JPH082301B2 - 逆相液体クロマトグラフィーによるt−PA精製方法 - Google Patents

逆相液体クロマトグラフィーによるt−PA精製方法

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JPH082301B2
JPH082301B2 JP62305940A JP30594087A JPH082301B2 JP H082301 B2 JPH082301 B2 JP H082301B2 JP 62305940 A JP62305940 A JP 62305940A JP 30594087 A JP30594087 A JP 30594087A JP H082301 B2 JPH082301 B2 JP H082301B2
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登 富岡
光一郎 伏見
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、組織プラスミノーゲン活性化因子(t−p
A)を含む組織抽出画分、培養細胞抽出画分、培養細胞
培養上清、あるいはそれらの濃縮画分や粗精製画分を逆
相液体クロマトグラフィーで展開しt-PAを他の細胞成分
または培地成分から分離し、高純度t-PAを得る方法に関
する。
(2)従来の技術 t-PAの精製に関連する技術としては、亜鉛キレートカ
ラムあるいはコンカナバリンAカラムを用いたカラムク
ロマトグラフィー(Rijken,D.C.& Collen,D.,(198
1),J.Biol.Chem.,256,7035)、エリスリナトリプシン
インヒビタ−アフィニティカラムクロマトラフィー(特
開昭59-110625)、イオン交換カラムを用いたカラムク
ロマトグラフィー(Sueishi,K.et al.,(1982),Biodhi
m.Biophys.Acta,717,327)、抗t-PA抗体アフィニティー
カラムクロマトグラフィー、リジンまたはアルギニンセ
ファロースカラムクロマトグラフィー(Einarsson,M.et
al.,(1985),Biochim.Biophys.Acta,83,1)等各種液
体カラムクロマトグラフィーが知られている。
各種液体カラムクロマトグラフィーでt-PAを分離、精
製する場合、t-PAの分離を助ける目的で溶離液中に各種
有機物または無機物を添加するので、次のステップでt-
PAとそれら添加物を分離する必要が生じる。その為に通
常はさらに他の液体カラムクロマトグラフィーを行なう
必要があり、精製物を得る為に煩雑かつ長時間の工程を
要した。
(3)発明が解決しようとする問題点 従来の技術を用いて各種液体クロマトグラフィーでt-
PAを精製を行うと、t-PAをカラムから溶出する際に使用
する溶離液中に含まれる各種有機物あるいは無機物をt-
PAと分離する為に多大な労力と時間を要した。
そこで逆相液体クロマトグラフィーを用い、易揮発性
有機溶媒を含む極性移動相を用いてt-PAを分離、精製す
ることができれば、そのステップでt-PAと極性移動相で
ある分離用溶液との分離は減圧下蒸発により簡単にでき
るので有用である。
しかしながら、糖鎖を有し分子量が比較的大きく(M.
W.約79 KDa)かつ複雑な立体構造をつくるといった特徴
を有するt-PAを逆相液体クロマトグラフを用い分離を試
みると、その性質に由来してt-PAと逆相カラムを構成す
る活性基、あるいはその活性基の担体との間で予想外の
相互作用を起こし、予想されるシャープな展開パターン
での分離をなし得なくなる。
本発明者らは、上述のt-PAの逆相カラム内での非特異
的吸着の問題を易揮発性有機溶媒を含み、かつ水素イオ
ン濃度が、下限がカラム担体が溶解せず、上限がt-PAを
溶離する条件を満たす範囲である極性移動相を使用する
ことで解決し、その結果得られた高純度t-PAに生理学的
活性の低下がないことを発見し、本発明を完成するに到
った。
本発明を用いると従来分離が容易でなかった1本鎖t-
PAと2本鎖t-PAを容易に分離できることがわかり、フィ
ブリン親和性の高い1本鎖t-PA(Rijken,D.C.et al.,
(1982),J.Biol.Chem.,257,2920)を簡単に得ることが
できるので有用である。
本発明は、また、いわゆる高性能液体クロマトグラフ
(HPLC)を使用することにより、従来のカラムクロマト
グラフィーに比べ非常に短い時間で分離を終了させるこ
とが容易に可能となるので有用である。
(4)問題を解決するための手段 本発明のいう逆相液体クロマトグラフィーは非極性固
定相と極性移動相で構成される。
非極性固定相の活性基(R)としてはnが0から20で
あるアルキル基{R:-(CH2)nCH3}、シアノアルキル基
{R:-(CH2)nCN}、フェニルアルキル基、ジフェニルア
ルキル基等が有効であることが知られており、活性基の
担体としては通常シリカが用いられ、それら両者で構成
される非極性固定相はカラムに充填され使用される。
活性基がアルキル基であるC4またはC18逆相カラムは
市販されており、入手も容易で本発明の目的を達成する
が、逆相液体クロマトグラフィーとして働くC1、C3、C8
あるいは上述の他の非極性活性基ならいかなるものも使
用できる。
本発明で用いられる極性移動相は、水を主成分とする
溶液Aと易揮発性有機溶媒を主成分とする溶液Bを任意
の割合で混合して供給される溶液である。
本発明で用いられる極性移動相の水素イオン濃度は、
下限がカラム担体が溶解せず、上限がt-PAを溶離する条
件を満たす範囲に設定する。
すなわち、極性移動相の水素イオン濃度はt-PAと非極
性固定相との予期せざる相互作用をさける目的で中性付
近より、より低く設定する。ある特定な条件で逆相カラ
ムでt-PAを分離する場合、極性移動相の水素イオン濃度
は4.5より低くする。より好ましくには3.5より低くす
る。
もちろん、極性移動相の水素イオン濃度が低すぎる
と、非極性固定相担体の溶解の問題が生じ、またt-PA自
身の変性の可能性も高まるのでそれらの問題が起きない
程度の水素イオン濃度でなければならない。
すなわち、ある特定な条件で逆相カラムでt-PAを分離
する場合、極性移動相の水素イオン濃度は1.0より高く
する。
極性移動相に使用する溶液Bの主成分は親水性かつ易
揮発性有機溶媒ならいかなるものでも良いが、アセトニ
トリル、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノ
ール、n−プロピルアルコール、あるいはこれらの混合
物を使用するとプラスミノーゲン活性化因子の活性をそ
こなうことなく効率的な分離、精製を行うことができ、
また分離後それら親水性かつ易揮発性有機溶媒を減圧下
蒸発により効率的に除くことができる。
