JPH08231407A - 抗ホルモン療法剤wk4028a、b、c及びd並びにその製造法 - Google Patents

抗ホルモン療法剤wk4028a、b、c及びd並びにその製造法

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JPH08231407A
JPH08231407A JP7041922A JP4192295A JPH08231407A JP H08231407 A JPH08231407 A JP H08231407A JP 7041922 A JP7041922 A JP 7041922A JP 4192295 A JP4192295 A JP 4192295A JP H08231407 A JPH08231407 A JP H08231407A
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magnetic resonance
nuclear magnetic
methanol
mhz
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Application number
JP7041922A
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Inventor
Satoshi Omura
智 大村
Hiroki Komiyama
寛機 小宮山
Masahiko Hayashi
正彦 林
Satoshi Takamatsu
智 高松
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Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シオノギカルシノーマ115(SC115)
細胞の増殖を抑制せしめる血管新生阻害活性を高めるも
のである。 【構成】 ストレプトマイセス属に属する生産菌を培地
に培養して培養物中に抗生物質WK4028A、B、C
およびDを蓄積せしめ、該培養物からWK4028A、
B、CおよびDを採取することを特徴とする生理活性物
質WK4028A、B、CおよびDが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シオノギカルシノーマ
115(SC115)細胞の増殖を抑制する新規化合物
WK4028A、B、C及びD物質並びにその製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アンドロゲンは前立腺の発育や機能を支
配しているが* 、高齢者に急増する前立腺肥大症の発症
やその後の進行にも関与ている。前立腺癌は欧米では癌
死の2〜3位となっており、日本でも次第に増加傾向に
ある。*; 島崎淳、秋元晋、鈴木啓悦、「前立腺疾患の
ホルモン依存性」、臨床検査、38、pp.635−6
41(1994)。
【0003】前立腺癌の治療においてホルモン療法が一
般に行われているが、性腺機能の衰えあるいは心疾患な
どの副作用がある**。また、ホルモン療法以外では殺細
胞をもった薬剤が使用されているが、骨髄毒性あるいは
消化管毒性などの重篤な副作用が現れている。**;大
石賢二、「前立腺癌のホルモン療法の問題点」、癌と化
学療法、21、pp.1928−1933(199
4)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにステロイ
ドホルモンが関与する腫瘍は、腫瘍発生の因果関係が比
較的よく判っているので、対策を考えやすいのである
が、完全な治癒には未だ至っているとは言い難い。従っ
て完全な治癒を目指す薬物の出現が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な性
活性物質の探索を目的として種々の土壌から菌株WK−
4028を分離し、その生産する代謝産物について研究
を続けた結果、新たに採取された土壌から分離した菌株
WK−4028の培養物中に、シオノギカルシノーマ1
15細胞の増殖を抑制する物質が産生されることを見出
した。
【0006】次いで、該培養物から該有効物質を分離、
精製し、その理化学的性質を有する物質は他に見当たら
ないことから、この物質をWK4028A、B、C及び
D物質と呼称した。本発明は、かかる知見に基づいて完
成されたものである。さらに、WK4028C及びD物
質にはウシ肺動脈血管内皮細胞の管腔形成作用すなわち
血管新生阻害活性が見られた。
【0007】本発明は後記の理化学的性質を有するWK
4028A、B、C及びDに関するものであり、更にま
た、ストレプトマイセス属に属するWK4028A、
B、C及びD生産菌を培地に培養し、培養物中に抗生物
質WK4028A、B、C及びD0蓄積せしめ、該培養
物からWK4028A、B、C及びDを採取することを
特徴とする生理活性物質WK4028A、B、C及びD
製造法に関するものである。
【0008】本発明の生理活性物質WK4028A、
B、C及びD(以下、WK4028類と総称することが
ある)を生産するために使用される菌株としては、1例
として、本発明者らによって新たな土壌から分離された
ストレプトミセス エスピーWK−4028株が挙げら
れる。
【0009】上記の物質を生産する能力を有する微生物
(以下、WK−4028生産菌と称する)はストレプト
ミセス属に属するが、本発明においてはWK−4028
A、B、C及びD生産能を有するものであればよく、特
に制限されることはない。例えば、本発明者らが分離し
たストレプトミセス エスピー WK−4028菌株は
本発明の最も有効に使用され得る菌株の一例であつて、
本菌株の菌学的性状を示すと以下の通りである。
【0010】I.形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地で良く発達し、分断は観察され
ない。気菌糸はスターチ無機塩寒天培地、オートミール
寒天培地などで豊富に着生し、グレー系の色調を呈す
