JPH08230128A - ジアリルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法 - Google Patents
ジアリルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法Info
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- JPH08230128A JPH08230128A JP6338895A JP6338895A JPH08230128A JP H08230128 A JPH08230128 A JP H08230128A JP 6338895 A JP6338895 A JP 6338895A JP 6338895 A JP6338895 A JP 6338895A JP H08230128 A JPH08230128 A JP H08230128A
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- Japan
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- diallyl phthalate
- sheet
- phthalate resin
- resin
- decorative
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- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、表面の平滑性および耐衝撃性に優れ
たジアリルフタレート樹脂化粧板を提供することを目的
とする。 【構成】基板２とジアリルフタレート樹脂含浸化粧シー
ト３との間にクッション性を付与するためにジアリルフ
タレート樹脂および／またはアミノ樹脂含浸コアシート
４を介在させる。
たジアリルフタレート樹脂化粧板を提供することを目的
とする。 【構成】基板２とジアリルフタレート樹脂含浸化粧シー
ト３との間にクッション性を付与するためにジアリルフ
タレート樹脂および／またはアミノ樹脂含浸コアシート
４を介在させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は壁材、床材等の建築板、
テーブル、タンス、本箱等の家具等に用いられるジアリ
ルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法に関
するものである。
テーブル、タンス、本箱等の家具等に用いられるジアリ
ルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築板や家具等には図３に示すよ
うに基板(2) と、該基板(2) の両面に積層されジアリル
フタレート樹脂硬化物を含有する化粧紙(3,3) と、所望
なれば更に該化粧紙(3,3) 上に被覆されるジアリルフタ
レート樹脂硬化物を含浸するオーバーレイ紙(4,4) とか
らなるジアリルフタレート樹脂化粧板(1) が提供されて
いる。上記ジアリルフタレート樹脂化粧板(1) は基板
(2) の両面にジアリルフタレート樹脂含浸化粧紙(3,3)
を積層し、所望なれば更にジアリルフタレート樹脂含浸
オーバーレイ紙(4,4) を被覆し、加熱プレスもしくはコ
ールドプレスを施すことによって製造される。
うに基板(2) と、該基板(2) の両面に積層されジアリル
フタレート樹脂硬化物を含有する化粧紙(3,3) と、所望
なれば更に該化粧紙(3,3) 上に被覆されるジアリルフタ
レート樹脂硬化物を含浸するオーバーレイ紙(4,4) とか
らなるジアリルフタレート樹脂化粧板(1) が提供されて
いる。上記ジアリルフタレート樹脂化粧板(1) は基板
(2) の両面にジアリルフタレート樹脂含浸化粧紙(3,3)
を積層し、所望なれば更にジアリルフタレート樹脂含浸
オーバーレイ紙(4,4) を被覆し、加熱プレスもしくはコ
ールドプレスを施すことによって製造される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のジアリルフタレート樹脂化粧板(1) にあっては、加熱
プレスまたはコールドプレス時に基板(2) 表面の僅かな
凹凸によって化粧紙(3,3) にしわよりや凹凸が生じた
り、基板(2) と化粧紙(3,3) との間に接着むらを生じ易
いと言う問題点があり、また更に製品の表面に衝撃によ
るクラックが発生し易いと言う問題点がある。
のジアリルフタレート樹脂化粧板(1) にあっては、加熱
プレスまたはコールドプレス時に基板(2) 表面の僅かな
凹凸によって化粧紙(3,3) にしわよりや凹凸が生じた
り、基板(2) と化粧紙(3,3) との間に接着むらを生じ易
いと言う問題点があり、また更に製品の表面に衝撃によ
るクラックが発生し易いと言う問題点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決する手段として、多孔性基板と、該多孔性基板の
