JPH08231150A - エレベータの報知器点検制御装置 - Google Patents

エレベータの報知器点検制御装置

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JPH08231150A
JPH08231150A JP3724795A JP3724795A JPH08231150A JP H08231150 A JPH08231150 A JP H08231150A JP 3724795 A JP3724795 A JP 3724795A JP 3724795 A JP3724795 A JP 3724795A JP H08231150 A JPH08231150 A JP H08231150A
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JP
Japan
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elevator
alarm
inspection
car
control device
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Application number
JP3724795A
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English (en)
Inventor
Hiromoto Yoshida
田 浩 基 吉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08231150A publication Critical patent/JPH08231150A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より少ない人員で効率よく安全にエレベータ
かご内および各階乗場に設置されている報知器の保守点
検を遂行する。 【構成】 エレベータの乗客に対しかごの走行方向情報
を含む複数の情報を個々に報知する複数の報知器を点検
するためのエレベータの報知器点検制御装置であって、
点検モード指令を発する点検モード指令手段(11)
と、点検モード指令を受けてエレベータの通常サービス
を禁止すると共に各報知器をエレベータの運行状態とは
無関係に点検のために作動させる点検制御手段(10,
20)とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータシステムに
必要不可欠なエレベータかご内および乗場に設けられた
エレベータの種々の報知器を点検するための点検制御装
置に関わり、特に報知器の保守点検および据付点検等に
有用な報知器点検制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の大型化・高層化・大深度化
に伴い、エレベータシステムのインテリジェント性の観
点からも、エレベータかご内や乗場の報知装置は多種多
様化してきている。特に最近では、エレベータ以外にも
建物内部の案内や天気予報等、様々なインフォーメーシ
ョンが乗場やエレベータかごで報知できるようになって
きている。
【0003】しかしながらその反面、報知装置は機能の
細分化や複雑化が進んでおり、かつ建物の大型化・高層
化・大深度化等に伴うサービス階床数の増加により、そ
れら報知装置の保守点検に要する人員および時間も膨大
なものとなっている。
【0004】一方、従来からエレベータかご内や乗場の
報知装置の点検に際しては、複数の点検員を動員し、一
人はエレベータ制御盤で待機し、一人はエレベータかご
に乗り込み、他は任意の乗場に待機して、エレベータか
ご内から行き先呼びを操作してエレベータを最下階と最
上階の間を一通り往復走行させ、エレベータかご内に乗
車した点検員はエレベータかご内報知器を、乗場に待機
した点検員は、待機階の乗場報知器をそれぞれ観たり聴
いたりすることにより、個々の報知器における階床案内
や走行方向案内等の照度不良やドット欠け(ドットマト
リクス式表示器の場合)あるいは音声案内の間違いや音
量異常等を点検し、不良を発見すれば然るべく対処する
というやり方をしていた。また、階床案内や走行方向案
内以外の付加的報知装置については、エレベータ制御盤
で待機している点検員の合図により任意の運転モードと
することにより、それぞれの運転モードにおける固有の
報知を、それぞれの報知器近傍で待機している点検員が
観たり聴いたりして確認することにより、前記と同様
に、照度不良やドット欠け、あるいは音声案内の間違い
や音量異常等を発見し対処するものである。
【0005】したがって、乗場においては、このような
操作を各階床に設けられている乗場報知器全てに対し確
認する必要があるため、乗場に待機している点検員を次
の階床の乗場へ移動させるために、エレベータかご内で
待機している点検員はエレベータを移動させる。このよ
