JPH08231557A - 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤 - Google Patents

乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤

Info

Publication number
JPH08231557A
JPH08231557A JP7061726A JP6172695A JPH08231557A JP H08231557 A JPH08231557 A JP H08231557A JP 7061726 A JP7061726 A JP 7061726A JP 6172695 A JP6172695 A JP 6172695A JP H08231557 A JPH08231557 A JP H08231557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum hydroxide
gel
secondary particle
particle diameter
hydroxide gel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7061726A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Machimura
等 町村
Akiko Taniguchi
亜紀子 谷口
Tatsuo Murakami
達夫 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Chemical Industries Co Ltd filed Critical Fuji Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP7061726A priority Critical patent/JPH08231557A/ja
Publication of JPH08231557A publication Critical patent/JPH08231557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制酸活性が大きく、安定した乾燥水酸化アル
ミニウムゲルとする。 【構成】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm以下
であって、Mを1価のアルカリ金属、Rを2価以上の有
機酸とした場合、化学式(M2 O)x1Al2 3(CO
2 y z ・mH2 O、化学式(M2 O)X1(CaO)
X2Al2 3 (CO2 y z ・mH2 O、化学式(M
2 O)X1(MgO)X3Al2 3 (CO2y z ・m
2 O、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(MgO)X3
Al2 3(CO2 y z ・mH2 O等の組成の乾燥
水酸化アルミニウムゲルとする。平均二次粒子径が小さ
いため、良好な安定性を有し、制酸活性も大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾燥水酸化アルミニウム
ゲル及びその製法に関すると共に、この乾燥水酸化アル
ミニウムゲルを有効成分として用いることにより、酸中
和能が高いと共に、老化に対する安定性が良く、しかも
保存性及び生産時の作業性が良好である制酸剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】乾燥水酸化アルミニウムゲルは無定形粉
体形態であり、従前より制酸剤として多用されている。
しかしながら市販の乾燥水酸化アルミニウムゲルは胃酸
に対する反応が遅く、即効性に劣っていると共に、反応
工程から乾燥工程までの製造中において、或いは製造後
において、急速に結晶化して老化が進行し、酸中和能が
低下する問題があった。
【0003】この問題を解決するため、乾燥を行うこと
なく、スラリー状態のままで水酸化アルミニウムゲルを
制酸剤として用いる方法と、特公平1−24731号公
報に記載されるように、水酸化アルミニウムゲルのアル
カリをCa等の2価イオンで置換して2価炭酸イオンを
特定して結合させて加水分解を抑制する方法とが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水酸化
アルミニウムゲルをスラリー状態のままで用いる前者の
方法では、低温環境下で凍結して使用できなくなると共
に、常温以上では菌が繁殖して腐敗する問題があり、保
存性と作業性の観点から好ましいものではなかった。一
方、2価炭酸イオンを特定して結合させる後者の方法
は、実際には、老化は進行し、酸中和能が低下するとい
う欠点があった。更には、炭酸イオンを結合させるとい
う従前の方法は炭酸イオンの結合量を多くする程、安定
性が高くなるが、その分、Al2 3 の含有量が少なく
なり、酸中和能が著しく低下するという本質的な問題が
あった。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、酸中和能が高いと共に、老化に対する安定性が
良く、しかも保存性,作業性が良好な新規な組成の水酸
化アルミニウムゲルと、その製法を提供すると共に、こ
の乾燥水酸化アルミニウムゲルを用いた制酸剤を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明者が研究した結果、乾燥前に湿式粉砕
を行い平均二次粒子径を4μm以下とした後、乾燥した
乾燥水酸化アルミニウムゲルが酸中和能が高く、且つ良
好な安定性を有し、しかも製造が容易であることを見い
出した。以前、本発明者は有機酸による安定性向上の知
見を得たが、有機酸含有のものはもちろんのこと、有機
酸を含有しないものでも、良好な安定性を有することを
本発明により見い出した。このような本発明の水酸化ア
ルミニウムゲルは以下の組成を有するものである。
【0007】請求項1の水酸化アルミニウムゲルは、炭
酸イオンと有機酸とを結合したものであり、乾燥前のゲ
ルの平均二次粒子径が4μm以下であって、(M2 O)
x1Al2 3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは
1価のアルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x
1 は0<x1 <0.2、yは0.01≦y<1、zは0
<z<1、mは2≦m<10の数を示し、0.1≦y+
z<1である。)で表される化学式を有している。
【0008】請求項2の水酸化アルミニウムゲルは、炭
酸イオンを結合したものであり、乾燥前のゲルの平均二
