JPH08231713A - 共重合体及び高分子組成物 - Google Patents

共重合体及び高分子組成物

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JPH08231713A
JPH08231713A JP3556695A JP3556695A JPH08231713A JP H08231713 A JPH08231713 A JP H08231713A JP 3556695 A JP3556695 A JP 3556695A JP 3556695 A JP3556695 A JP 3556695A JP H08231713 A JPH08231713 A JP H08231713A
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JP
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monomer unit
aliphatic
copolymer
imide
group
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JP3556695A
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English (en)
Inventor
Makoto Sukegawa
誠 助川
Hiroaki Tamaya
玉谷  弘明
Masanobu Ajioka
正伸 味岡
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共重合体及び該共重合体を含む高分子組成物 【構成】 こはく酸イミド単量体単位及び脂肪族イミド
単量体単位を分子内に含む共重合体。該共重合体を含む
ポリマーブレンド又はポリマーアロイの特徴を有する高
分子組成物。 【効果】 本発明に係る共重合体及び高分子組成物は、
優れた耐熱性、強靱性及び分解性を発揮し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐熱性、分解性
及び強靱性を併せ有する−例えば、優れた使用時耐熱性
・強靱性と埋立廃棄後に容易に分解する性質を併せ有す
る−、こはく酸イミド単量体単位(M1)及び脂肪族イ
ミド単量体単位(M2)を分子内に含む共重合体、及び
該共重合体を含むポリマーブレンド又はポリマーアロイ
の特徴を有する高分子組成物に関する。本出願明細書に
おいて、「こはく酸イミド単量体単位」なる語の概念に
は、こはく酸イミド及びその誘導体からなる群から選択
された少なくとも1種類のイミド単量体単位を包含し、
「脂肪族イミド単量体単位」なる語の概念には、例え
ば、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と脂肪族
ジアミンから生成するイミド及びその誘導体のような、
カルボキシル基を分子内に4個以上有する炭素数8以上
の脂肪族ポリカルボン酸と脂肪族ジアミンから生成する
イミド及びその誘導体からなる群から選択された少なく
とも1種類のイミド単量体単位を包含する。
【0002】本発明によれば、芳香属性の低いポリイミ
ドである、ポリこはく酸イミド、あるいは、脂肪族ポリ
イミド類(例えば、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸のようなカルボキシル基を少なくとも4個分子内
に有する炭素数8以上の脂肪族ポリカルボン酸と、脂肪
族ジアミンから合成される脂肪族ポリイミド)を、それ
ぞれ単独で使用した場合には、発揮し得ない物性や特性
を有する共重合体、及び該共重合体を含むポリマーブレ
ンド又はポリマーアロイの特徴を有する高分子組成物
(以下、「該共重合体等」という。)を提供することが
できる。該共重合体等は、従来技術によるポリこはく酸
イミド類や脂肪族ポリイミド類では発揮し得ない、優れ
た耐熱性、分解性及び強靱性を併せ有する−例えば、優
れた使用時耐熱性・強靱性と埋立廃棄後分解性を併せ有
する、あるいは、優れた滅菌時耐熱性、手術後一定期間
内強靱性と手術後一定期間後生体内分解性を併せ有する
−ような、成形品、加工品(フィルム、シート、フィラ
メント、糸、テキスタイル等)、組成物(塗料、接着剤
等)等に有用である。
【0003】
【従来の技術】
技術的背景 近年、廃棄物処理が、環境保護と関連して問題となって
いる。特に、高分子材料の成形品や加工品に関しては、
廃棄物として埋め立てた場合、微生物等による分解性・
崩壊性がなく異物として半永久的に残存すること、可塑
剤等の添加剤が溶出して環境を汚染すること等が問題で
あり、また、廃棄物として焼却する場合には、燃焼によ
り発生する高い熱量により炉を損傷すること、燃焼によ
り発生する排煙・廃ガスが、大気汚染、オゾン層破壊、
地球温暖化、酸性雨等の原因となり得ること等が、クロ
ーズアップされてきた。このような背景から、優れた耐
熱性、分解性及び強靱性を併せ具備する高分子材料への
需要が高まってきたにもかかわらず、必ずしも、このよ
うな需要に応え得る高分子材料が供給されているとはい
えない。本発明者らは、上記問題に着目し、鋭意検討を
進めた。
【0004】脂肪族ポリイミド類に関する従来の技術 特公昭48−2238号(南ら)には、1,2,3,4
−ブタンテトラカルボン酸とジアミンから脂肪族ポリイ
ミドを合成する技術が開示されている。特開昭58−1
62638号(吉原ら)には、特公昭48−2238号
に開示されている技術により得られる脂肪族ポリイミド
の耐熱性を改善するため、ポリカルボン酸成分としてヘ
キサカルボン酸と1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
ン酸の混合物を用いる技術が開示されている。上記技術
等によって得られる脂肪族ポリイミド類は、溶剤溶解性
の良好な耐熱性の優れたポリマーとしてフィルム、被覆
材として有用であり、粉末成形による加熱成形・加工、
溶媒溜去成形・加工、溶媒キャスト製膜等の技術によ
り、成形品、加工品(フィルム、シート、フィラメン
ト、糸、テキスタイル等)を調製することができ、ま
た、組成物(塗料、接着剤等)等を調製することもでき
る。
【0005】例えば、これら脂肪族ポリイミドは、特に
高温で使用するフィルム、電線被覆材、塗料、接着剤、
粉末成形品、繊維、電子材料、ICやLSI等の基盤等
としても有用である。しかしながら、このような脂肪族
ポリイミド類は、強度は高いのではあるが、耐熱性が必
ずしも充分なものではなく、分解性が低い点で問題があ