うに、報知装置によって報知する項目が増えれば増える
ほど、あるいは停止階床数が増えれば増えるほど、報知
装置の保守点検のために多大な時間が必要となる。もち
ろんのことながら、点検員が各乗場全てに一度に待機で
きるのであれば時間はさほどかからないが、事実問題と
してはほとんど不可能である。
【0006】報知装置の点検のために特別な点検用機材
を使用するやり方もあるが、この方法もやはり階床数が
増えれば増えるほど時間がかかり、機材のコストも高
く、多くの作業人員を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、報知装
置の保守点検および据付点検には複数の点検員を要し、
かつ膨大な時間を必要としていた。しかしながら、竣工
後のエレベータにおいては保守点検や据付点検のために
エレベータを占有できる時間は限られており、また、点
検時間を短縮するために大勢の点検作業員を動員するに
も、その人数には自ずと限度がある。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであって、その目的とするところは、より少ない人
員、望ましくは一人で、効率よく安全に、エレベータか
ご内および各階乗場に設置されている報知器のすべて、
あるいは任意のものの保守点検および据付点検を遂行し
うるエレベータの報知器点検制御装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1に記載の発明は、エレベータの乗
客に対しかごの走行方向情報を含む複数の情報を個々に
報知する複数の報知器を点検するためのエレベータの報
知器点検制御装置であって、点検モード指令を発する点
検モード指令手段と、点検モード指令を受けてエレベー
タの通常サービスを禁止すると共に各報知器をエレベー
タの運行状態とは無関係に点検のために作動させる点検
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の報知器点検制御装置において、複数の報知器はそれぞ
れかご内に設けられたかご内報知器であって、かご内の
乗客に対し現在乗車中のエレベータのかご位置を報知す
る第1の報知器と、サービス中のかごの走行方向を報知
する第2の報知器とを含んでいることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の報知器点検制御装置において、複数の報知器はそれぞ
れ乗場に設けられた乗場報知器であって、乗場の利用客
に対し現在サービス中のエレベータのかご位置、または
サービスするエレベータおよびその到着を知らせる第1
の報知器と、サービス中のかごの走行方向を報知する第
2の報知器とを含んでいることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の報知器点検制御装置において、点検制御手段は任意の
階床の乗場のみを指定して選択的に点検動作をさせるこ
とができることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の報知器点検制御装置において、点検制御手段は全サー
ビス階について逐次点検動作をさせることができること
を特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の報知器点検制御装置において、複
数の報知器はそれぞれ案内または警報のための表示器か
らなっていることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の報知器点検制御装置において、複
数の報知器はそれぞれ案内または警報のための音響機器
からなっていることを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の報知器点検制御装置において、複
数の報知器はそれぞれ案内または警報のための表示器お
よび音響機器からなっていることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、制御卓あるい
は外部スイッチ等により点検モード指令を発することに
より、かご内や乗場に設けられている表示器や音響機器
からなる報知器をエレベータ運行状態に関わりなく、目
視確認または聴音確認またはその両者により、わざわざ
エレベータを走行させたり様々な運転モードで走行させ
たりすることなく、少ない人員で効率よく安全に報知器
の点検確認をすることができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、かご内報
知器点検モードとすることにより、エレベータ運行状態
に関わりなく、かご内報知器の一部または全部を、エレ
ベータを走行させたり様々な運転モードへの切り換えを
行ったりすることなく、その場で点検確認をすることが
できる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、かご内表
