JPH08230308A - インクジェットプリントシート及び原図用シート - Google Patents

インクジェットプリントシート及び原図用シート

Info

Publication number
JPH08230308A
JPH08230308A JP7040701A JP4070195A JPH08230308A JP H08230308 A JPH08230308 A JP H08230308A JP 7040701 A JP7040701 A JP 7040701A JP 4070195 A JP4070195 A JP 4070195A JP H08230308 A JPH08230308 A JP H08230308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
ink
layer
beads
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7040701A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Nishikawa
正治 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7040701A priority Critical patent/JPH08230308A/ja
Publication of JPH08230308A publication Critical patent/JPH08230308A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、顔料を色材とするインクジェットイ
ンクの吸収,乾燥性に優れ、色材の定着性が優れ、イン
ク溶剤を吸収しない基材をベースとしたインクジェット
プリントシートを得ること等を目的とする。 【構成】インク溶剤非吸収性基材シート(1) 上にサブミ
クロンの孔径の多孔質の透光性アンダーコート層(2) を
設け、このアンダーコート層(2) 上にプラスチックビー
ズを含み、ビースの間隙によって作られるミクロンオー
バーの空孔を有するオーバーコート層(3) を設けたこと
を特徴とするインクジェットプリントシート(4) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
トシート及び原図用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】水,有機溶剤等の溶剤中に着色成分であ
る染料を溶解してなるインクをプリントヘッドから噴射
してプリントシート上に画像を形成する技術は、インク
ジェクトプリントとして公知であり、広く実用化されて
いる。
【0003】インクジェクトプリントに於けるプリント
シートとしては、普通紙をベースにして、インクの吸収
性や染料の定着性を改良したものが知られている。普通
紙はパルプを原料として、それ自体多孔質でインク溶剤
の吸収性があるので、わずかな改良を加えることによっ
てインクジェクトプリントに好適な特性を得ることがで
きる。
【0004】ところが、インクジェクトプリントに適用
するシートでOHP用シートに代表される透明プラスチ
ックベースのプリントシートやパルプの叩解度を高めて
透光性を増すトレーシングペーパーの場合には、シート
自体には溶剤吸収性が全く無いか、極めて少ない為にイ
ンクが吸収乾燥されず、そのままではプリントを行うこ
とができない。
【0005】このような問題を解決するために溶剤非吸
収性のシート表面にインクを吸収し、染料を吸着するコ
ーティング層を設けることが知られている。例えば、特
開平2−276670,特開平6−199034に於い
ては、基材上に2次凝集粒子直径が100〜160nmの
ベーマイトゾルから形成された平均細孔径半径が3〜8
nmの細孔を有するアルミナ水和物多孔質層を5〜40μ
mの厚さで設け、更にその上層に2次凝集粒子直径が3
00〜500nmのベーマイトゾルから形成された平均細
孔半径が5〜10nmのアルミナ水和物多孔質層を1〜2
0μmの厚さで設けたプリントシートが示されている。
【0006】上記シートはOHP用の透明なプリントシ
ートとして好適なものであって、コーティング層は透明
であってインク溶剤を瞬時に吸収する作用があり、かつ
染料分子を吸着する作用があって、染料インクを用いる
インクジェットプリンタには極めて好適に適用される。
【0007】また、別の例として特開平4−23508
6に於いては、透明プラスチックフィルムからなる基材
上にポリスチレンビーズ又はその共重合ビーズをバイン
ダーにより固定させてインク移送層としたインクジェッ
ト記録シートが示されている。
【0008】上記シートはバックプリントシートと呼ば
れ、記録層側からプリントした画像を透明ベース側から
見る様にして用いられ、画像の観察側表面がフィルムに
よって保護されると共に背面側から照明を行う用途に供
せられる。その為に記録層はインクのベースシート方向
に移送する作用に加えて高い白色不透明度が要求され、
