JPH08230895A - 穀類貯蔵用の袋体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は米の長期貯蔵を簡単に行い得る穀類
貯蔵用の袋体を提供することを目的とする。 【構成】 米，麦，大豆等の穀類を貯蔵する穀類貯蔵用
の袋体であって、一側に開口部１ａを形成した袋体１を
設け、該開口部１ａを適宜な手段により密封可能に構成
し、公知の掃除機２により内部の空気を吸引する吸引部
３を該袋体１に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、米，麦，大豆等の穀類
を長期間貯蔵するに便利な穀類貯蔵用の袋体に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
米，麦，大豆等の穀類を長期間貯蔵する袋体として、袋
体内に脱酸素剤を配設する穀類貯蔵専用の袋体（以下、
従来例）が提案されている。

【０００３】この従来例は、袋体の下方に透明なフィル
ムを貼着して内部が視認できる窓部を形成し、この袋体
の中に米等の穀類を収納したら脱酸素剤を当該窓部位置
に配設し、脱酸素剤の変色（酸素を吸着すると変色す
る。）を視認しながら米等を長期間貯蔵するものであ
る。

【０００４】しかしながら、脱酸素剤は酸素の吸着作用
が所定期間しか発揮されず、よって、当該従来例の場
合、適宜脱酸素剤を交換しなければならない。

【０００５】ところで、この脱酸素剤の交換には当然袋
体の開け閉めが伴うことになるが、この袋体の開け閉め
により酸素が少なくなっている袋体内に再び酸素が流入
し、従って、また、一から酸素の吸着除去をしなければ
ならず、結局、この穀物貯蔵専用の袋体は無駄が多く、
非効率的である。

【０００６】本発明は問題を解決した穀類貯蔵用の袋体
を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００８】米，麦，大豆等の穀類を貯蔵する穀類貯蔵
用の袋体であって、一側に開口部１ａを形成した袋体１
を設け、該開口部１ａを適宜な手段により密封可能に構
成し、公知の掃除機２により内部の空気を吸引する吸引
部３を該袋体１に設けたことを特徴とする穀類貯蔵用の
袋体に係るものである。

【０００９】請求項１記載の穀類貯蔵用の袋体におい
て、袋体１の開口部１ａを基部に対して巾細に形成した
ことを特徴とする穀類貯蔵用の袋体に係るものである。

【００１０】請求項１，２いずれか１項に記載の穀類貯
蔵用の袋体において、袋体１の開口部１ａを挾持する挾
持体４を設けたことを特徴とする穀類貯蔵用の袋体に係
るものである。

【００１１】

【作用】袋体１に米等の穀類を収納し、開口部１ａを適
宜な手段で密封し、吸引部３に公知の掃除機２を連設し
て袋体１内の空気を吸引する。

【００１２】

【実施例】図面は本発明の一実施例を図示したもので、
以下に説明する。

【００１３】本実施例の袋体１は適度に強度を有する透
明な合成樹脂部材で成形する。該袋体１の上部は先細り
状に形成され、この先細り部の端部が開口部１ａに設定
される。

【００１４】この開口部１ａは適宜な合成樹脂で成形し
た挟持凹体４ａと挟持凸体４ｂからなる公知の挾持体４
により挾持する。具体的には挾持凹体４ａの凹条に挾持
凸体４ｂの凸条を嵌入して両者により開口部１ａを閉塞
する。

【００１５】袋体１の上端側には吸引部３が形成されて
いる。この吸引部３は袋体１に付設される合成樹脂製の
止着体８に突設されている。この止着体８は袋体１に穿
設された窓孔位置に止着されるものであって、止着体８
の外周に繞設した止着板５で窓孔周縁を挾持して袋体１
に止着される。符号６は弁、７は米等が吸引されること
を防止するフィルター、９は栓、10は掃除機２の吸引ホ
ース２ａを隙間なく可及的に密着状態にする為の柔軟板
である。

【００１６】本実施例は上述のように構成したから、袋
体１内に例えば米を収納し、該袋体１の開口部１ａを挾
持体４で挾持して袋体１を密封する（開口部１ａは折り
返して挾持する。）。この密封された状態で袋体１の吸引
部３に掃除機２の吸引ホース２ａを被嵌してその下端を
柔軟板10に当接せしめ、掃除機２を作動させて袋体１内
の空気を吸引すると、袋体１内は排気され可及的に真空
状態となる。

【００１７】よって、米を長期間貯蔵する場合には適宜
掃除機２で袋体１内を排気するという簡単な作業で済む
ことになる。

【００１８】また、本実施例の吸引部３は弁６が設けら
れている為、袋体１内の真空状態が不良となって再吸引
する際、栓９を開放しても袋体１内に空気が流入するこ
とは確実に防止され、前記した従来例に比し効率的に米
の貯蔵を行い得ることになる。

【００１９】更に、本実施例は酸素のみを消失させる従
来例とは異なり、空気を消失させ、真空状態を作出する
ものであるから、袋体１の容積が減少し、それだけ袋体
１の保管スペースが少なくて済むことになるとともに袋
体１内の水分も除去され、この点においても米の良好な
長期貯蔵が可能となる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、米
等の穀類の長期貯蔵を且つ良好簡単に行い得る秀れた穀
類貯蔵用の袋体となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の要部の断面図である。

【図３】本実施例の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 袋体 1a 開口部 ２ 掃除機 ３ 吸引部 ４ 挾持体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 米，麦，大豆等の穀類を貯蔵する穀類貯
   蔵用の袋体であって、一側に開口部を形成した袋体を設
   け、該開口部を適宜な手段により密封可能に構成し、公
   知の掃除機により内部の空気を吸引する吸引部を該袋体
   に設けたことを特徴とする穀類貯蔵用の袋体。
2. 【請求項２】 請求項１記載の穀類貯蔵用の袋体におい
   て、袋体の開口部を基部に対して巾細に形成したことを
   特徴とする穀類貯蔵用の袋体。
3. 【請求項３】 請求項１，２いずれか１項に記載の穀類
   貯蔵用の袋体において、袋体の開口部を挾持する挾持体
   を設けたことを特徴とする穀類貯蔵用の袋体。