示器点検モードとすることにより、エレベータ運行状態
に関わりなく、各階乗場報知器の一部または全部を各階
床または任意の階床で、エレベータを走行させたり、様
々な運転モードへの切り換えを行ったりすることなく、
その場で点検確認をすることができる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、任意の階
床の乗場のみを指定して選択的に点検動作をさせること
により、特定の階床の報知器の作動状態を必要最低限の
時間やコストのもとで点検確認をすることができる。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、全サービ
ス階についての点検動作を自動的に逐次シーケンシャル
に実行するので、高層化・大深度化したエレベータシス
テムのもとでも、より少ない人員で効率よく安全に報知
器の点検確認をすることができる。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、案内また
は警報のための複数の表示器を点検対象とし、それらの
状態を目視により確認することができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、案内または警報
のための複数の音響機器、たとえば音声案内装置や警報
ブザー等を点検対象とし、それらの状態を聴音により確
認することができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、複数の表示器お
よび複数の音響機器を点検対象として、表示器は目視に
より、また音響機器は聴音により、それぞれ容易に確認
することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0026】図1は、本発明によるエレベータの報知器
点検制御装置とその周辺関連装置を示すものである。エ
レベータかご等は図示していないが、周知のごとく、エ
レベータすなわち、かごを運行制御するために運行制御
装置10が備えられており、この運行制御装置10に対
して、たとえば制御卓として構成される外部入力装置1
1、かご呼び処理装置12、乗場呼び処理装置13、ド
ア制御装置14、かご内表示装置15、かご内音声案内
装置16、乗場表示装置17、および乗場音声案内装置
18が接続されている。かご内表示装置15としては、
たとえば、方向表示器、階床表示器、運行状態表示器、
インフォーメーション表示器などがありうる。かご内音
声案内装置16による案内としては、たとえば、現在乗
車中のエレベータのかご位置の案内や、サービス中のか
ごの走行方向の案内、現在利用中のエレベータの運行状
態や建物内の種々のインフォーメーション案内などがあ
りうる。乗場表示装置17としては、たとえば、サービ
ス中のエレベータの位置を知らせる位置表示器、サービ
スするエレベータおよびその到着を知らせる、いわゆる
ランタン、上下いずれの方向へサービス中であるかを表
示する表示器、現在運行中のエレベータの運行状態や建
物内のインフォーメーション等を表示する表示器などが
ありうる。乗場音声案内装置18の案内内容は乗場表示
装置17の表示内容に準ずる。表示装置および音声案内
装置は報知装置として総称される。
【0027】装置10〜18はそれぞれ周知の構成を持
っている。以上のエレベータシステムに対し、本発明に
より報知器点検制御装置20がさらに設けられている。
外部入力装置11から点検モード指令を発することによ
り、運行制御装置10はそれをエレベータの通常サービ
ス禁止指令として処理し、報知器点検制御装置20は点
検モード指令に応答して各装置12〜18の全部または
一部に対し必要な指令(後述)を送出し、点検モード動
作をさせる。以下に述べる各実施例は図1の装置の全部
または一部を対象として適用され実行される。
【0028】図2は報知器点検制御装置20を通して行
われる本発明の第1の実施例を示すフローチャートであ
る。ここに示す第1の実施例は、かご内に設けられてい
る複数の表示器からなるかご内表示装置15を点検する
場合の実施例である。まず、外部入力装置11から運行
制御装置10に対しかご内表示器点検モード指令が発せ
られる。このかご内表示器点検モード指令を受けた運行
制御装置10は(ステップS1)それに基づいて通常サ
ービス禁止指令を、かご呼び処理装置12、乗場呼び処
理装置13、ドア制御装置14および乗場表示装置17
に対し送出する(ステップS2)。通常サービス禁止指
令を受けた各装置12〜14はそれぞれ、かご呼び、乗
場呼び、自動扉制御の禁止を実行し、乗場表示装置17
は、以降、エレベータが通常サービスを行わない旨を利
用客に伝える。また、図示されてはいないが、その時点
でエレベータかご内にすでに行き先呼びが発生していれ
ば全行き先呼びに応答を終了するまで次のステップS3
以下の処理を行わせない。こうすることによってサービ