次粒子径が4μm以下であって、(M2 O)x1Al2
3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ
金属、x1 は0<x1 <0.2、yは0.01≦y<
1、mは2≦m<10の数を示す。)で表される化学式
を有している。
【0009】請求項3の水酸化アルミニウムゲルは、カ
ルシウムイオンと、炭酸イオンと、有機酸とを結合した
ものであり、乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm以
下であって、(M2 O)X1(CaO)X2Al2 3 (C
2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金
属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<x1 <
0.2、x2 は0<x2 <1、yは0.01≦y<1、
zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、0<x
1 +x2 <1であり、0.1≦y+z<1である。)で
表される化学式を有している。
【0010】請求項4の水酸化アルミニウムゲルは、カ
ルシウムイオンと、炭酸イオンとを結合したものであ
り、乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm以下であっ
て、(M2 O)X1(CaO)X2Al2 3 (CO2 y
・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、x1 は0
<x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、yは0.01≦
y<1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2
<1である。)で表される化学式を有している。
【0011】請求項5の水酸化アルミニウムゲルは、マ
グネシウムイオンと、炭酸イオンと、有機酸とを結合し
たものであり、乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
以下であって、(M2 O)X1(MgO)X3Al2
3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のアル
カリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<x
1<0.2、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y<
1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、0
<x1 +x3 <1であり、0.1≦y+z<1であ
る。)で表される化学式を有している。
【0012】請求項6の水酸化アルミニウムゲルは、マ
グネシウムイオンと、炭酸イオンとを結合したものであ
り、乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm以下であっ
て、(M2 O)X1(MgO)X3Al2 3 (CO2 y
・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、x1 は0
<x1 <0.2、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦
y<1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x3
<1である。)で表される化学式を有している。
【0013】請求項7の水酸化アルミニウムゲルは、カ
ルシウムイオンと、マグネシウムイオンと、炭酸イオン
と、有機酸とを結合したものであり、乾燥前のゲルの平
均二次粒子径が4μm以下であって、(M2 O)X1(C
aO)X2(MgO)X3Al23 (CO2 y z ・m
2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、Rは2価以上
の有機酸を示し、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<
x2 <1、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y<
1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、0
<x1 +x2 +x3 <1であり、0.1≦y+z<1で
ある。)で表される化学式を有している。
【0014】請求項8の水酸化アルミニウムゲルは、カ
ルシウムイオンと、マグネシウムイオンと、炭酸イオン
とを結合したものであり、乾燥前のゲルの平均二次粒子
径が4μm以下であって、(M2 O)X1(CaO)
X2(MgO)X3Al2 3 (CO2 y ・mH2 O(式
中、Mは1価のアルカリ金属、x1 は0<x1 <0.
2、x2 は0<x2 <1、x3 は0<x3 <1、yは
0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示し、0<
x1 +x2 +x3 <1である。)で表される化学式を有
している。
【0015】上述した化学式を有した乾燥水酸化アルミ
ニウムゲルは、いずれも酸との良好な反応性を有してお
り、この乾燥水酸化アルミニウムゲルを有効成分として
含有することにより本発明の制酸剤とすることができ
る。また、本発明の乾燥水酸化アルミニウムゲルは酸と
の良好な反応性を有することにより、カチオン交換剤,
酸吸着剤その他の分野においても有用に利用することが
できる。
【0016】上述した各化学式における1価のアルカリ
金属MはNa,K等であり、本発明はこの1価のアルカ
リ金属の酸化物と、Al2 3 と、炭酸イオンとを構成
要素とするものであり、さらには乾燥前のゲルの平均二
次粒子径が4μm以下であることを特徴としている。一
般に、水酸化アルミニウムゲルは合成時の一次粒子が数
μmから数百μmであり、それが凝集して5μmから2
0μm程度の二次粒子を形成しているため、粒子間で加
水分解しやすい。このため反応工程から乾燥工程までの
製造中、あるいは製造後に加水分解を起こし、酸不溶性
で且つ結晶性の水酸化アルミニウム(例えば、ギブサイ
ト)に変化する。
【0017】これに対して、本発明の乾燥水酸化アルミ
ニウムゲルは、乾燥前のゲルの平均二次粒子径を4μm
以下として粒子間での加水分解を抑えているため、製造
中あるいは製造後の制酸活性の低下が少ない。このため
1価のアルカリ金属をCa,Mg等で置換し、2価の炭