極性移動相に使用する溶液Aの主成分は水であるが、
pHを調整して用いる。pH調整は揮発性の酢酸等でも良い
が、イオン対形成剤として効果的な働きのあるトリフル
オロ酢酸(TFA)、過塩素酸を使用すると分離能が向上
するので望ましい。0.1%TFA溶液のpHは約1.7であるの
で、これを基準としてpH1.9以上にするときは0.1%TFA
溶液を、例えば、トリメチルアミンで滴定して作成する
と良い。TFAは溶液Bに添加してもしなくても良い。
本発明の逆相液体クロマトグラフィーは、カラム充填
剤の粒子が非常に小さく、堅く強固であり良くデザイン
された装置により高分解能、高圧、高速といった特徴を
有する、いわゆる高性能液体クロマトグラフ(HPLC;Hig
h Performance liquid chromatography)を適用すると
短時間で効率良い分離が行えるので必要に応じてHPLCを
利用すると良い。HPLCについては(Hancock,W.S.and Sp
ar row,J.T.,(1984),HPLC Analysis of Biological C
ompounds,A Laboratory Guide,Marcel Dekker,INC.pp36
1)に詳細な説明ある。
本発明でいう組織プラスミノーゲン活性化因子(t-P
A)は、線維素溶解系(fiblinolysis)で働く酵素であ
り、それが働くことにより血栓の構成成分であるフィブ
リンクロット(fiblrin-clot)の溶解が始まることから
血栓症に於ける新規な治療薬として有用である。
t-PAは分子量約65,000の糖たんぱく質でS−S結合に
よりクリングルが2個である立体構造をとるとされてい
る(Vehar,G.A.,et al,(1984),Biotechnology,2,105
1)。
t-PAは元来1本鎖であるがプラスミンにより所定分解
を受けると2本鎖となる(Wallen,P,et al.,(1983),E
ur.J.Biochem.,132:681)。この2本鎖t-PAはメルカプ
トエタノール等で還元するとS−S結合が切断され、SD
S−ポリアクリルアミド電気泳動で2本のバンドとして
検出される。
t-PAはフィンガー領域とクリングル領域とそれに続く
セリンプロテアーゼ領域から成り立っており、セリンプ
ロテアーゼ領域には酵素活性中心があり、前者の2領域
にはフィブリン結合部位、インヒビター結合部位があ
る。例えば、フィンガー領域を欠くt-PA(Kagirani,H.e
t al.(1985),FEBS(Lertters,189,145)やクリングル
を除いたt-PA(特開昭62-48378)やポリクリングル(例
えば3〜4個のクリングル)t−PA(特開昭62-10457
7)の例が報告されており、これら欠除、修飾、あるい
は変異にあるt-PAについても関連物質としてここではt-
PAに含める。
t-PA以外のプラスミノーゲン活性化因子である、いわ
ゆるウロキナーゼといわれていた分子量約54KDaの尿プ
ラスミノーゲン活性化因子(PA)あるいはその関連物
質、プラスミノーゲン活性化因子以外の酵素、γ−ある
いはβ−インターフェロン等リンフォカイン、コロニー
刺激因子あるいはエリスロポイエチン等の成長因子、ホ
ルモンあるいはHBsAg等ウィルス抗原あるいはガン関連
抗原といった糖鎖を有する蛋白質についてもプラスミノ
ーゲン活性化因子と糖鎖を含むことで共通点があり、本
発明の逆相液体カラムクロマトグラフィー法で分離、精
製できると容易に推察できる。
以下に本発明の具体例をヒトt-PAの分離、精製を例に
とって詳細に説明する。
本発明の方法ではヒトt-PAを含む混合物を逆相液体カ
ラムクトマトグラフで展開し、t-PAを他の混入物から分
離、精製する。また逆相液体クロマトグラフグラフの分
離条件の設定のしかたによってはt-PAのサブタイプであ
る1本鎖t-PAと2本鎖t-PAを分離することができる。
ヒトt-PAの分離、精製の出発材料にはヒト腎臓抽出画
分(特開昭59-80614)、メラノーマボウズ(Bowes)株
培養上清(Rijken,D.C.and Collen,D.,(1981),J.Bio
l.Chem.,256,7035)あるいはヒト正常細胞(2n=46)、
ヒトt-PA遺伝子が導入された組換え体マウスC127細胞、
組換え体ミエローマ細胞、組換え体チャイニーズ−ハム
スター細胞あるいは組換え体ヒト細胞(特開昭62-12697
8)の培養上清等があるが、これらに限らずヒトt-PAを
含む組織抽出画分、培養細胞抽出画分、培養細胞培養上
清、組換え体抽出画分、組換え体培養上清あるいは他の
t-PAを含む混合物であればいかなるものでも良い。
ヒトt-PAを含む上述の混合物は、通常ヒトt-PAの含有
量が低いのであらかじめ抗t-PA抗体カラム、リジンまた
はアルギニンセファロースカラム(Einarsson,M.et a
l.,(1985),Biochim.Biophys.Acta,83,1〜10)、エリ
スリナトリプシンインヒビターカラム(特開昭59-11062
5)、亜鉛キレートカラムあるいはコンカナバリンAカ
ラム(Rijken,D.C.& Collen,D.,(1981),J.Biol.Che
m.,256,7035)、イオン交換カラムクロマトグラフィー
(Sueishi,K.et al.,(1982),Biochim.Biophys.Acta,7
17,327〜336)等を用いヒトt-PAの濃縮を行い、また同
時にある程度精製しておいた方が本発明の効果をより良
く出せるので望ましい。
部分精製して得た少量の不純物を含むヒトt-PA画分
を、逆相液体クロマトフラフィーを構成する極性移動相
の初期条件の溶液に溶解せしめ、逆相カラムに対しアプ
ライし、増大する濃度の易揮発性有機溶媒を含む極性移
動相を使用して展開しヒトt-PAを他の混合物、すなわち
細胞成分、培地成分あるいはその他の添加物より分離
し、高純度ヒトt-PAを得、あるいは必要があれば展開条
件を厳しく設定することで1本鎖t-PAと2本鎖t-PAを分
離する。
極性移動相は水を主成分とする溶液Aに対しグラジエ
ントあるいは段階を追って易揮発性有機溶媒を主成分と
する溶液Bが混合され供給される溶液である。
ヒトt-PAと他の物質との分離、また1本鎖t-PAと2本
鎖t-PAとの分離は、有機溶媒濃度が増大する極性移動相
の使用によってなされる。
C4逆相カラムを使用してtPAを分離、精製する場合、
極性移動相の水素イオン濃度は1以上4.5以下、好まし
くは1以上3.5以下に調整し用いる。また、その場合極
性移動相の0.1%程度のトリフルオロ酢酸(TFA)を添加
すると分解能が高まるので好ましい。
ヒトt-PAは、例えば0.1%TFAを含むpH1.9、pH2.5ある
いはその付近の溶液Aおよびアセトニトリルあるいはイ