った。また、このような脂肪族ポリイミドは、耐熱性が
充分ではないにもかかわらず、融点を有さず、それゆ
え、熱可塑性も低く、加熱成形性も必ずしも充分なもの
ではなかった。そのため、このような脂肪族ポリイミド
類を、成形品又は加工品(フィルム、シート、フィラメ
ント、糸、テキスタイル等)に、成形・加工するには、
特別な技術が必要である。
【0006】ポリこはく酸イミド類に関する従来の技術 一方、ポリこはく酸イミドは、古くから知られているポ
リイミドであり、その製造方法としてはアスパラギン酸
を原料とした方法(米国特許第5,057,597号;
Koskan)、マレアミン酸を原料とした方法(特公
平6−145350号;フリーマン)等が公知である。
ポリこはく酸イミドは、ポリアスパラギン酸製造の中間
体として有用である。ポリこはく酸イミドから誘導され
たポリアスパラギン酸は、ボイラーや冷却塔のスケール
防止剤、洗剤、化粧料、香粧料等として有用である。し
かしながら、上記技術等によって得られるポリこはく酸
イミド類は、上記脂肪族ポリイミドとは対照的に、分解
性や耐熱性は高いのではあるが、成形性に問題があっ
た。そのため、このようなポリこはく酸イミド類は、実
用性能を具備した成形品又は加工品(フィルム、シー
ト、フィラメント、糸、テキスタイル等)に、成形・加
工することが困難であった。
【0007】従来の技術 上記のように、優れた耐熱性、強靱性及び分解性を併せ
有する脂肪族ポリイミド類やポリこはく酸イミド類は知
られていない。すなわち、優れた耐熱性、分解性及び強
靱性を併せ有する−例えば、優れた使用時耐熱性・強靱
性と廃棄後分解性を併せ有する、あるいは、優れた滅菌
時耐熱性、使用時強靱性、及び、生体内分解性を併せ有
する−ような、こはく酸イミド及び脂肪族イミドをイミ
ド単量体単位構成成分として含む芳香属性の低いポリイ
ミド系共重合体については、知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、こは
く酸イミド単量体単位(M1)及び脂肪族イミド単量体
単位(M2)を分子内に含む、優れた耐熱性、分解性及
び強靱性を併せ有する−例えば、優れた使用時耐熱性・
強靱性と廃棄後分解性を併せ有する、あるいは、優れた
滅菌時耐熱性、使用時強靱性、及び生体内分解性を併せ
有する−共重合体、及び該共重合体を含むポリマーブレ
ンド又はポリマーアロイの特徴を有する高分子組成物を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
によっては、脂肪族ポリイミド類あるいはポリこはく酸
イミド類を、それぞれ単独で使用した場合に、耐熱性、
強靱性、及び分解性等の諸特性を高度に同時発現するこ
とが困難であることに鑑み、鋭意検討した結果、こはく
酸イミド単量体単位(M1)及び脂肪族イミド単量体単
位(M2)を分子内に含む共重合体は、脂肪族ポリイミ
ド類及びポリこはく酸イミド類がそれぞれ有する有利な
特徴のみを選択的に、かつ、相乗的又は相加的に有し、
不利な特徴は選択的に、低減又は減殺され、顕著に優れ
た物性(耐熱性、強靱性、分解性、強度特性等)を有し
ていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明に係る共重合体は、こはく酸イミド
単量体単位(M1)、及び、脂肪族イミド単量体単位
(M2)を分子内に含むことを特徴とする。本発明に係
る共重合体は、優れた耐熱性、分解性及び強靱性−例え
ば、優れた使用時耐熱性・強靱性と廃棄後分解性、ある
いは、優れた滅菌時耐熱性、使用時強靱性、及び、生体
内分解性−を併せ有することを特徴とする。
【0011】本発明に係る高分子組成物は、次の(A)
〜(C)の高分子を含む、ポリマーブレンド又はポリマ
ーアロイの性質を有することを特徴とする。 (A);本発明に係る共重合体。 (B);こはく酸イミド単量体単位を分子内に含む高分
子。 (C);脂肪族イミド単量体単位を分子内に含む高分
子。 本発明に係る共重合体を構成する単量体単位には、こは
く酸イミド単量体単位(M1)、及び、脂肪族イミド単
量体単位(M2)のみならず、第3の単量体単位を含ん
でもよい。第3の単量体単位の具体例としては、熱可塑
性に寄与する第3の単量体単位(例えば、ポリ乳酸、ポ
リブチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステルの単量
体単位等)が挙げられる。本発明に係る共重合体の配列
の様式は、ランダム共重合体、交替共重合体、ブロック
共重合体、グラフト共重合体等のいずれでもよい。ま
た、本発明に係る共重合体に含まれるこはく酸イミド単
量体単位(M1)及び脂肪族イミド単量体単位(M2)
の合計100モル%に対して、こはく酸イミド単量体単
位(M1)は、10〜90モル%が好ましく、30〜8
0モル%がさらに好ましい。
【0012】本発明に係る高分子組成物は、優れた耐熱
性、分解性及び強靱性−例えば、優れた使用時耐熱性・
強靱性と廃棄後分解性、あるいは、優れた滅菌時耐熱
性、使用時強靱性、及び、生体内分解性−を併せ有す
る、こはく酸イミド単量体単位(M1)及び脂肪族イミ
ド単量体単位(M2)を分子内に含む共重合体を構成要
素とする、ポリマーブレンド又はポリマーアロイである
ことを特徴とする。
【0013】本出願明細書において用いる「脂肪族ジア
ミン」なる語の概念には、一般式 H2N−R−NH2 で表される1級ジアミン化合物を包含する。ここで、R
は、少なくとも1個の炭素原子を含む2価の炭化水素基
であり、より具体的には、Rは、脂肪族、実質的に芳香
族度の低い脂環族、これらを組み合わせた基、又はこれ
らが水酸基、窒素、硫黄、けい素、りんなどで結合され
るような2価の残基であってもよく、これらのうち特
に、狭義の脂肪族系の構造のものが好ましい。Rは、上
記のものに、例えば、水酸基、アルキル基、シクロアル
キル基、アリル基、アルコキシル基、シクロアルコキシ
ル基、アリルオキシル基、ハロゲン(F、Cl、Br
等)基等が置換した基であってもよい。これらの置換基
を適宜選択することにより、諸物性(耐熱性、強靱性、
分解性、強度特性、分解性等)を制御することができ
る。また、本発明の脂肪族ジアミンは、一種類でも、二
種類以上の組み合わせでも、使用することができる。脂
肪族ジアミンのほか、脂肪族ジアミンに対して、実質的
に少量のトリアミンやテトラアミンと併用することもで
きる。以下に、好ましい脂肪族ジアミンの具体例を示
す。
【0014】本発明に使用するのに適した脂肪族ジアミ
