JPH08230389A - 電子黒板装置 - Google Patents

電子黒板装置

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JPH08230389A
JPH08230389A JP7296500A JP29650095A JPH08230389A JP H08230389 A JPH08230389 A JP H08230389A JP 7296500 A JP7296500 A JP 7296500A JP 29650095 A JP29650095 A JP 29650095A JP H08230389 A JPH08230389 A JP H08230389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙と印刷時間のロスを少なくし経済性を向
上させた電子黒板装置を提供すること。 【解決手段】 筆記可能な板面を有する筆記媒体21
と、該筆記媒体上の書画像を読み取る読取手段22と、
該読取手段22により読み取った書画像情報を記録・出
力する手段23と、板面駆動部24と、操作部/表示部
31と、制御部32と、筆記媒体21の1頁分の書画像
情報を読み取って記録・出力するか筆記媒体1頁分の一
部分のみを読み取って記録・出力するかを選択する手段
(図示せず)とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板装置に関
し、特に、板面上の書画情報を1枚分印刷したり、板面
上の一部分のみの書画画像を出力したりできる電子黒板
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子黒板装置では、操作性を向上
するための種々の構成が考えられている。例えば、特開
昭62−85558号公報に記載されている装置では、
筆記媒体上の画像を読み取る手段に加えて、筆記媒体前
方から投影された画像を筆記媒体上の画像と合成して読
み取る機能を備え、その合成信号をプリンタに出力する
ことにより、筆記媒体をスクリーンとして利用した場合
の操作性を向上させている。このような装置では、筆記
媒体上の書画情報の読み取りに際して、そのスレッショ
ルド値を予め設定しているため、ユーザが任意にこれを
設定することはできなかった。
【0003】また、筆記媒体への書画像の記入は専用筆
記具を用いて行われ、その筆記具が消耗すると、会議参
加者は板書した内容が判読可能であるにも拘らず、その
内容をコピーすると画像の品質が低下して判読不能にな
っているということがあった。これは、黒白を判断する
スレッショルド値が固定されているため、筆記用具が消
耗することによって板面上の書画像の濃度差が変化した
り、光源の光量が変動しても、これに対応してスレッシ
ョルド値を変動させることができないことによる。この
場合、別の筆記具を用いて板面に重ね書きして再度コピ
ーをし直すか、あるいは先のコピーを手直しするかして
いた。
【0004】上述したような従来の電子黒板装置では、
板面上の書画情報を1枚分記憶するメモリを有し、板面
を読み取りながらメモリに記憶して行き、完全に読み終
わった後にメモリから情報を取り出して印刷するように
していた。この場合、メモリへの書き込み速度は板面ス
キャナの速度に合わせ、メモリからの読み出し速度はプ
リンタの速度に合わせていた。従って、ユーザが使用し
ている筆記具の使用可能性をチェックする場合、例え
ば、板面の1部分に試し書きを行ってその書画情報を印
刷する方法が考えられるが、この場合でも1枚分の用紙
と印刷時間がかかってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子黒板装置においては、例えば、ユーザが使用して
いる印字濃度や筆記具の使用可能性を確認するために筆
記媒体の1部分の書画情報だけを印字すればよい場合で
あっても、必ず板面1枚分の書画情報を読み込んでその
全体を用紙に印刷する必要があり、用紙と印刷時間のロ
スが大きく経済的に問題があった。本発明の目的は、こ
のような問題点を改善し、用紙と印刷時間のロスを少な
くし経済性を向上させた電子黒板装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子黒板装置は、筆記可能な板面を有する
筆記媒体と、該筆記媒体上の書画像を読み取る読取手段
と、該読取手段により読み取った筆記媒体の1頁分の書
画像情報を記録・出力する手段とを備えた電子黒板装置
において、前記筆記媒体の1頁分の書画像情報を読み取
って記録・出力するか筆記媒体1頁分の一部分のみを読
み取って記録・出力するかを選択する手段(第7図
(a)の712および第7図(b)の712)を設けた
ことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、筆記媒体の1
頁分の書画像情報を読み取って記録・出力するか筆記媒
体1頁分の一部分のみを読み取って記録・出力するかを
選択する手段(第7図(a)の712および第7図
(b)の712)により、通常の使用状態では、筆記媒
体の1頁分の書画像情報を読み取って記録・出力するよ
うにし、また、例えば、ユーザが使用している筆記具の
使用可能性をチェックする場合などには、筆記媒体1頁
分の一部分のみを読み取って記録・出力するようにす
る。これにより、筆記具の使用可能性をチェックする場
合には記録・出力する用紙や印字時間が節約でき経済的
である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。第2図は、本発明に好適な電子黒板装置の構成図
