JPH08231604A - 多糖類の水溶性アミノアルキル誘導体の製造方法 - Google Patents

多糖類の水溶性アミノアルキル誘導体の製造方法

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JPH08231604A
JPH08231604A JP7335265A JP33526595A JPH08231604A JP H08231604 A JPH08231604 A JP H08231604A JP 7335265 A JP7335265 A JP 7335265A JP 33526595 A JP33526595 A JP 33526595A JP H08231604 A JPH08231604 A JP H08231604A
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polysaccharide
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water
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JP7335265A
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Reinhard Dr Doenges
ラインハルト・デンゲス
Rudolf Dr Ehrler
ルードルフ・エールレル
Andreas Schrell
アンドレアス・シユレル
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • C08B11/00Preparation of cellulose ethers
    • C08B11/193Mixed ethers, i.e. ethers with two or more different etherifying groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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    • C02F1/52Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B31/00Preparation of derivatives of starch
    • C08B31/08Ethers
    • C08B31/12Ethers having alkyl or cycloalkyl radicals substituted by heteroatoms, e.g. hydroxyalkyl or carboxyalkyl starch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多糖類の水溶性アミノアルキル誘導体の製造
方法 【解決手段】 アルキル基移動性化合物、ヒドロキシア
ルキル基移動性化合物、カルボキシアルキル基移動性化
合物およびスルホアルキル基移動性化合物からなる群か
ら選択された1種またはそれ以上のアルキル化剤を、そ
してまたN,N-ジ置換アミノアルキル硫酸エステルを
用い、塩基の存在下に多糖をアルキル化することによっ
て、 a)アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキ
ルおよびスルホアルキルから なる群から選択された置
換基、 b)N,N- ジ置換アミノアルキル基、を含有する水溶
性多糖類を製造する。この改質された多糖類は、製紙お
よび廃水浄化にそしてまた化粧品類に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N,N- ジ置換ア
ミノアルキル基を有する水溶性の多糖類の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】キチンおよびキトサンのような天然産
の、窒素含有「陽イオン性」炭水化物は、その極めて好
ましい毒物学的ならびに環境毒物学的性質のゆえに、多
くの適用分野が見出されている。ここに例として医薬、
化粧品類、食品分野、廃水処理、植物保護および生物工
学における用途を挙げるべきである〔概説書:スコーク
-ブレーク他共編、「キチンおよびキトサン、その源
泉、化学、生化学、物理的性質および用途」エルスヴィ
ア・アプライド・サイエンス社、ニューヨーク、ロンド
ン、1989年刊(Chitin and Chitosan Sources, Che
mistry, Biochemistry, Physical Properties and Appl
ications, Ed. by G. Skak-Braek et al., Elsevier Ap
plied Science, New York, London, 1989)参照〕。