ンの具体例としては、エチレンジアミン、プロピレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ノナメチレンジアミン、4,4−ジメチルヘプタメ
チレンジアミン、3−メトキシ−ヘプタメチレンジアミ
ン、2,11−ジアミノドデカン、1,4−ジアミノシ
クロヘキサン、ポリエーテルジアミン、分岐ポリエチレ
ンジアミン等の炭素数2〜20の直鎖状または分岐状の
ジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチレンジシクロ
ヘキサンジアミン、ノルボルネンジアミン等の脂環式ジ
アミン及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0015】本発明に使用するのに適した脂肪族ジアミ
ンの他の具体例としては、リジン、オルニチン等の側鎖
にアミノ基を持つアミノ酸類及びその誘導体、シスチ
ン、シスタミン等のジスルフィド結合を含むジアミン及
びこれらの混合物等が挙げられる。
【0016】本出願明細書において用いる「脂肪族」な
る語の概念には、狭義の脂肪族のみならず、実質的に芳
香族度が低い脂環族をも包含する。本出願明細書におい
て用いる「脂肪族」化合物なる語の概念には、少なくと
も1個の炭素原子を含む2価の炭化水素基を分子内に有
する、実質的に芳香族度の低い化合物からなる群をも包
含し、具体的には、狭義の脂肪族基のみならず、実質的
に芳香族度の低い脂環族基、これらを組み合わせた基、
又はこれらが水酸基、窒素、硫黄、けい素、りんなどで
結合されるような2価の残基を分子内に有する化合物か
らなる群をも包含し、さらに具体的には、上記のもの
に、例えば、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、
アリル基、アルコキシル基、シクロアルコキシル基、ア
リルオキシル基、ハロゲン(F、Cl、Br等)基等が
置換した基を分子内に有する化合物からなる群をも包含
する。これらの置換基を適宜選択することにより、本発
明に係る共重合体の諸特性(耐熱性、強靱性、分解性、
強度特性、分解性等)を制御することができる。本出願
明細書において用いる「脂肪族」化合物なる語の概念に
は、一種類の化合物のみならず、二種類以上の組み合わ
せによるものをも包含する。
【0017】本出願明細書において用いる「誘導体」な
る語の概念には、イミド単量体単位の水素原子が、他の
原子あるいは原子団R'によって置換されたものを包含
する。ここでR'は、少なくとも1個の炭素原子を含む
1価の炭化水素基であり、より具体的には、脂肪族、実
質的に芳香族度の低い脂環族、これらを組み合わせた
基、又はこれらが水酸基、カルボキシル基、アミノ基、
窒素、硫黄けい素、りんなどで結合されるような2価の
残基であってもよく、これらのうち特に、狭義の脂肪族
系の構造のものが好ましい。R'は、上記のものに、例
えば、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アリル
基、アルコキシル基、シクロアルコキシル基、アリルオ
キシル基、ハロゲン(F、Cl、Br等)基等が置換し
た基であってもよい。これらの置換基を適宜選択するこ
とにより、本発明に係る共重合体の諸特性(耐熱性、強
靱性、分解性、強度特性、伸び特性、可撓性、可塑性、
賦形性、透明性、接着性、ガスバリア性、分解性等)を
制御することができる。
【0018】本発明において、脂肪族イミド単量体単位
(M2)を調製するためには、1,2,3,4−ブタン
テトラカルボン酸の他に、例えば、1,2,3,4−シ
クロペンタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シク
ロブタンテトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,
3,4,5−テトラカルボン酸等のテトラカルボン酸類
や、ペンタカルボン酸類あるいはヘキサカルボン酸等の
ポリカルボン酸類等の、カルボキシル基を分子内に4個
以上有する炭素数8以上の脂肪族ポリカルボン酸を用い
ることができる。
【0019】本出願明細書において用いる「相溶化剤」
なる語の概念は、「相容化剤」又は「コンパティビライ
ザー」なる語の概念と相互に等価であり、例えば、「新
版高分子辞典(高分子学会編・朝倉書店刊・1988
年)」・437頁左欄〜438頁右欄の「ポリマーブレ
ンド」の項に記載されている「相溶化剤」又は「相容化
剤」の概念を包含し、非相溶性又は低相溶性の高分子多
相系に少量添加することにより、相溶性を改善し、著し
い材料物性の向上を可能とする第三成分をも意味する。
【0020】本出願明細書において用いる「ポリマーブ
レンド」なる語の概念には、例えば、「新版高分子辞典
(高分子学会編・朝倉書店刊・1988年)」・437
頁左欄〜438頁右欄の「ポリマーブレンド」の項や、
「ポリマーアロイ−基礎と応用−(高分子学会編・東京
化学同人刊・1981年)」に記載されているポリマー
ブレンドの概念をも包含し、種類の異なる高分子を混合
してつくる高分子材料をも意味する。
【0021】本出願明細書において用いる「ポリマーア
ロイ」なる語の概念には、例えば、「新版高分子辞典
(高分子学会編・朝倉書店刊・1988年)」・435
頁の「ポリマーアロイ」の項や、「ポリマーアロイ−基
礎と応用−(高分子学会編・東京化学同人刊・1981
年)」に記載されているポリマーアロイの概念を包含
し、ブロック共重合体、グラフト共重合体、物理的ポリ
マーブレンド(溶融ブレンド、溶媒キャストブレンド、
ラテックスブレンド等)、ポリマーコンプレックス(イ
オノマー、ポリイオンコンプレックス等)、化学的ポリ
マーブレンド(溶液グラフト、IPN等)の高分子多成
分系を包含する。
【0022】該共重合体等は、本発明出願前に公知・公
用であった、生物医学用デバイス(シリンジ(注射
筒)、人工腎臓等)、衛生用デバイス(生理用品、おむ
つ等)、食品包装用・食品容器用デバイス(弁当容器、
飲料容器等)の部材あるいは汎用用途に好適に使用する
ことができる。
【0023】該共重合体等は、従来技術により得られる
脂肪族ポリイミド類よりも優れた特性を有するので、特
に高温で使用する用途−例えば、フィルム、シート、強
電材料(電線被覆材、絶縁テープ、碍子、スイッチボッ
クス等)、塗料組成物(溶剤型、粉体型等)、接着剤組
成物(溶剤型、ホットメルト型等)、粉末成形品、繊維
製品(耐火性耐熱性カーテン・カーペット・毛布等)、
電子材料(ICやLSI等の集積回路用基盤、ハンダ付
けフレキシブル基盤、電子回路印刷用フレキシブル基
盤、コンデンサー、IC封止材等)、家電・OA製品