片面もしくは両面に積層されジアリルフタレート樹脂硬
化物および／またはアミノ樹脂硬化物を含有するコアー
シートと、該コアーシート表面に積層されジアリルフタ
レート樹脂硬化物を含有する化粧シートとからなるジア
リルフタレート樹脂化粧板を提供するものであり、該ジ
アリルフタレート樹脂化粧板は基板の片面もしくは両面
にジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂を
含浸しているコアーシートを積層し、更にその上にジア
リルフタレート樹脂を含浸している化粧シートを積層
し、加熱プレスを施すことにより製造される。以下に本
発明を詳細に説明する。
を解決する手段として、多孔性基板と、該多孔性基板の
片面もしくは両面に積層されジアリルフタレート樹脂硬
化物および／またはアミノ樹脂硬化物を含有するコアー
シートと、該コアーシート表面に積層されジアリルフタ
レート樹脂硬化物を含有する化粧シートとからなるジア
リルフタレート樹脂化粧板を提供するものであり、該ジ
アリルフタレート樹脂化粧板は基板の片面もしくは両面
にジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂を
含浸しているコアーシートを積層し、更にその上にジア
リルフタレート樹脂を含浸している化粧シートを積層
し、加熱プレスを施すことにより製造される。以下に本
発明を詳細に説明する。
【０００５】本発明で用いられる基板としては多孔質な
材料が望ましく、該多孔質な材料としては合板、ハード
ボード、パーティクルボード、中密度繊維板（ＭＤＦ）
等の木質系基板、石膏板、珪酸カルシウム板、繊維セメ
ント板、炭酸マグネシウム板、炭酸カルシウム板等の無
機質系基板がある。
材料が望ましく、該多孔質な材料としては合板、ハード
ボード、パーティクルボード、中密度繊維板（ＭＤＦ）
等の木質系基板、石膏板、珪酸カルシウム板、繊維セメ
ント板、炭酸マグネシウム板、炭酸カルシウム板等の無
機質系基板がある。
【０００６】上記基板の片面もしくは両面に積層されジ
アリルフタレート樹脂含浸コアーシートのシート基材と
しては、クラフト紙、和紙、故紙ボード、不織布、繊維
編織物、軟質ポリウレタン発泡体シート等のクッション
性がありかつ多孔質なシートが用いられ、該シートの目
付は通常１５〜２５０ｇ／ｍ2 、望ましくは６０〜１３
０ｇ／ｍ2 である。
アリルフタレート樹脂含浸コアーシートのシート基材と
しては、クラフト紙、和紙、故紙ボード、不織布、繊維
編織物、軟質ポリウレタン発泡体シート等のクッション
性がありかつ多孔質なシートが用いられ、該シートの目
付は通常１５〜２５０ｇ／ｍ2 、望ましくは６０〜１３
０ｇ／ｍ2 である。
【０００７】上記コアシートに含浸されるジアリルフタ
レート樹脂とは、ジアリルテレフタレートモノマー、ジ
アリルオルソフタレートモノマー、ジアリルテレフタレ
ートプレポリマー、ジアリルオルソフタレートプレポリ
マー等のジアリルフタレートモノマーまたはプレポリマ
ー、あるいは上記ジアリルフタレートモノマーまたはプ
レポリマーと不飽和ポリエステルとの混合物であり、該
不飽和ポリエステルは該混合物に対して通常７０重量％
以下の量で添加される。上記ジアリルフタレート樹脂は
二種以上混合して使用されてもよい。そして上記ジアリ
ルフタレート樹脂には、例えば過酸化ベンゾイル、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、t-ブチルパーオキサイド、t-
ブチルパーオキシベンゾエート、t-ブチルパーオキシ-2
- エチルヘキサナート、t-ブチルパーオキシピバレー
ト、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、3,5,5-トリ
メチルヘキサノイルパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イドおよびジクミルパーオキサイド等の過酸化物系硬化
剤、2,2'- アゾビスイソブチロニトリル、2,2'- アゾビ
ス-2- メチルブチロニトロニトリル、2,2'- アゾビス-
2,4- ジメチルバレロニトリル、2,2'- アゾビス-2- シ
クロプロピルプロピオニトリル、2,2'- アゾビス-4- メ
トキシ-2,4- ジメチルバレロニトリル、1,1'- アゾビス
シクロヘキサン-1- カルボニトリル、2-フェニラゾ-4-
メトキシ-2,4- ジメチルバレロニトリル、2,2'- アゾビ
ス-N,N'-ジメチレンイソブチラミジン等アゾ系硬化剤等
の硬化剤および所望なれば硬化促進剤が通常５重量％以
下の量で添加されている。
レート樹脂とは、ジアリルテレフタレートモノマー、ジ
アリルオルソフタレートモノマー、ジアリルテレフタレ
ートプレポリマー、ジアリルオルソフタレートプレポリ
マー等のジアリルフタレートモノマーまたはプレポリマ
ー、あるいは上記ジアリルフタレートモノマーまたはプ
レポリマーと不飽和ポリエステルとの混合物であり、該