その要求に合う白色不透明性が得られることが特徴とな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来インク
ジェットインクは水ベースで染料を着色剤とするものが
ほとんどであったが、水ベース染料インクはプリント画
像の耐水性や耐光性が悪く、普通紙プリントでのベタ画
像部で用紙が吸水して波打ちを生じてしまうという重大
な欠点がある。
【0010】この様な欠点を解消するために顔料を着色
剤とするインクジェットインクが鋭意研究されており、
一部実用化例はあるが、まだ十分に実用化されるにいた
っていない。なお、顔料の方が染料に比べて粒子、分子
が大きい。また、染料は溶媒に溶けるが、顔料は溶けな
い。
【0011】上記インクジェット顔料インクが実用化さ
れる為には、顔料インクやこれに適合するプリントヘッ
ドが開発されるのに加え、各種プリントシートも開発さ
れなければならない。
【0012】本発明者は、顔料インクを用いたインクジ
ェットプリント方法を研究した結果、顔料と染料の粒
子,分子の大きさの著しい差によってその定着,吸着の
メカニズムに大きな差があり、染料インクに適合して実
用化されているプリントシートが顔料インクに対しては
適用し得ないことを確認した。
【0013】例えば、顔料インクのインクジェットプリ
ントに適用するOHPシートの様な透明シートして、前
述した特開昭6−199034に基づいて作られたと思
われる。セイコーエプソン社製のインクジェットプリン
タ,MJ−700V2C用の専用OHPシートMJOH
PS1を適用した場合、インク溶媒は瞬時に吸収され乾
燥状態となるが、顔料はシートの表面に集っているだけ
で全く定着してないことが分かった。
【0014】また、前述した特開平4−235086に
基づいて作られていると思われる日清紡株式会社製のプ
リントシートピーチコートWE110は、顔料インクに
対して乾燥性定着性共に優れているが、記録層が不透明
であって、透明性を必要とするプリントシートには適用
することができない。
【0015】更に、インクジェットプリント方式に基づ
いてCADの出力装置であるプロッタを構成する場合、
この用途分野で多用されている第2原図用紙が必要とな
るが、第2原図用紙としては半透明性とインクの吸収,
定着性が優れていることはもちろん、表面に加筆,捺印
のための適度なマット性が要求されるが、顔料タイプの
インクジェットインクに適合するものはもとより、染料
タイプのインクジェットインクに良好に適合する第2原
図用紙も得られていない。
【0016】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、第1に、顔料タイプのインクジェットインクに適合
し、インク吸収性及びインク定着性に優れて透明な記録
層を有するインクジェットプリント用シートを実現する
ことを目的とする。
【0017】また、本発明の別の目的は、顔料タイプ及
び染料タイプのインクジェットインクに適合し、インク
の吸収性及びインク定着性に優れると共に、プリント面
の筆記性,捺印性に優れた半透明のインクジェットプリ
ント第2原図用シートを実現することにある。
【0018】更に、本発明の別の目的は、顔料タイプ及
び染料タイプのインクジェットインクに適合し、インク
の吸収性及びインク定着性に優れると共に、プリント面
の筆記性,捺印性に優れ、低コストにて製作可能な半透
明のインクジェットプリント第2原図用紙シートを実現
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、イン
ク溶剤非吸収性基材シート上に、サブミクロンの孔径の
多孔質の透光性アンダーコート層を設け、このアンダー
コート層上にプラスチックビーズを含み、ビースの間隙
によって作られるミクロンオーダーの空孔を有するオー
バーコート層を設けたことを特徴とするインクジェット
プリントシートである。
【0020】本願第2の発明は、半透明のインク溶剤非
吸収性基材シート上にサブミクロンの孔径の多孔質の透
光性のアンダーコート層を設け、このアンダーコート層
上にプラスチックビーズを含み、ビースの間隙によって
作られるミクロンオーダーの空孔を有するオーバーコー
ト層を設けたことを特徴とするインクジェクトプリント
第2原図用シートである。
【0021】本願第3の発明は、半透明のインク溶剤非
吸収性基材シート上にプラスチック球形ビーズをバイン
ダーにより固定させ、ミクロンオーダーの空孔を有する
コート層を形成し、全体の光透過率が50〜85%とな
るようにしたことを特徴とするインジェクトプリント第
2原図用シートである。
【0022】
【作用】第1の発明のインクジェットプリントシートに
顔料インクを用いてインクジェットプリントを行うと、
インク溶剤は直ちに透光性のアンダーコート層の空孔に
吸収されて、画像を構成する顔料はオーバーコート層の
ミクロンオーダーの空孔の中にトラップされる。
【0023】トラップされた顔料は層を構成する材料に
対して接着する力はないが、プリント面から他の部材で
接触したりこすったりしても、外力はオーバーコート層
を構成するプラステックビーズに遮られて直接顔料に作
用せず、優れた定着性が得られる。