【0003】窒素含有多糖類の手数のかかる製造法およ
びそれに関連する高い費用は、現在においてもなおこれ
らの天然産生成物の広範囲の工業的使用に対する障害に
なっている。更に、天然の産物の場合には、使用者は、
単に代替する程度のレベルに限られる。これらの不利益
を回避するために、デンプンまたはセルロースまたはそ
れらの誘導体のような、価格の低廉なそして容易に入手
しうる重合体炭水化物を化学的方法を用いてカチオン化
するためのいくつかの方法が開発された。
【0004】N,N- ジ置換アミノアルキル基を有する
多糖類は、ドイツ特許出願公開第1,946,722号
に原理的に開示されている。しかしながら、有毒である
ことが知られているクロロアルキルアミンがそれらの製
造に使用される。米国特許第3,359,258号に
は、アミノエチルセルロースをまず製造しそして次にア
ミノ基のエチル化によって目的生成物を得るN,N- ジ
エチルアミノエチルセルロースの製造方法が記載されて
いる。この方法の欠点は、アミノエチルセルロースのア
ルキル化が必要であることである。更に、予期せぬアル
キル化がこの目的に適したその他の基にも起るというお
それがある。
【0005】ドイツ特許出願公開第2,842,217
号には、窒素上でモノ- 置換された硫酸アミノエチルを
用いて、第一級または第二級アミノ基を有しないヒドロ
キシル基含有化合物をアルキル化することによってβ-
アミノエーテルを製造する方法が開示されている。この
方法の欠点は、アルキル化に使用される化合物は、アジ
リジンを形成し得なければならないという事実に存す
る。
【0006】雑誌「ポリマー(Polymer)」第2号第18
−26頁(1961年)に所載の論文には、アルカリ金
属セルロースをN,N- ジアルキルアミノエチルサルフ
エートと反応させることによって水不溶性のセルロース
エーテルを製造する方法が記載されている。この方法に
よって製造されたセルロース誘導体は、イオン交換体と
して使用される。
【0007】ヨーロッパ特許出願公開第546,476
号には、染色性を改善する目的でスルフアトエチルアミ
ン類、特に反応染料を用いて、木綿繊維を改質する方法
が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有毒
性の陽イオン化試薬を用いることなく作用する、N,N
- ジ置換アミノアルキル基を有する水溶性の多糖類を製
造する方法を開発することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルキル基移
動性化合物(compounds transferring alkyl groups)、
ヒドロキシアルキル基移動性化合物、カルボキシアルキ
ル基移動性化合物およびスルホアルキル基移動性化合物
からなる群から選択された1種またはそれ以上のアルキ
ル化剤を用いて、そしてまたN,N- ジ置換アミノアル
キル硫酸エステルを用いて、塩基の存在下に多糖をアル
キル化することによって、 a)アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキ
ルおよびスルホアルキルからなる群から選択された置換
基、 b)N,N- ジ置換アミノアルキル基、を有する水溶性
多糖類を製造する方法に関する。
【0010】多糖類という用語は、本発明によれば、す
べてのオリゴマー性およびポリマー性炭水化物、例えば
デンプン、グァラン、アルギン酸塩、そして特にセルロ
ースを意味するものとする。多糖のヒドロキシ基を介し
て結合されているN,N- ジ置換アミノアルキル基は、
次式Iで表される基である:
【0011】
【化2】
【0012】上式中、R1 およびR2 は互いに独立的
に、場合によってはヒドロキシル、アルコキシまたはア
ミノ基によって置換されているC1-C18- アルキル基で
あるか、またはR1 およびR2 は一緒で、4ないし10
個の炭素原子を有し、場合によってはヒドロキシル、ア
ルコキシまたはアミノ基によって置換されている環状脂
肪族基であって、その際アルキル基または環状脂肪族基
は更に酸素、硫黄または窒素原子を有してもよく、そし
てnは2ないし10、好ましくは2または3の整数であ
る。
【0013】式Iで表される置換基による多糖類の平均
置換度は、単糖単位1モルあたり、好ましくは0.01
ないし2.0モル、特に0.02ないし1.0モルであ
る。アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキ
ルおよびスルホアルキルからなる群から選択された多糖
類の置換基は、本発明によれば、例えば、多糖類に水溶
性を付与するそれ自体公知の置換基を意味するものとす
る。それらは、特に、多糖類のヒドロキシル基に結合さ
れているヒドロキシアルキル、カルボキシメチル、メチ
ル、エチル、スルホエチルおよび2,3- ジヒドロキシ
プロピル基である〔ホウベン・ワイル(Houben Weyl)第
