JPH06191854A - 水中の遊離塩素の分解剤 - Google Patents
水中の遊離塩素の分解剤Info
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- JPH06191854A JPH06191854A JP4356543A JP35654392A JPH06191854A JP H06191854 A JPH06191854 A JP H06191854A JP 4356543 A JP4356543 A JP 4356543A JP 35654392 A JP35654392 A JP 35654392A JP H06191854 A JPH06191854 A JP H06191854A
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Abstract
・・(1) [式中、M1 2+はMgおよびCaより選ばれた2価金属
の少くとも1種を示し、M2 +2はZn,Ni,Cu、お
よびFeより選ばれた2価金属の少くとも1種を示し、
M3+は3価金属を示し、A1-は1価アニオンの少くとも
1種を示し、A2-は2価のアニオンの少くとも1種を示
し、x,y1,y2およびmは0.1≦x≦0.7,0.
5<y1<1,0≦y2<0.5,0≦m≦1を示し、p
およびqはp+2q=xを満足する数字を示すがpは0
であることも出来る。A1-およびA-2のアニオンの合計
あたり10〜95モル%が還元性アニオンである]で表
わされるハイドロタルサイト系固溶体を有効成分として
含有する。
Description
剤に関する。本発明は、詳しくは、還元性アニオン含有
ハイドロタルサイト系固溶体を有効成分として含有して
なる、水中の遊離塩素の分解剤に関する。本発明による
遊離塩素の分解剤は水道水中に溶存する残留塩素の分解
に極めて有用である。
目的で添加された塩素が、遊離塩素として一般に0.5
〜1ppm残留している。この遊離塩素は、異臭味の発
生や水中の有機物との反応による発癌性トリクロロメタ
ン生成の原因となる。また水中の遊離塩素には酸化作用
があるので、使用対象物によっては悪影響を及ぼすこと
がある。
水に残留する塩素を有効に低減又は除去する必要があ
る。というのは、航空機構造材は酸化作用のある塩素に
弱く水道水の残留塩素で腐食されるからである。この為
航空機に使用される水道水は亜硫酸カルシウム等と接触
させて残留塩素を低減又は除去する方法が採用されて来
た。
解し、亜硫酸カルシウムが無くなるまで還元作用は持続
する。それ故、亜硫酸カルシウムが溶存した水道水を飲
むと亜硫酸カルシウムが生体内で有害に作用する危険性
があった。
素分解剤で処理することが望まれていた。
の有した上記のような諸欠点を取り除いた分解剤の提供
を目的とする。本発明の更なる目的は生体と分全な、水
中の遊離塩素の分解剤を提供することにある。
た2価金属の少くとも1種を示し、M2 2+はZn、M
n、Ni、CuおよびFeよりなる群から選ばれた2価
金属の少くとも1種を示し、M3+は3価金属を示し、A
1-は1価のアニオンの少くとも1種を示し、A2-は2価
のアニオンの少くとも1種を示し、x、y1、y2および
mは下記の数を示し、 0.1≦x≦0.7、好ましくは0.25≦x≦0.3
3 0.5<y1<1、好ましくは0.6<y1<1 0≦y2<0.5、好ましくは0≦y2<0.4 0≦m≦1、好ましくは0≦m≦0.7 pおよびqは下記の式を満足する数を示すが、pは0で
あることができ、 p+2q=x A1-およびA2-のアニオンの合計あたり10〜95モル
%、好ましくは35〜95モル%、最も好ましくは50
〜95モル%が還元性アニオンである]で表わされるハ
イドロタルサイト系固溶体を有効成分として含有してな
る、水中の遊離塩素の分解剤が提供される。
1価のアニオンの例としては、F-、Cl-、Br-、N
O3 -、NO2 -、OH-、ClO4 -、OH-、HCO3 -、C
6H4(OH)COO-、
r-、NO3 -、NO2 -、CH3COO-およびHCO3 -が
好ましく、殊にF1、Cl-、Br-、NO3 -、NO2 -お
よびOH-が好適である。