【0024】しかも、コート層はアンダーコート層は透
光性であり、オーバーコート層もプラスチックビーズを
主体とするために透光性である。従って、透明なベース
シート上にコーティングを施せば、透明なプリントフィ
ルムを得ることができる。また、金属蒸気紙のような特
異な表面の基材シート上にコーティングを施せば、その
表面の見え方を損なうことなく、イングジェットプリン
トのインク受容性を得ることができる。
【0025】第2の発明のプリントシートは、多孔質の
アンダーコート層によって迅速にインクの溶剤を吸収す
ると共に、大径の空孔を有するオーバーコート層の空孔
部分にインク顔料がトラップされるので、インクの吸収
定着性に極めて優れた第2原図用プリントシートを実現
することができる。しかも、オーバーコート層はプラス
チックビーズからなる多孔質層であるために鉛筆で筆記
したり、捺印する場合にも良好な筆記,捺印特性が得ら
れ、第2原図用シートとして必要な特性を保有させるこ
とができる。上記プリントシートは顔料タイプのイング
ジェットインクのみならず、染料タイプのインクであっ
てもアンダーコート層部分でインクを吸収することがで
きるので、適用可能である。
【0026】第3の発明によれば、インク吸収記録層は
単層コートによって構成されるが、第2原図用シートで
あるためにコート層は若干の光吸収性が許容されるの
で、プラスチック粒子を含むコート層の厚さを厚くする
ことができる。その結果、単層であってもインク溶剤を
吸収することができ、また顔料を空孔内にトラックして
良好な定着性が得られる。しかも、プラスチック粒子を
含むコート層であるために良好な筆記性,捺印性が得ら
れ、第2原図用紙として好適である。インクは顔料タイ
プのみならず、染料タイプのインクであっても適用可能
である。そして、プリントシートはコート層が簡易であ
るので低コストで作成可能である。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1を参照して
説明する。図中の符号1は、インク溶剤非吸収性の基材
シートである。この基材シート1上には、サブミクロン
の孔径の多孔質の透光性アンダーコート層2が設けられ
ている。このアンダーコート層2上には、プラスチック
ビーズを含み,ビーズの間隙によって作られるミクロン
オーダーの空孔を有するオーバーコート層3が設けられ
ている。
【0028】こうした構成のインクジェットプリントシ
ート4において、前記基材シート1については、該基材
シート1が普通紙,布,不織布等の多孔質のものである
場合は、インク溶剤を吸収するのでインクの乾燥性や定
着性の問題は少ない。これに対し、プラスチックシー
ト,トレーシングペーパー,金属蒸着紙,金属箔,プラ
スチックラミネート紙等はインク溶剤を全く吸収しない
か、インク溶剤の吸収性が悪く、インクジェットプリン
トを行った場合にインクが容易に乾燥しなかったり、定
着しないものであって、本発明ではこの様なインク溶剤
非吸収性基材シートにコーティングを施す。
【0029】前記基材シート1上に設けるアンダーコー
ト層2は、インク吸収性と同時に顔料インクの顔料を定
着する作用があり、かつ透光性に優れたコート層である
ことを特徴とする。前記アンダーコート層2は、サブミ
クロンの孔径の多孔質層によって構成する。
【0030】前記アンダーコート層2の具体例として
は、アルミナ水和物多孔性層が好適である。アルミナ水
和物多孔性層の製作については、特開平2−27667
0,特開平6−199034に記載される方法が適用可
能である。
【0031】具体的には、ベーマイト(γ−Al23
・H2 O)結晶粒子をゾル粒子として分散したコロイド
溶液であるベーマイトゾルであって、一次粒子が凝集し
て二次粒子を形成したものが好ましい。レーザー法によ
って測定した2次粒子径が1〜5ミクロンであるものを
用いる。
【0032】処方例としては、アルミニウムイソプロキ
シドの加水分解膠法で合成した(020)面方向の結晶
厚さ80ミクロン,2次 凝集粒子直径1.5〜4ミク
ロンのベーマイトゾル100重量部に、ポリビニールア
ルコール11重量部(いずれも固形分換算)と水を加
え、塗工液とし、乾燥膜厚が5〜40ミクロン程度の塗
膜とする。この様にして作った塗工膜はアルミナ水和物
多孔質層の細孔径がが50〜60ミリミクロンの透明な
多孔質膜となっている。
【0033】また、別の処方例としては、触媒化成工業
(株)より市販されているベーマイト結晶の凝集体ゾル
である「カタロイドAS−3」5部(固形分)とポリビ
ニルアルコール1部(固形分)に水を加え、固形分10
%のコート液を作成し、乾燥膜厚が5〜40ミクロンの
塗料膜とする。
【0034】次に、前記オーバーコート層3について説
明する。オーバーコート層にはプラスチックビーズが用
いられるが、プラスチックビーズの屈折率がコート層の
透明性に影響する。各種プラスチックビーズの屈折率
は、酢酸ビニル(1.45〜1.47),メチルメタア
クリル酸メチル(1.49),ポリエチレン(1.5
1),ナイロン(1.53),ポリエステル(1.52
〜1.57),ポリビニルアルコール(1.49〜1.