不飽和ポリエステルは該混合物に対して通常７０重量％
以下の量で添加される。上記ジアリルフタレート樹脂は
二種以上混合して使用されてもよい。そして上記ジアリ
ルフタレート樹脂には、例えば過酸化ベンゾイル、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、t-ブチルパーオキサイド、t-
ブチルパーオキシベンゾエート、t-ブチルパーオキシ-2
- エチルヘキサナート、t-ブチルパーオキシピバレー
ト、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、3,5,5-トリ
メチルヘキサノイルパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イドおよびジクミルパーオキサイド等の過酸化物系硬化
剤、2,2'- アゾビスイソブチロニトリル、2,2'- アゾビ
ス-2- メチルブチロニトロニトリル、2,2'- アゾビス-
2,4- ジメチルバレロニトリル、2,2'- アゾビス-2- シ
クロプロピルプロピオニトリル、2,2'- アゾビス-4- メ
トキシ-2,4- ジメチルバレロニトリル、1,1'- アゾビス
シクロヘキサン-1- カルボニトリル、2-フェニラゾ-4-
メトキシ-2,4- ジメチルバレロニトリル、2,2'- アゾビ
ス-N,N'-ジメチレンイソブチラミジン等アゾ系硬化剤等
の硬化剤および所望なれば硬化促進剤が通常５重量％以
下の量で添加されている。
【０００８】上記コアシートに含浸されるアミノ樹脂は
尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミ
ン、アニリン等のアミノ基を含有する化合物の一種また
は二種以上の混合物とホルムアルデヒドとの付加縮合反
応により得られ、該アミノ樹脂はメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n-ブタノール等で変性されても
よく、所望なれば塩化アンモニウム、パラトルエンスル
フォン酸等の硬化触媒が添加されていてもよい。上記ジ
アリルフタレート樹脂と上記アミノ樹脂とは相互に混合
されてもよい。該ジアリルフタレート樹脂および／また
は該アミノ樹脂の含浸量は通常固形分／固形分として２
０〜４５０ｇ／ｍ2 、望ましくは７０〜１６０ｇ／ｍ2
程度である。更にコアシートにジアリルフタレート樹脂
および／またはアミノ樹脂を含浸した上で該コアシート
の表面に同種または別種のジアリルフタレート樹脂およ
び／またはアミノ樹脂を塗布してもよい。例えば通常コ
アシートに尿素樹脂および／またはメラミン樹脂を含浸
した上で該コアシートの表面にジアリルフタレート樹脂
を塗布したものが使用されている。
尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミ
ン、アニリン等のアミノ基を含有する化合物の一種また
は二種以上の混合物とホルムアルデヒドとの付加縮合反
応により得られ、該アミノ樹脂はメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n-ブタノール等で変性されても
よく、所望なれば塩化アンモニウム、パラトルエンスル
フォン酸等の硬化触媒が添加されていてもよい。上記ジ
アリルフタレート樹脂と上記アミノ樹脂とは相互に混合
されてもよい。該ジアリルフタレート樹脂および／また
は該アミノ樹脂の含浸量は通常固形分／固形分として２
０〜４５０ｇ／ｍ2 、望ましくは７０〜１６０ｇ／ｍ2
程度である。更にコアシートにジアリルフタレート樹脂
および／またはアミノ樹脂を含浸した上で該コアシート
の表面に同種または別種のジアリルフタレート樹脂およ
び／またはアミノ樹脂を塗布してもよい。例えば通常コ
アシートに尿素樹脂および／またはメラミン樹脂を含浸
した上で該コアシートの表面にジアリルフタレート樹脂
を塗布したものが使用されている。
【０００９】上記コアーシート表面に積層される化粧シ
ートのシート基材としては通常紙が使用され、該紙とし
ては酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム等の充填材を
漉き込んだ隠蔽性のある化粧紙が望ましい。そして該化
粧シートには印刷、染色等によって所定の模様、色彩等
の化粧が施されている。
ートのシート基材としては通常紙が使用され、該紙とし
ては酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム等の充填材を
漉き込んだ隠蔽性のある化粧紙が望ましい。そして該化
粧シートには印刷、染色等によって所定の模様、色彩等
の化粧が施されている。
【００１０】上記化粧シートに含浸されるジアリルフタ
レート樹脂は、上記コアーシートに含浸されるものと同
様なものであり、望ましくはコアーシートに含浸される
ジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂と同