E20巻第3部第2042頁以下に所載のエンゲルスキ
ルヘン(K. Engelskirchen) の記事参照〕。これらの基
の導入は、従来技術であり、従ってここではそれ以上説
明を要しない。これらの基(以下群Aと称する)を導入
するための試薬は、例えば、遊離基の条件下でグラフト
されうるアルキレンオキシド、アルキルハライドおよび
ビニル化合物である。好ましくは、置換度は、最終生成
物が0.5%の濃度の水溶液の生成下に、水に95%以
上、特に98%以上溶解されうるように選択される。
【0014】式IによるN,N- ジ置換アミノアルキル
基の導入は、次式II
【0015】
【化3】
【0016】(上式中、R1,R2 およびHは前記の意味
を有する)で表される硫酸エステルを多糖類のヒドロキ
シル基とエーテル結合の形成下に反応せしめることによ
って実施される。特に好ましいものは、容易に入手しう
るしかも廉価なN,N- ジ置換アルカノールアミン類、
例えば、ジメチルエタノールアミノ(IIIa)、2-
ジメチルアミノ -1- メチルエタノール(IVa)、ジ
エチルエタノールアミン(Va)、N- ヒドロキシエチ
ルピペラジン(VIa)またはN- ヒドロキシエチルピ
ペリジン(VIIa)から、硫酸を用いてエステル化す
ることによって得られるアミノエチルサルフエート(I
IIb- VIIb)である。
【0017】
【化4】
【0018】IIIa- VIIa:X=H IIIb- VIIb:X=SO3 H N,N- ジ置換アルキル基を有する水溶性多糖類の本発
明による製造は、3つの方法によって実施されうる: 1.多糖を塩基の存在下に、まず、アルキル基を移動さ
せる化合物、ヒドロキシアルキル基を移動させる化合
物、カルボキシアルキル基を移動させる化合物およびス
ルホアルキル基を移動させる化合物からなる群から選択
された1種またはそれ以上のアルキル化剤の混合物と反
応せしめ、そして次に反応生成物をN,N- 置換ジアミ
ノアルキル硫酸エステルと反応せしめる。この方法の利
点は、第2反応段階のための出発化合物として、ヒドロ
キシエチル- 、メチル- 、カルボキシメチル- およびヒ
ドロキシプロピルセルロース、 -デンプンまたは-グア
ランのような広範囲にわたる工業的に製造される水溶性
の多糖類が使用される場合には、上記の第1の反応段階
は省略されるということに存する。 2.水不溶性の多糖を塩基の存在下に、先ずN,N- ジ
置換アミノアルキル硫酸エステルと反応せしめ、そして
この反応生成物を次にアルキル基を移動させる化合物、
ヒドロキシアルキル基を移動させる化合物およびカルボ
キシアルキル基を移動させる化合物からなる群から選択
された1種またはそれ以上のアルキル化剤の混合物と反
応せしめる。この方法は、第1のエーテル化工程の後に
副生成物として生成されたサルフエートを水で容易に洗
い流すことができ、そして従ってサルフエートを含有し
ない最終生成物が得られることである。 3.多糖を塩基の存在下に、アルキル基を移動させる化
合物、ヒドロキシアルキル基を移動させる化合物、カル
ボキシアルキル基を移動させる化合物およびスルホアル
キル基を移動させる化合物からなる群から選択された1
種またはそれ以上のアルキル化剤の混合物と、そしてま
たN,N- ジ置換アミノアルキル硫酸エステルと同時に
反応させる。このようにしてN,N- ジ置換アミノアル
キル基を有する所望の水溶性の多糖類が1つの反応工程
で得られる。
【0019】式IIで表されるアミノアルキルサルフエ
ートと水酸基を有する多糖類との反応は、アルカリ性触
媒作用下に全部で3つの方法によって実施される。この
場合、アミノアルキルサルフエートを中和させるために
必要な量以上の量の塩基を使用するのが有利である。追
加的に使用されるアルカリの量は、アミノアルキルサル
フエート1モル当り好ましくは0.2ないし4モル、特
に0.5ないし1.2モルである。使用される塩基は、
アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物でよ
い。好ましいとされるものは、リチウム、ナトリウムお
よびカリウムの水酸化物である。アルカリ金属水酸化物
は、濃厚な水溶液(20ないし50重量%)として使用
される。反応は、単糖単位1モル当り好ましくは5ない
し30モル、特に7ないし16モルの水の存在下に実施
される。
【0020】反応温度は、好ましくは60℃ないし16
0℃、特に80ないし120℃である。温度および触媒
の量に応じて、反応の期間は、好ましくは2ないし20
時間であり、良好な収率は、特に8時間ないし16時間
において達成される。すべての手順において、重合体の
酸化的劣化を避けるためには不活性ガスの雰囲気中で操
作することが有利である。
【0021】アミノアルキルサルフエートと炭水化物重
合体との反応においては、反応を均質な媒質または多相
状態において実施することが可能である。均質媒質中の