58),尿素樹脂(1.54〜1.56),塩化ビニル
(1.54〜1.55),ポリスチレン(1.59〜
1.60)である。
【0035】高い透明性を得るには、低い屈折率の粒子
を用いて空気界面での光散乱を防止する必要がある。こ
の点から酢酸ビニル,メチルメタアクリル酸メチル,ポ
リエチレン,ナイロン等1.55以下の屈折率のものが
好ましく、特に1.5に近い屈折率の酢酸ビニル,メチ
ルメタアクリル酸メチル,ポリエチレン等が好ましい。
なお、プラスチックビーズの中には中空の構造の物があ
るが、光散乱が大きく透明コート層が得られないので不
適当である。
【0036】粒径は、粒子間にミクロンオーダーの空孔
が作られる必要がある事と、コート層の透明性を確保し
てかつ表面の著しいザラツキが生じない様にするために
3〜20ミクロンのものが好ましく、特に5〜15ミク
ロンのものが透明度と定着性の条件を同時に満たすもの
として好ましい。
【0037】プラスチックビーズを固定するバインダー
としては、ポリビニルアルコール及びその誘導体、スチ
レンブタジエン共重合体又はメチルメタアクリレートブ
タジエン共重合体又はメチルメタクリレートブタジエン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス,アクリル
酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重
合体等のアクリル系重合体ラテックス,塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックス,酸化
澱粉粉・エステル化澱粉等の澱粉類、ガゼイン,ゼラチ
ン,大豆蛋白等が使用できる。
【0038】プラスチックビーズの重量に対し、バイン
ダーの固形成分量が5分の1から20分の1程度のバイ
ンダー溶液を作り、プラスチックビーズを加えてポット
ミルで十分に分散させて塗工液とする。
【0039】前述の透光性アンダーコート層を設けたシ
ート上に上記塗工液を塗布し、プラスチックビーズ単層
程度の薄いオーバーコート層を形成する。なお、ビーズ
層は完全にシートの表面を隙間なく覆いつくす必要はな
く、ビーズの隠蔽面積率で2分の1から3分の1程度の
粗さであってもよい。
【0040】オーバーコート層の加工時にアンダーコー
ト層の表面,空孔の1部が塞がれる部分もあるが、バイ
ンダーの量をビーズの接着に必要な最小限量に抑えるこ
とによって、アンダーコート層の機能を保つことができ
る。
【0041】更に、好ましくは、オーバーコート層のコ
ーティング液の処方にベーマイトゾルを加えておくこと
によってプラスチックビーズのバインダーによるアンダ
ーコート層の目づまりは有効に防止される。即ち、図1
(B)はアンダーコート層2の上に、プラスチックビー
ズとベーマイトゾルとバインダーの混合物からなるコー
ト層3aを形成した状態を示している。プラスチックビ
ーズの量に対するベーマイトゾルとバインダーの重量比
を2分の1から10分の1程度の低い値にすることによ
って、コート層3aが乾燥した後にはコート層の表面側
にはミクロンオーダーの空孔があり、中側にはサブミク
ロンの空孔を有するアルミナ水和物とバインダーの混合
物がプラスチックビーズを接着する構造となる。
【0042】この様な構成とすることによって、バイン
ダーの量を増量することが可能になり、十分な膜強度が
得られると共に、十分なインク溶剤吸収性,インク顔料
の定着性が得られる。
【0043】溶剤非吸収性基材シート1として透明シー
トを用いることによって、OHP用フィルムやCAD出
力用透明フィルム,バックライト照明用フィルム等を作
成することができる。この目的に沿うフィルムとして
は、ポリエステルフィルム,ポリプロピレンフィルム,
塩化ビニルフィルム,ポリスチレンフィルム等を挙げる
ことができる。
【0044】既に述べたように、金属箔,金属蒸着フィ
ルム,金属蒸着紙等の表面にコーティングすれば、金属
の質感を失うことなくインクジェットプリントが可能な
プリントシートを作ることができる。また、プラスチッ
クコートしたシートの表面に加工し、インクジェットプ
リントを可能とすることができる。
【0045】この様にして構成したインクジェットプリ
ントシートに対して顔料を溶媒中に分散させたインクジ
ェットインクにてプリントを行うと、インク溶剤は直ち
にアンダーコート層の空孔内に一旦吸収保持され、その
後徐々に気化して乾燥する。そして、色材である顔料は
オーバーコート層のミクロンオーダーの空孔にトラップ
される。従って、表面から指触したりしても、顔料はプ
ラスチックビーズにカバーされているために剥がれた
り、移動したりすることがなく、実質的に定着された状
態となる。
【0046】基材シートを透明フィルムとすれば、マク
ベス濃時計TD504A型の測定値で、透過率90%程
度の透明フィルムを得ることができ、OHP用フィル
ム,CAD出力用のフィルム,透過照明用プリントフィ
ルム等の用途に適合する。
【0047】また、金属箔,金属蒸着紙,プラスチック
ラミネート紙などにコーティングしてプリントシートと
すれば、装飾用プリントや、ラベルプリント、包装材用
プリント等の特殊プリント用紙とすることができる。
【0048】更に、紙の表面にプラスチック溶液を塗布
したり、プラスチックシートをラミネートしたプラスチ
ックコート紙で外装用の箱等が作られることがあるが、
その表面の全部又は一部に本発明のコート層をコーティ
ングすることによって、インクジェットプリントが可能
となる。
【0049】次に、インクジェットプリント第2原図用
紙として好適なプリントシートの構成について説明す
る。その構成は、半透明のインク溶剤非吸収性基材シー
ト上にサブミクロンの孔径の多孔質の透光性のアンダー
コート層を設け、その上にプラスチックビーズを含み、
ビーズの間隙によって作られるミクロンオーダーの空孔
を有するオーバーコート層を作るようにする。
【0050】図2は、上記構成に基づくインクジェット
プリント第2原図用紙の構成を説明する模式図である。
まず、半透明のインク溶剤比吸収性基材シートである
が、図2(A)では符号21がプラスチックフィルムから
なる基材シートで、その裏面側にマット化処理を施して
おくことが好ましい。前記基材シート21上には、透光性
のアンダーコート層22,オーバーコート層23が設けられ
ている。前記基材シート21は寸法安定性が優れているの