一条件で硬化するものである。該ジアリルフタレート樹
脂の含浸量は通常固形分／固形分として２０〜２００ｇ
／ｍ2 程度である。所望なれば上記化粧シート表面に更
にオーバーレイ層を被覆してもよい。通常オーバーレイ
層の基材としては薄手の紙、和紙、不織布等が使用さ
れ、該基材にはコアーシートや化粧シートに含浸されて
いるジアリルフタレート樹脂と同様なジアリルフタレー
ト樹脂が含浸されている。
レート樹脂は、上記コアーシートに含浸されるものと同
様なものであり、望ましくはコアーシートに含浸される
ジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂と同
一条件で硬化するものである。該ジアリルフタレート樹
脂の含浸量は通常固形分／固形分として２０〜２００ｇ
／ｍ2 程度である。所望なれば上記化粧シート表面に更
にオーバーレイ層を被覆してもよい。通常オーバーレイ
層の基材としては薄手の紙、和紙、不織布等が使用さ
れ、該基材にはコアーシートや化粧シートに含浸されて
いるジアリルフタレート樹脂と同様なジアリルフタレー
ト樹脂が含浸されている。
【００１１】上記基板の片面もしくは両面にコアーシー
トと化粧シートと、所望なればオーバーレイ層を積層し
た後、該積層物には加熱プレスまたはコールドプレスが
施される。この場合、コアーシートは化粧板の用途に応
じて二枚あるいは三枚以上積層されてもよい。上記加熱
プレス条件は通常温度１００〜２５０℃、プレス圧８〜
２０kg／cm2 、プレス時間１０〜３００秒程度である。
上記加熱プレスによってコアーシートに含浸されている
ジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂、お
よび化粧シートに含浸されているジアリルフタレート樹
脂は該シートから浸出しその後硬化する。したがって基
板とコアーシート、コアーシートと化粧シートとは上記
シートから浸出したジアリルフタレート樹脂および／ま
たはアミノ樹脂によって接着されるから、積層に際して
は特に接着剤は不要である。
トと化粧シートと、所望なればオーバーレイ層を積層し
た後、該積層物には加熱プレスまたはコールドプレスが
施される。この場合、コアーシートは化粧板の用途に応
じて二枚あるいは三枚以上積層されてもよい。上記加熱
プレス条件は通常温度１００〜２５０℃、プレス圧８〜
２０kg／cm2 、プレス時間１０〜３００秒程度である。
上記加熱プレスによってコアーシートに含浸されている
ジアリルフタレート樹脂および／またはアミノ樹脂、お
よび化粧シートに含浸されているジアリルフタレート樹
脂は該シートから浸出しその後硬化する。したがって基
板とコアーシート、コアーシートと化粧シートとは上記
シートから浸出したジアリルフタレート樹脂および／ま
たはアミノ樹脂によって接着されるから、積層に際して
は特に接着剤は不要である。
【００１２】上記加熱プレス装置としては、ベルトコン
ベア式の連続プレス成形装置、一段平板プレス装置等が
使用される。
ベア式の連続プレス成形装置、一段平板プレス装置等が
使用される。
【００１３】
【作用】コアーシート(4) は加熱プレス時にそのクッシ
ョン作用によってプレス圧を吸収分散均一化し、かつ基
板(2) 表面の凹凸を吸収して製品表面の平滑性を向上さ
せる。また該コアーシート(4) はそのクッション作用に
よって外力を吸収し、製品の表面の耐衝撃性を向上させ
る。コアーシート(4) にジアリルフタレート樹脂を含浸
させた場合には該ジアリルフタレート樹脂硬化物の可撓
性によって製品表面の耐衝撃性はアミノ樹脂を含浸させ
た場合よりも更に向上するがアミノ樹脂等に尿素樹脂や
メラミン樹脂を含浸させた場合には安価な製品を提供す
ることが出来る。
ョン作用によってプレス圧を吸収分散均一化し、かつ基
板(2) 表面の凹凸を吸収して製品表面の平滑性を向上さ
せる。また該コアーシート(4) はそのクッション作用に
よって外力を吸収し、製品の表面の耐衝撃性を向上させ
る。コアーシート(4) にジアリルフタレート樹脂を含浸
させた場合には該ジアリルフタレート樹脂硬化物の可撓
性によって製品表面の耐衝撃性はアミノ樹脂を含浸させ
た場合よりも更に向上するがアミノ樹脂等に尿素樹脂や
メラミン樹脂を含浸させた場合には安価な製品を提供す
ることが出来る。
【００１４】
【実施例】本発明の一実施例を図１および図２に示す。
本実施例では基板(2) として合板を使用し、該基板(2)
は搬送ロール(5) によって図１矢印方向へ搬送され、そ
の両面にはロール(6,7) から引出されたアミノ樹脂とし
てメラミン樹脂含浸コアーシート(4,4) が積層される。
該コアーシート(4) は目付８０ｇ／ｍ2 のクラフト紙に
固形分として７６ｇ／ｍ2 のメラミン−ホルムアルデヒ
ド付加縮合体を含浸せしめたものであり、上側のコアー
シート(4) はガイドロール(8) によってガイドされ、下
側のコアーシート(4) は搬送ロール(5) によってガイド
される。
本実施例では基板(2) として合板を使用し、該基板(2)