(TV、パソコン等)用ケーシング、内燃機関用部材
(シリンダーヘッドカバー、プラグカバー等)、自動車
ボンネット内用部材、家庭用品(調理器具、オーブン、
レンジ、家具等)用部材等−としても好適に使用するこ
とができる。
【0024】成形・加工性 耐熱性を要求される用途 該共重合体等は、分子内におけるイミド単量体単位の比
率が大きい場合は、示差熱分析上のガラス転移温度や融
点が発現しない場合がある。このような場合には、通常
の熱可塑性高分子材料で採用されるような、溶融状態か
ら成形・加工する方法を採用することが困難なことがあ
る。溶融状態からの成形・加工が困難な場合には、可塑
状態(粉体や粒状体を加熱した状態、膨潤状態あるいは
溶液状態、半溶融状態、溶融状態等)から成形・加工す
ることができる。また、溶融状態からの成形・加工が困
難な場合には、溶媒溜去法、溶媒キャスト法、乾式押し
出し、良溶媒と貧溶媒の組合せによる湿式押し出し法に
より、成形・加工することもできる。溶融状態や半溶融
状態からの成形・加工が必要な場合には、本発明に係る
共重合体に、適当な条件の下に、熱可塑性に寄与する第
3の単量体単位(例えば、ポリ乳酸、ポリブチレンサク
シネート等の脂肪族ポリエステルの単量体単位等)を採
用することにより、示差熱分析上のガラス転移温度や融
点を発現させて、半溶融状態や溶融状態における成形・
加工を可能とすることもできる。
【0025】成形・加工の方法論 該共重合体等は、可塑状態(粉体や粒状体を加熱した状
態、膨潤状態あるいは溶液状態、半溶融状態、溶融状態
等)から、公知公用の、射出成形、押出成形、カレンダ
ー成形、ブロー成形、バルーン成形等の方法により、成
形加工することができる。また、該共重合体等は、溶媒
溜去法、溶媒キャスト法、乾式押し出し、良溶媒と貧溶
媒の組合せによる湿式押し出し法により、成形加工する
こともできる。本発明に係る共重合体に、適当な条件の
下に、熱可塑性に寄与する第3の単量体単位を採用する
ことにより、示差熱分析上のガラス転移温度や融点を発
現させて、半溶融状態や溶融状態における成形・加工を
可能とすることもできる。
【0026】成形・加工の具体例、用途 また、該共重合体等は、適当な成形加工法により、例え
ば、ボールペン・シャープペン・鉛筆等の筆記用具の部
材、ステーショナリーの部材、ゴルフ用ティー、始球式
用発煙ゴルフボール用部材、農薬用カプセル、肥料用カ
プセル、種苗用カプセル、コンポスト、釣り糸用糸巻
き、釣り用浮き、漁業用擬餌、ルアー、漁業用ブイ、狩
猟用デコイ、狩猟用散弾カプセル、食器等のキャンプ用
品、釘、杭、結束材、ぬかるみ・雪道用滑り止め材、ブ
ロック等としても好適に使用することができる。
【0027】該共重合体等は、適当な成形加工法によ
り、例えば、弁当箱、食器、コンビニエンスストアで販
売されるような弁当や惣菜の容器、箸、割り箸、フォー
ク、スプーン、串、つまようじ、カップラーメンのカッ
プ、飲料の自動販売機で使用されるようなカップ、鮮魚
・精肉・青果・豆腐・惣菜等の食料品用の容器やトレ
イ、鮮魚市場で使用されるようなトロバコ、通い箱・コ
ンテナ、牛乳・ヨーグルト・乳酸菌飲料等の乳製品用の
ボトルや缶、炭酸飲料・清涼飲料等のソフトドリンク用
のボトルや缶、ビール・ウィスキー等の酒類ドリンク用
のボトルや缶、シャンプーや液状石鹸用のポンプ付き又
はポンプなしのボトル、歯磨き粉用チューブ、化粧品容
器、洗剤容器、漂白剤容器、保冷箱、植木鉢、浄水器カ
ートリッジのケーシング、人工腎臓や人工肝臓等のケー
シング、シリンジ(注射筒)の部材、テレビやステレオ
等の家庭電化製品の輸送時に使用するための緩衝材、コ
ンピューター・プリンター・時計等の精密機械の輸送時
に使用するための緩衝材、カメラ・眼鏡・顕微鏡・望遠
鏡等の光学機械の輸送時に使用するための緩衝材、ガラ
ス・陶磁器等の窯業製品の輸送時に使用するための緩衝
材としても好適に使用することができる。
【0028】フィルム・シートへの加工 該共重合体等は、可塑状態(粉体や粒状体を加熱した状
態、膨潤状態あるいは溶液状態、半溶融状態、溶融状態
等)から、公知・公用の、押出法、共押出法、カレンダ
ー法、ホットプレス法、溶媒キャスティング法、インフ
レーション法、バルーン法、テンター法、溶媒溜去法、
乾式押し出し法、良溶媒と貧溶媒の組合せによる湿式押
し出し法等の技術により、フィルムやシートに加工する
ことができる。フィルム・シートの製造条件は、該共重
合体等の熱的特性、分子構造、結晶性等を考慮して設定
する。
【0029】添加剤(酸化防止剤、熱安定剤、紫外線安
定剤、滑剤、充填剤、付着防止剤、帯電防止剤、表面ぬ
れ改善剤、焼却補助剤、滑り防止剤、顔料等)、押出条
件、延伸条件等の諸条件を目的に応じて、適宜、選択す
ることにより、所望の物性、ガスバリア性、光学特性、
透過光波長スペクトル、遮光性、耐油性等の特性を有す
る該共重合体等を含むフィルムやシートを製造すること
ができる。
【0030】製造工程においては、一軸延伸倍率、二軸
延伸倍率、延伸段数、熱処理温度、熱処理温度の変化速
度、冷却ローラーの数、冷却ローラーの配置形式、冷却
ローラーへの巻き付け形式、冷却ローラー温度、冷却ロ
ーラー表面の鏡面仕上度等の条件を目的に応じて、適
宜、設定することができる。
【0031】製造工程において、放射線、電磁波、光、
超音波等を用いた、公知・公用の計測工学的方法を採用
することにより、製品の厚さのデータを検出し、該デー
タを製造工程にフィードバックして、製品の厚さのバラ
ツキを、手動により又は自動制御により品質管理をする
ことができる。放射線を用いた計測工学的方法には、例
えば、透過型(吸収型)又は散乱型のアルファ線厚さ
計、ベータ線厚さ計、ガンマ線厚さ計を用いる方法が包
含され、線源としては、公知・公用の放射性同位元素が
用いられる。
【0032】後処理工程又は仕上工程においては、ウェ
ルディング、ヒートシール、ミシン目付与、プライマー
塗布、粘着剤塗布、薬剤塗布、パーカライジング、蒸
着、スパッタリング、CVD、コーティング、エッチン
グ、噴き付け、染色、塗装、静電塗装、エアブラッシン
グ、ラミネート、サンドイッチ、エンボス賦与、立体模
様賦与、型押し、波付け、印刷、転写、サンディング、
サンドプラスト、シャーリング、パンチング、打ち抜
き、ハニカム構造化、段ボール構造化、積層体形成等の
後処理や仕上の加工を行なうこともできる。後処理工程
又は仕上工程には、目的に応じ、カレンダー法、押し出
し法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、凸版法、凹
版法、ドクターブレード法、浸漬法、スプレー法、エア