に加え、マット化処理によってシート21の搬送特性が改
良され、また加筆性が得られて裏面側からの書き込みが
可能となる。前記フィルムとしては、ポリエステルフィ
ルム,ポリプロピレンフィルム,塩化ビニルフィルム,
ポリスチレンフィルム等が好適である。
【0051】図2(B)は別の基材シート24が用いら
れ、この基材シート24はパルプを原料とするトレーシン
グペーパーである。公知のようにトレーシングペーパー
は、パルプの叩解度を高めて、パルプ密度を高めた紙に
抄紙することで強度及び透明度を高めたシートであって
第2原図用紙として一般的に用いられているものであ
る。裏面の加筆性を有し、搬送性も良く、低コストであ
るという利点を有している。しかしながら、このシート
はパルプが高密度で空孔が少なく、インクの吸収性が悪
いので本発明ではインク溶剤非吸収性シートとして扱
う。
【0052】次に、前記アンダーコート層22について説
明する。第2原図用紙の場合、シート全体での光透過率
はマクベスTD504A型濃度計の測定値にて50〜8
5%,より好ましくは70%前後であることが好まし
く、各構成層に若干の吸光性を許容することができる。
【0053】従って、アンダーコート層22が透明であれ
ば、他の層の吸光性が増えてもよく、また他の層の吸光
性が低ければアンダーコート層22の吸光性が高い組み合
わせであってよい。
【0054】まず、アンダーコート層22の透明度を高く
する場合には、図1のアンダーコート層22で説明した、
2次凝集粒子径が1〜5ミクロンのベーマイトゾルから
形成されたアルミナ水和物の多孔質層が好適である。塗
工液のためのベーマイトゾルの作成は図1で説明したよ
うにアルミニムイソプロポキシドの加水分解膠法で合成
してもよいし、また触媒化成工業(株)から市販されて
いる「カタロイドAS−3」等のベーマイト結晶の凝集
ゾル液を希釈して用いてもよい。
【0055】5〜10ミクロンの上記アルミナ水和物多
孔質層で、透光率90%以上の高い透明度を有し、溶媒
吸収性に優れた膜を得ることができる。アンダーコート
層に若干の吸収がある構成も許容され、上記膜厚をより
厚くして溶媒吸収性は高められる。別の透光性アンダー
コート層として、上記アルミナ水和物多孔質層中に多孔
質のシリカ粒子を加えて溶剤吸収性を高めることが可能
である。第2原図シートとして許容されるシリカの添加
量は乾燥重量比でベーマイトの0.1〜0.5程度が有
効であり、かつ好適である。
【0056】次に、前記オーバーコート層23について説
明する。オーバーコート層23はプラスチックの球形ビー
ズを主体としてこれに少量のバインダーを加えて調整し
た液を塗工して作成する。塗工液の構成は図1のオーバ
ーコート層3の処方と基本的に同じものが好適である。
但し、本第2原図用シートの場合、基材シートやアンダ
ーコート層の透光性が若干悪くともさしつかえない。
【0057】そのために用いるプラスチックビーズの好
適な直径も30ミクロン値度の大きなものまで可能であ
る。それ以上の大径のビーズも、透光性の点からは用い
ることができるが、ビーズ径が大きくなるにしたがって
シート表面のざらつきが多くなり好ましくない。
【0058】コートの膜厚もビーズが複層で重なりあう
程度に厚くしても、必要な透明度の確保は可能である。
なお、本コート層に用いるプラスチックビーズは、若干
の光吸収や散乱が許容されるために屈折率の高いポリス
チレン等のプラスチックビーズや、中空のプラスチック
ビーズの適用も可能である。
【0059】また、オーバーコート層のプラスチックビ
ーズのバインダーがアンダーコート層の空孔をふさぐ場
合がある。バインダー量が多くなると、その影響が強く
なるので対策が必要となる。その場合には、オーバーコ
ート層はプラスチックビーズとアルミナ化合物ゾルとバ
インダーの混合物をコーティングして形成して、ミクロ
ンオーバーの空孔とサブミクロンの空孔を作るようにす
る。図2(C)はコート層の構成を示す模式図で、符号
25は改良されたオーバーコート層を示している。バイン
ダーとアルミナ化合物のプラスチックビーズに対する乾
燥重量比は、1/2から10分の1が好適である。
【0060】このように構成された第2原図用シートは
全体としての光透過率が50%〜85%、最も好適には
65〜80%程度に仕上げるようにする。その場合各層
の透過率の配分は層の構成材料に応じて調整可能であ
る。
【0061】上記のインクジェットプリント第2原図用
シートによれば、インク溶剤はアンダーコート層に迅速
に吸収され、着色剤である顔料粒子はオーバーコート層
に保持され、良好な乾燥性と定着性を得ることができ、
しかもシートの表面は適度なざらつきがあって、筆記
性,捺印性等も良好なものとすることができる。
【0062】なお、本インクジェットプリント第2原図
用シートは染料タイプのインクジェットインクに適用し
ても好適である。インクはアンダーコート層に吸収,定
着すると同時にシートの表面に適度な粒状性があるため
に、必要な筆記性や捺印特性を得ることができる。な
お、図2(A)構成において、フィルム21の裏面のマッ
ト化が不要な用途においては、フィルム21を透明フィル
ムとし、他のコート層の光吸収性を増加して全体として
50〜85%の光透過率としてもよい。
【0063】次に、より簡易な構成によって高いインク
吸収能力と、顔料インクの良好な定着性を示すインクジ
ェットプリント第2原図用シートについて説明する。上
記インクジェットプリント第2原図用シートは、半透明
のインク溶剤非吸収性基材シート上にプラスチックの球
形ビーズをバインダーによって固定し、ビーズの間隙に
上って作られるミクロンオーダーの空孔を有するコート
層を形成し、全体の光透過率が50〜85%となる様に
した。
【0064】図3は、上記構成に基くインクジェットプ
リント第2原図用シート31の模式的説明図である。同図
(A)はプラスチックシートをベースとするインクジェ
ットプリント第2原図用シートである。符号32は、半透
明のインク溶剤非吸収性基材シートであるプラスチック
シートを示している。裏面側にマット化処理を施すこと
によって半透明化している。
【0065】符号33はプラスチックの球形ビーズのコー
ト層であって、図2(A),(B)の実施例のコート層
23と同様な組成のものが良好に適用可能であるが、他に
吸収の多いコート層がないので、コート層33に若干の光