酸イオンを特定して結合しても老化テスト後の酸中和能
が劣化することがない。従って、本発明は加水分解を抑
制するための有機酸は必須の構成要素ではなく、有機酸
の有無に係わらず、良好な酸中和能を有し、制酸活性の
低下しない特性を有している。
【0018】尚、本発明では、近年、高血圧症誘因物質
として問題となっている上記アルカリ金属をCa及び/
又はMgイオンに交換することにより、安全性の高い乾
燥水酸化アルミニウムゲルとすることも可能である。
【0019】本発明の制酸剤は、上述した乾燥水酸化ア
ルミニウムゲルを有効成分として含有するものである。
この制酸剤の剤型としては、散剤,顆粒剤,細粒剤,錠
剤,懸濁液,シロップなど任意に選択できる。また必要
に応じて希釈剤,賦形剤,崩壊剤を混合することもでき
る。制酸剤としての日局方での1日最大投与量は3g/
dayで、症状に応じて任意に変更することができる。
このような制酸剤を用いることにより、胃酸の酸性度を
pH3程度にまで速やかに中和することができ、且つそ
の酸中和能も0.1NHCl消費量にして、1g当たり
300ml以上と高い値となっている。しかも、後記実
施例で明らかな如く、苛酷な老化テストでも、制酸剤と
して充分機能する250ml以上の高い価を示す安定性
の良い乾燥水酸化アルミニウムゲルとすることができ
る。
【0020】本発明の乾燥水酸化アルミニウムゲルの製
法は、可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イオン供給化
合物とを必須の化合物とし、この化合物をpH5〜10
の条件下で反応させて、洗浄する。この洗浄後に湿式粉
砕を行い、乾燥するものである。湿式粉砕後、すなわち
乾燥前の平均二次粒子は4μm以下が良好である。本発
明では、この工程で得られたゲルをイオン交換処理する
ことにより、1価のアルカリ金属をCa及び/又はMg
に置換することができる。また、有機酸を結合する場合
は、有機酸及び/又はその有機酸塩を可溶性アルミニウ
ム化合物と、炭酸イオン供給化合物と共に、pH5〜1
0の条件下で反応させることにより、可能となる。
【0021】上記反応に用いる可溶性アルミニウム化合
物としては、例えば、塩化アルミニウム、硝酸アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、アルミニウム金属、硫酸アル
ミニウムアンモニウム、臭化アルミニウム、フッ化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アルミニウム
・イソプロポキシド、アルミン酸ナトリウム、アルミン
酸カリウム、硫酸アルミニウムナトリウム等の内の一種
又は複数を選択することができる。
【0022】炭酸イオン供給化合物としては、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、尿素、炭酸ガスなどの内の一種または複数を使用
することができる。
【0023】有機酸としては、酒石酸、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの2価
の脂肪族飽和ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シ
トラコン酸、メサコン酸などの2価の脂肪族不飽和カル
ボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の2
価芳香族カルボン酸を単独で、または混合して使用でき
る。加えて、3価の有機酸として、クエン酸を単独で、
または2価の有機酸と混合して使用できる。さらに本発
明では、これらの有機酸を塩の形態で使用しても良い。
【0024】これらの可溶性アルミニウム化合物、炭酸
イオン供給化合物の反応及びこれらの化合物と有機酸及
び/又は有機酸塩の反応は、いずれもpH5〜10の条
件下における水または低級アルコール溶媒中で行うこと
ができる。かかる反応時のpH調整にはアンモニア、水
酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ性物質を使用することができる。
【0025】反応により生成した水酸化アルミニウムゲ
ルは水洗し、その後、湿式粉砕を行う。この湿式粉砕に
は転動式、振動式、遊星型のボールミル、塔式、攪拌槽
型、流通管型、アニューラー型の媒体攪拌型粉砕機、コ
ロイドミル、高圧ホノジナイザー等の粉砕機を用いるこ
とができる。
【0026】この湿式粉砕の後、自然乾燥、温風乾燥、
減圧乾燥、噴霧乾燥等の適宜の乾燥手段により乾燥す
る。これにより化学式(M2 O)X1Al2 3 (C
2 Y ・mH2 Oあるいは(M2 O)X1Al2
3 (CO2 Y ・mH2 Oからなる乾燥水酸化アルミニ
ウムゲルを得ることができる。
【0027】また本発明では、上記反応により生成した
水酸化アルミニウムゲルをイオン交換して、ゲル中の1
価のアルカリ金属をCa及び/又はMgに置換しても良
い。このイオン交換は上述した可溶性アルミニウム化合
物、炭酸イオン供給化合物の反応及びこれらの化合物と
有機酸及び/又は有機酸塩の反応により生成した水酸化
アルミニウムゲルをCa及び/又はMg含有溶液に投入
あるいは洗浄する等により接触させることにより行うこ
とができる。
【0028】このイオン交換に使用するCa及び/又は
Mg含有化合物としては、塩化カルシウム、硝酸カルシ
ウム、フッ化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、フッ化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、濃縮海水、苦汁等の内の一種又は複
数を使用することができる。かかるイオン交換の後、上
述と同様に水洗し、湿式粉砕を行って、その後、乾燥す
ることにより、化学式(M2 O)x1(CaO)x2Al2
3 (CO2 y z ・mH2 O、化学式(M2 O)x1
(CaO)x2Al2 3 (CO2 y ・mH2 、化学式
(M2 O)x1(MgO)x3Al2 3 (CO2 y z
・mH2 O、化学式(M2 O)x1(MgO)x3Al2
3 (CO2 y ・mH2 O、化学式(M2 O)x1(Ca
O)x2(MgO)x3Al2 3 (CO2 y z ・mH
2 O、あるいは化学式(M2 O)x1(CaO)x2(Mg
O)x3Al2 3 (CO2 y ・mH2 Oを含有する乾
燥水酸化アルミニウムゲルを得ることができる。
【0029】
【実施例】 (実施例1)Al2 3 として7.14重量%を含有し
た濃度の硫酸アルミニウム液907.6gに水を加えて
全量1,000mlとした。これをA液と記する。一
方、99.5重量%を含有する炭酸ナトリウム231.
