JPH08231932A - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
- Publication number
- JPH08231932A JPH08231932A JP7036567A JP3656795A JPH08231932A JP H08231932 A JPH08231932 A JP H08231932A JP 7036567 A JP7036567 A JP 7036567A JP 3656795 A JP3656795 A JP 3656795A JP H08231932 A JPH08231932 A JP H08231932A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- sensitive adhesive
- pressure
- meth
- ultraviolet absorber
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- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装飾や表示の為に使用する粘着シートであっ
て、耐候性、粘着剤と基材シートとの界面接着力に優れ
たものを提供する。 【構成】 紫外線吸収剤として、（メタ）アクリル酸エ
ステルと紫外線吸収性残基を有するモノマーとの共重合
体からなる紫外線吸収剤を含む軟質合成樹脂製の基材シ
ートの一面に、アクリル系粘着剤が塗布されてなる粘着
シート。
て、耐候性、粘着剤と基材シートとの界面接着力に優れ
たものを提供する。 【構成】 紫外線吸収剤として、（メタ）アクリル酸エ
ステルと紫外線吸収性残基を有するモノマーとの共重合
体からなる紫外線吸収剤を含む軟質合成樹脂製の基材シ
ートの一面に、アクリル系粘着剤が塗布されてなる粘着
シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外もしくは屋内で主
として装飾やマーキングの為に種々のものに貼着して使
用する粘着シートに関する。尚、本発明ではフィルム、
テープ及びシートを敢えて区別することなく，これらを
総称して単に「シート」と呼称する。
として装飾やマーキングの為に種々のものに貼着して使
用する粘着シートに関する。尚、本発明ではフィルム、
テープ及びシートを敢えて区別することなく，これらを
総称して単に「シート」と呼称する。
【０００２】
【従来の技術】従来、装飾やマーキングの為に使用する
粘着シートは、種々の品質特性を備えている必要がある
が、中でも被着体に貼着されて屋外暴露される場合に
は、特に耐候性が要求される。即ち、日光中の紫外線に
より、基材を形成する合成樹脂や粘着剤が分解して変色
したり脆弱化したりする。そこで、粘着剤としては比較
的耐候性に優れたアクリル系粘着剤が使用されると共
に、基材に対しては、この紫外線をできるだけカットす
る為の種々の対策が採られている。
粘着シートは、種々の品質特性を備えている必要がある
が、中でも被着体に貼着されて屋外暴露される場合に
は、特に耐候性が要求される。即ち、日光中の紫外線に
より、基材を形成する合成樹脂や粘着剤が分解して変色
したり脆弱化したりする。そこで、粘着剤としては比較
的耐候性に優れたアクリル系粘着剤が使用されると共
に、基材に対しては、この紫外線をできるだけカットす
る為の種々の対策が採られている。
【０００３】この対策を大別すると、粘着シートの基材
自体に種々の紫外線吸収剤を包含させる方法と、基材表
面にこれら紫外線吸収剤を添加した塗料を塗布する方法
とに分けられる。
自体に種々の紫外線吸収剤を包含させる方法と、基材表
面にこれら紫外線吸収剤を添加した塗料を塗布する方法
とに分けられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術のうち、基材自体に紫外線吸収剤を包含させる場合、
採用されるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
シアノアクリレート系等の各種有機系紫外線吸収剤は、
何れも単量体もしくは二量体であるから分子量が約３０
０程度と低く、経時によりブリードアウトして逸散して
しまい、紫外線吸収能力を長時間持続することができ
ず、更にこのブリードアウトにより基材と粘着剤との密
着性が低下したり、基材表面を汚染するという問題があ
った。
術のうち、基材自体に紫外線吸収剤を包含させる場合、