ブラシ法、静電塗装法等の公知・公用の方法を採用する
ことができる。
【0033】押出法又は共押出法において、Tダイ、イ
ンフレーションダイ(円形ダイ)、フラットダイ、フィ
ードブロック/シングルマニホールドダイやいくつかの
フィードブロックを組み合わせたシングルマニホールド
ダイ等の公知・公用のダイを用いることができる。共押
出法においては、性質の異なる複数の該ポリマー及び又
は他種ポリマーを用いて、多層フィルムを製造すること
ができる。
【0034】インフレーション法又はバルーン法は、二
軸同時延伸ができるために、低伸び率・高弾性率・高強
靱性を有する丈夫な製品を、高い生産性で、相対的に安
価に製造することができ、かつ、形状が袋状(シームレ
ス状)であるため、スーパーマーケット用持ち帰りバッ
グ、冷凍食品や精肉等の低温の食品パックに結露する水
が周囲を濡らすことを防ぐための袋、等の袋やバッグの
生産に好適である。共押出法と組み合わせることによ
り、性質の異なる複数の該共重合体等及び又は他種ポリ
マーを用いて多層フィルムを、高い生産性で製造するこ
とができる。インフレーション法又はバルーン法と共押
出法と組み合わせることもできる。該共重合体等を含む
フィルム又はシートは、目的に応じて工程条件を設定す
ることにより、ロール状、テープ状、カットシート状、
板状、袋状(シームレス状)に製造することができる。
該共重合体等を含むフィルム又はシートは、さらに、延
伸加工、ブロー加工、真空成形等の二次元的又は三次元
的な形状を賦与する二次的な加工にも好適な材料であ
る。
【0035】フィルム・シート加工の具体例、用途 該共重合体等を含むフィルム又はシートは、ショッピン
グバッグ、ゴミ袋、セメント袋、肥料袋、食品・菓子包
装用フィルム、食品用ラップフィルム、農業用・園芸用
フィルム、温室用フィルム、ビデオやオーディオ等の磁
気テープカセット製品包装用フィルム、フロッピーディ
スク包装用フィルム、フェンス、海洋用・河川用・湖沼
用オイルフェンス、粘着テープ、テープ、結束材、防水
シート、かさ、テント、土嚢用袋、セメント袋、肥料用
袋等として好適に使用することができる。また、該共重
合体等を円形ダイを使用して押し出すことにより、シー
ムレスパイプを製造することができる。共押出法と組み
合わせることにより、性質の異なる複数の該共重合体等
及び又は他種ポリマーを用いて、多層シームレスパイプ
を製造することもできる。該共重合体等を含むフィルム
又はシートは、紙や他のポリマー等の他の材質のシート
と、ラミネートや貼り合わせ等により、多層構造の積層
体とすることもできる。
【0036】発泡体への加工 本出願明細書において用いる「発泡体」なる語の概念に
は、樹脂の内部に多くの空隙(気泡、ボイド、キャビテ
ィーを含む)が存在する、見かけ密度の小さい、樹脂の
連続相中に、空隙相(空隙は連続のものも、独立のもの
も含む)が混在した、二相構造又は多相構造を有する樹
脂構造体を包含し、例えば、細胞構造を有する高分子、
発泡高分子、膨張高分子、高分子発泡体、高分子フォー
ム等の構造体と認識されるもの一般をも包含し、軟質の
ものも硬質のものも包含する。該共重合体等を含む発泡
体は、公知・公用の方法により製造することができる。
例えば、「MARUZEN高分子大辞典(丸善刊・19
94年)」・811〜815頁に記載されている発泡剤
や発泡技術を好適に用いることができる。また、いわゆ
るオゾン層保護のためのフロン規制に関するモントリオ
ール議定書の環境規制基準の規定に適合した、新規の又
は公知・公用の発泡剤や発泡技術を、適宜、好適に用い
ることができる。
【0037】発泡体の空隙(気泡、ボイド、キャビティ
ーを含む)の、連続性、独立性、大きさ、形状、分布、
大きさの均一性、配列の均一性等の特性は、目的に応
じ、適宜、発泡条件を設定することにより制御すること
ができる。発泡剤には、不活性ガス、分解すると不活性
ガスを発生する化学的発泡剤、炭素数3〜5である炭化
水素又は塩素化炭化水素、フルオロカーボン類、フロン
類、水、窒素、LPG、LNG、低沸点有機液体、炭酸
ガス、不活性ガス等を包含する。
【0038】化学的発泡剤の例としては、炭酸水素ナト
リウム、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、スルホ
ニルヒドラジド、アゾジカルボンアミド、p−トルエン
スルホニルセミカルバジド、5−フェニルテトラゾー
ル、ジイソプロピルヒドラゾジカルボキシラーゼ、5−
フェニル−3,6−ジヒロドロ−1,3,4−オキサジ
アジン−2−オン、水酸化ホウ素ナトリウム及びこれら
の混合物等が挙げられる。
【0039】物理的発泡剤の例としては、n−ペンタ
ン、2,2−ジメチルプロパン、1−ペンテン等のペン
タン類、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチ
ルペンタン、2,2−ジメチルブタン、シクロヘキサン
等のヘキサン類、n−ヘプタン、2,2−ジメチルペン
タン、2,4−ジメチルペンタン、3−エチルペンタ
ン、1−ヘプテン等のヘプタン類、トルエン、トリクロ
ロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、メタノール、2−プロパノール、イソプロピルエ
ーテル、メチルエチルケトン及びこれらの混合物等が挙
げられる。フロン類の例としては、CFC−11、CF
C−12、CFC−113、CFC−114及びこれら
の混合物等のCFCシリーズのフロンが挙げられる。
【0040】発泡体の具体例、用途 該共重合体等を含む発泡体は、例えば、弁当箱、食器、
コンビニエンスストアで販売されるような弁当や惣菜の
容器、カップラーメンのカップ、飲料の自動販売機で使
用されるようなカップ、鮮魚・精肉・青果・豆腐・惣菜
等の食料品用の容器やトレイ、鮮魚市場で使用されるよ
うなトロバコ、牛乳・ヨーグルト・乳酸菌飲料等の乳製
品用の容器、炭酸飲料・清涼飲料等の容器、ビール・ウ
ィスキー等の酒類ドリンク用の容器、化粧品容器、洗剤
容器、漂白剤容器、保冷箱、植木鉢、テープ、テレビや
ステレオ等の家庭電化製品の輸送時に使用するための緩
衝材、コンピューター・プリンター・時計等の精密機械
の輸送時に使用するための緩衝材、カメラ・眼鏡・顕微
鏡・望遠鏡等の光学機械の輸送時に使用するための緩衝
材、ガラス・陶磁器等の窯業製品の輸送時に使用するた
めの緩衝材、遮光材、断熱材、防音材等としても好適に
使用することができる。
【0041】該共重合体等を含む発泡体は、医療用又は
衛生用に好適に用いることができる。例えば、包帯、三
角巾、絆創膏、タオル、使い捨てタオル、使い捨て濡れ