る。顕微鏡下での観察では気菌糸上に20個以上の胞子
の連鎖が認められる。その形態はゆるいらせん状で、胞
子の大きさは、0.85×0.68μmで円筒状であ
る。胞子の表面は平滑である。菌核、胞子のう及び遊走
子は見い出されない。
【0011】II.各種培地上での性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴツトリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マテイック・バクテリオロジー、16巻、313頁、1
966年)によつて調べた本生産菌の培養性状を下記の
表1および表2に示す。色調は標準色として、カラー・
ハーモニー・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレ
ーション・オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用
いて決定し、色票名とともに括弧内にそのコードを併せ
て記した。以下は特記しない限り、各種培地上で27
℃、14日間培養した場合の観察の結果である。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】III .生理学的諸性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陰性 (ロ)ペプトン・イースト・鉄寒天 陰性 (ハ)トリプトン・イースト液 陰性 (2)チロシナーゼ反応 陰性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陰性 (5)ゼラチンの液化(21〜23℃) 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地)
【0015】(6)スターチの加水分解
陽性 (7)脱脂乳の凝固(37℃) 陽性 (8)脱脂乳のペプトン化(37℃) 陽性 (9)生育温度範囲 13〜38℃ (10)炭素源の利用性(プリーダム・ゴットリーブ寒
天培地) 利用する:グルコース、キシロース、マンノース、イノ
シトール やや利用する:アラビノース、フラクトース、ラムノー
ス 利用しない:、メリビオース、シュクロース、ラフィノ
ース (11)セルロースの分解 陰性
【0016】IV. 細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上、本
菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁
中のジアミノピメリン酸はLL型である。胞子連鎖の形
態はゆるいらせん状で、10個以上の長い胞子鎖を形成
する。胞子の表面は平滑である。各種培地上の諸性質と
しては、栄養菌糸は黄色あるいは茶色の色調を呈し、気
菌糸はグレー系の色調を呈する。可溶性色素は産生しな
い。
【0017】これらの結果から、本菌株はストレプトミ
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージーズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
イブ・バクテリオロジー、第8版、748〜829頁、
1974年)によるブルーシリーズに属する菌種である
と考えられる。
【0018】したがって、本菌株をストレプトミセス属
に属する菌株と同定し、ストレプトミセス エスピー
(Streptomyces sp.)WK−4028
と命名した。なお、本菌株は、ストレプトミセス エス
ピー WK−4028として工業技術院生命工学工業技
術研究所に寄託されている。寄託日は平成7年1月25
日で、受託番号はFERM P−14742である。
【0019】以上、WK−4028A,B,C及びDに
ついて説明したが、菌の一般的性状としての菌学上の性
状はきわめて変異し易く、一定したものではなく、自然
的にあるいは通常行われる紫外線照射または変異誘導
体、例えばN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグ
アジン、エチルメタンスルホネートなどを用いる人工的
変異手段により変異することは周知の事実であり、この
ような人工的変異株は勿論、自然変異株も含め、ストレ
プトミセス属に属し、WK−4028類を生産する能力
を有する菌株はすべて本発明に使用することができる。
【0020】また、細胞融合、遺伝子操作などの細胞工
学的に変異させた菌株も本発明のWK−4028生産菌
として包含される。本発明においては、先ずストレプト
ミセス属に属するWK4028類生産菌が適当な培地に
培養される。本菌の培養においては、通常の放線菌の培
養方法が一般に適用される。培地としては同化し得る炭
素源、消化し得る窒素源、さらに必要に応じ無機塩など
を含有させた栄養培地が用いられる。
【0021】同化し得る炭素源としては、例えばブドウ
糖、糖密、澱粉、デキストリン、セルロース、コーン・
スティープ・リカー、グリセリン、有機酸等が単独また
は組み合わせて使用できる。消化し得る窒素栄養源とし
ては、例えばペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵
母、大豆粉、コーン・スティープ・リカー、綿実粕、カ
ゼイン、大豆蛋白分解物、アミノ酸、尿素などの有機窒
素源、硝酸塩、アンモニウム塩などの無機窒素化合物が
単独または組合せて使用できる。
【0022】更に、必要に応じてナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩などの
無機塩類が添加される。更に又、培地には、必要に応じ
て、本菌の生育やWK4028類の生産を促進する微量
栄養素、発育促進物質、前駆物質を適当に添加してもよ
い。
【0023】培養は通常振とうまたは通気攪拌培養など
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培地のpHは中性付近で培養を行う