採用されるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
シアノアクリレート系等の各種有機系紫外線吸収剤は、
何れも単量体もしくは二量体であるから分子量が約３０
０程度と低く、経時によりブリードアウトして逸散して
しまい、紫外線吸収能力を長時間持続することができ
ず、更にこのブリードアウトにより基材と粘着剤との密
着性が低下したり、基材表面を汚染するという問題があ
った。
【０００５】また、塗料を塗布する場合、その塗膜には
べとつきがあり、更に、基材を構成する素材に対する親
和性の不足、或いは、使用中に塗膜が摩擦力を受ける等
の理由で、基材表面との密着性が充分でないために、経
時により剥離し易く、基材自体に紫外線吸収剤を包含さ
せる場合と同様に紫外線吸収能力の永続性に問題があっ
た。
べとつきがあり、更に、基材を構成する素材に対する親
和性の不足、或いは、使用中に塗膜が摩擦力を受ける等
の理由で、基材表面との密着性が充分でないために、経
時により剥離し易く、基材自体に紫外線吸収剤を包含さ
せる場合と同様に紫外線吸収能力の永続性に問題があっ
た。
【０００６】一方、紫外線吸収剤として高分子量型のも
のが開発されている（特開平６−１２２８２６号公報参
照）。ここに提案されている紫外線吸収性樹脂組成物
は、合成樹脂にこの高分子量型紫外線吸収剤をブレンド
したものである。しかしながら、この組成物は、初期の
紫外線吸収能力やべとつき、汚染問題は改善されるもの
の、塗料として基材シートに塗布するものであるから、
この塗布方式を採用した場合の基本的な問題点である基
材表面との密着性については、尚充分に改善されたもの
とはなっていない。
のが開発されている（特開平６−１２２８２６号公報参
照）。ここに提案されている紫外線吸収性樹脂組成物
は、合成樹脂にこの高分子量型紫外線吸収剤をブレンド
したものである。しかしながら、この組成物は、初期の
紫外線吸収能力やべとつき、汚染問題は改善されるもの
の、塗料として基材シートに塗布するものであるから、
この塗布方式を採用した場合の基本的な問題点である基
材表面との密着性については、尚充分に改善されたもの
とはなっていない。
【０００７】本発明は、塗布方式に代えて基材自体に紫
外線吸収剤を包含させる方式を採用することにより、紫
外線吸収能力の永続性を確保し、この包含方式が抱える
基本的な問題点であるブリードアウトとそれに基づく基
材と紫外線遮蔽能力の低下の克服とアクリル系粘着剤と
基材との間の密着性の改善を目的とする。
外線吸収剤を包含させる方式を採用することにより、紫
外線吸収能力の永続性を確保し、この包含方式が抱える
基本的な問題点であるブリードアウトとそれに基づく基
材と紫外線遮蔽能力の低下の克服とアクリル系粘着剤と
基材との間の密着性の改善を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の高分子
量型紫外線吸収剤を基材に包含させ、粘着剤としてアク
リル系粘着剤を採用することを骨子とするものである。
量型紫外線吸収剤を基材に包含させ、粘着剤としてアク
リル系粘着剤を採用することを骨子とするものである。
【０００９】本発明において使用する紫外線吸収剤とし
ては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の各種
（メタ）アクリル酸エステルと、ベンゾフェノン基、ベ
ンゾトリアゾール基、シアノアクリレート基等の紫外線
吸収性残基を持ち、前記（メタ）アクリル酸エステルと
共重合可能なモノマーとを共重合して、分子量１万〜１
００万程度に高分子量化したものが採用される。
ては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の各種
（メタ）アクリル酸エステルと、ベンゾフェノン基、ベ
ンゾトリアゾール基、シアノアクリレート基等の紫外線
吸収性残基を持ち、前記（メタ）アクリル酸エステルと
共重合可能なモノマーとを共重合して、分子量１万〜１
００万程度に高分子量化したものが採用される。
【００１０】ここで言う紫外線吸収性残基を持ち、（メ
タ）アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーとして
は、例えば次式（１）または（２）で示されるモノマー
などが例示でき、これらを（メタ）アクリル酸エステル
と共重合したものが利用される。
タ）アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーとして
は、例えば次式（１）または（２）で示されるモノマー
などが例示でき、これらを（メタ）アクリル酸エステル
と共重合したものが利用される。
【００１１】
【化１】
【００１２】
【化２】
【００１３】このようにして得られた共重合体の分子量
としては、１，０００〜１００万のものが好ましく用い
られ、より好ましい範囲としては１０，０００〜１０万
である。
としては、１，０００〜１００万のものが好ましく用い
られ、より好ましい範囲としては１０，０００〜１０万
である。
【００１４】基材を構成する合成樹脂成分に対するこの
高分子量型紫外線吸収剤の添加部数としては、合成樹脂
１００重量部に対して０．０１〜２０重量部とするのが
好ましく、より好ましくは０．０５〜１０重量部であ
る。添加部数が０．０１部に満たない場合は、良好な紫
外線吸収性能及びアクリル系粘着剤との密着性の改良効
果を発現し得ず、２０部を超えると基材フィルム自体が
脆くなる傾向にある。尚、この高分子型紫外線吸収剤
は、シート基材の成形時にこれらの樹脂に均一に練り込
むことにより容易に包含させることができる。
高分子量型紫外線吸収剤の添加部数としては、合成樹脂
１００重量部に対して０．０１〜２０重量部とするのが
好ましく、より好ましくは０．０５〜１０重量部であ
る。添加部数が０．０１部に満たない場合は、良好な紫
外線吸収性能及びアクリル系粘着剤との密着性の改良効
果を発現し得ず、２０部を超えると基材フィルム自体が
脆くなる傾向にある。尚、この高分子型紫外線吸収剤
は、シート基材の成形時にこれらの樹脂に均一に練り込
むことにより容易に包含させることができる。
【００１５】本発明の粘着シートの基材を構成する軟質
合成樹脂としては、この種粘着シートの基材として汎用
されているものが挙げられる。例えば、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ブチラール、ポリアクリル酸エステル等である。これら
のシートには通常、可塑剤、着色剤、安定剤が含まれて
いるが、必要に応じてその他の添加剤を含んでいてもよ
い。
合成樹脂としては、この種粘着シートの基材として汎用
されているものが挙げられる。例えば、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ブチラール、ポリアクリル酸エステル等である。これら
のシートには通常、可塑剤、着色剤、安定剤が含まれて
いるが、必要に応じてその他の添加剤を含んでいてもよ
い。
【００１６】本発明の粘着シートに使用されるアクリル
系粘着剤としては、特に限定はなく公知のものが採用可
能である。通常は、（メタ）アクリル酸アルキルエステ
ルを主体とし、必要に応じて他の改質モノマー成分を適
宜導入して粘着剤の品質設計を行う。例えば、（メタ）
アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これとビニ
ルモノマー等とを共重合させたものが挙げられる。
系粘着剤としては、特に限定はなく公知のものが採用可
能である。通常は、（メタ）アクリル酸アルキルエステ
ルを主体とし、必要に応じて他の改質モノマー成分を適
宜導入して粘着剤の品質設計を行う。例えば、（メタ）
アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これとビニ
ルモノマー等とを共重合させたものが挙げられる。
【００１７】（メタ）アクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えば、メチル（メタ）アクリレート、エチル
（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アクリレート、
２−エチルヘキシル（メタ）アクリレート、イソオクチ
ル（メタ）アクリレート、イソノニル（メタ）アクリレ
ート、オクチル（メタ）アクリレート、デシル（メタ）
アクリレート等、アルキル基の炭素数が１１以下のアル
キル（メタ）アクリレートが挙げられる。
ては、例えば、メチル（メタ）アクリレート、エチル
（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アクリレート、
２−エチルヘキシル（メタ）アクリレート、イソオクチ
ル（メタ）アクリレート、イソノニル（メタ）アクリレ
ート、オクチル（メタ）アクリレート、デシル（メタ）
アクリレート等、アルキル基の炭素数が１１以下のアル
キル（メタ）アクリレートが挙げられる。
【００１８】また、ビニルモノマーとしては、（メタ）
アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸等のカルボン酸含有モノマー、酢酸ビニル、スチ
レン、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、（メ
タ）アクリル酸２−ヒドロキシエチル、（メタ）アクリ
ル酸２−ヒドロキシプロピル、テトラフルフリルアクリ
レート、ポリエチレングリコールアクリレート等が挙げ
られる。
アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸等のカルボン酸含有モノマー、酢酸ビニル、スチ
レン、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、（メ
タ）アクリル酸２−ヒドロキシエチル、（メタ）アクリ
ル酸２−ヒドロキシプロピル、テトラフルフリルアクリ
レート、ポリエチレングリコールアクリレート等が挙げ
られる。
【００１９】上記共重合体の重合方法としては、溶液重
合、塊状重合、乳化重合等を利用したラジカル重合方法
が挙げられる。また、このときの重合開始剤としては、
過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等の従
来公知のものが使用できる。尚、その他、熱、光等のエ
ネルギーを利用した重合方法を採ってもよい。
合、塊状重合、乳化重合等を利用したラジカル重合方法
が挙げられる。また、このときの重合開始剤としては、
過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等の従
来公知のものが使用できる。尚、その他、熱、光等のエ
ネルギーを利用した重合方法を採ってもよい。
【００２０】
【作用】本発明の粘着シートは、シート基材として紫外
線吸収剤を含む軟質合成樹脂製シートを使用し、且つ該
紫外線吸収剤として高分子量型紫外線吸収剤が使用され
ているから、経時での紫外線吸収剤のブリードアウトが
なく、該ブリードアウトに基づく基材と粘着剤との密着
性低下や基材表面の汚染等を引き起こす恐れがない。
線吸収剤を含む軟質合成樹脂製シートを使用し、且つ該
紫外線吸収剤として高分子量型紫外線吸収剤が使用され
ているから、経時での紫外線吸収剤のブリードアウトが
なく、該ブリードアウトに基づく基材と粘着剤との密着
性低下や基材表面の汚染等を引き起こす恐れがない。
【００２１】また、高分子量型紫外線吸収剤として、紫
外線吸収残基を持ったモノマーと（メタ）アクリル酸エ
ステルとの共重合体を使用し、一方では粘着剤としてア
クリル系粘着剤を採用しているので、基材シートと粘着
剤との密着性の優れたものとなっている。
外線吸収残基を持ったモノマーと（メタ）アクリル酸エ
ステルとの共重合体を使用し、一方では粘着剤としてア
クリル系粘着剤を採用しているので、基材シートと粘着
剤との密着性の優れたものとなっている。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【００２３】〔実施例１〕 （基材シートの成形）ポリ塩化ビニル（鐘淵化学社製、
ＰＳＨ−１０）１００重量部、ポリエステル系可塑剤
（アデカアーガス社製、Ｐ−３００）３０重量部、金属
系安定剤（アデカアーガス社製、ＭＡＲＫ−ＡＲ５５
１）５重量部、紫外線吸収剤（ベンゾフェノン残基含有
メチルメタクリレートとメチルメタクリレートとの共重
合（５０：５０）紫外線吸収性ポリマー（分子量１００
００））４重量部、溶剤（三菱油化社製、ソルベッソ）
６０重量部からなる各成分を配合・調製して得たポリ塩
化ビニルオルガノゾルを、工程紙上に、乾燥時の厚みが
５０μｍとなるように、キャスティングキュアし、軟質
ポリ塩化ビニルの透明なシートを成形した。 （粘着剤の調製）アクリルモノマーのブチルアクリレー
ト５０重量部及び２−エチルヘキシルアクリレート５０
重量部、ビニルモノマーのアクリル酸８重量部及び２−
ヒドロキシエチルメタクリレート０．１重量部からなる
モノマー組成で酢酸エチルを重合溶媒として溶液重合を
行い、重量平均分子量（Ｍｗ）が６５万、重量平均分子
量（Ｍｗ）と数平均分子量（Ｍｎ）との比（Ｍｗ／Ｍ
ｎ）が３．５のアクリル系粘着剤を得た。 （粘着シートの製造）上述のようにして得たシート基材
の一面に、架橋剤（日本ポリウレタン社製、コロネート
Ｌ）を配合した粘着剤をナイフコーターにより塗布・乾
燥し、更にその上に剥離紙を積層して粘着シートのサン
プルを得た。
ＰＳＨ−１０）１００重量部、ポリエステル系可塑剤