ソプロピルアルコールである溶液Bを使用したグラジエ
ント溶出法でC4逆相カラムで特異的ピークとして分離さ
れる。
分離されたヒトt-PAをC4逆相カラムを用い上述の方法
で再び展開し分析すると他の混入蛋白質由来のピークは
認められないかわずかであり、上述の方法で分離した場
合、純度が99%以上と計算される。
1本鎖t-PAと2本鎖t-PAの分離は、例えばC4逆相カラ
ムを使用し、0.1%程度の濃度のTFAを含むpH2.5付近の
極性移動相の溶液Aとアセトニトリルである溶液Bを使
用した35%から37.5%までの、あるいはその付近のリニ
アグラジエント法を用いることによってなされる。
もちろん上述の分離例は1つの例であって逆相カラム
であるならいかなるものでも原理的に例用可能であり、
水素イオン濃度の条件を満たしていれば溶液Aに他の少
量の添加物があっても良いし、TFA以外のイオン形成剤
を含めても良いし、また溶液Bについてはアセトニトリ
ルあるいはイソプロピルアルコール以外の易揮発性かつ
親水性有機溶媒を使用しても良い。
本発明の他の観点からの重要な点は分離され、溶媒の
蒸発によって回収されたヒトt-PAにその生理的活性があ
るということである。
上述の方法で分離、精製されたヒトt-PAは、TFAおよ
びアセトニトリル等を含む水溶液の形状であるが、この
水溶液を例えば凍結乾燥でt-PA以外の物質を蒸発により
除き適当な溶液に再溶解せしめる。
再溶解したt-PAをSDS−ポリアクリル電気泳動法(Lae
mmli,U.K.(1970),Nature,227,680)で分画しシブリン
−寒天プレートを使用するザイモグラフ法(Granelli-P
iperno,A.and Reich,E.,(1978),J.Exp.Med.148,223)
でその活性を調べたところオーセンティックなt-PAと同
様な分子量に位置にフィブリン−クロット溶解活性が認
められた。
すなわち、本発明の方法によると生理学的活性を保持
したままヒトt-PAあるいは1本鎖t-PAを分離、精製する
ことができる。
次に実施例を示して本発明を更に具体的に説明する
が、これにより本発明は何等制限されるものではない。
本発明の方法を用いると短時間に高純度のtPAを生理
学的活性をそこなうことなく精製することができ、また
1本鎖t-PAと2本鎖t-PAについてもこれらを分離、精製
することができる。高純度のt-PAあるいは1本鎖t-PAは
医薬として利用されることが期待されているので、これ
ら医薬を分離、精製する分野にも係るので産業上有用で
ある。
実施例 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 RijkenとCollenの方法(J.Biol,Chem.,(1981),25
6,7025)に基づいてメラノーマボウズ(Bowes)株を培
養し、ダウドルの方法(特開昭59-110625)でt-PAの部
分精製物を得た。
すなわち、メラノーマボウズ株を培養し、アプロチニ
ン入り無血清培地を使用して得た培養上清のトウィーン
80を0.1%になるように加え、NaClを最終濃度が0.4Mに
なるように加え、酢酸でpH調整(pH5.5〜6.0)を行っ
た。この溶液をエリスリトリプシンインビーター(ET
I)セルロースカラムに流速45ml/hでアプライした。カ
ラムをその容量の6倍以上の0.4MNaClおよび0.1%トウ
ィーン80を含むリン酸緩衝液で洗浄した後、ETIカラム
の吸着蛋白質を1.6Mチオシアン酸カリウムおよび0.4MNa
Clを含む生理食塩水で溶離させた、得られた各画分の蛋
白濃度をA280の測定で調べ、またプラスミノーゲン依存
性フィブリン溶解活性プラスミノーゲン含有フィブリン
プレートで調べ、t-PA活性のある蛋白質のピークを分取
できた画分を集め、0.1M酢酸に対し透析を行いt-PAの部
分精製物を得た。
得られたETIカラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-P
A、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Nature,227,680)
で解析した結果いくらかの混入蛋白質が存在していた。
ETIカラムで得たメラノーマt-PA部分精製物約200μg
を凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07%
トリメチルアミン(TMA)および15%アセトニトリルを
含む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synchro
pack RP-4;Syncrom社製)に対しアプライし、流速1ml/m
in、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを用い
て極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA、0.07%TMA
を含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリ
ル)をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラ
ジエントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主にピークが出現した。主ピー
クを構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥
品を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理をせずにそのまま
SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、
銀染色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Piperno,
A.and Reich,E.,(1978),J.Exp.Med.148,223)で分析
を行った。銀染色の結果、分子量約70KDaにダブレット
の主バンドを、また分子量約140KDaに二量体と考えられ
るマイナーをバンドが観察され、混入蛋白質由来の他の
バンドは観察されなかった。ザイモグラフで銀染色され
た蛋白のバンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解
活性が検出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの
分離でメラノーマt-PAがその生理活性を維持したまま分
離されることが確かめられた。分離されたt-PAの比活性
は、クロット溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.