例としては、CO3 --、SO4 --、SO3 --、S2O3 --、
--、SO4 --、SO3 --、S2O3 --および
3 --、S2O3 --が好適である。
ンの例としては、SO3 --、S2O3 --、NO2 -、PHO3
--(亜リン酸イオン)等を挙げることができる。SO3
--、S2O3 --およびNO2 -が好適であり、なかでもSO
3 --およびS2O3 --が好ましい。
ては、Al、Fe、Cr、Co、In等を挙げることが
できる。これらのなかでも、Alが特に好ましい。
下記式(1′)
の意味を有し、A1-はF-、Cl-、Br-、NO3 -、N
O2 -およびOH-よりなる群より選ばれた1価のアニオ
ンの少くとも一種を示し、A2-はSO4 --、CO3 --、S
O3 --およびS2O3 --よりなる群から選ばれた2価のア
ニオンの少くとも一種を示し、A1-およびA2-のアニオ
ンの合計あたり35〜95モル%が還元性アニオンであ
り、該還元性アニオンがSO3 --および/またはS2O3 -
-である]で示されるハイドロタルサイト系固溶体を挙
げることができる。
記式(1)に包含される上記式(1’)で表わされるハ
イドロタルサイト系固溶体は、式
造を有し、従って天然のハイドロタルサイトと類似の粉
末X線回析パターンを示す化合物である。但し、格子定
板はアニオン径および固溶体の一般法則に従って変化す
る。
一部Al3+で置換してプラス電荷を帯びた[Mg6Al2
(OH)16]2+の層間に、水分子と交換性のあるCO3
--を含んだ結晶構造を有している。
サイト系固溶体が水中の遊離塩素の分解に有効な理由
は、遊離塩素を含有する水と接触すると、結晶構造の層
間に侵入した水中の遊離塩素がSO3 --等の還元性アニ
オンによって還元されて無害のCl-となり、SO3 --等
の還元性アニオンは酸化され、SO4 --等の非還元性ア
ニオンに変るためと考えられる。
ルサイト系固溶体は、例えば、下記のイオン交換法また
は水和反応法等によって製造することができる。
ンを含有するハイドロタルサイト系化合物を反応により
合成し、次に、この合成物を還元性アニオンを含む水溶
液でイオン交換処理して、本発明の式(1)のハイドロ
タルサイト系固溶体を製造する。中間原料である上記ハ
イドロタルサイト系化合物は、所定の濃度及び組成比に
調整された、2価及び3価金属の1価アニオン化合物混
合水溶液に撹拌下温度20〜60℃でカ性ソーダ溶液を
注加してpHを9.0〜10.5、好ましくは9.0〜
9.5にして沈殿物を生成させ、濾過脱水して反応母液
と分離した後水洗して得られる。イオン交換処理は、得
られたハイドロタルサイト系化合物を還元性アニオンを
含む水溶液中に分散懸濁し80℃以下で6時間撹拌又は
静置することによりイオン交換処理は完結する。このイ
オン交換処理は、好ましくは不活性ガス雰囲気下で行わ
れる。イオン交換処理で用いられる還元性アニオンの最
適量は合成物の3価金属量に対するモル比(還元性アニ
オン/3価金属)で0.5〜2.0の範囲である。
3価の金属化合物としては塩化マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム、酢酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム、水酸化カルシウム、塩化亜
鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、塩化アルミニウム、硝酸アル
ミニウム、アルミン酸ソーダ、水酸化アルミニウム、等
の塩化物、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物を例示できる。
金属の酸化物固溶体を還元性アニオンを含む水溶液中で
水和反応させることにより本発明の式(1)のハイドロ
タルサイト系固溶体を得る。用いられる2価金属と3価
金属の酸化物固溶体としては、例えば炭酸イオン型ハイ
ドロタルサイト類化合物[(M1 2+)y1(M2 2+)y2]
1-xMx 3+(OH)2・CO3 2- x/2・mH2O、(式中M1
2+はMg又はCa、M2 2+はZn、Ni、Cu及びFe
より選ばれた2価金属の1種、M3+は3価金属を示し、