（アデカアーガス社製、Ｐ−３００）３０重量部、金属
系安定剤（アデカアーガス社製、ＭＡＲＫ−ＡＲ５５
１）５重量部、紫外線吸収剤（ベンゾフェノン残基含有
メチルメタクリレートとメチルメタクリレートとの共重
合（５０：５０）紫外線吸収性ポリマー（分子量１００
００））４重量部、溶剤（三菱油化社製、ソルベッソ）
６０重量部からなる各成分を配合・調製して得たポリ塩
化ビニルオルガノゾルを、工程紙上に、乾燥時の厚みが
５０μｍとなるように、キャスティングキュアし、軟質
ポリ塩化ビニルの透明なシートを成形した。 （粘着剤の調製）アクリルモノマーのブチルアクリレー
ト５０重量部及び２−エチルヘキシルアクリレート５０
重量部、ビニルモノマーのアクリル酸８重量部及び２−
ヒドロキシエチルメタクリレート０．１重量部からなる
モノマー組成で酢酸エチルを重合溶媒として溶液重合を
行い、重量平均分子量（Ｍｗ）が６５万、重量平均分子
量（Ｍｗ）と数平均分子量（Ｍｎ）との比（Ｍｗ／Ｍ
ｎ）が３．５のアクリル系粘着剤を得た。 （粘着シートの製造）上述のようにして得たシート基材
の一面に、架橋剤（日本ポリウレタン社製、コロネート
Ｌ）を配合した粘着剤をナイフコーターにより塗布・乾
燥し、更にその上に剥離紙を積層して粘着シートのサン
プルを得た。
【００２４】〔実施例２〕紫外線吸収剤の添加量を０．
５重量部としたこと以外は実施例１と同様にして粘着シ
ートのサンプルを得た。
５重量部としたこと以外は実施例１と同様にして粘着シ
ートのサンプルを得た。
【００２５】〔実施例３〕紫外線吸収剤として、ベンゾ
トリアゾール残基含有メチルメタクリレートとメチルメ
タクリレートとの共重合（３０：７０）紫外線吸収性ポ
リマー（分子量２０万）を３重量部使用したこと以外は
実施例１と同様にして粘着シートのサンプルを得た。
トリアゾール残基含有メチルメタクリレートとメチルメ
タクリレートとの共重合（３０：７０）紫外線吸収性ポ
リマー（分子量２０万）を３重量部使用したこと以外は
実施例１と同様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００２６】〔実施例４〕紫外線吸収剤として、実施例
３の紫外線吸収性ポリマーを１重量部使用したこと以外
は実施例１と同様にして粘着シートのサンプルを得た。
３の紫外線吸収性ポリマーを１重量部使用したこと以外
は実施例１と同様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００２７】〔比較例１〕紫外線吸収剤として、ベンゾ
フェノン系の単量体からなるもの（旭電化社製、ＭＡＲ
Ｋ１４１３）を４重量部使用したこと以外は実施例１と
同様にして粘着シートのサンプルを得た。
フェノン系の単量体からなるもの（旭電化社製、ＭＡＲ
Ｋ１４１３）を４重量部使用したこと以外は実施例１と
同様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００２８】〔比較例２〕紫外線吸収剤として、ベンゾ
トリアゾール系の単量体からなるもの（旭電化社製、Ｌ
Ａ−３６）を４重量部使用したこと以外は実施例１と同
様にして粘着シートのサンプルを得た。
トリアゾール系の単量体からなるもの（旭電化社製、Ｌ
Ａ−３６）を４重量部使用したこと以外は実施例１と同
様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００２９】〔実施例５〕実施例１の基材シート配合
に、顔料として酸化チタン顔料（大日精化社製、ＶＴ─
７７１）３５重量部を追加したこと以外は実施例１と同
様にして粘着シートのサンプルを得た。
に、顔料として酸化チタン顔料（大日精化社製、ＶＴ─
７７１）３５重量部を追加したこと以外は実施例１と同
様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００３０】〔実施例６〕実施例１の基材シート配合
に、顔料としてシアニンブルー顔料（大日精化社製、Ｖ
Ｔ─５１）１２重量部を追加したこと以外は実施例１と
同様にして粘着シートのサンプルを得た。
に、顔料としてシアニンブルー顔料（大日精化社製、Ｖ
Ｔ─５１）１２重量部を追加したこと以外は実施例１と
同様にして粘着シートのサンプルを得た。
【００３１】〔比較例３〕ポリ塩化ビニルオルガノゾル
に、顔料として酸化チタン（大日精化社製、ＶＴ─７７
１）３５重量部を追加したこと以外は比較例１と同様に
して粘着シートのサンプルを得た。
に、顔料として酸化チタン（大日精化社製、ＶＴ─７７