D.Curtis,(1985),Thrombosis and Heamosstasis,53,1
34)求めると約4×105IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
メラノーマ細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わ
ずかに含まれる牛血清由来蛋白質またはETIカラムに含
まれるETIについてそれぞれ上記のリニアグラジエント
法で逆相カラムで展開するとRTはそれぞれETIで約24
分、牛血清由来の主要な蛋白質で約28分、またアプロチ
ニンで約8分となりヒトt-PAの約26分と重なることがな
いこと、およびETI、牛血清由来蛋白質、アプロチニ
ン、ヒトt-PAを等量混合した試料の分離を行うと、それ
ぞれの蛋白質はRTの差により分離できることを確認し
た。
逆相カラムクロマトグラフィーに対する極性移動相の
水素イオン濃度の影響を調べる為、極性移動相の溶液A
を0.1%TFA、15%アセトニトリルに対し異なる濃度のTM
Aを添加し作成し、種々の水素イオン濃度とし他の条件
は変えずt-PA部分精製物の分離を以下の様に行なった。
TMA濃度を0.1%とすると溶液AのpHは1.9となり、こ
の水素イオン濃度で上述のリニアグラジエント法で分離
を行ったところ、上述のpH2.5の場合と同程度にシャー
プにヒトt-PAを分離することができた。
TMA濃度を0.42%とすると溶液AのpHは3.5となり、こ
の水素イオン濃度で上述のリニアグラジエント法で分離
を行ったところ、上述のph2.5の場合に比較してややシ
ャープさを欠くピークとしてt-PA画分が得られた。
TMA濃度をさらに減少させ溶液AのpHを4.5以上にして
上述のリニアグラジエント法で分離を行ったところ、t-
PAのピークはシャープさを欠きピーク面積も減少した。
分離終了後、逆相カラム内を100%アセトニトリルで洗
浄するとカラム内に非特異的吸着により残っていたt-PA
が溶出した。
上述のリニアグラジエント法で極性移動相を構成する
溶液Bをアセトニトリルに代えてイソプロピルアルコー
ルとすると、溶液AのpHを1.9あるいは2.5とするときt-
PAのRTは速くなった。そこでグラジエントの条件を25%
っから35%イソプロピルアルコールのリニアグラジエン
ト(35分間)に変更すると他の混入蛋白質と良い分離が
得られ、またt-PAのシャープなピークが得られることが
判明した。分離されたt-PAにフィブリン溶解活性がある
ことがザイモグラフ法で確かめられた。
実施例2 RijkenとCollenの方法(J.Biol.Chem.,(1981),25
6,7035)に基づいてメラノーマボウズ(Bowes)株を培
養し、Einarssonらの方法(Biochim,Biophys.Acta,(19
85),83,1)でt-PAの部分精製物を得た。すなわち、メ
ラノーマボウズ株を培養し、アプロチニン入り無血清培
地を使用して得た培養上清とトウィーン80を0.1%にな
るように加え、pHを7.3に調整し、その培養上清を0.01
%トウィーン80を含む0.1Mチン酸ナトリウム緩衝液で平
衡化した抗t-PA抗体−セファロースカラムに対しアプラ
イした。
その後、カラムをカラム容量の6倍以上の0.25Mチオ
シアン酸カリウム、0.01%トウィーン80を含む0.1Mリン
酸緩衝液で洗浄した。次に吸着蛋白質を3.0Mチオシアン
酸カリウム及び0.01%トウィーン80を含む0.1Mリン酸ナ
トリウム緩衝液pH7.3で溶離した。280nmの吸収を測定し
て蛋白質濃度を調べ、又、プラスミノーゲン含有フィブ
リンプレートでプラスミノーゲン依存性フィブリン溶解
活性を調べた。これによって得られたフィブリン溶解活
性と対応する蛋白質のピークを分取したフラクションを
集めた。
この画分を0.1M酢酸に対して透析しt-PA部分精製物を
得た。
得られた抗t-PA抗体カラムによるt-PA部分精製物をSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(Laemmli,U.K.,
(1970),Nature,227,680)で解析した結果、いくらか
の混入蛋白質が認められた。
抗体カラムで得たメラノーマt-PA部分精製物約200μ
gを凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07
%トリメチルアミン(TMA)および15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synch
ropack RP-4;Synchrom社製)に対しアプライし、流速1m
l/min、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを
用いて極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA,0.07%T
MAを含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリ
ル)をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラ
ジエントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理せずそのままSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀染
色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Pierno,A.and
Reich,E.,(1978),J.Exp.Med148,223)で分析を行っ
た。銀染色の結果、分子量約70KDaにダブレットの主バ
ンドを、また分子量約140KDaに二量体と考えられるマイ
ナーバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンドは
観察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白の
バンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解活性が検
出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離でメ
ラノーマt-PAの生理活性を維持したまま分離されること
が確かめられた。分離されたt-PAの比活性は、クロット
溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.D.Curtis,(1