吸収性は光散乱性があってもさしつかえない。
【0066】それ故にコート層の厚さを厚くしてインク
吸収能力を高めることができる。好ましいビーズの直径
は3〜30ミクロンであり、コート層の厚さを10〜5
0ミクロンとして良好な吸収性と透光性を確保すること
ができる。
【0067】また、使用するビーズの基材については酢
酸ビニル,メチルメタアクリル酸エステル,ポリエチレ
ン,ナイロン等の屈折率1.55以下の低屈折率の樹脂
を用いれば、コート層33を厚くすることができる。モノ
クロプリント用紙等の場合は、屈折率の高いポリスチレ
ン等の樹脂ビーズの適用も可能であるが、この場合はコ
ート層を薄くする必要がある。
【0068】次に、図3(B)はインク溶剤非吸収性基
材シートとして叩解度を高めたパルプを主体として抄紙
した光透過率50%以上のトレーシングペーパーを基材
シート11としたインクジェットプリント第2原図用シー
ト35を示している。コーティング層は図3(A)の符号
33とおなじものを適用できるので、再度の説明は省略す
る。
【0069】インクジェットプリント第2原図用シート
31,35の全体の光透過率は、マクベスTD504Aの測
定値にて50〜85%とすることが好ましく、特に65
〜80%の光透過率が最適である。基材シートの光透過
率が大きいものを使用すれば、コート層の光透過率を下
げることができる。
【0070】ところで、プラスチックシートを基材シー
トとする図3(A)の構成において、基材シートの裏面
のマット化処理が不要の場合は、コート層33の光透過率
を更に下げることができる。
【0071】その結果、コート層をより厚くしてインク
吸収性を高めることができる。図3(C)に示すように
バインダー中に多孔質シリカ等の溶剤吸収剤36を、ビー
ズに対する重量比で0.1〜0.3程度加えて溶剤吸収
性を高めることができる。
【0072】以上、図3にて説明したインクジェットプ
リント第2原図用シートでは、インクはコート層の空孔
に迅速に吸収保持されるので、指触乾燥性を著しく早め
ることができる。また、着色剤である顔料粒子は空孔内
にトラップされるために指触等に対して安定して保持さ
れ、実用的な定着性を得ることができる。しかも、コー
ト層の表面は多孔性であるために加筆性,捺印性に優れ
ていて、第2原図用紙として必要な特性を備えたもので
ある。
【0073】また、本シートは層の構成が簡易であっ
て、低コストにて製作可能である。以上、詳細に説明し
たが、本出願には以下の発明が含まれる。 (1).インク溶剤非吸収性基材シート上にサブミクロ
ンの孔径の多孔質の透光性アンダーコート層を設け、こ
のアンダーコート層上にプラスチックビーズを含み、ビ
ースの間隙によって作られるミクロンオーダーの空孔を
有するオーバーコート層を設けたことを特徴とするイン
クジェットプリントシート。
【0074】(2).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、透光性アンダーコート層はベーマイトゾ
ルから形成されたアルミナ水和物の多孔質層であること
を特徴とするインクジェットプリントシート。
【0075】(3).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、オーバーコート層のプラスチックビーズ
は、直径3〜20μmの球形ビーズであることを特徴と
するインクジェットプリントシート。
【0076】(4).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、オーバーコート層のプラスチックビーズ
の屈折率が1.55以下であることを特徴とするインク
ジェットプリントシート。
【0077】(5).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、オーバーコート層はプラスチックビーズ
とベーマイトゾルとバインダーの混合物をティングして
得られたミクロンオーダーの空孔と、サブミクロンの空
孔を有するコート層であることを特徴とするインクジェ
ットプリントシート。
【0078】(6).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、インク溶剤非吸収性基材シートは透明プ
ラスチックであることを特徴とするインクジェットプリ
ントシート。
【0079】(7).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、インク溶剤非吸収性基材シートは金属表
面を有するシートであることを特徴とするインクジェッ
トプリントシート。
【0080】(8).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、インク溶剤非吸収性基材シートは金属蒸
着紙であることを特徴とするインクジェットプリントシ
ート。
【0081】(9).上記(1)のインクジェットプリ
ントシートで、インク溶剤非吸収性基材シートはプラス
チックコート紙であることを特徴とするインクジェット
プリントシート。
【0082】(10).半透明のインク溶剤非吸収性基材
シート上にサブミクロンの孔径の多孔質の透光性のアン
ダーコート層を設け、このアンダーコート層上にプラス
チックビーズを含み、ビースの間隙によって作られるミ
クロンオーダーの空孔を有するオーバーコート層を設け
たことを特徴とするインクジェットプリント第2原図用
シート。
【0083】(11).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、アンダーコート層はベーマイト
ゾルから形成されたアルミナ水和物の多孔質層であるこ
とを特徴とするインクジェットプリント第2原図用シー
ト。
【0084】(12).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、アンダーコート層はベーマイト
ゾルと、乾燥重量比でベーマイトの0.5以下の多孔質
シリカを混合して塗布乾燥させたアルミナ水和物の多孔
質層であることを特徴とするインクジェットプリント第
2原図用シート。
【0085】(13).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、オーバーコート層のプラスチッ
クビーズは直径3〜30ミクロンの球形プラスチックビ