スの低下をできるだけ防止する。
【0029】次に、制御盤取付階に1番近いサービス可
能階(たとえば、ロープ式エレベータ装置であれば最上
階、油圧式エレベータ装置であれば最下階)にエレベー
タかごを引き戻した後(ステップS3,S4)、運行制
御装置10からドア制御装置14に対し戸開放指令を発
し、その場で戸開待機とする(ステップS5)。これ
は、外部入力装置11が制御卓であることを前提とした
場合の処理例であり、通常、制御卓は制御盤に伝送ケー
ブル等によって接続されるため、保守点検員は、制御盤
取付階に居るものと判断されるので、保守点検員がエレ
ベータかご内に乗り込みやすいように考慮した運転方式
である。しかし外部入力装置11が、エレベータかご内
に取付られたスイッチ等であれば、ステップS3〜S5
の処理は不要となり、運転をもっと簡素化することがで
きる。
【0030】続いて、運行制御装置10から報知器点検
制御装置20へかご内表示器点検指令を送出する。これ
により、報知器点検制御装置20からかご内表示装置1
5に対し全点灯や順次点灯等、所定の点灯モードの表示
指令を発し、かご内表示装置15で、かご内に取付られ
ている表示器を全点灯あるいは順次点灯させる(ステッ
プS6)。ここで、かご内表示装置15での表示方法
は、種々様々な方法が考えられるが、ここでは特に限定
せず、かご内に取付られている表示器のすべてを網羅で
きれば、どのような方法でも良いものとする。ただし、
任意の表示器について任意の表示方法を選択できる構成
(たとえば、外部入力装置11からの指令等で変更可
能)とすれば、なおのこと保守点検および据付保守に要
するサービスを向上させることができる。またこの時、
保守点検員はかご内表示器を目視確認し、球切れや経年
劣化等による照度低下の状況を点検する。点検作業終了
によって、かご内表示器点検モード指令を解除すること
により、運行制御装置10から出されていた通常サービ
ス禁止指令も解除され、通常サービスに戻る(ステップ
S7)。かご内表示点検モード指令の解除は、単純に外
部入力装置11によって行ってもよいし、また、エレベ
ータかご内設置の既存スイッチ、たとえば戸開釦や戸閉
釦等を押すことによって代用してもよい。
【0031】以上のように制御することによって、エレ
ベータ運行状態に関わりなく、しかも一人の保守点検員
で円滑かつ迅速にかご内表示灯の保守点検を行うことが
できる。
【0032】図3は本発明の第2の実施例を示すフロー
チャートである。この実施例は、かご内音声案内装置1
6を点検する場合の実施例である。まず外部入力装置1
1から、かご内音声案内点検モード指令を発する。その
点検モード指令を受けた運行制御装置10は通常サービ
スを禁止する指令を、かご呼び処理装置12や、乗場呼
び処理装置13、ドア制御装置14、乗場表示装置17
等に対し送出する(ステップS11,S12)。通常サ
ービス禁止指令を受けた各装置12〜14はそれぞれ、
かご呼び、乗場呼び、自動扉制御の禁止を実行し、乗場
表示装置17は、以降、エレベータが通常サービスを行
わない旨を利用客に伝える。またここでも前述の第1の
実施例の場合と同様にエレベータかご内にすでに行き先
呼びが発生していれば全行き先呼びに応答を終了するま
でステップS13以下の処理を行わせないことによっ
て、サービス低下を防止する。
【0033】次に、制御盤取付階に一番近いサービス可
能階にエレベータかごを引き戻した後(ステップS1
3,S14)、運行制御装置10からドア制御装置14
に対し戸開指令を発し、その場で戸開待機とする(ステ
ップS15)。ここでも、外部入力装置11が制御卓で
あることを前提としており、通常、制御卓は制御盤に伝
送ケーブル等によって接続されるため、保守点検員は制
御盤取付階に居るものと判断できるので、保守点検員が
エレベータかご内に乗り込みやすいように考慮した運転
である。また、外部入力装置11がエレベータかご内に
取付けられたスイッチ等であれば、ステップS13〜S
15の処理は不要となり、運転をもっと簡素化すること
ができる。その後、保守点検員がエレベータかご内に乗
り込み戸閉釦を操作することにより、運行制御装置10
からドア制御装置14に対し戸閉指令を発し、エレベー
タかごを戸閉待機とする(ステップS16,17)こと
により、運行制御装置10から報知器点検制御装置20
にかご内音声案内発報指令を出力し、報知器点検制御装
置20からかご内音声案内装置に対し順次発報指令を発
し、かご内音声案内装置16によって音声案内として予
め準備されている案内音声が、かご内に順次発報される
(ステップS18,19)。これは、点検員および据付
点検中の報知音がエレベータ乗場に洩れるのを最小限に
くい止めるための処置であり、エレベータ乗場に報知音
が洩れても問題ないような場合は特に不要である。ま
た、この時に保守点検員はかご内音声案内を聴覚(耳)
で確認し、音量や音質あるいは案内内容等を点検する。
点検作業終了によって、かご内音声案内点検モード指令