タオル、おしぼり、雑巾、ティッシュー、清浄用・消毒
用ぬれティッシュー、使い捨ておむつ、生理用・おりも
の用ナプキン、生理用タンポン、手術用・出産用血液吸
収用タンポン、衛生用カバーストック材、滅菌バッグ等
に好適に用いることができる。これら医療用又は衛生用
の製品は、加熱や蒸気による滅菌、エチレンオキサイド
ガスによる滅菌、過酸化水素水やオゾンによる滅菌、紫
外線や電磁波の照射による滅菌、ガンマー線等の放射線
の照射による滅菌、エタノールや塩化ベンザルコニウム
等の殺菌剤等を用いた公知・公用の方法により滅菌、殺
菌又は消毒のうえ、無菌包装をすることができる。ま
た、HEPAフィルターにより超清浄空気を層流で供給
できるクリーンベンチやクリーンルームの中に、工程を
設置することにより、無菌状態又はエンドトキシン・フ
リーの状態で製品を製造、包装することもできる。
【0042】該共重合体等を含む発泡体は、農業、漁
業、林業、工業、建設土木業、運輸交通業を包含する一
般産業用途及びレジャー、スポーツを包含するリクエー
ション用途に好適に用いることができる。例えば、養生
シート、農業用寒冷紗、オイル吸収材、軟弱地盤補強
材、人工皮革、土嚢用袋、断熱材、防音材、乗り物用シ
ート、クッション材、ベッド・椅子等の家具用クッショ
ン材、床用クッション材、包装材、結束材、ぬかるみ・
雪道用滑り止め材等として好適に用いることができる。
【0043】糸・テキスタイルへの加工 該共重合体等は、可塑状態(粉体や粒状体を加熱した状
態、膨潤状態あるいは溶液状態、半溶融状態、溶融状態
等)からの押し出し紡糸、乾式紡糸、湿式紡糸及び溶融
紡糸に好適な材料である。該共重合体等は、製糸条件、
紡績条件、編織条件、後処理条件、染色条件、加工条件
を、目的に応じて、適宜設定することにより、所望の、
太さ、断面形状、繊度(テックス、デニール、番手
等)、より、引っ張り強さ及び伸び率、結束強さ、耐熱
性、捲縮度、吸水性、吸油性、嵩高さ、腰の強さ、風合
い等の物性や特性を有する糸やテキスタイルに加工する
ことができる。
【0044】本出願明細書において用いる「糸」なる語
の概念は、「繊維便覧・加工編(繊維学会編・丸善刊・
1969年)」・393〜421頁に記載されている
「原糸」の概念をも包含し、例えば、モノフィラメン
ト、マルチフィラメント、ステープルファイバー(ス
フ)、トウ、ハイバルクスフ、ハイバルクトウ、紡績
糸、混紡糸、加工糸、仮撚糸、異形断面糸、中空糸、コ
ンジュゲート糸、POY(部分配向糸)、DTY(延伸
加工糸)、POY−DTY、スライバー等をも包含す
る。
【0045】本出願明細書において用いる「テキスタイ
ル」なる語の概念には、織布、編物、不織布、紐や縄を
含む組物、綿状ハイバルクスフ、スライバー、多孔質ス
ポンジ、フェルト、紙、網等の繊維構造体と認識される
もの一般を包含する。製糸工程においては、紡糸口金の
形状・様式、延伸倍率、延伸段数、熱処理温度、熱処理
温度の変化速度、捲縮賦与、油剤処理等の条件を目的に
応じて、適宜、設定することができる。
【0046】「エクセーヌ(登録商標)」を構成する繊
維又はそれより細い繊維に匹敵するような極微細繊維か
ら、吊り橋の吊り綱の太さに匹敵するような超太手繊維
又はそれより太い繊維まで、所望の繊度を有する該共重
合体等を含むフィラメントを好適に製造することができ
る。公知・公用の織機やウォータジェットルーム等を用
いることにより、フィラメント糸織物、紡績糸織物、ス
トレッチ織物、産業資材織物を製造することができる。
公知・公用の編機を用いて、メリヤス、横編、丸編、縦
編、トリコット、丸編靴下、シームレス靴下、トリコッ
ト靴下、レース、組物、網物を製造することができる。
【0047】該共重合体等を含むスフは、他の天然繊
維、合成繊維及び又は半合成繊維のスフと任意の混合
比、任意のステープルダイアグラムで混紡することもで
きる。該共重合体等は、目的に応じて、適宜、紡糸口金
を設計することにより、木綿の有するルーメン構造に類
似した中空構造を有する繊維、羊毛の有するキューティ
クル/コルテックス/メデュラ同軸3層構造に類似した
コア・シェル構造を有する繊維、羊毛の有するバイラテ
ラル構造に類似したコンジュゲート構造を有する繊維、
絹の有する3角形断面構造に代表されるような異形又は
多角形の断面を有する繊維にも好適に紡糸することがで
きる。
【0048】糸・テキスタイルの具体例、用途 該共重合体等を含むテキスタイルは、一般衣料用又は医
療用衣料用の外衣、作業衣、手術着、ねまき、下着、肌
着、婦人用ファウンデーション(ブラジャー、ショー
ツ、コルセット等)、裏地、帽子、マスク、包帯、三角
巾、ソックス、婦人用ストッキング、パンスト、タイ
ツ、靴下、軍足、手袋、軍手、タオル、ガーゼ、手拭
い、カーペット、マット、カーテン、エプロン、鍋持ち
用ミトン、テンプラ油発火時消火用かぶせ布、袋、風呂
敷、寝具、布団綿、枕カバー、毛布、シーツ、防寒着用
断熱材、レース、テープ、合成又は人工の人造皮革、合
成又は人工の人造ファー、合成又は人工の人造スウェー
ド、合成又は人工の人造レザー、網状パイプ等に好適に
用いることができる。
【0049】該共重合体等を含むテキスタイルは、医療
用又は衛生用に好適に用いることができる。例えば、外
科手術用縫合糸、包帯、三角巾、絆創膏、タオル、使い
捨てタオル、使い捨て濡れタオル、おしぼり、雑巾、テ
ィッシュー、清浄用・消毒用ぬれティッシュー、使い捨
ておむつ、消毒綿、生理用・おりもの用ナプキン、生理
用タンポン、手術用・出産用血液吸収用タンポン、衛生
用カバーストック材、滅菌バッグ、生ゴミ用ネット、ゴ
ミ袋等に好適に用いることができる。これら医療用又は
衛生用の製品は、上記発泡体の場合と同様の方法によ
り、滅菌、殺菌又は消毒のうえ、無菌包装をすることが
できる。また、上記発泡体の場合と同様の方法により、
無菌状態又はエンドトキシン・フリーの状態で製品を製
造、包装することもできる。
【0050】該共重合体等を含むテキスタイルは、農
業、漁業、林業、工業、建設土木業、運輸交通業を包含
する一般産業用途及びレジャー、スポーツを包含するリ
クエーション用途に好適に用いることができる。例え
ば、養生シート、農業用寒冷紗、防虫防鳥網、ふるい、
釣り糸、漁網、投網、延縄、オイル吸収材、網、ロー
プ、ザイル、セイル(帆布)、幌、ターポリン、タイコ
ン、コンテナバッグ(フレキシブルコンテナ)、産業用
通い袋、セメント袋、肥料袋、濾過材、埋立工事用透水
布、軟弱地盤補強用布、人工皮革、製紙用フェルト、防
水シート、テント、土嚢用袋、植林用ネット、断熱材、
防音材、遮光材、衝撃緩衝材、クッション材、結束材、
