007-06-28 | 2008-12-31 | Midori Hokuyo Co., Ltd. | 革 |
WO2009139194A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | ミドリホクヨー株式会社 | トップコート |
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US8062540B2 (en) | 2007-12-28 | 2011-11-22 | Midori Hokuyo Co., Ltd | Low-VOC leather |
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- 1995-12-14 BR BR9505896A patent/BR9505896A/pt not_active Application Discontinuation
- 1995-12-14 AU AU40461/95A patent/AU689984B2/en not_active Ceased
- 1995-12-14 ZA ZA9510648A patent/ZA9510648B/xx unknown
- 1995-12-15 KR KR1019950050317A patent/KR960023088A/ko not_active Application Discontinuation
- 1995-12-15 JP JP7326144A patent/JPH08232000A/ja active Pending
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