x、y1、y2及びmは各々0.10≦x≦0.66、
0.5<y1<1、0≦y2<0.5、0≦m≦1.0で
ある)を約500〜700℃で焼成して得られる物であ
る。酸化物固溶体の水和反応は該酸化物固溶体を還元性
アニオンを含む水溶液中で大気下又は好ましくは不活性
ガス雰囲気下で撹拌しながら、20〜170℃の温度
で、好ましくは20〜100℃の温度で2〜15時間維
持することで完了させ得る。
(1)のハイドロタルサイト系固溶体の粉末をそのまま
用いてもよいが、水の処理速度を大きくするため、粒状
等と適宜成形して持ちいる方が好ましい。
粉末の成形は、通常行われている転動造粒、押出し造粒
圧縮造粒、流動層造粒、撹拌造粒等で行い、結合剤とし
て結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ベーマイト
ゲル、水酸アパタイト、アルミナゾル、シリカゾル、ベ
ントナイト、珪藻土、セピオライト等を用いて、0.5
〜3.0mmの粒径に成形するのが好ましい。
明する。これ等の実施例においては、遊離塩素はオルト
トルイジン比色法によって測定法が、全く着色しない場
合は遊離塩素の量が0.01ppm未満〜0.00pp
mであることを示す。亜硫酸イオンの測定はヨウ素酸カ
リウムデンプン紙法によったが、その検出限界は50p
pmである。また、チオ硫酸イオンの測定はヨウ素アジ
化物反応法によったが、その検出限界は3ppmであ
る。
脱塩水(イオン交換水)に、亜硫酸ソーダ(Na2S
O3)60gを溶解し、次にこの溶液中にMg4.5Al2
(OH)14CO3・3.5H2Oなるハイドロタルサイト
化合物を600℃で2時間焼成して得られたマグネシウ
ム・アルミニウム酸化物固溶体50gを加え、撹拌して
分散懸濁させ、80℃で6時間水和反応を行なった。得
られた分散懸濁液を濾過・洗滌し付着水分をエチルアル
コールで置換後、110℃で3時間乾燥させた。乾燥後
100メッシュまで粉砕した。粉砕品は、X線回折、赤
外吸収スペクトル測定、化学分析よりMg−Al−SO
3系を主成分とする下記式のハイドロタルサイト系固溶
体であることが認められた。
0.107(SO4)0.015(CO3)0.01 5(oH)0.03・0.51H2
O 上記式において、還元性アニオンSO3 --の前記A1-お
よびA2-アニオンの合計あたりの割合は、0.107÷
(0.107+0.015+0.015+0.03)即
ち64.1モル%である。なお、SO4 --はSO3 --が酸
化されることにより、またCO3--は空気中および酸化
物固溶体に残存する微量CO2の混入により、固溶体中
に生成したものと推定される。
品の成形は、混練機で粉砕品に水を入れて練り、押出し
造粒法で粒径1mmに成形後110℃で6時間乾燥させ
た。成形品5.0gを直径3cmのガラス製カラムに入
れ0.5ppmの遊離残留塩素を含む水道水を0.06
l/分・cm2の流速で通した。
色法により遊離塩素を測定したが、成形品g当り28l
のオルトトリジン塩酸液で全く着色しなかった。また、
亜硫酸イオンをヨウ素酸カリウムデンプン紙で測定した
が、全く検出されなかった。 実施例2 反応槽に予め煮沸処理した脱塩水1lとチオ硫酸ナトリ
ウム(Na2S2O3・5H2O)118gを入れ、チッ素
雰囲気下で溶解する。得られた溶液の中に、実施例1と
同様として得られたマグネシウム・アルミニウム酸化物
固溶体50gを加え、分散撹拌し、80℃の温度で6時
間反応させた。生成した分散懸濁液を濾過洗滌し、付着
水分をエチルアルコールで置換後、110℃の温度で3
時間乾燥させた。乾燥後100メッシュまで粉砕した。
O3系を主成分とする下記式ハイドロタルサイト系固溶
体であることが認められた。
O4)0.01(CO3)0.015(oH)0.03・0.64H2O 上記式において、還元性アニオンの割合はA-1およびA
-2の合計あたり66.7モル%である得られたハイドロ
タルサイト系固溶体粉砕品の成形は、混練機で粉砕品及
び結合剤として結晶セルロースを総重量当り4%添加し
て、水と伴に練り押出し造粒法で粒径1mmに成形後、
110℃で6時間乾燥させた。
ラムに入れ0.5ppmの遊離塩素を含む水道水を0.