ぬかるみ・雪道用滑り止め材、ネット状パイプ、土木建
築用水抜きパイプ等として好適に用いることができる。
上記衝撃緩衝材には、例えば、テレビやステレオ等の家
庭電化製品の輸送時に使用するための緩衝材、コンピュ
ーター・プリンター・時計等の精密機械の輸送時に使用
するための緩衝材、カメラ・眼鏡・顕微鏡・望遠鏡等の
光学機械の輸送時に使用するための緩衝材、ガラス・陶
磁器等の窯業製品の輸送時に使用するための緩衝材をも
包含する 該共重合体等を含むスフは、紙の原材料、複合材料用充
填材、複合材料用ウイスカー、FRP充填用繊維として
も好適に使用することができる。
【0051】本発明に係る共重合体を製造する態様 本発明に係る共重合体は、例えば、アスパラギン酸、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ジアミンを
含む反応系を、りん酸存在下、真空下、150〜220
℃に加熱して、脱水縮合することにより得ることができ
る。また、例えば、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸とジアミンを、150〜300℃に加熱、脱水縮
合することにより得られるポリイミドとアスパラギン酸
をりん酸の存在下で真空中150〜220℃に加熱し
て、脱水縮合することにより得ることができる。また、
例えば、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無
水物とジアミンを反応して得られるポリアミド酸と、公
知の方法で重合したポリこはく酸イミドを、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド等の縮合剤で処理した後、イミド
化しても得ることができる。
【0052】本発明の共重合体を製造するには、系外か
ら水分が入らないように、及び系内で発生した水分を除
去しながら、真空又は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましく、不活性ガスで置換しなが
ら、又は不活性ガスでバブリングしながら行なってもよ
い。
【0053】該共重合体の重量平均分子量は、りん酸等
の触媒の量、反応温度、反応時間等の反応条件を選択す
ることにより、制御することができる。しかしながら、
本発明に係る共重合体の製造方法は、特に限定されるも
のではない。以下に、実施例・製造例をあげて本発明を
詳述する。なお、本出願明細書において、実施例・製造
例・実施態様は、本発明の理解を助けるための説明であ
って、その記載よって、本発明がなんら限定されるもの
ではない。
【0054】
【実施例】
実施例1 (1) 共重合体の合成 トラップ付冷却器及び攪拌装置を備えた100mlセパ
ラブルフラスコに、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸3.05g(13.0mmol)、ヘキサメチレ
ンジアミン1.52g(13.0mmol)、L−アス
パラギン酸15.6g(117mmol)及びりん酸
6.64gを装入し、窒素雰囲気下、200℃で1.5
時間加熱した。さらに、アスピレータ、真空ポンプによ
り徐々に真空度を上げ、5mmHgまで減圧し、さらに
2時間反応させた。 (2) 共重合体の回収 その後、冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド80m
lを加えて、生成したポリマーを溶解し、水400ml
に再沈し、固形物を吸引濾過し、濾液が中性になるまで
水洗し、60℃で乾燥し、ポリイミド共重合体12.8
gを回収した。 (3) 共重合体の分析 回収した共重合体は、対数粘度0.08(dl/g)、
5%重量減少温度約366℃であった。 IR 1780、1710cm-1 1 H−NMR(90MHz、ppm) 1.2−1.6
(m)、2.8(bs)、3−3.6(m)、4.8−
5.5(m)
【0055】実施例2 (1) 脂肪族ポリイミドの合成 トラップ付冷却器及び攪拌装置を備えた100mlセパ
ラブルフラスコに、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸10.8g(46.2mmol)、ヘキサメチレ
ンジアミン5.37g(46.2mmol)、及びりん
酸2.35gを装入し、窒素雰囲気下、200℃で1.
5時間加熱した。さらに、アスピレータ、真空ポンプに
より真空度を上げ、5mmHgまで減圧し、さらに2時
間反応させた。 (2) 脂肪族ポリイミドの回収 その後、冷却し、ジメチルスルホキシド70mlを加え
て、生成したポリマーを溶解し、水400mlに再沈
し、固形物を吸引濾過し、濾液が中性になるまで水洗
し、60℃で乾燥し、ポリマー3.77gを回収した。 (3) 共重合体の合成 得られたポリマー粉末3.77g、L−アスパラギン酸
16.2g及びりん酸6.96gをトラップ付冷却器及
び攪拌装置を備えた100mlセパラブルフラスコに装
入し、窒素雰囲気下、200℃で1時間加熱した。さら
に、アスピレータ、真空ポンプにより徐々に真空度を上
げ、5mmHgまで減圧し、さらに2.5時間反応させ
た。 (4) 共重合体の回収 その後、冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド80m
lを加えて、生成したポリマーを溶解し、水400ml
に再沈し、固形物を吸引濾過し、濾液が中性になるまで
水洗し、60℃で乾燥し、ポリイミド共重合体14.8
gを回収した。 (5) 共重合体の分析 回収した共重合体は、対数粘度0.18(dl/g)で
あった。 IR 1780、1710cm-1 1 H−NMR(90MHz、ppm) 1.2−1.6
(m)、2.8(bs)、3−3.6(m)、4.8−
5.5(m)
【0056】実施例3 (1) 脂肪族ポリイミドの合成 攪拌装置を備えた100mlの3ツ口フラスコに、ヘキ
サメチレンジアミン1.81g(15.5mmol)を
とり、N,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解
し、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物
3.08g(15.5mmol)を加えた。室温で1時
間反応させた後、徐々に加熱し、80℃で、1.5時間
反応させた。 (2) 脂肪族ポリイミドの回収 N,N−ジメチルホルムアミドを減圧下留去し、固形分
をアセトンに再沈し、白色粉末を回収した。 (3) 共重合体の合成 回収した白色粉末1.32gとポリこはく酸イミド3.