のが好ましい。培養温度は20〜37℃でも行い得る
が、通常は24〜30℃、好ましくは27℃付近に保つ
のがよい。培養時間は、液体培養の場合、通常3〜6日
培養を行うと、本化合物類が精製蓄積される。好ましく
は培養中のWK4028類の蓄積量が最大に達したとき
に培養を終了すればよい。
【0024】これらの培養組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用してもよい。
【0025】このようにして得られた培養物中に蓄積さ
れたWK4028類は培養濾液および培養菌体中に含ま
れているので、培養物を必要に応じて濾過補助剤、例え
ばセライト、ハイフロースーパーセルなどを加えて濾過
するか、または遠心分離して培養濾液と菌体とに分離
し、夫々から有効物質を有機溶媒抽出し、培養濾液と菌
体の有機溶媒抽出物を濃縮したものの混合物からWK4
028類を採取するのが有利である。
【0026】また培養濾液及び菌体を分離しないでその
まま非親水性有機溶媒により抽出することができる。ま
たWK4028類の含有量が培養濾液と菌体のどちらか
に極端に多いときはその多いほうから抽出してもよい。
WK4028類を分類精製するためには、通常、培養濾
液と菌体の有機溶媒抽出物を濃縮した物の混合物または
それぞれ非親水性溶媒、例えば酢酸エチル、クロロホル
ムで抽出することにより、WK4028類が有機溶媒に
転溶される。
【0027】このようにして得られた有機溶媒層は、必
要に応じ種々の脱水剤、例えば無水硫酸ナトリウム、ビ
ーズゲルなどを加えて脱水された後、減圧下で有機溶媒
が留去される。この濃縮操作においてWK4028類は
安定な物質であるが、通常加熱温度を50℃以下となる
ように行うのが好ましい。残渣にヘキサン、石油エーテ
ルなどの有機溶媒を加えてWK4028類を沈澱させる
ことができる。
【0028】得られた沈澱物は数回ヘキサンなどで洗浄
後、吸引濾過または遠心分離によりWK4028類の粗
成物を採取することができる。上記の粗成物をさらに精
製するためには、WK4028類と混雑物との溶解度の
差や混じり合わない二液相関の分配の差や各種吸着単体
に対する吸着力の差を利用した多くの手段が可能であ
る。特にクロマトグラフイーはWK4028類の精製に
有効な方法である。
【0029】WK4028類の精製に有効なクロマトグ
ラフイーは、シリカゲル、アルミナ、活性炭セルロー
ス、ヒドロキシアパタイトHP−20などの吸着樹脂な
どによる吸着クロマトグラフイー、シラン化シリカゲ
ル、オクタデシルシラン化シリカゲルなどを用いる逆相
クロマトグラフイー、セファデックスLH−20、トヨ
パールなどを用いる分子ふるいにもとずくゲル濾過クロ
マトグラフイー等を用いるイオン交換クロマトグラフイ
ーなどが挙げられる。
【0030】WK4028類はこれらのクロマトグラフ
イーや電気泳動、向流分配、限外濾過などの手段を、単
独あるいは任意の順序にて組合せまたは反復して用いる
ことにより分離精製することができる。例えば上記粗成
物を少量のクロロホルムに溶かし、シリカゲルに吸着さ
せ、クロロホルム−アセトン系混合溶液を用いてカラム
クロマトグラフイーを行い、その活性画分を減圧濃縮
後、少量のメタノールに溶かし、これをメタノールで分
子ふるいに基づくゲル濾過クロマトグラフイーを行うと
によりWK4028類を分離精製することができる。
【0031】次に、WK4028類の理化学的性質およ
び生物学的性質びついて述べる。 WK−4028A (1)元素組成:C11112 N(高分解能マススペク
トルによる) (2)融点:189〜191℃ (3)分子量:189(高速原子衝撃マススペクトルに
よる):190.0879(HR Pos.FAB−M
S(m/z) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図1に
示すとおり、少なくとも205(肩)、222、246
(肩)、346nm付近に特徴的な吸収を有する
【0032】(5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウ
ム法):図2に示すとおり、少なくとも3200、17
16、1657、1612、1425、1120cm-1
付近に特徴的な吸収を有する (6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である
【0033】(7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロ
ロホルム中、270MHz):図3に示す通りである (8)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
67.8MHz):図4に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
【0034】WK−4028B (1)元素組成:C111313N(高分解能マススペク
トルによる) (2)融点:168〜170℃ (3)分子量:191(高速原子衝撃マススペクトルに
よる):192.1029(HR Pos.FAB−M
S(m/z) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図5に
示す通り、少なくとも205、235、301nm付近
に特徴的な吸収を有する
【0035】(5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウ
ム法):図6に示すとおり、少なくとも3250、16
51、1608、1554、1421、1255cm-1
付近に特徴的な吸収を有する (6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である。
【0036】(7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロ
ロホルム中、270MHz):図7に示す通りである (8)13H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