06l/分・cm2の流速で通した。
オルトトルイジン比色法により遊離塩素の量を測定した
が、成形品g当り90lのオルトトルイジン塩酸液で全
く着色しなかった。また、ヨウ素アジ化物反応法によっ
てチオ硫酸イオンを検査したが、全く検出されなかっ
た。
化アルミニウムの混合水溶液A液及び3.5モル/lカ
性ソーダ水溶液B液を調製する。オーバフロー付反応槽
に水1lを入れ撹拌しA液及びB液を定量ポンプを介し
て添加する。反応は反応pHは9.5±0.2、反応温
度は40±1に維持することによって行なった。得られ
た反応懸濁液を濾過、洗滌してケーキ状固形物を得た。
分析結果よりMg−Al−Cl系を主成分とする下記式
のハイドロタルサイト系固溶体であることが認められ
た。
O3)0.023・0.67H2O ケーキ状固形物約167g(乾燥物換算で50g相当)
を、0.2モル/l濃度の亜硫酸ナトリウム水溶液1l
に分散し、30℃の温度で1時間維持させる。濾過の洗
滌しエチルアルコールで付着水分を置換後、110℃の
温度で3時間乾燥させた。乾燥後100メッシュまで粉
砕した。
3系を主成分とする下記式のハイドロタルサイト系固溶
体であることが認められた。
O4)0.023(CO3)0.031Cl0.015・0.56H2O 上記式より明らかなように還元性アニオンSO3 --のA
-1およびA-2アニオンの合計当りの割合は、57.4モ
ル%であった。
品の成形には、混練機で粉砕品及び結合剤としてベーマ
イト・ゲルを総重量当り10%添加して、水と伴に練り
押出し造粒法で粒径1mmに成形後、110℃で6時間
乾燥させた。
ラムに入れ0.5ppmの遊離塩素を含む水を0.06
l/分・cm2の流速で通した。
色法により遊離塩素の量を測定したが、成形品g当たり
23lのオルトトルイジン塩酸液で全く着色しなかっ
た。また、ヨウ素酸カリウムデンプン紙によっても亜硫
酸イオンには全く検出されなかった。
0mlで溶解する。この中に、撹拌1つのCa(OH)
220g及びAl(OH)310.5gを添加混合し、9
0℃に加熱して4時間反応させた。反応懸濁液を濾過、
洗滌しエチルアルコールで付着水分を置換後110℃の
温度で3時間乾燥させた。乾燥後100メッシュまで粉
砕した。
オン層とアニオン及び結晶水の層が交互にくり返した層
状構造を有し、基本的にはハイドロタルサイト類化合物
と同様の結晶構造を持っている下記式のCa−Al−N
O3系固溶体であった。
O3)0.01・0.4H2O] 粉砕品20gを0.077モル/l濃度のチオ硫酸ナト
リウム水溶液700ml中に分散し、30℃の温度で3
0分間維持させた。濾過、洗滌しエチルアルコールで付
着水分を置換後、110℃の温度で3時間乾燥させた。
乾燥後100メッシュまで粉砕した。
2O3を主成分とする下記式のハイドロタルサイト系固溶
体であった。
0.122(NO3)0.017(SO4)0.005・(CO3)0.02・0.36
H2O 上記式より明らかなように還元性アニオンのA-1および
A-2の合計あたりの割合は74.4モル%であった。
品の成形には、混練機で粉砕品及び結合剤としてアルミ
ナゾルを総重量当り10%添加して練り押出し造粒法で
粒径1mmに成形後110℃で6時間乾燥させた。
ラムに入れ0.5ppmの遊離残留塩素を含む水道水を
0.06l/分・cm2の流速で通した。
色法により遊離塩素の量を測定したが、成形品g当り1
00lオルトトルイジン塩酸液で全く着色しなかった。
また、ヨウ素アジ化物反応法によってもチオ硫酸イオン
を検査法が全く検出されなかった。
酸アルミニウム及び0.05モル/l硝酸亜鉛の混合水
溶液(A液)及び3.5モル/lカ性ソーダ水溶液(B
液)を調製する。オーバフロー付反応槽に水1lを入れ