ーズであることを特徴とするインクジェットプリント第
2原図用シート。
【0086】(14).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、オーバーコート層はプラスチッ
クビーズとベーマイトゾルとバインダーの混合物をコー
ティングして得られる、ミクロンオーダーの空孔とサブ
ミクロンの空孔を有するコート層であることを特徴とす
るインクジェットプリント第2原図用シート。
【0087】(15).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、半透明のインク溶剤非吸収性基
材シートは裏面側をマット化処理したプラスチックシー
トであることを特徴とするインクジェットプリント第2
原図用シート。
【0088】(16).上記(10)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、半透明のインク溶剤非吸収性基
材シートは、叩解度を高めたパルプを主体として抄紙し
た、光透過率50%以上のトレーシングペーパーである
ことを特徴とするインクジェットプリント第2原図用シ
ート。
【0089】(17).インク溶剤非吸収性の透明プラス
チックシート上にサブミクロンの孔径の多孔質の透光性
アンダーコート層を設け、その上にプラスチックビーズ
を含み、ビーズの間隙によって作られる、ミクロンオー
ダーの空孔を有するオーバーコート層を設け、、全体の
光透過率が50〜85%となるようにしたことを特徴と
するインクジェットプリント第2原図用シート。
【0090】(18).半透明のインク溶剤非吸収性基材
シート上に、プラスチックの球形ビーズをバインダーに
よって固定し、ビーズの間隙によって作られるミクロン
オーダーの空孔を有するコート層を形成し、全体の光透
過率を50〜85%としたことを特徴とするインクジェ
ットプリント第2原図用シート。
【0091】(19).上記(18)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、プラスチックビーズの屈折率が
1.55以下の球形ビーズであることを特徴とするイン
クジェットプリント第2原図用シート。
【0092】(20).上記(18)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、プラスチックビーズの直径を3
〜30μmとしたことを特徴とするインクジェットプリ
ント第2原図用シート。
【0093】(21).上記(18)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、コート層はプラスチックビーズ
とベーマイトゾルとバインダーの混合物をコーティング
して得られる、ミクロンオーダーの空孔と、サブミクロ
ンの空孔を有するコート層であることを特徴とするイン
クジェットプリント第2原図用シート。
【0094】(22).上記(18)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、半透明のインク溶剤非吸収性基
材シートは、裏面側をマット化処理したプラスチックシ
ートであることを特徴とするインクジェットプリント第
2原図用シート。
【0095】(23).上記(18)のインクジェットプリン
ト第2原図用シートで、半透明のインク溶剤非吸収性基
材シートは、叩解度を高めたパルプを主体として抄紙し
た光透過率50%以上の トレーシングペーパであるこ
とを特徴とするインクジェットプリント第2原図用シー
ト。
【0096】(24).インク溶剤非吸収性の透明プラス
チックシート上にプラスチックの球形ビーズをバインダ
ーによって固定し、ビーズの間隙によって作られるミク
ロンオーダーの空孔を有するコート層を形成し、全体の
光透過率を50〜85%としたことを特徴とするインク
ジェットプリント第2原図用シート。
【0097】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、透明な記録コ
ート層を有し、顔料を色材とするインクジェットインク
の吸収,乾燥性に優れ、かつ色材の定着性が優れたイン
クジェットプリントシートであって、インク溶剤を吸収
しない基材をベースとしたインクジェットプリントシー
トを表現することができる。
【0098】本願第2の発明によれば、半透明の第2原
図に適するインクジェットプリント用紙であってインク
の吸収乾燥及び定着性に優れ、かつ記録紙表面が好適な
筆記,捺印特性を有するインクジェットプリント第2原
図シートを実現することができ、更に特に顔料を色材と
するインクに対し良好な定着特性を得ることができる。
【0099】本願第3の発明によれば、第2原図作成に
適するインクジェットプリント用紙であって、インクの
吸収,乾燥及び定着性に優れ、かつ記録紙表面が好適な
筆記,捺印特性を有するインクジェット第2原図用シー
トを実現することができ、更に特には顔料を色材とする
インクに対して良好な定着性を得ることができ、しかも
全体の構成が簡易で低コストで製造可能なインクジェッ
トプリント第2原図用シートを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るインクジェットプリント
シートの説明図で、図1(A)はミクロンオーダーの空
孔を有するオーバーコート層を設けた場合、図1(B)
はプラスチックビーズとベーマイトゾルとバインダーの
混合物からなるコート層を設けた場合の説明図。
【図2】本発明の実施例に係るインクジェットプリント
第2原図用紙の説明図で、図2(A)は基材シートの裏
面側にマット化処理した場合、図2(B)はパルプを原
料とするトレーシングペーパーを基材シートとした場
合、図2(C)は改良されたオーバーコート層を用いた
場合の説明図。
【図3】本発明の実施例に係るインクジェットプリント
第2原図用シートの説明図で<図3(A)は基材シート
の裏面側にマット化処理した場合、図3(B)はパルプ
を原料とするトレーシングペーパーを基材シートとした
場合、図3(C)は改良されたオーバーコート層を用い
た場合の説明図。
【符号の説明】
1,21,24,34…基材シート、 2,22…
アンダーコート層、3,3a,23,33…オーバーコート