67.8MHz):図8に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
【0037】WK−4028C (1)元素組成:C1111ON(高分解能マススペクト
ルによる) (2)分子量:173(高速原子衝撃マススペクトルに
よる):174.0909(HR Pos.FAB−M
S(m/z) (3)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図9に
示すとおり、少なくとも205、231、296nm付
近に特徴的な吸収を有する
【0038】(4)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウ
ム法):図10図に示すとおり、少なくとも1718、
1419、1286、1190cm-1付近に特徴的な吸
収を有する (5)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である
【0039】(6) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロ
ロホルム中、270MHz):図11に示す通りである (7)13H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
67.8MHz):図12に示す通りである (8)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
【0040】WK−4028D (1)元素組成:C1111ON(高分解能マススペクト
ルによる) (2)融点:165〜169℃ (3)分子量:173(高速原子衝撃マススペクトルに
よる):174.0921(HR Pos.FAB−M
S(m/z)
【0041】(4)紫外線吸収スペクトル(メタノール
中):図13に示すとおり、少なくとも203、21
9、240、262、267、324nm付近に特徴的
な吸収を有する (5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法):図1
4に示すとおり、少なくとも1716.3、1458、
1294、1194cm-1付近に特徴的な吸収を有する
【0042】(6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、
アセトン、酢酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メ
タノール、エタノール、クロロホルム及びベンゼンに可
溶である (7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
270MHz):図15図に示す通りである (8)13核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、6
7.8MHz):図16に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
【0043】WK4028類の生物学的活性 SC115細胞に対する増殖阻害活性 男性ホルモンであるテストステロン存在下で増殖が促進
されるマウス乳癌由来細胞株SC115を用いてWK4
028類の抗アンドロゲン活性を試験した。ウシ胎児血
清5%を含むGIT培地に懸濁したSC115細胞2×
104 個を96穴のマイクロプレートの各穴に播き、C
2 インキュベーター内で37℃で1日間培養する。
【0044】次いで、各濃度に希釈したWK4028類
と10-7Mのテストステロン溶液を添加し、また、対照
として生理食塩緩衝液を同量添加し、さらに6日間培養
後、増殖細胞数を測定した。生細胞の測定はMTT(K
odak社製)包に従って測定した。その結果は、以下
表3に示すとおりである。抗アンドロゲン活性はSC1
15細胞のテストステロン依存性増殖に対するWK40
28類の増殖阻害能を指標とした。
【0045】
【表3】
【0046】WK4028類の血管新生阻害活性 ウシ肺動脈由来血管内皮細胞(以下、CPAEと略す)
を用いてWK4028類の血管新生阻害活性を試験し
た。CPAE(2×105 個)にコラーゲンを加え、調
製したコラーゲンゲル−CPAE混合懸濁液を96穴の
マイクロプレートの各穴に播き、37℃で30分間保温
する。これにウシ胎児血清20%を含むMEM培地を加
えて後、各濃度に調整したWK4028類を加え、さら
に3日間培養する。対照として、WK4028類溶液の
代わりに生理食塩緩衝を同量くわえた。培養後、位相差
顕微鏡を用いてCPAEの毛細管様の管腔形成の状態を
観察する。次いで、コラゲナーゼを加え、1日間培養
後、CPAEの生育率をクリスタルバイオレット染色法
により算出する。血管新生阻害活性を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】次に、本発明WK4028A、B、Cおよ
びDの核磁気共鳴スペクトル( 1H−NMR)および質
量分析(MS)を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】次に、本発明WK4028A、C及びDの
核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR(CDCl3)及び
WK4028Bの核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR
(CD3 OD)を表6に示す。
【0051】
【表6】
【0052】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、これによつて限定されるものではない。 WK4028類の培養による製造:500ml容三角フ
ラスコにグルコース0.1%、デンプン2.4%、ペプ
トン0.3%、酵母エキス0.5%、肉エキス0.3
%、炭酸カルシウム0.4%を含む液体培地(pH7.