985),Thrombosis and Haemostasis,53,134)求めると
約4×10-5IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
メラノーマ細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わず
かに含まれる牛血清由来蛋白質または抗体カラムに含ま
れるIgGについてそれぞれ上記のリニアグラジエント法
で逆相カラムで展開するとRTはそれぞれIgGで約30分、
牛血清由来の主要な蛋白質で約28分、またアプロチニン
はで約8分となりヒトt-PAの約26分と重なることがない
こと、およびアプロチニン、牛血清由来蛋白質、IgG、
ヒトt-PAを等量混合した試料の分離を行うと、それぞれ
の蛋白質はRTの差により分離できることを確認した。
実施例3 RijkenとCollenらの方法(J.Biol.Chem.,(1981),2
56,7035)に基づいてメラノーマボウズ(Bowes)株を培
養し、彼等の方法でコンカナバリンAカラムを用いてt-
PAの部分精製物を得た。
すなわち、メラノーマボウズ株を培養し、アプロチニ
ン入り無血清培地を使用して得た培養上清にトウィーン
80を0.1%になるように加え、pH7.2に調整し、その培養
上清をあらかじめ1.0M NaClおよび0.01%トウィーン80
を含む0.01Mリン酸緩衝液pH7.5で平衡化したコンカナバ
リンA(ConA)セファロースカラムにアプライした。そ
の後、カラムをその容量の6倍以上の平衡化緩衝液で洗
浄した。次に0.4Mα−D−メチルマンノシドと2Mチオシ
アン酸カリ、0.01%トウィーン80を含有する0.01Mリン
酸緩衝液でα−D−メチルマンノシド0から0.4M、チオ
シアン酸カリ0から2Mの直線グラジエントをかけ吸着蛋
白質を溶出した。
280nmの吸収を測定して蛋白質濃度を調べ、又、プラ
スミノーゲン含有フィブリンプレートでプラスミノーゲ
ン依存性フィブリン溶解活性を調べた。これによって得
られたフィブリン溶解活性と対応する蛋白質のピークを
分取したフラクションを集めた。この画分を0.1M酢酸に
対して透析しt-PA部分精製物を得た。
得られたConAカラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-
PA、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Nature,227,68
0)で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が認められ
た。
ConAカラムで得たメラノーマt-PA部分精製物約200μ
gを凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07
%トリメチルアミン(TAM)および15%アセトニリルを
含む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synchro
pack RP-4;Synchrom社製)に対しアプライし、流速1ml/
min、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを用
いて極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA、0.07%TM
Aを含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリ
ル)をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラ
ジエントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理せずそのままSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀染
色であるザイモグラフ法(Granelli-Piperno,A.and Rei
ch,E.,(1978),J.Exp.Med.148,223)で分析を行った。
銀染色の結果、分子量約70KDaのダブレットの主バン
ドを、また分子量約140KDaの二量体と考えられるマイナ
ーバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンドは観
察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白のバ
ンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解活性が検出
され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離でメラ
ノーマt-PAがその生理活性を維持したまま分離されるこ
とが確かめられた。
分離されたt-PAの比活性は、クロット溶解時間を測定
して(Gaffney,P.J.and A.D.curtis,(1985),Thrombos
is and Haemostasis,53,134)求めると約4×105IU/mg
proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
メラノーマ細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わ
ずかに含まれる牛血清由来蛋白質についてそれぞれ上記
のリニアグラジエント法で逆相カラムで展開するとRTは
それぞれアプロチニンで約8分、牛血清由来の主要な蛋
白質で約28分となり、ヒトt-PAの約26分と重なることが
ないこと、およびアプロチニン、牛血清由来蛋白質、ヒ
トt-PAを等量混合した試料の分離を行うと、それぞれの
蛋白質はRTの差により分離できることを確認した。
実施例4 RijkenとCollenの方法(J.Biol,Chem.,(1981),25
6,7025)に基づいてメラノーマボウズ(Bowes)株を培
養し、彼等の方法で亜鉛キレートカラムを用いてt-PAの
部分精製物を得た。
すなわち、メラノーマボウズ株を培養し、アプロチニ
ン入り無血清培地を使用して得た培養上清にトウィーン
80を0.01%になるように加え、pH7.5に調整し、その培
養上清を1M NaCl及び0.01%トウィーン80を含むpH7.5の
0.02Mトリス塩酸緩衝液で平衡化した亜鉛キレートアガ
ロースカラムにアプライした。
この後、カラムを1M NaClおよび0.01%トウィーン80
を含むpH7.5の0.02Mトリス塩酸緩衝液を洗浄液としてカ
ラム容量の6倍以上洗浄した。次に上記の洗浄液にイミ
ダゾールを加えてカラムに0から0.05Mまでのイミダゾ
ールの直線グラジエントをかけ吸着蛋白を溶離した。