2gと、クエン酸一水和物1.15gと、濃度50重量
%の水酸化ナトリウム液69gとの混合物に水を加えて
全量3,000mlとした。これをB液と記する。
【0030】次にオーバーフロー回収機能を有した容量
400mlの反応槽に水を200ml投入し、スターラ
ーで十分に攪拌しながら、定量ポンプを用いてA液、B
液をそれぞれ20ml/min、60ml/minの速
度で供給し、以下の条件により合成した。
【0031】Al2 3 に対する炭酸イオンと有機酸と
の合計モル比、すなわち (CO2 +R)/Al2 3 =3.45 有機酸と炭酸イオンの和に対する有機酸のモル比、すな
わち R/(CO2 +R)=0.025 反応温度25℃ 反応pHは7.2であり、4mol/l濃度のNaOH
液でpH調整する。
【0032】上記反応により反応槽からオーバーフロー
して得られた反応液をヌッチェで減圧脱水してケーキと
した後、Al2 3 の含有量の300倍重量に相当する
水で洗浄し、この水洗の後、直径3mmのアルミナボー
ルを使用したボールミルで湿式粉砕した。この湿式粉砕
の後、小型の噴霧乾燥機を用い、入口温度330℃、出
口温度150℃で乾燥した。得られた白色の乾燥水酸化
アルミニウムゲルを化学分析したところ、 (Na2 O)0.1 Al2 3 (CO2 0.870.005 ・2.84H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0033】(実施例2)実施例1のB液調製時にクエ
ン酸一水和物を用いない以外は、実施例1と同様に処理
して合成を行った。得られた白色の乾燥水酸化アルミニ
ウムゲルを化学分析したところ (Na2 O)0.13Al2 3(CO2 0.88・2.80H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0034】(実施例3)塩化アルミニウム6水和物3
06.8gに水を加えて全量1,000mlとした。こ
れをC液と記する。一方、99.5重量%を含有する炭
酸ナトリウム231.2gと、コハク酸二ナトリウム6
水和物2.96gと、濃度50重量%の水酸化ナトリウ
ム液105gとの混合物に水を加えて全量3,000m
lとした。これをD液と記する。
【0035】次にオーバーフロー回収機能を有した容量
400mlの反応槽に水を200ml投入し、スターラ
ーで十分に攪拌しながら、定量ポンプを用いてC液、D
液をそれぞれ約20ml/min、60ml/minの
速度で供給し、以下の条件により合成した。
【0036】Al2 3 に対する炭酸イオンと有機酸と
の合計モル比、すなわち (CO2 +R)/Al2 3 =3.45 有機酸と炭酸イオンの和に対する有機酸のモル比、すな
わち R/(CO2 +R)=0.05 反応温度25℃ 反応pHは8であり、4mol/l濃度のNaOH液で
pH調整する。
【0037】上記反応により反応槽からオーバーフロー
して得られた反応液をヌッチェで減圧脱水してケーキと
した後、濃度0.02mol/lの塩化カルシウム水溶
液をAl2 3 の含有量に対し、284倍重量相当供給
して洗浄し、イオン交換処理した。その後、25倍重量
相当量の水で洗浄し、この洗浄後、直径3mmのアルミ
ナボールを使用したボールミルで湿式粉砕した。この湿
式粉砕の後、小型の噴霧乾燥機を用い、入口温度330
℃、出口温度150℃で乾燥した。得られた白色の乾燥
水酸化アルミニウムゲルを化学分析したところ、 (Na2 O)0.03(CO2 0.26Al2 3 (CO2 0.660.023.05H 2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0038】(実施例4)実施例3のD液調製時に、コ
ハク酸二ナトリウム6水和物を用いない以外は、実施例
3と同様に処理して合成を行った。得られた白色の乾燥
水酸化アルミニウムゲルを化学分析したところ、 (Na2 O)0.03(CaO)0.24Al2 3(CO2 0.7 ・2.98H2 O の組成であった。このゲルの粉末X線回析を測定したと
ころ、無定形であった。
【0039】(実施例5)実施例1の反応液をヌッチェ
で減圧脱水してケーキとした後、濃度0.2mol/l
の塩化マグネシウム水溶液をAl2 3 の含有量に対
し、200倍重量相当供給して洗浄しte、イオン交換
処理した。その後、25倍重量相当量の水で洗浄し、直
径3mmのアルミナボールを使用したボールミルで湿式
粉砕した。この湿式粉砕の後、小型の噴霧乾燥機を用
い、入口温度330℃、出口温度150℃で乾燥した。
得られた白色の乾燥水酸化アルミニウムゲルを化学分析
したところ、 (Na2 O)0.04(MgO)0.2 Al2 3(CO2 0.55・2.82H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0040】(実施例6)実施例2の反応液をヌッチェ
で減圧脱水してケーキとした後、実施例5と同様に洗
浄、粉砕、乾燥を行った。得られた白色の乾燥水酸化ア
ルミニウムゲルを化学分析したところ、 (Na2 O)0.04(MgO)0.21Al2 3(CO2 0.87・3.01H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0041】(実施例7)実施例3の反応液をヌッチェ
で減圧脱水してケーキとした後、濃度0.2ml/lの
塩化マグネシウムと、濃度0.02mol/lの塩化カ
ルシウムの混液をAl2 3 の含有量に対し、200倍
重量相当供給して洗浄して、イオン交換処理した。その
後、25倍重量相当量の水で洗浄し、直径3mmのアル
ミナボールネを使用したボールミルで湿式粉砕した。こ
の湿式粉砕の後、小型の噴霧乾燥機を用い、入口温度3
30℃、出口温度150℃で乾燥した。得られた白色の
乾燥水酸化アルミニウムゲルを化学分析したところ、 (Na2 O)0.02(MgO)0.04(CaO)0.18Al2 3(CO2 0.630. 02 ・2.73H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0042】(実施例8)実施例4の反応液をヌッチェ
で減圧脱水してケーキとした後、実施例7と同様に洗
浄、粉砕、乾燥を行った。得られた白色の乾燥水酸化ア
ルミニウムゲルを化学分析したところ (Na2 O)0.02(MgO)0.05(CaO)0.21Al2 3(CO2 0.65・2. 94H2 O の組成であった。また、このゲルの粉末X線回析を測定
したところ、無定形であった。
【0043】(比較例1)実施例1における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例1と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0044】(比較例2)実施例2における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例2と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0045】(比較例3)実施例3における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例3と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0046】(比較例4)実施例4における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例4と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0047】(比較例5)実施例5における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例5と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0048】(比較例6)実施例6における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例6と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0049】(比較例7)実施例7における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例7と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0050】(比較例8)実施例8における湿式粉砕を