反応については、反応成分であるアミノアルキルサルフ
エート、多糖、塩基および水を溶解し得るが、それら自
身は、1種またはそれ以上の、反応し得ないかまたは限
られた程度までしか反応し得ない溶媒が好適である。適
当な溶媒は、例えば、グリコールかまたはジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドまたはN- メチルピロ
リドンのような中性の双極性溶媒である。反応溶液の濃
度および空間収量は、多糖類を溶解する際に生ずる粘度
によって限定される。従って、この方法は、低分子量の
多糖を用いる場合に有用でありうる。
【0022】多糖が溶解された状態ではなく、固体状の
膨潤した凝集体の状態でのみ存在するという方法が好ま
しいとされる。この場合、残りの反応体は、液相として
存在する。これは、一方では、成分である多糖、アルカ
リ金属、水およびアミノアルキルサルフエートを前記の
比で混合機内で強力に混合し、混合物を前記の期間の間
所要の反応温度に曝し、次いでそれを中和し、そして必
要ならば、更に洗滌、抽出または透析のような精製工程
にかけることによって達成されうる。
【0023】他方では、更に、反応混合物に、出発物質
も生成物もその中にほとんど溶解しないように構成され
る不活性懸濁剤を添加するができる。それによって、固
体相(多糖)および2つの液体相(水、懸濁剤)からな
る3相混合物が得られる。懸濁剤の量は、多糖の3ない
し30倍の重量比、好ましくは5ないし10倍の重量比
である。好適な懸濁剤は、炭水化物重合体を溶解するこ
とができず、そしてアルカリ性の反応条件下で分解しな
いすべての有機溶媒である。従って、特に好適な懸濁剤
は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトンのような低級アルコ
ールおよびケトン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよ
びジオキサンのようなエーテル、トリエチルアミンおよ
びトリブチルアミンのようなアミンまたはペンタン、ヘ
キサンまたはトルエンのような炭化水素である。懸濁剤
の添加の結果として、反応混合物は、容易に攪拌可能に
なり、そして反応は、従って、通常の攪拌装置内で実施
されうる。反応時間が終了した後に、中和および精製が
前記のように実施される。
【0024】本発明による方法によって製造された水溶
性の多糖類は、紙の製造における助剤として、化粧品製
造の成分としてそして廃水浄化における凝集剤として好
適である。
【0025】
【実施例】以下の例において示された部および百分率
は、特記されない限り重量に関する。 例1 方法1 ヒドロキシエチルセルロース〔テイロース(R) (Tylose
(R) ) H4000、ヘキスト社(Hoechst) 製〕80gを
2リットルのガラス製反応器内でイソプロパノール40
0g中に懸濁させる。水19ml中水酸化ナトリウム
8.0gおよび水43ml中のN-(2- フルフアトエチ
ル) ピペリジン21.0gの溶液を上記の懸濁物に添加
する。反応器を閉鎖し、そして窒素で不活性化する。混
合物を均質化するために室温において30分間攪拌す
る。それを次に80℃の内部温度まで加熱し、そしてこ
の温度に12時間攪拌する。室温まで冷却した後に、混
合物を酢酸で中和し、そして固形物を吸引濾別する。生
成物を濾液の伝導度が35μSとなるまで80%の濃度
のイソプロパノールで洗滌する。それを次にアセトンで
更に2回洗い、次いで70℃において乾燥する。収量
は、79gであり、硫酸ナトリウム含量は8.0%であ
りそして窒素含量は0.40%である。これは、0.0
8のピペリジノエチル基の置換度および23%の試薬収
率に相当する。生成物の2%の濃度の水溶液は、220
0mPa.sの粘度〔25℃、ヘプラー(Hoeppler)粘度
計による〕を有し、そして水不溶性留分は、1.6%で
ある。 例2 方法1 ヒドロキシエチルセルロース〔テイロース(Tylose)H4
000〕80gを2リットルのガラス製反応器内でイソ
プロパノール400g中に懸濁させる。水19ml中水
酸化ナトリウム16.0gおよび水78ml中N-(2-
フルフアトエチル)ピペラジン21.0gの溶液を上記
の懸濁物に添加する。反応器を閉鎖し、そして窒素で不
活化する。混合物を均質化するために室温において30
分間攪拌する。それを次に90℃の内部温度まで加熱
し、そしてこの温度で4時間攪拌する。室温まで冷却し
た後、混合物を酢酸で中和し、そして固形物を吸引下濾
別する。生成物を濾液の伝導率が<50μSとなるまで
80%の濃度のイソプロパノールで洗滌する。それを次
にアセトンで更に2回洗滌し、次いで70℃で乾燥す
る。収量は93g、硫酸ナトリウム含量9.3%そして
窒素含量は1.1%である。これは、0.12のピペラ
ジノエチル基の置換度および36%の試薬収率に相当す
る。生成物の2%の濃度の水溶液は、1600mPa.