280nmの吸収を測定して蛋白質濃度を調べ、又、プラ
スミノーゲン含有フィブリンプレートでプラスミノーゲ
ン依存性フィブリン溶解活性を調べた。これによって得
られたフィブリン溶解活性と対応する蛋白質のピークを
分取したフラクションを集めた。この画分を0.1M酢酸に
対して透析しt-PA部分精製物を得た。
得られた亜鉛キレートカラムによるt-PA部分精製物
(1本鎖t-PA、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Natu
re,227,680)で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が
存在していた。
亜鉛キレートカラムで得たメラノーマt-PA部分精製物
約200μgを凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TM
A)、0.07%トリメチルアミン(TMA)および15%アセト
ニトリルを含む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラ
ム(Synchropack RP-4;Synchrom社製)に対しアプライ
し、流速1ml/min、カラム温度34℃でギルソン社製HPLC
システムを用いて極性移動相を構成する溶液A(0.1%T
FA、0.07%TMAを含むpH2.5の水溶液)および溶液B(ア
セトニトリル)をアセトニトリルが15%から50%までの
リニアグラジエントとして35分かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理をせずそのままSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀
染色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Piperno,A.a
nd Reich,E.,(1978),J.Exp.Med.148,223)で分析を行
った。銀染色の結果、分子量約70KDaのダブレットの主
バンドを、また分子量約140KDaに二量体と考えられるマ
イナーバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンド
は観察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白
のバンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解活性が
検出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離で
メラノーマt-PAがその生理活性を維持したまま分離され
ることが確かめられた。分離されたt-PAの比活性は、ク
ロット溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.D.curt
is,(1985),Thrombosis and Haemostasis,53,134)求
めると約4×105IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(ph2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
メラノーマ細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わ
ずかに含まれる牛血清由来蛋白質について、それぞれ上
記のリニアグラジエント法で逆相カラムで展開すと、RT
はそれぞれアプロチニンで約8分、牛血清由来の主要な
蛋白質で約28分となりヒトt-PAの約26分と重なることが
ないこと、およびアプロチニン、牛血清由来蛋白質、ヒ
トt-PAを等量混合した試料の分離を行うと、それぞれの
蛋白質はRTの差により分離できることを確認した。
実施例5 ヒト正常細胞(2n=46)培養上清を実施例3と同様な
方法でコンカナバリンA(ConA)セファロースカラムで
分離し、t-PAの部分精製物を得た。
すなわち、ヒト正常細胞MTC 017株(特開昭62-12697
8)を培養し、アプロチニンおよび少量の牛胎児血清を
含む培地を使用して得た培養上清よりconAカラムを用い
t-PA部分精製物を得た。
得られたConAカラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-
PA、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Nature,227,68
0)で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が存在して
いた。
ConAカラムで得た正常細胞t-PA部分精製物約200μg
を凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07%
トリメチルアミン(TAM)および15%アセトニリルを含
む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synchropa
ck RP-4;Synchrom社製)に対しアプライし、流速1ml/mi
n、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを用い
て極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA、0.07%TMA
を含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリ
ル)をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラ
ジエントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理せずそのままSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀染
色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Piperno,A.and
Reich,E.,(1978),J.Exp.Med.148,223)で分析を行っ
た。銀染色の結果、分子量約70KDaにダブレットの主バ
ンドを、また分子量約140KDaの二量体と考えられるマイ
ナーバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンドは
観察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白の
バンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解活性が検
出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離で正
常細胞t-PAがその生理活性を維持したまま分離されるこ
とが確かめられた。分離されたt-PAの比活性は、クロッ
ト溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.D.curtis,
(1985),Thrombosis and Haemostasis,53,134)求める
と約4×105IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずか であり、ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上で
あった。
正常細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わずかに
含まれる牛血清由来蛋白質についてそれぞれ上記のリニ
アグラジエント法で逆相カラムで展開するとRTはそれぞ
れアプロチニンで約8分、牛血清由来の主要な蛋白質で
約28分となりヒトt-PAの約26分と重なることがないこ
と、およびアプロチニン、牛血清由来蛋白質、ヒトt-PA
を等量混合した試料の分離を行うと、それぞれの蛋白質
はRTの差により分離できることを確認した。
実施例6 ヒトt-PA遺伝子を組み込んだチャイニーズ−ハムスタ
ー細胞の培養上清を実施例2と同様な方法で抗t-PA抗体
カラムで分離し、t-PAの部分精製物を得た。
すなわち、組換え体チャイニーズ−ハムスター細胞
(特開昭62-126978)を培養し、アプロチニンおよび少
量の牛胎児血清を含む培地を使用して得た培養上清より
ConAカラムを用いt-PA部分精製物を得た。
得られた抗体カラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-
PA、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Nature,227,68
0)で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が存在して
いた。
抗体カラムで得た組換え体t-PA部分精製物約200μg
を凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07%
トリメチルアミン(TMA)および15%アセトニトリルを
含む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synchro
pack RP-4;Synchrom社製)に対しアプライし、流速1ml/
min、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを用
いて極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA,0.07%TMA
を含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリ
ル)をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラ
ジエントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理せずそのままSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀染
色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Piperno,A.and
Reich,E.,(1978),J.Exp.Med148,223)で分析を行っ
た。銀染色の結果、分子量約70KDaにダブレットの主バ
ンドを、また分子量約140KDaに二量体と考えられるマイ
ナーをバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンド
は観察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白
のバンドと同一の分子量の位置にフィブリン溶解活性が
検出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離で
組換え体t-PAがその生理活性を維持したまま分離される
ことが確かめられた。分離されたt-PAの比活性は、クロ
ット溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.D.Curti
s,(1985),Thrombosis and Haemostasis,53,134)求め
ると約4×105IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
組換え体培養液に含まれるアプロチニン、わずかに含
まれる牛血清由来蛋白質または抗体カラムに含まれるIg
Gについてそれぞれ上記のリニアグラジエント法で逆相
カラムで展開するとRTはそれぞれIgGで約30分、牛血清
由来の主要な蛋白質で約28分、またアプロチニンはで約
8分となりヒトt-PAの約26分と重なることがないこと、
およびアプロチニン、牛血清由来蛋白質、IgG、ヒトt-P
Aを等量混合した試料の分離を行うと、それぞれの蛋白
質はRTの差により分離できることを確認した。
実施例7 ヒトt-PA遺伝子を組み込んだマウスC127細胞の培養上
清を、実施例1と同様な方法でETIセファロースカラム
で分離し、t-PAの部分精製物を得た。
すなわち、組換え体マウスC127細胞(特開昭62-12697
8)を培養し、アプロチニンおよび少量の牛胎児血清を
含む培地を使用して得た培養上清よりETIカラムを用いt
-PA部分精製物を得た。
得られたETIカラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-P
A、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアシドゲル
電気泳動法(Laemmle,U.K.(1970),Nature,227,680)
で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が存在してい
た。
ETIカラムで得た組換え体t-PA部分精製物約200μgを
凍結乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、0.07%ト
リメチルアミン(TMA)および15%アセトニトリルを含