行わない以外は、実施例8と同様に処理して合成を行っ
た。この乾燥水酸化アルミニウムゲルは粉末X線回析の
結果、無定形であった。
【0051】以上の実施例1〜8および比較例1〜8を
用い、日本薬局方制酸力試験法に従って、老化前後の酸
中和能を評価した。また、乾燥前のゲルの平均二次粒子
径をレーザー法により測定した。実施例の結果を表1
に、比較例の結果を表2にそれぞれ示す。
【0052】(1) 老化条件 試料を飽和食塩水を入れたデシケーターに入れ60℃で
7日間放置する。耐老化性はこの老化条件を経た後の試
料について、酸反応性テストを行うことにより測定す
る。 (2) 酸中和能試験 各試料0.2gを精密に量り、共栓フラスコに入れ、
0.1N塩酸100mlを正確に加え、密栓して37±
2℃で1時間振り混ぜた後、濾過する。濾液50mlを
正確に量り、過量の塩酸を0.1N水酸化ナトリウム液
で、pH3.5になるまで、よくかき混ぜながら滴定す
る。0.1N水酸化ナトリウム液の滴定量から試料に消
費された0.1N塩酸の量を求める。試料1g当たりに
消費された0.1N塩酸量を酸中和能とする。 (3) 平均二次粒子径測定 洗浄又は湿式粉砕によって得られたゲルを室温で5分間
超音波処理した後、マイクロトラック(商品名「MMI
ISRA」日機装(社)製)を用いて測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】図1は実施例6の乾燥水酸化アルミニウム
ゲルの粒度分布を測定した特性図であり、図2は同様に
比較例6の乾燥水酸化アルミニウムゲルの粒度分布を示
す特性図である。これらの図における棒グラフは各粒径
の分布頻度を、折線グラフは各粒径の分布の累積を示
し、横軸が対数表示の粒径、左側の縦軸が分布頻度、右
側の縦軸が分布の累積となっている。また、表3及び表
4はこれらの図を作成するための実施例6及び比較例6
における粒径の測定数値及び要約データを示す。要約デ
ータにおける10%、50%、90%はこれらの値の平
均粒度である。これらの図及び数値の比較から比較例に
比べ、実施例の粒度が小さいほうに分布しているのがわ
かる。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【発明の効果】本発明の乾燥水酸化アルミニウムゲルは
乾燥前のゲルを湿式粉砕して、平均二次粒子径を4μm
としたのち、乾燥するため、合成時及び合成後の加水分
解を抑制でき、良好な安定性を有している。このため、
この乾燥水酸化アルミニウムゲルを制酸剤として用いる
ことにより、良好な制酸活性を有している。本発明の製
法はこの乾燥水酸化アルミニウムゲルを良好に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例6の粒度分布を示す特性図である。
【図2】比較例6の粒度分布を示す特性図である。
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (C
    2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金
    属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<x1 <
    0.2、yは0.01≦y<1、zは0<z<1、mは
    2≦m<10の数を示し、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項2】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (C
    2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、
    x1 は0<x1 <0.2、yは0.01≦y<1、mは
    2≦m<10の数を示す。)で表されることを特徴とす
    る乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項3】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al2
    3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のア
    ルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<
    x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、yは0.01≦y
    <1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、
    0<x1 +x2 <1であり、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項4】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al2
    3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカ
    リ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x2 <1である。)で表されることを特
    徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項5】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al2
    3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のア
    ルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<
    x1 <0.2、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y
    <1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、
    0<x1 +x3 <1であり、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項6】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al2
    3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカ
    リ金属、x1 は0<x1 <0.2、x3 は0<x3 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x3 <1である。)で表されることを特
    徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項7】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(Mg
    O)X3Al2 3 (CO2 y z ・mH2O(式中、
    Mは1価のアルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示
    し、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、x