層、 31,35…第2原図用シート、35…溶剤吸収剤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク溶剤非吸収性基材シート上にサブ
    ミクロンの孔径の多孔質の透光性アンダーコート層を設
    け、このアンダーコート層上にプラスチックビーズを含
    み、ビースの間隙によって作られるミクロンオーダーの
    空孔を有するオーバーコート層を設けたことを特徴とす
    るインクジェットプリントシート。
  2. 【請求項2】 半透明のインク溶剤非吸収性基材シート
    上にサブミクロンの孔径の多孔質の透光性のアンダーコ
    ート層を設け、このアンダーコート層上にプラスチック
    ビーズを含み、ビースの間隙によって作られるミクロン
    オーダーの空孔を有するオーバーコート層を設けたこと
    を特徴とするインクジェットプリント用第2原図用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 半透明のインク溶剤非吸収性基材シート
    上にプラスチック球形ビーズをバインダーにより固定さ
    せ、ミクロンオーダーの空孔を有するコート層を形成
    し、全体の光透過率が50〜85%となるようにしたこ
    とを特徴とするインクジェットプリント用第2原図用シ
    ート。
JP7040701A 1995-02-28 1995-02-28 インクジェットプリントシート及び原図用シート Withdrawn JPH08230308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040701A JPH08230308A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 インクジェットプリントシート及び原図用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040701A JPH08230308A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 インクジェットプリントシート及び原図用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08230308A true JPH08230308A (ja) 1996-09-10

Family

ID=12587886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7040701A Withdrawn JPH08230308A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 インクジェットプリントシート及び原図用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08230308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0908324A1 (en) 1997-10-13 1999-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording method and printed recording medium
JP2000318302A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Konica Corp インクジェットプリンタ用記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0908324A1 (en) 1997-10-13 1999-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording method and printed recording medium
US6550909B2 (en) 1997-10-13 2003-04-22 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording method and print
JP2000318302A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Konica Corp インクジェットプリンタ用記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3209109B2 (ja) インクジェット記録用シート
JP3136121B2 (ja) インクジェット用記録シート
JPH0796331B2 (ja) インクジェット記録媒体の製造方法
JPH0419037B2 (ja)
JPH09175010A (ja) インクジェット記録シート
JPS58136481A (ja) 印画シートの製造法
JPS6143593A (ja) インクジエツト記録媒体
JPH08230308A (ja) インクジェットプリントシート及び原図用シート
JPS62140878A (ja) 被記録材及びそれを用いた記録方法
JPH042113B2 (ja)
JP4165969B2 (ja) インクジェット記録用シート
JPH0367684A (ja) 記録物
JPH01186372A (ja) インクジェット記録媒体
JPH06143800A (ja) インクジェット記録用シート
KR100215645B1 (ko) 잉크젯 프린터용 필름
JP2594205B2 (ja) インクジェット記録用マットフィルム
JP2001001629A (ja) インクジェット記録用シート
JPH10166715A (ja) インクジェット記録シート
JP2000108505A (ja) インクジェット記録シート
JPH04263981A (ja) 記録用フィルムおよび記録方法
JP3006002B2 (ja) 被記録材
JP3797066B2 (ja) 記録媒体及びこれを用いた記録物
JP2000318298A (ja) インクジェット記録用シート及び記録方法
JPH10217602A (ja) インクジェット記録用シート
JP2004114599A (ja) インクジェット記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507