む水溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相カラム(Synchropa
ck RP-4;Synchrom社製)に対しアプライし、流速1ml/mi
n、カラム温度34℃でギルソン社製HPLCシステムを用い
て極性移動相を構成する溶液A(0.1%TFA,0.07%TMAを
含むpH2.5の水溶液)および溶液B(アセトニトリル)
をアセトニトリルが15%から50%までのリニアグラジエ
ントとして35分間かけて分離を行った。
上記の方法でリニアグラジエントで分離すると280nm
の吸収を示す多くの小さなピークの他に、リテンション
時間約26分(RT≒26)に主ピークが出現した。主ピーク
を構成する画分を集め凍結乾燥を行い、得られた乾燥品
を100μlの0.1M酢酸に溶解せしめた。
0.1M酢酸に溶解した試料を還元処理をせずそのままSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した後、銀
染色であるいはザイモグラフ法(Granelli-Piperno,A.a
nd Reich,E.,(1978),J.Exp.Med148,223)で分析を行
った。銀染色の結果、分子量約70KDaにダブレットの主
バンドを、また分子量約140KDaに二量体と考えられるマ
イナーバンドが観察され、混入蛋白質由来の他のバンド
は観察されなかった。ザイモグラフで銀染色された蛋白
のバンドと同一分子量の位置にフィブリン溶解活性が検
出され、本逆相カラムクロマトグラフィーでの分離で組
換え体t-PAがその生理活性を維持したまま分離されるこ
とが確かめられた。分離されたt-PAの比活性はクロット
溶解時間を測定して(Gaffney,P.J.and A.D.Curtis,(1
985),Thrombosis and Haemostasis,53,134)求めると
約4×105IU/mg proteinであった。
上記のリニアグラジエント法で得られたt-PA乾燥品16
0μgを0.1%TFA、0.07%TMAおよび15%アセトニトリル
を含む水溶液(pH2.5)に溶かし、再び上記のリニアグ
ラジエント法で逆相カラムで展開しA280のピークを調べ
たところRTが26分付近に単一のピークが出現し、混入蛋
白質由来の他のピークは認められないか、わずかであり
ピーク面積の計算からt-PAの純度は99%以上であった。
組換え体細胞の培養液に含まれるアプロチニン、わず
かに含まれる牛血清由来蛋白質またはETIカラムに含ま
れるETIについてそれぞれ上記のリニアグラジエント法
で逆相カラムで展開するとRTはそれぞれアプロチニンで
約8分、牛血清由来の主要な蛋白質で約28分、またEETI
で約24分となりヒトt-PAの約26分と重なることがないこ
と、およびアプロチニン、ETI、牛血清由来蛋白質、ヒ
トt-PAを等量混合した試料の分離を行うと、それぞれの
蛋白質はRTの差により分離できることを確認した。
実施例8 RijkenとCollenの方法(J.Biol,Chem.,(1981),25
6,7035)に基づいてメラノーマボウズ(Bowes)株を培
養し、ダウドルの方法(特開昭59-110625)でt-PA部分
精製物を得た。すなわち、メラノーマボウズ株を培養
し、アプロチニンを含む無血清培地を使用して得た培養
上清よりETIカラムを用いてt-PA部分精製物を得た。
得られたETIカラムによるt-PA部分精製物(1本鎖t-P
A、2本鎖t-PA混合物)をSDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動法(Laemmli,U.K.,(1970),Nature,227,680)
で解析した結果、いくらかの混入蛋白質が存在してい
た。
凍結乾燥したt-PA部分精製部を0.1%トリフルオロ酢
酸(TFA)、0.07%トリメチルアミン(TMA)およびアセ
トニトリル35%を含む溶液(pH2.5)に溶かし、C4逆相
カラム(Synchropack RP-4;Synchrom社製)に対しアプ
ライし、流速1ml/min、カラム温度34℃でギルソン社製H
PLCシステムを用いてアセトニトリル濃度を35%から37.
5%までのリニアグラジエント法で30分かけて溶出し
た。
この方法によりリテンション時間が12分から15分の範
囲で一つの主ピークが得られ、15分から20分の範囲でも
う一つの主ピークが得られた。
これらの二つの分画をマルカプトエタノールで還元し
て、あるいは非還元でSDS−ポリアクリルアミド電気泳
動後、銀染色で調べた結果、RTが12分から15分の範囲で
溶出されたt-PAは非還元で分子量約70KDa、還元すると
約30KDaと約40KDaにバンドが検出された。又、15分から
20分の範囲で溶出された分画は還元しても約70KDaであ
り、30KDaおよび40KDaのバンドは検出されなかった。
この結果から12分から15分の範囲で溶出されるt-PAは
1本鎖t-PAであり、15分から20分の範囲で溶出されるt-
PAは2本鎖t-PAであることが確認された。
これら1本鎖t-PAおよび2本鎖t-PAはSDS−ポリアク
リルアミド電気泳動後ザイモグラフィー法で調べた結
果、フィブリン溶解活性が検出された。
上記の1本鎖t-PAと2本鎖t-PAの逆相カラムクロマト
グラフィーに於ける分離条件についてカラム温度あるい
はpHを変動させその影響を調べた。
上記の分離条件でカラム温度を約16℃に設定した場
合、また40℃に設定した場合、いずれも34℃に設定した
場合に比較し1本鎖t-PAと2本鎖t-PAの分離は優れるも
のではなかった。
上記の分離条件で極性移動相に含まれるTMAの濃度を
増大させることでpHを3.5に高めた場合1本鎖t-PAと2
本鎖t-PAの分離はやや劣り、またTMAの濃度をさらに増
大しpHを4.5に高めた場合、1本鎖t-PAと2本鎖t-PAの
分離はさらにやや劣り、またカラム内にt-PAの非特異的
吸着が認められた。
上記の分離条件でアセトニトリルの代わりにイソプロ
ピルアルコールを使用すると1本鎖および2本鎖t-PAの
分離はやや劣った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】t−PAを含む溶液を、易揮発性有機溶媒を
    含みかつ水素イオン濃度が、下限がカラム担体を溶解せ
    ず、上限がt−PAを溶解する条件を満たす範囲である極
    性移動相を使用して、逆相液体クロマトグラフィーで展
    開することにより、生理学的活性を保持した1本鎖t−
    PAと生理学的活性を保持した2本鎖t-PAとに分離するこ
    とを特徴とするt-PAの精製方法。
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