    3 は0<x3 <1、yは0.01≦y<1、zは0<z
    <1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2 +
    x3 <1であり、0.1≦y+z<1である。)で表さ
    れることを特徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項8】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(Mg
    O)X3Al2 3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは
    1価のアルカリ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2 は
    0<x2 <1、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y
    <1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2 +
    x3 <1である。)で表されることを特徴とする乾燥水
    酸化アルミニウムゲル。 【請求項1】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (C
    2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金
    属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<x1 <
    0.2、yは0.01≦y<1、zは0<z<1、mは
    2≦m<10の数を示し、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項2】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (C
    2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、
    x1 は0<x1 <0.2、yは0.01≦y<1、mは
    2≦m<10の数を示す。)で表されることを特徴とす
    る乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項3】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al2
    3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のア
    ルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<
    x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、yは0.01≦y
    <1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、
    0<x1 +x2 <1であり、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項4】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al2
    3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカ
    リ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x2 <1である。)で表されることを特
    徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項5】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al2
    3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のア
    ルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<
    x1 <0.2、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y
    <1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示し、
    0<x1 +x3 <1であり、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表されることを特徴とする乾燥水酸化アルミニ
    ウムゲル。 【請求項6】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al2
    3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカ
    リ金属、x1 は0<x1 <0.2、x3 は0<x3 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x3 <1である。)で表されることを特
    徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項7】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(Mg
    O)X3Al2 3 (CO2 y z ・mH2O(式中、
    Mは1価のアルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示
    し、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、x
    3 は0<x3 <1、yは0.01≦y<1、zは0<z
    <1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2 +
    x3 <1であり、0.1≦y+z<1である。)で表さ
    れることを特徴とする乾燥水酸化アルミニウムゲル。 【請求項8】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μm
    以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(Mg
    O)X3Al2 3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは
    1価のアルカリ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2 は
    0<x2 <1、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y
    <1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2 +
    x3 <1である。)で表されることを特徴とする乾燥水
    酸化アルミニウムゲル。 【請求項9】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イオ
    ン供給化合物と、2価以上の有機酸及び/又はその有機
    酸塩とをpH5〜10の条件下で反応させた後、湿式粉
    砕を行って平均二次粒子径を4μm以下とし、その後、
    乾燥することを特徴とする請求項1記載の乾燥水酸化ア
    ルミニウムゲルの製法。 【請求項10】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物とをpH5〜10の条件下で反応させた