0)100mlを滅菌し、これにデンプン1.0%、N
Zアミン0.3%、酵母エキス0.1%、肉エキス0.
1%、炭酸カルシウム0.3%、寒天1.0%を含む寒
天斜面培地上に27℃、6日間培養したストレプトマイ
セスWK4028(FERM P−14742)の斜面
培養から一白金耳を接種し、毎分220回転するロータ
リーシェーカーで27℃で72時間振とう培養して種母
を得た。
【0053】次に30L容ジャーファメンターの澱粉
2.4%、グルコース0.1%、ペプトン0.3%、酵
母エキス0.5%、肉エキス0.3%、炭酸カルシウム
0.4%、セカード(100メッシュ)0.5%、トレ
ースメタル適量を含む培地20リットルを仕込み、滅菌
した後、上記方法で得られた種母400mlを無菌的に
移植し、通気攪拌培養して培養種母約20リットルを得
た。この培養液に酢酸エチルを加えて充分攪拌した後、
遠心分離により酢酸エチル抽出液を分離した。
【0054】この酢酸エチル層をあらかじめクロロホル
ムで充填された内径30mm、長さ390mmのシリカ
ゲル(70〜230メッシュ、メルク社)カラムに吸着
せしめ、クロロホルム−アセトン混合溶媒で溶出するこ
とによるクロマトグラフイーを行った。得られた活性画
分を減圧濃縮してWK4028類を含む87mgの粗物
質Iを得た。
【0055】次いで、WK4028類を含む粗物質Iを
シリカゲル(230〜400メッシュ、メルク社)をあ
らかじめクロロホルムで充填されたカラムを用いたカラ
ムクロマトグラフイーを行った。カラムは内径15m
m、長さ130mmのものを用い、少量のクロロホルム
に溶解した粗精製品Iを通導し、クロロホルム−アセト
ン混合溶媒にて展開溶出せしめ、WK4028Aの純品
25mgおよびWK4028B〜Dを含む粗物質IIを3
0mg得た。
【0056】さらにWK4028B〜Dを含む粗物質II
については、これを少量のメタノールに溶解し、高速液
体クロマトグラフイー(センシューパック・ペガシル、
φ20×250mm)にかけ、40%アセトニトリル溶
液を移動相として活性画分を分取することによりWK4
028B2.5mg、WK4028C1.8mg、WK
4028D1.2mgの純品をそれぞれ得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】WK−4028Aの紫外部吸収スペクトルであ
る。
【図2】WK−4028Aの赤外部吸収スペクトルであ
る。
【図3】WK−4028Aの 1H−核磁気共鳴スペクト
ルである。
【図4】WK−4028Aの13C核磁気共鳴スペクトル
である。
【図5】WK−4028Bの紫外部吸収スペクトルであ
る。
【図6】WK−4028Bの赤外部吸収スペクトルであ
る。
【図7】WK−4028Bの 1H−核磁気共鳴スペクト
ルである。
【図8】WK−4028Bの13C核磁気共鳴スペクトル
である。
【図9】WK−4028Cの紫外部吸収スペクトルであ
る。
【図10】WK−4028Cの赤外部吸収スペクトルで
ある。
【図11】WK−4028Cの 1H−核磁気共鳴スペク
トルである。
【図12】WK−4028Cの13C核磁気共鳴スペクト
ルである。
【図13】WK−4028Dの紫外部吸収スペクトルで
ある。
【図14】WK−4028Dの赤外部吸収スペクトルで
ある。
【図15】WK−4028Dの 1H−核磁気共鳴スペク
トルである。
【図16】WK−4028Dの13C核磁気共鳴スペクト
ルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 1/06 C12P 1/06 Z //(C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 1/06 C12R 1:465) (72)発明者 高松 智 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の理化学的性質を有する抗ホルモン療
    法剤WK4028A、B、C及びD。WK−4028A (1)元素組成:C11112 N(高分解能マススペク
    トルによる) (2)融点:189〜191℃ (3)分子量:189(高速原子衝撃マススペクトルに
    よる):190.0879(HR Pos.FAB/M
    S(m/z) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図1に
    示すとおり、少なくとも205(肩)、222、246
    (肩)、346nm付近に特徴的な吸収を有する (5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法):図2
    に示すとおり、少なくとも3200、1716、165
    7、1612、1425、1120cm-1付近に特徴的
    な吸収を有する (6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
    酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
    タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である (7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    270MHz):図3に示す通りである (8)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    67.8MHz):図4に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性W
    K−4028B (1)元素組成:C111313N(高分解能マススペク
    トルによる) (2)融点:168〜170℃ (3)分子量:191(高速原子衝撃マススペクトルに
    よる):192.1029(HR Pos.FAB/M
    S(m/z) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図5に