である。第2図において、21はモータ(M)によって移
動可能であり、筆記可能な白色板面を有する筆記媒体、
22は筆記媒体21上に専用筆記具で記された画像を読
み取る読み取り部、23は読み取り部22が読み取った
画像を出力する記録部、24はモータ(M)を介して筆記
媒体21の移動を制御する板面駆動部、31は操作盤や
LED等から構成される操作部/表示部、32はCPU
およびメモリ(ROM、RAM)から構成され、装置全体
を制御する制御部である。また、読み取り部22は、光
源駆動部25、光源26、読取素子駆動部27、読取素
子28から構成され、記録部23は、プリンタ駆動部2
9およびプリンタ30から構成される。
【0009】ユーザが操作部/表示部31を介し、筆記
媒体21上に記入した書画像のコピーを指示すると、読
み取り部22は、筆記媒体21上の書画情報を読み取
り、ユーザが設定した白黒判定レベルに基づいた2値出
力を得、記録部23はその書画像を印刷する。なお、本
例では、筆記媒体21が移動する方式を示したが、読み
取り部22が移動する方式に適用することもできる。
【0010】第3図は、第2図の読み取り部の一部を示
す構成図である。第3図において、33はイメージセン
サ、34はセンサ駆動回路、35はタイミング回路、3
6は増幅回路、37は白レベル保持回路、38は電圧分
割回路、39は電圧比較回路である。本例では、筆記媒
体21の板面の書画情報を含む光情報は、イメージセン
サ33で電気信号に変換される。また、板面の通常記録
が行われない端部等を利用して、白レベルの基準値を読
み取り、その値は白レベル保持回路(ピークホールド回
路)37で保持される。さらに、板面の書画情報を読み
取って増幅された信号は、白レベル保持回路37の出力
を分割した信号(スレッショルド値)と電圧比較回路39
で比較され、白または黒の2値出力を得る。なお、従来
の電子黒板では、電圧分割回路の分割比が常に一定の値
で固定されているため、白黒判別の値は、良好なコピー
が得られるように選択された1個の値であった。
【0011】第1図は、第3図の電圧分割回路の構成図
である。第1図において、11〜13は異なる3種の分
割レベル(分割レベルA〜C)を得る分割回路、14は
それらの分割レベルの1つを選択する選択回路である。
本例では、操作部/表示部31によって指示された分割
レベル(分割レベルA〜Cの中の1種)が、制御部32
を経由して選択信号となり、電圧比較回路39に伝えら
れる。なお、本例では、分割回路11〜13は不連続な
3種(分割レベルA〜C)を出力し、選択回路14がその
中の1種を選択しているが、連続的な値を出力する方法
も考えられる。例えば、モータ付可変抵抗器や、電圧
(電流)を印加すると内部抵抗が変化するトランジスタ等
の素子、光に反応する素子等を利用する。
【0012】第4図は本発明の電子黒板装置に好適な分
割レベル設定手段を示す説明図、第5図は、同じく分割
レベル自動設定回路の構成図である。本例の電圧分割回
路38で分割レベル設定を行う場合、具体的には第4図
に示す方法が考えられる。例えば、第1図に示したよう
に3種類の分割レベルを予め設定し、ユーザが1種類を
選択する場合、(b)のように、操作部/表示部31の操
作パネルに”薄い、普通、濃い”の3段階の内蔵スイッ
チを設け、それらの表示器内蔵スイッチにより選択的に
分割レベルを設定する。
【0013】また、連続的に分割レベルを設定する方法
としては、(a)操作部/表示部31の操作パネルに、”
薄い、濃い”を示す表示器および指示スイッチを有し、
表示器によるレベル表示によって連続的に値を設定する
方法、あるいは(c)操作パネルのボリューム(電動モー
タ付可変抵抗器)によって調整する方法等が考えられ
る。
【0014】さらに、本例では、制御部32からの電源
投入時の初期設定により、標準値(第4図(b)の”普
通”の分割レベル)に自動的に設定することもできる。
つまり、第5図に示す分割レベル自動設定回路を用い
る。第5図において、51〜53はフリップフロップ、
54〜56は選択アナログスイッチである。本例では、
リセット信号が入力されると、”普通”を示す選択アナ
ログスイッチ55に接続されたフリップフロップ52の
セット端子にのみ信号が入力され、他のフリップフロッ
プ51,53はリセットとなるため、電源投入時には常
に標準状態(”普通”)になる。なお、電子黒板では、
ファクシミリ装置と異なり、1読み取りラインが全て黒
ということはないため、白レベルピーク値は板面の読み
取り中でも検知できる。また、本例の分割レベル自動設
定回路は、第4図(a)および(c)に示した場合について
も、電源投入時の初期設定により、標準値に自動的に設
定することができる。
【0015】第6図は、本発明の電子黒板装置に好適な
2種の分割レベルの機能を示す説明図である。本例で
は、レベルAは消耗していない筆記具aに対し、良好な
結果となる様に設定し、レベルBは、消耗した筆記具b
に対して良好な結果となる様に設定している。従って、
筆記媒体21上には筆記具aおよび筆記具bを用いて書
画像を記入した場合、読み取り部38が読み取ったデー
タは、例えば(a)のように示される。この場合、電圧分
割回路38の出力としてレベルAを選択すると、消耗し
た筆記具bを使用して記入した部分については、適切な
読み取り出力は得られない。そこで、レベルBを選択す
ると、筆記具aおよび筆記具bによる書画像に対して適
切な読み取り出力を得ることができる。但し、常にレベ
ルBに固定すると、板面の汚れや光学的、電気的なノイ
ズの影響を受けることがあるため、2個のレベルから適
切なものを適宜選択して用いる。
【0016】次に、本発明の実施例を説明する。本発明