を解除することにより、運行制御装置10から出されて
いた通常サービス禁止指令が解除され、通常サービスに
戻る(ステップS20)。かご内音声案内点検モード指
令を解除するには、単純に外部入力装置11を用いて行
っても良いし、また、エレベータかご内設置の既存スイ
ッチ、たとえばステップS20に示しているように戸開
釦を押すことによって代用してもよい。また、ステップ
S18において、エレベータかご内に設置されている着
床ブザーや警報ブザー等のブザー報知器についても、そ
れらを任意に鳴動させることにより保守点検および据付
点検の範囲を一層拡大することができる。
【0034】以上の実施例によれば、エレベータ運行状
態に関わりなく、しかも一人の保守点検員で円滑かつ迅
速にかご内音声案内またはかご内報知器またはその両者
の保守点検および据付点検を行うことができる。
【0035】図4は第3の実施例を示すフローチャート
である。この実施例は乗場表示装置17に含まれる各階
の表示器の点検を順次行う場合の実施例である。ここで
は、まず外部入力装置11から乗場表示器順次点検モー
ド指令を運行制御装置10に送出する。この点検モード
指令を受けた(ステップS21)運行制御装置10は通
常サービスを禁止する指令を、かご呼び処理装置12、
乗場呼び装置13、ドア制御装置14および乗場表示装
置17に対し送出する(ステップS22)。通常サービ
ス禁止指令を受けた各装置12〜14はそれぞれ、かご
呼び、乗場呼び、自動扉制御を禁止し、乗場表示装置1
7は以降エレベータが通常サービスを行わない旨を利用
客に伝える。ここでも前述の実施例と同様にエレベータ
かご内にすでに行き先呼びが発生していれば、全行き先
呼びに応答を終了するまでステップS23以下の処理を
行わせないことによってサービスの低下を防止する。
【0036】次に、制御盤取付階に一番近いサービス可
能階にエレベータかごを引き戻した後(ステップS2
3,S24)、運行制御装置10からドア制御装置14
に対し戸開放指令を発し、その場で戸開待機とする(ス
テップS25)。ここでも、外部入力装置11が制御卓
であることを前提としており、通常、制御卓は制御盤に
伝送ケーブル等によって接続されるため、保守点検員
は、制御盤取付階に居るものと判断できるので、保守点
検員がエレベータかご内に乗り込みやすいように考慮し
た運転である。外部入力装置11が、エレベータかご内
に取付けられたスイッチ等であれば、ステップS23〜
S25の処理は不要となり、もっと運転を簡素化するこ
とができる。
【0037】続いて、運行制御装置10から報知器点検
制御装置20へ乗場表示器点検指令を送出することによ
り、報知器点検制御装置20から乗場表示装置17に対
し全点灯や順次点灯等の報知指令を発し、乗場表示装置
17によってエレベータかご停止階の乗場に設けられて
いる表示器を全点灯あるいは順次点灯する(ステップS
26)。ここでも、乗場表示装置17の報知方法には、
種々様々な方法が考えられるが、ここでは特に限定せ
ず、乗場に設けられている表示器全てを網羅できれば、
どのような方法でも良いものとする。ただし、任意の表
示器について任意の表示方法を選択できる構成(例え
ば、外部入力装置11からの指令等で変更可能)とすれ
ば、なおのこと保守点検に要するサービスが向上する。
またこの時に保守点検員は乗場表示器を目視確認し、球
切れや経年劣化等を点検する。乗場での保守点検作業終
了によって、かご内装置の戸閉釦を操作することによ
り、運行制御装置10からドア制御装置14に対しドア
閉指令が出力され、エレベータの扉が閉じ(ステップS
27)、完全にエレベータ扉が閉じたのを検出すると
(ステップS28)運行制御装置10から報知器点検制
御装置20に対し乗場表示器消灯指令を出力する。これ
により、乗場表示装置17からエレベータかご停止階の
乗場表示器を消灯し(ステップS29)、ステップS2
3で引き戻した終端階とは反対側の終端で保守点検完了
でなければ全サービス階保守点検完了ではないので(ス
テップS30)、連続する次の乗場へエレベータを移動
させ(ステップS31)、次の階に到着したら(ステッ
プS32)再び上記ステップS25からの処理を繰り返
す。またステップS30で、ステップS23で引き戻し
た終端階とは反対側の終端での保守点検を完了していれ
ば、再び制御盤取付階に一番近いサービス可能階へエレ
ベータかごを引き戻し(ステップS33)、サービス可
能階到着によって(ステップS34)運行制御装置10
から出されていた通常のサービス禁止指令を解除し、自
動的に乗場表示器順次点検モード指令を解除するととも
に通常のサービスに戻る。ステップS33,S34の運
転は保守点検員が保守点検作業を連続することを想定し
た運転であり、こうすることにより同じ建物内に設置さ
れている別のエレベータの表示器点検を円滑かつ迅速に
連続して行うことができる。ただし、表示器の点検が保
守点検作業の最後で、しかも同一建物内に設置されてい