撹拌しA液及びB液を定量ポンプを介して添加する。反
応は、反応pHは9.5±0.1、反応温度は30℃±
1に維持することによって行なった。反応懸濁液を濾
過、洗滌してケーキ状固形物を得た。
よりMg−Zn−Al−NO3系を主成分とする下記式
のハイドロタルサイト系固溶体であることが認められ
た。
O3)0.27(CO3)0.03・0.5H2O 得られたケーキ状固形物約143g(乾燥物換算で50
g相当)を濃度0.2モル/lの亜硫酸ナトリウム水溶
液1lに分散し、30℃の温度で30分間維持させる。
次いで濾過、洗滌しエチルアルコールで付着水分を置換
後、110℃の温度で3時間乾燥させた。乾燥後100
メッシュまで粉砕した。
−SO3系を主成分とする下記式のハイドロタルサイト
系固溶体であることが認められた。
O3)0.107(SO4)0.014(CO3)0.04・(NO3)0.01・0.6
H2O 上式より明らかなように、還元性アニオンSO3 --のA
-1およびA-2の合計当りの割合は62.6モル%であっ
た。
品の成形では、混練機で粉砕品及び結合剤として水酸ア
パタイトを総重量当り15%添加して水と伴に練り押出
し造粒法で粒径1mmに成形後110℃で6時間乾燥さ
せた。
ラムに入れ0.5ppmの遊離残留塩素を含む水道水を
0.06l/分・cm2の流速で通した。
色法により遊離塩素の量を測定したが、成形品g当り2
6lのオルトトルイジン塩酸液で全く着色しなかった。
またヨウ素酸カリウムデンプン紙によっても亜硫酸イオ
ンは全く検出されなかった。
れた2価金属の少くとも1種を示し、 M2 2+はZn、Mn、Ni、CuおよびFeよりなる
群から選ばれた2価金属の少くとも1種を示し、 M3+は3価金属を示し、 A1−は1価のアニオンの少くとも1種を示し、 A2−は2価のアニオンの少くとも1種を示し、 x、y1、y2およびmは下記の数を示し、 0.1≦x≦0.7 0.5<y1<1 0≦y2<0.5 0≦m≦1 pおよびqは下記の式を満足する数を示すが、pは0で
あることができ、 p+2q=x A1−およびA2−のアニオンの合計あたり10〜95
モル%が還元性アニオンである]で表わされるハイドロ
タルサイト系固溶体を有効成分として含有してなる、水
中の遊離塩素の分解剤。
の有した上記のような諸欠点を取り除いた分解剤の提供
を目的とする。本発明の更なる目的は生体に安全な、水
中の遊離塩素の分解剤を提供することにある。
Br−、NO3 −、NO2 −、CH3COO−およびH
CO3 −が好ましく、殊にF− 、Cl−、Br−、NO
3 −、NO2 −およびOH−が好適である。
造を有し、従って天然のハイドロタルサイトと類似の粉
末X線回析パターンを示す化合物である。但し、格子定
数はアニオン径および固溶体の一般法則に従って変化す
る。
脱塩水(イオン交換水)に、亜硫酸ソーダ(Na2SO
3)60gを溶解し、次にこの溶液中にMg4.5Al
2(OH)13 CO3・3.5H2Oなるハイドロタル
サイト化合物を600℃で2時間焼成して得られたマグ
ネシウム・アルミニウム酸化物固溶体50gを加え、撹
拌して分散懸濁させ、80℃で6時間水和反応を行なっ
た。得られた分散懸濁液を濾過・洗滌し付着水分をエチ
ルアルコールで置換後、110℃で3時間乾燥させた。
乾燥後100メッシュまで粉砕した。粉砕品は、X線回
折、赤外吸収スペクトル測定、化学分析よりMg−Al
−SO3系を主成分とする下記式のハイドロタルサイト
系固溶体であることが認められた。
(SO3)0.107(SO4)0.005(CO3)
0.015(OH)0.03・0.51H2O 上記式において、還元性アニオンSO3 −−の前記A
1−およびA2−アニオンの合計あたりの割合は、0.