s〔25℃、ヘプラー(Hoeppler)粘度計による〕を有し
そして水不溶性の留分は1.2%である。 例3 方法2 水115ml、イソプロパノール80ml、N-(2- ス
ルフアトエチル) ピペラジン16.8gおよび水酸化ナ
トリウム20.8gからなる溶液を混合機内でエゾマツ
のパルプ(水分5%)68gに1時間にわたって混合す
る。この混合物をガラス皿に注ぎそして真空乾燥炉に移
す。炉を脱気しそして40℃で1時間、次に120℃で
16時間加熱する。冷却後、混合物を50%濃度のイソ
プロパノール1.5リットルを使用して懸濁させそして
酢酸を使用してpH9に調整する。固形物を吸引濾別
し、そして50%濃度のイソプロパノールで、濾液中に
塩化バリウム溶液を使用してサルフエートイオンがもは
や検出し得なくなるまで洗滌する。それを次にアセトン
で更に2回洗滌しそして70℃において乾燥する。収量
は68gである。
【0026】このようにして前処理されたセルロースを
2リットルのガラス製反応器に移し、そしてイソプロパ
ノール544g中に懸濁させる。水115g中水酸化ナ
トリウム17.6gの溶液を加え、反応器を閉鎖しそし
て窒素で不活性化しそしてこの混合物を室温において3
0分間攪拌する。計測漏斗を介して酸化エチレン99m
lを送入し、そして混合物を80℃の内部温度において
2時間加熱する。冷却後、混合物を塩酸を用いてフエノ
ールフタレインで中性になるまで中和し、そして固形物
を吸引濾別し、そして80%濃度のイソプロパノールで
塩を含有しなくなるまで洗滌し、そして乾燥炉内で70
℃において乾燥する。収量は94gである。この生成物
の2%濃度の水溶液は、45mPa.s(25℃、ヘプ
ラー粘度計による)の粘度を有し、そして水に98%ま
で溶解する。ヒドロキシエチルを基準にしたモル置換度
は、2.59であり、そしてピペラジノエチルを基準に
したそれは0.19(窒素含量として計算)であり、こ
れは48%の試薬収率に相当する。 例4 方法2 例3を繰返すが、ただし真空乾燥炉内の反応温度は、僅
かに100℃(16時間)である。次の酸化エチレンを
用いるエーテル化は、例3と同じようにして実施され
る。
【0027】生成物の2%濃度の水溶液は、133mP
a.s(25℃、ヘプラー粘度計による)を有する。水
への溶解度は、98%であり、そしてモル置換度は、ヒ
ドロキシエチルに関して2.83であり、そしてピペラ
ジノエチルに関して0.02であり、これは50%の試
薬収率に相当する。 例5 方法2 エゾマツのパルプ(水分5%)68gを2リットルのガ
ラス製反応器内でトルエン570g中に懸濁させ、そし
て水64.8g中N- スルフアトエチルピペラジン1
6.8gおよび水酸化ナトリウム14.4gの溶液で処
理する。反応器を密閉しそして窒素で不活性化させる。
混合物を室温において1時間攪拌し、次に115℃にお
いて18時間攪拌する。混合物を冷却し、そして酢酸を
用いてフエノールフタレイン中性になるまで中和する。
生成物を吸引濾別し、そして水で濾液中に塩化バリウム
を使用してサルフエートイオンがもはや検出されなくな
るまで洗滌しそして70℃において乾燥する。収量は、
66gである。
【0028】このようにして前処理されたセルロースを
2リットルのガラス製反応器に移し、そしてイソプロパ
ノール544g中に懸濁させる。水115g中、水酸化
ナトリウム17.6gの溶液を添加し、反応器を密閉
し、そして窒素で不活性し、そして混合物を室温におい
て30分間攪拌する。計測漏斗を経て酸化エチレン99
mlを送入し、そして混合物を80℃の内部温度に2時
間加熱する。冷却後、混合物を塩酸も用いてフエノール
フタレイン中性になるまで中和し、そして固形物を吸引
濾別し、そして80%濃度のイソプロパノールで塩を含
有しなくなるまで洗滌し、そして乾燥炉内で70℃にお
いて乾燥させる。収量は96gである。生成物の2%濃
度の水溶液は、15600mPa.s(25℃、ヘプラ
ー粘度計による)の粘度を有し、そして水に97%まで
溶解する。ヒドロキシエチルを基準にしたモル置換度は
2.67であり、そしてピペラジノエチルを基準にした
それは0.062(窒素含量から計算)であり、これ
は、31%の試薬収率に相当する。例6 比較例 ヒドロキシエチルセルロース〔テイロース(Tylose)H4
000〕100gを2リットルのガラス製反応器内でイ
ソプロパノール450g中に懸濁させる。水20ml
中、水酸化ナトリウム13.6gおよび水40ml中、
2- アミノエチル硫酸24.0gの溶液を上記の懸濁液
に添加する。反応器を密閉しそして窒素で不活性化させ
る。混合物を均質化させるために室温において30分間
攪拌する。それを次に80℃の内部温度まで加熱しそし
てこの温度において12時間攪拌する。室温まで冷却し
た後に、混合物を酢酸で中和し、そして固形物を吸引濾
別する。生成物を80%濃度のイソプロパノールで濾液
の伝導率が<50μSになるまで洗滌する。それをアセ
トンで更に2回洗滌し、次いで70℃において乾燥す
る。収量は97gであり、硫酸ナトリウム含量は9.3
%であり、そして窒素含量は0.10%でる。これは
0.02のアミノエチル基の置換度および4%の試薬収
率に相当する。
フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・シユレル ドイツ連邦共和国、65929 フランクフル ト、ゲルストホーフエル・ストラーセ、13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基移動性化合物、ヒドロキシア
    ルキル基移動性化合物、カルボキシアルキル基移動性化
    合物およびスルホアルキル基移動性化合物からなる群か
    ら選択された1種またはそれ以上のアルキル化剤を用い
    て、そしてまたN,N- ジ置換アミノアルキル硫酸エス
    テルを用いて、塩基の存在下に多糖をアルキル化するこ
    とによって、 a)アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキ
    ルおよびスルホアルキルからなる群から選択された置換
    基、 b)N,N- ジ置換アミノアルキル基、を含有する水溶
    性多糖類を製造する方法。
  2. 【請求項2】 多糖中のN,N- ジ置換アミノアルキル
    基による平均置換度が単糖単位1モル当り0.01ない
    し2モルであることを特徴とする水溶性多糖類の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 N,N- ジ置換アミノアルキル基を有す
    る多糖が0.5%の濃度の溶液の形成下に95%以上ま
    で水に可溶性であることを特徴とする水溶性多糖類の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 多糖をまず塩基の存在下にアルキル基移
    動性化合物、ヒドロキシアルキル基移動性化合物、カル
    ボキシアルキル基移動性化合物およびスルホアルキル基
    移動性化合物からなる群から選択された1種またはそれ
    以上のアルキル化剤の混合物と反応せしめ、そして反応
    混合物を次いでN,N- ジ置換アミノアルキル硫酸エス
    テルと反応せしめる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 多糖をまず塩基の存在下にN,N- ジ置
    換アミノアルキル硫酸エステルと反応せしめ、そしてこ
    の反応生成物を次にアルキル基移動性化合物、ヒドロキ
    シアルキル基移動性化合物、カルボキシアルキル基移動
    性化合物およびスルホアルキル基移動性化合物からなる
    群から選択された1種またはそれ以上のアルキル化剤の
    混合物と反応せしめる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 多糖を塩基の存在下に、アルキル基移動
    性化合物、ヒドロキシアルキル基移動性化合物、カルボ
    キシアルキル基移動性化合物およびスルホアルキル基移
    動性化合物からなる群から選択された1種またはそれ以
    上のアルキル化剤の混合物と、そしてまたN,N- ジ置
    換アミノアルキル硫酸エステルと、同時に反応せしめる
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 式II 【化1】 (上式中、 R1 およびR2 は互いに独立的に、場合によってはヒド
    ロキシル、アルコキシまたはアミノ基によって置換され
    ているC1-C18- アルキル基であるか、またはR1 およ
    びR2 は一緒で4ないし10個の炭素原子を有し、場合
    によってはヒドロキシル、アルコキシまたはアミノ基に
    よって置換されている環状脂肪族基であって、その際ア
    ルキル基または環状脂肪族基は更に酸素、硫黄または窒
    素原子を有してもよく、そしてnは2ないし10、好ま
    しくは2または3の整数である)で表されるN,N- ジ
    置換アミノアルキル硫酸エステルが使用される請求項1
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ジメチルエタノールアミン、2- ジメチ
    ルアミノ -1- メチルエタノール、ジエチルエタノール
    アミン、N- ヒドロキシエチルピペラジンまたはN- ヒ
    ドロキシエチルピペリジンの硫酸エステルが使用される
    請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 N,N- ジ置換アミノアルキル硫酸エス
    テルを用いる反応を硫酸アミノアルキル1モル当りアル
    カリ1.2ないし5モルおよび単糖単位1モル当り水5
    ないし30モルの存在下に60℃ないし160℃の温度
    において実施する請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 多糖とN,N- ジ置換スルフアトアル
    キルアミンとの反応を、低級アルコール、ケトン、エー
    テルおよび炭化水素からなる群から選択された、生成物
    の溶解に不適当な不活性有機溶媒20重量部までの存在
    下に実施する請求項1に記載の方法。
JP7335265A 1994-12-24 1995-12-22 多糖類の水溶性アミノアルキル誘導体の製造方法 Withdrawn JPH08231604A (ja)

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