るエレベータが1台しか無いような場合等は、不要な運
転となるので削除してもよい。
【0038】このような構成においては、エレベータ運
行状態に関わりなく、しかも一人の保守点検員で円滑か
つ迅速に各階乗場に設けられた表示器のすべての保守点
検を行うことができる。
【0039】図5は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。この実施例は、乗場表示装置17に含まれる表示
器のうち、任意の階床の乗場表示器の点検を行う場合の
実施例である。乗場表示装置17に含まれる各階の表示
器の点検を順次行う場合の実施例である。まず外部入力
装置11から乗場表示器任意点検モード指令を運行制御
装置10に送出する(ステップS41)と、指令を受け
た運行制御装置10は通常サービスを禁止する指令を、
かご呼び処理装置12、乗場呼び装置13、ドア制御装
置14、および乗場表示装置17に対し送出する(ステ
ップS42)。通常サービス禁止指令を受けた各装置1
2〜14はそれぞれ、かご呼び、乗場呼び、および自動
扉制御を禁止し、乗場表示装置17は、以降、エレベー
タが通常サービスを行わない旨を利用客に伝える。ここ
でも前述の実施例と同様にエレベータかご内にすでに行
き先呼びが発生していれば全行き先呼びに応答を終了す
るまでステップS43以下の処理を行わせないことによ
ってサービス低下を防止する。
【0040】次に、制御盤取付階に一番近いサービス可
能階にエレベータかごを引き戻した後(ステップS4
3,S44)、運行制御装置10からドア制御装置14
に対し戸開放指令を発し、その場で戸開待機させる(ス
テップS45)。ここでも、外部入力装置11が制御卓
であることを前提としており、通常、制御卓は制御盤に
伝送ケーブル等によって接続されるため、保守点検員
は、制御盤取付階に居るものと判断できるので、保守点
検員がエレベータかご内へ乗り込みやすいように考慮し
た運転である。外部入力装置11が、エレベータかご内
に取付けられたスイッチ等であれば、ステップS43〜
S45の処理は不要となり、もっと運転を簡素化するこ
とができる。
【0041】続いて、運行制御装置10から報知器点検
制御装置20へ乗場表示器点検指令を送出することによ
り、報知器点検制御装置20から乗場表示装置17に対
し全点灯や順次点灯等の表示指令を発し、乗場表示装置
17によってエレベータかご停止階の乗場に設けられて
いる表示器を全点灯あるいは順次点灯させる(ステップ
S46)。この時、保守点検員は乗場表示器を目視確認
し、球切れや経年劣化等を点検する。乗場での保守点検
作業終了によって、かご内装置の行き先階呼びにより保
守点検したい階を登録することにより(ステップS4
7)、かご呼び処理装置12から運行制御装置10へ目
的階呼び情報が送られ、運行制御装置10からドア制御
装置14に対しドア閉指令を出力してエレベータの扉を
閉じ、完全にエレベータ扉が閉じたのを検出すると(ス
テップS48)、運行制御装置10から報知器点検制御
装置20に対し乗場表示器消灯指令を出力し、乗場表示
装置17によりエレベータかご停止階の乗場表示器を消
灯し(ステップS49)、かご呼び処理装置12によっ
て登録された任意の階へエレベータを移動させる(ステ
ップS50)。エレベータが目的階に到着したことを検
出した後(ステップS51)、保守点検作業がその到着
階で終了していなければ(ステップS52)、再び上記
ステップS45以降の処理を繰り返す。また、この時到
着階で保守点検作業を終了していれば、乗場表示器任意
点検モード指令を解除することにより、運行制御装置1
0から出されていた通常のサービス禁止指令が解除され
通常のサービスに戻る。乗場表示器任意点検モード指令
の解除の方法は、単純に外部入力装置11によって行っ
てもよいし、また、エレベータかご内設置の既存スイッ
チ、たとえば戸開釦や戸閉釦等を押すことによって代用
してもよい。
【0042】この実施例によれば、エレベータ運行状態
に関わりなく、しかも任意階の乗場に設けられた表示器
の点検作業を一人の保守点検員で円滑かつ迅速に行うこ
とができる。
【0043】以上述べた各実施例においては、報知装置
の保守点検を行うものとして説明したが、その作業内容
は据付点検の場合も同様であり、したがって、本発明に
よるはそのような据付点検をも含むものとする。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、エ
レベータのかご内や乗場に設けられている報知器ないし
報知装置の保守点検および据付点検の作業を極少の点検
員で容易かつ迅速に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し実施するエレベータ制御装置の
ブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例による報知器点検制御の