１）３５重量部を追加したこと以外は比較例１と同様に
して粘着シートのサンプルを得た。
【００３２】〔比較例４〕ポリ塩化ビニルオルガノゾル
に、顔料としてシアニンブルー（大日精化社製、ＶＴ─
５１）１２重量部を追加したこと以外は比較例１と同様
にして粘着シートのサンプルを得た。
に、顔料としてシアニンブルー（大日精化社製、ＶＴ─
５１）１２重量部を追加したこと以外は比較例１と同様
にして粘着シートのサンプルを得た。
【００３３】上記各実施例及び比較例で得られた粘着シ
ートのサンプルについて、耐候性及び基材と粘着剤との
密着性の各試験項目について試験乃至評価を行った。
尚、耐候性の場合、基材シートに透明なものを用いた実
施例１〜４については紫外線透過率の測定、着色したも
のを用いた実施例４及び５については色差の測定を以て
耐候性の試験項目とした。その結果を表１に示す。尚、
試験・評価方法は次の通りである。
ートのサンプルについて、耐候性及び基材と粘着剤との
密着性の各試験項目について試験乃至評価を行った。
尚、耐候性の場合、基材シートに透明なものを用いた実
施例１〜４については紫外線透過率の測定、着色したも
のを用いた実施例４及び５については色差の測定を以て
耐候性の試験項目とした。その結果を表１に示す。尚、
試験・評価方法は次の通りである。
【００３４】紫外線透過率：スーパーＵＶテスター（大
日本プラスチック社製）を用いて促進暴露を行い、６４
℃、６４％ＲＨ、９０ｍＷ／ｃｍ2 の設定条件で、ブラ
ンク、４８時間（１年間相当）、１４４時間（３年間相
当）、２１６時間（５年間相当）の各経時による３５０
ｎｍの紫外線の透過率を、測定器（島津製作所社製、Ｕ
Ｖ−２００）を用いて測定。
日本プラスチック社製）を用いて促進暴露を行い、６４
℃、６４％ＲＨ、９０ｍＷ／ｃｍ2 の設定条件で、ブラ
ンク、４８時間（１年間相当）、１４４時間（３年間相
当）、２１６時間（５年間相当）の各経時による３５０
ｎｍの紫外線の透過率を、測定器（島津製作所社製、Ｕ
Ｖ−２００）を用いて測定。
【００３５】色差：スーパーＵＶテスター（大日本プラ
スチック社製）を用いて促進暴露を行い、６４℃、６４
％ＲＨ、９０ｍＷ／ｃｍ2 の設定条件で、ブランク、４
８時間（１年間相当）、１４４時間（３年間相当）、２
１６時間（５年間相当）及び３６０時間（８年間相当）
の各経時によるブランクとの色差を、測定器（日本電飾
社製、Σ−２００）を用いて測定。
スチック社製）を用いて促進暴露を行い、６４℃、６４
％ＲＨ、９０ｍＷ／ｃｍ2 の設定条件で、ブランク、４
８時間（１年間相当）、１４４時間（３年間相当）、２
１６時間（５年間相当）及び３６０時間（８年間相当）
の各経時によるブランクとの色差を、測定器（日本電飾
社製、Σ−２００）を用いて測定。
【００３６】基材と粘着剤との密着性：ポリエチレンテ
レフタレートからなる基材上に、プライマ−（日本触媒
社製、ポリメントＮＫ−３８０）を塗布し乾燥させたも
のを被着体として使用、この被着体のプライマー上に各
サンプルを貼着し、常温下で２４時間放置後、引張速度
５００ｍｍ／ｍｉｎ、Ｔ型ピールにより剥離力測定（本
測定方法では、剥離時に基材シートと粘着剤との間で完
全にアンカー剥離することにより、本測定値を基材と粘
着剤との密着性と定義する）。
レフタレートからなる基材上に、プライマ−（日本触媒
社製、ポリメントＮＫ−３８０）を塗布し乾燥させたも
のを被着体として使用、この被着体のプライマー上に各
サンプルを貼着し、常温下で２４時間放置後、引張速度
５００ｍｍ／ｍｉｎ、Ｔ型ピールにより剥離力測定（本
測定方法では、剥離時に基材シートと粘着剤との間で完
全にアンカー剥離することにより、本測定値を基材と粘
着剤との密着性と定義する）。
【００３７】
【表１】
【００３８】表１の結果から明らかなように、各実施例
のものは、各試験項目について満足すべき結果が得られ
たのに対して、紫外線吸収剤として単量体型のものを使
用した各比較例のものは、耐候性に乏しいばかりでな
く、密着性にも劣るものであった。
のものは、各試験項目について満足すべき結果が得られ
たのに対して、紫外線吸収剤として単量体型のものを使
用した各比較例のものは、耐候性に乏しいばかりでな
く、密着性にも劣るものであった。
【００３９】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、シート基材に含
まれる高分子量型紫外線吸収剤として、（メタ）アクリ
ル酸エステルと紫外線吸収性残基を持ったモノマーとの
共重合体からなるものを使用し、一方では粘着剤として