    後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm以下と
    し、その後、乾燥することを特徴とする請求項2記載の
    乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項11】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物と、2価以上の有機酸及び/又はその有
    機酸塩とをpH5〜10の条件下で反応させ、得られた
    ゲルの1価のアルカリ金属をCa+2でイオン交換した
    後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm以下と
    し、その後、乾燥することを特徴とする請求項3記載の
    乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項12】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物をpH5〜10の条件下で反応させ、得
    られたゲルの1価のアルカリ金属をCa+2でイオン交換
    した後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm以下
    とし、その後、乾燥することを特徴とする請求項4記載
    の乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項13】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物と、2価以上の有機酸及び/又はその有
    機酸塩とをpH5〜10の条件下で反応させ、得られた
    ゲルの1価のアルカリ金属をMg+2でイオン交換した
    後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm以下と
    し、その後、乾燥することを特徴とする請求項5記載の
    乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項14】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物をpH5〜10の条件下で反応させ、得
    られたゲルの1価のアルカリ金属をMg+2イオン交換し
    た後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm以下と
    し、その後、乾燥することを特徴とする請求項6記載の
    乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法 【請求項15】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物と、2価以上の有機酸及び/又はその有
    機酸塩とをpH5〜10の条件下で反応させ、得られた
    ゲルの1価のアルカリ金属をCa+2及びMg+2でイオン
    交換した後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径を4μm
    以下とし、その後、乾燥することを特徴とする請求項7
    記載の乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項16】 可溶性アルミニウム化合物と、炭酸イ
    オン供給化合物とをpH5〜10の条件下で反応させ、
    得られたゲルの1価のアルカリ金属をCa+2及びMg+2
    でイオン交換した後、湿式粉砕を行って平均二次粒子径
    を4μm以下とし、その後、乾燥することを特徴とする
    請求項8記載の乾燥水酸化アルミニウムゲルの製法。 【請求項17】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (CO
    2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金
    属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0<x1 <
    0.2、yは0.01≦y<1、zは0<z<1、mは
    2≦m<10の数を示し、0.1≦y+z<1であ
    る。)で表される乾燥水酸化アルミニウムゲルを有効成
    分として含有することを特徴とする制酸剤。 【請求項18】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)x1Al2 3 (CO
    2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアルカリ金属、x
    1 は0<x1 <0.2、yは0.01≦y<1、mは2
    ≦m<10の数を示す。)で表される乾燥水酸化アルミ
    ニウムゲルを有効成分として含有することを特徴とする
    制酸剤。 【請求項19】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al
    2 3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価の
    アルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0
    <x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、yは0.01≦
    y<1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x2 <1であり、0.1≦y+z<1で
    ある。)で表される乾燥水酸化アルミニウムゲルを有効
    成分として含有することを特徴とする制酸剤。 【請求項20】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2Al
    2 3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアル
    カリ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x2 <1である。)で表される乾燥水酸
    化アルミニウムゲルを有効成分として含有することを特
    徴とする制酸剤。 【請求項21】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al
    2 3 (CO2 y z ・mH2 O(式中、Mは1価の
    アルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を示し、x1 は0
    <x1 <0.2、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦
    y<1、zは0<z<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x3 <1であり、0.1≦y+z<1で
    ある。)で表される乾燥水酸化アルミニウムゲルを有効
    成分として含有することを特徴とする制酸剤。 【請求項22】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(MgO)X3Al
    2 3 (CO2 y ・mH2 O(式中、Mは1価のアル
    カリ金属、x1 は0<x1 <0.2、x3 は0<x3 <
    1、yは0.01≦y<1、mは2≦m<10の数を示
    し、0<x1 +x3 <1である。)で表される乾燥水酸
    化アルミニウムゲルを有効成分として含有することを特
    徴とする制酸剤。 【請求項23】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(M