68gを、攪拌装置を備えた50mlセパラブルフラス
コにとり、N,N−ジメチルホルムアミド25mlに溶
解した。氷浴で冷却し、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド0.50gを加えた。室温で22時間反応させた。 (4) 共重合体の回収 反応終了後、吸引濾過し、濾液を水に再沈し、固形物を
回収し、回収した固形物をエタノールでよく洗浄したの
ち加熱し、ポリイミドを回収した。 (5) 共重合体の分析 回収したポリイミドの5%重量減少温度は、約353℃
であった。
【0057】比較例1(ポリこはく酸イミド) (1) ポリこはく酸イミドの合成 DL−アスパラギン酸・100gと85重量%りん酸・
50gとを混合し、ロータリーエバポレーターにより、
減圧下、180℃で2.5時間、反応させた。 (2) ポリこはく酸イミドの回収 反応液をN,N−ジメチルホルムアミド・400mlに
溶解した後、水・2lを加えて再沈し、沈澱を回収し
た。回収した沈澱を、洗浄・乾燥して、ポリこはく酸イ
ミド・68gを得た。 (3) 分析 回収したポリこはく酸イミドの5%重量減少温度は、約
421℃であった。
【0058】比較例2(脂肪族ポリイミド) (1) 脂肪族ポリイミドの合成 攪拌装置を備えた100mlの3ツ口フラスコに、ヘキ
サメチレンジアミン1.81g(15.5mmol)を
とり、N,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解
し、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物
3.08g(15.5mmol)を加えた。室温で1時
間反応させた後、徐々に昇温し、80℃で1.5時間反
応させた。 (2) 脂肪族ポリイミドの回収 N,N−ジメチルホルムアミドを減圧下留去し、固形分
をアセトンに再沈し、白色粉末を回収した。乾燥して得
られた4.01gの白色粉末を、200℃に加熱し、脂
肪族ポリイミドを得た。 (3) 分析 回収した脂肪族ポリイミドの5%重量減少温度は、約3
61℃であった。
【0059】試験例1 実施例3で得られた本発明に係る重合体、比較例1で得
られたポリこはく酸イミド及び比較例2で得られた脂肪
族ポリイミドについて、以下の試験を行なった。その結
果を表−1に示す。 (1) 固有粘度試験 ポリマーの固有粘度は、ポリマー溶液についてウベロー
デ粘度計を用いて測定した(溶媒;N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ポリマー濃度;1g/l、温度;25
℃)。 (2) 5%重量減少温度試験 5%重量減少温度は、島津TGA−50型熱重量測定装
置((株)島津製作所)により測定した。 (3) 引張試験 引張強度は、ポリマーのN,N−ジメチルホルムアミド
溶液をキャストして得られたフィルムを用いて、日本工
業規格K−6732に従って測定した。 (4) 成形性試験 成形性試験は、ポリマーの粉末を、300℃で、1mm
厚でホットプレスし、得られたシートの表面の外観を目
視観察し、次の基準で評価した。 ○;良い(表面にボイドがなく平滑である。) △;やや劣る(表面にボイドがある。) ×;劣る(表面にボイドが多い。)
【0060】表−1に示した結果から明らかなように、
本発明に係る共重合体は、ポリこはく酸イミド又は脂肪
族ポリイミド類と比較して、それぞれのホモポリマーを
単独で使用した場合には、発揮し得ない物性や特性を有
する。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、芳香属性の低いポリイ
ミドである、ポリこはく酸イミド、あるいは、脂肪族ポ
リイミド類(例えば1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸のようなカルボキシル基を少なくとも4個分子内
に有する炭素数8以上の脂肪族ポリカルボン酸と、脂肪
族ジアミンから合成される脂肪族ポリイミド)を、それ
ぞれ単独で使用した場合には、発揮し得ない物性や特性
を有する共重合体、及び該共重合体を含むポリマーブレ
ンド又はポリマーアロイの特徴を有する高分子組成物
(以下、「該共重合体等」という。)を提供することが
できる。該共重合体等を用いると、従来技術によるポリ
こはく酸イミド類や脂肪族ポリイミド類では発揮し得な
い、優れた耐熱性、分解性及び強靱性を併せ有する−例
えば、優れた使用時耐熱性・強靱性と埋立廃棄後分解性
を併せ有する、あるいは、優れた菌時耐熱性、手術後一
定期間内強靱性、手術後一定期間後生体内分解性を併せ
有する−、成形品、加工品(フィルム、シート、フィラ
メント、糸、テキスタイル等)、組成物(塗料、接着剤
等)を提供することができる。該共重合体等は、本発明
出願前に公知・公用であった、生物医学用デバイス(シ
リンジ(注射筒)、人工腎臓、外科手術縫合糸、人工皮
膚等)、衛生用デバイス(生理用品、おむつ等)、食品
包装用・食品容器用デバイス(弁当容器、飲料容器等)
あるいは汎用用途に好適に使用することができる。該共
重合体等は、従来技術により得られる脂肪族ポリイミド
類よりも優れた特性を有するので、特に高温で使用する
用途−例えば、フィルム、シート、強電材料(電線被覆
材、絶縁テープ、碍子、スイッチボックス等)、塗料組
成物(溶剤型、粉体型等)、接着剤組成物(溶剤型、ホ
ットメルト型等)、粉末成形品、繊維製品、電子材料
(ICやLSI等の集積回路用基盤、ハンダ付けフレキ
シブル基盤、コンデンサー、IC封止材等)、家電・O
A製品ケーシング、内燃機関用部材、等−としても好適
に使用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 こはく酸イミド単量体単位(M1);こ
    はく酸イミド及びその誘導体からなる群から選択された
    少なくとも1種類のイミド単量体単位、及び脂肪族イミ
    ド単量体単位(M2);カルボキシル基を分子内に4個
    以上有する炭素数8以上の脂肪族ポリカルボン酸と脂肪
    族ジアミンから生成するイミド及びその誘導体からなる
    群から選択された少なくとも1種類のイミド単量体単
    位、を分子内に含む共重合体。
  2. 【請求項2】 こはく酸イミド単量体単位(M1);こ
    はく酸イミド(化1)及びその誘導体からなる群から選
    択された少なくとも1種類のイミド単量体単位、及び 【化1】 脂肪族イミド単量体単位(M2);1,2,3,4−ブ
    タンテトラカルボン酸と脂肪族ジアミンから生成するイ
    ミド(化2)及びその誘導体からなる群から選択された
    少なくとも1種類のイミド単量体単位、 【化2】 を分子内に含む共重合体。
  3. 【請求項3】 こはく酸イミド単量体単位(M1)及び
    脂肪族イミド単量体単位(M2)の合計100モル%に
    対して、 こはく酸イミド単量体単位(M1);こはく酸イミド
    (化3)及びその誘導体からなる群から選択された少な
    くとも1種類のイミド単量体単位10乃至90モル%、
    及び 【化3】 脂肪族イミド単量体単位(M2);1,2,3,4−ブ
    タンテトラカルボン酸と脂肪族ジアミンから生成するイ
    ミド(化4)及びその誘導体からなる群から選択された
    少なくとも1種類のイミド単量体単位90乃至10モル
    %、 【化4】 を分子内に含む共重合体。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1乃至3記載の共重合体、
    (B)こはく酸イミド単量体単位(M1、こはく酸イミ
    ド単位);こはく酸イミド(化5)及びその誘導体から
    なる群から選択された少なくとも1種類のイミド単量体
    単位、 【化5】 を分子内に含む高分子、及び(C)脂肪族イミド単量体
    単位(M2);1,2,3,4−ブタンテトラカルボン
    酸と脂肪族ジアミンから生成するイミド(化6)及びそ
    の誘導体からなる群から選択された少なくとも1種類の
    イミド単量体単位、 【化6】 を分子内に含む高分子、を含むポリマーブレンド又はポ
    リマーアロイの特徴を有する高分子組成物。
  5. 【請求項5】 (A)の共重合体を、(B)及び(C)
    の高分子の相溶化剤として含む請求項4記載の高分子組
    成物。
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