    示すとおり、少なくとも205、235、301nm付
    近に特徴的な吸収を有する (5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法):図6
    図に示すとおり、少なくとも3250、1651、16
    08、1554、1421、1255cm-1付近に特徴
    的な吸収を有する (6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
    酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
    タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である (7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    270MHz):図7に示す通りである (8)13H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    67.8MHz):図8に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性W
    K−4028C (1)元素組成:C1111ON(高分解能マススペクト
    ルによる) (2)分子量:173(高速原子衝撃マススペクトルに
    よる):174.0909(HR Pos.FAB/M
    S(m/z) (3)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図9に
    示すとおり、少なくとも205、231、296nm付
    近に特徴的な吸収を有する (4)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法):図1
    0図に示すとおり、少なくとも1718、1419、1
    286、1190cm-1付近に特徴的な吸収を有する (5)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
    酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
    タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である (6) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    270MHz):図11に示す通りである (7)13H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    67.8MHz):図12図に示す通りである (8)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性W
    K−4028D (1)元素組成:C1111ON(高分解能マススペクト
    ルによる) (2)融点:165〜169℃ (3)分子量:173(高速原子衝撃マススペクトルに
    よる):174.0921(HR Pos.FAB/M
    S(m/z) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図13
    に示すとおり、少なくとも203、219、240、2
    62、267、324nm付近に特徴的な吸収を有する (5)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法):図1
    4図に示すとおり、少なくとも1716.3、145
    8、1294、1194cm-1付近に特徴的な吸収を有
    する (6)溶剤に対する溶解性:水に難溶で、アセトン、酢
    酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
    タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶である (7) 1H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
    270MHz):図15に示す通りである (8)13核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、6
    7.8MHz):図16に示す通りである (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
  2. 【請求項2】 ストレプトマイセス属に属するWK40
    28A、B、C及びD生産菌を培地に培養し、培養物よ
    りWK4028A、B、CおよびD物質を蓄積せしめ、
    該培養物からWK4028A、B、CおよびD物質を採
    取することを特徴とする抗ホルモン療法剤WK4028
    A、B、CおよびDの製造法。
  3. 【請求項3】 ストレプトマイセス属に属し、WK40
    28A、B、C及びD物質を生産する能力を有する微生
    物が、ストレプトマイセス エスピー WK−4028
    (FERM P−14742)である請求項2記載の製
    造法。
  4. 【請求項4】 ストレプトマイセス属に属し、WK40
    28A、B、CおよびD物質を生産する能力を有する実
    質的に純粋な微生物。
  5. 【請求項5】 微生物がストレプトマイセス エスピー
    (Streptomyces sp.)WK−4028
    である請求項4に記載の微生物。
JP7041922A 1995-03-01 1995-03-01 抗ホルモン療法剤wk4028a、b、c及びd並びにその製造法 Pending JPH08231407A (ja)

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