アクリル系粘着剤を採用しているので、耐候性及び基材
と粘着剤との密着性に優れたものとなっており、総じ
て、長期にわたって安定した耐久性と紫外線吸収性能を
具備し、装飾及びマーキング等の用途に用いて好適な粘
着シートである。
まれる高分子量型紫外線吸収剤として、（メタ）アクリ
ル酸エステルと紫外線吸収性残基を持ったモノマーとの
共重合体からなるものを使用し、一方では粘着剤として
アクリル系粘着剤を採用しているので、耐候性及び基材
と粘着剤との密着性に優れたものとなっており、総じ
て、長期にわたって安定した耐久性と紫外線吸収性能を
具備し、装飾及びマーキング等の用途に用いて好適な粘
着シートである。
Claims (1)
- 【請求項１】 紫外線吸収剤を含む軟質合成樹脂製シー
トからなる基材の一面に、アクリル系粘着剤が塗布され
てなる粘着シートに於いて、前記紫外線吸収剤が、（メ
タ）アクリル酸エステルと、紫外線吸収性残基を有する
モノマーとの共重合体からなることを特徴とする粘着シ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036567A JPH08231932A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036567A JPH08231932A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 粘着シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08231932A true JPH08231932A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12473348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7036567A Pending JPH08231932A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 粘着シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08231932A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004018664A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ブチラール樹脂製シート及びその利用 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62181360A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-08-08 | Adeka Argus Chem Co Ltd | 光安定性の改良された高分子材料組成物 |
| JPH0673368A (ja) * | 1992-08-27 | 1994-03-15 | Ipposha Oil Ind Co Ltd | 水性エマルション型高分子紫外線吸収剤 |
| JPH0688064A (ja) * | 1992-09-09 | 1994-03-29 | Toray Ind Inc | 紫外線吸収剤及びそれを含む紫外線吸収組成物 |
| JPH0688066A (ja) * | 1992-09-09 | 1994-03-29 | Toray Ind Inc | 紫外線吸収剤及びそれを含む紫外線吸収組成物 |
| JPH06122826A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-05-06 | Mitsubishi Kasei Corp | 紫外線吸収性樹脂組成物 |
| JPH06199961A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Kowa Co | 親水性紫外線吸収剤 |
| JPH0848954A (ja) * | 1994-08-09 | 1996-02-20 | Sekisui Chem Co Ltd | 保護用粘着フィルム |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7036567A patent/JPH08231932A/ja active Pending
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