の電子黒板装置は、筆記可能な板面を有する筆記媒体
と、該筆記媒体上の書画像を読み取る読取手段と、該読
取手段により読み取った書画像情報を記録・出力する手
段とを備えた電子黒板装置において、さらに、前記筆記
媒体の1頁分の書画像情報を読み取って記録・出力する
か筆記媒体1頁分の一部分のみを読み取って記録・出力
するかを選択する手段を設けたものである。
【0017】以下に、本発明の一実施例の電子黒板装置
を利用した具体的な動作例を示す。まず、電子黒板の板
面への筆記に使用した筆記具に対し、操作部/表示部3
1から指示したレベル値が適切であるか否かを判別する
ための動作例について説明する。本実施例では、画面始
めの数cmに試し書き欄を設け、オペレータが操作部/表
示部31に設けた筆記具点検スイッチ(図示せず)を押下
することによって、その試し書き欄のみを読み取る。そ
の部分を印字することにより、少ない用紙で(例えば1
枚の1/5程度のジャムしない長さ)、しかも極めて短
時間に(1枚分の1/10程度の時間)、良好な結果が得
られたか否かを試すことができる。
【0018】第7図および第8図は、本発明の電子黒板
装置を用いた筆記具点検操作を示すフローチャートであ
る。第7図はオペレータの操作手順を示している。本実
施例では、第7図に示すように、装置が待機状態である
場合(ステップ701)、オペレータは、まず所望の濃度
レベルを設定し(ステップ702)、試し書き欄に点検対
象の筆記具で試し書きを行う。さらに筆記具点検スイッ
チを押下すると(ステップ703)、その試し書き欄の
みが読み取られて印字される。その印字品質を見て、オ
ペレータは濃度レベルの設定が適切か否かを判断し(ス
テップ704、ステップ705)、最適なレベルに設定
する(ステップ705、ステップ702)。
【0019】図8は、本発明の電子黒板装置の一動作例
である筆記具点検操作の処理手順を示すフローチャート
である。すなわち、待機状態で(ステップ711)、筆記
具点検スイッチが押下されると(ステップ712)、制御
部32の制御により、板面を読み取って(ステップ71
3)、制御部32のメモリへ書き込み(ステップ71
4)、板面を順方向に搬送する(ステップ715)。この
場合、試し書き欄の幅だけ、メモリからデータを読み出
して印字する(ステップ716〜ステップ718)。さら
に、記録用紙を試し書き欄の幅だけ、自動的に搬送し、
板面は逆方向に搬送して、初期位置に設定する(ステッ
プ719〜ステップ722)。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、板面の初めの一部分を
コピーすることができるため、筆記具の消耗の程度に対
して、濃度調整の設定値が不明な場合、簡単な操作で試
し書きを高速かつ経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な電圧分割回路の構成図である。
【図2】本発明に好適な電子黒板装置の構成図である。
【図3】第2図の読み取り部の一部を示す構成図であ
る。
【図4】本発明の電子黒板装置に好適な分割レベル設定
手段を示す説明図である。
【図5】本発明の電子黒板装置に好適な分割レベル自動
設定回路の構成図である。
【図6】本発明の電子黒板装置に好適な2種の分割レベ
ルの機能を示す説明図である。
【図7】本発明の電子黒板装置の一動作例である筆記具
点検操作(オペレータの操作手順)を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の電子黒板装置の一動作例である筆記具
点検操作(処理手順)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11:分割レベルA、12:分割レベルB、13:分割
レベルC、14:選択回路、21:筆記媒体、22:読
み取り部、23:記録部、24:板面駆動部、25:光
源駆動部、26:光源、27:読取素子駆動部、28:
読取素子、29:プリンタ駆動部、30:プリンタ、3
1:操作部/表示部、32:制御部、33:イメージセ
ンサ、34:センサ駆動回路、35:タイミング回路、
36:増幅回路、37:白レベル保持回路、38:電圧
分割回路、39:電圧比較回路、51〜53:フリップ
フロップ、54〜56:選択アナログスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記可能な板面を有する筆記媒体と、該
    筆記媒体上の書画像を読み取る読取手段と、該読取手段
    により読み取った筆記媒体の1頁分の書画像情報を記録
    ・出力する手段とを備えた電子黒板装置において、前記
    筆記媒体の1頁分の書画像情報を読み取って記録・出力
    するか筆記媒体1頁分の一部分のみを読み取って記録・
    出力するかを選択する手段を設けたことを特徴とする電
    子黒板装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7733529B2 (en) 2006-11-22 2010-06-08 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Electronic blackboard
US7952762B2 (en) 2006-11-22 2011-05-31 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Electronic blackboard

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