内容を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施例による報知器点検制御の
内容を示すフローチャート。
【図4】本発明の第3の実施例による報知器点検制御の
内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の第4の実施例による報知器点検制御の
内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 運行制御装置 11 外部入力装置 12 かご呼び処理装置 13 乗場呼び処理装置 14 ドア制御装置 15 かご内表示装置 16 かご内音声案内装置 17 乗場報知装置 18 乗場音声案内装置 20 報知器点検制御装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータの乗客に対しかごの走行方向情
    報を含む複数の情報を個々に報知する複数の報知器を点
    検するためのエレベータの報知器点検制御装置であっ
    て、点検モード指令を発する点検モード指令手段と、前
    記点検モード指令を受けてエレベータの通常サービスを
    禁止すると共に前記各報知器をエレベータの運行状態と
    は無関係に点検のために作動させる点検制御手段とを備
    えたことを特徴とするエレベータの報知器点検制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の報知器点検制御装置にお
    いて、前記複数の報知器はそれぞれかご内に設けられた
    かご内報知器であって、かご内の乗客に対し現在乗車中
    のエレベータのかご位置を報知する第1の報知器と、サ
    ービス中のかごの走行方向を報知する第2の報知器とを
    含んでいる、エレベータの報知器点検制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の報知器点検制御装置にお
    いて、前記複数の報知器はそれぞれ乗場に設けられた乗
    場報知器であって、乗場の利用客に対し現在サービス中
    のエレベータのかご位置、またはサービスするエレベー
    タおよびその到着を知らせる第1の報知器と、サービス
    中のかごの走行方向を報知する第2の報知器とを含んで
    いる、エレベータの報知器点検制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の報知器点検制御装置にお
    いて、前記点検制御手段は任意の階床の乗場のみを指定
    して選択的に点検動作をさせることができるものであ
    る、エレベータの報知器点検制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の報知器点検制御装置にお
    いて、前記点検制御手段は全サービス階について逐次点
    検動作をさせることができるものである、エレベータの
    報知器点検制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の報知
    器点検制御装置において、前記複数の報知器はそれぞれ
    案内または警報のための表示器からなっている、エレベ
    ータの報知器点検制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5のいずれかに記載の報知
    器点検制御装置において、前記複数の報知器はそれぞれ
    案内または警報のための音響機器からなっている、エレ
    ベータの報知器点検制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし5のいずれかに記載の報知
    器点検制御装置において、前記複数の報知器はそれぞれ
    案内または警報のための表示器および音響機器からなっ
    ている、エレベータの報知器点検制御装置。
JP3724795A 1995-02-24 1995-02-24 エレベータの報知器点検制御装置 Pending JPH08231150A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153474A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp エレベーター用非常通話装置の試験方法
EP3573915B1 (en) * 2017-01-30 2021-12-15 Inventio AG Electronic elevator guard device and method for monitoring a set of integrity states of a plurality of elevator features

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