は搬送ロール(5) によって図１矢印方向へ搬送され、そ
の両面にはロール(6,7) から引出されたアミノ樹脂とし
てメラミン樹脂含浸コアーシート(4,4) が積層される。
該コアーシート(4) は目付８０ｇ／ｍ2 のクラフト紙に
固形分として７６ｇ／ｍ2 のメラミン−ホルムアルデヒ
ド付加縮合体を含浸せしめたものであり、上側のコアー
シート(4) はガイドロール(8) によってガイドされ、下
側のコアーシート(4) は搬送ロール(5) によってガイド
される。
【００１５】上記基板(2) の両面に積層された該コアー
シート(4) の上には更にロール(9,10)から引出されたジ
アリルフタレート樹脂含浸化粧シート(3) が積層され
る。該化粧シート(3) は化粧紙表面にグラビア印刷によ
って所定の模様を印刷したものに、ジアリルオルソフタ
レートプレポリマー９１重量％、ジアリルオルソフタレ
ートモノマー５重量％、ベンゾイルパーオキシド３重量
％、硬化促進剤１重量％を固形分として１０８ｇ／ｍ2
含浸せしめたものであり、上側の化粧シート(3)はガイ
ドロール(11)によってガイドされかつ圧着され、下側の
化粧シート(3) は搬送ロール(5) によってガイドされ、
更に圧着ロール(12)によって圧着される。
シート(4) の上には更にロール(9,10)から引出されたジ
アリルフタレート樹脂含浸化粧シート(3) が積層され
る。該化粧シート(3) は化粧紙表面にグラビア印刷によ
って所定の模様を印刷したものに、ジアリルオルソフタ
レートプレポリマー９１重量％、ジアリルオルソフタレ
ートモノマー５重量％、ベンゾイルパーオキシド３重量
％、硬化促進剤１重量％を固形分として１０８ｇ／ｍ2
含浸せしめたものであり、上側の化粧シート(3)はガイ
ドロール(11)によってガイドされかつ圧着され、下側の
化粧シート(3) は搬送ロール(5) によってガイドされ、
更に圧着ロール(12)によって圧着される。
【００１６】このようにして基板(2) にコアーシート
(4) と化粧シート(3) とが積層され積層物は搬送ロール
(5) によって連続プレス成形装置(13)に送り込まれる。
該連続プレス成形装置(13)は前後一対の回転加熱ドラム
(14,14) に差渡された無端スチールベルト(15)の上下一
対からなり、該スチールベルト(15)は支持枠(16)によっ
て各々支持されている。そして該積層物には該連続プレ
ス成形装置(13)によって温度２００℃、プレス圧１６kg
／cm2 、プレス時間１５秒の条件で加熱プレスが施され
る。
(4) と化粧シート(3) とが積層され積層物は搬送ロール
(5) によって連続プレス成形装置(13)に送り込まれる。
該連続プレス成形装置(13)は前後一対の回転加熱ドラム
(14,14) に差渡された無端スチールベルト(15)の上下一
対からなり、該スチールベルト(15)は支持枠(16)によっ
て各々支持されている。そして該積層物には該連続プレ
ス成形装置(13)によって温度２００℃、プレス圧１６kg
／cm2 、プレス時間１５秒の条件で加熱プレスが施され
る。
【００１７】このようにして図２に示すような表面平滑
性および表面耐衝撃性に優れたジアリルフタレート樹脂
化粧板(1) が製造される。上記ジアリルフタレート樹脂
化粧板(1) の表面に１００cmの高さから約５５０ｇの錘
りを落としたところ、該表面には亀裂の発生が見られな
かった。比較としてコアーシートのない図３に示す従来
のジアリルフタレート樹脂化粧板を用いて同様な試験を
行った結果表面には亀裂の発生が見られた。
性および表面耐衝撃性に優れたジアリルフタレート樹脂
化粧板(1) が製造される。上記ジアリルフタレート樹脂
化粧板(1) の表面に１００cmの高さから約５５０ｇの錘
りを落としたところ、該表面には亀裂の発生が見られな
かった。比較としてコアーシートのない図３に示す従来
のジアリルフタレート樹脂化粧板を用いて同様な試験を
行った結果表面には亀裂の発生が見られた。
【００１８】上記実施例以外、コアシートに含浸される
樹脂の組成例を下記に示すが、該組成例は本発明を限定
するものではない。 組成例１ ジアリルオルソフタレートプレポリマー ６０ 重量％ ジアリルオルソフタレートモノマー ５ 重量％ 不飽和ポリエステル ３１ 重量％ クメンハイドロパーオキシド ３ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例２ ジアリルテレフタレートプレポリマー ９２ 重量％ ジアリルテレフタレートモノマー ５ 重量％ ベンゾイルパーオキシド ２ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例３ ジアリルテレフタレートプレポリマー ５６ 重量％ ジアリルテレフタレートモノマー ６ 重量％ 不飽和ポリエステル ３３ 重量％ ラウロイルパーオキシド ４ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例４ ジアリルオルソフタレートプレポリマー ５０ 重量％ ベンゾグアナミン樹脂 １０ 重量％ 不飽和ポリエステル ３６ 重量％ ベンゾイルパーオキシド ３ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％