107÷(0.107+0.015+0.015+0.
03)即ち64.1モル%である。なお、SO4 −−は
SO3 −−が酸化されることにより、またCO3−−は
空気中および酸化物固溶体に残存する微量CO2の混入
により、固溶体中に生成したものと推定される。
00mlで溶解する。この中に、撹拌しつつのCa(O
H)220g及びAl(OH)310.5gを添加混合
し、90℃に加熱して4時間反応させた。反応懸濁液を
濾過、洗滌しエチルアルコールで付着水分を置換後11
0℃の温度で3時間乾燥させた。乾燥後100メッシュ
まで粉砕した。
Claims (6)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 [(M1 2+)y1(M2 2+)y2]1-xMx 3+(OH)2Ap 1-Aq 2-・mH112O ・・・・・(1) [式中、M1 2+はMgおよびCaよりなる群から選ばれ
た2価金属の少くとも1種を示し、 M2 2+はZn、Mn、Ni、CuおよびFeよりなる群
から選ばれた2価金属の少くとも1種を示し、 M3+は3価金属を示し、 A1-は1価のアニオンの少くとも1種を示し、 A2-は2価のアニオンの少くとも1種を示し、 x、y1、y2およびmは下記の数を示し、 0.1≦x≦0.7 0.5<y1<1 0≦y2<0.5 0≦m≦1 pおよびqは下記の式を満足する数を示すが、pは0で
あることができ、 p+2q=x A1-およびA2-のアニオンの合計あたり10〜95モル
%が還元性アニオンである]で表わされるハイドロタル
サイト系固溶体を有効成分として含有してなる、水中の
遊離塩素の分解剤。 - 【請求項2】 A-1がF-、Cl-、Br-、NO3 -、N
O2 -、OH-、CH3COO-およびHCO3 -よりなる群
から選ばれた1価アニオンの少くとも1種を示し、A-2
がCO3 --、SO4 --、SO3 --、S2O3 --および 【化2】 よりなる群から選ばれた2価のアニオンの少くとも1種
を示す請求項1記載の分解剤。 - 【請求項3】 還元性アニオンがSO3 2-およびS2O3
2-よりなる群から選ばれた2価アニオンの少くとも1種
である請求項1〜2の何れかに記載の分解剤。 - 【請求項4】 M3+がAlである請求項1〜3の何れか
に記載の分解剤。 - 【請求項5】 ハイドロタルサイト系固溶体が式
(1′) 【化3】 (M1 2+)1-xAlx(OH)2Ap 1-Aq 2-・mH2O・・・(1′) [式中、M1 2+、x、p、qおよびmは請求項1に記載
の意味を有し、A1-はF-、Cl-、Br-、NO3 -、N
O2 -およびOH-よりなる群より選ばれた1価のアニオ
ンの少くとも一種を示し、A2-はSO4 --、CO3 --、S
O3 --およびS2O3 --よりなる群から選ばれた2価のア
ニオンの少くとも一種を示し、A1-およびA2-のアニオ
ンの合計あたり35〜95モル%が還元性アニオンであ
り、該還元性アニオンがSO3 --および/またはS2O3 -
-である]で示される請求項4記載の分解剤。 - 【請求項6】 水道水中の遊離塩素の分解に用いられる
請求項1記載の分解剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356543A JP2909336B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 水中の遊離塩素の分解剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356543A JP2909336B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 水中の遊離塩素の分解剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191854A true JPH06191854A (ja) | 1994-07-12 |
JP2909336B2 JP2909336B2 (ja) | 1999-06-23 |
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ID=18449558
Family Applications (1)
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- 1992-12-22 JP JP4356543A patent/JP2909336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09313928A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Kaisui Kagaku Kenkyusho:Kk | 酸化防止剤 |
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KR100706591B1 (ko) * | 1999-10-18 | 2007-04-11 | 교와 가가꾸고교 가부시키가이샤 | 수성 잉크용 염료 정착제, 잉크젯 기록 매체 및 다공질하이드로탈사이트 화합물 |
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