    gO)X3Al2 3 (CO2 y z ・mH2 O(式
    中、Mは1価のアルカリ金属、Rは2価以上の有機酸を
    示し、x1 は0<x1 <0.2、x2 は0<x2 <1、
    x3 は0<x3 <1、yは0.01≦y<1、zは0<
    z<1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2
    +x3 <1であり、0.1≦y+z<1である。)で表
    される乾燥水酸化アルミニウムゲルを有効成分として含
    有することを特徴とする制酸剤。 【請求項24】 乾燥前のゲルの平均二次粒子径が4μ
    m以下であって、化学式(M2 O)X1(CaO)X2(M
    gO)X3Al2 3 (CO2 y ・mH2 O(式中、M
    は1価のアルカリ金属、x1 は0<x1 <0.2、x2
    は0<x2 <1、x3 は0<x3 <1、yは0.01≦
    y<1、mは2≦m<10の数を示し、0<x1 +x2
    +x3 <1である。)で表される乾燥水酸化アルミニウ
    ムゲルを有効成分として含有することを特徴とする制酸
    剤。
JP7061726A 1995-02-24 1995-02-24 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤 Pending JPH08231557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7061726A JPH08231557A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7061726A JPH08231557A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08231557A true JPH08231557A (ja) 1996-09-10

Family

ID=13179518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7061726A Pending JPH08231557A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08231557A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503299A (ja) * 1999-06-29 2003-01-28 アルベマール・コーポレーシヨン 水酸化アルミニウムの生成のためのプロセス
JP2010095398A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Kyowa Chem Ind Co Ltd 水酸化アルミニウムゲル粒子およびその製造方法
RU2475452C2 (ru) * 2008-08-19 2013-02-20 Киова Кемикал Индастри Ко., Лтд. Гелевая частица гидроксида алюминия и способ для изготовления таковых
WO2018229789A1 (en) * 2017-06-12 2018-12-20 Council Of Scientific & Industrial Research An inorganic base antacid compound with improved and novel properties
CN109399677A (zh) * 2018-12-10 2019-03-01 贵州博汇联润铝业有限公司 一种以铝质岩为原料细胞磨水磨晶种制备氢氧化铝方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503299A (ja) * 1999-06-29 2003-01-28 アルベマール・コーポレーシヨン 水酸化アルミニウムの生成のためのプロセス
RU2475452C2 (ru) * 2008-08-19 2013-02-20 Киова Кемикал Индастри Ко., Лтд. Гелевая частица гидроксида алюминия и способ для изготовления таковых
JP2010095398A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Kyowa Chem Ind Co Ltd 水酸化アルミニウムゲル粒子およびその製造方法
WO2018229789A1 (en) * 2017-06-12 2018-12-20 Council Of Scientific & Industrial Research An inorganic base antacid compound with improved and novel properties
CN109399677A (zh) * 2018-12-10 2019-03-01 贵州博汇联润铝业有限公司 一种以铝质岩为原料细胞磨水磨晶种制备氢氧化铝方法
CN109399677B (zh) * 2018-12-10 2021-04-13 贵州博汇联润铝业有限公司 一种以铝质岩为原料细胞磨水磨晶种制备氢氧化铝方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4539195A (en) Basic magnesium aluminum hydroxycarbonate
JP5424562B2 (ja) 水酸化セシウム溶液の製造法
JP3211215B2 (ja) 結晶質リン酸ジルコニウム化合物の製造方法
WO1991019692A2 (en) Calcium citrate malate composition
JPS5815030A (ja) 消石灰
JP2016195981A (ja) 吸着剤及び吸着剤の製造方法
JPH0841076A (ja) 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤
JPH08231557A (ja) 乾燥水酸化アルミニウムゲル及びその製法並びに制酸剤
JP3384412B2 (ja) 結晶質リン酸ジルコニウムの製造方法
JP3644051B2 (ja) 塩基性酢酸アルミニウム水溶液の製造方法
CA1220610A (en) Method of producing magaldrate
JPH09241019A (ja) 炭酸型ハイドロカルマイトの合成方法
JPS6365651B2 (ja)
JPS5832018A (ja) 塩基性硫酸アルミニウム及びその製造方法
US3514270A (en) Manufacture of bismuth magnesium aluminosilicate
JPS585174B2 (ja) 塩基性乳酸アルミニウムの製造方法
JPS5832019A (ja) 塩基性硫酸アルミニウムの製造方法
JPH09124493A (ja) 制酸剤及びその製法
JPH01320220A (ja) 水酸化マグネシウム及びその製造法
CA1243953A (en) High-density antacid powders
JPH06191854A (ja) 水中の遊離塩素の分解剤
US3523764A (en) Process for the manufacture of magnesium aluminosilicate for medical uses
US3514269A (en) Process for manufacture of dimagnesium aluminosilicate for medical uses
US3360345A (en) Dry heating process for preparation of antacid compounds
JPH10182149A (ja) 新規なCa・Mg複合炭酸塩類、その製造方法及び制酸剤