樹脂の組成例を下記に示すが、該組成例は本発明を限定
するものではない。 組成例１ ジアリルオルソフタレートプレポリマー ６０ 重量％ ジアリルオルソフタレートモノマー ５ 重量％ 不飽和ポリエステル ３１ 重量％ クメンハイドロパーオキシド ３ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例２ ジアリルテレフタレートプレポリマー ９２ 重量％ ジアリルテレフタレートモノマー ５ 重量％ ベンゾイルパーオキシド ２ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例３ ジアリルテレフタレートプレポリマー ５６ 重量％ ジアリルテレフタレートモノマー ６ 重量％ 不飽和ポリエステル ３３ 重量％ ラウロイルパーオキシド ４ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％ 組成例４ ジアリルオルソフタレートプレポリマー ５０ 重量％ ベンゾグアナミン樹脂 １０ 重量％ 不飽和ポリエステル ３６ 重量％ ベンゾイルパーオキシド ３ 重量％ 硬化促進剤 １ 重量％
【００１９】
【発明の効果】したがって本発明においては、表面が平
滑でかつ耐衝撃性に優れたジアリルフタレート樹脂化粧
板が得られ、該化粧板は上記したように耐衝撃性に優れ
ているから、建築物の壁板、家具の側板等の垂直に配さ
れる材料のみならず床板、座卓、テーブル等の水平に配
される材料にも使用することが出来る。
滑でかつ耐衝撃性に優れたジアリルフタレート樹脂化粧
板が得られ、該化粧板は上記したように耐衝撃性に優れ
ているから、建築物の壁板、家具の側板等の垂直に配さ
れる材料のみならず床板、座卓、テーブル等の水平に配
される材料にも使用することが出来る。
図１および図２は本発明の一実施例を示すものである。
【図１】製造工程図
【図２】製品断面図
【図３】従来の断面図
1 ジアリルフタレート樹脂化粧板 2 基板 3 化粧シート 4 コアシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｆ 13/18 8913−2Ｅ Ｅ０４Ｆ 13/18 Ａ
Claims (3)
- 【請求項１】多孔性基板と、該多孔性基板の片面もしく
は両面に積層されジアリルフタレート樹脂硬化物および
／またはアミノ樹脂硬化物を含有するコアーシートと、
該コアーシート表面に積層されジアリルフタレート樹脂
硬化物を含有する化粧シートとからなることを特徴とす
るジアリルフタレート樹脂化粧板 - 【請求項２】該基板は多孔質な材料からなる請求項１に
記載のジアリルフタレート樹脂化粧板 - 【請求項３】基板の片面もしくは両面にジアリルフタレ
ート樹脂硬化物および／またはアミノ樹脂を含浸してい
るコアーシートを積層し、更にその上にジアリルフタレ
ート樹脂を含浸している化粧シートを積層し、加熱プレ
スを施すことを特徴とする請求項１または２に記載のジ
アリルフタレート樹脂化粧板の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6338895A JPH08230128A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | ジアリルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6338895A JPH08230128A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | ジアリルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08230128A true JPH08230128A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=13227875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6338895A Pending JPH08230128A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | ジアリルフタレート樹脂化粧板および該化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08230128A (ja) |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP6338895A patent/JPH08230128A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041207 |